ここは宇宙漫画要塞、ユメノス・フロンティア。
漫画家を目指している人達を日々育成している要塞である。
野崎(そしてこの俺、野崎アルトも晴れて漫画家デビューだ)
男「おい見ろあれ!!」
男「ユメノス・ラブハンターだ!!」
野崎「何……?」
御子柴「よおテメーら。 遊びに来てやったぜ」
女「キャー!! トップシンガーのシェリル・御子柴よーー!!///」
女「カッコいいー!!///」
御子柴「漫画家のアシスタントなんてやめて……俺のアシスタントになっちまえよ☆」
女「「きゃーーーーー!!!///」」
御子柴「……///」
野崎(なんだあいつは……?)
御子柴「……つーわけで、誰かエア・アクロバットに参加したい奴はいねぇか?」
野崎「はい」
御子柴「なんだ野郎か……いいけど後悔するぜ」
御子柴「何もかもがお前に勝ってる俺を見て……自分に自信をなくしちまうからな☆」
野崎「アイドルの近くで頑張る女子の姿をネタにしたいからな。 俺も自ら参加して観察したい」
御子柴「勝手にしろ///」
御子柴「♪~」
ファン「かっこいいーー!!///」
野崎「今日も大盛況だな」
ガン!!
佐倉「わっ!!」
野崎「あ、すいません」
佐倉「!!!///」ドキッ
野崎「……?」
佐倉「ス、スタッフの人ですか!?」
野崎「ええ、まぁ」
佐倉(かっこいい///)
野崎「すいません、では」
佐倉「あ!! ……」
佐倉(行っちゃった……)
御子柴(今日も子羊ちゃん達は俺に惚れてるな)
ドゴオオオオン!!!
御子柴「!!!?」
タヌキ「グオオオ……」
野崎「あれは……巨大異星生命体タヌキ!!」
ファン「うわあーーーー!!!」
野崎「皆さん!! 安全な場所へ!!」
野崎「くそ……どうすれば……」
『俺に乗れ!!』
野崎「誰だ!!?」
バイオレンス可変戦闘機HR-100081『お前なら……俺を乗りこなせるはずだ!!』
野崎「ロボが喋った!!?」
HR『行くぞ!!』
野崎「はい!!」
ドドドドド!!!
タヌキ「グオオ……」
野崎「なっ……全く効かない」
HR『歌だ!! 奴らの弱点は歌だ!!』
野崎「歌!? ……そうだ!!」
野崎「御子柴!! 歌ってくれ!!」
御子柴「怖えよお……」ガグガク
野崎「ダメだ……それどころじゃない」
HR『てめえが歌わなかったら……誰が歌うんだ!!』
佐倉「私が歌います!!」
野崎「君はさっきの!!?」
佐倉「私の歌……届いて!! 銀河の果てまで!!」
佐倉(見ててね……さっきの人!!)
佐倉「♪~」
タヌキ「グオオ……」
野崎「タヌキが弱ってる!!」
HR『……やればできるじゃねえか!!』
佐倉「キラッ☆」
HR『今だ野崎!!』
野崎「はい!!」
ドドドドド!!!
野崎「全タヌキ撃破!!」
佐倉「やった!!」
野崎「君のお陰で勝てた、ありがとう。 綺麗な歌声だったな」
佐倉「そ、そんな!! 私なんか……///」
御子柴「なんだよ……俺のは綺麗じゃねえのかよ」ムスー
野崎「お前の場合はかっこいいが合うな」
御子柴「ほ、本当か!!?///」パァァ
佐倉(二人の距離が近い……私のライバル!!)
また別の日
男「また巨大異星生命体だ!!」
野崎「何!!?」
HR『あれは……タヌキじゃない!!』
ワカマツ「グオオ……」
野崎「あれは巨大異星生命体……ワカマツ!!」
佐倉「私達の歌で……」
御子柴「弱らせてやるぜ!!」
佐倉・御子柴「♪~」
ワカマツ「グオオ……」
野崎「効かない!!?」
佐倉「ど、どうして!!?」
瀬尾「お前らああああああ!!!」
瀬尾「私の歌を聴けえええええ!!」
野崎「あれは……人気バンド、BASKET BOMBERのボーカル、瀬尾バサラ!!」
瀬尾「♪~」
ワカマツ「zzz……」バタッ
HR『今だ!!』
野崎「はい!!」
ドドドドド!!
佐倉「やったーー!!」
鹿島「ワカマツでもダメか……」
御子柴「マネージャー!!」
鹿島「正直に話すね……私はこの事件の黒幕だよ」
御子柴「はぁ!!?」
鹿島「私の目的は……HR-100081を自分の物にする事!!」
野崎「そうか……だから俺のいるユメノス・フロンティアばかりにタヌキが……」
鹿島「100081に一番気に入られたいのは私なのに……君ばっかり乗ってずるい!!」
HR『お前……』
野崎(これは怒るな)
HR『お前……いいヒーローになれるぜ!!』
野崎「!!?」
鹿島「本当ですか!!?」
HR『ああ!! こんな遠回りな事しなくても俺に直接言えばいいのによ!!』
HR『ほら、早く乗れ!! 行くぞ!!』
鹿島「わーい!!」
ゴオオオオ……
野崎「……」
野崎「次はロボと人間の純愛物にしよう」
こうして宇宙に平和が訪れた。
佐倉「みこりん……野崎くんは渡さないよ!!」
御子柴「いや、別に野崎狙ってねぇから」
終わり