ガヴ「で、今日は何の用事で呼んだんだ?」
サターニャ「今日はヴィネットの調査をするのよ! 同じ悪魔として普段どんな悪事を働いているのか調べないとね!」
ガヴ「またかよ ヴィーネ呼べないから仕方がないのかもしれないけどさ、私だって暇じゃないんだからあんまり呼び出すなよな」
サターニャ「じゃあこれ着て!」
ガヴ「おい、話聞けよ」
元スレ
【ガヴドロSS】サターニャ「ガヴリールっ! 今暇でしょ!!」
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1511615667/
サターニャ「ぬぬぬ……悪事を一つも働かないなんて、ヴィネットはもしかしてばれないように悪い事をするのが得意なのかしら………………?」
ガヴ「ヴィーネが悪い事なんてするわけないだろ あー疲れた」
サターニャ「だらしないわね 帰ったら作戦会議よ!! 今日の反省点を反省するわ!!」
ガヴ「反省することなんてないだろ 家に帰らせろよ」
サターニャ「ならガヴリールの家で作戦会議よ!!」
ガヴ「(もう好きにしたらいい)」
翌日
ラフィ「昨日はお疲れ様でしたね」
ガヴ「何だ見てたのかよ」
ラフィ「ええ デートですか?」
ガヴ「そんなわけないだろ ヴィーネが悪い事してるのか調査してたんだと 結局悪い事なんて一つもしてなかったし、あー疲れた」
ラフィ「……」
ラフィ「ヴィーネさん、昨日サターニャさんとガヴちゃんが尾行していたそうですが、気付いていましたか?」
ヴィーネ「ええ バレバレだったわよ」
ラフィ「そこで、気付いた事があるんです」
ヴィーネ「気付いた事って?」
ラフィ「ガヴちゃん、サターニャさんには甘いんです」
ヴィーネ「?」
ラフィ「ヴィーネさん、ガヴちゃんを携帯で呼んだことってありますか?」
ヴィーネ「ええ、あるわよ」
ラフィ「私もあるのですが、約束してなければまず来てくれないし、電話にも出てくれないんです」
ヴィーネ「あ…… 確かにそうね 私なんて約束しててもすっぽかされる事もあるのよ!」
ラフィ「私もです 家に遊びに行った時もまず、居留守使われますよ!」
ヴィーネ「分かる! 前までは居留守使われても合鍵持ってたから入れたけど、この前鍵穴変えられたからもう入れないのよ!」
ラフィ「ヴィーネさん、そんな居留守使ったり時々約束すっぽかすガヴちゃんに例外があるのをご存知ですか?」
ヴィーネ「それがサターニャって事?」
ラフィ「多分ですが、ハロウィンの時アポなしでガヴちゃんの家を訪ねましたよね あの時、ガヴちゃんが出てくれたのはサターニャさんがいたからだと思うんです」
ヴィーネ「そんな…… ガヴはサターニャが好きなのかしら?」
ラフィ「そこまでは分かりませんが、少なくともサターニャさんに好意を持っていることは確かだと思います」
ヴィーネ「……」
ラフィ「今度試してみますか?」
ヴィーネ「試すって?」
ラフィ「アポなしで買い物などに誘ってサターニャさんがいる場合といない場合で来るか来ないかを比べるんです」
翌土曜日
テュルルルル テュルルルル テュルルルル
ラフィ「出ませんね」
ヴィーネ「サターニャ、ガヴに電話かけて」
サターニャ「なんで私がガヴリールに電話かけなきゃいけないのよ 今日は三人でショッピングなんじゃないの?」
ヴィーネ「そう言わずにね、お願いっ! 今度サターニャにお弁当作って来てあげるからっ」
サターニャ「しょうがないわね」
テュル
ガヴ『なに?』
ヴィーネ「ワンコール!?」
サターニャ「今から私達ショッピングするのよ ガヴリールも来なさい」
ガヴ『あ?』
ガヴ「私だって暇じゃないんだぞ 早く買い物するぞ」
ラフィ「……」
ヴィーネ「……」
ガヴ「どうしたんだ?」
サターニャ「さ、行くわよ ガヴリールっ!」
ガヴ「何するんだよ 手離せよ」
サターニャ「ちょっとくらいいいじゃないの!!」
ガヴ「まったく……」
ラフィ「……」
ヴィーネ「……」
翌日
ヴィーネ「まさかワンコールだなんて……」
ラフィ「私も予想外です とぉるるるるるるって言い終わる前に出ましたよ」
ヴィーネ「ええ、早すぎるわ」
ラフィ「次は家に訪ねてみましょうか」
ヴィーネ「ええ」
ピンポーン
ヴィーネ「ガヴ! 遊びに来たわよ! 開けて!」
ピンポーン
ラフィ「ガヴちゃん!」
ヴィーネ「……」
ラフィ「……」
ヴィーネ「反応ないわね」
ラフィ「居留守使われてますね」
ヴィーネ「次はサターニャさんみたいにチャイムを押してみましょうか」
ピンピンピンポピンポピンポーン
ラフィ「ガヴちゃん! 一緒に遊びましょう!!」
ヴィーネ「……」
ラフィ「……」
ヴィーネ「サターニャを呼びましょう」
ラフィ「ええ」
ピンピンピンポピンポピンポーン
サターニャ「ガヴリールっ! 開けなさい! サタニキア様が遊びに来てあげたわよ!!!」
ガチャ
ガヴ「そんなに押すなよ うるさいな」
ヴィーネ「……」
ラフィ「……」
ガヴ「だから何なんだよ、その顔 変な目で見るなよ」
サターニャ「さ、四人で遊ぶわよ!!!」
ガヴ「めんどくさいな」
翌日
ヴィーネ「これはもう決定よね」
ラフィ「ええ 直接ガヴちゃんに訊いてみますか?」
ヴィーネ「そこまでする必要はないと思うけど…… でも気になるわね」
ラフィ「遠回しに聞いてみますか?」
ヴィーネ「ええそうね」
ラフィ「ガヴちゃん」
ガヴ「ん?」
ヴィーネ「ガヴって一番の友達とかいるの?」
ガヴ「急になんだよ」
ヴィーネ「ね、ちょっとだけ教えて」
ガヴ「ラフィエル 下界に来る前から友達だから」
ヴィーネ「へぇ、そうなんだ」
サターニャ「ガヴリールっ!」
ガヴ「急になんだよ」
サターニャ「宿題写させなさい! さっきヴィネットに宿題教えてもらってるの見たのよ!!」モフモフ
ガヴ「私がせっかく頑張って終わらせたのに何だよ」
サターニャ「別にいいじゃないの! ね、見せなさい!!」モフモフ
ヴィーネ「(サターニャがガヴの髪をモフモフしてるわ)」
ラフィ「(ガヴちゃん嫌がってなさそうですし、これが二人の日常なのでしょうか?)」
サターニャ「見せなさい!」
ガヴ「えー」
お昼休み
ヴィーネ「二人ってどんな関係なのかしら? 髪モフモフするし、モフモフされても嫌がらないし」
ラフィ「嫌がってましたが、結局宿題見せましたし、もしかしたら友達以上恋人未満の関係なのかもしれませんね」
ヴィーネ「サターニャに直接聞いてみる?」
ラフィ「……」
ラフィ「サターニャさん、率直に聞きます ガヴちゃんとどういう関係なのですか?」
サターニャ「え? 率直ってどういう意味なの?」
ヴィーネ「とにかく教えて、サターニャはガヴとどういう関係なの?」
サターニャ「もちろんライバルよ! 当然でしょ!!」
ラフィ「……」
ヴィーネ「……」
ガヴ「おい」
ラフィ「あ、ガヴちゃんいたんですか」
ヴィーネ「なに?」
ガヴ「最近私とサターニャについて嗅ぎまわってるだろ」
ラフィ「気付いてたんですか!?」
ガヴ「あんな分かりやすい事やって気付かないわけないだろ 別に私はサターニャが好きとかじゃないからな サターニャの電話に出るのはサターニャが電話出るまでかけ続けるからだし、外も出るまで誘い続けるからだ サターニャしつこいんだよ」
ラフィ「なんだ、そうだったんですか」
ヴィーネ「もう、心配して損したわ」
ヴィーネ「(でも、ワンコールで出るのとか)」
ラフィ「(モフモフしても怒らないのとかは、きっとしつこいからとかではないですよね)」
サターニャ「ガヴリールっ! お弁当の箸忘れたの! 貸しなさい!」モフモフ
ガヴ「これ食べたらな」モグモグ
ラフィ「(まぁでも)」
ヴィーネ「(微笑ましいからいいわね)」
完