ガヴのアパート近く 空き地
エボルト「ふはははは!お前達のお陰でパンドラボックスも完成した!」
ガヴリール「てめっ……その箱でいったい何をするつもりだ!」
エボルト「何をするかってぇ?こうするんだよぉ!」バン!
ガヴリール「くっ⁉なんだこの光!」
ゴゴゴゴゴ…!
エボルト「この世界の地球もこれで終わりだぁ!!!ふははははは!!!!」
(スカイウォールがそびえ立つ音)
ガヴリール「うわぁぁあああ!!!!?」
ナレーション「パンドラボックスが引き起こした新たなる惨劇!」
ナレーション「舞天は『天界』『魔界』『人間界』の三つに分かれ、混沌を極めることとなる……!」
《仮面ライダーデビルド》
元スレ
ガヴリール「仮面ライダービルド?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1535211047/
パンドラボックスが開く数日前
学校 放課後
ラフィエル「ガヴちゃんガヴちゃん!最近ウワサになってる怪人の話って知ってますか?」
ガヴリール「怪人?なんだよいきなり」
ヴィーネ「あ、私知ってるかも!何ヶ月か前から、怪人の目撃が相次いでるらしいわ!」
ガヴリール「そんなの嘘か見間違いだろ?怪人なんかいるワケないっての、都市伝説だよ」
ラフィエル「天使がそんなこと言っちゃうんですね」
ヴィーネ「うーん、私もにわかには信じがたいけど……なんて名前だっけ、その怪人」
ラフィエル「デビルスマッシュ、というらしいですね~」
ガヴリール「デビルねぇ……そういやうちのクラスのうるさいデビルはどうしたんだ?」
ラフィエル「サターニャさんなら何やら急いで帰ってましたよ?」
ヴィーネ「珍しいわね?いつもなら『ガヴリール勝負よー!』って来るはずなのに」
ガヴリール「静かならいいよ、私は」
ラフィエル「そんなこと言ってぇ、寂しいんじゃないですか~?」ツンツン
ガヴリール「はぁ⁉んなことあるかよ!ほら、さっさと帰ろう!」
ヴィーネ「もうラフィったら、サターニャがいないからってガヴを弄るのはやめなさいよ?」
帰り道
ヴィーネ「ガヴ、今日ってバイトだっけ?」
ガヴリール「いや、休み」
ラフィエル「あー、久しぶりにマスターさんのコーヒーが飲みたくなっちゃいましたねー」
ヴィーネ「ね、今から行かない?エンジェル珈琲」
ガヴリール「えー、休みの日までマスターの顔見たくないんだけど」
ヴィーネ「それ本人の前で言っちゃ駄目だからね」
ラフィエル「ガヴちゃん!ヴィーネさん!」ピクッ
ガヴリール「どうしたラフィエ……なんだあれ⁉」
フロッグデビルスマッシュ「ゲロゲロ……ゲロゲロ……!」
ヴィーネ「もしかして、あれが例の怪人だったりして……なんて、あはは」
フロッグデビルスマッシュ「ゲロォ!!!」ドカッ!
ラフィエル「危ない!」
ガヴリール「うわっ⁉」
ヴィーネ「きゃっ⁉本当に怪人なの⁉」
フロッグデビルスマッシュ「ゲロゲロ……!」
ガヴリール「おいヴィーネ!ラフィエル!神足通で逃げるぞ!私につかまれ!」
???「その必要はないわ!とおっ!」
ヴィーネ「誰⁉」
ラフィエル「その声、もしかして!」
サターニャ「なーっはっはっはー!!!!」バン!
ガヴリール「サターニャ!お前、いったいなんのつもりだよ!」
サターニャ「私が来たからにはもう心配ないわ!あんな怪人、すぐにやっつけてやるんだから!」
ヴィーネ「ごっこ遊びじゃないのよ⁉サターニャも逃げるわよ!」
サターニャ「ごっこ遊びじゃない……その言葉、そのままお返しするわ!」
サターニャ「ふん!」ブゥン!
ベルト「デビルドライバー!」
ラフィエル「そのベルトは……?」
サターニャ「そしてこれ!」シャカシャカ
ヴィーネ「それは、ボトル……?」
サターニャ「さぁ、サタニキアタイムの始まりよ!」
ベルト「デビル!メロンパン!デビルマーッチ!」シャキーン
サターニャ「レバーを回して」グルグル(ガヴドロOPのイントロ)
ベルト「アーユーレディ?」
サターニャ「変身!!!!!」ビシッ
ベルト「甘美なる悪魔的行為!デビルメロンパン!なーっはっはっはー!」~♪
仮面ライダーデビルド(サターニャ)「私、参上!!!!」
ガヴリール「サターニャが、変身した……⁉」
フロッグデビルスマッシュ「ゲロォ!!!!」バッ!
デビルド(サターニャ)「とりゃっ!」ゲシッ
フロッグデビルスマッシュ「ゲロッ⁉」
デビルド(サターニャ)「おりゃっ!」ゲシゲシッ
フロッグデビルスマッシュ「ゲロォ!!!?」
デビルド(サターニャ)「これで終わりよ!」レバーグルグル
ベルト「レディゴー!デビルテックフィニーッシュ!なははー!」
デビルド(サターニャ)「サタニキアドロップキーック!!!!!」
フロッグデビルスマッシュ「」
ドカァァァン!!!!!
サターニャ「ふぅ、楽勝だったわね」バシュン
ガヴリール「おいサターニャ!なんだよ今のは!」
ラフィエル「すごいです!ヒーローみたいでした!」
ヴィーネ「すごかったけど、つまりどういう事なの⁉」
サターニャ「こらこら、質問は順番にね?ちゃんと答えてあげるから」ドヤァ
ガヴリール「あ、うぜぇ」
ラフィエル「エンジェル珈琲が近いですし、とりあえず移動しませんか?」
ヴィーネ「そ、そうね……」
エンジェル珈琲
サターニャ「これはデビルドライバー!このデビルボトルをセットすれば『仮面ライダー』に変身できるわ!」
ラフィエル「それも魔界通販のアイテムなんですか?」
サターニャ「その通りよ!」
ヴィーネ「じゃああの怪人は?あれも魔界通販関係なの?」
サターニャ「魔界通販の人に倒すよう言われたけど……よく分からないわ!」
ガヴリール「なんだよ、知らないで戦ってんのかよ」
サターニャ「わ、悪いの⁉」
ガヴリール「もしかしてサターニャさ、魔界通販がやらかした“何か”の尻拭いさせられてんじゃねーの?」
サターニャ「どういう意味よ?」
ガヴリール「だから例えば……魔界通販が作った怪人が人間界に逃げちゃって、それを隠蔽するためにお前が」
マスター「おや?それはヒーローの変身ベルトじゃないかい?」
ヴィーネ「マスターさん!」ビクッ
マスター「私も子供の頃はよくヒーローごっこをしたものだよ……懐かしいねぇ」
ラフィエル「マスターさんにも子供の頃があったんですねぇ」
マスター「ふふふ、そりゃあね……おっといけない、ご注文のコーヒーだよ」
マスター「ごゆっくりどうぞ」
ガヴリール「……行ったか」
ヴィーネ「おもちゃだと思ってくれたみたいね」
ラフィエル「えーと、それで何の話でしたっけ?」
サターニャ「私はこのベルトで全部の怪人を倒して、最強の大悪魔になってやるわ!なーっはっはっはー!!!!!」
ガヴリール「……ま、怪人を片付けてくれるなら別にいいか」
ヴィーネ「あんまり危ないことしちゃダメよ?」
ラフィエル「応援してますよ、サターニャさん!」
数日後 学校の帰り道
ガヴリール(それからサターニャは、怪人の目撃情報が入るたびに意気揚々と退治に向かって行った)
ガヴリール(本人は「大悪魔になるために~」とか何とか言ってたけど、結果人助けになってるから問題無いだろう)
ガヴリール(実際仮面ライダー?は強いみたいで、怪人退治は順調みたいだ)
サターニャ「あ!これ見てガヴリール!」スマホッ
ガヴリール「あん?なんだ、スマッシュの目撃情報か」
サターニャ「次で9匹目ね!さ、行くわよガヴリール!」グイッ
ガヴリール「は?なんで私まで……って引っ張るなバカ!」
廃工場
サターニャ「あれー?おかしいわね、何にもいないわ」
ガヴリール「ガセネタじゃね?はよ帰ろう」
サターニャ「いや、隠れてるのかもしれないわ!スマーッシュ!出てきなさーい!」キナサーイナサーイサーイ!!!!
ガヴリール「ばっ、声が響いてうるさい!」
???「おっ、やっと来たか」
サターニャ「スマッシュ!」
ガヴリール「いや違うだろ……誰だあんた、その格好仮面ライダーか?」
ブラッドスターク「違うな、俺はブラッドスタークだ」
ブラッドスターク「そっちの赤い髪の方は初めましてじゃねぇよな?俺のこと覚えてるか?」
サターニャ「えーと……そうだ!魔界通販の人!」
ガヴリール「それじゃ、こいつがサターニャに変身ベルトを渡したやつなのか?」
ブラッドスターク「その通り!いやぁ、期待通りの仮面ライダーっぷりだったよサターニャは」
サターニャ「私にかかればこんなものよ!なーっはっはー!」
ガヴリール「あんたに聞きたい事がある……なんでサターニャにスマッシュ退治なんてさせてる?見た感じ、あんたも戦えそうなんだが」
ブラッドスターク「さすが元天使学校首席、どこかの自称大悪魔と違って察しがいいな」
ブラッドスターク「今日はそれについて話しに来たんだ……ま、最後まで生きてればの話だがなぁ!」スチームブレード…
ガヴリール「なっ⁉おいサターニャ!早く変身しろ!」
サターニャ「え⁉わ、分かってるわよ!変身!」
ベルト「デビル!メロンパン!デビルマーッチ!デビルメロンパン!なーっはっはっはー!」~♪
ブラッドスターク「はぁっ!」ガキン
デビルド(サターニャ)「危なっ!」ギンッ
ブラッドスターク「悪魔の鎌か……ならこれはどうだ?」ライフルモード…
バキュン!バキュン!
デビルド(サターニャ)「痛っ!痛い!やめて!」
ブラッドスターク「ふはは!さっきまでの威勢はどうしたぁ!」
ガヴリール「くそっ……おいスターク!お前の目的は何だ!なんでサターニャを襲う!」
ブラッドスターク「そうだったそうだった、今日はサターニャからベルトとボトルをもらいに来たんだったなぁ」
ガヴリール「どういうことだ?魔界通販はサターニャにスマッシュを退治させたかったんじゃないのか⁉」
ブラッドスターク「ああそうさ、デビルドライバーでのスマッシュ8体分の戦闘データは取れたし、全部のデビルボトルの浄化も終わった……つまりサターニャはもう用済みってワケだ」
ガヴリール「戦闘データって、つまりスマッシュを暴れさせてたのも魔界通販って事か!」
ブラッドスターク「大正解!あとはドライバーとサターニャが持ってるボトル2本を回収して終わりだ」
デビルド(サターニャ)「そ、そんな……それじゃ私は魔界通販に利用されてたの……?」
ブラッドスターク「どこかの天才物理学者と同じだなぁ……サターニャ、お前がしてたのはただの『ごっこ遊び』だったんだよ!」
デビルド(サターニャ)「……いいわ、いいわよ」ゴゴゴ…
ガヴリール「サターニャ……?」
デビルド(サターニャ)「その勝負、受けて立つわ!」ゴゴゴ…
ブラッドスターク「ふはっ、別に勝負しようって話じゃねぇんだけどな」
デビルド(サターニャ)「おりゃっ!」バキッ
ブラッドスターク「くっ、ハザードレベルが上がった⁉」ザザッ
デビルド(サターニャ)「逃がさないわよ!」ゲシッ
ブラッドスターク「ハザードレベル3.5……3.8……4.2⁉ふはは!さすが、悪魔は人間とは体の作りが違うってことか!」
デビルド(サターニャ)「ごちゃごちゃうるさいわよ!」グルグルグルグル
ベルト「デビルテックアターック!なははー!」バチバチ
デビルド(サターニャ)「マクドウェルパーンチ!!!!!」ゴォッ!
ブラッドスターク「ぬあっ⁉」バキッ!
デビルド(サターニャ)「どんなもんよ!」ドヤァ
ブラッドスターク「ははっ、トランスチームシステムじゃあ限界だな……サターニャ!今日のところは見逃してやる!」
デビルド(サターニャ)「はぁ⁉まだ決着は……」
ブラッドスターク「チャオ!」スチーム
もくもくもく…
ガヴリール「き、消えた……!」
サターニャ「もう!なんだったのよー!」バシュン
エンジェル珈琲
サターニャ「ごくごくごくプハー!もう!なんだったのよー!」
ガヴリール「さっきも聞いたよそれは」
サターニャ「あの赤い人……えーと、ブラックスタンプ?」
ガヴリール「ブラッドスタークな……やっぱりお前、魔界通販のヤバイ実験に利用されてたじゃん」
サターニャ「ぐぬぬ」
マスター「おや?胡桃沢くん怪我してるじゃないか!早く手当しないと!」
サターニャ「あ、ホントだわ!ヒザとかヒジとか擦りむいてる!」
ガヴリール「大丈夫スよマスター、こいつ頑丈なんで」
マスター「えぇ、そうなのかい……?」
ガヴリール「ここで話すのはマズイな……ヴィーネの部屋に行くぞ」
舞天西 魔界通販人間界支店
ブラッドスターク「よぉ、調子はどうだ?」
科学者の悪魔「スタークさん、お疲れ様です」
ブラッドスターク「エボルドライバーの修理は進んでるみたいだな」
科学者の悪魔「ええ、デビルドライバーのデータのお陰ですよ」
ブラッドスターク「パンドラボックスの方はどんな具合だ?」
科学者の悪魔「エボルドライバーの解析はほぼ終わっているので、あとはエボルトリガーさえ再起動してくれれば」
ブラッドスターク「それならアテができた……ふはは!計画は順調ってことだな!」
ヴィーネの部屋
ヴィーネ「えぇ⁉魔界通販の変な実験に巻き込まれた⁉」
ガヴリール「だから私はやめとけって言ったんだよ」
サターニャ「あんただって応援してくれてたじゃないの!私の仮面ライダー活動!」
ヴィーネ「まぁまぁ、過ぎたことはともかく……そのスタークって人はサターニャのベルトとボトルを欲しがってるのよね?もう渡しちゃったら?」
サターニャ「えー、私仮面ライダー続けたいんだけど」
ガヴリール「だからその怪人退治とか諸々全部、魔界通販が仕組んだ事だったって話だろ?仮面ライダーに変身して何と戦うんだよ?」
サターニャ「だったら魔界通販と戦えばいいじゃない!」
ヴィーネ「それも何か違う気がするんだけど……」
スマホ「Prrrr…」
ガヴリール「ん?ラフィエルから電話だ……どした?」ピッ
ブラッドスターク『もしもしぃ?天真さんの電話でよかったかぁ?』
ガヴリール「その声!スタークか⁉」
ヴィーネ「え⁉」
サターニャ「なんでラフィエルの電話に⁉」
ガヴリール「おいお前、ラフィエルに何しやがった!」
ブラッドスターク『なーに、ちょっと電話を借りただけさ……ほら、代われ』
ラフィエル『ガヴちゃん……私なら無事なので、きゃっ⁉』
ガヴリール「ラフィエル⁉」
ブラッドスターク『それで本題だが、この女を助けたかったらベルトとボトルを持って採石場まで来るようサターニャに伝えてもらおうか』
ガヴリール「てめぇ、ラフィエルに何かあったら絶対許さねぇぞ!」
ブラッドスターク『それはお前達次第さ……チャオ!』プツッ
ガヴリール「くそっ!ラフィエルを人質に取られた!」
ヴィーネ「そんな、魔界通販は何を要求してるの⁉」
ガヴリール「サターニャの持ってるベルトとボトルだ……でも何でラフィエルを!」
サターニャ「……行くわよ、採石場!」
ヴィーネ「私もいっしょに行くわ!」
ガヴリール「絶対助けるぞ……!」
採石場
ブラッドスターク「おっ、来たねぇ」
ガヴリール「スターク……!」
ヴィーネ「あの人が……!」
サターニャ「スタァァク!ベルトとボトルはここよ!早くラフィエルを返しなさい!」
ガヴリール「つーかラフィエルはどこだよ!無事なんだろうな!」
ブラッドスターク「ふはは、まずひとつ!俺はベルトとボトルを寄越せなんて言ってないぞぉ!」
サターニャ「なんですって⁉」
ブラッドスターク「そしてふたつ!ラフィエルはここだ!」バシュン
ラフィエル「皆さんで助けに来てくれたんですね♪嬉しいです❤」
サターニャ「ラフィエルがスターク⁉」
ラフィエル(CVスターク)「なんてな!」
ガヴリール「なっ、ラフィエルからオッサンの声が⁉」
ヴィーネ「どうなってるの⁉」
ラフィエル(CVスターク)「もったいぶっても意味ねぇから教えてやるよ!」ブゥン!
ベルト「エボルドライバー!」
サターニャ「赤いベルト!」
ラフィエル(CVスターク)「俺は別の世界の地球から来た地球外生命体エボルト……って、これじゃややこしいなぁ」
ベルト「コブラ!ライダーシステム!エボリューション!アーユーレディ?」
ラフィエル(CVスターク)「変身」
ベルト「コブラ…コブラ…エボルコブラ!フハハハハ!」
エボル「そしてこれが仮面ライダーエボルだ……ま、気軽にエボルトって呼んでくれればいいさ」
ヴィーネ「エボル?エボルト?地球外生命体って、宇宙人ってこと⁉」
ガヴリール「それじゃラフィエルは宇宙人に身体を乗っ取られてるのか⁉」
エボル「いいねぇ!理解が早くて助かるよ」
サターニャ「私も分かったわ……つまり、あいつをやっつけてラフィエルを助け出せばいいわけね!」
サターニャ「変身!」
ベルト「デビルメロンパン!なーっはっはっはー!」~♪
デビルド「てやっ!」ガッ!
エボル「ふんっ、いいぞぉ!まーたハザードレベルが上がった!」
デビルド「ごちゃごちゃうるさいわよ!早くラフィエルを返しなさい!」ドゴッ!
エボル「ハザードレベル4.8!5.0!やはり人間とは違うねぇ!もっと、もっとだ!」
ガヴリール「なんだあいつ、姿はゴツくなったのに防戦一方じゃないか……?」
ヴィーネ「サターニャの仮面ライダーの方が強いのよ!これならラフィを助けられる!」
エボル「5.2……5.3……5.5……あと一押し!」
デビルド「ていっ!ていっ!」ドゴッ!ドゴッ!
エボル(CVラフィエル)「痛い!痛いです!サターニャさん!」
デビルド「え⁉ラフィエル⁉」ピタッ
エボル「やっぱりこの手は効くよなぁ!そらっ!」
ベルト「レディゴー!エボルテックフィニーッシュ!チャオ!」ドゴォ!
デビルド「ぐはっ!!?」
エボル(CVラフィエル)「どうですかぁ?いい声してますよねぇ❤」クネクネ
デビルド「……あんた、もう許さないわよ」ゴゴゴゴ…
ベルト「レディゴー!デビルテックフィニーッシュ!なははー!」
デビルド「オラァ!!!!!」バキッ!
エボル「ハザードレベル6.6ぃ!!!期待以上だぞサターニャァァァア!!!!」
エボルトリガー「オーバーザレボリューション!」グルグルグルグル
エボルトリガー「ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!エボリューション!フハハハハハハ!」
デビルド「え⁉なにこれ⁉」
エボルブラックホールフォーム「ははっ!こっちに来て数ヶ月、思ったより早く完全体に戻れたよ!」
ガヴリール「また姿が変わった⁉」
ヴィーネ「完全体って聞こえたけど、もしかしてこれが狙いだったの⁉」
ラフィエル「」バタッ
デビルド「あっ、ラフィエル!宇宙人が抜けたのね!」
エボル「ああ、もうこの女の身体を借りる必要は無くなったからなぁ……だがぁ、まだこの女には利用価値がある」
デビルド「ちょ、ラフィエルを返しなさいよ!」
エボル「それはまた今度だ……チャオ!」ヴォン
ガヴリール「消えた⁉」
ヴィーネ「ラフィが連れてかれちゃった!」
サターニャ「なんでよ……なんでよぉー!!!!?」
科学者の悪魔「……」コソコソ
ーーー
ーー
ー
舞天西 魔界通販人間界支店
エボルト(石動の姿)「よっ、戻ったぞ」
科学者の悪魔「……どちら様ですか?」
エボルト「ああ、この姿じゃ分からねぇか!俺だよ、ブラッドスターク改めエボルトだ」
科学者の悪魔「なるほど、前いた世界で使っていた擬態ですか」
エボルト「やっぱり女の身体は慣れないんでね、こっちの方がしっくりくるよ……昔の仲間に女の姿を使ってたやつがいたが、気が知れないね」
科学者の悪魔「それでエボルトリガーの方はどうでした?」
エボルト「サターニャが良い仕事してくれてなぁ!この通りだよ」チャキ
科学者の悪魔「エボルドライバーのデータとデビルボトル、それにエボルトリガーがあれば新しいパンドラパネルの生成は可能でしょう」
エボルト「いいねぇ!」
科学者の悪魔「そして……パネルは元々パンドラボックスから分離した物、つまり逆にパネルからパンドラボックスを生成することも可能なはずです」
エボルト「さすが魔界通販、難波重工並の技術力だな!」
科学者の悪魔「すぐに取り掛かります、数日中には完成させてみせますよ」
エボルト「楽しみにしてるぜ!」
ガヴリール「天っ使学校を主席で卒業した天真=ガヴリール=ホワイトは、ネトゲにハマって駄目天使となっていた」
ガヴリール「そんなガヴリールと同じクラスの自称大悪魔、胡桃沢=サタニキア=マクドウェルは魔界通販で買った変身ベルトで仮面ライダーデビルドへの変身能力を得るのだった」
サターニャ「ガヴリール!私と勝負しなさい!」
ガヴリール「違うだろバカ、ラフィエルが別の世界の地球から来た地球外生命体にさらわれちまったんだぞ?そんな事してる場合じゃないでしょうが」
サターニャ「地球から来た地球外生命体とか意味分かんないんだけど!」
ガヴリール「私だって分かんないよ……とにかくエボルトからラフィエルを取り返すぞ!」
サターニャ「そうね!」
https://i.imgur.com/Pn4kAWc.jpg
数日後 ガヴの部屋
スマホ「Prrrr…」
ガヴリール「……エボルトか」ピッ
エボルト『ははっ、そんな警戒すんなって』
ガヴリール「ラフィエルは無事なんだろうな!ちゃんと本物の声を聞かせろよ!」
エボルト『すぐに会わせてやるよ……お前の家の近くに空き地があるだろ?そこに来い!もちろん仮面ライダーといっしょになぁ!チャオ!』プツッ
ガヴリール「切りやがった」
サターニャ「ねぇ、なんでエボルトはガヴリールに電話するのかしら」
ヴィーネ「……まぁそうは言ってもガヴが一番話しやすそうかもね」
ガヴのアパート近く 空き地
エボルト「よっ」
ガヴリール「エボルトぉ!」
サターニャ「ラフィエルを返しなさいよ!」
エボルト「会わせてやるって言っただろ?ほらよ」
ラフィエル「……」ユラリ
ヴィーネ「ラフィ!あれ、でも様子が変よ……?」
ラフィエル「サターニャさぁん、うふふ、サターニャさぁん!!!!!」エンジェル!
サターニャ「ラフィエル何してるの⁉」
エンジェルデビルスマッシュ「ああああ!!!!」
ヴィーネ「ラフィがスマッシュになった⁉」
エボルト「ほら、こいつの苗字って白羽だろ?三羽ガラスっぽいなぁって思ってたんだよ……なーんて言っても分かんねぇか!ははっ!」
ガヴリール「趣味悪いこと言ってるのは十分伝わってるよ!おいサターニャ!」
サターニャ「分かってるわ!変身」
ベルト「デビルメロンパン!なーっはっはっはー!」~♪
デビルド「私が止めるわ!」
エボルト「そうそう、そいつを倒したらラフィエルは死ぬぞ」
ガヴリール「……は?」
ヴィーネ「ちょっと、なに言ってるの……?」
エボルト「事前に教えてやってるんだ、俺って優しいだろ?」
デビルド「ど、どうすればいいの⁉」
エンジェルデビルスマッシュ「うあああ!!!!」ドガッ!
デビルド「くっ!」
エボルト「さてと、アナザーパンドラボックスを開く前にここまでのあらすじでも紹介しておこうか」
ガヴリール「あらすじ……?」
エボルト「今から半年くらい前だったかな……」
半年前
仮面ライダービルドの世界
ビルド「エボルトォォオ!!!!!」
白いパネル「バリバリバリ!!!!」
エボルト「これは……どういうことだぁ……!!!?」
ゴゴゴゴゴ…
ガヴリールドロップアウトの世界
エボル「ぬぁっ⁉いったい何が起きた⁉」
エボル「ここは地球か?いや、スカイウォールが無い……?」
エボル「まさかあの白いパネルの力で別の世界に飛ばされちまったってのか……?」
エボル「……くそっ、パンドラボックスも黒いパネルもロストボトルも無い!」
エボル「しかもブラックホールフォームに戻っちまった!」
エボル「どうにかして向こうに帰りたいが……」
ゼルエル「おい、貴様」
エボル「んん?なんだ、お前は」
ゼルエル「貴様、人間ではないな?悪魔とも魔獣とも違うようだが」
エボル「そういうお前も人間じゃあないな……この感じ、ベルナージュに似た嫌な気配だ」
ゼルエル「……貴様はここで倒さねばならない、そんな気がする」
エボル「奇遇だな!俺もそう思ってたところだよ!」
ーーー
ーー
ー
現在 空き地
エボルト「そんな訳で、こっちに来て早々にその天使と戦闘になっちまったんだ……まったく、ついてないぜ」
ガヴリール「……!」
エボルト「そいつのせいでエボルドライバーは壊れ、エボルトリガーも使えなくなっちまった」
エボルト「力を失った俺は何とか逃げ延び、そしてひとりの少女と出会う……誰だと思う?ラフィエルだ」
ヴィーネ「そんな……!」
エボルト「ラフィエルに取り付いた俺は、この世界に天使と悪魔が存在することを知った」
エボルト「ファウストも難波重工も存在しない世界でどうやってベルトを直すかって問題はすぐに解決したよ」
半年前
舞天 魔界通販人間界支店
ブラッドスターク「よぉ」
科学者の悪魔「なっ、誰ですかあなたは!」
ブラッドスターク「俺はブラッドスターク、お前達の力を借りたくてね」
科学者の悪魔「そ、それは?」
ブラッドスターク「地球外の技術で作られたベルトとボトルだ……興味あるだろ?」
科学者の悪魔「……!」ゴクリ
現在 空き地
エボルト「その後、ラフィエルの記憶から生成した10本のデビルボトルを使ってデビルスマッシュの実験を始めた」
エボルト「ああ、ちなみにデビルボトルの成分はラフィエルの好きな物とそれを泣かせる物になってる」
エボルト「好きな物を聞いて真っ先に挙がったのが悪魔と天使だったよ」
デビルド「ラフィエル、あんた……!」
エンジェルデビルスマッシュ「がぁぁあ!!!」
エボルト「エボルドライバーを完全に直すにはデータが足りなくてね、エボルドライバーの劣化コピーとして作ったデビルドライバーでデータ採取をすることにした」
エボルト「それが仮面ライダーデビルド、サターニャだ」
エボルト「本来ならデビルボトルの浄化とデビルドライバーのデータ採取が終わった時点でサターニャは用済みだったんだが、思いのほかハザードレベルが上がったんでね」
エボルト「なかば諦めていたエボルトリガーの再起動に利用させてもらったよ」
エボルト「そうしてエボルドライバーとデビルボトル、エボルトリガーと必要なピースは揃った」
エボルト「ついにこのアナザーパンドラボックスを完成させることができたんだ!」
ガヴリール「なんだ、あの箱……?」
デビルド「えいっ!えいっ!」ポコッポコッ
エンジェルデビルスマッシュ「うがぁぁあ!!!!」
エボルト「ん?なんだぁ、まーだ戦ってたのか?パンドラボックスを開くのにデビルボトルが必要なんだよ……そろそろ終わりにしてくれよ!」
ベルト「オーバーザエボリューション!」
エボルト「変身!」
ベルト「ブラックホール!ブラックホール!ブラックホール!エボリューション!」
デビルド「!?」
ベルト「レディゴー!ブラックホールフィニーッシュ!チャオ!」
エボル「はぁっ!」
サターニャ「今よ!」
エンジェルデビルスマッシュ「!?」
ラフィサタ缶「エンジェル!デビル!ビーザワン!ラフィエルサターニャ!なーっはっはっはー!うふふー!」
カッ!!!!
エボル「ぬあっ!?」
ガヴリール「やった!」
ヴィーネ「成功したわね!」
エボル「な、なんだこれは!」
仮面ライダーラフィーニャ「「え⁉何が起きたんですか⁉落ち着きなさいラフィエル!」」
エボル「なにぃ⁉まさか、デビルドとエンジェルスマッシュが合体したのか⁉」
ラフィーニャ「「とにかくあいつをやっつけるわよ!よく分からないけど、分かりました!」」
ラフィーニャ「「えーい!!!」」ドガッ!
エボル「くっ、ハザードレベル7.0だと!」
科学者の悪魔「やりましたね」
ヴィーネ「科学者の悪魔さん!」
ガヴリール「エボルトのエネルギーを利用する作戦、思いのほか上手く行ったな!」
エボル「科学者の悪魔ァ!お前の仕業かァ!」
科学者の悪魔「エボルト、貴方の真の目的……地球の滅亡は阻止させてもらう」
ーーー
ーー
ー
数日前 採石場
サターニャVSエボルトの直後
デビルド「ラフィエルを返しなさいよ!」
エボル「それはまた今度だ……チャオ!」ヴォン
ガヴリール「消えた⁉」
ヴィーネ「ラフィが連れてかれちゃった!」
サターニャ「なんでよ……なんでよぉー!!!!?」
科学者の悪魔「……」コソコソ
ガヴリール「おい!そこにいるのは誰だ!」
科学者の悪魔「私は科学者の悪魔、魔界通販の商品開発担当です」
サターニャ「それじゃスタークの仲間ってこと⁉」
科学者の悪魔「スターク、いえエボルトとは協力関係にありましたが……やつの真の目的を知り、裏切ることにしました」
ガヴリール「真の目的?もしかしてあの宇宙人、地球を侵略するつもりなのか⁉」
科学者の悪魔「エボルトは星狩りのブラッド族、惑星をブラックホールに飲み込んで自分の力に変えるようです」
ヴィーネ「……え?それって、地球が無くなっちゃうってことですか⁉」
科学者の悪魔「その通りです」
サターニャ「あんた、それどこで知ったのよ⁉まさかスタークが話したんじゃないわよね⁉」
科学者の悪魔「ええ、エボルトはこの事実を隠しています……これです」
ガヴリール「USBメモリ?」
科学者の悪魔「私がエボルトのベルトを修理をしていると、その中に隠されたデータが入っているのに気がつきました……それは、これまでにエボルトが見聞きしてきた事や戦闘データ、すなわちエボルトに対抗するための手段の数々」
ヴィーネ「貴方の他にも、エボルトを倒そうとした人がいたってことですか……?」
科学者の悪魔「エボルトが以前いたという別の世界の科学者でしょう……データの最後には、その科学者からのメッセージが残されていました」
『これを読んでいる貴方が、愛と平和を望む人でありますように。葛城忍』
科学者の悪魔「あなた達に頼みがあります……いっしょにエボルトを倒しましょう!」
ーーー
ーー
ー
現在 空き地
ガヴリール「お前の目的なんて全部お見通しなんだよ!」
エボル「ガキ供が調子に乗るなよ……!」
ベルト「レディゴー!ブラックホールフィニーッシュ!チャオ!」
エボル「オラァ!」ゴッ!
ラフィーニャ「「うっ⁉攻撃が強くなってる⁉」」
エボル「俺だってハザードレベルが上がるんだよ!お前一人じゃあ俺には勝てんぞぉ!」
ガヴリール「一人じゃないぞ!ヴィーネ!」
ヴィーネ「う、うん!」
エボル「なんだとォ!?」
ベルト「エンジェルゼリー!」
ガヴリール「変身!」
ベルト「ドロップアウトインガヴリール!ブラァ!」
ヴィーネ「へっ、変身っ!」
ベルト「デビルゼリー!ドロップアウトインヴィーネ!ブラァ!」
仮面ライダーガヴ「名前は……別にいいか、仮面ライダーガヴだ!」シュバ
仮面ライダーヴィネット「わっ、私も恥ずかしいから……仮面ライダーヴィネット!」シュバ
エボル「バカな!俺が直接人体実験しなきゃあ仮面ライダーにはなれないはずだぞ!」
科学者の悪魔「どうやら天使力と悪魔力には、エボルトの人体実験をしたのと同じ効力があるようです」
エボル「そんな都合のいい展開、俺は認めんぞォォオ!!!!!」
ライダーガヴ「ご都合展開?上等だね!私達の仲間に手ェ出した時点でお前の負けは決まってたんだよ!」
ライダーヴィーネ「ラフィを利用したこと、許してあげないんだから!」
エボル「はっ!ライダーに変身しただけの子供が調子に乗るなよ!」
ライダーガヴ「ただ変身しただけじゃないぞ!」
ライダーヴィーネ「ここ数日の間、ガヴと私で戦ってハザードレベルを上げてたんだから!」
ライダーガヴ「みんなで一斉に決めるぞ!」
ライダーヴィーネ「うん!」
ラフィーニャ「「ちょっと!なんでガヴリールが仕切ってるのよ!了解しました~」」
ベルト「「ドロップアウトブレイクゥ!!!」」
ベルト「「ヘル&ヘヴンフィニーッシュ!!!!」」
エボル「ぬぁァァア!!!!?」ドドドド…
ゴゴゴゴゴ……ドカァァアン!!!!!!
ライダーガヴ「やったか!?」
もくもくもく…
エボルト「……」ユラリ
ラフィーニャ「「そんな!倒せてない!」」
エボルト「……これが見えるか?」スッ
ライダーガヴ「おい、あれってボトルじゃないか⁉」
ライダーヴィーネ「サターニャのボトルとラフィのボトルよ⁉」
ラフィーニャ「「え?あ!ない!悪魔ボトルとメロンパンボトル!それに天使ボトルも!」」
エボルト「これで10本のデビルボトルが揃った!ふはははは!」
エボルト「お前達のお陰でパンドラボックスも完成した!」
ライダーガヴ「てめっ……その箱でいったい何をするつもりだ!」
エボルト「何をするかってぇ?こうするんだよぉ!」バン!
ライダーガヴ「くっ⁉なんだこの光!」
ゴゴゴゴゴ…!
エボルト「この世界の地球もこれで終わりだぁ!!!ふははははは!!!!」
科学者の悪魔「まずい!みなさん離れて!」
エボルト「もう遅ォい!!!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!
ライダーヴィーネ「なに⁉地面から何か出てくる!」
ラフィーニャ「「これはかなりマズイんじゃないですか⁉」」
(スカイウォールがそびえ立つ音)
ライダーガヴ「うわぁぁあああ!!!!?」
ナレーション「パンドラボックスが引き起こした新たなる惨劇!」
ナレーション「舞天は『天界』『魔界』『人間界』の三つに分かれ、混沌を極めることとなる……!」
エボルト「これでこの世界の日本も三つに分断された!そうだなぁ!三都をそれぞれ天使と悪魔と人間に支配させて戦争を起こすのも面白いかもなァ!」
ナレーション「かと思われたが!!!!!」
ゼルエル「あいにくだが天使と悪魔、それに人間はそこまで愚かじゃないぞ」
エボルト「お前はあの時の天使⁉」
ライダーガヴ「姉さん!遅いよ!」
ゼルエル「すまないガヴリール、天界の許可が中々おりなくてな」
科学者の悪魔「間に合ってよかった」
エボルト「間に合っただぁ?お前達、いったい何の話をしてる?見ての通りスカイウォールが……」
ライダーガヴ「お前こそよく見てみろよ!スカイウォールとやらの端っこをな!」
エボルト「なっ、スカイウォールの出現が途中で止まってるだとォ!?」
ライダーガヴ「姉さんの結界が空き地を覆ってるんだ!スカイウォールはこの空き地から出られないぞ!」
ラフィーニャ「「さすが神の腕のゼルエルさんですね~!褒めてあげるわ!」」
ライダーヴィーネ「一時はどうなるかと思った……!」
エボルト「ベルナージュに似ていると思ったが、まさかこれほどとはな……!」
ライダーガヴ「観念しろエボルト!」
エボルト「……ふふふ、ふははは!!ふははははははは!!!!!!」
ライダーガヴ「何がおかしい?追い詰められて変になったか?」
エボルト「いやぁ、つくづく人間は愚かだと思っただけだ……ああ、天使と悪魔だったか?まぁ同じことさ」
ラフィーニャ「「天使と悪魔が同じ?あんたバカじゃないの?」」
ライダーヴィーネ「今のサターニャが言うとややこしいわね」
エボルト「同じってのはなァ……どうせブラックホールに飲まれたらみんな消えちまうって意味だよ!!!!結界ごと飲み込んでやる!!!!!」
ベルト「レディゴー!!!ブラックホールフィニーッシュ!!!!チャオ!!!!!!」
ゴゴゴゴゴ…
ライダーヴィーネ「また地鳴り!?」
ラフィーニャ「「上を見てください!何あの黒いの!?」」
ライダーガヴ「まさか本当にブラックホールなのか!?」
エボルト「全て消えてなくなれぇぇええ!!!!」
ゼルエル「させるか!はぁっ!」バッ!
エボルト「遅い!」ヴォン
ゼルエル「」ガクッ
ライダーガヴ「姉さん!?」
エボルト「ふん、あの時の俺は万全じゃなかったからなァ……さァ、ブラックホールに飲まれるか俺にやられるか、好きな方を選ばせてやろう!」
ライダーガヴ「この野郎、さっきまで全然本気じゃなかったのかよ……!?」
ライダーヴィーネ「どうしよう……!?」
ラフィーニャ「「このままじゃきっと、地球も天界も、魔界まで消されてしまいます……!」」
科学者の悪魔「できることは全てやりました……もう、おしまいです」
エボルト「ふはははははは!!!!!!!」
???「エボルトォォオ!!!!!!」
エボルト「あァ!?」
ライダーガヴ「なっ、ブラックホールから何か降ってくるぞ!」
ライダーヴィーネ「あれは、人じゃない!?」
ラフィーニャ「「いえ、違うわ!あれは、仮面ライダーです!」」
ヒューン……ドンッ!!!!!
もくもくもく…
仮面ライダービルド「やっと見つけたぞ!!!エボルトォォオ!!!!!」
エボルト「……久しぶりだなァ、戦兎ォォオ!!!!!!」
ライダーガヴ「もしかしてエボルトが元いた世界で戦ってた仮面ライダーなのか!?」
ビルド「え?うおっ、え?仮面ライダー⁉こんなにたくさん⁉」ビクッ
ラフィーニャ「「ちょっと!あんたの世界の宇宙人が大変だったんだから!どうにかしてくれると助かります~」」
ビルド「そうか、ここは平行世界の地球……そこに別の仮面ライダーが存在しても不思議じゃないわけか」
ビルド「俺は仮面ライダービルド、エボルトは俺が責任持って倒す!あとは任せてくれ!」
ライダーガヴ「いや、ここまで来たら私達もやるぞ!」
エボルト「誰が倒されるか!!!お前も消してやる!!!!」
ビルド「行くぞエボルト!」
ベルト「レディゴー!ボルテックフィニーッシュ!イェーイ!」
ライダーガヴ「私達もだ!行くぞ!」
ライダーヴィーネ「うん!」
ベルト「「ドロップアウトブレイクゥ!!!!」」
ラフィーニャ「「今度こそ本当に終わりよ!はい!」」
ベルト「「ヘル&ヘヴンフィニーッシュ!!!!」」
エボルト「ぬぁァァア!!!!!??!???」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!
ビルド「はぁぁぁあ!!!!!」ドドドド…
エボルト「戦兎ォォオァァァァァア!!!!!!!」
ゴゴゴゴゴ…
ガヴリール「ビルドとエボルトがブラックホールに吸い込まれて行くぞ!」バシュン
ヴィーネ「ブラックホールがだんだん消えて行くわ!ビルドさんは大丈夫なのかしら!?」バシュン
科学者の悪魔「おそらく、今のブラックホールはワームホール化しているのでしょう……エボルトがブラックホールを開いたことで、向こうの世界と繋がったのだと思われます」
ラフィーニャ「「きっと大丈夫ですよ!あのビルドって仮面ライダーがエボルトをやっつけてくれるわ!」」
ガヴリール「そうだな……あとは頼んだぞ!ビルド!」
ーーー
ーー
ー
ガヴリール(こうしてエボルトにまつわる私達の戦いは幕を閉じた)
ガヴリール(私達はエボルトを倒すことができなかったが、きっとビルドがやってくれるはずだ)
ガヴリール(パンドラボックスとスカイウォールはブラックホールに飲まれて消えてしまった)
ガヴリール(残されたベルトやボトルは、魔界通販が回収して商品開発に役立てるそうだ)
ガヴリール(そしてその後、私達はと言うと……?)
数週間後 空き地
サターニャ「見なさいガヴリール!魔界通販から変身ベルトが送られて来たわ!」
ガヴリール「懲りないな、サターニャは」
ヴィーネ「それ本物?危なくないの?」
サターニャ「危なくないように改造されたベルトらしいわ!でもちゃんと変身はできるって!」
ガヴリール「それで変身して勝負しろって言うんだろ?嫌だよ私は」
ラフィエル「私は変身したいです!このラフィサタ缶で!」スッ
サターニャ「えぇ⁉それ合体するやつじゃないの⁉なんで持ってるのよ⁉」
ラフィエル「魔界通販の人にお願いしてもらっちゃいました❤サターニャさぁん❤また私と合体してくださぁい❤」
サターニャ「いやーーー!!!!!」
ガヴリール(今日も、そして明日も明後日も……)
ガヴリール「地球は平和だな」
おわり