1 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 08:51:27.70 e0leZHUn0 1/838

これはハーフエルフの少年と彼に育てられた人間の娘の旅の話

元スレ
少年エルフ「人間の娘を育てたら魔王を探しにいくことになりました」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451087487/


前スレ

娘「エルフは私のパパ」
1:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1418379532/
http://ayamevip.com/archives/41786108.html

少年エルフ「マンドラゴラ栽培キット?」
2:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419425539/
http://ayamevip.com/archives/41983788.html

オババ「あんたがパパになりなさい」 少年エルフ「えぇ!?」
3:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1419695619/
http://ayamevip.com/archives/42072874.html

少年エルフ「娘は林間学校に行ってるよ」
4:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1422708931/
http://ayamevip.com/archives/42600248.html

少年エルフ「誘拐されちゃった」 前編
5A:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1423919388/
http://ayamevip.com/archives/42923154.html

少年エルフ「誘拐されちゃった」 後編
5B:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1424521392/
http://ayamevip.com/archives/42923199.html

少年エルフ「僕をパパにしてくれてありがとう」
6:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425635424/
http://ayamevip.com/archives/43144195.html

娘「エルフと一秒でも長く居たい」
7:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1426339392/
http://ayamevip.com/archives/43392975.html

少年エルフ「異種族交流会?」
8:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1427548504/
http://ayamevip.com/archives/43873044.html

少年エルフ「下水道にドラゴン?」
9:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1430573728/
http://ayamevip.com/archives/44438598.html

少年エルフ「ゾンビカフェ!?」
10:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1438439720/
http://ayamevip.com/archives/45860919.html

少年エルフ「進路相談?」
11:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446261385/
http://ayamevip.com/archives/46393098.html

2 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 08:56:09.96 e0leZHUn0 3/838

#1【イントロダクション】

○王都新聞より抜粋

そして探求の旅がはじまった

300年前の魔王復活か!? 近年増加してきた動物の凶暴化 怪事件 そして魔物の出現を異常気象で片付ける事が難しくなった兄王は先日の学校ゾンビ襲撃事件を機に末妹の第七王女が提案していた魔王調査隊をついに正式に承認
行動派で知られる王女は自ら調査隊を率いて魔王ゆかりの地へ馬車を走らせた

3 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 08:57:20.66 e0leZHUn0 4/838

○山間の道を行く馬車の中

ガラガラガラ

女騎士「うーん 一面ではなかったですね」

バサッ

女騎士さんが読んでる新聞を王女がひったくる

第七王女「なんじゃと!? うぬぬ この新聞は事の重要性を分かっておらんのか」

彼女は第七王女 15歳 300年前の勇者を始祖とする王国の正真正銘のお姫様 歴史に詳しく勇者にあこがれる『勇者かぶれ』 今回も2代目勇者を襲名してのご出立とあいなった 年が近いのと身分とか気にしない性格なのでアタシ達と友達になれた

女騎士「仕方ないですよ 勇者や魔王なんてほとんどの人間は信じていませんから おとぎ話ですよ」

第七王女「おぬしまでそんなことをいう~」

女騎士「まぁ 魔王かどうかは置いておいて 何かいるのは間違いないのではないでしょうね?」

女騎士さん 36歳 第七王女付きの近衛兵でたびたび城から脱走する王女を連れ戻すのが主な仕事の苦労人 独身 今回の調査でも護衛として参加 剣の腕は確かで頼もしい 元同僚の男さんと色々噂があるみたいだけどどうなのかしらね

4 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 08:58:54.19 e0leZHUn0 5/838


第七王女「ぬうう こうなったら男子! 新聞社に抗議するのじゃ」

男子「え!? いや……あの……」

男子君 同い年の16歳 元王国騎士の男さんの一人息子で騎士科の優等生 先日の第七王女杯で準優勝したから『準騎士』になってる この調査には王女からの要望(わがまま?)で参加 いや~イケメンだし背高いし筋肉もりもりだし たまらんわ~ って困ってる

娘友「王女そういうことならアタシが何とかするわ」

第七王女「まことか 友には父君の商人殿からも馬車や旅の支度まで世話になっておるのに すまないのう」

娘友「アタシも半分は商売修行に来てるようなものだし気にしないで」

第七王女「うむ わかった 友はホントに気持ち良いものじゃ」カッカッカ

男子「……ん すまない 助かった」

娘友「いいのよん」

っしゃ! ポイントゲットぉ!! 男子君は娘が好きだったみたいだけどハッキリフラれたからアタシにもワンチャンスあるわよね しゃーんなろー!

5 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 09:00:37.96 e0leZHUn0 6/838


「友……さっきから変な顔してちょこちょこ何書いてるの」

娘友「え? これは~まぁ旅の記録みたいなものよ 気にしないで」

「ふーん」

 同い年16歳 アタシと同じ普通科なんだけどアタシと違って剣も魔法もトップレベル 第七王女杯でも優勝したし とある村の生き残りで王女は『賢者』の末裔なんじゃないかと考えてるみたい 美人で人気もあるんだけど 実はファザコン

少年エルフ「うぅ……まだ着かないの?」

「パパ大丈夫? まだ気持ちわるい? お薬のむ?」

少年エルフ「何回ものんでも効かないよ」

6 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 09:02:12.18 e0leZHUn0 7/838


ファザコンっていうのかなコレ?

少年エルフさん 61歳 ハーフエルフで見た目は10歳くらいでカワイイ 弟にしたいわ~ 魔法や薬に詳しくて喫茶店のマスター 人間の娘の育ての親で一応パパさんなんだけど なかなかそうは思えないわよね~ 人より耳がよかったり魔力的に鋭敏で調査にはうってつけなんだけど 今回の調査にはどうも娘の参加条件として一緒にいくことになったみたい そういえば『パパ一人にしておけない』って娘は調査隊に加わるのずいぶん断っていたわね

「王女 まだ着かないの? パパがかわいそうよ」

第七王女「安心せい 見えてきたのじゃ」

ガラガラガラ

看板『ようこそ 魔王温泉へ』

7 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 09:40:13.99 e0leZHUn0 8/838

○谷の国 魔王山温泉郷

\ラッシャセーラッシャセー/

\土産物はこちらでどうぞー/

\当店自慢の大浴場を是非どうぞ/

\劇場の新作チケットはこちらで販売してますー/

ガヤガヤガヤガヤ

男子「えっと これは?」

女騎士「谷の国 山間の小国で温泉が有名 魔王山温泉郷として国を挙げての観光事業を行っている」

女騎士はガイドブックを読み上げた

娘友「モグモグ……なるほど それでこの活気なのね……モグモグ」

「ちょっといきなり何食べてるの貴方」

娘友「魔王まんじゅう けっこういけるわよ」

「もう 遊びに来たわけじゃないでしょ ねぇ王女……王女?」

8 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 09:41:30.36 e0leZHUn0 9/838


第七王女「おおおおおお こんな所で『勇者千本桜』を演っておる!? 観逃しておったのじゃ よし いくぞ男子」

男子「えぇ?」

女騎士「コラ王女 それは調査と関係ないでしょう」

第七王女「むぅ わかったのじゃ 後にするわ」

「それにしても『魔王』だらけね……温泉 饅頭 煎餅 どこから調べたらいいの?」

少年エルフ「あ あそこに『魔王城』があるよ」

第七王女「なんじゃと!?」」

9 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 09:43:26.88 e0leZHUn0 10/838


看板『ファッションホテル 魔王城』 ※ラブホ


「パパ あれは違うから」

少年エルフ「え? だって……」

娘友「あれは城は城でも愛の城よ エルフさん」

少年エルフ「あいのしろ?」

「変なことをパパに教えないでくれる 友」ゴゴゴゴゴ

娘友「え~ 変なことてナンですか~ 何がヘンか教えていただけますか~」へらへら

スッ

娘のアイアンクロー! 娘友の頭を締め上げる

ギリギリギリギリギリギリ

\ギャアア ギブギブ ゴメンゴメン/

10 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2015/12/26 09:45:08.74 e0leZHUn0 11/838


少年エルフ「え ちょっと 娘!?」

女騎士「とにかくアレは違いますから ただの客寄せで魔王城っていってるだけですから」

少年エルフ「そうなんだ」

第七王女「まったくあんなピンク色の魔王城があってたまるか ケシカラン」

男子「しかし本当になんでこんなに魔王だらけなんだ?」

第七王女「さての とにかくまずこの国の王と姉上に会いにいくのじゃ」

「お姉さんがいるの?」

女騎士「えぇ この国には第二王女が嫁いでいます」

娘友「それってつまり この国の王妃になってるってこと?」

第七王女「そうじゃ 姉上がこの国の王妃なのじゃ」

13 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:42:09.47 4WThAtg60 12/838

#2【ようこそ魔王温泉へ ~ドキッ!リア充爆発危機一髪編~】

○谷の国 国営旅館

女将(第二王女)「あらあら王妃だなんて…… ただの女将でいいのよ」

\姉上ー/ \七ちゃん久しぶりね/

大旦那(国王)「まったくじゃ ここは山ばかりの小国だからの胡座をかいてする仕事は少なくてな それで旅館をやっておる ワシのことも大旦那と呼んでおくれ」

女騎士「有り難く存じます 大旦那様」

大旦那「そんなかしこまらなくてよい 女将の妹なればなおのこと」

第七王女「いやはや 大旦那殿は心が広いのう うちの兄上とは大違いじゃ」

大旦那「いやいや王ならばあれくらいしっかりしとる方がよかろう ワシなんか女将にしょっちゅう小言をを言われておってな」

女将「あら 旦那様 私がいつそのようなことを?」

大旦那「ふぉ!? とにかく長旅で疲れておろう部屋に案内しよう」

14 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:44:01.54 4WThAtg60 13/838


第七王女「いえそれにはまだ及ばぬ 今回ここに来たのは調査のためなのじゃ」

大旦那「なんの調査だね」

第七王女「うむ 魔王についてじゃ」

大旦那「ほほう 魔王とな たしかにここは魔王温泉だからの」

第七王女「何故にそのような名前なんじゃ?」

大旦那「魔王山から温泉が湧いておるからの 自然とそう呼ぶようになったの」

第七王女「魔王山?」

大旦那「ここからでも見えるあの火山でな 勇者と魔王があの山で戦ったそうだ その時に勇者が魔王をあの火山に封印したということじゃ」

第七王女「それは奇妙じゃ わらわの調べたところでは勇者と魔王の決戦は魔法国の平原だったはずじゃが」

女将「伝承ですもの 色々あるわよ たしか山の麓の観光センターに歴史の展示があったわよ そこに行ってみる?」

15 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:46:16.98 4WThAtg60 14/838


第七王女「うむ 行きたいのじゃ」

大旦那「ならば 若旦那を案内につけよう おーい若はおるか」

二十歳ぐらいの青年があらわれた

若旦那「へい ご用ですか」

大旦那「ふむ 女将の妹御が観光センターに行きたいそうだ 案内しておくれ」

若旦那「かしこまりました ではこちらに」

女将「夕方までには帰るのよ じゃあ若ちゃん頼みましたよ」

若旦那「……へい」

16 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:47:57.64 4WThAtg60 15/838

○魔王山行き観光列車

ガタゴトゴトン ガタゴトゴトン

第七王女「こんな山奥に列車が走ってるとはのう スゴイのう」

女騎士「危ないですよ 座ってください」

若旦那「この列車は王国からの技術協力によって出来ました 開通して今年で五周年ですね」

男子「わりと最近だな」

娘友「ねぇねぇ 若旦那さんと大旦那さんは親子ですよね」

若旦那「そうですよ」

娘友「だったらこの国の王子なんですよね」

若旦那「一応そうですね ただ親父の方針で王族でも『働かざるもの食うべからず』ですから 板前と観光大臣をやってます」

娘友「スゴイですねその若さで……(玉の輿も悪くないわよねぇ)」ニヤリ

「友……悪い顔になってるわよ」

娘友「あら 出てた?」 娘「出てる出てる」

第七王女「うむ どこぞの口先ばかりのバカ王子よりよっぽど立派じゃ 姉上も幸せそうじゃし良い国じゃの」

17 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:52:15.51 4WThAtg60 16/838

若旦那「ありがとうございます 女将もこの国に馴染んで毎日楽しそうです」

少年エルフ「そういえば王女のお姉さんってどうしてこの国で女将さんやってるの?」

第七王女「ん エルフ 言わなかったかの? この国の王に嫁いできたのじゃ」

少年エルフ「え とつぐって」

女騎士「大旦那殿と結婚されたんだ」

少年エルフ「えー!? だってずいぶん歳が離れてない」

娘友「ハッキリ言うわね」

若旦那「ははは エルフ君 色々あってね 大人になったらわかるよ」

少年エルフ「大人って 僕はこれでも61です」

若旦那「ははは そうかそうか」

少年エルフ「むー 信じてない」

「もうパパ むくれないの」

若旦那「ははは…… 『大人になったら』かぁ」ボソ

18 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:54:26.55 4WThAtg60 17/838

○魔王山の麓

少年エルフ「うわーすごーい」

第七王女「見事な眺めじゃのう」

火山から噴煙が立ち上っている

女騎士「ほら 二人ともこっちですよ」

○魔王山観光センター

スタスタ

若旦那「ここが歴史・民話の展示ですね」

第七王女「ふむ 『魔王退治』の伝説か」

19 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:55:58.85 4WThAtg60 18/838


展示パネルに伝承が描かれている

パネル「およそ300年前魔王が火山に城を築いて谷の国を支配し北方と南側の王国へと侵略を開始しました」

少年エルフ「へー」スタスタ

パネル「王国の軍が討伐に来ましたが空飛ぶ魔物に襲われ 魔王城にはたどりつけませんでした」

女騎士「まぁ谷間で空からでは勝てないな」スタスタ

パネル「そこに王国から来た勇者があらわれ 精霊の力をかりて魔王城へもぐりこみ 魔王に戦いを挑みました」

男子「なんかここ雑だな」スタスタ

パネル「激戦の末に勇者は魔王を火口においつめて倒し 魔王を火山に封印しました」

第七王女「ふむ あっぱれじゃな」

パネル「この説話をもとにつくられたのが銘菓『魔王山まんじゅう』 八個入り1080G 売店で発売中」

娘友「って宣伝かい! うまいことやるわね」

若旦那「ははは まぁここは饅頭屋のコーナーですしね」

「でもこれだけじゃ 大した事ないわね どうする王女?」

第七王女「うーむ」

20 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:57:55.09 4WThAtg60 19/838



ドタドタドタ

山男達が若旦那に詰め寄る

山男「若旦那― また出ました 俺たちゃもうガイドなんてやってらんねぇっす」

若旦那「またお前達そんなことを……」

山男「今朝山に行った奴らが戻って来ないんで探しにいったら またバケモノが」

若旦那「そんなモノはいない 不明者がでたなら捜索隊を組ませるから とにかく騒ぐな」


第七王女「もし…… なにやらトラブルかの?」

若旦那「いえ……しかし急用が入ってしまったので ご案内はここまでてよろしいでしょうか?」

女騎士「はい ありがとうございました」

若旦那「夕方には旅館に戻ってくださいね ではここで失礼します」

若旦那は山男たちと行ってしまった。

21 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 12:59:38.84 4WThAtg60 20/838



「山で何かあったみたいね」

少年エルフ「なんかバケモノが出たとか言ってたね」

第七王女「ふっふっふ 見つけたのじゃ 敵は魔王山にアリじゃ よし山にいくのじゃ」

女騎士「王女 そんな火山ですよ簡単に行けるわけが……」

娘友「あ あっちの窓口で登山ガイドの紹介してるみたいね」


○登山窓口

受付「いまは山には入れませんよ」

第七王女「なぜじゃ?」

受付「えっとね化け……じゃなくて ね ちょっとね事故があったから 入山禁止だよ」

第七王女「むぅ」

女騎士「ほら王女 今は無理ですって お茶でも飲んで旅館に戻りましょう」

22 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/02 13:02:10.00 4WThAtg60 21/838

○喫茶コーナー

第七王女「山で何か起こっておる 間違いないのじゃ」

女騎士「でも山に入れないんじゃ仕方ないじゃないですか」

娘友「ほーんと 単純に火口みてみたかったなー」

少年エルフ「あ 僕も 火山って初めてだし」

「あ そうだったの……なんとかならないかしら」


???「おやおや山に行きたいのですか?」

怪しいオトコがあらわれた

女騎士「あなたは? 地元の方にはみえませんが」

神官「ワタシは旅の神官です この山には修行でよくのぼっていたのでご案内はできますよ」

第七王女「まことか それは助かる」

神官「そのかわり…… 少々『お布施』をいただけますか?」

25 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 14:55:05.75 1fvtYOcy0 22/838

#3【魔王山とダメ神官 ~お越しの際は魔物にご注意下さい~】

○登山道 裏道

神官「いやー助かりました なにせ路銀が付きかけて困っておりましたので」

第七王女「困っておったのはこちらもじゃ 旅は道連れ世は情じゃ」カッカッカ

女騎士「……それにしても神官殿 貴殿はどちらの宗派ですか?」

神官「それは…………ナイショです」

娘友「ちょっ おい」

神官「いえね 大きな声では言えませんがワタシ 実は破門の身でして それを解いてもらうための旅の途中なんです」

女騎士「それでこのような所に」

神官「はい それに伴って宗派を教えたりすることを禁止されてますので それについてはご容赦ください」

第七王女「あい わかった 不躾な事を訊いたの」

神官「いえいえ とんでもありません」

26 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 14:57:02.47 1fvtYOcy0 23/838



娘友「はぁ 山登りかぁ先が思いやられるわ」

「そういえば以前もバテてたわよね」

娘友「まぁ いざとなったら男子君に……グフフ」

「友 顔ヤバいわよ…… まったく ところでどう思う? あのオカッパ」

娘友「神官さん? ん~ 顔はまぁまぁね 破門されてなければアリだったかな」

「そうじゃなくて なんか怪しい感じがするのよ」

娘友「んー たしかにそうかもでも僧侶とか神官ってどことなく胡散臭くない?」

「そうかもしれないけど」


神官「しかし女騎士さん こんなキレイな方とご一緒できるのは光栄です どうです下山したら一杯いかがですか? おごりますよ」

女騎士「おごるって……それはさっきのお布施ではないですか」

神官「あ そうだった スイマセンついつい」ハッハッハ


娘友「うーん 普通に破門されるタイプね」

「そうね 気にしすぎかな」

27 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 14:59:58.15 1fvtYOcy0 24/838

○小一時間後 登山道・山頂付近

神官「あ~ もう歩けない」ドタッ

娘友「あんたがバテるんかい」

神官「いや~ 最近運動不足だったかな」

「男子 背負ってやって」

男子「いやそう言ったって」

第七王女「背中は満席じゃ」

男子は王女をおぶさっている

少年エルフ「あ じゃあ 僕はもう大丈夫だから」

抱きかかえられていた少年エルフが男子から降りる

28 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:02:23.58 1fvtYOcy0 25/838


神官「いえいえ お心はありがたいですか男性に抱かれる趣味はありませんので」

女騎士「ならば 少し休憩をとるか?」

神官「それにはおよびません もうすぐそこが火口ですので 先に行ってください 後から追いつきますから」

第七王女「本当か よし行くのじゃ 男子走れ」

男子「こんな所で走れませんよ」

のしのし

娘友「あ 王女 男子君」

タッタッタ

女騎士「仕方ないな 先に行くが本当に大丈夫か?」

少年エルフ「疲労には効かないけど治癒魔法しようか?」

神官「ありがとうエルフ君 しかしコレを飲んだら大丈夫ですから」

神官は懐から瓶を取り出す 中には赤色の液体で満たされている

少年エルフ「なにそれ? ポーション?」

神官「はい ワインという天が与えたポーションです」

少年エルフ「……えっと?」

女騎士「……」ハァ

「パパ行きましょ 大丈夫みたいだから」

\え ちょっと/

スタスタ

神官「ふふふ」

きゅぽん

神官「いつになってもアルコールなら飲めますからね……」

グビグビ

神官「ふぅ…… さてどうなりますかね」

29 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:06:52.85 1fvtYOcy0 26/838

○魔王山 火口展望台

第七王女「よーし 一番のりじゃ」スタッ

王女は男子から飛び降りた

男子「やれやれ やっと着いた」

辺りは水蒸気がもうもうと立ち込めている

娘友「うわ~ スゴイ匂いと煙ね コレどこが火口なの?」

女騎士「下手に動かないでください 転げ落ちますよ」

「でもこれじゃ どこに何があるのか分からないわね 誰も居ないみたいだし」

少年エルフ「え? あっちに誰か居るみたいだよ」

女騎士「どっちです?」

少年エルフ「こっちこっち」

30 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:09:17.46 1fvtYOcy0 27/838


少年エルフが歩く先に人影が揺らめいている

???「……」ゆらっ

少年エルフ「えっと(水蒸気でよく見えないけど) こんにちわ!」

少年エルフは元気に挨拶をした

???「ボッ?」クルッ

人影が振り返り姿があらわになる

少年エルフ「え」

炎人「ボ」

人型の炎が驚きとまどっている

王女「なんじゃあれは!?」

女騎士「炎のモンスターか!?」

「パパっ! 下がって」

炎人「ボボッ ニンゲンダーーッ!!」

炎人が襲いかかってきた!!

31 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:12:16.67 1fvtYOcy0 28/838


少年エルフ「ふ”風弾”」ビュオオ

炎人「ボワーーー!?」

炎人は吹き飛ばされた

少年エルフ「あぁ びっくりした」

「よかった なんともなくて」

第七王女「いやはや あんな魔物がおるんじゃのう」

女騎士「おや 煙が……」

魔法の影響で水蒸気が晴れていく

男子「な!?」

「こんなに居るなんて」

炎人たちに囲まれてしまった

32 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:14:15.32 1fvtYOcy0 29/838



炎人A「ニンゲンダ」

炎人B「オンナダ」

炎人C「オトコダ」

女騎士「これが山に出たバケモノってことか」

「そうみたいね 男子は王女と友を守って」

男子「ん…… わかった 気を付けろよ」 

炎人D「オノレリア充」

炎人E「リア充爆発シロ! リア充爆発シロ!」

少年エルフ「な 何言ってるの?」

「……ワカラナイわ」

33 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:19:57.34 1fvtYOcy0 30/838

\大火球/ \大火球/ \大火球/

炎人たちは魔法を唱えた

ボボボォン

男子「うおっ!? この」

男子は火球を受け流す

バシュバシュ ボボォン

受け流しきれなかった大火球が男子に直撃する

男子「あっつ!」

娘友「大丈夫? 男子君」

第七王女「なんで男子ばかりを狙うんじゃ! このバケモノめが!」

第七王女と娘友が後ろから男子を気遣う

34 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:21:50.60 1fvtYOcy0 31/838


炎人A「ウォオオオオ! 両手ハナァアアア」

炎人B「嫉妬の炎がメラメラトォオオオ!」

炎人C「嫉妬ファイアアアアアアアアア!!」

炎人たちの火力が上がった

女騎士「なんだコレ」

娘友「メンドクサイタイプね~」

「もういいわ 一気にいくわ”雷撃”」

ドンガラガッシャーン

炎人たち「ボワアアアアーー!!」

「よかった雷は効くのね」

35 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:23:15.26 1fvtYOcy0 32/838


炎人F「ヒィイイ」スタコラ

炎人Fは逃げだした

少年エルフ「あ そっちは」

神官「ふう よっこらせっと」

神官が登ってきた

神官「あ」

炎人F「ボ!」

神官「おっと ”氷牙咬”」ヒュキン

魔法の氷が炎人をかみ砕く

炎人F「ボワッワアアア」

炎人たちを倒した

36 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:25:15.28 1fvtYOcy0 33/838



第七王女「ほう 見事じゃ」

神官「やれやれ 危ないところでした」

少年エルフ「よかった 誰もケガない?」

娘友「男子君が火傷をあちこち」

男子「大丈夫だ大したことない 痛ぅ」

「つばでもつけてなさい」

少年エルフ「ダメだよ ちゃんと処置しないと ”治癒”」パアア

娘友「それにしてもなんであんな魔物が」

第七王女「そうじゃの 何か手がかりなないかの?」うろうろ

37 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:27:15.21 1fvtYOcy0 34/838


女騎士「あまり時間はありませんよ 日も傾いてきましたし」

神官「そうですね 正規ルートを下りれば早く下りれますよ ……怒られるかもしれませんが」

「大丈夫なんじゃない? 魔物も退治したし」

第七王女「うーむ そうじゃな下りて若旦那どのにあの魔物について聞いてみるかの」

娘友「じゃ 帰りましょ」

神官「では 下山しますか こちらです」

ゾロゾロ

38 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:34:03.70 1fvtYOcy0 35/838

○夕方 観光センター付近

女騎士「若旦那殿は歓楽街の監査にいっているそうだ 受付が言うには遅くなるから旅館で待つのが良いとか」

第七王女「ほう 歓楽街とな 見たいのう」

神官「おや だったらご案内しましょうか そこも詳しいので」

女騎士「ダメです 第二王女が夕方には戻るように言っていたじゃないですか」

第七王女「むむぅ」 神官「おやおや」

娘友「まぁまぁ どうせ駅前なんだし 帰り際に少し寄り道してもいいじゃない」

第七王女「さすが友は話が分かるのう 少し見たいだけじゃ」

女騎士「うぅん見るだけねぇ…… 見るだけですよ」

第七王女「やった じゃあさっさと行くのじゃ時間はないぞ」

一行は歓楽街へ向かって歩きはじめる

39 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/09 15:39:29.56 1fvtYOcy0 36/838



テクテク

少年エルフ「ねぇ 神官さん カンラクガイってどんな所?」

神官「おや そうですね それは……」フフフ

「……」ギロリ

娘は神官を睨み付ける 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ

神官「ええっとね 飲み屋さんがたくさん集まってるところですよ」

少年エルフ「そうなんだ」

「パパはお酒ダメでしょ だからそういう所は無理でしょ」

少年エルフ「うん そうだね」

「そうでしょ……」ホッ

ガヤガヤ

男子「人が増えてきたな」

神官「そうですねここから向こうの通りが歓楽街ですから」

歓楽街の入り口にさしかかった


42 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:15:28.74 P03ebnYj0 37/838

#4【歓楽街といい湯かな? ~命の洗濯で魂の汚れは落とせるか~】

○歓楽街 入口付近

ガヤガヤ

第七王女「ほう 派手じゃのう」

娘友「結構な人混みね」


客引「お兄さんたち これからどうです? 2時間5千円ぽっきりですよ」」

男子と神官が客引きに絡まれた

神官「そうですね~どうします男子クン」

男子「え? いや……その」

43 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:16:59.92 P03ebnYj0 38/838


女騎士「神官どの 男子君は未成年ですよ」ゴゴゴゴゴ

「男子~! 勝手に離れるんじゃないわよ」ゴゴゴゴゴ

客引「おツレさんが居ましたか これは失礼しました~」ソソクサ

客引きは別の客に声をかけにいった

女騎士「何やってんですか 貴殿は聖職者でしょうが」

神官「いやぁ~まぁ その 今は破門もされてるしいいかなって」アハハ

娘友「ダメな大人……」ボソ

スカウト「君 スタイルいいし美人だね~ どうウチの店で働いてみ」 娘「ハァア!?」ギロリ

\シツレイシマシタ~/

少年エルフ「こ 怖いよ娘」

第七王女「見事な瞬殺」

「ホントにもう ほらパパ はぐれちゃダメよ」ギュ

娘は少年エルフの手を握った

少年エルフ「う うん」

ガヤガヤ

44 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:18:20.09 P03ebnYj0 39/838



「ふぅ やっと人混みを抜けたわね」

第七王女「全員おるか?」

神官「いますよ~」

女騎士「まだ居たんですか どうぞ独りでどことなりと行っていただいて結構ですよ」

神官「そんなツレないこと言わないでくださいよ~」

女騎士「日も暮れたし早く旅館に戻りますよ」


少年エルフ「あ まって」

「どうしたの?」

少年エルフ「あのお店なんだろ? すごく怪しい気配がするよ」

第七王女「どれじゃ?」

45 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:20:11.86 P03ebnYj0 40/838


少年エルフ「ほら あの角の所の……」

歓楽街へ入る角に館のような建物があり看板がかかっている


看板『魔王温泉 湯元秘宝館』

女騎士「えっと……」

「あれはね……」

少年エルフ「秘宝があるの?」

神官「そうですね~あそこはオトナの秘宝が展示されてるんですよ~」」

男子「オトナの秘宝?」

女騎士「神官殿!」

46 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:22:01.12 P03ebnYj0 41/838


娘友「そうね 秘宝というかむしろ珍宝ね」

少年エルフ「珍宝? 珍しいの?」

第七王女「ふーむ たしかに怪しいのう」

娘友「でしょう」むふふ

「友~」ゴゴゴゴ

\余計なことを言うなって言ってるでしょ/ \タンマタンマ ソレは一日一回まで/

少年エルフ「あ ほら ヨロイの人が入っていくよ」

ガシャンガシャン

全身ヨロイを着た人が館に入っていった

「……オトコってのは まったく ああまでして」

47 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:22:53.48 P03ebnYj0 42/838


女騎士「いいですか あれは怪しさで商売してるような店ですから 怪しくて当然です」

第七王女「そうなのか」

男子「そうなんだ」

女騎士「分かったら帰りますよ ほら列車が来ましたから」

「ほら パパも行くわよ」

少年エルフ「うん……(あの人も変な気配だったような?)」

「はやく」

少年エルフ「わかった行くよ」

48 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:24:15.66 P03ebnYj0 43/838

○数時間後 国営旅館

女将「あらお帰りなさい 遅かったわね」

第七王女「姉上 疲れたのじゃ」

女将「はいはい 夕食は用意してあるから 食べたらお風呂に入ってらっしゃい閉めた後だから貸し切りよ」

女騎士「ありがとうございます こんな遅くに」

神官「女将さ~ん ワタシもいいですか?」

女将「あら 神官さんも遅かったのね いいですよ一緒にどうぞ」

娘友「知り合いですか?」

女将「えぇここ数日ウチに逗留してるわ」

「ほらパパ起きて」

少年エルフ「ぅん? ゴメン寝てた?」

「いいの ご飯食べたらお風呂よ」

少年エルフ「おふろ?」

女将「えぇ 自慢の露店風呂よ」

49 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:25:54.74 P03ebnYj0 44/838

○露店風呂 男湯 

少年エルフ「うわ~これ全部お風呂? 広いし星が見えるよ スゴイ」

男子「露店風呂ですからね まずかけ湯ですよ エルフさん」ザパー

少年エルフ「うん」ザパー

男子と少年エルフは温泉に入る

男子「あー~ いい湯ですね」

少年エルフ「う……うん(ちょっと熱い)」

ドタバタドタバタ

大旦那「よし行くぞ」

神官「来ました来ました」

大旦那と神官が駆け込んできた

50 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:27:00.47 P03ebnYj0 45/838


ザパ―ン ザブザブ

大旦那「よし ここだ」

神官「まったく旦那も好きですねぇ」

大旦那と神官が仕切り板に顔を張り付ける

男子「どうしたんですか? 大旦那さんまで」

少年エルフ「何してるの?」

神官「しッ! 静かに」

\すごーい 広ーい/ \一番じゃー/ \まず体を洗ってください王女/

51 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:28:26.15 P03ebnYj0 46/838

○女湯

第七王女「だったら姉上に洗ってもらうのじゃ」

女将「あらあら まだ洗ってほしいの?」

第七王女「久々によいじゃろう 姉上ー」

女将「ふふ しょうがないわね 洗い場はこっちよ」

ペタペタペタ

「……いいわね ああいうの」

娘友「ホント 女将さん何食べたらあんなボインになるのかしら」

「そっち!?」

娘友「ちがった? でも王女がアレでお姉さんの女将さんがアレなら……希望をもっていいよね これからよねアタシも王女も」

「そうねー」テキトウ

52 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:30:44.52 P03ebnYj0 47/838


娘友「で? 何がいいの?」

「え? うん……最近パパを洗ってあげてないなぁって」

娘友「」ゴフ

「もう一年近くパパと一緒にお風呂入ってないわ」

娘友「マテマテマテ…… 去年まで一緒に入ってたの!?」

「そうよ パパを洗うのわね こう……楽しいのよ お肌スベスベだし 髪を洗うのもいいし すごく耳は嫌がるんだけどね耳を洗うとね」フフフ

娘友「言うな……それ以上はいけない それじゃあエルフさんも逃げ出すわよ」

「何よ 私のせいだっていうの?」

娘友「……どっちもどっちかな そろそろアタシも体洗お」

「あ よかったら洗ってあげるわよ どう?」

娘友「遠慮します 勘弁して ゴメンナサイ」

「なによもう じゃあ私も……」

\……ォ/ \……シャ!/

「!……まって友 こっち来て」ボソ

娘友「なに?」

53 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:34:36.74 P03ebnYj0 48/838

○男湯

大旦那「よっしゃピチピチギャルキター!」

神官「この角度じゃ洗い場しか見えないんですよねぇ あぁもう女将はまだまな板を洗っているんですか肝心なトコが見えない」

大旦那「ふっふっふ まだまだ青いのう 大きければよいのか?」

神官「そりゃそうでしょ 大きい事は良い事です 何事も」

大旦那「だから青いというのじゃ 大きさよりも形じゃ 美しさじゃ 程よいふくらみとハリ そう美乳こそ至高じゃ」

神官「ぬぬぬ 貴方は揉めるからそんなこと言えるんでしょうけど 揉めないワタクシどもは眼で見て 楽しむのがメインなのですよ そのためには巨乳がベストでマストです」

少年エルフ「ちょっと二人とも何してるの 覗いてるの!?」

大旦那「左様」 神官「それ以外何をしろと」

少年エルフ「そんなのダメでしょ もー」

神官「分かりましたわかりました 後で交代しますから」

54 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:35:49.29 P03ebnYj0 49/838


少年エルフ「ちーがーう そうじゃなくて 大旦那さんも女将さんが居るのにどうしてそういうことするの」

大旦那「……エルフ君よ これは浪漫じゃ そう男の浪漫なのじゃ 嫁が居る居ないは関係ないんじゃ」

少年エルフ「もー 信じられない もー」

神官「でもエルフさんだって~ 娘の成長を確認してみたくはないですか?」ボソボソ

少年エルフ「な! 娘のって……もう 知らない 髪洗ってくる」ザバザバ

神官「フフフ オトシゴロですね」

男子「いい加減やめた方がいいですよ 娘にバレたら何されるか」

神官「またまた そんなコトいいながらどうしてココから動かないのです?」フフフ

男子「いや……その……」カアアア

大旦那「分かっておる しばしまっておれ さて……もう洗い場にいったかの」

神官「おぉ やっと王女が洗い終える もう少し……」

55 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:37:23.36 P03ebnYj0 50/838



ピシューー

大旦那「ぐあああああああああああああああ」

神官「めがあああああああああああああああ」

ザパーン

二人は覗き穴から眼にシャンプーを穿たれ湯船にひっくりかえった

男子「な!? どうしたんだ」

「男子……」ゴゴゴ

仕切り板の向こうから声が響いてきた

男子「む 娘ぇ!?」

「アンタ何してるの」ゴゴゴゴゴ

男子「いや違う 俺はしてない 断じて!」

「へぇ でも覗いてるオッサン二人を黙認はしてたのね?」

男子「いや…その……」

56 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:39:05.02 P03ebnYj0 51/838

○ちょっと前 洗い場

少年エルフが目を瞑って髪を洗っている

少年エルフ「……まったく僕はパパなんだよ 娘の成長なんて……」ごしごし

少年エルフ「……あぅ」ドキドキドキ

少年エルフ「僕はパパ僕はパパ僕はパパ……」ぶつぶつ

\ギャアアアアア/ \メガアアアアアアア/

少年エルフ「なに!? あ!! 痛ったーーーー!」

目を見開いてしまいシャンプーが眼に沁みる

57 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:40:32.04 P03ebnYj0 52/838



\イッターー/

男子「ん? エルフさんどうかし」 娘「”爆裂”」

ドカァン

爆風と共に分厚い仕切り板が男子達を襲う!

バギッ!

男子「ぐはっ!」

ザブン ブクブクブク

男子は気絶して湯船に突っ伏した

「パパっ! どうしたの」タタッ

娘が女湯から飛び出し少年エルフの元にかけよる

58 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:41:39.41 P03ebnYj0 53/838


少年エルフ「いたた…… って え? 娘!?」

「そうよ どうしたの? シャンプーが目に入ったの?」

少年エルフ「ちょっと いや 大した事ないから 戻って戻って」アセアセ

「本当? ちょっと眼を開けてみて」

少年エルフ「……無理無理無理 今は開けれないから!」

「そんなにひどいの!? いいから見せて」ギュウ

ムギュウ プニプニ

少年エルフ「娘!? ダメ 放して あぁ」ドキドキ

娘は少年エルフを抱きかかえ目を開けさせようと顔を覗きこんでいる

「パパ ほら力抜いて ゆっくり……」

少年エルフ「あうあう……(近い!熱い!柔らかい!息があぁ!!??)」ドキドキドキ

59 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:42:45.98 P03ebnYj0 54/838


「ほら 少しお湯かけるわよ ね」ザプ

少年エルフ「はうはう……はわ?(あれ意識が……)」クラッ

「ちょっと パパ? パパ!!」

少年エルフ「……」くたー

少年エルフはのぼせてしまった



娘友「あーあ やっちゃった ……死屍累々ね」

男子「」ブクブク

神官「」ブクブク

大旦那「……ぬぅ この子(男子)が盾になったのか 助かった」ザバー

大旦那が気が付いた

60 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:43:51.39 P03ebnYj0 55/838


女将「……あら 大旦那さま」

大旦那「」ギク!!

女将「どうして露店風呂に入ってらっしゃるのですか?」

大旦那「その……わしは神官殿に誘われてだな」

女将「また女湯をお覗きに? 以前も女魔法使いさんから大火球を受けましたのに?」

大旦那「まてこれには訳があ」 女将「ありませんよね?」

娘友「……(女将さんって絶対怒らせちゃいけないタイプだ)」ゴクリ

女将「大旦那さまは露店風呂出入り禁止でしたわよね」ゴゴゴ

大旦那「いや……しかしだな」

女将「ちょっとこちらへ……女騎士あとを頼みますね」

61 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:44:54.78 P03ebnYj0 56/838


女騎士「えっと はい」

\ヒィイ 助け/

バタン

女将は大旦那とサウナ室へ入っていった

第七王女「……姉上の説教は朝までかかるぞよ」

娘友「でもコレどうするの? ってヤバくない」

男子「」シーン

神官「」シーン

女騎士「とりあえず湯から出さねば」

女騎士は神官と男子を露店風呂から引き揚げた

62 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:46:19.19 P03ebnYj0 57/838


娘友「……(うわ~男子君スゴイ)」カアア

第七王女「まったく男子は世話が焼けるのう 大丈夫か男子」ぺチペチ

男子「」

第七王女「息をしとらんぞ」 娘友「ほんと やっだどうしよう」

女騎士「こっちも 何してるんですか心臓マッサージですよ 急いで」

女騎士は神官を心臓マッサージを行う

ドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッドゴッ

神官「ごっふおぉ!? 死ぬ死ぬ!!」

神官が気が付いた

女騎士「……もしかして……起きてました?」

神官「いえいえいえ 何をおっしゃるやだなぁ」アハハ

63 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:48:26.64 P03ebnYj0 58/838


第七王女「女騎士! 男子が」

娘友「ちょっとこれって」

男子「」チーン

男子は死んでしまった

女騎士「そんな!?」

神官「あーらら 間に合うかな 離れてください”蘇生”」ドッカン

男子「」ビクン

女騎士「蘇生魔法!?」

娘友「本当に僧侶だったんだ」

神官「一応そうですよ もう一度”蘇生”」ドッカン

64 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:49:26.12 P03ebnYj0 59/838


男子「……ぐはっ」

男子は息を吹き返した

第七王女「男子!」

娘友「よかった 本当に死んじゃったかと」

女騎士「すまない助かった なんとお礼を言えばいいのか」

神官「お礼ならもう戴いてますよ」

女騎士「え?」

神官「いや~~眼福眼福」ニヤニヤ

女騎士「!」

娘友「!」

第七王女「?」

65 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:50:09.55 P03ebnYj0 60/838


女騎士「貴様!!」

ドゴン

神官「はぅ」ガク

神官はみぞおちに一撃を食らい気絶した

女騎士「(しまったつい)……えっと これはおつりだな」

男子「……あれ 王女?」

第七王女「男子 大丈夫かの? わかるか?」

男子「……エルフさんは?」

娘友「そういえば」

娘友は少年エルフと娘を探す

\……うわぁ娘!?/ \あ 気が付いた/

娘友「あ いた」

\ちょっと放して/ \あ~よかった/

娘友「いつも通りね」

66 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:51:27.53 P03ebnYj0 61/838

○深夜・歓楽街

若旦那「やれやれ 遅くなったな」

テクテク

若旦那「……(終電を逃したか まぁ帰ったところでなぁ)」ふぅ

テクテク

若旦那「……(観光センターで寝るか 連絡しないと女将が心配するなぁ)」

テクテク

若旦那「はぁ……女将……」ボソ

???「ハーイ ちょっとアナタ」

若旦那「!?」ビクッ

ヨロイ男「お兄さん どしたのさえない顔して?」ガシャン

全身ヨロイの男があらわれた

67 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/16 15:53:05.82 P03ebnYj0 62/838


若旦那「……誰だお前? その恰好は?」

ヨロイ男「いえいえこれは特に意味ないです それよりウチの店 きませんか?」

若旦那「店? 客引きか?」

ヨロイ男「そーですよ どうですちょっと寄ってきませんか そこですから」

ヨロイ男は怪しい館を指し示す

若旦那「湯元秘宝館だと……廃業したはず 営業しているのか?」

ヨロイ男「そうですよ 今ならお客さんにぴったり スッキリするよ~」

若旦那「……(届け出は受けてない 無許可営業か? どうせ終電はないんだ調べるか)」

ヨロイ男「他にも色々な新規エンターテイメントが……」

若旦那「よしどんなものか見て見ようじゃないか」

ヨロイ男「ハーイ こちらへどーぞ おひとりさまごあんなーい」ガシャガシャ

若旦那とヨロイ男は秘宝館へ入っていった

71 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:48:31.32 BZhXFexS0 63/838

#5【王女とエルフと肉のろう人形 ~秘宝館潜入~】

72 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:49:18.11 BZhXFexS0 64/838

○朝・国営旅館

第七王女「若旦那殿が戻っていない?」

女将「えぇ そうなの観光センターにも確認したんだけど昨日の夜にお店をでた後行方がわからないの」

女騎士「どこかに泊まっているのでは?」

女将「あのコ 外泊するときは必ず連絡くれたから……あちこち確認してるんだけど泊めたっていうところもないのよ……心配だわ」

第七王女「ならばわらわが探してくるのじゃ 会う用事もあるからの」

女将「ホント? 助かるわ」

第七王女「皆もそれでよいか?」

娘友「全然OK」

男子「というか」

「他に目的もないでしょ?」

少年エルフ「そっか あのモンスターの事を聞かないといけないんだね」

女将「そうね……モンスターなんて知らなかったし 大旦那さまも知らないしね」

73 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:50:45.06 BZhXFexS0 65/838



女騎士「では行ってまいります」

女将「うん……やっぱりワタシも行くわ 心配でしょうがないわ」

女騎士「しかし旅館の事は」

女将「あら それなら大旦那さまが全部やってくれるわ 今日はね」

\なんじゃとー/

皿洗いをしている大旦那が奥から叫ぶ

女将「あら 今日はいち従業員として働くって決まりましたわよね大旦那さま?」ゴゴゴゴゴ

\まさか ホントに丸一日か!?/

女将「あらあらご冗談を それともまだ『説明』が必要ですか」ゴゴゴゴ

\……イッテラッシャイマセ/

女将「ではみなさん参りましょう」

○洗い場

大旦那「はぁ 嫁に来たときは良い姫が来たと思ったが……ワシには良すぎたの」

74 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:51:57.87 BZhXFexS0 66/838

○観光列車

ガタンゴトンガタンゴトン

女騎士「で? なぜ貴方も居るのですか?」

神官「やだなぁ 旅は道連れ世は情けっていうじゃありませんか ワタシも手伝いますよ」

女将「あら 助かるわ」

「助かるかもしれないけど 貴方他にすることはないの?」

神官「ないですね 今のところは」

女騎士「大丈夫かな……」はぁ

女将「いいじゃない 人数は多い方が早く見つかるわ」

娘友「女将さん 聞いてもいいですか?」

女将「なに?」

75 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:53:53.23 BZhXFexS0 67/838


娘友「年齢からみて若旦那さんって女将さんとは血縁はないですよね?」

女将「そうよ 大旦那さまの以前の奥様の息子ですから」

少年エルフ「以前の奥さんってどうしたの?」

女将「若ちゃんが小さい頃に亡くされたの 大旦那さまもそのことで随分苦労されてて それでわたしが大旦那さまに嫁ぐことになったのよ」

第七王女「それで姉上は良かったのか? わらわは姉上が居なくなって寂しかったのじゃぞ 姉上は寂しくなかったのか?」

男子「王女……」

女将「もちろん寂しかったわ 知らない国ですしね アナタ達と離れるのはとても辛かったわ……でも 父上が決めたことですから仕方なかったのよ」

第七王女「姉上」

男子「……(政略結婚か)」

女将「でも全然悪い事ばかりじゃなかったわ 若ちゃんが色々よくしてくれたから」

娘友「その頃って若旦那さんは何歳ぐらいでした?」

76 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:55:17.99 BZhXFexS0 68/838


女将「そうね三ちゃんと同じぐらいだったから10歳ぐらいね ……だからかしら姉弟といるようで寂しくなかったしこの国にも馴染むことができたわ ホント若ちゃんが居て助かったわ」 

女騎士「そうだったんですね だったら早く若旦那さんを見つけないと」

少年エルフ「そうだね 無事だといいけど」

第七王女「大丈夫じゃ 三兄ぃみたいにそのへんからひょっこり帰ってくるかもしれんしの」

女将「そうね やだわ心配し過ぎよねわたし」ウフフ

「……」

娘友「どうしたの?」

「ん? いやね……若旦那さんも複雑なのかもしれないなぁって」

娘友「あ~そうね 娘もフクザツですもんねエルフさんと」ニヤニヤ

「もう 私は整理できてるの今は違うわ」

77 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:56:53.87 BZhXFexS0 69/838


娘友「あら~そうなの? でも昨日は惜しかったんじゃない? 絶好の既成事実をつくるチャ」

シュ

娘のアイアンクロー! 娘友の頭を締め付ける

\あさイチデスカー ギャアアア/

少年エルフ「ちょっと娘!?」

「パパ気にしないで 男子……ちょっと」クイクイ

娘は男子に合図を送る

男子「……エルフさんちょっと神官さんの所にいきましょうか」

少年エルフ「え?」

「ちょっと女子同士の話があるから ちょっと席を外してね」

少年エルフ「うん わかった」

78 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 11:58:47.02 BZhXFexS0 70/838



娘友「つぅー 無言かつ速攻でやらないでよ 心の準備が出来ないじゃない」

「余計なこと言うからよ まったく」

娘友「でも湯上りでツルツルモチモチのエルフさんは可愛かったわよね 食べちゃいたいくらいに」

「友……まさかアナタ」ゴゴゴゴゴゴ

娘友「!? まって今のは言葉のアヤで 違うって」



少年エルフ「娘はホント 友ちゃんと仲がいいんだね」

男子「……そうですね」

神官「いやまったく 若い女子がじゃれ合う光景もまたいいものですね」フフフ

男子「じゃれ合うってレベルなのか?」

\おぉお 荒ぶる娘よ鎮まりたまえ/ \誰が荒ぶってるっていうの/

少年エルフ「そういえば友ちゃんが言ってたキセージジツって何?」

男子「いやそれは……」

神官「あぁーそれはですねー」ニコニコ

79 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:00:22.74 BZhXFexS0 71/838


ズドン!!

神官の持つ杖に電撃が走り杖の頭部が消し飛んだ

シュー

「そういえば……もう一人居たのよね 忘れてたわ」ゴゴゴゴゴ

神官「……えーと」

男子「……(怖ぇ)」

少年エルフ「……娘 さっきからどうしたの?」

\終点 観光センター前 観光センター前/

「あら もう着くわ降りる準備はいい?」

神官「そうですね 降りましょう ね」

少年エルフ「え? ちょっと」

男子「降りましょうエルフさん」

少年エルフ「あ……うん」

ガヤガヤガヤ

80 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:01:42.72 BZhXFexS0 72/838

○駅前

聞き込みを終えた一行は第七王女の元に集まった

娘友「観光センターの人も監査に出たっきり見てないって」

女将「やっぱりこのお店を最後に監査したそうよ」

女騎士「駅の方に確認したが終電にはのっていなかったそうだ」

第七王女「うーむ 姉上最後の店を出てどっちに行ったかはわかるかのう?」

女将「お店の人が見送った時は駅に向かっていたそうよ」

神官「だったらあのお店から駅までの間で何かあったのですかね」

「じゃあ」

グラグラグラッ!!

\ワアアアアーー/ \キャア――/

地震だ!

81 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:02:36.24 BZhXFexS0 73/838



第七王女「おぉ 地震か驚いたのう」

女騎士「け けがはないですか おおおうじょ」ガクガクプルプル

神官「大丈夫ですか? 女騎士さん ……まさか地震が怖いとか」ウププ

女騎士「貴様 何をバカなことを……」プルプル

第七王女「無理するでない」

娘友「いやーん 怖かったわ~男子くーん」ベッタリ

男子「……あ はい」

女将「ふぅ この辺りは地震が多いのよ お山が近いですからね」

「そうなのね 驚いたわ」

少年エルフ「くるしいよ 放して」ギュウウウウ

娘は少年エルフを抱き込んでいる

「あ ゴメンパパ」

82 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:03:49.47 BZhXFexS0 74/838



\ギャアア/ \イヤアア/ \バケモノーーー/

娘友「バケモノ!?」

第七王女「モンスターか? よしいくぞ皆の衆」ダっ

女騎士「お待ちください」ガッ

走りかけた第七王女を女騎士が引き止めた

第七王女「なんじゃ!?」

女騎士「出たのが例の炎のモンスターでは王女では太刀打ちできません それよりも若旦那さんを見つけるのが先決でしょう?」

第七王女「しかし」

女騎士「女将さん達は若旦那を探しててください」

女将「わかったわ」

83 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:05:05.79 BZhXFexS0 75/838


女騎士「男子君 王女を頼む」

男子「分かりました」

男子は第七王女を軽々と抱き上げる

第七王女「こら男子 放すのじゃ」

女騎士「娘君もいいか?」

「いいわ ささっと片付けましょ」

女騎士「よし行くぞ」

神官「いってらっしゃーい」

女騎士「貴方も来なさい 戦えるでしょうが!」

神官「ええ~~」

女騎士は神官を引きずっていった

84 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:05:45.56 BZhXFexS0 76/838


「パパ気をつけてね 男子 王女とパパに何かあったら許さないわよ」

男子「わかってる」

少年エルフ「え? ちょっと」

娘友「アタシの心配は?」

「する必要ある?」

娘友「ひどぉい」

「じゃ後で」

タタタ

娘と女騎士と神官はモンスターを倒しに向かった

85 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:06:52.97 BZhXFexS0 77/838



女将「それじゃあどうしましょう」

男子「もう一度観光センターから歩いてみます?」

女将「そうね」

第七王女「ならばわらわ達は駅から歩いてみるのじゃ」

女将「そうね じゃあ七ちゃんは駅からお願いね」

第七王女「うむ よし男子は姉上について行くがよい わらわはエルフと行くのじゃ」

男子「いえ俺は王女と行きますよ 頼まれてますから」

第七王女「むぅ しかし姉上を1人にするのものぉ」

少年エルフ「じゃあ僕が」

第七王女「ダメじゃエルフはわらわと居るのじゃ」

86 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:08:05.19 BZhXFexS0 78/838


少年エルフ「そうなの?」

女将「あら? 別にわたしは大丈夫よ みんなはのんびり探していて」テクテク

第七王女「姉上」

娘友「わかったわ王女 アタシが女将さんについてくから」

第七王女「うむ いつもスマンの友よ」

娘友「あとで話してよ~」タタタ

娘友は女将と一緒に観光センターに向かった

少年エルフ「話?」

男子「どういうことだ?」

第七王女「女子同士の話じゃ 首を突っ込むのは野暮じゃぞ」

男子「はぁ……」

87 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:08:51.71 BZhXFexS0 79/838


第七王女「それより 喉が渇いたのじゃ 男子 なんぞ飲み物を買ってくるのじゃ」

男子「えぇ だったらどこか喫茶店にでも」

第七王女「もう歩きたくないのじゃ だから買ってくるのじゃ 気がきかんのう」

男子「わかりましたよ」

男子は飲み物を買いにいった

88 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:11:21.55 BZhXFexS0 80/838



第七王女「ふぅ ちょっと座るのじゃエルフ」

少年エルフ「うん」

第七王女と少年エルフは近くのベンチに腰掛けた

第七王女「ふぅー」

少年エルフ「……王女 どうしたの?」

第七王女「のぅ エルフ 最近男子が女騎士に似てきたのじゃ」

少年エルフ「んーと そうかな?」

第七王女「わらわの弟分なのにちっともそんな気がしないのじゃ なんでかのう」

少年エルフ「あぁ (そういえばそんな事言ってたね)……でも仕方ないんじゃない男子君は王女より年上だし」

第七王女「まぁ そうなんじゃろうけど……どれエルフ 弟成分を補給させるのじゃ」ぎゅう

少年エルフ「……(僕も40歳以上年上なんだけどなぁ)」トオイメ

89 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:12:43.52 BZhXFexS0 81/838


第七王女「うむ エルフをぎゅうっとするのは心地よいの やっぱりわらわの弟にならんか?」ぎゅうぎゅう

少年エルフ「無理です」トオイメ

第七王女「もう 皆いけずじゃのう」ぎゅうぎゅう

少年エルフ「……(なんだか僕は弟扱いされすぎじゃない? ……もしかして 最近娘も僕を弟扱いしてるような?)」トオイメ

少年エルフ「僕はパパなんだけどなぁ」ボソ

90 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:15:16.04 BZhXFexS0 82/838

○登山道入り口

女騎士「こいつらどこからこんなにも」

炎人達「ウオオオオ」

カップル観光客「キャアア 何コイツ!」「こっち来るな 熱っつ!」

炎人「ウオオオオ リア充爆発しろリア充爆発しろ!」

モンスターたちは観光客に火球を投げつけている

神官「あらーてんやわんやですね」

「もー これじゃあ魔法で一掃できないわ」

女騎士「ほら神官殿 避難誘導を 早く」

神官「はいはいはい 人使いがあらいなぁ」

炎人「ウオオオオ 燃えろ爆ぜろここから居なくなれー!」

91 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:17:27.51 BZhXFexS0 83/838


「いい加減にしなさい”雷斬り”」ズバァ

炎人「ボワアアア」

炎人を倒した

\すごーい/ \カッコイー/

パチパチパチパチ

観光客から拍手喝采があがる

神官「鮮やかですねー コレで稼げますよ」

「ちょっと貴方」

ゴン

神官「ぎゃふ!」

手甲がぶっ飛んできて神官の顔面にクリーンヒットした

女騎士「何見物してるんですか 誘導 早く!」

神官「はいはいはい 痛いなぁ もう」

92 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:20:26.26 BZhXFexS0 84/838

○駅前

第七王女「だからのう 一度でよいからわらわを『お姉ちゃん』と呼んでくれぬか」

少年エルフ「イヤです」トオイメ

第七王女「もーエルフはわらわが一度でよいから『お姉ちゃん』扱いされたいこの気持ちが分からんのか?」

少年エルフ「ハッ!!……(スッゴイ分かる 僕も『お兄ちゃん』って……でも)」

……ッ ……シロッ

少年エルフ「あれ?」

第七王女「どうしたのじゃ?」

少年エルフ「なんだろ変な気配と おと……ううん 声がする」

第七王女「昨日も似たようなことを言ってなかったの?」

少年エルフ「そういえばあの時は……」

93 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:22:27.13 BZhXFexS0 85/838


少年エルフ「そういえばあの時は……」

少年エルフは視線を巡らせて気づく

少年エルフ「あれ? あそこって昨日は開いてたよね?」

第七王女「そうじゃな? 今日は休みかの?」

二人は歓楽街の角 閉店している秘宝館に目をつけた

第七王女「怪しいのう」

少年エルフ「うん」

94 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:24:17.29 BZhXFexS0 86/838

○秘宝館

少年エルフ「やっぱり閉まってるね」

ガチャッ

第七王女「エルフ こっちじゃ」

少年エルフ「こっち?」

第七王女と少年エルフは細い路地を通り抜けて館の裏側へ出た

少年エルフ「裏口?」

第七王女「左様 ここから入るのじゃ」

ガチャッ

少年エルフ「でも鍵が……」

第七王女「おやエルフ 忘れたかの……」

第七王女は胸元からピッキングツールを取り出すと

カチャカチャカチャ……ガチャン

裏口を開錠した

95 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:25:22.62 BZhXFexS0 87/838


第七王女「わらわにはこの程度 かかってないのと同じじゃ 不用心よのう」ニヤリ

少年エルフ「そういえば王女 そういうの得意だったね」

第七王女「うむ 王族の嗜みじゃ」

少年エルフ「そうだったっけ?」

第七王女「とにかく怪しい館に潜入捜査じゃ」ワクワク

少年エルフ「……(王女楽しそう)」

第七王女と少年エルフは秘宝館へ入っていった

96 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:29:20.09 BZhXFexS0 88/838

○駅前

男子「王女 甘酒かお汁粉しかなかったですよ どれにしま……」

しかし駅前には誰もいない

男子「あれ 王女ー エルフさーん ……いない」

―― 女騎士「王女は脱走癖がありますからね 絶対に目を離しちゃダメですよ」

男子「どうしよう 女騎士さんになんて言えば……いやそれよりも」

―― 「男子 王女とパパに何かあったら許さないわよ」

男子「ヤヤヤバイ 娘に殺される いや死んだ方がマシな目にあわされる」ガクガクガク

男子「とにかく見つけないと 王女―! エルフさーん!」ドタドタドタ

97 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:30:35.84 BZhXFexS0 89/838

○秘宝館・従業員用通路

テクテク

少年エルフ「暗いねぇ」

第七王女「うむ ここは従業員の通路かの エルフ怪しい気配とやらはどっちじゃ?」

少年エルフ「うん……あっちかな 誰かが何か言ってるみたい」

第七王女「うむ 行くのじゃ」

テクテク

第七王女「こうしてると初めて会った時を思い出すのう」

少年エルフ「そうだね 誘拐された時もこんな風に歩いたね」

第七王女「懐かしいの……と ここから入れそうじゃ」

ギィイ

第七王女は展示場へのドアを開けた

98 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:32:06.03 BZhXFexS0 90/838

○秘宝館・展示場

???「」

第七王女「ぬ 誰じゃ」

少年エルフ「うわっ」

返事はないただのろう人形のようだ

ろう人形「」

第七王女「なんじゃ ただの人形か」

少年エルフ「そうなの? 人間みたいだね」

第七王女「ふむ ろう人形じゃな よく出来ておる 動き出しそうじゃ」

少年エルフ「ちょっと怖い事言わないでよ」プルプル

第七王女「おぉ スマンスマン エルフは怖がりじゃったな」

少年エルフ「違うよ怖くないよ ちょっと不気味だなぁって」プルプル

第七王女「うむうむ(強がるエルフもまた可愛いモノじゃな)」

少年エルフ「ほら こっち早くいこ」

テクテク

99 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:46:01.29 BZhXFexS0 91/838



第七王女「こう暗いと何があるのかわからんの」

少年エルフ「そ そう」ビクビク

夜目の効く少年エルフはあまり人形を見ないようにして第七王女を先導する

少年エルフ「な 何これ?」ビクビク

第七王女「なんじゃコレは」

棒状のミイラのようなものが置かれており 説明書が展示されている

説明書『久志羅の珍宝』

少年エルフ「……の珍宝 なんだろ読めない」

第七王女「わらわもじゃ どこぞ遠方の国名かの」

少年エルフ「どこかの国の宝なの? 何だか不気味な宝だね」

第七王女「そうじゃな だからこそ珍宝なのかもしれぬな」

少年エルフ「そうだね」

100 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:47:25.81 BZhXFexS0 92/838



第七王女「雰囲気が変わったの」

少年エルフ「うん また人形があるね」ビクビク

順路にそっていくつもの小部屋が再現されておりそのなかで人形が絡み合っている

少年エルフ「何してるのこれ?」

第七王女「むッ!!」

第七王女は何かに気付く

少年エルフ「王女?」

第七王女「ううむ わかったのじゃこれはな……遠方の国の殺人技じゃ」

少年エルフ「ええ!?」

101 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:48:05.50 BZhXFexS0 93/838


第七王女「聞いたことがある その国では裸で戦う習わしがあってな その殺人技を四十八手というそうじゃ ほれ書いてあるじゃろう」

説明書『四十八手 宝船』

少年エルフ「あ ほんとだ」

第七王女「ここはその技を再現してあるということじゃな」

少年エルフ「こんなにたくさん コワイ国があるんだね」ブルブル

第七王女「まったくじゃな 先をいそごうぞ」

少年エルフ「うん」

スタスタ

102 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:48:59.31 BZhXFexS0 94/838



少年エルフ「ここは? たくさん人形があるね」

第七王女「なんと!?」フハッ

大部屋が再現され中ではたくさんの人形が絡み合っている

少年エルフ「えっと 説明があるよ 乱……」

第七王女「まてエルフ みてはならん」

第七王女は少年エルフの目を塞いで引っ張っていく

少年エルフ「なになに?」

第七王女「えーとそうじゃな……これは遠方の呪術の儀式じゃ」

少年エルフ「え? そうなの」ビクビク

103 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/23 12:49:52.70 BZhXFexS0 95/838


第七王女「そうじゃ こんなものを人形とはいえ再現なぞしたら呪いがかかるぞよ」

少年エルフ「ホント!? コワイ」ブルブル

第七王女「まったくじゃ 皆が入るのを止めたのも無理もない」

スタスタスタ

少年エルフ「あ 王女 あっちに誰かいるよ」

目を塞がれながら少年エルフは指さす

看板『特別展示室』

第七王女「……仕方ない わらわが先にはいるから良いというまで待っておるのじゃ」

少年エルフ「うん わかった」


107 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:39:11.30 l0E3ITyp0 96/838

#6【王女とエルフと肉のろう人形2~嫉妬に用心 火の用心~】

108 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:41:04.44 l0E3ITyp0 97/838

○秘宝館・待合室

ギィイ

第七王女「よし 入るのじゃ」

少年エルフ「うん」

第七王女「ここは待合室のようじゃな」

少年エルフ「そうだね あコレって若旦那さんのものじゃない?」

少年エルフは床からねじり鉢巻きを拾いあげる

第七王女「む まさしく相違ない ではこの先に若旦那が……」

少年エルフ「そうみたい だって声がするよあっちから……」

バッ

第七王女は慌てて少年エルフの耳を塞いだ。

109 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:42:07.77 l0E3ITyp0 98/838


少年エルフ「王女?」

第七王女「まだ聞こえるか?」

少年エルフ「ううん こうされたら近くしか聞こえないよ」

第七王女「そうかよかった…… とにかくわらわが先に確認するから エルフはこうして待っておるのじゃ」

少年エルフ「でも」

第七王女「すばしっこさではわらわの方が上じゃろ」

少年エルフ「そりゃそうだけど」

第七王女「おとなしく このまま待っておるのじゃ よいな」

バタン

第七王女は展示室へ入っていった

少年エルフ「なんなのさ もう」

110 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:43:20.00 l0E3ITyp0 99/838

○観光通り

\王女ー エルフさーん/

女将「あら 男子くんどうしたの?」

男子「う……友 女将さん実は……その」

男子は事情を説明した。

女将「あらあら 七ちゃんは奔放なところがありますからね 仕方ないわ」

娘友「大丈夫よ エルフさんが一緒でしょ」

男子「そうだとしても娘にバレたら」ダラダラ

娘友「しょーがないなぁ あたしも手伝うから女将さんと駅前をもう一度さがして」

女将「そうね 戻ってるかもしれないしね」

男子「あぁ すまない」

111 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:46:34.09 l0E3ITyp0 100/838

○秘宝館・特別展示室

第七王女は音もなく部屋に忍び込んだ。

ボォン ボォン

部屋は大きなガラスで仕切られた浴槽があり、その中で小さな爆発が繰り返し起こっている。

第七王女「……(これはまた……風呂場を改装してあるのか?)」

???「……爆発シロッ! 爆発シロッ!」ブツブツ

ボゥン ボゥン

ガラスの手前に台がありその前に誰かがスイッチを操作しているようだ。

第七王女「……(何をしておる)」

???「リア充……爆発シロッ!!」

ボゥン

ボタンを押すたびにガラスの向こうで爆発が起こり、その人物の顔が照らされる。

112 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:47:55.93 l0E3ITyp0 101/838


第七王女は回り込みその人物の顔を確認する。

第七王女「む なんじゃ若旦那ではないか!? どうしてここに居るんじゃ」

若旦那?「……」ピタ

若旦那らしき人物は動きを止めた。

バタン

少年エルフ「え? 若旦那さん居た? よかったー女将さんが心配してるよ~」

待合室から少年エルフが出てきた。

若旦那「……ダレだ」

第七王女「なんじゃ忘れたのか? わらわの姉上は女将の……」

少年エルフ「まって王女! なんだかヘンだよ モンスターみたいな気配がするよ」

第七王女「なに!?」

若旦那「オンナノコ……とオトコノコ……」ボゥ

少年エルフ「……今 口から火がでたような」ボソボソ

第七王女「……わらわもそう見えた」ボソ

113 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:48:49.53 l0E3ITyp0 102/838


若旦那「オノレ……リア充……リア充……爆発するべし……」ボゥボボゥ

若旦那の口が動くたびに炎が吐き出される。

少年エルフ「こ これ」ガクガク

第七王女「まさか……お主」

若旦那「リア充! 爆発シロッ!!」

ボボォン

若旦那は炎が噴きあげて少年エルフ達に襲いかかる!

少年エルフ「うわぁ!」

第七王女「逃げるんじゃ!!」

第七王女は少年エルフを引っ張って逃げ出した!

114 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:49:47.35 l0E3ITyp0 103/838

○若旦那の回想 昨晩の秘宝館

若旦那は秘宝館の展示を全身ヨロイ男に案内されている。

若旦那「……(なんだ昔のままではないか)」

ヨロイ男「ささ ここから新展示ですよ」

看板『老王と3姉妹』

若旦那「……大丈夫か 隣国からの客もいるんだぞ」

ヨロイ男「大丈夫ですよ ぎりぎり似せてませんから」

若旦那「……」

看板『老主人と乙女の混浴』

若旦那「……おい」ギリッ

ヨロイ男「あ~ 流石にちょっと狙いすぎデスカネー そのうち手直ししますよ」

若旦那「そうしてくれ」イライラ

ヨロイ男「ここで特別展示ですよ ささっ どうぞ」

ガチャ

115 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:50:41.06 l0E3ITyp0 104/838

○特別展示室

若旦那「ここは?」

ヨロイ男「ちょっと今までと違いますよ お客さんならぴったりよ」

部屋にはガラス張りの浴槽があり中は暗くてよく見えない

若旦那「……(何かあるようだが)」

ヨロイ男「始まりますよ」

ピカッ

ガラスの向こうでライトが点き展示が浮かび上がり、仲睦まじい2体のろう人形が照らされた。

若旦那「これが特別か?」

ヨロイ男「ここからですよ 手元のボタンを押してください」

若旦那「これか」カチッ

116 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:53:23.17 l0E3ITyp0 105/838

ドォン

ろう人形が吹き飛んだ!

若旦那「うおっ!」

ヨロイ男「次ですよ」

ピカッ

別のろう人形が浮かび上がる。

ヨロイ男「どうです『リア充爆破ゲーム』 けっこう好評なんです」

カチ

ドォン

再びろう人形が粉微塵に吹き飛ぶ。

若旦那「よく出来たカラクリだな……なかなか爽快だ」

ヨロイ男「えぇ これはおひとり様向けですから よかったらどんどんどうぞ」

117 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:54:39.34 l0E3ITyp0 106/838


若旦那「皮肉か? ……まったく悪趣味だな」ハハ

次々と浮かび上がるろう人形を若旦那は爆破していく。

ドォン ドォン ドォン

ヨロイ男「それ 爆発シロッ! 爆発シロッ!」

若旦那「……」カチッカチッカチッ!

ヨロイ男「リア充爆発シロッ!」

先ほどの展示の老主人と乙女のろう人形が出てきた。

若旦那「……爆発しろッ!」カチ

ドドォン

ろう人形は炎を上げて吹き飛んだ。

118 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:56:34.24 l0E3ITyp0 107/838


なんと、若旦那の口から炎が噴き出した。

ヨロイ男「爆発シロ! 爆発シロ!」

若旦那「ボボァ!? ボボボファァアアアア!!」

ヨロイ男のかけ声とともに噴き出す炎が勢いを増す。

ヨロイ男「リア充!」

若旦那「ボボファア!?」

大炎人「爆発シロッ!!」

若旦那の吐き出す炎が人型になり、炎人が生み出された。

ヨロイ男「ボファファファファ 素晴らしい! これほど大きな炎人ならすぐにでも計画が実行に移せる」

若旦那「な……なにボファア!?」

若旦那から吹き上がる炎が再び勢いをます。

ヨロイ男「もっとだ もっと嫉妬の炎を上げるがよい!」

若旦那「やめ……ぐ……ボボボボファアアアアアアアアアアアア!?」

若旦那は嫉妬の炎にのまれてしまった。

119 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:57:26.82 l0E3ITyp0 108/838

○現在 秘宝館・大部屋の展示室

バタン バタン

ドタドタドタドタ

第七王女と少年エルフは大部屋の展示の入り口までもどり様子を伺った。

少年エルフ「はぁはぁ……あれ炎の魔物と同じ魔力だよ」

第七王女「いったい若旦那はどうしたのいうのじゃ 乗っ取られておるのか?」

少年エルフ「わからない……あ 来た」

特別展示室の扉が開き炎が辺りを包む。

若旦那(炎)「……ココニモ リア充爆発シロ!!」

ボボォン

大部屋の展示に向けて若旦那は炎を放つ。

若旦那(炎)「爆発シロッ 爆発シロッ!!」

ボボォンボボォン

燃やされたろう人形が溶け落ち焦げていく

120 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 12:59:46.34 l0E3ITyp0 109/838


少年エルフ「あれ何してるの?」

第七王女「正気ではないの 人形と人の区別が出来ておらんのじゃ しばらく時間は稼げるの」

少年エルフ「どうしよう 若旦那さん元に戻せないのかな?」

第七王女「ふむ……若旦那には悪いがちょっと寝てもらうことにするかの」

少年エルフ「どうやって? 僕 睡眠魔法は出来ないよ」

第七王女「案ずるな この靴下を脱ぐじゃろ」ヌギヌギ

少年エルフ「うん?」

第七王女「これを重ねて強度を確保して中にコインを詰める」ジャラジャラ

少年エルフ「いっぱい入れるね」

第七王女「これを縛ったら即席の殴打武器『ブラックジャック』の完成じゃ これで後頭部を殴打すれば気絶させれるじゃろう」ブルンブルン

少年エルフ「……そんなのどこで覚えたの?」

第七王女「……王族の嗜みじゃ」

少年エルフ「そうなの? でも本当に使えるのそれ?」

第七王女「もちろんじゃ……これで城の兵士を気絶させてよく脱走したものじゃ」エッヘン

少年エルフ「……(兵士も大変なんだなぁ)」トオイメ

121 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:01:17.34 l0E3ITyp0 110/838

○秘宝館・『四十八手』の展示室

第七王女「よしここに隠れるから囮はそこの人形がよいの」

少年エルフ「これ? ……えっと”二の口”」シュイン

少年エルフは倒れている人形に発音魔法をかける。

第七王女「よし 配置につくのじゃ」

タタタ

少年エルフは離れた場所に身を隠した。

少年エルフ「”王女 聞こえる?”」

人形の影から王女が合図を送る、聞こえているようだ。

少年エルフ「……(うまくいくといいけど)」


122 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:02:38.12 l0E3ITyp0 111/838


ドォオン ボォオン

若旦那(炎)「……」ヒュボボボボ

大部屋の展示を燃やし尽くした若旦那が部屋に入ってきた。

若旦那(炎)「ココニモ……爆発シロッ!!」

ボボォン

若旦那は目についた展示を次々と燃やしていく。

少年エルフ「……(うわぁ早くなんとかしないと ホントの火事になっちゃうよ)」

ボボォン

第七王女「……(もう少し…… 熱いのう)」

ボボォン

人形(少年エルフ)「若旦那さーん!!」

123 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:03:23.79 l0E3ITyp0 112/838


若旦那(炎)「むぅ!? 誰だ」

若旦那は倒れた人形を覗き込む。

第七王女「今じゃ!」ダッ

第七王女が飛び上がり若旦那の後頭部を殴りつける!

バシン!!

若旦那(炎)「グッ!?」ドシン

若旦那は倒れた。

第七王女「うむ 決まったのじゃ 我ながら会心の振りじゃ」ニヤリ

人形(少年エルフ)「ダメ! 王女危ない!」

124 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:04:14.66 l0E3ITyp0 113/838


第七王女「な!?」

若旦那(炎)「オノレ……」ぐぐぐ

若旦那は再び炎をまとって起き上りはじめてた。

第七王女「むんッ!」

第七王女は腰を捻り振り向きざまに若旦那の頭を狙って殴りつける。

ジュッ……チャリンチャリン

熱で劣化したブラックジャックが焼け落ちてコインがこぼれ落ちた。

若旦那(炎)「……オンナ」

第七王女「……マズイのう」


125 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:06:17.51 l0E3ITyp0 114/838


タタタ

少年エルフと第七王女は逃げ出した。

第七王女「仕方ない一旦逃げて皆を呼んでくるのじゃ」

少年エルフ「そうだね 外に出ようよ」

第七王女「よし裏口へ……」

グラグラグラ

地震だ!

少年エルフ「うわぁ!」

ガラガラガラ

荷物が崩れ通路が塞がってしまった

第七王女「しまった」

126 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:07:52.77 l0E3ITyp0 115/838


少年エルフ「王女後ろ 来てる来てる」

若旦那(炎)「リア充……」メラメラメラ

少年エルフ「うわわ 若旦那さんゴメン ”風弾”」ゴオッ

魔法の突風が若旦那を吹き飛ばす

ドォン ガラガラ

若旦那は吹き飛ばされその衝突でぞんざいに積んであった荷物が崩れた

第七王女「やったのか?」

若旦那(炎)「ぐ……」ボボボ

若旦那は崩れ落ちた荷物に埋もれて動けない。

少年エルフ「今のうちに表から」

第七王女「そうじゃな」

少年エルフと第七王女は倒れた若旦那の横を通り抜けて再び室内へ戻った。

127 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:10:43.17 l0E3ITyp0 116/838

○駅前

娘友「で聞いてまわったけどあっちには来てなかった」

男子「そんな馬鹿な」

娘友「よく考えてよ王女とエルフさんが一緒に歩いてたら絶対目につくわよ なのに目撃者が居ないのはこっちに来てないからよ」

男子「だとしたらいったいどこに?」

女将「そこのお店の人にきいたらさっき子供たちがあの辺にいたって」

男子「あの辺って」

女将は秘宝館を指さす

128 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:13:03.46 l0E3ITyp0 117/838

○秘宝館・エントランス

第七王女が玄関口の扉を開錠している。

カチャカチャガチャン

第七王女「よし 開いた」

ガッ

少年エルフ「どうしたの?」

第七王女「開かぬ……さっきの地震のせいか」グイグイ

扉は地震でゆがんでいて開かない。

少年エルフ「そんな」

若旦那(炎)「……イタ」ボボボ

少年エルフ「うわーーー きたーー」

第七王女「うぬ! 開け開けというのに!!」

ドンドンドン

二人で扉を押すもビクともしない。

129 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:14:01.04 l0E3ITyp0 118/838

○外・秘宝館玄関口

男子「閉まってるな」

娘友「あ 残念だった?」

男子「そそ そんなことないぞ」

娘友「冗談冗談 本気にしないでよ~」

女将「なんだか 焦げ臭くなぁい?」

男子「え?」

娘友「そういえば」

\うわーきたー/ \うぬ 開け開けというのに/

娘友「王女!」

男子「エルフさん!? 王女ー!!」

130 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:14:38.83 l0E3ITyp0 119/838


\友ちゃん 男子くん/ \おお そこにおるのか男子/

男子「よかった 無事ですか」

\それが若旦那を見つけたのじゃが困ったことになっておって/

\王女危ない/

\爆発シロッ/

ドォン ボボォン

男子「王女? 王女!!」

\あついー/ \逃げるのじゃー/

タタタタ

扉の向こうで二人が走り去り静かになった

131 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:15:07.43 l0E3ITyp0 120/838


娘友「中で何が」

女将「今の若ちゃんの声よね」

男子「……入りますよ」

132 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:17:06.03 l0E3ITyp0 121/838

○魔王山・登山道入口

娘達は炎人たちを倒した後、ケガ人の救護に当たっている。

「さっきの地震……パパ大丈夫かな」

女騎士「おおお落ち着け 大した事はない」ガクガク

神官「そうですか」フフフ

山男A「最近おおいな」

山男B「んだな」

「地震増えてるの?」

山男A「そだな 最近は特に増えてる」

\うわーまた来るぞー/

炎人達が山から下りてくるのが見えた

133 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:20:14.02 l0E3ITyp0 122/838


山男B「今までここまで来ることなかったのに」

「そうなの ……ふぅん」

女騎士「またか! 応戦するぞ」

「違うわね 突破よ」

女騎士「え?」

「山からイヤな予感がするわ 山頂に大元がいるのよ きっと」

神官「あの ちょっと」

娘は山道を駆け上がり、炎人達の前に立ちふさがった。

\フォオオオオ/ \ヒャッハーー/

「”電撃”」バリバリバリ

\ブホオオオオオオァワアアアア/

炎人たちを一掃した。

「やっぱり魔法が使えると楽ね」

134 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:21:16.83 l0E3ITyp0 123/838


娘は炎人を魔法で蹴散らしながら登っていく

女騎士「わかった 私も行こう」

神官「じゃあ ワタシはここで戻……」コソコソ

山男A「オナゴだけに戦わしてばかりじゃいけねぇ! だよな皆の衆」

\オオ―/

ドヤドヤドヤ

神官「あ ちょっと 下ります 通してください……」わたわた

娘達と山男達は魔王山へ登っていった。

\下してー/

135 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:22:32.37 l0E3ITyp0 124/838

○秘宝館エントランス

ドカァン

男子は扉を体当たりで壊して秘宝館に入った

ボォオオ

男子「うわっ あっつ」

女将「あらあら ずいぶん燃えてるわね」

娘友「王女― どこー?」

\うわー!/ \爆発シロ!/

奥から声が聞こえる。

男子「エルフさん!」 女将「若ちゃん!」

男子と女将は燃え盛る館内へ入っていった

娘友「ちょっとウソ……もうオンナは度胸よ! おりゃー」

娘友も後を追った。

136 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:24:14.28 l0E3ITyp0 125/838

○秘宝館・大部屋の展示室

メラメラメラメラ

室内ではろう人形が燃えながら溶けており凄惨な光景になっている。

少年エルフ「ゲホゲホ……こっちに来ちゃったけどどうしよう」

第七王女「エルフは他になにか魔法が出来ぬのか?」

少年エルフ「水の魔法ができるけど……」

第七王女「まことか! よしそれで若旦那の頭を冷やすのじゃ」

少年エルフ「でも……」

若旦那が部屋に入ってきて少年エルフ達を探し始める

少年エルフ「えい”水流”」

しかし何も起こらなかった。

少年エルフ「わぁ やっぱり」

若旦那(炎)「ソコカ」

ボオオオオ

少年エルフ「ひぃ」

第七王女「逃げるのじゃ」

137 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:27:29.47 l0E3ITyp0 126/838


ダダダ

第七王女「どうしたのじゃ 魔力が尽きたのかえ?」

少年エルフ「あれは水を操る魔法なんだ だから水源がないと……」

第七王女「そうか……よし 心当たりがある」


○秘宝館・特別展示室

少年エルフ「助かった ここはそんなに燃えてないや」

第七王女「よしエルフはここで待つのじゃ」

第七王女はさらに奥へ何かを探しに行く。

少年エルフ「え? 王女」

第七王女「水を探すからそれまで隠れるているのじゃ」ガサゴソ

少年エルフ「隠れるっていったって……」


138 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:29:39.78 l0E3ITyp0 127/838


バァン

炎を共にドアが吹き飛び燃え盛る若旦那が入ってきた。

少年エルフ「きた……」ドキドキ

少年エルフは浴槽に身を潜めている

若旦那(炎)「……」ボボボボ

少年エルフ「……」ドキドキドキ

ドンガラガッシャン

若旦那(炎)「!」

奥から物音がして若旦那が音の方へ向かう

少年エルフ「……(あっちは王女が居る方だ)」

少年エルフ「……」

少年エルフ「うぅ……(コワイ……けど)」

139 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:31:14.91 l0E3ITyp0 128/838


バッ

少年エルフ「こっちだよ!」

少年エルフは姿を現した。

若旦那(炎)「ソッチカ……」

若旦那は少年エルフに火球を投げつける

少年エルフ「うわぁあ!?」

バァアン パリンパリン

ガラスが砕けちった。

若旦那(炎)「爆発シロッ!」

少年エルフ「ふ”風防波”」ビュルルル

ブワァン ボォン

風の障壁が火炎を防ぐ

140 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:32:32.94 l0E3ITyp0 129/838


若旦那(炎)「爆発シロッ!爆発シロッ!爆発シロッ!爆発シロッ!」

若旦那は障壁に向かってなんども火炎を吹き付ける

ブワァブワァン ボボボォン

少年エルフ「ぐうぅ……(熱い……意識が……)」フラフラ

ドタドタドタ

女将「若ちゃん!!」

男子「女将さん危ない」

入口から男子たちがあらわれた。

若旦那(炎)「ぐ……グワアアアアアアアア」ボボボオオオオオオオ

若旦那はわけもわからず女将に火炎を吹き付けた

141 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:34:10.99 l0E3ITyp0 130/838


男子は女将さんをかばった

男子「あちゃちゃちゃ!」

女将「キャア」

娘友「男子君」

若旦那(炎)「オノレ 貴様ぁ! 姉さンにィ」

少年エルフ「男子君にげて!」

ガラガラガッシャーン ザアアアアアアアア

\エルフ! 水じゃ/

奥から水が流れてきた。

少年エルフ「あ……ッ! ”水流”」ギュルル

バシャアアアアンン

少年エルフは水流を若旦那に頭から浴びせかけた

142 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:35:47.00 l0E3ITyp0 131/838


若旦那「ぐわあああああああああああああ」

若旦那は炎が消えて身悶えている。

女将「若ちゃん」ダっ

ひしっ

若旦那「あ……お……」フラフラ

女将「大丈夫……大丈夫よ……若ちゃんは大丈夫よ」ポンポン

女将は若旦那を優しく抱きしめる。

若旦那「俺は……姉さんを……女将さんを……うぅ」

女将「もう大丈夫だから でしょ?」ニッコリ

若旦那「ぐ……うぅぅぅぅ」ボロボロ

若旦那は正気を取り戻した。

143 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:37:25.80 l0E3ITyp0 132/838



第七王女「うまくいったようじゃな」

奥から第七王女が戻ってきた。

男子「王女!」

少年エルフ「さっきの水はどこから? 火事も消さなきゃ」

第七王女「あれはボイラーの残り湯じゃったから あれで全部じゃ」

少年エルフ「そんな……」

娘友「だったら早くここから出ないと入口が……」

ガラガラガラ

入口が焼け落ちてしまった。

男子「なくなったな……」

少年エルフ「どうしよう……」

144 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:38:43.47 l0E3ITyp0 133/838


若旦那「地下だ……地下道がある」フラフラ

少年エルフ「若旦那さん……回復を”治癒”」パアア

娘友「それより地下道って」

若旦那「あの化物たちが入っていった そこの隠し戸のむこうだ」

第七王女「ここか」

ガパッ

秘密の地下道を見つけた。

娘友「やった助かった」

第七王女「急ぐのじゃ」

ダダダダ

全員地下道へなだれ込んだ

145 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:49:37.61 l0E3ITyp0 134/838

○地下道

地下道には線路が敷かれており、トロッコが2台用意されていた。

男子「これどこに通じているんだ」

若旦那「わからん……奴らが向かった先だしな」

女将「あらまぁ じゃあ敵さんの本拠地なの」

娘友「えぇ~そんなぁ」

第七王女「ふむ ここにおっても仕方ない 乗り込むのじゃ!」

少年エルフたちはトロッコに乗り込み走りだした。


146 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/01/30 13:50:41.27 l0E3ITyp0 135/838


ガーーーーッ!

第七王女「わっはっは! これは良いの」

少年エルフ「うわわ すごいスピード」

男子「どうやって動いてるんだ?これ」

ガーーーーッ!!

若旦那「レールから魔力が供給されてる 観光列車と同じしくみだ」

女将「意外と面白いわね 新しいアトラクションにどうかしら」キャッキャッ

若旦那「女将……(呑気な……だが可愛い)」

娘友「さーて 次から魔王温泉編も終盤よ じゃそういうことで」

ガーーッ


150 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:17:04.13 8aSzEEAK0 136/838

#7 魔王山の戦い ~始動 リア充爆発作戦~

151 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:18:24.48 8aSzEEAK0 137/838

○魔王山・山道

娘達はモンスターと戦っている。

「せいっ!」ズバァ

炎人A「グボファー」

女騎士「フンッ!」ドシュッ

炎人B「ケンプファー」

山男たちが突撃する。

\\おりゃあーー//

ボコボコボコ

炎人達「「ボワーー」」

炎人達を倒した。

152 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:19:44.55 8aSzEEAK0 138/838


女騎士「ハァハァ 地元の人の協力があるとはいえ魔物が多すぎる」

「ふぅー そうね 山男さん達にもケガ人が出てるみたいだし……」

山男たちのケガを治療した神官がやってきた。

神官「やれやれ……ここでお知らせです」

「なによ」

神官「ワタクシ 魔力が切れました……帰っていいですか? いいですよね」

女騎士「嬉しそうにいうな……まったく どうする一旦出直すか?」

「……さっきからイヤな予感が強くなっているのよ 私が様子だけでも確認してくるわ」

女騎士「そうか……わかった私も行こう 神官殿は皆さんとここに残っててくれ」

神官「えぇー帰っちゃだめですか? 魔力ゼロなんですよ」

153 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:20:43.23 8aSzEEAK0 139/838


女騎士「これを飲め?」シュ

女騎士は魔力水を投げ渡した。

神官「あらー こういうの持ってましたか」

女騎士「それで文句はないな……娘君 君もだ」

女騎士は魔力水を娘に渡した。

「私は大丈夫……」

女騎士「さっきから戦い続けだろう 遠慮するな」

「ありがとう 助かったわ」

キュポン ゴクゴク

娘の魔力が回復した。

154 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:24:00.50 8aSzEEAK0 140/838


女騎士「よし しゅっぱ……」

グラグラグラグラ

地震だ……さっきより強い。

\うわー/ \キャー―――/

女騎士「キャーーッ!! あ…… ゴホンゴホン……またか強かったな」カアア

神官「まるで少女のような悲鳴でしたね」

ドゴンッ

女騎士の肘が神官の鳩尾にめりこむ。

神官「ギャフ」

女騎士「おっとすまないバランスが崩れた!」(棒)

「上見て」

女騎士「なに?」

ゴオオオ

山頂から大量の噴煙と炎もちらちらと上がっている。

女騎士「活発化しているのか? 一体何が……」

「急ぎましょう」

娘と女騎士は山頂へ向かった。

155 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:25:34.69 8aSzEEAK0 141/838

○火口付近・リア充爆発作戦会場

炎人たちが集会をしており、演壇の上から全身鎧の人物が話している。

ヨロイ男「ついにこの時がきた 爆発の時だ!」

\爆発/ \爆発/ \爆発シロ/

ヨロイ男「色気づいたオンナ 下心で鼻の下ののびきったオトコ そんな奴らのカップル! そうリア充どもを一掃するときが!」

\オノレリア充/ \リア充爆発シロ/ \末永く爆発シロ/

ヨロイ男「そんなリア充どもの巣窟であるあの忌々しい温泉街を滅ぼす手筈が整った」

\\ウオオオオオオ//

○岩陰

「なにアレ……バカ過ぎて 頭イタイ」

女騎士「あいつが化物の親玉のようだな」

156 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:27:24.97 8aSzEEAK0 142/838

○リア充爆発作戦会場

ヨロイ男「思い返せば俺はあのリア充どもの巣窟で肩身の狭い奴らからひとりひとり嫉妬の炎を絞り出してやった そうお前達だ」

\ファイアー/ \ファイアー/ \嫉妬ファイアー/

ヨロイ男「そうして この火山に少しづつくべて火山をひそかに活性化させていた……実に手間と時間のかかる作業だった 本当に長かった……くぅ」

\うおー/ \将軍/ \……うぅ/

ヨロイ男「しかし俺はやり続けた リア充どもを倒すその日まであきらめることはないと そして幸運が訪れた いでよ大炎人」

ドドォン ドドォン

演台の後ろには洞窟があり、そこからひときわ大きな炎人が2体あらわれた。

大炎人1号「リア充はいねがー」

大炎人2号「バカップルはいねがー」

\\オオオオオ//

157 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:28:49.05 8aSzEEAK0 143/838


ヨロイ男「昨日のオトコからこんなにも巨大な嫉妬の炎が得られたのだ! こいつらが居ればすぐにでも火山を爆発させれるだろう 今すぐにでもだ!」

\イエェーイ/ \爆発爆発/ \リア充爆発/

ヨロイ男「爆発で吹き上がった溶岩はたちまち麓のリア充の巣窟を焼き払ってくれるだろう そして主の封印も解かれ 我々は新たなステージへと到達するのだぁ!!」

\\ウオオオオオオオオオ//

ヨロイ男「さぁ行け 大炎人1号火口へ飛び込むのだ!」

大炎人1号「ボッ……? 火口? 無理無理この高さじゃ死にますよ」ブンブン

ヨロイ男「なッ 最近の若い奴は! 聞いてなかったのかお前が飛べばあのクソ爺にも一泡吹かせられるんだぞ」

大炎人1号「オヤジ……あんの…… おらー行ったらぁー! くたばれエロオヤジ!!」

バッ

大炎人1号が火口へ飛び込んだ。

\\ワアアアア//

158 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:30:25.31 8aSzEEAK0 144/838


ドボーン

大炎人1号「どわあああ!あっちゃああ!!あつつ死ぬ―」ゴボゴボ

大炎人1号は溶岩に沈んでいく。

ドドォーン グラグラグラ

地震だ、さらに火柱が吹き上がり溶岩が火口の高さまで上昇してきた。

\オオ―/ \オオ―/

○岩陰

「あんなことで火山を噴火させようなんて……むちゃくちゃだわ」

女騎士「いいい行くぞ とめなければばば」ガクガク

「そろそろ地震ぐらい慣れて」

159 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:31:51.70 8aSzEEAK0 145/838

○リア充爆発作戦会場

ヨロイ男「ボファファッファファッファ さぁ仕上げだ2号よ飛び込め!!」

\ウオオオオオオオオ/ \爆発爆発/ \リア充爆発/

大炎人2号「……いや パスで」

ヨロイ男「ぅオイッ!」ガク

大炎人2号「だってさっきの1号どうなったの? 死んでんじゃん 無理無理無理 オラぁ死にたくね」

ドスドスドス

大炎人2号は逃げ出した。

ヨロイ男「かぁー 本当に最近の若い奴はぁっ!! モノども捕まえて奴を火口へ放り込め!」

炎人達「「シャーーー」」

大炎人2号「やめろ―! ボワーー」

160 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:32:52.03 8aSzEEAK0 146/838


\えっさほいさ/

大炎人2号は全身を炎人に掴まれ火口へ運ばれていく。

女騎士「まてぇ そうはさせん」

女騎士と娘が岩陰から飛び出した。

「”雷撃”」バリバリバリ

魔法の電撃が炎人たちに襲い掛かる、と思われたが雷は進路を変えてヨロイ男に吸い込まれた。

バシャ―ン バリバリ

ヨロイ男「うおっ!? びっくりした」

「なに!?」

女騎士「吸収された!?」

161 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:34:30.86 8aSzEEAK0 147/838



ヨロイ男「ボファファ これは『吸魔の鎧』だ魔法は効かんぞ」

「まさかそんな物……」

女騎士「貴様が頭領のようだが 何者だ!」

ヨロイ男「我は……」

「”重雷撃”」

ドンガラガッシャーン ドドォン

ヨロイ男「どわーーー」

女騎士「おいおい娘君よ」

ヨロイ男「お前……名乗りの途中だぞ 普通攻撃するか!?」

「……全然興味なかったから」

ヨロイ男「ちくしょう これだから最近の若い奴は ちくしょう」

162 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:35:57.85 8aSzEEAK0 148/838


「それにしても本当に魔法は効かないのね」

女騎士「この数を魔法無しではきついな」

ヨロイ男「ぐぬぬ お前たちーとっととデカブツを放り込めー爆発させたらこいつらも一毛打尽だ」

\しゃーー/

「あーあ 時間もないわね」

女騎士「よし 私がコイツを倒すから娘君はあっちの奴らを引き止めてくれ」

「わかったわ」

ダダッ

ヨロイ男「俺を倒すだと? バカを言うな”大火球”」

ボォオン

163 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:38:35.52 8aSzEEAK0 149/838


巨大な火球が女騎士を襲う。

女騎士「フンッ」ズガガガッ

女騎士は足元の岩石を弾き飛ばして火球を相殺する。

ボッボボォン

ガキィン

ヨロイ男「ぐわッ」

弾き飛ばした岩石の一つがヨロイ男の兜を弾き飛ばした。

女騎士「バカを言うのはどちらかな? っとやはり人ではなかったか」

ヨロイ男の顔は燃え盛る骸骨だった。

ヨロイ男「なんつー攻撃だ それがオンナの剣術か!?」

女騎士「……うるさいっ とにかく王国騎士団第七王女付近衛兵 女騎士参る!」バッ

ヨロイ男「俺は嫉妬団団長 炎魔将軍だ! 嫉妬ファイアアア」ゴォオオオ

炎魔将軍は女騎士にまとわりつく炎を吹き付けた。

女騎士「うわぁ なんだ!? ドロッとまとわりつく」バッバッ

女騎士はマントを振り払い炎を振り払う。

炎魔将軍「フフフ 妬み嫉み……嫉妬こそが我が炎我が力 嫉妬パワーを食らうがいいっ!」

女騎士「はぁ……どうして私には面倒な奴ばかり寄ってくるんだ」

164 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:39:31.64 8aSzEEAK0 150/838

○火口近辺

「ハァ!」

娘のつるぎのまい! 炎人たちを斬りつけながら大炎人へ迫る。

炎人「”大火球”」ボボォン

「”魔防へ”……(ダメ魔力を温存しないと) ぐぅ」バッ

ドドォン

回避が遅れ娘は火球を避けきれなかった。

炎人たち「「おとせーー」」

大炎人「ボワアア オタスケー」

炎人達が大炎人を火口へ放り込む。

「ああ!!」

165 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:40:06.04 8aSzEEAK0 151/838



ガシッ

大炎人2号「いやだ死にたくなーい」

大炎人2号は火口の壁面にしがみついた。

炎人「おとせおとせー手を狙え」

炎人たちが容赦なく大炎人2号を落とそうと攻撃する。

「やめなさい!」ズバァズバァ

\ボギャア/ \ブワァ/

「もう 魔法が使えれば」

166 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:41:10.73 8aSzEEAK0 152/838

○洞窟前

洞窟の前で女騎士と炎魔将軍が戦っている。

女騎士「マズイ 急がねば(……こうなれば)」カチャカチャ

炎魔将軍「そこだ”豪火球”」ゴゴォン

ズドドォン

猛火が炸裂する。

炎魔将軍「他愛のない」

シュッ

女騎士の剣が煙の向こうから飛んできた。

炎魔将軍「うおっと」ガキン

しかし鎧に弾かれてしまった。

167 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:42:24.26 8aSzEEAK0 153/838


炎魔将軍「まったく手癖の悪いオンナだ」

ヒュッ

女騎士「悪かったな」

炎魔将軍「な!?」

女騎士「ィヤアーッ!!」

女騎士の爆裂拳! 無数の剛拳が炎魔将軍を打ち付ける。

ドドドドドドッ!

バキバキ

炎魔将軍「うおおお ヤバい!? 嫉妬バースト!」

ドバァン

女騎士「うわぁ!?」

炎魔将軍は全身から炎を噴き上げて女騎士を弾きとばした。

炎魔将軍「空身で突撃とはな……大した奴だな」

女騎士「実は私は武道の出身なんでね」

炎魔将軍「だがもう終わりだ同じ手は食わんぞ」

女騎士「くっ……(鎧を砕ききれなかったか)」

\おちる―シニタクナーイ/

\オチロー/

\女騎士はやく!! もうもたない/

炎魔将軍「ボファファ チェックメイトだ」

168 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:43:12.22 8aSzEEAK0 154/838

○洞窟内・走るトロッコ

ガーッ

第七王女「明かりじゃ 終点じゃぞ」

男子「どうやって止めるんだこれ?」

少年エルフ「えっとこうかな?」ビョォン

少年エルフはトロッコに魔力を送りこむ。

ドギュン!!

トロッコは加速した!!

少年エルフ「うわぁ 違った」

男子「うわぁ脱線するぞ」

第七王女「かまわん突撃じゃー」

ガッ

169 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:44:01.65 8aSzEEAK0 155/838

○洞窟前

\うわぁあ/

炎魔将軍「なんだ?」

洞窟からトロッコが飛び出してきた!

第七王女「外じゃー! あ」

炎魔将軍「あ」

ドゴォン

第七王女たちの乗ったトロッコが炎魔将軍とぶつかる。

炎魔将軍「おごォわ」ガキィン

\うわあああ/

170 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:44:53.93 8aSzEEAK0 156/838



男子「ぐわ」ドタッ

男子は地面にたたきつけられた。

少年エルフ「うぐぅ」ポテ

少年エルフは男子の上に落ちた。

第七王女「よっと」スタッ

第七王女は軽やかに着地した。

第七王女「なんじゃ今のは?」

女騎士「王女 どうやってここに!?」

炎魔将軍「オノレ……貴様どこから」

第七王女「それよりお主…… そこをどいた方がよいぞ」

171 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:45:42.07 8aSzEEAK0 157/838



ガッ

\きゃーー/

洞窟から女将たちの乗ったトロッコが飛び出してきた。

若旦那「うわっ危ない」

ドゴォン

若旦那たちの乗ったトロッコが炎魔将軍にぶつかった。

炎魔将軍「ゴディバッ」バキィン

\うわああ/

172 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:46:38.53 8aSzEEAK0 158/838



少年エルフ「ゴメン 男子君大丈夫?」スタッ

少年エルフは男子から降りた。

男子「いたた 大丈……」

若旦那「おうっ」ドサッ

若旦那は男子の上に落ちてきた。

男子「ゴフッ」 少年エルフ「あ」

女将「あらあら」ドサ

女将は若旦那の上に落ちてきた。

若旦那「ぐっ」 男子「ガフっ」 少年エルフ「あ」

娘友「おっととと」ボイン

娘友は女将の上に落ちてきた。

女将「あら」 若旦那「おわ」 男子「ッ……」 少年エルフ「あ」

173 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:48:02.15 8aSzEEAK0 159/838



娘友「おおぅ さすが女将さん 見事な柔軟性 ふへへ」ボインボイン

女将「あらあら いつの間にお山の上に」

若旦那「女将 ケガは無いですか?」

男子「……」チーン

少年エルフ「もーみんな早く降りて男子君が」わたわた

第七王女「皆 無事のようじゃな」

女騎士「女将さんたちまで一体どうやって」

第七王女「それはのぅ……」

174 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:48:52.38 8aSzEEAK0 160/838



炎魔将軍「ぐぐぐ 貴様らーーッ」

ガシャーン

炎魔将軍がトロッコの残骸を跳ね飛ばして起き上った。

パキン カラカラカラン

吸魔の鎧が壊れた。

炎魔将軍「あ」

第七王女「あ」

女騎士「あ ……今だ撃てーーー!!」

175 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:49:56.49 8aSzEEAK0 161/838

○火口近辺

大炎人2号「もうだめだぁおしまいだぁ しぬーーー」

ヒュウウ

大炎人2号は火口へ落下していく。

「そんな」

\今だ撃てーーー!!/

「ぎりぎりよ! ”重雷撃”」バリバリバリ

ガラガラ ドドーン

大炎人2号「ギャボババババーー」

ボボォン

大炎人2号が爆発四散して跡形もなくなった。

「間に合った」

大炎人たちを倒した。

176 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:51:03.72 8aSzEEAK0 162/838



女騎士「これで終わりだ」

「さて 後はアンタだけよ」

第七王女「さぁ観念するのじゃ」

娘友「……(王女の速攻で状況に合わす所 嫌いじゃないわ)」

炎魔将軍「ぐぐぐ」

炎魔将軍「お前らのようなリア充に俺は絶対に負けん! 負けられん!!」

ダダダダ バッ

炎魔将軍が飛び上がった。

女騎士「なっ!?」

女騎士たちの頭上を飛び越しそのまま火口へ飛び込む。

177 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:52:04.26 8aSzEEAK0 163/838


炎魔将軍「ぐわははははは さらばだーー」ブワァ

「まさか 自分で噴火させるつもり!?」

ひゅるるるる ドボン

\アチャ アチャチャホアター/

第七王女「……うわー熱そうじゃのう」

男子「熱いで済みませんって」

\アッタ ガバゴボ ミツケタゾ/

娘友「なにか持ってるわね 何アレ」

若旦那「まさか 溶岩の中でか?」

炎魔将軍は黒焦げの異形の腕を掲げて沈んでいく。

\デンデンデデンデン……/

178 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:53:15.42 8aSzEEAK0 164/838


女将「あら なんだか楽しそうね」

「腹立つ顔ね……」イラッ

少年エルフ「……でもあの禍々しい感じ 学校の時の」

「……そうね」

グツグツグツ

第七王女「なにも起こらんのう」

女騎士「よかった」

ゴゴゴゴゴゴ

女騎士「わわわ また地震!?」

若旦那「デカいぞ」

少年エルフ「……皆逃げて 下から何か来る!」

ズモモモモ

溶岩が盛り上がり巨大な何かがせりあがってくる。

娘友「逃げるっていってもどこに」

女将「こっちよ さっきの洞窟に」

179 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:55:29.02 8aSzEEAK0 165/838



ズドドド

火口から火柱があがり噴石が飛び出してくる

ドカドカドカ

女騎士「早く洞窟へ」

男子「王女危ない! ぐぁ!!」

男子は噴石から第七王女をかばった。

第七王女「男子!」 娘友「男子君」

男子「ぐぅう」

「バカっ かっこばっかつけて……若旦那さん手伝って」

若旦那「ああ」

娘と若旦那で男子を運ぶ。

女騎士「王女たちも早く」

180 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:56:36.77 8aSzEEAK0 166/838


ドドドドド

第七王女「なんじゃあれは……」

第七王女は頭上を見上げる。

女騎士「な!?」

少年エルフ「そんな……」

○魔王山・山道

山男A「なんだありゃー」

山男B「化物だ― 逃げろー」

ドヤドヤドヤ

神官「おやおや こんなことになるなんて」

○国営旅館

大旦那「……山から煙? 違う……あれは……手か!?」

\山が―/ \キャーー/

181 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 13:58:31.78 8aSzEEAK0 167/838

○魔王山・火口付近

???「ぐわっはっはっはっは あの方の力が俺に」

火口から巨大な溶岩の腕と顔が覗いている。

少年エルフ「そんな……こんなの」

第七王女「なんということじゃ」

「そんな デタラメだわ」

溶岩巨人があらわれた。

女将「あらーおっきいわねー」

若旦那「女将 避難を! それに街の者たちにもしらせなければ」

溶岩巨人「ここから出てリア充どもを焼き尽くしてやるわ」

ドドン ドドン

182 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 14:00:02.24 8aSzEEAK0 168/838

○洞窟内

男子「ぐぅ……」

第七王女「男子は? 治るか?」

少年エルフ「ダメ 石が体にめり込んでる 下手に動かせないよ」

娘友「男子君……」

ドドドン ドドドン

溶岩巨人は巨大な腕を振って火口から出ようともがき、その腕から無数の噴石が飛び出している。

第七王女「まるで岩の雨じゃ 外には出れぬ」

ドドドド

女騎士「あぁ 洞窟が」

洞窟の奥が崩れてしまった。

183 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/06 14:01:29.73 8aSzEEAK0 169/838

第七王女「八方ふさがりじゃな……」

少年エルフ「……このまま みんな死んじゃうの」

第七王女「ぬぬぬ」

女騎士「……」

女将「……困ったわ」

若旦那「……くそ」

娘友「……」

男子「……」

「……パパ」

スッ

娘は出口に歩いていく、外は岩と溶岩が飛び交い灼熱地獄になっている。

少年エルフ「娘?」

「大丈夫よパパ ちょっと片付けてくるから」ニッコリ

娘は外へ飛び出した。

少年エルフ「娘!」


189 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:13:34.87 Okn0idj20 170/838

#8【魔王山の決戦 ~エルフと一緒なら~】

190 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:14:39.26 Okn0idj20 171/838

○火口付近

溶岩巨人からの噴石が辺りに降り注ぐなかを娘は走り抜ける。

ドドドド

ガン

「つぅ・・・・・・あと少し」タタタ

溶岩巨人「グオオ」ドタンドタン

溶岩巨人はもがいている。

「大人しくしなさい”重雷撃”」ドンガラガッシャーン

ズドドォン

溶岩巨人「オオォ」

モモモ……

雷撃が溶岩巨人の腕を吹き飛ばしたが、見る見るうちに再生していく。

溶岩巨人「ガァ」ボボボボ

溶岩巨人は灼熱の炎を吐き出した

「きゃあああ」

191 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:15:55.87 Okn0idj20 172/838



「……(一体どうすれば) あれは?」

娘は溶岩巨人の額から異形の腕が生えているのに気づいた。

「あれね! ”重雷撃”」

しかし魔力が足りない。

「もう魔力が…… だったら直接!」シャキン

ズダダダタ

娘は剣を構えて溶岩巨人に向かっていく。

192 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:17:00.27 Okn0idj20 173/838

○洞窟

娘友「娘、大丈夫かな?」

女騎士「あんな巨大な魔物は娘君の雷魔法でしか対抗できない…… 信じよう」

\きゃああ/

少年エルフ「娘!」

少年エルフは飛び出そうとしたが若旦那に止められてしまった。

若旦那「出るな危ない!」

少年エルフ「だって娘の声がっ……」

若旦那「だとしても無茶だ とてもたどり着けない」

少年エルフ「それでも僕は」

バッ

少年エルフは若旦那の腕を振り払った。

少年エルフ「娘のパパだから」

少年エルフは外に飛び出した。

第七王女「エルフ!」

193 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:18:47.61 Okn0idj20 174/838

○溶岩巨人の上

ジュウ ボボォン ジュジュ

「ぐぅ」ダダダ

娘は溶岩巨人の上を走っている、全身に火傷をおいながら額を目指す。

溶岩巨人「降りろこの」

ドドンドドン

「ぐあっ! ああぁ」

振り落とされないようにしがみつくが、ついた指先から火傷をおう。

「まだ……まだぁ!」

娘は渾身の力をこめて異形の腕をめがけて剣を振るう。

バキィン

娘の剣が折れてしまった。

「そんな!?」

溶岩巨人「グハハ どけい」

ドドォン

「っぁ……」

娘は巨大な腕に薙ぎ払われた。

194 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:26:34.65 Okn0idj20 175/838



吹き飛ばされた娘は怪我と疲労で動けない。

「……(ごめん……エルフ)」

\娘ー/

「……(声が……幻聴?)」

少年エルフ「娘ー!」

「エルフ!?」

少年エルフが娘の元にかけよった。

少年エルフ「よかった間に合った? もう大丈夫だよ ”大治癒”」シュイイイン

娘の傷が治っていく。

「パパ……もう 危ないのに」

195 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:28:31.89 Okn0idj20 176/838


少年エルフ「だからって一人で無茶しないで 僕もいるんだから」プンプン

「……ごめんなさい」

少年エルフ「ほら僕の魔力をあげるから ”渡魔”」キュイン

娘の魔力が全回復した。

少年エルフ「娘ならあいつを倒せるよね?」

「もちろんよ パパと一緒なら なんだって!」ガバッ

娘は立ち上がった。

少年エルフ「うん」ニコ

「フフッ……(ありがとうエルフ)」ポゥ

娘の体が白光に包まれる。

196 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:29:43.07 Okn0idj20 177/838

ポポポ

「これは?(あの時と同じ光)」

少年エルフ「うわぁ キレイ」

娘は魔力と異なる力が沸きあがるのを感じる。

「……これなら行けるわ ”重雷撃”」

ドンガラガッシャーン キュポポポ

溶岩巨人「なんだ!? 体か」

白光を纏った雷が溶岩巨人の体にやすやすと突き刺さる。

キュポポポポ……ポワワワ

少年エルフ「いつもの雷と違う!?」

溶岩巨人「馬鹿なこの光は!? グワアアア」

197 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:31:17.27 Okn0idj20 178/838


ドドドォン

溶岩巨人が内側から光になって蒸発していく。

「これでおしまいよ!!」キュポポポ

溶岩巨人「オノレ 我を倒しても第二第三の嫉妬の炎が……」

「そういうの興味ないからはやく消えて」キュババババ

娘の光が増して溶岩巨人を覆いつくす。

溶岩巨人「ちょっ最後くらい…… ちくしょうちくしょ」

バシュン

光は溶岩巨人と異形の腕を光の彼方に消し去った。

198 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:32:35.94 Okn0idj20 179/838


少年エルフ「すごい……消しちゃった」

「やったわパパ…… もう大丈夫……」

フラッ

少年エルフ「娘!」ぎゅっ

倒れた娘を少年エルフは抱き締めた。

「すーすー」

少年エルフ「頑張ったね娘……」ぎゅう

溶岩巨人を倒した。

199 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:34:41.87 Okn0idj20 180/838

○何処かの暗闇

???「む」

死霊使い「どうしました我が主」

???「どうやら腕が一本消えたようだ」

死霊使い「まさか御身を滅ぼせるなんて そんな者が」

???「あの一族が生き延びていたようだな 面白い」

死霊使い「あやつめエルフ族共々滅ぼしたと言っておったのに……私めに『消せ』とご命令ください そうすればすぐにでも……」

???「捨て置け」

死霊使い「しかし」

???「どうせ人間には我を倒す事は出来ん ちょうどよい余興だ」クックック

死霊使い「仰せのままに」

200 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:38:29.71 Okn0idj20 181/838

○三日後・国営旅館

娘は旅館のベットで目を覚ました。

「ここは? ……パパ」

少年エルフ「すやすや」

少年エルフは娘にもたれて寝てしまっている。

「……(看ててくれたのね)」ふふっ

少年エルフ「すやすや」ピコピコ

少年エルフの寝息と共に長い耳が揺れている。

「……耳」ゴクリ

201 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:40:00.04 Okn0idj20 182/838



ガラッ

娘友「エルフさん 娘の具合はどう? ……って」

「!」

少年エルフ「うぅん……すやすや」

襖を開くと娘が少年エルフの耳を咥えてた。

娘友「えっと……見なかったことにするわ」

ガラッ

娘友は襖を閉じた。

娘友「まったくあのコは……」

\ペロペロ/

\あぁん うぅん/

娘友「コラコラコラ」

ガラッ

202 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:55:09.68 Okn0idj20 183/838



「いやぁ……気が利くなぁって思ったのに」

娘友「そうじゃなくて 見てないウチに止めてってこと もう……なんで耳なのよ」

「小さい時からのクセよ……目の前にあると ついね……」

娘友「いやいやいや あの舐め方はクセってレベルじゃないからアタシだからよかったのよ まったく」

「そうね 助かったわ ところでパパがどうしてここで寝てるの?」

娘友「娘 アナタ三日も寝てたのよ それでエルフさんが心配して看てたの」

「そんなに……あれから何があったの?」

娘友「そうね あの後神官と山男さんたちが来たからそれで男子君や娘を運んで降りてきたの」

「男子は?」

203 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:56:50.23 Okn0idj20 184/838

「男子は?」

娘友「隣の部屋よ エルフさんが治癒魔法で傷を塞いだけど石が入ったままだから王国で手術しないといけなくなったわ」

「じゃあ一度王国に戻るのね」

娘友「そうね どっちみちこの時期はこれ以上北へ行くのは無理だし」

「他には何かあった?」

娘友「若旦那さんが武者修行に出たわ」

「若旦那さんが!? どうして?」

娘友「今回の事には自分にも責任があるって……秘宝館の事を気にしてるのね」

「そんな……」

娘友「まぁ それだけでもないでしょうけど ねぇ娘」

「……そうね」

204 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:57:49.69 Okn0idj20 185/838

バァン

第七王女「おぉ 娘やっと目が覚めたのかよかったのじゃ~」

第七王女が入ってくるなり抱き付いた。

女騎士「ちょっと王女 起きたばかりですよ」

女騎士も入ってきた。

「大丈夫よ 王女」

女将「よかったわね 本当に」

大旦那「思ったより元気そうでなによりじゃ」

大旦那と女将も入ってきた。

205 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 13:59:11.24 Okn0idj20 186/838


女将「今回のことでみんな貴方たちには感謝してるわ この国の恩人よ」

「そんな……」

第七王女「そうじゃ わらわ達は二代目勇者として当たり前のことをしたまでじゃ」

大旦那「ほほう勇者とな なんとも勇ましいことじゃ」

女騎士「あぁもう 言っちゃうそれ」

娘友「ま 王女だしね」

「仕方ないわ」

第七王女「かっかっかっかっ」

206 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 14:05:38.08 Okn0idj20 187/838

○翌日・馬車停留所

女騎士「では王都へ向かいますよ」

第七王女「よーし出発じゃ」

女将「気を付けてねー」

大旦那「またいつでも来い」

\王女バンザーイ/ \勇者バンザーイ/

大勢の人が盛大に見送る。

パカパカ

少年エルフ「うわースゴイことになってるね 男子君見える?」

男子「いえ 見えません」

男子は寝たまま体を固定されている。

「絶対安静よ ガマンしなさい」

207 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 14:06:38.51 Okn0idj20 188/838


男子「ああ……そういえば神官さんは?」

少年エルフ「神官さんも昨日旅立ったよ」

女騎士「そうだったのか せいせいするな」

娘友「ま もう会わないでしょうね」

少年エルフ「……そうなるのかな」

208 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 14:09:09.66 Okn0idj20 189/838

○少年エルフの回想

少年エルフ「行っちゃうの?」

神官「ええ 今朝電報が届きまして ボスからお呼びです 直ぐに発たねば」

少年エルフ「そうなんだ……あのこんなこと聞くのは失礼かもしれないけど」

神官「なんです?」

少年エルフ「あの……耳を見せてくれませんか?」

神官「耳? ははぁ……どうぞ」

神官は髪をかき上げて耳を見せた。

少年エルフ「あ……(普通だ) あのありがとうございます ヘンな事きいて」

神官「ふふふ ワタシがエルフ族とでも思いました?」

少年エルフ「え!? はい……もしかしたらって」

神官「どうしてそう思ったのですか?」

209 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 14:10:32.55 Okn0idj20 190/838


少年エルフ「その……神官さんの魔力って他の人と違う感じがしたから……ごめんなさい」

神官「いいんですよ 確かにワタシはちょっと特殊ですので」

少年エルフ「そうなんだ どうして?」

神官「それは……」

少年エルフ「それは?」

神官「ナイショです」

少年エルフ「ナイショなの?」

神官「ふふっ そんな残念そうにしないでください 次にお会いしたら教えますから」

少年エルフ「次っていっても」

神官「大丈夫 また会えますからその時までのお楽しみです 約束しますよ」

少年エルフ「……うんわかった 約束だよ」

神官「では 馬車の時間ですのでお先に」

少年エルフ「うん ありがとう」


210 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 14:19:16.59 Okn0idj20 191/838


少年エルフ「不思議な人だったなぁ」

女騎士「そうか? どうしようもない奴だったぞ」

娘友「そうね 今頃別のところで遊んでるんじゃない?」

「二度と会いたくないわね」

少年エルフ「……(ヒドイ言われよう)」

第七王女「とにかく王都に凱旋じゃ 兄上も驚くじゃろう」ふっふっふ

少年エルフ「また山道かぁ 仕方ないよね」

「大丈夫よ私が居るわ」ぎゅう

少年エルフ「うん……そうだね」

ガラガラガラ

211 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/02/13 14:19:50.92 Okn0idj20 192/838

【ようこそ魔王温泉へ ~ドキッ!リア充爆発危機一髪編~】 終了

218 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/03/19 22:39:40.30 ME9Bqf3T0 193/838

#9【少年エルフの『P』についての冒険】

219 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/03/19 22:43:00.62 ME9Bqf3T0 194/838

○王都の宿屋・娘友の部屋

娘友「だったらパンツね」

少年エルフ「パンツ!?」

娘友「うわっと そんなに意外?」

少年エルフと娘友が話をしている。

少年エルフ「だって誕生日プレゼントだよ? それにパンツなんて」

娘友「エルフさんは今時の流行りをわかってないのね~」フフフ

少年エルフ「流行りって……ウソでしょ?」

娘友「ホントよ 娘を驚かせたいんでしょ? 普通のプレゼントじゃダメじゃない」

少年エルフ「そうだけど……」

220 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/03/19 22:44:35.86 ME9Bqf3T0 195/838


娘友「じゃあ無難にアクセサリー?」

少年エルフ「それは去年あげた」

娘友「バッグは?」

少年エルフ「一昨年あげた」

娘友「じゃあ時計は?」

少年エルフ「入学祝いにあげたよ」

娘友「花束は?」

少年エルフ「そんなの毎年一緒に贈ってるよ」

娘友「ほら~ だったらもうパンツしかないでしょ あげたこと無いのは」

少年エルフ「そうだけど そんな……パンツってプレゼントするものなの?」

娘友「もちろん! 意外と贈られると嬉しいのよ それに家族じゃないとプレゼント出来ないものなんだから」ニヤニヤ

221 : ◆VEKixXsFvlSQ - 2016/03/19 22:46:21.64 ME9Bqf3T0 196/838


少年エルフ「そう言われたらそうなんだろうけど……」

娘友「じゃ決まりね 娘のプレゼントはパンツに決定ということで」ニヤニヤ

少年エルフ「でもそんなのどうやって買えば……ねぇ 友ちゃん一緒に……」

娘友「あっらー いけないこんな時間」ガタン

少年エルフ「え?」

娘友「ごめんだけど 新春祭の準備と打ち合わせと搬入と仕入れやら色々立て込んでるから 行かなきゃ」

ドタバタバタ バタン

少年エルフ「え」

ガチャ

娘友「そうそう いい年なんだからオトナっぽいの選ばないとダメよ 子供じゃないだから」

少年エルフ「ええ!?」

娘友「じゃ あとはガンバってね」

バタン

少年エルフ「ええ~~」


続き
少年エルフ「人間の娘を育てたら魔王を探しにいくことになりました」【#2】

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