ガキ大将「バーカ!」
少年「デーブ!」
ガキ大将「アーホ!」
少年「ゴリラー!」
ガキ大将「くう……お前の母ちゃんでーべそ!」
少年「なんで知ってんだ!?」
ガキ大将「なんで知ってるって……決まってんだろ?」ペロリ
少年「お前……お母さんに何しやがった!?」
ガキ大将「なかなかよかったぜ……人妻ってのもよぉ」
少年「お母さん!」ダッ
元スレ
ガキ大将「お前の母ちゃんでーべそ!」少年「なんで知ってんだ!?」ガキ大将「決まってんだろ?」ペロリ
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1548073879/
少年「お母さん!」
少年「お母さぁぁぁん!」
母「……」シクシク
少年「お母さん!」
母「私ったら、夫以外の男と……それも小学生と……」シクシク
少年「……!」
少年「ガキ大将ォォォォォ!!!」
ガキ大将「へっへっへ」ガシッ
妹「お、お兄ちゃん……」
少年「ガキ大将!? お前、妹をどうする気だ!?」
ガキ大将「もちろん、母親と同じ目にあわせてやるのさァ……」
ガキ大将「妹を返して欲しかったら、公園に来い! そこがお前の墓場になる!」
妹「助けて! 助けて、お兄ちゃん!」
少年「待ってろ! 兄ちゃんが必ず助けに行くからな!」
公園――
少年「着いた!」ザッ
少年(ガキ大将は公園の奥にある横倒しの土管に陣取ってるだろうけど……)
少年(きっと、手下を各所に配備しているに違いない!)
少年(行くぞ!)
母を汚され、妹をさらわれた少年の前に、≪四天王≫が立ちはだかる――
滑り台――
坊主頭「よう、待ってたぜ!」
少年「お前はガキ大将にいつも付き従ってる……」
坊主頭「ガキ大将さんからの命令でな、お前の相手はオイラがする!」
坊主頭「ガキ大将四天王の一人であるオイラがなァ!」
少年「四天王……だと?」
坊主頭「お前にはここで死んでもらうぜ!」
少年「来い!」サッ
坊主頭「行くぜぇ!」シャーッ
少年(滑ってきた! どんな攻撃をするつもりだ!?)
坊主頭「とりゃあ!」バッ
少年(跳んだ!?)
バキィッ!
少年「ぐぎゃっ!」
坊主頭「へへっ」スタッ
少年(なんて跳び蹴りだ……!)
タタタッ
坊主頭「もう一度喰らわせてやる!」シャーッ
坊主頭「だりゃあっ!」バッ
少年(ガード!)サッ
ドカッ!
少年(お、重いっ……!)ミシミシ
坊主頭「防御したって腕を痛めるだけだぜ!」
少年(滑り台の加速を利用した、なんて完璧な攻撃なんだ……!)
タタタッ
坊主頭「俺の跳び蹴りを防ぐ手段はない!」シャーッ
少年(いや……だけど)
坊主頭「とりゃあっ!」バッ
少年(この技には一つだけ致命的な欠点がある!)
ズガッ!
少年「ぐおっ!」
坊主頭「へへへ、次で終わりだ!」スタッ
少年(それは――)
少年「滑り台から跳んで、また上まで昇るまでの間は、スキだらけということだ!」ガシッ
坊主頭「なっ!」
少年「滑り台に昇らせなければ、お前なんか怖くねえ!」
坊主頭「や、やめろ!」
少年「オラァッ!!!」
ドゴォッ!
坊主頭「ぐはぁぁぁ……っ!」ドザッ
坊主頭「あ、が……」ガクッ
少年「手強い相手だった……」
少年(四天王ってことは、あと三人控えてるってことか……ヘビーな戦いになりそうだ!)
砂場――
悪ガキ「オラッ、どけどけぇ!」
悪ガキ「この砂漠はこれからオレが使うんだよ!」
幼児「ひいい……!」タタタッ
幼女「ふええ……!」タタタッ
悪ガキ「……来たな」
少年「……」ザッ
悪ガキ「坊主頭はやられちまったか……情けねえ野郎だ!」
少年「次はお前だ」
悪ガキ「ほざきやがれ! この砂漠をお前の墓場にしてやるよ!」
悪ガキ「砂を自在に操る、オレ様の攻撃を受けてみろ!」
悪ガキ「巻き起これ、砂嵐!」ザンッ
少年「ぶっ!」
ザンッ! ザンッ! ザンッ!
少年「げほっ、げほっ!」
悪ガキ「これでお前の視界は封じられた! あとはボコりたい放題よぉ!」
バキッ! ガッ! ドカッ!
少年「ぐあっ! ――ぐっ!」
少年「このっ!」ブンッ
悪ガキ「おっとぉ、そんな当てずっぽうが当たるかよ!」
悪ガキ「死にやがれ!」
バキィッ!
少年「ぐはっ!」
悪ガキ「ふへへへ……手も足も出ねえだろ。泣いて謝ったら、許してやらねえこともねえぞ?」
少年「誰が……!」
少年(いや、待てよ!)
少年「うっ、うっ、うっ」ポロポロ…
悪ガキ「ん?」
少年「許してくれ……」
悪ガキ「ふっ、ふへははははっ! こいつ、本当に泣き出しやがった!」
少年「じゃあ、許してくれるのか……?」シクシク
悪ガキ「許すわけねえだろ! お前はこの砂漠で死ぬんだよ!」
少年「やっぱりな……まあ別にいいけど。許してもらう必要なんかないし」
悪ガキ「ああ?」
少年「なぜなら、俺が泣いた理由は……目に入った砂を洗い流したかっただけだからな」
悪ガキ「し、しまった!」
悪ガキ「だが、この砂漠ではオレの方が有利だ!」
少年「そいつはどうかな?」ジャキッ
悪ガキ「それは……シャベル!? どこでそんなもの!?」
少年「お前さっき、幼稚園児たちを追い払ってたろ?」
少年「それでピンときたんだ。もしかしたら、あの子たちシャベルを忘れてるかもってな」
少年「そしたら案の定、砂の中からこいつが出てきた」
少年「砂場は確かにお前のフィールドだが、シャベルを持ったからにはそうはいかない」
悪ガキ「くっ……!」
悪ガキ「シャベルを持とうが、オレが負けるわけが――」ダッ
少年「はあっ!」ダッ
ザンッ……!
悪ガキ「ぐはっ……!」ドサッ
少年「これで四天王は……残り二人か」
ジャングルジム――
少年「砂の次は密林か……」
女子「よく来たわね! あたしが相手よ!」
少年「女子! お前も四天王の一人だったのか!」
女子「そうよ! 四天王の紅一点であるあたしが、あんたを仕留める!」
少年「やれるもんなら……やってみろ!」
少年(女子はジャングルジムの頂上にいる……まず登らないと)ガシッガシッ
女子「そこよ!」
バキッ!
少年「ぐはっ!」ドザッ
女子「いかなる攻撃も届かないジャングルジムの頂上に陣取り」
女子「登ってきたところを蹴り落とす!」
女子「この“ジャングル戦法”を破れた者は一人もいないわ!」
少年「そういわれると、なんとしても登りたくなるのが男のサガだ!」
女子「男子ってホントバカね」
少年「うおおおおおっ!」ガシッ
女子「てやっ!」バキッ!
少年「だあああああっ!」ガシッ
女子「とりゃ!」ドカッ!
ドザァッ…
少年「ぐ……!」
女子「フフフ、ジャングルジムを登るのは絶対に不可能なのよ!」
少年「……」
女子「? どうしたの?」
少年「言いにくいんだけどさ、さっきからパンツ見えてるぞ」
女子「あっ!?」
女子(じゃあ、今までずっとこいつにパンツ見られてたってこと!?)
女子(最悪だわ……! もうお嫁に行けない!)
少年「だが、安心しろ……」
女子「なにをよ!?」
少年「上を見ずに登ってやる」
女子(こいつ……!)
少年「うおおおおおおおおおおっ!」ガシッガシッ
女子「このこのぉ!」
ドカッ! バキッ!
少年「登り……切ったぜ……!」
女子(こいつ、本当に上を見ずに頂上まで……!)
少年「登ってしまえばこっちのもんだ!」
バキャアッ!
女子「ぐはぁ!」
女子(お、落ち――)グラッ…
ガシッ!
女子「!」
少年「……」グイッ
女子「くっ!」
女子「なんで……助けたの。敵であるあたしを……」
少年「別に……理由なんかねえよ。じゃあな」
女子「待って」
少年「まだやる気か?」
女子「そうじゃない。この先に控えてるのは四天王最強の男よ。いくらあんただって……」
少年「ご忠告ありがとう」ザッ…
女子(きっと……生き延びてよね。また会いたいから……)
ブランコ――
秀才「待っていたよ」
少年「秀才! お前まで四天王だったのか!」
少年「お前、たしか中学からは名門私立に通うんだろ!? こんなとこで戦っていいのか!?」
秀才「勉強や世間体なんかよりも優先すべきこともあるということさ」
秀才「君との決着……というね」
少年「分かった……決着をつけよう!」
秀才「ボクのブランコさばき、受けてみるがいい!」
少年「先手必勝!」ダダダッ
秀才「はっ!」ブオッ
バキィッ!
少年「げぶっ!」
少年(ブランコの椅子をぶつけて攻撃してくるとは……!)
秀才「フフフ、このブランコをかいくぐって、ボクを攻撃できるかい?」
ビュンビュンッ! ビュンビュンッ! ビュンビュンッ!
少年(まるで鎖と椅子で作られた“結界”だ……!)
少年(いや、待てよ?)
少年(あいつの攻撃リーチはしょせんブランコが届くとこまでだ)
少年(だったら、遠くから石を投げれば――)ビュッ
カキンッ!
ガンッ!
少年「あぐぁっ!」
少年(ピッチャー返しのようにハネ返された……!)
秀才「そんな消極的な戦法じゃあボクは倒せないよ」
少年「お前を倒すには接近するしかないってことか……!」
少年「進むしかない!」ダッ
秀才「それでこそ、ボクのライバル!」ゾクゾクッ
ガッ! ドカッ! バキッ!
少年「ぐあああっ……!」
秀才「ボクのブランコ攻撃は、回避も防御も不可能!」
秀才「次の攻撃でトドメだぁっ!」
少年「いやっ!」ギロッ
少年「避けるのも受けるのも無理なら……乗る!」ストンッ
秀才「なにい!? ブランコの椅子に乗った!?」
少年「そして、このままぁ……」グイーンッ
秀才「あああっ……!」
少年「お前を蹴り飛ばすッ!!!」グンッ
ドゴォッ!!!
秀才「う、ぐ……!」
少年「俺の……勝ちだな」
秀才「ああ……君の勝ち、だ。中学に上がる前に決着をつけられて、よかった……」
秀才「ガキ大将君は……この先で君を待っている!」
少年「ああ……奴ともケリをつけなきゃな」
少年(そして――妹を取り戻す!)
水飲み場――
少年(最終決戦前に、こんな場所があるなんて、ガキ大将も味な真似しやがる)
グビグビグビッ
少年(よし、体力が回復した!)
いざ、最終決戦の地へ!
土管――
ガキ大将「よう、待ちくたびれたぜ。ずいぶん手こずったようだな」パキポキ
少年「ガキ大将……!」
少年「妹は無事なんだろうな!」
ガキ大将「ああ、こうして土管の上に寝かせてある。手は出しちゃいねえよ」
妹「すぅ、すぅ……」
ガキ大将「ただし、お前を殺った後はたっぷり楽しませてもらうがなぁ!」
少年「させるかよ……!」
ガキ大将「上がってこい」クイクイ
少年「いわれなくても!」
ザッ…
ガキ大将「勝負はシンプルに殴り合いといこうぜ? 土管から落ちた方が負けだ」
少年「望むところだ」
ガキ大将「と、その前に――」バラバラ…パラパラ…
少年(土管の周囲に画鋲を!)
ガキ大将「これで落ちた方は死あるのみ! 究極のデスマッチだァ!」
少年「いいだろう……やってやる!」
少年「だああっ!」
バキィッ!
ガキ大将「へへ……やっぱこの程度かよ。今度はこっちからいくぜぇ!」
ドズゥッ!
少年「げぼぉっ!」
少年「あ、ぐ……」ヨロヨロ…
ガキ大将「おいおい、いきなり落ちんなよォ~?」
少年(なんてパンチだ……! 素手なのに秀才のブランコ以上の威力!)
ガキ大将「てめえは俺にゃ勝てねえよォ!」
ドガァッ! ドゴォッ! ボゴォッ!
少年「ぐあああっ……!」
少年(パワーもスピードも俺以上だ……!)
少年「でやっ! でやっ!」ドゴッ! ドゴッ!
ガキ大将「効かねえなァ!」
ガキ大将「最後は腹へのボディブローで決めてやる! ゲロ吐きながら落ちて死ねえええッ!!!」
ドゴォッ!!!
少年「ぐはっ……!」
ガキ大将「……」
ガキ大将「……い」
ガキ大将「いってぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
ガキ大将(こいつの腹を殴ったら、“何か”が俺の拳に刺さったァァァァァ!!!)
少年(チャンスだ!)
少年「ワン! ツー!」
バキィッ! ドカッ!
ガキ大将「ぐおっ! あぐっ!」
少年「アッパーカットォ!」
ズガァッ!!!
少年(よし、完璧に入った!)
ガキ大将「あぐあぁぁぁ……」ヨタヨタ…ヨロヨロ…
ガキ大将(まずい……お、落ちる……落ちちまうぅ……)
ガキ大将(いや……まだだ!)ニヤ…
妹「……」
ガキ大将(あそこにあいつの妹が寝てる……)
ガキ大将(妹を踏めば、ブレーキになって、まだ踏みとどまれる!)
ガキ大将(腹を踏んづけてやる!)グワッ
ガッ
ガキ大将(え?)
ガキ大将(腹を踏もうとしたら、なにか“突起物”に足がつまずいて――)
ガキ大将「あ、ああ……! 落ち……!」
ガキ大将「うわああああああああああああああっ!!!」
グササササッ… グササササササッ… グササササッ…
少年「……ガキ大将」
少年「本当に……強敵だったよ……」
少年「妹!」
妹「ん、お兄ちゃん……」
少年「大丈夫か!?」
妹「うん……あいつは? ガキ大将は?」
少年「お兄ちゃんが倒したぞ」
少年「いや……俺とお前の二人で倒したんだ……」
妹「どういうこと?」
少年「つまりだな――」
少年「あいつは俺のでべそで拳を痛めて、お前のでべそでつまずいて落ちてったんだ」
妹「そうなんだ! じゃああたしたち、でべそのおかげで助かったんだね!」
少年「その通り!」
少年「お母さん……俺たちをでべそに生んでくれて、ありがとう……!」
― 完 ―


海外で言うMother F*ckerみたいなもん