1 : 以下、\... - 2017/03/22 21:36:47.029 Z6ZkKQNa0 1/36

― 寺 ―

一休「ぐぅ……ぐぅ……」

和尚「なにをやっとるか、一休!」

一休「なにって……一休みですよ」

和尚「一休みィ~? お前はいつも休んどるじゃろうが!」

一休「あわてない、あわてない。一休み、一休み」

和尚「今日という今日は……許さんッ!」

和尚「我が一撃必殺の拳、受けてみるがいいッ!!!」

元スレ
一休「屏風から虎を出してみろッ!」将軍「よかろう」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490186207/

2 : 以下、\... - 2017/03/22 21:39:16.970 Z6ZkKQNa0 2/36

和尚「滅せよ!!!」

グオオッ!



一休(和尚の拳! まともに喰らったら、一撃絶命は免れない!)

一休(ならば!)ポクポクポクポク…

一休(閃いたッ!)チーン

5 : 以下、\... - 2017/03/22 21:41:15.586 Z6ZkKQNa0 3/36

一休「かわせばいいッ!!!」サッ

和尚「む!?」ブオンッ!



一休「ふっ、この程度ですか……和尚様」スタッ

和尚「なるほど、『一撃必殺なら回避すればいい』か……」

和尚「一休よ、ますますトンチを極めたようじゃな」

一休「でしょう?」

和尚「……じゃが」

一休「!?」ゴブッ

7 : 以下、\... - 2017/03/22 21:43:15.623 Z6ZkKQNa0 4/36

一休「バ、バカな……吐血ッ……!?」ゴブッ

一休「俺は……完璧に回避したはずなのに……ッ」

和尚「ワシほどになると、気や風圧で『触れずに攻撃する』のもたやすい」

一休「さ、さすが……和尚……」

一休「俺も……ついに永久に休むことになるのか……」

和尚「案ずるな、ちょいと内蔵を破裂させただけじゃ」

10 : 以下、\... - 2017/03/22 21:45:31.459 Z6ZkKQNa0 5/36

和尚「ところで、一休よ」

和尚「城にいる将軍様からこんな手紙が来ておる」

一休「将軍から……?」


『虎退治を頼みたい by将軍』


一休「虎退治……?」

11 : 以下、\... - 2017/03/22 21:48:33.211 Z6ZkKQNa0 6/36

和尚「虎と戦う機会など、そう滅多にあるものではない。きっといい修行になるじゃろう」

和尚「だからおぬしが行ってまいれ」

一休「……あの、内蔵破裂してるんですが」

和尚「その程度で動けなくなるほど、やわな鍛え方はさせとらんじゃろう」

和尚「命を破裂されたくなくば、とっとと行ってまいれ」

一休「くっ……分かりましたよ!」

12 : 以下、\... - 2017/03/22 21:51:17.851 Z6ZkKQNa0 7/36

― 町 ―

一休「ちくしょう……あのクソ和尚め」

一休「虎をブチ殺したら、今度こそあの和尚を……!」

一休「――ん?」


ザワザワ…… ドヨドヨ……


一休「橋の周りに人が群がってやがる……どうしたってんだ?」

14 : 以下、\... - 2017/03/22 21:54:29.471 Z6ZkKQNa0 8/36

一休「どうしたい?」

町民「あ、一休さん! あの立て札を見て下さい!」


≪このはし、渡るべからず≫


一休「なんだこりゃ」

町民「おかげで、みんな橋を渡れなくて困ってるんですよ」

一休「ふ~~~~~ん」

一休「俺に任せときな」ポクポクポクポク…

一休「閃いたッ!」チーン

15 : 以下、\... - 2017/03/22 21:58:26.538 Z6ZkKQNa0 9/36

一休「よ~~~~~するにだ。はしを渡らなきゃいいんだろ?」

一休「だったら……真ん中を歩けばいいッ!」

町民「ンなるほどォ~~~~~ッ!」

一休「んじゃ、渡らせてもらうか」ザッ





守備兵A「橋に侵入者を確認」

守備兵B「直ちに排除に移る」

16 : 以下、\... - 2017/03/22 22:02:24.171 Z6ZkKQNa0 10/36

守備兵A「撃て撃てぇ~~~~~~!」ガガガガガッ

守備兵B「挽き肉みてえにしてやれや!」ガガガガガッ

ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ


一休「機関銃か……」キキキキキンッ

一休「ケッ、和尚に散々殴られ蹴られされてきた俺にこんなもん効くかよ」キキキキキンッ


守備兵A「なんだとォ!?」

守備兵B「涼しい顔してやがる!」

18 : 以下、\... - 2017/03/22 22:04:21.823 Z6ZkKQNa0 11/36

守備兵C「手榴弾!」ポイッ

守備兵D「ロケットランチャー」バシュッ

守備兵E「ミサイル!」シュボッ


ズガァァァァァンッ! ドゴォォォォォンッ! バゴォォォォォンッ!


一休「ふん、派手なだけで大した威力はねぇな」

20 : 以下、\... - 2017/03/22 22:07:51.430 Z6ZkKQNa0 12/36

参謀「司令官! このままでは橋を突破されます!」

司令官「うむむ……あんなトンチで橋を突破されたら、我ら≪橋防衛軍≫の面目は丸潰れだ!」

参謀「……ご決断を!」

司令官「分かった……」



司令官「核ミサイルを発射しろ」

22 : 以下、\... - 2017/03/22 22:11:15.052 Z6ZkKQNa0 13/36

ヒュルルルルル……


一休「ん?」


ドッグワァァァァァァァァァァァァァン!!!!!

グゴゴゴゴゴ……!





町民「一休さぁぁぁぁぁん!!!」

23 : 以下、\... - 2017/03/22 22:14:24.779 Z6ZkKQNa0 14/36

司令官「……やったか!?」


モクモクモク……


一休「結構効いたぜ……」



司令官「バ、バカな……核ミサイルをまともに喰らったのに……」

参謀「ひ、ひいいっ!」ジョボボボ…

24 : 以下、\... - 2017/03/22 22:17:28.644 Z6ZkKQNa0 15/36

一休「お前が司令官か」

司令官「は、はいっ!」

一休「この橋から撤退しな。みんな、橋を渡れなくて困ってるんだ」

司令官「イ、イ、イイイ……イエッサ―――――ッ!!!」

一休「ふう……真ん中を渡ったかいがあったな」


ワァァァァァ……! ワァァァァァ……!

町民「一休さん、ありがとう!」


  ト  ン  チ  コ  ン  プ  リ  ー  ト



一休「さて……将軍のとこ行くとするか」

25 : 以下、\... - 2017/03/22 22:21:08.480 Z6ZkKQNa0 16/36

― 城 ―

一休「よう、将軍」

将軍「おお一休、よく来てくれた」

一休「虎退治とかほざいてたが、どこに虎がいるってんだ?」

将軍「ここに虎の屏風があるだろう?」

一休「ケッ、趣味のわりィ屏風だぜ」

将軍「この屏風から、毎晩虎が出てきては暴れて困っておるのだ」

将軍「すでにこの城だけで、重傷者が231名、軽傷者が562名出ておる」

将軍「なんとか、虎を退治してくれぬか」

一休(屏風から虎だァ~~~~? ウソくせぇ……)

一休(二次元を三次元化する技術なんてあったら、今頃春画オタは大喜びじゃねえか)

一休(このおっさん……俺をからかってやがるな)

一休(よぉ~し)ポクポクポクポク…

一休(閃いたッ!)チーン

28 : 以下、\... - 2017/03/22 22:24:06.776 Z6ZkKQNa0 17/36

一休「将軍様よォ……」

一休「そんなに虎を退治して欲しかったら……」

一休「屏風から虎を出してみろッ!」

将軍「よかろう」

一休「え……ッ!」

将軍「はぁ~~~~~……出でよ、虎!!!」ズオッ!!!


バシューンッ!!!


一休「~~~~~~~~~~ッッッ!」

30 : 以下、\... - 2017/03/22 22:27:43.576 Z6ZkKQNa0 18/36

「ガルルルル……!」

一休「マジかよ……」

一休(これが虎か……現物を見るのは初めてだが、なんつう威圧感だ……)ゴクッ

一休(冷や汗が止まらねえ……だがッ!)

一休「面白くなってきた……。将軍、レフェリーを頼む」



将軍「おお、さすがは一休。よい覚悟だ」

将軍「レディ~……」

将軍「ファイッ!!!」

カーンッ!

31 : 以下、\... - 2017/03/22 22:31:35.545 Z6ZkKQNa0 19/36

「ガァァァァァッ!!!」ダッ

一休(速い……が、しょせん獣だな。まっすぐ突っ込んでくるだけか)

一休(カウンターで一撃で沈めてやるッ!)ブンッ

「…………」ピタッ

一休「な……フェイント!?」

ザシュッ!

一休「ぐ、は……!(胸を切り裂かれた……!)」

一休「この虎……知能が高いッ! 単なる獣じゃねえな!?」

「その通り」ニヤッ

34 : 以下、\... - 2017/03/22 22:34:38.261 Z6ZkKQNa0 20/36

一休「虎がしゃべった!?」

「私をただの虎だと思ったら、大間違いだッ!」

「ゆくぞッ!」

「春の訪れを感じさせる軽快なフットワークから――」タンッタンッ

「しなやかな肢体から放たれる、機関銃のようなジャブ!」

スパパパパァンッ!

一休「ぐっ……!」ヨロッ…

「人間は武器を持ってはじめて猛獣と対等ッ! つまり素手では絶対私には勝てぬ!」

35 : 以下、\... - 2017/03/22 22:39:26.875 Z6ZkKQNa0 21/36

一休「ナメんなァ!!!」

ドズッ!

「ぐっ!?」

一休「だらぁぁぁぁぁっ!!!」

ドドドドドドドドドッ!

「がはぁっ……」ドザッ

一休「ダウンしたところへダメ押しィィィッ!」

ドゴッ! ドゴッ! ドゴォッ!

一休「強烈な正拳突きから、全身の急所へ九連打、さらにダメ押しの踏みつけ三回!」

一休「これぞ俺の必殺技……“一・九・三”」

一休「将軍、カウントしな」パチンッ

将軍「ワン! ……ツー! ……スリー!」

一休(もっとも……永久に起きることはねェだろうがな)

36 : 以下、\... - 2017/03/22 22:42:35.941 Z6ZkKQNa0 22/36

将軍「フォー! ファイ……!」

「ぬおおおおおっ!」ガバッ

一休「な……立ちやがった!?」

「ハァ、ハァ、ハァ……」

将軍「やれるか!?」

「やれます!」

一休「くっ……!」

将軍「ファイッ!」

一休(マジかよ……信じらんねえ)

一休「だったら……もう一回“一・九・三”を喰らわせてやるぜ!」

37 : 以下、\... - 2017/03/22 22:45:20.899 Z6ZkKQNa0 23/36

一休「喰らえッ!」ギュオッ

「さっきの連撃……見事だった。黄泉の国にほんの少しだけ不法滞在してしまったよ」

「しかし私にも……必殺技はある!」シュザッ

一休(なんだあの構え……アッパーか!? いや……ただのアッパーじゃねえ!)

一休(この技は――)

「タイガーアパカ!!!」


グシャアッ!!!


一休「ぐはぁぁぁぁぁ……っ!」ドザァッ

一休(顎が……砕けた!)

38 : 以下、\... - 2017/03/22 22:49:23.361 Z6ZkKQNa0 24/36

一休「この技はムエタイの……ッ!」

「そう……ムエタイの必殺技、タイガーアッパーカット」

「私は中国出身だが、タイでムエタイの帝王に弟子入りし、この技を会得したのだ」

「そしてもちろん……会得したのはアッパーだけではない!」

「我が鍛え抜かれた脚から放たれる、骨をも砕く蹴りの暴風雨を受けてみよ!」

ベシィッ! バキッ! ベキィッ!

一休(ムエタイの蹴り……なんて重さだ! このままじゃやべえ!)

一休(クリンチだ!)ガシッ

「ぬう……ッ!」

将軍「ブレイク!!!」

41 : 以下、\... - 2017/03/22 22:53:59.265 Z6ZkKQNa0 25/36

「太平洋戦争の幕開けとなった真珠湾攻撃の如き、三連打を受けてみるがいい」

「トラ・トラ・トラ!!!」

バキッ! ガキッ! ドゴォッ!

一休「ぐはぁっ!」ドサッ

将軍「ダウン! コーナーに戻って!」

「はい」

一休「げほ、げほっ!」

一休(強ええ……! 俺はこの虎に勝てないのか……ッ!)


「一休よ……」


一休(こ、この声は!?)

44 : 以下、\... - 2017/03/22 22:56:33.769 Z6ZkKQNa0 26/36

一休「和尚様!」

和尚「一休よ……ようやった。しかし、あの虎はおぬしにはまだ荷が重い」

和尚「後はワシがなんとかしよう。タッチするがよい」

一休「…………」

一休「……それはできません」

和尚「ほう?」

一休「だってここでずっと休んじまったら……俺はもう“一休”を名乗れねえ!」

一休「だから……タッチはしません」

和尚(でかくなったな……一休よ)

和尚「ならばゆけいッ! 骨は拾ってやる!!!」

一休「押忍!!!」

45 : 以下、\... - 2017/03/22 23:00:19.937 Z6ZkKQNa0 27/36

「まだ来るか……よかろう」

「勇ましい君の命、せめて苦しまぬよう安らかに散華させてやろう」

一休(さっきからいちいちくさいポエムみたいなセリフを吐きやがって……!)

一休(――ん?)

一休(そういやこいつ、さっき中国出身っていってたよな……)

一休(んで、ポエムときたら……)

一休(まさか……こいつは……)ポクポクポクポク…

一休(こいつの正体が分かった!!!)チーン

46 : 以下、\... - 2017/03/22 23:03:30.233 Z6ZkKQNa0 28/36

一休「おい……虎」

「む?」

一休「俺にはあんたの正体が分かっちまったぜ」

「な、なんだと!?」

一休「あんた……中国が唐だった頃、詩人を目指してたが、挫折して虎になったっていう――」

一休「李徴だろ?」

「!!!」

47 : 以下、\... - 2017/03/22 23:09:06.931 Z6ZkKQNa0 29/36

「…………」

「その通りだ」


ザワッ……

将軍「な、なんと!」

和尚「あの伝説の……李徴殿だったのか」


「日本人がなぜ私のことを知っている?」

一休「あんた……日本じゃ超有名人……おっと超有名虎だぜ」

一休「中島敦って高名な小説家が『山月記』で、あんたの物語を書いたおかげでな」

「どんな形であろうと後世に名が残ったのは光栄だ」

48 : 以下、\... - 2017/03/22 23:12:09.512 Z6ZkKQNa0 30/36

一休「しかし、どうして屏風の中なんかに?」

「私は友と別れてから、さっきいったようにタイへ行きムエタイを習い」

「その後、ひょんなことから屏風に閉じ込められてしまったのだ」

一休「一番重要なところをひょんなことで済ます……あんた、最高だぜ」

「謝謝(ありがとう)」

一休「だけどよォ……ガッカリだなァ~~~~~」

「なんだと?」

49 : 以下、\... - 2017/03/22 23:15:49.438 Z6ZkKQNa0 31/36

一休「だってよ……あんたはかつての友に自分は人食い虎になり下がるといってたはず」

一休「しかし、今のあんたはどうだ?」

一休「たしかに見た目は虎だが、言葉を話すし、ムエタイするし、全然虎じゃねえ!」

一休「中途半端なんだよッ!」

一休「あんたは詩人にも虎にもなりきれねえ、半端者なんだッ!!!」

「…………ッッ!」

「この私を侮辱するとは……許さん!」ビキビキッ…

「その尊大なる脳みそ、この私が丸ごとかじりとってくれようぞ!」

「グオオオオオオオオッ!!!」グワッ!



将軍「いかん!」

和尚「一休ッ!」

50 : 以下、\... - 2017/03/22 23:19:29.330 Z6ZkKQNa0 32/36

一休「かかったな」

「!?」

一休「口を大きく開けちまって……スキだらけだぜ」グオオオッ!

「し、しまっ――!」


将軍「口の中に頭突きをッ!?」

和尚「考えたな一休! いかに屈強な虎とはいえ、口の中までは鍛えられん!」


一休「俺の石頭……望み通り喰わせてやるッ!」

一休「これが俺の……トンチだァァァァァッ!!!」



ズガァンッ!!!

51 : 以下、\... - 2017/03/22 23:21:23.734 Z6ZkKQNa0 33/36

「…………」ピクピク…

一休「……ふうっ。冷静にムエタイで攻められてたら、やられてたかもな」


将軍「……一本ッ!!!」

将軍「虎退治、成功ッ!!!」



ワアァァァァァ……! ワアァァァァァ……!

53 : 以下、\... - 2017/03/22 23:25:31.945 Z6ZkKQNa0 34/36

……

…………


「グッ……!」ガバッ

一休「おお、さすがだな。もう目を覚ましたのか」

「私は……負けたのか……」

一休「ああ、紙一重だったがな。こっちもあんたに蹴られたところが腫れまくってるぜ」

「ならば、私は去るとしよう」

一休「どこ行くんだ」

「君のいうとおり、私は詩人にも虎にもなれなかった半端者だ……」

「ならばせめて、いさぎよく自害して幕を引きたいと思う」

一休「……待てよ、李徴さん」

一休「詩人にも虎にもなれなかったあんただが……」ポクポクポクポク…

一休「まだ道はあるぜ!!!」チーン

55 : 以下、\... - 2017/03/22 23:29:40.702 Z6ZkKQNa0 35/36

一休「詩人も虎もダメだったなら、“詩虎”になればいいじゃあねえか!」

和尚「おおっ、なるほど! さすがは一休! ナイストンチ!」

「面白い提案だが、虎となった私の詩を読んでくれる人など――」

将軍「ゴホンゴホン」

「?」

将軍「ちょうど今……我が幕府に専属の詩人が欲しかったんだよなぁ……」チラッ

将軍「なんだったら、虎でもいいかなぁ~」チラッチラッ

「将軍様……!」

一休「ふっ、見直したぜ、将軍」

将軍「か、勘違いしないでよねっ! 別に李徴を助けたいわけじゃないんだから!」

58 : 以下、\... - 2017/03/22 23:35:28.087 Z6ZkKQNa0 36/36

……

将軍「一休よ、ありがとう」

将軍「おかげで虎は退治されたし、素晴らしい詩人……じゃなく詩虎を城に招くことができた」

「これからは将軍様のもとで、たくさん詩を書きます!」

一休「頑張れよ。詩集が出たら買ってやるぜ」

和尚「臆病な自尊心と尊大な羞恥心を克服した今のおぬしなら、いい詩が書けるじゃろうよ」

「はいっ!」

「ところで一休さん、あなたはこれからどうするんです?」

一休「俺か? へっ、なんたって俺は“一休さん”だぜ?」

一休「一休みするに決まってんだろ!」







おわり

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