男「…今日もバイトつかれたなぁ…。」
男「そういえば大学に入学してもうすぐ1年か…。はやいなぁ…。」
男「あんなに勉強して大学にはいったのになぁ。」
男「適当に大学を選んだからかな…。」
男「もう大学やめようかなぁ。別にフリーターでもいいし…。」
男「はぁ…こんな事考えるなんて僕らしくないな…。」
元スレ
男「窓を開けて出掛けたら生活がガラリとかわった。」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329837236/
男「ただいま…」ガチャ
シーン
男「ただいまなんて言っても一人暮らしで誰もいないのに、子供の頃からの習慣でつい言っちゃうんだよなぁ。」
男「はぁ…汚い部屋だな。面倒くさいから掃除なんかしないけど…。」
男「さっきから独り言ばっかしだな…。」
男「……」
男「疲れてるんだな。風呂に入るのも面倒くさいし、もう寝よう。」
男「おやすみ」ドサ
――――
――――――――
ピピピッピピピッ
男「う~ん、もう朝か…。」ボケー
男「…」ボケー
男「ねむい…シャワーでも浴びるか…。」
男「よいしょっと…。」
~~~~~~~~
シャー
男「あ、ボディーソープ切れてる…。」
男「……」
男「シャンプーでいいか…。どっちも一緒だろ…。」ゴシゴシ
男「ふぅ…」
男「あれ?Tシャツがない…。」
男「あぁ…そういえば外に干したままだったな…。」
ガラリッ
男「う~ん、いい天気だなぁ~」ノビー
男「あっこんな事してる暇ないんだ…バイトにいかないと…。」
ガサゴソ
男「行ってきます。」ガチャ
『まもなく電車が…』
男「ふぅ…。なんとか間に合った…。」
『扉しまります』
男「あっ、そういえばベランダの窓閉め忘れた…。」
男「まぁいいか…盗まれて困るものなんてないし…。泥棒なんてこないだろ。」
男「それに今から戻るとバイトも間に合わなくなるし…。」
男「はぁ…なんとなく家から離れたところでバイトしようと思ったんだけど間違いだったなぁ。面倒くさいだけだったし…。」
男「バイトかえようかなぁ…。」
乗客「あの人さっきから何をぶつぶつ言ってるんだよ。」
―――
――――――
ザーザー
男「はぁ…朝は雨が降る気配なんかなかったのになぁ…。天気予報も外れてるし…。」
男「今日もバイトで疲れてるって言うのに…」
男「濡れて帰るの嫌だしなぁ~」
男「仕方ない…。近くにコンビニあるし傘買って帰るか…。」
男「はぁ~…洗濯物干してたやつ濡れてるなぁ…。」
男「嫌になるなぁ~」
男「ふぅ…やっと部屋についた。」
男「でも部屋汚いんだよなぁ…まぁ汚くしたのは僕だけど…」
男「…」
男「さっさと部屋に入って寝よう…。」
男「ただいま~」ガチャ
犬娘「あ、おかえりなさい!あなたがこの部屋の住人の男さんですね。」
狐娘「お前が男か…部屋は片付けておいたぞ。」
猫娘「ふにゃ~汚い部屋だったにゃ!」
男「え?」
犬娘「あ、申し遅れました!私、犬娘と申します。」
狐娘「狐娘だ…。」
猫娘「猫娘にゃ。」
男「え?は?」
犬娘「男さんどうしました?」
男「え?どうして僕の名前を?」
猫娘「表の表札に書いてあったのにゃん。」
男「あぁ…なるほどね。」
男「って、いやいやいやいや。」
狐娘「なんだお前はさっきから。変な奴だな…。」
男「なんでぼくの部屋にいるのさ?」
犬娘「実は私達、暮らせる場所を探して旅の途中なんです。」
狐娘「それでこの辺りを歩いていたら雨が降ってきてだな…」
猫娘「ちょうどこの部屋の窓が開いてたから勝手に上がらせて貰ったにゃ。」
男「あぁ…なるほどね。」
男「っていやいやいやいや」
犬娘「どうしました?まだ何か分からない事でもありますか?」
男「君たち家の人心配してるよ?こんな事してる場合じゃないって!早く家に帰った方がいいよ。」
猫娘「にゃ~人の話を聞いてたのかにゃ?住む所を探して旅の途中って言ったはずだにゃ。」
男「いや、旅の途中って…。どうみても小学生でしょ…。」
狐娘「小学生とは失礼な奴だな…。」
犬娘「確かに私達の見た目って小学生位ですからね。」
猫娘「でもあと5年位したら見た目も大人になるにゃ…。」
男「なんで5年?」
猫娘「そこは気にしたら駄目だにゃ。」
狐娘「他に気になることはあるか?」
男「そのアクセサリーは本物なの?」
猫娘「あくせさりー?」
犬娘「あぁ、耳と尻尾の事ですね。本物ですよ、動かせますし。」フリフリ
男「触らしてくれなきゃ本物か分からないよ。」
狐娘「む、そこでなぜ私を見る?」
男「尻尾モフモフさせてよ。」
狐娘「断る!手入れが大変なんだぞ!触らせる訳が…っておい、なぜ近づいてくる?…おい、やめろ…ひっ、いやだ、ああああぁぁ~」
男「ふぅ…。本物だったよ。」
狐娘「うぅ…グスッ…私の尻尾が…くしゃくしゃになったではないかぁ…」
猫娘「……僕じゃなくてよかったにゃ…。」
犬娘「…私は逆に触られたかったかも…。」
猫娘「にゃ?」
犬娘「なんでもない!あっ男さん…洗濯物は取り込んでおきましたから!」
男「あぁ…ありがとう。助かったよ…。」
犬娘「あ、雨も止んできたので私達は部屋からでていきますね。」
男「え?」
猫娘「え~もう野宿はやだにゃ~ここで暮らすにゃ~」
犬娘「猫娘、わがままいわないの…。」
狐娘「猫娘に同感だな。ここまで尻尾を触られたんだ…。責任とってここに住まわせてもらわないとな…。」
犬娘「ちょっと狐娘まで…」
男「あぁ…別にいいよ…狭くてもいいなら。」
猫娘「やったにゃ~男大好きにゃ~。」ギュー
男「ははは…」
犬娘「でも…」
男「いいって…遠慮する事ない…。部屋も掃除してもらったしね。」
狐娘「ふふふ…やっと野宿生活もおさらばか…」
狐娘「!!」
男「どうしたの?」
狐娘「この妖気…またあいつか…」
男「え?妖気?あいつ?」
猫娘「また始まったにゃ。」
犬娘「御主人…気にしなくていいです…」
男「え?でも…。」
犬娘「狐娘ってたまに【あれ】な子になるんですよ…」
男「あぁ…【あれ】ね…。」
狐娘「ふん…また返り討ちにしてやる…」
猫娘「ふにゃ~」
男「ていうか御主人ってなに?」
犬娘「住まわせて貰うのですから当たり前の事です。」
男「え~でも…。」
狐娘「私は男と呼ぶがな。」
猫娘「僕も。」
狐娘「ところで、誰かが私の尻尾をくしゃくしゃにしたから、風呂に入りたいのだが…。」
男「うっ…今から沸かします。」
犬娘「あ、御主人わたしが…」
男「いいよ…」
猫娘「うぅ…僕は入りたくないにゃ…」
男「あ!」
狐娘「どうした?」
男「そういえばボディーソープきれてるんだった。すぐ買ってくるよ。」
狐娘「むぅ…妖気に気をつけてな」
男「え?あ、うん。」
男(妖気って気をつけるものなのか?)
―――
――――――
男「犬娘もついて来たんだ…。」
犬娘「はい!御主人ひとりに荷物を持たせる訳にはいきませんから…。」
男「いいよ、荷物くらい…」
犬娘「そんなわけにはいきません。」
男「でも見た目小学生の子に荷物を持たせたら僕がいじめてるみたいじゃない…だから、いいよ。」
犬娘「くぅん…でもせめてお供くらいさせてください。」
男「ははは、優しいね。」
犬娘「あぅ…////」
男「ていうか外では帽子してるんだね」
犬娘「はい、やっぱり耳や尻尾をだしたままだと注目を浴びますから…」
男「なるほど。でも小学生くらいにしか見えないし、むしろ微笑ましいような。」
犬娘「そうですか?でも恥ずかしいですよ。」
男「いままでよく補導されなかったね。」
犬娘「警察に見つからないようにしてましたから。今まで見つかった事はありませんよ。」
男「え、すごいね。」
犬娘「そうですか?」
男「うん、さぁ…ついたよ。」
店内
男「このボディーソープでいいかな?」
犬娘「はい、大丈夫だとおもいます。」
男「他に欲しいものとかある?」
犬娘「狐娘に油揚げを買っていくと喜ぶと思いますよ。」
男「そう…じゃあ買ってあげるか」
男「油揚げ、油揚げっと…お、これだな…。これでいいよね?」
シーン
男「あれ?犬娘?」
男「どこに行ったのかな?………いた!」
犬娘「…」ジーッ
男「何をみてるの?」
犬娘「…」ジーッ
男「犬用のお菓子か…。買ってあげようか?」
犬娘「ほ、本当ですか御主人!」フリフリ
男「ははは…かわいいなぁ犬娘は」ナデナデ
犬娘「くぅん…/////」
―――
――――――
犬娘・男「「ただいま」」
狐娘「おかえり…しかしあの妖気の中を帰ってくるとはやるな…」
猫娘「まだ言ってるのにゃ~」
狐娘「ふぅ…さて猫娘よ…。風呂に入るぞ…。」
猫娘「い~や~だ~にゃ~」
犬娘「もう猫娘ったら…私達、だいぶお風呂に入ってないんですよ。」
猫娘「でも嫌だにゃ…」プイッ
男「ははは…猫娘も風呂に入った方がいいよ…。」
猫娘「なら男が責任もって僕の身体を洗うにゃ!」
犬娘「え?」
狐娘「は?」
男「え?身体を洗うの?まぁいいけど。」
猫娘「ならさっそく風呂にはいるにゃ。」
狐娘「ちょ、ちょっと待て」
犬娘「洗うんですか?」
男「うん、まぁ身体を洗ってあげるくらいなら別に」
狐娘「いや、よくないだろ!」
犬娘「なら私も一緒に洗ってください!」
狐娘「え?」
男「あぁいいよ。じゃあ入ろうか。」
狐娘「は?」
カポーン
猫娘「ふにゃ~」
男「なんだ。狐娘も身体を洗ってほしいんだ…」ゴシゴシ
狐娘「うるさい!ついでだ…!お前は興奮してないんだな…。」
男「興奮?なんで?妹を洗うようなもんじゃない。」ゴシゴシ
狐娘「うるさい。なんでもない。」
男「猫娘、シャワーでながすからね。」シャー
猫娘「んにゃ。」
男「次は、犬娘の番だよ。」
犬娘「はい。隅々まで洗ってください!」
男「ははは…」ゴシゴシ
――
――――――
男「明日もバイトだしもう寝るか…。」
猫娘「zzz」
犬娘「……」
男「あと布団2枚あるし全部出すか。」
狐娘「手伝うぞ男」
男「あぁ…ありがとう…眠くないのかい?」
狐娘「zzz」
男「ってもう寝てるし…。」
男「布団も敷いたし僕も寝るか…。ほら、みんな布団敷いたからここで寝るんだよ。」
男(今日は一日長かったな…いつもなら汚い部屋でやる事ないからすぐ寝るもんなぁ…。)
男「おやすみ…。」
ピピピッピピピッ
男「う~ん…朝か…」ボケー
男「なんか体がおもい…」ボケー
猫娘「zz」
男「猫娘?なんで…僕の体に乗って寝てるんだ…?」ボケー
狐娘「おい!何時までボケーっとしてるんだ?バイトがあるんだろう?さっさと起きろ!遅刻するぞ…。」
犬娘「猫娘もそんなところで寝てたら御主人が起きれないでしょ。」
猫娘「にゃ…。」ボケー
男「う~ん…バイトめんどくさいなぁ…休もうかなぁ…。」
狐娘「何を言っている。自分がひきうけた仕事なら責任をもて。」
男「でもなぁ…。あのバイト、わざわざ電車まで乗ってやる意味があるのかなぁ…」
狐娘「意味のない事などない!寝ぼけてないで風呂に入れ。沸かしてあるぞ。」
犬娘「沸かしたのは私ですけどね。」
男「意味のない事などない…か…。」
男「本当にないのかなぁ…」
男「はぁ…そんな事、考えないでいいか。面倒くさいし。」
~~~~~~
男「ふぅ…」
犬娘「御主人、着替えは用意しておきました。」
男「ありがとう」
猫娘「んにゃ~」ゴロゴロ
犬娘「こら!御主人の服の上で寝転がらないの。」
猫娘「だっていいにおいするんだもん~」ゴロゴロ
男「ははは…」
男「いってきま…、あ…昼ご飯のお金渡しておいた方がいいよね。」
狐娘「問題ない。金なら沢山あるからな。」
男「え?なんで?」
犬娘「この格好で路上パフォーマンスをするとですね…。」
猫娘「通行人が一杯お金をくれるのにゃ…」
男「あ…なるほど…」
男(パフォーマンスかぁ…みてみたいなぁ…)
男「いってきます」ガチャ
「「「いってらっしゃい」」」
『まもなく電車が…』
男(賑やかな朝だったなぁ…。)
『扉閉まります…』
男(なんだかたのしいなぁ…)
男(よし、今日もがんばろう。)
―――
――――――
男「ふぅ…」
犬娘「あ、御主人。」
男「え?犬娘?」
狐娘「私達もいるぞ…。」
猫娘「にゃ。」
男「どうしたの?駅まで来て。」
犬娘「晩御飯買うついでにですね」
猫娘「迎えに来たのにゃん。」
狐娘「妖気も漂っていたしな…。」
男「ははは…ありがとう。」
「「「「ただいま」」」」ガチャ
犬娘「では早速ごはんをつくりますね。」
男「手伝おうか?」
犬娘「大丈夫です。御主人はお風呂にでも入っていてください…。」
男「でも…。」
狐娘「心配しなくても犬娘の料理の腕は折り紙つきだ…。それにお前は疲れているだろう、風呂に入った方がいい。」
男「そう、じゃあ風呂に入らせて貰うよ…。」
猫娘「男~今日も身体を洗ってもらうにゃ…。」
男「あぁ…いいよ。」
犬娘「できました…。どうぞ御主人。」
男「おいしそうだなぁ…じゃあ…」
「「「いただきます」」」
男「うまい…。」
狐娘「だから言っただろう。」
猫娘「あつ、あついにゃ~」
男(そういえばまともな晩飯食べたのも久しぶりだなぁ…。)
男「ごちそうさま~」
狐娘「食った…食った…」
猫娘「もう動けないにゃ…」
犬娘「では私は片付けますね」カチャ
男「手伝うよ」
犬娘「でも…」
男「いいから…」
犬娘「あぅ…ありがとうございます…」
ジャー
犬娘「御主人。」カチャカチャ
男「なんだい?」フキフキ
犬娘「御主人は夢とかありますか?」カチャカチャ
男「え?夢…?」フキフキ
男(なんだったっけ?僕の夢って…。)
犬娘「御主人?」
男「いや、なんでもない。夢か…、ないかなぁ。」
犬娘「そうですか…」
猫娘「zzz」
男「明日はバイト休みだ…。」
狐娘「ほう…それはよかったな…」
男「でも大学の課題をやらないと駄目なんだよなぁ…」
犬娘「御主人、大変ですね…。」
男「はぁ~もう大学やめようかなぁ…」
狐娘「何を言っているんだ…。課題くらいで情けない事をいうな。」
犬娘「御主人は疲れてるんですよ…。もう寝ましょう!」
男「ははは…。うん、そうだね、もう寝ようか…。」
狐娘「おやすみ…zz」
犬娘「…zz」
男「寝付くのはやいなぁ…」
男「課題くらいで、か…」
男「…」
男「……zz」
―――
―――――――
ピピピッピピピッ
男「うぅ~ん…朝か…」ボケー
猫娘「zzz」
男「また僕の上に乗ってるよ…。」ボケー
男「まぁいいか…今日はバイトもないし二度寝しよう…。」ボケー
狐娘「こら!バイトがないからって、いつまでもダラダラするな。」バッ
猫娘「にゃにゃ!」
男「わっ!…いきなり布団はがさないでよ…」
犬娘「御主人おはようございます」
男「おはよう。」ボケー
犬娘「もうすぐ朝ご飯できるので顔でも洗って、待っていてください。」
男「あぁ、ありがとう…」ボケー
犬娘「いえいえ」
男「またすごくうまそうな朝ご飯だなぁ…」
犬娘「食べてください。」
男・狐娘「いただきます」猫娘「にゃ」
~~~~~~~~~~~~~~~
狐娘「ふぅ…うまかった。ごちそうさま。」
犬娘「いえいえ」
男「ごちそうさま。歯でも磨くかな…。」
男「・・・・」ゴシゴシゴシ
猫娘「・・・」ゴシゴシ
男「ガラガラガラ」
猫娘「ガラガラ」
男「ぺっ」
猫娘「ぺ」
男「・・・・」フキフキフキ
猫娘「・・・」フキフキ
男「歯磨き終了」
猫娘「にゃ。」
男「さっさと課題終わらせるか…」
男「…」
猫娘「…」
男「猫娘…」
猫娘「にゃ?」
男「なんで僕の膝の上に座ってるの?」
猫娘「居心地がいいのにゃ!」
男「そう…まぁいいけど…」ナデナデ
猫娘「ふにゃ~」ゴロゴロ
犬娘・狐娘「いいなぁ…」
猫娘「男~」
男「なに?」ナデナデ
猫娘「男には夢とかあるのかにゃ?」
男「え?…また?」
猫娘「はじめて聞いたにゃ…」
男「そうだったね」
男(夢か~確か小さい頃あったんだよなぁ~…僕にも…)
男(う~ん…なんでこんな忘れもしないような事忘れたんだろう…)
猫娘「zzz」
男「あれ?猫娘寝ちゃったの?」
男(どうでもいいか夢なんて…思い出しても面倒くさいし…)
男「ふぅ…終わった…。」
犬娘「お疲れ様です。昼ご飯の用意してありますよ。」
男「あぁ…ありがとう、いただくよ。」
狐娘「!!油揚げではないか!!」フリフリ
男「ははは…かわいいなぁ…」ナデナデ
狐娘「…///」
男「よし食べようか…」
狐娘「えっ…もっと…」
男「はいはい」ナデナデ
狐娘「あぅ…///」
「「「ごちそうさまでした」」」
犬娘「お粗末さまです…。」
男「どこか出掛けようか…。」
猫娘「服がほしいにゃ。」
男「え?服?」
狐娘「あぁ…それはいいな。確かに私も服がほしかったんだ…。」
男(近くに服売ってる店があったし、そこでいいだろう)
男「じゃあ行こうか。」
―――
――――――
狐娘「なぜ子供服の店なのだ?」
男「え?だって…。」
犬娘「あ~この服かわいいですよ!」
猫娘「こっちの方がかわいいのにゃ!」
犬娘「え~こっちの方がかわいいって~」
猫娘「にゃ、犬娘はお子ちゃまだにゃ…」
男「ほらノリノリだよ。あの二人は…。」
狐娘「むむむ…」
男「どうしたの?」
狐娘「お前たち!これが一番かわいいだろう!」
猫娘・犬娘「それはない…」
狐娘「な、なんだと~」
男「ははは」
男「ずいぶん買ったね…」
狐娘「金なら沢山もってるからな」
男(いくらもってるんだろう…)
犬娘「御主人…私も持ちます…。」
男「いいよ…これくらいならもてる。」
猫娘「あ~寿司屋だ~寿司たべたいにゃ~。」
犬娘「寿司は私食べれないし…。ていうか猫娘は魚の部分しか食べないじゃない…。」
猫娘「別にご飯の部分はいらないにゃ…」
男「じゃあバイキング形式の店にいこうか…」
男「まぁこの値段で1時間食べ放題ならいいか…」
猫娘「・・・」モグモグ
犬娘「・・・」モグモグ
狐娘「・・・」モグモグ
男「ってもう食べてるし…」
男「僕も食べるか…」
「「「「ごちそうさま」」」」
猫娘「おいしかったにゃ」
狐娘「まぁ…犬娘ほどじゃないけどな」
男「あぁ…そうだね…」
犬娘「あぅ…///」
男「じゃあ帰ろうか…」
~~~~~~~~
猫娘「zzz」
犬娘「…zz」
狐娘「zzz」
男「家に帰ってきてすぐ寝るなんて余程つかれたんだなぁ。」
男「僕も寝るか…」
男(そういえば休日にこんなに遊んだのも久しぶりだなぁ…。)
男(いつもはずっと寝てるんだもんなぁ…。)
男「まぁいいや…おやすみ…」
―――
―――――――
男「ん…朝か…」
ピピピッピピピッ
男「目覚ましより早く起きちゃったな…」
男「なんだか目覚めもいいなぁ~」
狐娘「zz」ギュー
男「うぅ…狐娘が抱きついてきて起きれない…」
男「狐娘、起きて…朝だよ…」
狐娘「う~ん、おはよう…」ボケー
男「はい、おはよう…顔洗っておいで…」
狐娘「は~い」ボケー
犬娘「おはようございます御主人!」
男「おはよう」
犬娘「朝ご飯の用意できてますよ…」
男「うん、ありがとう…ほら猫娘もおきて…」
猫娘「…zz」
狐娘「今日は大学らしいな」
男「うん…そうなんだ…」
犬娘「弁当つくっておきましたよ」
男「え?…でも、弁当箱なんてあったっけ?」
犬娘「昨日、買い物ついでに買いました。」
男「なるほど…ありがとう」ナデナデ
犬娘「…//」
男「じゃあ行ってくるよ…夕方には帰ってくるから…」
狐娘「む、妖気に気をつけてな…」
男「ははは…いってきます」ガチャ
「「「いってらっしゃい」」」
男(今日もがんばろう…)
―――
――――――夕方
猫娘「…zz」
狐娘「暇だな」
犬娘「暇ですね」
狐娘「テレビでもみるか」ピッ
ザワザワ
狐娘「なんだ?この番組は」
犬娘「!!」
犬娘「ホラー映画ですよ!はやくチャンネルかえてよ!」
ぎゃああああぁぁ
狐娘「うお…!?」ビクッ
犬娘「ひっ」ビクッ
狐娘「な、なんでこんな時間にホラー映画などやっているのだ!?」ピッ
犬娘「……」ジョボボー
狐娘「おい大丈夫か…!?」
猫娘「むにゃ~さっきからうるさいのにゃ…。あ~~犬娘おしっこ漏らしてる~」
犬娘「うっ…ひっく…」グス
狐娘「こら!猫娘!」
猫娘「うぅ…ごめんにゃ…」
猫娘「でもさっさと片付けないと男が帰ってくるにゃ…」
狐娘「そうだな…犬娘、私達が片付けといてやるからお前は着換えろ…。」
犬娘「うん…」
男「ただいま~」ガチャ
猫娘「あらら、タイミングの悪いやつにゃ…」
男「あれ?どうしたの…?ん…?…なんで犬娘は下半身びしょびしょなの?もしかして漏らしたの?」
犬娘「うわあああああん」
男「え?ちょっと泣かないで…。ちょ…いたい。なんで蹴るの狐娘…あぁ…ごめん…だから蹴らないで…痛いイタイ…あああぁぁ」
猫娘「やれやれだにゃ…僕はテレビでもみるかにゃ…」ピッ
ぎゃあああああああああ
猫娘「」
―――
――――――
狐娘「…zz」
男「今日はいろいろあったなぁ…僕も寝よう…」
犬娘「…」ギュー
猫娘「…」ギュ
男「ちょ…抱きつきすぎだよ…」
犬娘「御主人ちょっとだけ…」
猫娘「寝るまででいいのにゃ…」
男「うぅ~」
犬娘「zzz」
猫娘「zzz」
男「相変わらず寝付きいいな…」
狐娘「…」ムク
男「どうしたの?」
狐娘「トイレ…」
男「そう…」
狐娘「…ついてきてくれ」
男「え?」
狐娘「怖いからついてきてくれ…」
男「あぁ…いいよ…」
狐娘『おとこ!いるか?』
男「いるよー」
男「ふぅ」
パチン
狐娘『ひぃ…急に暗くなったぞ!!』
男「ごめん!壁にもたれたらスイッチ切っちゃったよ…。」
狐娘「………」
男「ほんとごめん…」アタフタ
狐娘「………」ジワ
男「あぁ!泣かないで…」アタフタ
狐娘「うぅ…ひっく…」
男「あぁ…どうしよう…そうだ!ほら油揚げだよ…泣きやんで…ね…」アタフタ
狐娘「………」モグモグ
男「……」ナデナデ
狐娘「…」ギュー
男「…まだ寝れない?」ナデナデ
狐娘「…」コクッ
男「そう…」ナデナデ
狐娘「なぁ…男…」
男「なに?」
狐娘「お前は夢とかあるのか?」
男「えっと…」
男(またか…でも…なんで忘れたんだろう…)
男(すごく大切なことの筈なのに…)
『僕は………になる』
男「!!」
狐娘「どうした?」
男「思い出したよ…僕の小さい頃の夢…!!」
狐娘「え?」
男「ははは…なんでこんな大切な事、忘れてたんだろう…。」
狐娘「男…大丈夫か?」
男「大丈夫、ありがとうね。これからは適当に暮らさずこ夢に向かって生きていくよ…。」
狐娘「そうか…」
猫娘「…」
犬娘「…」
―――
―――――――
ピピピッピピピッ
狐娘「う~ん朝か」
男「はい!おはよう!もう朝だよ!」バッ
狐娘「わっ!」
猫娘「にゃ!」
狐娘「いきなり布団をはがすな。」
男「ははは…いつぞやの仕返しだよ…」
猫娘「にゃ~なんか朝からテンションたかいにゃ」
犬娘「朝ごはんできましたよ」
男「ありがとう!」ナデナデ
犬娘「…///」
男「じゃあバイトに行ってくるよ!」ガチャ
「「「いってらっしゃい」」」
狐娘「さぁ…私達も行くか…」
犬娘「…そうですね…」
猫娘「さみしいにゃ…」
犬娘「仕方ないですよ…。ごしゅ…男さん、やっと自分の夢を思い出したんだから…。」
狐娘「私達が邪魔をする訳にはいかないものな…。」
犬娘「…」
狐娘「…」
猫娘「…」
猫娘「いこうにゃ」
犬娘「はい…」
狐娘「また…会えるよな…男…」
―――
――――――
男(バイト終わった―)
店員「ケーキ半額でーす」
男「買って帰ろうかな…」
~~~~~~~~~~~~~~
男「ついた!きっとみんな喜ぶぞ…」
男「ただいま」ガチャ
シーン
男「あれ?いないのかな?」
男「買い物にでも行ってるのかな…。」
男「帰ってくるまで待とう…」
―――
――――――
―――――――――5年後
男「…今日もバイトつかれたなぁ…。」
男「そういえば大学を卒業してもうすぐ2年か…。はやいなぁ…。」
男「そういえば5年前の僕って大学やめようとか考えてたんだっけ。」
男「5年前か…」
男「あの時にもどりたいなぁ…」
男「部屋で待たずに、すぐに探しに行けば良かったのかなぁ…」
男「ただいま…」ガチャ
シーン
男「やっぱり誰もいないか…」
男「ははは…汚い部屋だな。面倒くさいから掃除なんかしないけど…。」
男「さっきから独り言ばっかしだな…。」
男「……」
男「疲れてるんだな。風呂に入るのも面倒くさいし、もう寝よう。」
prr
男「あ、電話…」
『おめでとう!大賞受賞だ!』
男「ありがとうございます。」
『ん?なんだ?うれしくないのか?』
男「いえ…うれしいです…」
『ははは、実感がわかないのかな。…じゃあ、受賞式とか改めて連絡するから…』
男「わかりました。ありがとうございます。」ピッ
男「夢が叶ったってお前達がいないんじゃ……」
男「…」
男「おやすみ」ドサ
――――
――――――――
ピピピッピピピッ
男「う~ん、もう朝か…。」ボケー
男「…」ボケー
男「ねむい…シャワーでも浴びるか…。」
男「よいしょっと…。」
~~~~~~~~
シャー
男「あ、ボディーソープ切れてる…。」
男「……」
男「シャンプーでいいか…。どっちも一緒だろ…。」ゴシゴシ
男「あれ?Tシャツがない…。」
男「あぁ…そういえば外に干したままだったな…。」
男「う~ん、いい天気だなぁ~」ノビー
男「あっこんな事してる暇ないんだ…バイトにいかないと…。」
ガサゴソ
男「行ってきます。」ガチャ
『まもなく電車が…』
男「なんとか間に合った…。」
『扉しまります』
男「あれ?ベランダの窓は開けたままにしてたかな…。」
男「普段閉めないようにしてるし大丈夫か…。」
男「それに今から戻って確認するとバイトも間に合わなくなるし…。」
男「そういえばこのバイト始めて6年位たつのか…」
男「ははは。5年前はバイトもやめようとか考えてたな…」
乗客「あの人またぶつぶつ言ってるよ。」
―――
――――――
ザーザー
男「朝は雨が降る気配なんかなかったのになぁ…。天気予報も外れてるよ…。」
男「今日もバイトで疲れてるのに…」
男「濡れて帰るの嫌だしなぁ~」
男「仕方ない…。近くにコンビニあるし傘買って帰るか…。」
男「洗濯物干してたやつ濡れてるなぁ…。」
男「そういえばあの3人に出会ったのもこんな日だったなぁ」
店員「ケーキ半額でーすよ~。」
男「買って帰ろうかな…」
男「やっと部屋についた。」
男「でも部屋汚いんだよなぁ…まぁ汚くしたのは僕だけど…」
男「ていうかなんでケーキなんか買ったんだろう…」
男「…そういえばあの日のケーキって結局、無駄になったんだよな…」
男「…」
男「部屋に入ろう…」
「ただいま~」ガチャ
「あ、御主人おかえりなさい!」
「男!…部屋は片付けておいたぞ。」
「ふにゃ~汚い部屋だったにゃ!」
おわり
102 : 以下、名... - 2012/02/22(水) 02:09:49.02 RAWIOqEU0 70/70
男の夢は小説家のつもりで書きました。
後日談は需要あればまた書き溜めしてスレ立て直します。
読んでくれた人ありがとうございました。