1 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:10:50.89 Hsn52rpt0 1/298

~店~

「ふぅ」


彼は王様の力を借りて王都に店を開いた

店頭の看板には『お悩みや困難にぶつかった方を何でもして助けます』とある

彼は戦闘職を使えないのだが、それ以外の殆どを網羅している

一応本気を出せば戦闘出来る...らしい


「誰か来ないかな」

元スレ
【安価】男「戦闘職使えないけど何でもする」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1510049450/

2 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:13:48.69 Hsn52rpt0 2/298

下1>>お客
下2>>仕事内容

3 : 以下、名... - 2017/11/07 19:13:59.56 Tf684RSkO 3/298

魔法職以外ならなんでも出来る魔女

4 : 以下、名... - 2017/11/07 19:14:40.75 fV6fJm9D0 4/298

仕事がないから雇ってほしい

6 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:19:02.88 Hsn52rpt0 5/298

魔女「こんちはー!」


如何にも魔女という感じの帽子やローブを身に纏った女性だ


「こんにちは。用件をどうぞ」

魔女「えっと...私って何に見えます?」

「魔女。魔法使いって方が良いですかね?」

魔女「そう、魔女に見えますよね?」

「ええ、まぁ」

魔女「魔法職使えません...」

「ほほう」

7 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:25:33.96 Hsn52rpt0 6/298

「まぁ僕も戦闘職はからっきしですよ」

魔女「で、でも!それ以外なら何でも出来ます!」

「何故その服装なのかという疑問が生まれましたが、この際どうでも良いです」

「貴方、僕と同じですよ」

「僕も戦闘職以外なら何でも出来るんですよ」

魔女「そうですか、雇ってくれません?」

「緩やかな流れしてたと思ったら急に話が三角飛びしてきた」

魔女「こんなんじゃ雇って貰えないんですよー!」ダンッダンッ

「地面をダンダンするな。まぁ雇ってあげますけど」

8 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:31:01.12 Hsn52rpt0 7/298

「とはいえ、今日開店したばっかで仕事は...客待ち?」

魔女「ベッド付いてますか」

「付いてるよ」

魔女「え?」

「疲れたら寝とけ。聞いてくるとは思ってなかった」

魔女「そうですか、ありがとうございます」

魔女(ホワイト!ホワイトだここ!)

9 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:32:06.35 Hsn52rpt0 8/298

下1>>客
下2>>仕事内容

10 : 以下、名... - 2017/11/07 19:32:24.27 iMaIuwSMO 9/298

喋る犬

11 : 以下、名... - 2017/11/07 19:33:03.15 k/+0/KvQ0 10/298

正義の魔法少女

13 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:42:56.63 Hsn52rpt0 11/298

ガンガンガン!!!


「おおお...何の音だ!?」

「申し訳ない!開けてはくれないか!?」

(両手が荷物で塞がっているのかな?)

「はーい、今行きます」ガチャ

「いやぁ、助かった」

「...え?」

「ははは、固まるのも無理はない」

「依頼で?」

「ああ」

14 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:47:02.90 Hsn52rpt0 12/298

「礼金もきちんとある」

「犬から金とろうなんて思ってないよ」

「そうか」

「ところで、どんな依頼だい?」

「飼い主を探して欲しいんだ」

「成る程。では特徴を教えてくれ」

「そうだな...」

15 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:48:11.48 Hsn52rpt0 13/298

下2>>飼い主の特徴

17 : 以下、名... - 2017/11/07 19:50:12.90 3pvRzxsW0 14/298

イケメンサディスト

19 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 19:59:44.35 Hsn52rpt0 15/298

「いわゆるイケメン」

「ほうほう、イケメン...」

魔女「イケメーン?」

「イケメーン」

「こほん、そしてサディストだ」

「S...と」

「よし、良いでしょう」

20 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 20:05:30.81 Hsn52rpt0 16/298

「どっこいしょ」ゴト


男は棚から水晶玉を取り出した


「一応、『占い師』は出来るので」

「...むむむ、見えるぞ」

「都市の南部...白い橋のたもとに居る」

「しかし、大変荒れているご様子。近づくと縛られそうですね」

「そして、その物憂げな表情に見とれる女性が_____」

「あ、もういいです」

魔女「確かに見えすぎの喋り過ぎね」

「ありがとうございました!!」ズダダダ


犬は何処へともなく走り去った。

多分南部を目指しているのだろうが

21 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 20:06:55.31 Hsn52rpt0 17/298

下1>>客
下2>>依頼内容

22 : 以下、名... - 2017/11/07 20:07:34.09 fV6fJm9D0 18/298

女騎士

23 : 以下、名... - 2017/11/07 20:08:58.32 Oa49o7+fo 19/298

くっころごっこにつきあって

25 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 21:05:28.92 Hsn52rpt0 20/298

コンコン

(ノックの必要などないのだが...)

女騎士「失礼する」

「何かお困りで?」

魔女(うわっ、堅っ苦しいの来たよ...)

女騎士「うむ、実はな...」

(何だろう。オーク退治とかか?)

女騎士「くっ殺ごっこに付き合って欲しいんだ」

26 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 21:09:07.42 Hsn52rpt0 21/298

「...え?」


男は困惑する。今この女、女騎士が吐き出した言葉をにわかには信じ難かったからだ


(くっ殺ってあれだよな?)

魔女(何が女騎士だ!とんだ破廉恥女だ!)

女騎士「や、やはりこのような事...」

「いや、やりますけども」

魔女(やるのか...)

27 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 21:15:53.89 Hsn52rpt0 22/298

女騎士「くっ、殺せ!」

「ふふふ...」

(そういやこれこの後どうするんだ?)

女騎士「えーっと、説明し忘れてましたが、この後は適当に言葉責めして頂きながらですね」

女騎士「...その、ボディタッチを」

「はぁ...分かりました」ジトッ

女騎士「ああ...その目が良いぃ...」ウットリ

28 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 21:18:41.32 Hsn52rpt0 23/298

~しばらくして~

「やっと帰りましたね」

「一体何だったんでしょうか」

魔女「只の変態」

「僕もそう思う」

魔女「あんなのばっかなのかな」

「酷い言い様だが分からなくもないその気持ち!」

29 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/07 21:19:34.00 Hsn52rpt0 24/298

下1>>客
下2>>依頼内容

30 : 以下、名... - 2017/11/07 21:19:46.88 3pvRzxsW0 25/298

一休さん

31 : 以下、名... - 2017/11/07 21:19:48.06 fV6fJm9D0 26/298

戦闘職以外使えない(男の)ライバル

33 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 19:08:52.38 2vfjabp30 27/298

一休「こんにちは」ペコリ

「どうもこんにちは」

(お坊さん...?しかし子供か)

「ご依頼をどうぞ」

一休「はい。実は、住職の水飴を食べてしまったのです」

「ほう。で、怒られないようにしたいと?」

一休「そうです」

(うわ、東方の書物でこんな話読んだよ僕)

魔女「...何かどっちも悪いね」

(ここはかの書物の様に解決すべきか?いや...)

34 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 19:14:20.07 2vfjabp30 28/298

下1>>正史通りに動かす?

35 : 以下、名... - 2017/11/08 19:15:18.25 b1ai5CPS0 29/298

胃の中からなんやかんやで水飴だけを取り出す

37 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 19:36:12.56 2vfjabp30 30/298

「...?」

一休「どうかされましたか?」

「ええ、胃を重そうにしているように見えてです」

一休「丸ごとぱくっといってしまったもので」

「!!閃いた」

「その飴、取り出して見せます」

38 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 19:49:41.84 2vfjabp30 31/298

「ふふ」ポンッ

魔女「私より魔女的なそれだ」


男は唐突に鍋で調合を始めた


「出来た!」

「では、飲んで下さい」スッ


調合された液体を差し出す


一休「は、はい」ゴクッ

魔女「...」ドキドキ

一休「うっ、おえっ」


嗚咽を漏らす

「...」

魔女「!?」

39 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 19:53:38.90 2vfjabp30 32/298

~しばらくして~

一休「はぁ、はぁ」

「出ましたね」

魔女「気持ち悪くなってきた」


結論からいうと、吐き出させた。それだけである


「薬師スキルは便利ですな...まぁ、さっきの苦しみは自分への罰とでも思って下さい」

「ちょっと溶けてるが...まぁいいでしょう、これを」スッ


溶けかけた水飴を差し出し、腑に落ちない顔つきで一休が受けとる


一休「では」パタン

40 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 19:58:38.61 2vfjabp30 33/298

魔女「そう言えば、ここって客にお茶出さないんですね」

「んー...速攻で解決するからな」

魔女「いや、本当ですよ。少しは私に仕事振ろうとか思わないんですか?」

「無理にでも働きたい?」

魔女「働きたくないでござる!」

「ほれみろ」

41 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 20:02:13.61 2vfjabp30 34/298

「あ、もう店閉めるけど?」

魔女「ん、ああ、はい」

「...そういや、魔女さんはどこで寝泊まりしてるんですか?」

魔女「え」

「え、って何ですか」

43 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 20:05:14.75 2vfjabp30 35/298

下2>>魔女は何処で寝る?

45 : 以下、名... - 2017/11/08 20:15:19.34 pU845u4u0 36/298

男と一緒の寝床

47 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 21:13:12.82 2vfjabp30 37/298

「まさか...」

魔女「ふふ、秘密ですよ。女の子には必要な要素です」

「確かに、他人の寝床を聞くなんて失礼でしたね」

魔女「そうですよ、品性ありそうに見えるんですけどね」

「僕も聞かれたら困惑しますね」

魔女「何処で寝てるんですか?」

「おい品性。この店舗の二階ですよ」

魔女「一応教えてくれるんですね」

48 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 21:19:51.58 2vfjabp30 38/298

~夜・男の家~

「...」スースー


男はぐっすり寝ている

一方、家の前では


魔女(魔法以外なら何でも出来るっ!)ガチ...ガチ...

魔女(つまりピッキングも余裕って事!)カチャ

魔女(侵入完了)

49 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 21:32:53.68 2vfjabp30 39/298

~朝~

「ん...く」ムクッ

「...」

「...僕はまだ寝惚けているようだな」

魔女「リアルです」

「は?」

魔女「ちょ、そんな威圧しなくても良いじゃないですか」

「そらビビるよ」

魔女「雰囲気ぶち壊しですよ」

「お前に言われたくねぇよ」

50 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 21:36:30.35 2vfjabp30 40/298

「さて」

魔女「な、何でしょうか」

「何故侵入した?」

魔女「えーっと...」

「返答によっては...分かるな?」

魔女「ひ、ひぃぃ...」

51 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 21:37:37.68 2vfjabp30 41/298

下2>>魔女が男の寝床に侵入して寝た理由

53 : 以下、名... - 2017/11/08 21:38:34.92 tazrRk5zO 42/298

特に理由はないけど朝飯全部作ったので許して

55 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 22:00:15.80 2vfjabp30 43/298

魔女「くっ...」

「なんだ?何か後ろめたい理由があったのか?」

魔女「理由なんて無いです」

「えっ」

魔女「で、でも、ほら見てください」


そこには、朝飯が作られてあった


魔女「どうかこれで許していただけませんか!」

「...良いでしょう」

魔女「いぇーい!」

56 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 22:02:39.49 2vfjabp30 44/298

~店~

「魔女さん?」

魔女「はい」

「朝飯、美味しかったですよ」

魔女「そ、そうですか」

「何を動揺しているのか」

「開店です」

57 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/08 22:03:43.19 2vfjabp30 45/298

下1>>客
下2>>依頼内容

58 : 以下、名... - 2017/11/08 22:04:10.42 P5qIAjcz0 46/298

女王

59 : 以下、名... - 2017/11/08 22:04:39.22 b1ai5CPS0 47/298

お前が欲しい

63 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 19:20:57.25 aPqG3g8E0 48/298

女王「こんにちは」

「どうも...って、女王様じゃないですか!?」

女王「ええ、そりゃそうでしょう」

魔女「!?!!!?」

女王「フランクで良いですか」

「お気になさらず」

女王「ありがと。あぁすっきりした」

魔女「!?」

女王「そこの目を白黒させている女性は?」

「多分魔女です」

女王「ふーん。今日は個人的な相談で来たんだけど」

「...」ジトッ

64 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 19:32:06.71 aPqG3g8E0 49/298

女王「な、何よその目!?無礼よ!?」

「またお忍びで来られたんですね?」

女王「な、何か悪い?」

「同じ事を言うために、ですか?」

魔女「同じ事!?」


魔女が先程から全体的にパニックだが、それを見かねた男が補足する


「女王様は一部の人間に対してフランクに接する事を好む」

「そうだ、じゃあ言ってみて下さいよ。依頼」ズイッ

65 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 19:44:04.31 aPqG3g8E0 50/298

女王「お前が欲しい」

「この前と何も変わらないじゃないですか」

女王「うっ、うるさい!」

「はぁ、僕みたいな平民よりもですね」

女王「そのセリフは嫌いじゃ!」

「あっ、素が出た」

「とりあえず帰って下さい。休暇にでも来て下さいよ」

女王「...休暇なら良いのか?」

「まぁ、そうですね」

女王「しかと記憶した。さらば!」ズダダダ


女王は去って行った

66 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 19:49:28.00 aPqG3g8E0 51/298

魔女「嵐の様な方でしたね」

「ふー、ありゃ疲れる」

魔女「そういえば、何で女王様がここに?」

「求婚」

魔女「ヒモになれよ」

「嫌です」

「実の所はな、王と女王は仲は良いんだがな、異性関係ではない」

「先に結婚した方が権利を手にするんだけども」

「そんな理由で求婚されても嬉しくないよなぁ」

「...あ、これ国家機密」

魔女「ふざけてるんですか?」

「ちょっとね」

67 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 19:51:35.73 aPqG3g8E0 52/298

下1>>客
下2>>依頼内容

68 : 以下、名... - 2017/11/09 19:52:06.87 xQ+pUtTI0 53/298

悪徳商人

69 : 以下、名... - 2017/11/09 19:53:41.36 oJCggjJLO 54/298

足を洗いたい

70 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:04:46.37 aPqG3g8E0 55/298

悪徳商人「どうも」

魔女「胡散臭い」

「早えよ」

悪徳商人「あ、やっぱ分かるんですね」

「ええ」

魔女「セールスかな」

「その程度なら良いけどな」

悪徳商人「足を洗いたいんです!!」

「ほう」

71 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:11:03.83 aPqG3g8E0 56/298

「どうぞご勝手にと言いたい所ですが、何らかの事情があるのでしょう?」

悪徳商人「はい...」

悪徳商人「うちの店は裏の人間から融資を受けて成り立っているんです」

悪徳商人「その代わりに悪どい事をしているんです」

「つまり金欠だと」

悪徳商人「はい。なのでその裏の人間をどうにか_____」

「いや、そんな発想だから駄目なんだよ」

「取引先紹介してやっから。必要な資本揃えてとっとと夜逃げしろ」スッ


男は連絡先の書かれた紙を出す


悪徳商人「あ、ありがとうございます!」

悪徳商人「それでは!」ガチャン

72 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:14:48.71 aPqG3g8E0 57/298

「商人も出来るけどさ」

「ダチの出来る職業じゃないよあれは」

魔女「当たり前」

「薬師でもダチが出来るのにね」

魔女「えっ」

「過去の文献探しの旅をしたんだ。その時にね」

73 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:15:45.59 aPqG3g8E0 58/298

下1>>客
下2>>依頼内容

74 : 以下、名... - 2017/11/09 21:16:05.82 LQduJ+D+0 59/298

男の知り合いの女さん

75 : 以下、名... - 2017/11/09 21:18:48.95 Nf5/3r6Co 60/298

結婚して

77 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:24:01.72 aPqG3g8E0 61/298

「ども」

「...あ、女か」

「...」

「無視すんなゴラー!」グラグラ

「あぅあぅ、肩揺らすな」

「一体何の用だ?」

「結婚して!」

「...なんで?」

「それは野暮ってもんだー!」

「えぇー...」

78 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:25:01.10 aPqG3g8E0 62/298

下2>>次の男の発言

80 : 以下、名... - 2017/11/09 21:26:29.71 ZhbWJbBeo 63/298

こういうとこでプロポーズされてもな
……するんだったら我が家でしてよ

81 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:32:46.76 aPqG3g8E0 64/298

「こういうとこでプロポーズされてもな」

「えっ」

(意外に好感触)

「...するんだったら我が家でしてよ」

「く...///」

「もしかして駄目元で言ったの?」

「そ、そんな事...そこそこ付き合いも長いし」

「付き合いが長いなら家に入る事ぐらい何ともないだろう?」

「うん。ありがとう」

魔女(甘い!この空間は甘過ぎる!)

82 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:39:59.89 aPqG3g8E0 65/298

「まだしばらく店は開けとくからな」

「ちぇ」

「また...来るね?」ガチャン


女はドアから出たあとすぐ走り去って行った


「ふぅ」

魔女「何かおかしいと思ってたんですよ!」

魔女「普通に女の子と共同空間でリラックスしてるし!」

「はぁ」

魔女「好意向けられまくりやがって」

「いや、僕は誰にでもこんな感じだよ」

魔女「ふーん」

83 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/09 21:40:51.91 aPqG3g8E0 66/298

下1>>客
下2>>依頼内容

84 : 以下、名... - 2017/11/09 21:42:13.31 LQduJ+D+0 67/298

(魔女の)幼馴染

85 : 以下、名... - 2017/11/09 21:42:50.19 xQ+pUtTI0 68/298

この国で内乱を起こしたい

89 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 19:36:06.19 NFKfUorw0 69/298

魔女幼「どうも...」ビクビク


中性的な見た目をしている。しかし、何よりとても怯えているように見える


「どうしたのだ?妙に怯えているね」

魔女「!?魔女幼!」

魔女幼「魔女!?」

「おや、知り合いかな。うちの従業員だ。労働してないが」

魔女「一言余計ですーっ!」

魔女幼(...魔女も巻き込んでしまうのか)

90 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 19:46:21.42 NFKfUorw0 70/298

魔女幼「あの」

「あ、依頼がまだだったね」

魔女幼「はい、実は...」

「...」

魔女幼「この国で内乱を起こしたいんです」

「やめとけ」

魔女幼「なんでですか」

「この国に余程のご不満がおありのようで」

「...ちょっと言ってみて下さい。変えたい所」

91 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 19:48:38.61 NFKfUorw0 71/298

下2>>魔女の幼馴染が変えたい国のポイント

93 : 以下、名... - 2017/11/10 19:54:00.99 HtkZZ2HdO 72/298

同性愛を認めて欲しい

94 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 20:04:08.68 NFKfUorw0 73/298

魔女幼「同性愛を認めて欲しいの」

魔女「えっ」

「成る程。まぁどうにかなるでしょう」

「今度の休暇、ここに王女様が来ます」

「僕の要求なら多分聞いてくれるので待ってて下さい」

魔女(こ、こいつ、人の恋心を利用して...)

魔女幼「そんな事が信じられるとでも?」

「そうだな。魔女でも賭けるか?」

魔女幼「そこまで言い切るなら信じます」

魔女「!?」

95 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 20:10:15.69 NFKfUorw0 74/298

その後、少し安心したような表情で魔女の幼馴染は帰って行った


「...ふふふ」ニヤリ

魔女「訳が分からない!外道か!?」

「いえいえ、きっと誰も苦しみません」

魔女「人を賭けに使うな!」

「あの方なら絶対にそこで引くと読めていたので」

魔女「どういう事なの...」

96 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 20:11:20.34 NFKfUorw0 75/298

下1>>客
下2>>依頼内容

97 : 以下、名... - 2017/11/10 20:11:35.01 +qSmYcqm0 76/298

伯爵

99 : 以下、名... - 2017/11/10 20:12:02.12 xbEbw5NWO 77/298

戦闘のエキスパートを借りたい

100 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 20:18:32.25 NFKfUorw0 78/298

伯爵「こんにちは」

「どうも、こんにちは」

伯爵「いきなり本題でよろしいか」

「はい」

伯爵「戦闘のエキスパートを借りたい」

「ふぅむ...」

伯爵「やはり難しいか」

「いえ」

101 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 20:24:48.01 NFKfUorw0 79/298

「知り合いから借りても良いんだけどなー」チラッチラッ

魔女「私に出ろと?」

「格闘技いける?」

魔女「余裕」

「問題ないな」

伯爵「ふむ、そこのお嬢さんかな」

「こう見えても魔法以外得意なんです」

「因みに、どんな理由で戦闘のエキスパートを必要としているのですか?」

102 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 20:27:16.46 NFKfUorw0 80/298

下2>>戦闘のエキスパートが必要な理由

104 : 以下、名... - 2017/11/10 20:36:51.02 vzPBM7xq0 81/298

息子の教育係として

106 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 21:34:51.12 NFKfUorw0 82/298

伯爵「私の息子の教育係としてだ」

魔女「プレッシャーを感じるね」

「君なら大丈夫だよ。頑張って!」

伯爵「私からも、期待しているよ」

魔女「はい!頑張ります!」

伯爵「じゃあ、行こうか」


伯爵と魔女はそのまま出ていった

107 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 21:42:27.63 NFKfUorw0 83/298

「...あ、もうこんな時間」

「早いとこ店閉めて寝よう」

「長く仕事し過ぎた。明日は短く切り上げるかな」

「何か忘れているような...」

「ま、いっか」

108 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 21:48:06.95 NFKfUorw0 84/298

~男の家~

「眠い。寝よう」

「寝かさねーよ?」

「どっから侵入した?」

「最近のレディはピッキングもたしなむの」

「随分と物騒だしそれは犯罪だ」

「...まぁ、今更逃げようなんて思わない。安心してくれて良い」

「...いいの?」

「...」

「私と、結婚して下さいっ!」

109 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 21:52:26.57 NFKfUorw0 85/298

(ここまで来たら...!)

(...ん?)

(しまった、女王様に直談判しなけりゃならないのに、ここでプロポーズを受けては...)

(契約不履行だけはあってはならない!)

「...あ、ごめん。そのセリフ、もう少し先伸ばしでいいかな?」

「はぁ!?」

「やや、本当に申し訳ないよ。答えはYESと保証するから」

「その代わりと言っては何だけど、一つお願いを聞いてあげよう」

「個人的に...ね」

110 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/10 21:55:18.06 NFKfUorw0 86/298

下2>>女のお願い

112 : 以下、名... - 2017/11/10 21:57:02.36 z2oRG3EG0 87/298

胸大きくして

113 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 13:32:46.29 IYIQC+/A0 88/298

(た、多分今なら本当に何でも良い筈...)

「...?」

「じゃあ...」

「胸、大きくして貰える?」

「良いですとも」

「しかし、どうした物か」

114 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 13:54:40.26 IYIQC+/A0 89/298

(大きくする方法は色々あるが)

(まだ育つなら放っておくのが一番)

(意味無く他人を実験台にするような事はしない)

「...とりあえず調べるか」


男は家の物置から水晶玉を取り出した


「げっ、汚れてやがる」フキフキ

「よし、占うぞ」

115 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 13:57:40.10 IYIQC+/A0 90/298

下2>>女の胸はどこまで育つ?

117 : 以下、名... - 2017/11/11 14:01:22.11 MpN5uI7v0 91/298

Eカップ

118 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 16:17:29.96 IYIQC+/A0 92/298

水晶玉にはふくよかな胸が映る


(ほほう、でかいな)

(さしずめEカップといった所か)

「女ぁー?」

「嫌、見たくない」

「結構でかくなるよ」

「えっ」

「安心してよ」

119 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 16:27:44.19 IYIQC+/A0 93/298

「ど...どのくらい?」

「Eカップ」

「!!」

「マジ!?」

「うん」

「しゃおらー!!」ゴロゴロ

「止めろ床でローリングするな」

「この嬉しさを分かち合える相手がいない!」

「僕じゃ駄目なのね」

120 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 16:42:25.51 IYIQC+/A0 94/298

「ほら安心したろ。帰りなさい」

「嫌だー!」

「こんの我が儘娘が!」

「男とイチャイチャしたいし、手料理食べたいし、一緒に風呂入りたいー!」

「本当面倒臭いね!?後最後のは駄目だよ!?」

「それ以外は許してくれるのが優しい」

「そんな事は無い」

121 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 16:49:36.77 IYIQC+/A0 95/298

「飯作って」

「はぁ。...何食いたい?」

「ラーメン次郎の___」

「無理に決まってるだろう」

「冗談冗談。じゃあね...」

122 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 16:51:08.63 IYIQC+/A0 96/298

下2>>作る料理

124 : 以下、名... - 2017/11/11 17:05:37.67 IiUxkzOd0 97/298

激辛カレー

125 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 18:55:40.32 IYIQC+/A0 98/298

「カレー作って」

「辛さは?」

「激辛」

「分かった。...あ、じゃああの調味料が必要だな」


男は戸棚から粉末を取り出した

実はこれ、調味料などでは無い。

体のバランスを整える効果のある薬である

しかし異様な程辛い為激辛カレーを作る時に用いているのだ


「じゃあ少し待ってろよ」

127 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 19:26:24.01 IYIQC+/A0 99/298

~食後~

「口の中がまだひりひりする」

「何故頼んだ...」

「男の料理を摂らないとバランスが崩れるのだ」

「きちんと自己管理しといて下さい」

「じゃあ、僕はもう寝ます」

「ベッドは」

「別です。廊下に滅茶苦茶高級そうなベッドがあったらそれです」

「えぇー」

「駄々こねないで下さいよ」パタン


男は自分の寝室に入って行った

128 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 19:30:32.75 IYIQC+/A0 100/298

~深夜~

「くくく...私が引き下がると思ったか男よ」

「寝室に侵入してくれる」

~寝室~

(寝てるな)

(無防備な姿を晒して良いのかな?)

(何しよう)

129 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 19:32:22.31 IYIQC+/A0 101/298

下2>>女は寝ている男に何をするか


魔女サイドは男サイドで一日を終えたらにします

131 : 以下、名... - 2017/11/11 19:33:09.48 MpN5uI7v0 102/298

ぱふぱふする

132 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 19:52:17.09 IYIQC+/A0 103/298

「...」スースー

(...ぱふぱふ!!)


女の胸は、まだ平常サイズであり少々物足りない


「まぁ、いいよね」パフパフ

(ふふふ)

133 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 20:52:38.61 IYIQC+/A0 104/298

~魔女サイド・伯爵館~


時は遡る


伯爵「いや、申し訳ない。もうこんな遅くになってしまって」

魔女「いえ、大丈夫です」

伯爵「流石に丈夫だね。待っていてくれ、今夕食の用意をさせる」

伯爵「因みに、私の息子も参加する。挨拶がてら顔を合わしてみるといい」

魔女(いい人だなぁ)

134 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 20:53:49.84 IYIQC+/A0 105/298

下2>>伯爵の息子の性格

136 : 以下、名... - 2017/11/11 20:56:30.02 Y5e/jXZ7O 106/298

惚れっぽい
プライドが高い

137 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 21:08:42.31 IYIQC+/A0 107/298

~食事~

魔女「わぁ、豪華なディナー!」

伯爵「喜んで頂けたようで何よりだよ」

伯爵子「...」

魔女「?」

伯爵子「...」フイッ

伯爵「あの子はね、どうにもプライドが高いんだ」ヒソヒソ

伯爵「跡継ぎとして悪い事じゃ無いんだけどね」ヒソヒソ

伯爵「大方、君が女性だからだろう。私もこんなこと言いたくないのだがね」ヒソヒソ

伯爵「集中力のある子だし、君の事もすぐに気に入ってくれるだろう」ヒソヒソ

伯爵「さて、ディナーにしようか」

伯爵子「...はい」

魔女「はい!」

138 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 21:14:14.96 IYIQC+/A0 108/298

~食後・伯爵の息子の部屋~

魔女「という訳で私が君に教えてあげる人間だよ。教師って程大層な物でもないけど」

伯爵子「一つ、良いですか?」

魔女「はい」

伯爵子「俺と手合わせして下さい」

伯爵子「そっちの方が手っ取り早く課題も見つかるでしょう」

魔女(挑戦って訳だ)

魔女「良いですよ」

139 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 21:21:54.83 IYIQC+/A0 109/298

伯爵子「行きますよ!」ブンッ

魔女(そこそこパワーはあるみたいだね)ガシッ

伯爵子「ふんっ!」シュシュシュ

魔女(スピードタイプへのシフトチェンジか)スカッ

伯爵子「せいっ」ブオンッ


拳での連撃から一転、足払いだ


魔女「とっとと決めさせて貰います」ピョン


飛び上がり


魔女「ふっ!」シュイン


鞭の如く素早い蹴り

140 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 21:31:17.38 IYIQC+/A0 110/298

~戦闘後~

伯爵子「...完敗ですね。素晴らしいです」

魔女「どこか痛む?」

伯爵子「いえ、そんな些細な事等どうでも良いです」

伯爵子「...俺に武術を教えて下さい」

魔女「任せて!」

141 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 21:37:48.08 IYIQC+/A0 111/298

~翌日・男サイド~

「こうしてボッチになる」

「一人でいると落ち着くがね」

「ふぅ。さて、じっくりと待ちますかね」

142 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/11 21:38:53.08 IYIQC+/A0 112/298

下1>>客
下2>>依頼内容

143 : 以下、名... - 2017/11/11 21:39:02.63 i0AEl71H0 113/298

魔王

144 : 以下、名... - 2017/11/11 21:39:24.40 gci2pbsKO 114/298

俺の息の根を止めて欲しい

146 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 15:01:47.38 BhsTCJs00 115/298

ゴゴゴゴ...


「!?」


扉越しに異様なパワーが立ち込めている


「...いらっしゃるなら入ってきて下さい」

魔王「うむ」ガチャ

「な、何の用ですか?」

魔王「そう緊張せずとも良い」

(気ぃ抜いたら気絶するわこんなん!)

147 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 15:06:26.19 BhsTCJs00 116/298

魔王「我の息の根を止めて欲しいのだが」

「え」

魔王「生きる事に意味を感じなくなってな。どうにか殺してくれないか?」

「...良いでしょう。確実な方法があります」

「魔法も攻撃もしませんがね...」


男は棚から邪悪なガラス瓶と飲み薬を取り出した


「これの飲み薬は最強の回復・防衛アイテム。しかし、その逆にも出来る」

「この瓶があればね」

148 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 15:09:49.95 BhsTCJs00 117/298

男は瓶の蓋を開けた

冥界の霧が立ち込める


「心地よいでしょう」

魔王「ああ」

「これを飲んで下さい」スッ


飲み薬を渡す


魔王「うむ____」ゴクッ


魔王は霧散した



※冥界の霧は回復量=ダメージになる霧

149 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 15:16:39.79 BhsTCJs00 118/298

~魔女サイド・朝~

魔女「はっ!!」ガバッ


魔女は覚えの無いベッドで目を覚ました

伯爵の使いが入室してくる


使い「お目覚めになられましたか。お二人共外で倒れていましたよ?」

魔女(そうだ、あの後外に出て修行していたから体力が...)

魔女「ごめん、心配をかけさせたみたいね」

魔女「因みに伯爵子君は何処に?」

使い「今起きたと報告が」

魔女「ありがと」

150 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 15:20:11.84 BhsTCJs00 119/298

~男サイド・昼~

「換気疲れた...」

「これで魔王も物理的に千の風になってくれた事でしょう」

「...これって、平和貢献?」

「どうでもいいか」


どうでもいい自問自答を繰り返す

151 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 15:21:15.69 BhsTCJs00 120/298

下1>>客
下2>>依頼内容

152 : 以下、名... - 2017/11/12 15:23:06.22 jvitiyYt0 121/298


153 : 以下、名... - 2017/11/12 15:24:14.26 CLwJ3LEWO 122/298

政略結婚の婚約者が嫌なので姫やめたい

154 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 17:21:07.06 BhsTCJs00 123/298

「たのもー!」

「姫!?」

「びっくりしたか?びっくりしたか?」

「五月蝿いですね全く」


姫は女王と王とは違い、結婚に意欲が無い

しかし、王族の中でも先代王に気に入られている

その為結婚相手を紹介されるが、大抵は政略絡みのついで扱いである

157 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 17:28:05.69 BhsTCJs00 124/298

「客に出す茶も無いのか」

「無い」

「どうなっておるのじゃ」

「こっちのセリフだよ全く...」

「で、依頼は何ですか?」

「政略結婚が___」

「僕には止められないので自力でどうぞ」

158 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 17:32:40.94 BhsTCJs00 125/298

「違う!そうではないのじゃ!」

「ほう」

「だから妾は姫を辞めるのじゃ!」

「そんな勝手な事相談しないで下さいよ」

「煩い!この職務放棄ヤロー!」

「...」

「まずですね、貴方が姫を辞めようとする事が間違いです」

「それを理解させてあげましょう。...あ、説教する訳ではないのでご安心を」

159 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 17:41:19.82 BhsTCJs00 126/298

男は床にある扉に手をかける


「そ、それは?」

「これは床下収納ではありません。まさに『扉』です」

「これは異世界に繋がっています」ギィ...


男は扉を開く


「異世界!?」ワクワク

「ええ。ここには貴方を姫として扱ってくれる者は居ません」

「是非行かせてくれ!」

「良いですよ。元よりそのつもりですしね。明日の朝ここに呼び戻します」ピンッ


姫の口の中にチップを入れる


「はぶっ!?何を入れた!?」

「これを使って呼び戻すんですよ」


160 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 17:49:25.68 BhsTCJs00 127/298

「達者でなー!」バタン


姫は勢い良く入って行った

入って暫くはダメージ軽減が付与されるので、まぁ痛くはないだろう


「ふー...」

「ま、死にはしないでしょう」

161 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 17:56:59.61 BhsTCJs00 128/298

~魔女サイド・昼~

魔女(昼飯昼飯)モグモグ

伯爵「はは、流石にエネルギーを使ったか」

伯爵子「魔女さん」

魔女「はい」

伯爵子「午後の修行はどうしますか?」

魔女「うーん...夜までじっくり休もう。それからだね」

魔女「無理してまた倒れられてもね」

伯爵子「分かりました」

162 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 17:58:59.02 BhsTCJs00 129/298

~食後~

魔女「ふぅ」

魔女(休むよう言ったけど、この館を探索してみようかな)

魔女「...」トコトコ

魔女「...あっ」

163 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 18:00:22.53 BhsTCJs00 130/298

下2>>館で魔女が発見した物とは?

165 : 以下、名... - 2017/11/12 18:05:55.00 y02K2HDi0 131/298

地下に沸いてる温泉

167 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 18:10:30.44 BhsTCJs00 132/298

魔女「なんか気圧が変ね...」


魔女は不審に思い周りを探る


魔女「?」


魔女はカーペットに一ヶ所捲れる点があるのに気付いた

そしてそれを捲ると、地下へと続く梯子があった


魔女「梯子...?」

168 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 18:16:29.39 BhsTCJs00 133/298

魔女が梯子を降りると


魔女「お、温泉!?」

魔女「温泉があるなんて...ここは一体どうなっているの?」

魔女「色々探索して見ましょう」カンカン


魔女は梯子を登り再び探索を始めた

169 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 18:17:45.11 BhsTCJs00 134/298

下2>>館で次に見つける物

171 : 以下、名... - 2017/11/12 18:25:17.77 tfkZvyVwo 135/298

>>166

166 : 以下、名... - 2017/11/12 18:05:55.13 tfkZvyVwo 136/298

普通の像に擬態しているガーゴイル(侵入者)

172 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 19:32:38.94 BhsTCJs00 137/298

魔女「...」


像が置いてある

しかし、どうにも不自然だ。単体でそこにある上に生きているような気がする


魔女「ねぇ」ガシッ

ガーゴイル「うわっ!」

魔女「やっぱり擬態だったのね。ここで何してんの?」

173 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 19:33:30.48 BhsTCJs00 138/298

下1>>どうしてガーゴイルはここにいるのか

174 : 以下、名... - 2017/11/12 19:34:04.71 y02K2HDi0 139/298

伯爵に妹を攫われたので潜入

175 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 19:54:40.86 BhsTCJs00 140/298

ガーゴイル「実は伯爵に妹を拐われてな」

魔女「え!?」

ガーゴイル「いや、遊んでいたら像と間違えられた」

魔女「無駄に精巧ね...」

魔女「立場上助けてあげる事は出来ないけど見逃してあげるわ」

176 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 19:58:40.36 BhsTCJs00 141/298

~男サイド・夜~

「今日マシなのが来てないなぁ」

「そろそろ閉めようかな」

「むむっ、客の気配」ピクッ

177 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 19:59:47.72 BhsTCJs00 142/298

下1>>客
下2>>依頼内容

178 : 以下、名... - 2017/11/12 20:00:01.71 y02K2HDi0 143/298

リザードマンオス

180 : 以下、名... - 2017/11/12 20:03:10.87 tfkZvyVwo 144/298

嫁がフロッグマンと浮気をしている気がするので調査してほしい

181 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 21:33:04.07 BhsTCJs00 145/298

リザードマン「どうも」

「こんばんは」

(人外でもまだまともな部類だな)

リザードマン「実は、浮気調査の依頼でやって来たのです」

「ほほーう。それでそれで?」

リザードマン(何だか凄い喜ばれている気がする)

リザードマン「嫁がフロッグマンと浮気しているかどうか、です」

「成る程。因みに嫁さんは家に?」

リザードマン「今日は居ますね。明日からの動きが重要です」

182 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 21:38:03.51 BhsTCJs00 146/298

リザードマン「明日の昼から動きがあると思います」

「何故ですか?」

リザードマン「一度盗聴器を仕掛けた事がありまして」

「それは今ありますか?」

リザードマン「何だか悲しくなってデータを消してしまいました」

「そう、てすか...」

リザードマン「こちらが住所です」スッ


住所の書かれた紙を受けとる

183 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 21:39:57.76 BhsTCJs00 147/298

そしてリザードマンは家に帰った

その背中はどことなく寂しげだった


「...クッソまともじゃないか」

「寝よう」

184 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 21:44:45.88 BhsTCJs00 148/298

~魔女サイド・夜~

魔女「やるね!」ギュウウウン

伯爵子「いえいえ」ギュウウウン


大気が振動する程大きな溜めから放たれる一撃をぶつける


ゴゴオオッ!!

魔女「うん。大体のコツは教えたよ」

伯爵子「はい」

魔女「体壊さない程度に鍛練してね」

185 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 21:47:59.81 BhsTCJs00 149/298

~男サイド・朝~

「よし」

「とりあえず喚び戻すか」


男は召喚術式で姫を呼び出す


(生きてれば良いが)

186 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/12 21:49:27.59 BhsTCJs00 150/298

下2>>異世界から帰って来た姫の状態

188 : 以下、名... - 2017/11/12 21:53:19.73 XEYTZQK50 151/298

なんかごついし覇気纏ってる

189 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/13 21:22:47.48 J6Wqq6IZ0 152/298

「...」バリバリ

「!?」

(明らかに強くなっている...覇気すら纏って...)

「ふふふ」

(僕は精神と時の部屋を解放した覚えは無いぞ)

「妾は理解したぞ!溢れる力を!政敵など妾が破壊してくれる!」

「そうですか...」ポカーン

「またの」ダダダダ


姫は帰って行った

190 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/13 21:30:00.19 J6Wqq6IZ0 153/298

~市街地~

男はリザードマンの家まで来た


(あとはバレないよう張り込むだけだ...)

(慎重に行こう)

191 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/13 21:34:18.57 J6Wqq6IZ0 154/298

下2>>何が分かった?

193 : 以下、名... - 2017/11/13 21:48:42.04 jVpLHyWh0 155/298

フロッグマンは♀でただの友達だった

194 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/14 17:42:08.84 aY+vuLs/0 156/298

フロッグマン?「...」トコトコ

(!!)

(ん?いや待て、あれは...)

(め、メスだ!奴はフロッグマンじゃない...)

(フロッグウーマンだ!!!)

(ど、どういう事だ?まさか偽装結婚...?)


男は一旦その場を離れた

195 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/14 17:47:39.30 aY+vuLs/0 157/298

「あーもしもし。リザードマンさんですか?」

リザードマン『!?ど、どこから...』

「念話魔法です。聞こえていますか」

リザードマン『ああ、すまない私だ。何かあったのか』

「一つお尋ねしてもよろしいですか?」

リザードマン『ええ』

「子供を作る予定はありますか?」

リザードマン『あります』

「そうですか、ありがとうございました」

196 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/14 17:52:27.96 aY+vuLs/0 158/298

(これで偽装結婚の線も無くなったし...)

「探偵はおしまいですね」

「でも折角住宅地に来たんだし、どっか寄って行こうかな」

「...と言っても何処にしよう」

197 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/14 17:53:16.42 aY+vuLs/0 159/298

下2>>何処に寄る?

199 : 以下、名... - 2017/11/14 17:53:45.79 FYUPyKk8O 160/298

伯爵邸

200 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/15 19:53:20.85 gL+FETF20 161/298

~伯爵邸~

伯爵「来客?」

使用人「はい」

伯爵「どんな奴だ?」

使用人「男性です」

伯爵「ははは、面白い洒落だな。...で?どうなんだ」

使用人「ええっと...」

201 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/15 19:54:27.06 gL+FETF20 162/298

下1、下2>>男の特徴

202 : 以下、名... - 2017/11/15 19:55:18.54 at2gHdUe0 163/298

彫刻のような肉体

203 : 以下、名... - 2017/11/15 19:55:21.87 3thNauj80 164/298

平凡。黒髪で顔は中の上くらい

204 : 以下、名... - 2017/11/15 19:58:06.39 3thNauj80 165/298

矛盾するなら>>203の「平凡」は無視していいです

205 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/15 20:57:34.22 gL+FETF20 166/298

使用人「肉体的には平凡」

伯爵「ふむ」

使用人「髪は黒髪」

伯爵「ほう」

使用人「顔は中の上です」

伯爵「通せ」

使用人「畏まりました」

206 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/15 21:35:21.50 gL+FETF20 167/298

因みに肉体的には平凡と使用人に言われましたが、ハイパー着痩せモードなので実際には>>202です

207 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/15 21:51:32.92 gL+FETF20 168/298

伯爵「何用ですかな」

「近くまで来たものでして。立ち寄ったのです」

「やはり大きな家をお持ちになられているようで」

伯爵「いえいえ、そんな...」

「お高いんでしょうね」

伯爵「あ、そうです。魔女さんが今裏庭にいらっしゃいます」

「見に行っても?」

伯爵「どうぞ」

208 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/16 18:38:27.49 qaXHX2bB0 169/298

魔女「良いね。この分だとそろそろ課程修了だよ」

伯爵子「ありがとうございます」

「魔女さん。久し振りです」

魔女「そんな久し振りでもない気がするけど...」

伯爵子「貴方は一体?」

「魔女さんの雇用主ですかね。大元の」

伯爵子「へぇ、強そうですね」

「戦闘はあんま好きじゃないかな」

209 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/16 19:34:40.10 qaXHX2bB0 170/298

魔女「戦闘職使えないからね」

伯爵子「えっ」

「それはちょっと違うね。戦闘専用では無いだけかな」

「器用には戦えないけどね」

伯爵子「そうですか。何の用で来られたんですか?」

「様子を見に来ただけさ。じゃあここら辺でお暇させて貰うよ」

210 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/16 19:40:49.57 qaXHX2bB0 171/298

~店~

「ふぅ」

「加圧魔法かけながら動くと良い運動ですよ本当」

「...ん?」カサッ


ポストに何か紙が入っている


「何が書いてあるんだコレ」

211 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/16 19:41:31.11 qaXHX2bB0 172/298

下2>>書いてある内容

213 : 以下、名... - 2017/11/16 19:44:37.91 DW6y8EpO0 173/298

隣に同業者ができた

214 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/16 20:01:18.83 qaXHX2bB0 174/298

「ほほーん」


そこには、隣に同業者が出店する旨が記されていた


「ま、明日にでも挨拶しに行きましょうかね」

「どんな人だろう」

215 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/16 20:35:25.66 qaXHX2bB0 175/298

~翌日~

「ふべっ」ガバ

「しまった」


どうやら、疲れて寝てしまったようだ


「体痛いわ...」

「...ま、挨拶しに行くか」

216 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/16 21:12:47.75 qaXHX2bB0 176/298

下1>>隣の同業者の外見
下2>>隣の同業者の性格

217 : 以下、名... - 2017/11/16 21:13:53.73 U2xlXYpJ0 177/298

金髪の三つ編みの美少女
性格の安価だったら「世話好き」

218 : 以下、名... - 2017/11/16 21:16:01.20 r1Ug8XfQo 178/298

熱血の世話焼きさん

219 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 19:56:22.74 AgjDgldp0 179/298

~隣店~

「こんにちは」

金髪「あ、お客さんですか?」


その少女は金髪であり、なおかつ三つ編みであった


「いえ、隣でやらせて貰ってる者です」

金髪「へぇ、貴方が...よろしくお願いします」グルグル


金髪の少女は、様々なアングルで男を見回す


金髪「うーん...」ジロジロ

220 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 20:01:54.03 AgjDgldp0 180/298

「一体何をされてるんでしょうか?」

金髪「く、くそぅ...」

金髪「何処からどう見ても悩みの原因ポイントが無い!!」

「僕の生活は確かに充実していますね」

「そちらこそ、何かお悩みでもあったら言って下さいね」

「うちはお悩みというよりお願いの方が多いんですけどね。それでは」

221 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 20:07:52.69 AgjDgldp0 181/298

~店~

「良い人そうで良かったです」

「そろそろ僕も職務に取りかからなくては」

「...と言っても待ちが基本なんですけど」

「受動的ですねぇ全く」

222 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 20:09:08.48 AgjDgldp0 182/298

下1>>客
下2>>相談内容

223 : 以下、名... - 2017/11/17 20:09:25.66 /htX4sdD0 183/298

超イケメン

224 : 以下、名... - 2017/11/17 20:10:05.90 x+F1q9LFo 184/298

ストーカーをなんとかしてほしい

226 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 20:12:56.15 AgjDgldp0 185/298

イケメン「やあ」

「こんにちは」

イケメン「落ち着いた空間だね」

「それはどうも」

「さて、ご相談の方に移りましょうか」

イケメン「はい。実はですね...」

イケメン「ストーカーをなんとかしてほしいんです」

227 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 20:21:51.68 AgjDgldp0 186/298

「ほほう、ストーカーですか」

イケメン「ここ最近、誰かにつけられているんです」

「分かりました」

「今日の所はこれを身につけて下さい」カチャ


男は小さな服のボタンの様なものを取り出した


イケメン「これは一体?」

「発信器であり、小型カメラです」

「ボイスレコーダーもお貸ししましょうか?」

イケメン「ありがたいです。とりあえず今日はこれで十分だと思います」

「あとこれも」ピラ

「この番号にかけてくれれば出ますので」

イケメン「はい、ありがとうございました」

228 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 20:29:57.74 AgjDgldp0 187/298

「ま、あれ程のイケメンですとストーカーの一人や二人いそうですね」

「彼は彼で難儀しているのでしょう」

「少々贅沢な悩みに感じるやも知れませんがね」

「しかしまともじゃないか。出だしは好調と言った所か」

229 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 20:31:24.29 AgjDgldp0 188/298

下1>>客
下2>>依頼内容

230 : 以下、名... - 2017/11/17 20:32:37.61 PzUKSs280 189/298

ゾンビ娘

232 : 以下、名... - 2017/11/17 20:38:13.22 /htX4sdD0 190/298

生き返りたい

233 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 21:13:40.35 AgjDgldp0 191/298

ゾンビ娘「うー...」

「?」


全身をダークファッションに包んだ『誰か』がそこにいるように見える


「一体誰なんですかね」

ゾンビ娘「ゾンビです」

「成る程。だから体を隠したがるんですね」

ゾンビ娘「生き返らせて下さい」

「...ま、良いでしょう」

234 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 21:17:55.30 AgjDgldp0 192/298

「...」ゴリゴリ

ゾンビ娘「何をされてるんですか...?」

「世界樹の葉をすりつぶしてる」

ゾンビ娘「えっ」

「そのまま与えたら強すぎる聖素で肉体が溶けるかもしれないからね」

「んっ、そろそろ良いだろう」コポコポ

「さ、飲んで下さい」コト


カップに入れて差し出す


ゾンビ娘「いただきます...」ゴクッ

ゾンビ娘「!!!」

235 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/17 21:19:50.23 AgjDgldp0 193/298

下2>>蘇生したらゾンビ娘はどうなった?

237 : 以下、名... - 2017/11/17 21:28:24.25 oIaMW9kL0 194/298

止まっていた年齢分の成長をして、妙齢の女性になった

238 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/18 13:24:10.55 6AA9HtyS0 195/298

ゾンビ娘「おおお...」グググ

「や...やりましたよ」

「お、おう?」


ゾンビ娘だった娘はゾンビだった分の年月を成長したように見える


「けっこう成長しましたね」

「これで私も人間です」

「ゾンビだったから、また人間に戻ったって事です」

「?」

「貴方は人間です。元からそうなんですから、ゾンビの時の事なんて忘れませんか?」

「過去を切り捨てるのには時間がかかります」

「ええ、応援していますよ」

「はい!」


娘は去って行った

239 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/18 13:27:50.06 6AA9HtyS0 196/298

「僕も他人の過去に不用意に触れないようにしよう」

「僕の周りには訳あり人間が多いですけど」

「それを引き寄せているのは他でもない僕」

「そんな人間の助けになろうじゃないか」

240 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/18 13:34:32.40 6AA9HtyS0 197/298

下1>>客
下2>>依頼内容

241 : 以下、名... - 2017/11/18 13:46:42.53 cNfTIDcwo 198/298

痣だらけの5歳の女の子

243 : 以下、名... - 2017/11/18 13:56:00.82 8s6BxiEZ0 199/298

家がすっかり荒らされた。現場検証してほしい

244 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/18 14:28:05.70 6AA9HtyS0 200/298

女の子「あのー...」

「えぇ...」

「なんでしょうか」

女の子「今日は、お願いがあって来ました」ヨロ...

「フラフラじゃないですか。とりあえず椅子に座って下さい」

女の子「あ、はい...」ポス

「で、一体何のお願いかな?」

女の子「家を荒らされてしまって...」

「ふむ、現場検証すれば良いのかな」

女の子「多分そうだと思います」

245 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/18 14:33:07.28 6AA9HtyS0 201/298

「...ん?」

女の子「どうかされましたか...?」


良く見ると、全身に多くの痣が出来ていた


「痣が出来ているじゃないですか」

「さっきの余りは...あった!」

「これを痣に塗って下さい」スッ

「世界樹の葉のエキスです。余り物ですが効果はあります」

女の子「あ、ありがとうございま...す」

「じゃあ行こうか」

246 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/18 14:36:05.42 6AA9HtyS0 202/298

~女の子の家~

「うへぁー...」


思ったより荒らされている。色々見つかりそうではあるが

恐らくこの女の子一人で暮らしているのだろう


「じゃあ探すかな」ギュン


男は手袋を着けて物色を始めた

247 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/18 14:37:19.31 6AA9HtyS0 203/298

下1、下2>>見つかった物

248 : 以下、名... - 2017/11/18 14:38:04.20 wBJyIKYI0 204/298

娘のブラジャー(Bカップ)

249 : 以下、名... - 2017/11/18 14:55:48.50 FABrFUNh0 205/298

伯爵家の使用人のハンカチ

250 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 19:25:44.62 bbGl1OuF0 206/298

「...ブラジャー?」スッ

「ふむ、目利きしてみよう」

(端から見れば只の変態だ)ジーッ

「!?」

(娘のか!)

「なぜ娘が?そして何故ブラジャー?」

「謎が増えたぞ...」

251 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 19:33:28.64 bbGl1OuF0 207/298

(しかしBカップか...)

(胸の大きさ等気にはしないけど)

「ん?これは...」

「ハンカチか。異様に綺麗だ」

(はて、何処かで見たような...)

「分からないな。持ち帰って調べてみよう」

252 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 19:37:01.42 bbGl1OuF0 208/298

「これで大体調べ終わったかな」

女の子「犯人、分かりました?」

「おおよそは...」

女の子「おおよそ?」

「多分って事ですよ」

「帰って調べものをします」

「どれくらい進んだか知りたければまた来て下さい」

「それではまた」

253 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 19:41:36.10 bbGl1OuF0 209/298

~店~

「参考書物は...」

コンコン


ドアをノックされた


「はい。こんにちは___おや」

魔女「只今です」

「お帰り。もう仕事は終わったのかい?」

魔女「無事終了&修了ですね」

「そうですか」

254 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 19:44:54.14 bbGl1OuF0 210/298

「さて、仕事の続きをしよう」

魔女「あれ?」

「どうされました」


汚れを付けないようショーケースに入れておいたハンカチを魔女が見ている


魔女「うん。このハンカチ、伯爵家の使用人の物だよ」

「本当ですか!?」

魔女「間違いない!」

255 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 19:47:48.71 bbGl1OuF0 211/298

「いやぁ...これで安心して眠れます」

魔女「良かったです」

「...んん?」

魔女「どうしたの?」

「魔女さん今日どこで寝るの?」

魔女「え、えーっとですね。それは____」

「秘密は無しだよ」

魔女「ふえっ!?」

「で、どこで寝るの?」

256 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 19:48:51.32 bbGl1OuF0 212/298

下2>>魔女はどこで寝るか

258 : 以下、名... - 2017/11/19 19:49:47.56 T9+Q7Qoq0 213/298

近くのホテル

260 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 20:12:42.43 bbGl1OuF0 214/298

魔女「近くのホテルで寝ますよ」プイッ

「拗ねてる?」

魔女「煩い!」

「えぇ...」

魔女「また明日」バタン!


魔女は力強くドアを閉めて去って行った


「...魔女さん、寝るとこ無いのか?」

261 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 20:36:17.88 bbGl1OuF0 215/298

~翌日・店~

「あっ」

魔女「どうしたの?」

「本日、定休日のようです」

「そして、王女様が来ます」

魔女「へぇ」

「折角なので、伯爵家を調べる許可も欲しいのです」

魔女「???」

262 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 20:42:24.73 bbGl1OuF0 216/298

「ど、どうしましたか?」

魔女「なんで許可を取る必要があるの?」

「隠れて行動すれば良い、と?」

魔女「うん」

「万一、捕まった時にどうにか出来るようにです」

魔女「それでも、人の心をそうやって...」

「他人に尽くしてあげれば、その欲求は満たされます」

「win-winの関係ですよ」

魔女「愛は無償だよ」

「関係を保てますね」

魔女「...そういうんじゃ無いんだよねぇ...」

263 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 21:11:11.66 bbGl1OuF0 217/298

王女「会いたかったよー!」バゴーン

「うぇ」

王女「さあ、私と結婚を___」

「ちょっと待って下さい。僕にもお願いがあります」

王女「言ってみてよ」

「これは僕の願いではないのですが...同性愛を許して欲しいと」

王女「...んー、それ元々私達の結婚競争でズル出来ないように作ったルールなんだよねぇ」

「...つまり?」

王女「私と結婚すれば良いのです」

「お付き合いからでよろしいでしょうか」

王女「よっしゃああああ!!!」

264 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 21:22:50.70 bbGl1OuF0 218/298

「そしてもう一つお願いがあるのですが」

王女「はい」

「伯爵という方をご存じでしょうか」

王女「まぁ、知っているぞ」

「彼の家の調査をしたいのです」

「お力添えは要りません。許可だけ欲しいのです」

王女「幾ら何でも無条件に、という訳にもいかん。何か理由はあるのか?」

「荒らされた女の子の家から彼の家の使用人のハンカチを発見したのです」

王女「ま、どうにかなるかな...でも」

「でも?」

王女「何かお願い聞いて欲しいなー...って」

「どうぞ言ってみて下さい」

265 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 21:23:50.93 bbGl1OuF0 219/298

下2>>王女のお願い

267 : 以下、名... - 2017/11/19 21:26:08.68 4UZk/QQr0 220/298

ちゅーして

268 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 21:35:22.83 bbGl1OuF0 221/298

王女「ちゅーして」

「え、いや、その...」

王女「恋仲なのに出来ないと?」

「まぁ、それもそうですね。では」チュ

王女「っ!!」

「ふぅ、これで良いですか」

王女「ま、まぁええじゃろ///」

「じゃあ行こうかな」

269 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/19 21:39:17.47 bbGl1OuF0 222/298

そのまま、王女は帰って行った


魔女「そんな簡単に付き合うなんて軽薄すぎます!」

「だってもしかしたら僕の事を好きかも知れないけど所詮権力の為だからね」

「愛とかとは違うように思えてきた」

魔女「なっ...」

魔女(気付いてないのかこいつ!?)

270 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 19:06:57.74 xWhhjlOy0 223/298

「そんな事より、今日は休日なんだ」

「魔女さんは自由に休みを謳歌してね」

コンコン


ノックの音がする


イケメン「どうも」

魔女「...!?」

「例の機械、返して下さい。データを見ます」

イケメン「これですね」プチッ

「ええ。では、映像データを閲覧します」ピシュン


男が触れると、服のボタンのようなそれはメモリーカードになった

そして、それをモニタの脇にある穴に差し込む


「何もないといいんですがね」

272 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 19:11:25.27 xWhhjlOy0 224/298

下2>>イケメンをストーカーしていた者の正体(誰もいないも可)

274 : 以下、名... - 2017/11/20 19:12:56.09 W60L8W2u0 225/298

喋る猫

275 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 19:49:33.82 xWhhjlOy0 226/298

その映像には、付かず離れずの距離で着いてくる猫の姿が


魔女「猫?」

イケメン「なんだ猫ですか」ハハハ

「...音声を拡大」

「ガガッ___カレヲ...ジジィッッ___カレヲヲ....」

イケメン「ひっ!?」

魔女「こ、これは...!」

「言語能力を持っていると考えて問題ないでしょう」

「これ程の頭脳がある猫。放置しておくと危険かも知れない」

276 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 19:57:46.16 xWhhjlOy0 227/298

「占い師するよ」ゴト


いつもの水晶玉だ


魔女「位置も占えるの?」

「ええ...むむっ」

イケメン「出ましたか?」

「...イケメンさんの家の近くの路地裏ですね」

魔女「行ってみましょう」

277 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 20:02:00.90 xWhhjlOy0 228/298

~路地裏~

「...」

「...只の猫のふりをするのはやめてくれ」

「君は何故、ストーカーをした?」

「答えて貰おう。逃がすつもりはないよ」

278 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 20:06:42.80 xWhhjlOy0 229/298

下2>>猫は何と言うか

280 : 以下、名... - 2017/11/20 20:20:47.22 DlC/6g2Io 230/298

お腹の中にはイケメンの子供が居る
認知して飼ってもらいたい

281 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 21:36:14.60 xWhhjlOy0 231/298

「私のお腹の中には、イケメンさんの子供が居るんです」

「...え?」

イケメン「なっ...」

「覚えはありますか?」

イケメン「...あります」

魔女「あるのか...」


魔女が困惑する


「じゃあ、イケメンさんは猫を飼うという事で」

イケメン「ええ、そうせざるを得ないようです」

282 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 21:38:24.32 xWhhjlOy0 232/298

~店~

「よし、解散です」

魔女「上がりぃ!」

(さて、何をしようかな)

283 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/20 21:39:28.13 xWhhjlOy0 233/298

下1>>魔女の予定
下2>>男の予定

284 : 以下、名... - 2017/11/20 21:39:46.52 Rbs/BrTY0 234/298

銭湯に行く

285 : 以下、名... - 2017/11/20 21:40:23.13 JrXp4WZU0 235/298

魔女と混浴銭湯に行く

286 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/21 20:37:33.31 hv3dkGXd0 236/298

魔女「銭湯銭湯」

「...おや、銭湯に行かれるのですか?」

魔女「さっぱりしたいのですよ」

「それならお勧めの銭湯がありますよ。行ってみませんか?」

魔女(き、気になる!)

魔女「じゃあ行きましょう」

287 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/21 21:23:16.37 hv3dkGXd0 237/298

~湯~

「どうです?いい景色でしょう?」


そこは海を一望出来る位置にあり、潮風の匂いが心地良い


魔女「え、えぇ...」

魔女(確かに良い光景。でも...)

魔女(混浴だなんて聞いてないッ!)

「...おや、もうのぼせましたか?」

魔女「いや?そうじゃないけど...」

「やはり上司が着いてくると居心地の悪い物なんでしょうか?」

魔女「そんな事は...」

288 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/21 21:36:22.12 hv3dkGXd0 238/298

~その後~

「ふーっ...もう夜ですね」

魔女「そうですね」

「今日は何処で寝るんですか?」

魔女「っ...!」

「正直な所を言って貰って結構です」

「寝る場所は自由ですからね」

魔女「そう」

289 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/21 21:37:26.42 hv3dkGXd0 239/298

下2>>魔女は今日、何処で寝る?

291 : 以下、名... - 2017/11/21 21:38:00.28 TCsVNLM4O 240/298

鳥の巣

293 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/22 21:10:44.28 n3kcTd6e0 241/298

魔女「鳥の巣」

「ほほう」

「しかし、そんな場所で寝れるのでしょうか?」

魔女「怪鳥の巣があるのよ」

「結構野性的なんですね」

魔女「それは褒めてるの?」

「ええ、褒めてますよ」

「それでは、また」

「...っと、そうだ。明日も休みです」

「自由にお過ごし下さい」

294 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/22 21:15:18.63 n3kcTd6e0 242/298

~家~

「怪鳥の巣というのも気になりますね」

「今度場所を聞いてみましょう」

「休みだけど夜更かしせずに寝るかな」

「安定した生活は宝と等しいからね」

295 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/22 21:16:58.62 n3kcTd6e0 243/298

下2>>男が今夜見る夢

297 : 以下、名... - 2017/11/22 21:17:51.45 sy+lGgzU0 244/298

大金持ちになった夢

298 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 08:54:08.18 tGQCUQdV0 245/298

~夢~

「...」

「ん?ここは...店ですか」

「まぁ良いでしょう」

「何だか急に体を動かしたくなってきました」

「散歩に行きましょう」スック


299 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 08:58:06.61 tGQCUQdV0 246/298

「おや、何かありますね」


男が見ると、郵便受けパンパンに何かが詰まっていた


「依頼でしょうか?いや、こんなには...」ガコッ


そこには、大量の万札が


「...?鑑定してみよう」

「これ全部本物っぽいですね」

300 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 09:03:22.86 tGQCUQdV0 247/298

「奥に何かありますね」ペラッ


手紙が一通だけ入っていた

『全世界からお主はただ一人儂の財産を継ぐことを許された。好きに使えよ』


「...そうですか。何しましょう」

301 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 09:04:46.91 tGQCUQdV0 248/298

下2>>男は何をしたい?

302 : 以下、名... - 2017/11/23 09:20:02.01 CN4xB2flo 249/298

諸国漫遊

304 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 14:32:49.79 tGQCUQdV0 250/298

「ま、色んな国に行ってみるのも良いかもしれませんね」

『汝、諸国漫遊を望むか...?』

「!?」

『ククク...これは儂の実験じゃ』

『まぁその金はやるでの。良い旅を』

「な、なんなんだ...!?」

305 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 15:22:31.29 tGQCUQdV0 251/298

~リアル~

「む」ガバッ

「夢かぁ」

「...ま、いいか」

「今日も休日か...」

「何しよう」

306 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 15:25:12.98 tGQCUQdV0 252/298

下1、2>>男の今日の予定

307 : 以下、名... - 2017/11/23 15:27:25.74 d/HTsVSn0 253/298

お城に行く

308 : 以下、名... - 2017/11/23 15:29:41.51 IcopbzhX0 254/298

教会に行く

309 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 15:33:19.42 tGQCUQdV0 255/298

「城にでも行くかな...」


~城~

「さてと、徘徊しましょうかね?」

「何か面白い物でもあると良いんだけどね」

310 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 15:38:12.06 tGQCUQdV0 256/298

(うーん、手入れが行き届いているね)スタスタ

(天井のシャンデリアまでも)スタスタ


男は見回しながら城内を歩く

しかし、前方を良く見ていなかったのだ


ゴッ


誰かにぶつかってしまった


「おー痛てて...すみません。ご無事ですか?」

311 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 15:40:10.39 tGQCUQdV0 257/298

下2>>ぶつかった人

313 : 以下、名... - 2017/11/23 15:56:11.20 ScdQ66+LO 258/298

王女

314 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 16:02:56.98 tGQCUQdV0 259/298

王女「くっ...」

「ん?」

王女「あっ」

王女「男じゃーっ!」ガシィ

「お、王女様!?」

王女「む」

315 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 16:08:19.77 tGQCUQdV0 260/298

王女「今、妾の事を王女様と言ったね?」ズイッ

「え、ええ」

王女「妾達の関係は?」

「...恋人?」

王女「なんじゃそのクエスチョンマークは!妾とお主は恋人じゃ!」グワングワン

「わ、分かりましたぁ!?」ガクガク

王女「分かったのなら呼び捨てにせい」

「はい」

316 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 16:12:03.50 tGQCUQdV0 261/298

「そうです。何か新しいニュースありましたか?」

王女「無いぞ。じゃが...」

「?」

王女「妾と二人でホットなニュースを___」

「んぁ失礼しました!」


男は瞬間移動した

317 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 16:16:35.21 tGQCUQdV0 262/298

「ふぅ」

(しかし、恋人とはいえステップが早すぎて怖い)

(やっぱり、権力の為?)

「そういえば、ここは一体?位置指定しなかったし...」

「...成る程。教会ですか」

「祈って行きますかね?」

318 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 16:17:37.58 tGQCUQdV0 263/298

下2>>教会でのイベント

320 : 以下、名... - 2017/11/23 16:35:34.72 QfiED4J8o 264/298

謎の女神様からのお告げを受ける

321 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 16:49:28.02 tGQCUQdV0 265/298

男は椅子に腰掛け、目を瞑る

すると、何処からか声が聞こえる


女神「聞こえてますか?」

「え、あ、はい?」

女神「ここは貴方の心理世界です」

「はぁ」

女神「面白そうなのでお告げをしにきました」

「そうですか。お告げとは?」

女神「ええ、ではお告げです」

322 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 16:50:19.55 tGQCUQdV0 266/298

下1>>お告げの内容

323 : 以下、名... - 2017/11/23 16:52:07.65 M6kQeadO0 267/298

呪怨の怨霊佐伯伽耶子を退治しに行きなさい

326 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 17:48:33.30 tGQCUQdV0 268/298

女神「貴方にはある怨霊を退治すべきです」

「怨霊」

女神「はい」


~説明~


「...無理ですね。僕には倒せません」

女神「無理にでも倒す必要があるとは言わないけれど...」

「ん?倒さなくてもいいんですか?」

女神「この件を無しにすると?」

「違います。倒さずにでもどうにかすればいいんですね」

女神「はぁ」

「じゃあ大丈夫ですね」

327 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 17:50:52.55 tGQCUQdV0 269/298

「とりあえず、家の位置を教えて下さい」

女神「あいよ」ピロピロピロ


男の脳内に情報が送られる


「よし。これでどうにかなります」

女神「あ、そう?じゃあね」

328 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 18:00:46.46 tGQCUQdV0 270/298

~リアル~

「むむむ...」

「ふうううううん...」

「くあぁっ!!」バリバリバリ

神父「な、何やってるんですか!?」

「次元...隔絶...」

神父「はい!?」

329 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 18:06:05.76 tGQCUQdV0 271/298

~店前~

「凄い疲れた...」

「あれ、何で僕ここに戻って来てるんだろう?」

「癖だなぁ」


ここで男は閃く


「あの人に依頼するか」

330 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 18:15:07.29 tGQCUQdV0 272/298

~隣店~

「こんにちは」

金髪「あっ、隣の...確か、男さんでしたっけ」

「はい。依頼がありまして」

金髪「えっ」

「とりあえず聞いて下さい」

金髪「はい」

331 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 18:29:55.22 tGQCUQdV0 273/298

「これは危険な任務です」

金髪「...」

「王女が本当に僕の事が好きか調べて欲しいんです」

金髪「その程度自分で調べたらどうですか?」

「本当か嘘か分からないんですよ」

金髪「だから私を頼ったと」

金髪「良いでしょう!やって見せます!」

「感謝します」

(帰って寝よう)

332 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 18:42:22.78 tGQCUQdV0 274/298

~翌日~

「本日は仕事だ」

魔女「結局どうするの?」

「あの家から娘のブラジャーが見つかったから捕まえる」

「そして話を聞く」

「女の子も連れてきた」

女の子「こんにちは」

魔女「こんにちは」

「さあ占うぞ」

333 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 18:49:28.76 tGQCUQdV0 275/298

「お」

魔女「出ました?」

「町外れの方だな」


~町外れ~

「娘さん。そこにいますね?」

「...っ」

「あなた、ここの女の子の家に侵入しましたね?」

女の子「...」

「過去の事は____」

「罪の精算はする必要がありますね」

「...」

「さぁ、教えて下さい」

334 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 18:51:13.13 tGQCUQdV0 276/298

下2>>娘が女の子の家に侵入し、荒らした理由

336 : 以下、名... - 2017/11/23 18:53:55.00 PpyqgghR0 277/298

かつて自分が住んでいた時に置いてきてしまった形見を取り戻すため

337 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 21:02:50.73 tGQCUQdV0 278/298

「えっとね、そもそもあの家が誰が住んでたか知ってる?」

女の子「?」

「まさか...」

「そう、元々あの家は私の家だったんだよ」

「そして、運の悪い事に私はあそこに忘れ物をしたんだ」

「それからというもの、私は君の家を監視した」

「捨てられたごみ袋だってチェックした」

「ある日、何者かがあの家に押し入った」

「その隙に取り返したと」

「そういう事だよ。ほら」キラッ


娘はとても小さなペンダントを取り出した


「成る程。確かに綺麗だね」

338 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 21:24:13.02 tGQCUQdV0 279/298

~店~

「娘は白って事だよね」

魔女「うーん...となるとやはり伯爵さんか」

「行くしかないな...ステルス!」


三人は透明になった

339 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 21:27:49.51 tGQCUQdV0 280/298

~伯爵邸・書庫~

「潜入成功」

魔女「思ったより簡単」

女の子「怖い...」

「?なんだこの本」


男が広い上げたのはこの家で起こった事の雑記のようだ

男は女の子の家が荒らされたとおぼしき日のページを開く

340 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/23 21:28:36.58 tGQCUQdV0 281/298

下2>>書いてあった内容

342 : 以下、名... - 2017/11/23 21:29:46.14 XrFwmXld0 282/298

悪魔の召喚方法

345 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/24 21:20:45.72 UgO9bitG0 283/298

「悪魔の召喚方法...?」

魔女「悪魔を?」

「恐らく、ここで悪魔を呼ぼうとしている」

「そして、その為にはあの家の何かが必要だった」

女の子「それって...」

魔女「とばっちりね」

「魔力探知」ピピーッ

「地下ですね。行きましょう!」

346 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/24 21:25:57.13 UgO9bitG0 284/298

~伯爵邸・地下~

「やはり...!」

使用人「そこにいらっしゃるのは...」

「問題はそんな所じゃない。貴方が成し遂げようとしている事についてですよ」

使用人「!」

「この魔力は間違いなく悪魔のそれ。しかし、悪魔を喚んで何をするつもりなんですか?」

使用人「...」

347 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/24 21:27:23.67 UgO9bitG0 285/298

下2>>使用人は悪魔を喚んで何をするつもりなのか

349 : 以下、名... - 2017/11/24 21:28:34.20 AQU4Z4cso 286/298

時間を支配する

350 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 14:40:24.05 NeabYp2l0 287/298

使用人「私は、何も持っていない」

「?」

使用人「私は、伯爵様が好きだった」

使用人「しかしあの人は何処の誰とも知らぬ女性の子を持った」

使用人「その女はもういない。...いや、もしかしたら最初から居なかったのかも知れない」

使用人「もう、意味がない。私は人として抜け殻になってしまったんだ」

使用人「でもここには救いがある。悪魔だろうがなんだろうがそれは救いなんだ」

使用人「必ず過去に戻る!こんなタイムラインも全て消すんだ!」

使用人「...時間を支配して」

「...」

351 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 14:47:03.19 NeabYp2l0 288/298

「これは、中々に厄介」

「魔女さん。取り押さえて下さい」

魔女「承知」ガシ

使用人「くっ...悪魔よ!」

「白々しいですね。貴方が悪魔です」

使用人「!?」

「貴方は操られているのです。肉体はともかく、その心を」

「解呪」

使用人「」クタッ

悪魔「オオオオッ...」

352 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 14:53:38.45 NeabYp2l0 289/298

悪魔「ゆ、許さんぞ!時の狭間に消し去ってくれる!」

「...あ、悪魔喚んだ後の事考えてなかった」

魔女「私が倒す!」ダッ

悪魔「ストップ」

魔女「うぇ」ピタ

「魔法耐性も無いんですね...」

「あ、逃げねば」ダッ

悪魔「逃がさん!」

353 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 14:58:36.03 NeabYp2l0 290/298

~伯爵邸・庭~

「くっ!」

悪魔「死ぬが良い!」

伯爵子「男さん!?」

「あ、ステルス解けてたか。とにかく逃げて下さい!」

伯爵子「でもそれ、悪魔ですよね!?」

「僕が倒す。君は安全な場所に」

伯爵子「...分かりました。お手並み拝見します」ズダダダ

悪魔「ふん。一人逃げたか...しかし無駄だ。皆殺してくれよう」

354 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 15:07:42.47 NeabYp2l0 291/298

「よし、ここなら...」

「『占い師』『占星術』」

「重力操作だ!」

ゴゴゴゴゴゴ...

悪魔「!?」


空から隕石が落ちてくる


悪魔「くそっ!逃げ____」

「...マグネット」ブオオン

悪魔「く!吸い寄せられる!」


ズドオオオオオン!!!

355 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 15:13:38.36 NeabYp2l0 292/298

~店~

「...て訳だよ」

魔女「何で生きてんの?」

「ちょっと殴って下さい」

魔女「せい」ゴンッ

魔女「痛った!この固さ...」

「魔物職が使えないとは言ってません」

「だから尻尾が生えても、鱗を纏っていても、メタルボディでも不思議じゃないです」

魔女「私も一応使えるのだけど...尻尾使いづらいし、メタル重すぎるのよ」

「僕も尻尾はちょっとアレですかね」

コンコン

「はい」

356 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 15:18:10.47 NeabYp2l0 293/298

そこには、金髪と王女が


「あ、金髪さん。結果はどうでしたか?」

金髪「それは彼女の口から言って貰う事になってる」

王女「男」

「はい」

王女「これは真剣な事であり、真の愛を誓います」

「...」

王女「私と結婚して下さい!」

357 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 15:19:08.94 NeabYp2l0 294/298

下2>>男の返事

359 : 以下、名... - 2017/11/25 15:43:28.19 sgJayRcB0 295/298

じゃあまずスリーサイズ教えてくれ、ドレス作るから

360 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 18:30:10.07 NeabYp2l0 296/298

「そうですね。ではまずスリーサイズを教えて下さい」

魔女「!?」

金髪「!?」

「...ドレスを作らなければならないのでね」クスッ

王女「良いんだよね...?」

「勿論だよ。元々断る理由も無いしね」

王女「やったー!!!」

361 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 18:33:21.72 NeabYp2l0 297/298

それからというもの、その国は国民を大切にする国になりました

彼らの息子は、修行として再び店を開く事になりましたが___

___それはまた別のお話


~終わり~

362 : ◆7M0syXftfg - 2017/11/25 18:37:30.76 NeabYp2l0 298/298

それでは、安価に付き合って頂き、ありがとうございました

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