山賊「養命酒だ」
元スレ
女騎士「体が熱い…さっき飲まされた媚薬が!」山賊「バカめ、あれは媚薬じゃない」
http://hayabusa.open2ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1510220323/
女騎士「じゃ、じゃあ一緒に飲まされたあのあやしげな錠剤は!?」
山賊「くっくっく、つくづく淫乱な女だぜ…あれはやずやの黒酢カプセルだよこのメスブタが!」
女騎士「や。めろ! そんな白いドロドロしたものを、私にむりやり食べさせるつもりか!やめろ汚らわしい!」
山賊「くっくっく、なにを勘違いしているか知らんがな…ほぅおら無理に顎をこじ開けても食べてもらうぞ…
せっかく手作りしたカスピ海ヨーグルトだからなぁ!」
女騎士「くそ!どこにつれていくたもりだ!目隠しまでするとは! 処刑か! 処刑するつもりだな!」
山賊「くっくっく、そんな処刑なんて楽になれることをやると思ったのか…?つくづくあまちゃんなお嬢さんだ…
ほぉら目隠しを取りな…
お誕生日おめでとう…ケーキ手作りしてみたよ」
女騎士「くそ…情けない…ボロボロに負けて…死ぬこともできずに私は…」
山賊「くっくっく、まだそんなことをほざく余裕があるようだな…お前にはこのにんにく卵黄とイソフラボンも飲んでもらわないとな!」
女騎士「はぁ、はぁ、は、離せえええ! 私をここから出すんだ!この山賊めえ!、ぜぇ、ぜぇ!」
山賊「おやおやずいぶんと暴れて元気なお嬢さんだ…仕方ないこれを飲んでもらおう…
息切れ動悸にはやはり休心だな…」
女騎士「そ、そんな固くて熱くてふといもので私をどうするつもりだ!痴れ者があ!」
山賊「おやおや大興奮だな…これを見たのは初めてかい…?
それじゃあこちらも張り切ってしまうよ。なにせ本場で学んだ手打ちのさぬきうどんだからな…!」
女騎士「私は…弱い…こんな状態で死ぬこともできず…恥を晒すばかり…」
山賊「この世は弱肉強食。弱いものは強者の餌になるしかない。家柄や血筋などその前では意味もなく、意志や使命など消え去るのみ。
弱い貴様はただの肉だ」
女騎士「私は…ただの肉…でも、そんなのは…いやだ」
山賊「しかしいくら否定しようと現実は変えられない。そのなかで最大限にできる抵抗と、己を変える方法は一つ」
女騎士「一つ…?」
山賊「それは健康だ」
山賊「ケール、モロヘイヤ配合の健康青汁。一回ごとのパック入りで長期保存も可能!この一袋で一日分のビタミンミネラルを補給できる!
まずい、もういっぱい!」
女騎士「でもお高いんでしょう!?」
山賊「今ならお試し価格実施中!サンプルもお配りしてます!」
女騎士「下の番号におかけください!」
女騎士「煮え立つ油…次はそういう拷問か…!」
山賊「くっくっく、なにを期待しているんだこのメスブタよぉ?
ほぉら今夜は地鶏唐揚げだあ!」
女騎士「こんな…鶏の唐揚げ程度で私を籠絡するなど…!」
山賊「おっと大切なものを忘れていた。タルタルソースだ」ブチュチュチュチュ
女騎士「やめろぶち殺すぞくそ山賊」
女騎士「く、ブーツを脱げだと?どうせまたヌルいことをするだけだろ!もう飽きたぞへたれ山賊!」
山賊「くっくっく、すっかり牙を抜かれたようだなお嬢さん…しかしこれは拷問なんだよ。
足つぼマッサージだからな」ギュウウウウウ
女騎士「いっだだだだだだたギブギブギブううううごめんなさいいい!」
女騎士「く、こんな足つぼマッサージごときで屈するとは…自分が情けない…!」
山賊「くっくっく、かわいいお嬢さんだな。さっきのマッサージの痛い部位はどこが悪いのか教えてやろうか…?
頭だよ」
女騎士「いっそ殺せえええ!」
女騎士「く、私が寝ている間に一体なにをした!」
山賊「くっくっく、美女が無抵抗に寝ているんだぜ…?男ならなにをやるか、お前でもわかるだろう…?
どうだいこのオシャレなネイル?ビーズをふんだんに使ってみたぜ」
女騎士「わあ、綺麗…!」
女騎士「く、こんな極寒の地につれてくるとは…!
私を凍死させるつもりだなこの卑怯者め!」
山賊「くっくっく、そんな楽な死に方ができるでも…?
ほぉれお前は今からここに穴を掘ってもらう…さっさとやりな!
ワカサギ釣りをはじめるぞ! 天ぷらの用意はしてあるからすぐに揚げられるぞ!」
女騎士「くそ…逃げ出そうとしてまた捕まってしまった…」
山賊「おやおや悪いお嬢さんだ…仕方ない、罰を受けてもらうぞ? いつまでも甘い顔はできないからな」
山賊「この鼻の穴に入ってるのはワックスの塊だ」
女騎士「ひゃい」
山賊「これを一気に引き抜く!」ブチブチブチ
女騎士「いだだだ!」
山賊「ほぉれこんなに鼻毛が取れたぞびっしりだあ」
女騎士「こ、殺せえええ!」
女騎士「私は…なんとしても故郷に…父母の元に戻らなければいけない!こんなところに捕らわれているわけにはいかんのだ!
私には帰る理由がある!」
山賊「くっくっく、気丈なことをいう…だが現実のお前は籠の鳥だ。そして今期のアニメはこのハードディスクに全話録画してあるぞ」
女騎士「もうすこしここにいます」
女騎士「なんだそのまがまがしい針の塊は! 私をそれで拷問するつもりか!私は屈さないぞ!」
山賊「くっくっく、なにを怯えているのかなお嬢さん…?針は嫌いかね…
しかし、ウニは殻から出したてじゃないと味が落ちてしまうんだよ。ほれお上がり」
女騎士「目隠しをしてどうするつもりだ! 潮の匂い…私を海外に売るつもりか!」
山賊「くっくっく、奴隷として売り払うのも一興…しかしそんな簡単に終わらせるわけがなかろう…?
ほぉれ三回回してやる、1、2、3!
よしこの木刀を持て! スイカはあっちだぞ!」
女騎士「どっちだよ! こっちは見えないんだぞ!」
山賊「そうやって言葉だけを聞くからお前はいつまでたっても三流なんだ。神経を研ぎ澄ませ足先の感触に集中しろ。砂から伝わる振動でスイカの位置を割り出すんだ!」
女騎士「こ、こうか……集中すれば、見えるように」
山賊「嘘だよできるわけないだろバカかお前は」
106 : ■忍法帖【Lv=1,ギズモ,c7a】 - 2017/11/09 21:55:52 awp 23/210女騎士「なんだその筒は!まさか私の前でオナホール…」
山賊「カカカ!そうだ。お前の前で…」
女剣士「…」ゴクリ
山賊「きりたんぽを焼いてやるんだよ!ホラホラ、いい米の匂いだろぉ…?」パタパタ
>>106
山賊「このきりたんぽを鍋に…ん?」
女騎士「う、うまそう…」ゴクリ
山賊「手下!この鶏肉は比内産地鶏じゃなくて国産ブロイラーじゃないか!セリもない、これは水菜だ!」
山賊「比内産地鶏、セリ、新潟産米のきりたんぽでないと本物とは呼べん!女騎士には出せない!お前らで食え!」
女騎士「わたしこれでもいいんだけど…」
女騎士「な、なんだこの化け物は! おぞましい!わたしをこいつの餌にするつもりか!おのれぇ!」
山賊「くっくっく、それも楽しそうだな…しかしもっといいこいつの使い方がある…
吊し切りから解体すると、ほぉらアンコウの七つ道具がお目見えだ!
まずはアンキモ、唐揚げからメインは鍋をやるぞ!」
女騎士「くそまた目隠しか! 今度はどこだ!海か砂漠か!それとも本当に売り飛ばすのか!」
山賊「くっくっく、怯えてるなあ…いい表情だ…どれ目隠しを取ってやる…!
お前が十年前に生き別れたお母さん、捜索して見つけてきたぞ。
お母さん、おまえのことずっと忘れてなかったってさ…」
女騎士「くそぉ…また逃げ出そうとして捕まってしまった…!おのれ山賊!」
山賊「やれやれ困ったお嬢さんだ…罰を与えないとな。今まで週二で連れて行ってやった回らない寿司屋を、周一にする」
女騎士「そ、それだけは!それだけは勘弁してください山賊様!」
山賊「プライドの欠片もないなぁ…」
女騎士「か、体が熱い…!おまえ、今度こそ媚薬を飲ませたな!やはりクズだな!」
山賊「くっくっくっ…ハッーハッハッハッ!」
女騎士「な、なぜ笑う!?なにがおかしい!」
山賊「アーハハハハハハ! アヒャヒャヒャヒャヒャッッ!!」
女騎士「貴様ぁ!答えろ答えんか!」
山賊「俺が渡したのは座薬だ」
女騎士「」
女騎士「な、なんだそのオークは!?そいつになにをさせるつもりだ!」
山賊「くっくっく、こいつは俺の親友でなぁ。今までも色々仕事を共にしてきたのさ。おい相棒、仕事を見せてやりな」
オーク「おう。これを見ろ」
山賊「オークの鼻はいいからな!極上の白トリュフが見つかったぜ!今夜は鴨のローストにトリュフソースだ!」
女騎士「やったあ!」
女騎士「な、なんだこいつらは!?私になにをするつもりだ!」
オーク「げっへっへ…」
ゴブリン「グフフフフフ…」
山賊「こいつらは仕事仲間でなあ。今夜は俺も混ぜて四人で楽しもうじゃないか…泣いても喚いても助けはこないぞ? せいぜい抵抗するんだなあ…お嬢さん?」
女騎士「お、おのれええ!」
ジャラジャラジャラ
女騎士「はい国士無双(ライジングサン)」
ゴブリン「」
オーク「」
山賊「ば、バカな…天和だしてさらに国士無双…ば、化け物かこいつ…」
女騎士「くそう…また目隠しされた…
どこだ!なにか移動しているな!どこにいくつもりだ!なにかいえ山賊!」
山賊「くっくっく、もう目隠しになれてしまったか。いつまでその余裕が持つかな…テレビを見ていたらつい行きたくなってしまってね…だって卑怯じゃないか?綺麗な映像を流して『そうだ、京都に行こう』だなんて…」
女騎士「よし目隠しを取るぞ! ここか! ここが初めての京都!!あれ…いつもの山賊のアジトだ?」
山賊「くっくっく、いい表情をしているなぁお嬢さん?
警察に捕まりそうだったからUターンしてきたのさ…
お土産はちゃんと買ってきたから安心しろ…」
女騎士「くそぉ…早朝からこんな農婦の格好でかごを背負わされるとは…!
今度は強制労働でこき使う気か!」
山賊「くっくっく、似合ってるぜ女騎士ぃ?じゃあさっそくそこを掘ってもらおうか。いいか傷つけるんじゃないぞ、新物の竹の子は貴重だからな!
先っぽは刺身で食べさせてやる!」
女騎士「山賊に捕らわれて早数ヶ月…誇りはもはや地に落ちた…しかし私はまだ脱出を諦めていない!」
山賊「くっくっく、ひとりでなにを騒いでいる女騎士?
ところでお雑煮のお餅はいくつだ?」
女騎士「4つで!」
山賊「数が悪い5つにしなさい」
女騎士「雷よ!」バチィ!
女騎士「雷よ!雷よ!」バチィバチィバチィ!
女騎士「はぁ、はぁ」
山賊「どうした、止まるな」
女騎士「こうして魔法を連発されることになんの意味があるというのだ!私が疲れるのを見て楽しんでいるのか!」
山賊「くっくっく…こんどは椎茸の栽培も始めようと思ってな…さあ丸太に雷魔法を放つ作業を続けろ」
女騎士「例え誇りを捨てようと、私は諦めない。必ず逃げ出してみせる!」
山賊「くっくっく、さっきからなにをぶつぶつやっているんだ?
ところでおせちなに食べる?」
女騎士「伊達巻きと栗きんとん!」
山賊「田作りとか黒豆とか地味なのもちゃんと食べなさいよ」
女騎士「くそぉ…また目隠しだあ…今度はどこいくんだ山賊!」
山賊「くっくっく、そうやって目隠しされてる姿もすっかり見慣れたなあお嬢さん?
そろそろ冬だ。アレをやっておこうと思ってな。お、ついたぞ病院だ」
女騎士「予防注射やだあ!」
女騎士「く、くそなんだこの部屋は!こんなところに閉じ込めて…うわ、なんだそれは…なんて硬くて太くて…すごくおっきい…」
山賊「くっくっく、どうした女騎士?ご満悦だな?そんなに素晴らしかったかな、俺の作ったこのエリンギの栽培室は?」
女騎士「捕らわれて数ヶ月…誇りはなくとも、私は諦めない!必ず脱出してみせる!」
山賊「くっくっく、ひとりでぶつぶつとうるさいな。どうせ貴様は逃げられんのだよ…
それからお風呂早く入っちゃいなさい。今夜はゆず浮かべ柚子湯にしてあるからね」
女騎士「わぁい!」
女騎士「山賊につかまり虐待される地獄の日々…しかし私は諦めない!」
山賊「くっくっく、ジェンガで負けたら皿洗い、そう約束したよな?負け犬の女騎士よ?」
女騎士「く、私は!諦めない!」
山賊「はよ皿洗えよ」
騎士団長「女騎士がさらわれて数ヶ月…いまだ行方不明か」
騎士「くそ!今頃あいつはどんな目に!?」
騎士団長「山賊にさらわれたのかもしれない…どれほどの陵辱をされているか…いや、死んでいるかも」
騎士「俺達があいつの生存を信じなくてどうするんですか!」
騎士団長「すまない…」
騎士2「女騎士の行方がわかりました!」
騎士団長「なんだと!?どこにいるんだ!」
騎士2「YouTubeで北陸でうまそうに蟹食ってる姿が映ってます!」
騎士「……」
騎士団長「とりあえずほっておこう」
騎士団長「とはいえ、このままにしておけんか」
騎士「団長…」
騎士団長「北陸にいく。彼女の居場所を確認せねば」
騎士「経費で蟹食いたいだけですよね?」
騎士団長「…彼女のためだ。行かせてくれ」
騎士「ダメだよバカやろう」
騎士団長「わかったわかった…ところでこのチャンネルはなんだ?なんであのアホが蟹食ってるんだ私でさえ最近くってないのに」
騎士「なんか…目隠しした女性連れて旅行いくのがウケてるみたいですね。目隠しした女ってなんかふぇちをくすぐるみたいで」
騎士団長「あーなんかわかるわ」
騎士「ええ…」
騎士「他にも北海道でジンギスカン。仙台で牛タン食ってる動画を取られてますね。なにやってんだ女騎士」
騎士団長「この涙目で生八つ橋食ってる動画はなに?」
騎士「《京都にいけなかった記念、とても悲しい》と書いてありますね…?」
女騎士「山賊に捕まり数ヶ月…誇りは捨てても、私は脱出を諦めない!必ず仲間の助けはくる!」
山賊「くっくっく、またなにかブツブツ言っているな…?そんなことより早く栗の渋皮を取る作業を急げ。今夜は栗ご飯だ」
女騎士「わぁい!」
騎士団長「とりあえず見捨てようか」
騎士「いやいやいやとりあえず助けにいかんと…この場合助けるというのかわからんけど」
騎士団長「うーん、投稿者ととりあえず接触してだな…あ、この竹の子掘り動画ずっと見てられるわー」
騎士「あーこのぼっこり掘り出すシーンいいですねーあと刺身シーンもいいわー」
騎士団長「女騎士さえ映ってなきゃ最高なんだけどなー」
騎士団長「うーん動画再生するたびに養命酒やにんにく卵黄のCMやたら流れるなーなんでだ?」
騎士「あ、築地で食べ歩きもしてますねーまた蟹食ってる」
騎士団長「こいつ助けないとダメなのかなあ…」
騎士「あー今度はお雑煮食ってるわ。くってばっかだなこのブタ」
騎士団長「うーん、とりあえず投稿者と連絡し、それとこの動画から情報を下がす」
騎士「というと?」
騎士団長「投稿者は色々な場所に行っている。しかしいけなかった場所がある。それがなぜ行けなかったのか、そこを探れば犯人像に迫れるのではない?」
騎士「経費で京都いきたいの?」
騎士団長「うんいきたい」コクリ
騎士「だめだぞバカやろう」
女騎士「くっ!また目隠しか!今度はどこだ!」
山賊「くっくっく、もう自分から目隠しするようになったな…ここは近場だよ」ギュイーンギュイーンギュオオ
女騎士「なんの音だ!」
山賊「くっくっく、目隠ししてるからってそんなに怯えるなよ…ほら温かいうどんだよ」
女騎士「わあ!ホットサンドやうどんの自動販売機!」
騎士「」モソモソ
騎士団長「」モソモソ
騎士「…いくらうちの予算がないからって夜勤は毎食カロリーメイトはやめて欲しいですよね」
騎士団長「女騎士のかわりに私がさらわれたかったなあ…蟹食べたいよぉ…」
女騎士「早数ヶ月…だが私は諦め(以下略
山賊「くっくっく、なにを騒いでいる…?今日は焼き肉するぞ…!…おっとメッセージか」
件名・私を誘拐してくれませんか?胸の大きさには自信があります
山賊「…またイタズラメールか、削除っと」
騎士団長「ひっかからんぞ!私Eカップなのに!」
騎士「胸でダメとかもうあんたの武器一切通じないやんこの無能」
騎士団長「おまえあとでぶっ殺す」
騎士「もうすこしストレートにききましょう。『うちのブタお邪魔してませんか?』みたいに」
女騎士「早数ヶ月、私(以下略
山賊「くっくっく、どうした女騎士?今日は月島もんじゃを食べにいくぞ…おっとまたメッセージか」
件名・ウチのブタ蟹蟹蟹蟹お邪魔蟹蟹してませんか?蟹蟹蟹蟹食べたいです連れて行って
山賊「またイタズラメールか、削除っと」
騎士団長「またダメじゃないか!お前も無能か!」
騎士「あんたが蟹入れたからだろ!なんだあの蟹は!」
騎士団長「ただで蟹食いたかったんだもん!」
騎士「食い物食わされてるけど見えないところであのブタがなにされてるかわかんねぇんだぞ!」
騎士団長「いいじゃんただで旅行して蟹食えるんだよ処女膜の十や二十くらい!喜んでくれてやるよ!」
騎士「おめーのヤッスイ膜の話なんざどうでもいいんだよ!真面目に食いつく文面考えろ!」
騎士団長「か、蟹食べませんか?とか?」
騎士「蟹から離れろ無能!」
女騎士「(以下略
山賊「くっくっく、とうとうセリフもサボリだしだな…今日はA5の牛肉が知人から安く入ったからしゃぶしゃぶだ…ん?またメッセージか」
件名・処女膜あり・蟹食べませんか?ブタお邪魔してませんか?・当方セフレ募集中・巨乳です・いたずらメールではありません
山賊「削除っと」
騎士団長「武器全部乗せたけどダメかあ…」
騎士「普通にうちの女騎士きてるか聞けばいいんですよ!なんだよあの処女膜やらセフレ募集中とか蟹とかよお!」
騎士団長「なにか一つ食いつけばいいかなって思ったんだよぉ!」
騎士「毒餌まいてもくいつくわけねーだろアホか!」
騎士団長「なんで膜まで賭けてる私が毒餌なんだよ!必死にやってんだぞ!」
騎士「だから捨て身になりゃいいってもんじゃ…え、膜? あんたの? あんの? 現存してんの?新品?」
騎士団長「なんでそこでひっかかるんだよ!」
騎士「うわー聴きたくなかったわぁ。職場の人間のそんな話聴きたくなかったわー」
女騎士「く、山賊め!今度は私に水着をきせてなにをするつもりだ!辱める気か!」
山賊「くっくっく、いい格好だなぁ女騎士?心配せずとも…この辺の漁協の皆さんとは話を通してある…今日は素潜りでアワビを捕るぞ!」
女騎士「私は…カナヅチなんだ…」
山賊「…じゃあ私が取ってくるからお前はバーベキューの準備してろ」
騎士「YouTubeの動画が更新されてます!砂浜でバーベキュー、水着回だから再生数すごい延びてますよ!」
騎士団長「私も広報の動画で脱ごうかなあ」
騎士「やめろバカ。あ、あのブタ、アワビ食ってる!」
騎士団長「私もこの投稿者に誘拐さらたい!!」
騎士「うわー、水着でコンロに火をえけようとしてモタモタしてるところ、すごいコメント延びてるわー。ちくしょおアワビ食って良い笑顔しやがってこのブタめ!」
騎士団長「私もああいうのできるぞ!」
騎士「やるな。ここどこだ?千葉か? 現地で投稿したばっかだな……今いけば投稿者と実際に会えるかもな」
騎士団長「ええー千葉の海いくの? ここ埼玉だよ?」
騎士「そうだよだからなんだよ」
騎士団長「千葉ってクソ田舎だよね。いくのめんどくさい」
騎士「千葉は田舎じゃねーよ!!」
騎士「千葉に来てみたが…こりゃ空振りか。もういねーや」
騎士団長「そうだな。収穫はこのサンマの刺身とアジフライが美味しいことだけだなさすが漁港」
騎士「……おい」
騎士団長「そして日本酒がおいしい! あ、帰りの運転よろしくね!」
女騎士「どうにか千葉から戻ってきたが…今なら山賊も疲れている!脱出のチャンス!」
山賊「あーこれは1人ごとだが。このお土産のあさりは砂抜きしないと食えない。食えるのは明日だ。明日になったら酒蒸しや味噌汁であさり三昧なんだがなぁ」
女騎士「…時には逃げないことも勇気!!」
山賊「よろしい」
騎士団長「うわああああん…」
騎士団長「部下に置いていかれたあああ…」
騎士団長「ここどこおおお……」
騎士団長「千葉のクソ田舎の土地勘なんかないよおお…」
騎士「また動画が更新されてるな…今の所は国内だけか。しかも食い物ネタばかり…そういうマニアか?」
騎士2「あのー騎士団長はどこに?」
騎士「そいつは千葉の海で死んだ。…しかし竹の子掘りやらやたら山のことに手慣れてる動画が多いな…山関係の人間か…?」
騎士「アホ団長はともかく、女騎士は誘拐中だ。動画じゃ楽しそうでも見えないところじゃなにされてるかわかったもんじゃない。はやく助けないとな…」
女騎士「く!虜囚の身とはいえこのような虐待を受けるとは!私は断固抗議するぞ!」
山賊「くっくっく、あさりの砂抜きが甘かったくらいでそこまで怒るな…」
騎士団長「道端で泣いてたら漁協のは人が助けてくれた…ありがとうクソ田舎の人」
騎士「こいつ心臓一回とまんねーかな」
騎士団長「正直屈強な漁師のおっちゃんに囲まれた時は陵辱系エロ同人みたいな目にあわされるんじゃないかともう心臓バックバク」
騎士「漁師さんに魚の餌にされりゃ良かったのに」
騎士「おい団長…」
騎士団長「はい」
騎士「なんで女騎士の動画みようとしたらコメント禁止にされてるんだ?おまえなにやった?ん?」
騎士団長「あんまり人気あって盛り上がってたから…嫌がらせのコメントで『僕も女騎士のほかほかアワビ食べたいですペロペロ』と書きました」
騎士「このアカウントだともう連絡取れねーじゃねーかアホか!」
騎士団長「ねぇほんとにやるのぉ…?」
騎士「しょーがねーだろ。同じ動画投稿して人気出れば『コラボしませんか?』みたいに連絡できるかもしれん。そのためには人気YouTuberにならんと。だからほれ激辛ペヤングにデスソースかけて食え」
騎士団長「蟹食べたいよぉ…」
騎士団長「そもそもなんで水着で激辛ペヤングなのぉ」
騎士「予算ねーんだよ『女騎士団長が超激辛ペヤングで悶絶ダブルピース!』でとりあえず稼ぐんだよ!お前のその無駄な肉もとりあえず生かせ!」
騎士団長「必要があったら躊躇無く脱ぐから蟹食べたいよお…」ズルズル
騎士「はいそこで笑顔でダブルピースしろやこのブタが!」
騎士団長「超激辛ペヤング美味しいですぅぅう」ダブルビース
騎士「なんだこりゃ全然数字稼げねーぞ…」
騎士団長「だから蟹食べたほうが良かったんだよ…」
騎士「次は十万国饅頭な!」
女騎士「く、山賊に捕らわれ早数ヶ月…だが私は脱出を諦めていない!必ず逃げ出してみせる!」
山賊「くっくっく、何をブツブツ言っている…?桃鉄で負けたらゴミ出し登板という約束だったよな…?はやく行ってもらおうかキングボンビー持ちらの高貴な女騎士さん?」
女騎士「く!私は!諦めない!」
山賊「諦めなさい」
騎士「全然再生数稼げませんね」
騎士団長「もう水着でペヤングチョコ味とかパクチー味とか食べるのやだぁ…」
騎士「ここコメント来てるんですけど、『女騎士と旅シリーズと比べて全てがグレードダウンした感じ』って言われてますね…」
騎士団長「女騎士から巨乳女騎士団長になってる分グレードアップしてるだろお…!」
女騎士「く、またも目隠し!今度はどこに連れて行くつもりだ!とうとう本当に売るつもりか!」
山賊「くっくっく、もう抵抗すらしないし旅支度まで整えやがって…さあ今度は名古屋だ…手羽先地獄で苦しむがいい…ん?新しいYouTuber動画か…」
巨乳女騎士団長、裸エプロンでコロッケを揚げる!
山賊「そういう奇をてらいすぎるのはダメなんだよなあ…」
騎士団長「熱かったよぉ…裸エプロンで揚げ物したら油跳ねで熱いに決まってるじゃん…」
騎士「うーん、やっぱ低予算では限界がありますね。なんとかかけあって予算もらってきました」
騎士団長「やったあ!蟹食べにいこう!」
騎士「行きませんよ。今爆発物取り扱える人探してますから」
騎士団長「なにやるのぉ…?」
騎士団長「なんでこの年で体操着着させられるのお…?しかもワンサイズ小さい…」
騎士「えーと、向こうに蟹が吊されてるので、全力で走って口でキャッチしてください」
騎士「ダッシュと同時に後ろが次々と爆発します。危ないからとにかく全力でダッシュしてください」
騎士団長「昔の東映みたいな火薬の使い方やめようよぉ…」
騎士「お、努力のかいあって再生数が最高値いきましたよ!」
騎士団長「蟹美味しい」ムシャムシャ
巨乳騎士団長、カニ食い競争危機一髪! 3582回
女騎士と名古屋で手羽先食い放題ダブルピース 114514回
騎士「俺たちの努力はゴミだ…」
騎士団長「蟹美味しい」ムシャムシャ
440 : 名無しさ... - 2017/11/10 19:11:11 5ug 81/210カニ食い競争なら騎士も参加して競争感出さなアカン
そもそもサムネで見られるような加工はしとるか?
危機一髪言うならいっそ失敗させるくらいやないと
そもそも女騎士団長以外に女騎士居らんのか
騎士「>>440さんからというコメントも来てますね」
騎士団長「この仕事は私じゃないとダメなのかな…」
騎士「他の人に声かけて見たんですけどみんな断るんですよヨゴレ芸人はやだって」
騎士団長「皆の嫌がることこそ率先して勤めるのが騎士の役目…!」
騎士「蟹食いたいだけやんあんた」
騎士団長「それでも女騎士を助けるためだ!私は蟹が食えるなら続ける!」
騎士「本音がでてるぞ団長(良かった…予算削減のために蟹の殻にカニカマ詰めたやつだとは気づかれてないな…)」
山賊「くっくっく、女騎士よ…今日はタラバガニだ…!」
女騎士「わぁい!」
女騎士「なあ…山賊…一つ聞く…お前はなぜこんなにも食事にこだわるんだ?そりゃ美味しいほうがいいが、手間をかける意味はあるのか?」
山賊「くっくっく、お前はなにもわかってないな…人間が1日三食食べて八十まで生きられるとして、そのうち健康なうちに自らの意思で自由に食べられる数は…約二万千九百。しかし常に満足のいく食事は取れるだろうか?」
山賊「二万千九百のうち、夕食のみに質を高めても満足のいく回数は七千三百…お前はそのうちどれだけを消費した?いつでも食えるなんて日はない。後悔無く今日を過ごさねば後悔があるだけだ」
女騎士「か、数が沢山ある話はよくわからないんだ…」
山賊「ごめんなもうちょっと考えて話せば良かった」
山賊「まあそういう風に食える時に好きなものを食べたほうが人生楽しいよねって話だな」
女騎士「それならわかる!三食カロリーメイトは寂しいもんな!」
山賊「そんな食事でよくそんな胸に育ったもんだな…」
騎士団長「予算がないから夜食が小麦粉水で溶いて焼いたやつになっちゃったよぉ…」
騎士団長「うぅ…蟹食べたいよぉ…」
騎士「無茶いわんで下さい…女騎士だって映像じゃ気楽そうでも見えないところじゃどんな虐待受けてるか…。逃げないなら、相当ひどい目にあって逃げる気を無くしているとか」
女騎士「う、ふ、はぁ、はぁ! ま、まだやるのか…!こんな何回も…」
山賊「くっくっく、まだ切るんだ…明日はこの竹で流しそうめんだ!」
騎士「女騎士がハアハアいいながら竹切ってるだけで3万再生だとぉ…!」
騎士団長「わ、私もやろうか?水着で!」
騎士「いらん!どうすれば…どうすればこの投稿者に勝てる…!」
騎士団長「ねえ、もう最初の目的忘れてない…?投稿者と連絡取れればそれでいいんだよ?ランキング乗ることじゃないよ?」
女騎士「くっ!また目隠しか!今度はどこにいく!?沖縄がいいな!」
山賊「くっくっく、とうとうおねだりか…残念だが今回は違う…見ろ、大量の竹を組み合わせて巨大流しそうめんコースの完成だ!はいめんつゆ」
女騎士「わあ!竹が螺旋状に組み合わさってすごい大きい!これにそうめん流すの?」
山賊「ああ、大きすぎて最後まで行くのに五分かかるぞ!」
騎士「すげえ…竹でスプラッシュマウンテンのジオラマつくって流しそうめんしてる…再生数も鰻登り…完全にうちの負けだ…」
騎士団長「女騎士楽しそう…」
騎士「どうすりゃ…どうすりゃこの人に勝てる…!」
騎士団長「嫌がらせでコメントに『女騎士ちゃんに僕のソーメンもツルッと飲んでもらいたいです』って書いてくる!」
山賊「ほいブロックして通報、と」カタカタ
女騎士「おいなにやってんだ?今日の夕食なに?」
山賊「なんでもない。それから今日は寿司屋いくぞ」
女騎士「わぁい!」
騎士「なにやってんだよあんた…またアカウント取り直しじゃないか…」
騎士団長「ごめん…つい…でももう動画投稿で張り合うのは無理だ。他の方法を模索しよう」
騎士「今まで制作にかけた予算無駄じゃないか…」
騎士団長「でも蟹美味しかったよ?」
騎士「あれニセモノだよ」
騎士団長「え…あれカニカマだったの…?でも、カニカマって原材料カニだよね?」
騎士「いや魚のすり身にカニっぽい味つけただけですよ…それよりこれからどうするか、もう一度メッセージ送ってみるか」
騎士団長「カニじゃないの?カニじゃないのなに私あんな爆発の中を必死に走ったの?ねぇ答えて!」
騎士「うるさいなあもう!」
騎士団長「蟹美味しい!」モグモグ
騎士「結局蟹奢ることになった…世の中狂ってるなあ」
騎士団長「私が一番体張ったんだから当然だ。それよりこれからだよ。投稿者と連絡を取る。それと動画の場所で聞き込みして女騎士といた人物をわりだすんだ」
騎士「カニ食ったら頭冴えてる…!」
騎士「とりあえず聞き込みしてみたんですが
・ヒゲ・タル体系・紳士的な物腰・女騎士と仲が良さそう
な男性が一緒にいたそうです。女騎士は特に縛られたり脅されたりしている様子はなかったと」
騎士団長「ストックホルム症候群…あるいは洗脳されているのか」
騎士「もうこれ実は彼氏とか」
騎士団長「そんな彼氏私も欲しいなあ」
騎士団長「しかしこれで彼氏だと連絡が着かないのはやはりおかしい。YouTubeを使う辺り劇場型のような誘拐事件だろう」
騎士「身の代金は要求してませんね」
騎士団長「なにより女騎士に価値があるからな。合コンでも女騎士ですっていうとそりゃ男が寄ってきて」
騎士「なぜそれであんた処女…?」
騎士団長「いやほんと人気あったんだよ。職業は公務員会社員宇宙海賊アルバイトって、並ぶ中で女騎士ですっていうとまわりかざわざわって」
騎士「なんか左手が銃の男いない?」
騎士団長「まあほら、まだ自分を安売りしなくてもいいかなーその時は」
騎士「適当なオーク辺りがいれば良かったのに」
女騎士「くっ!椅子に縛り付けられた!それにまたオークか!今度はそいつと私に何をするつもりだ!」
山賊「くっくっく、だからこいつは俺の仕事仲間だよ…お前の仕事を見せてやりな」
オーク「どうも」
山賊「さて、鏡を見てみな…相棒は普段は街で美容師やってるのさ良い出来だろ?」
女騎士「これが…私…?」
騎士団長「さて、動画投稿された地は千葉漁港北海道名古屋月島…これらを地図に示す」
騎士「はあ」
騎士団長「投稿された日の間は、関東近郊は短く地方は長い。これは恐らく関東にヒゲ男の拠点があると思われる。では関東方向に動画投稿された地から直線を引くと…秩父か」
騎士「あれこの人ほんとに騎士団長…?」
騎士団長「秩父…山仕事にまつわる動画の多さも秩父山中と考えればつじつまが会うな…まずはそこから探すか。メッセージの文面は」
騎士「団長!カニカマです!」ポイッ
騎士団長「ふわああカニ美味しいよぉ」モグモグ
騎士「ああ、普通の団長だ…」
騎士団長「女性を誘拐して食べさせる性癖…フィーダーの可能性も考えたが、女騎士の肥満はすすんでいない。数ヶ月なら太らせることもできる。フィーダーはほぼデブ専、太ってない女騎士を攫うには理由が薄い」
騎士「え、あの」
騎士団長「しかも監禁せずに旅行に連れ出している。食べさせるだけならなんでもいいはずなのにだ。フィーダー説は薄い」
騎士団長「YouTubeを使い女騎士との旅を見せる、劇場型犯罪のはずだが誰に何を見せるかの点が不透明だ。
そして女騎士の状態」
騎士「あのー団長?」
騎士団長「ここ、カメラが動くが女騎士に怯えた様子はない。日常的に暴力を振るわれているならもっとビクッとするはずだ」
騎士団長「女騎士の表情や顔色から過度のストレスや硬直は感じられない。これは演技ではなく素で蟹を楽しんでいる。犯人は暴力や脅しではなく別の方法で女騎士を操作している…」
騎士「おーい、ちょっと」
騎士団長「薬物…?あるいはセッ○ス?ストックホルム症候群とも明らかに違う…」
騎士団長「動画の方向性も奇妙だ。ひたすら女騎士のみを映し楽しそうな姿を引き出している。これは信頼関係がないと出来ない。派手な演出やオーバーな演技とは違う方向性の動画だ」
騎士「あの、その」
騎士団長「この犯人は…なにをもとめている…?」
騎士団長「劇場型犯罪…ではないのか?別のカテゴライズを試して」
騎士「はいカニカマです!」ポイッ
騎士団長「ふわあああカニだあ!カニ美味しいよお!」ムシャムシャ
騎士「あ、やっと元に戻った…」
騎士団長「最近なんか私に優しいねぇ!嬉しい!」ムシャムシャ
騎士「え、えぇ、なんか怖かったので…」
騎士団長「あ、ひょっとして好きになっちゃったとか!まいったなーオフィスラブ到来!」
騎士「図に乗るなよカニカマ女」
騎士団長「うんだからーこの犯人は自己主張しないんだよね。動画でもひたすら女騎士のかわいいところだけ撮ってる」
騎士「ほー」
騎士団長「劇場型犯罪は究極の自己主張だから、こんな自己を見せないのは珍しいよ。だからこれはそういう犯罪じゃないと思うよ」
騎士「まともな日本語喋ってる…」
騎士団長「それにしても君も男の子かー年上上司と二人きりじゃ意識しちゃうかー巨乳は辛いなー」
騎士「話聞けよこの年増遊園地」
騎士団長「あれだないわゆる最近の仮面ライダーってところか!」
騎士「なにそれ」
騎士団長「体は掃除機じゃのう!ってやつ」
騎士「つまんねぇよ」
女騎士「なんだその赤く熱した鉄板は!拷問か!拷問する気か!」
山賊「くっくっく、それもいいな…だがこれはこう使う!
半分に切ったパルミジャーノチーズの断面を削ると!」
女騎士「ああ!溶けたチーズの香ばしい匂い!」
山賊「これを茹でたジャガイモに乗せて召し上がれ!」
女騎士「またも私が寝ている間に一体何をした!卑怯者!」
山賊「くっくっく、美女が無抵抗なんだ、男ならやることをやらせてもらうさ…ガサガサかかとの角質を丁寧に磨いておいたぜ、触ってみな」
女騎士「うわぁ、つるっつる!」
騎士団長「だからメッセージで女騎士がいるかストレートに聞いても無理だと思うね。相手が自分から食いつくようにしないと」
騎士「だから今までそれやろうとして失敗して」
騎士団長「だから、ちがう方向でやろうよ」
騎士「え」
女騎士「早数ヶ(以下略
山賊「くっくっく、もうマトモにセリフをいうつもりがないな…今夜はスパイスから調合した本格インドカリーだ…手で食べてもらうぞ…ん?またメッセージか」
件名・僕に映像の撮り方を教えて下さい
山賊「…ほう」
騎士団長「相談するんだ。なんでもいいから」
騎士「え?」
騎士団長「ターゲットになるようにしても引っかからない。このヒゲ男の注意を引くには、引き寄せるじゃなくてこちらから聴きにいくんだ。この動画は撮り方が素人じゃない。編集技術もある。それも最初からうまい。
なにか技術がある人間だ」
騎士団長「そういう仕事をしてたのかはわからないが、女騎士の撮り方には明らかにこだわりがある。それが唯一の自己主張だ。そこを引き出す質問なら、必ずヒゲ男は食いつく」
騎士「そんなうまくいきますかねぇ…」
騎士団長「いざとなったら私脱ぐし」
騎士「それはいらない」
騎士団長「誘拐されそうになったらいって替わってあげるから」
騎士「まだ蟹食うの諦めねーのかお前は。ほれご褒美のカニカマ」ポイッ
騎士団長「はあああん!カニ美味しいよお!」
騎士「えーと、出来れば直接会って、っと」カタカタ
山賊「こんにちわ」
騎士「はじめまして」(本当に会えちゃったよ…)
女騎士「おのれ山賊め!よくも卑怯な手を!」
女騎士「く、殺せ!今すぐ殺せえ!」
女騎士「く、媚薬を使うとは…この痴れ者め!」
女騎士「……留守番で一人だから寂しいなあ…マリオオデッセイやろおっと」
騎士団長「接触する前に一つ注意しておく。女騎士への性的虐待がないとすると、同性愛者の可能性もある。君が襲われる可能性も出てきた」
騎士「ホモになんか負けない!絶対に純潔を守る!」
騎士団長「だからその場合はビデオ撮影して資料にしたいんだけど」
騎士「ぶち殺すぞテメェ…」
山賊「わざわざ東松山まで呼んですいません『カニカマスター』さん。ここの焼きとんがなかなかいけましてね」
騎士「は、はぁいえこちらこそありがとうございます『むちむちバンデッド』さん」
山賊「お互い酷いユーザー名ですなぁ」
騎士「いやぁオフで会うの想定してなくって…」
山賊「再生数がダメ…いや自分もあまり気にしてはいないんですが」
騎士「いや女騎士がかわいいのもありますけど、撮る側の技術も相当かなと…女騎士なんてレアにどこで知り合ったんですか?」ホッピーグイー
山賊「意外とその辺に落ちてるものですよ。それにあの爆発で体操服の人平気なんですか」ニホンシュグイー
騎士「あれはしぶといですから」
騎士「アレは殺しても死にません。とにかくしぶといんです」
山賊「なんか目が座ってませんか…?女性なんですから丁寧に扱わないと」
騎士「でも女騎士の撮り方ほんと上手いですよね。表情の引き出し方がすごくいい。なにかコツがあるんですか?仲良くなるとか」
山賊「時間、ですかね。あとは彼女の素質ですよ」
騎士「へぇ…」
騎士(こいつ…ビンゴだな。家に女騎士がいる…)
騎士「それで彼女は今どこに?ちょっと会ってみたいなぁ」
山賊「それはできませんねぇ。彼女は
人見知りですから」
騎士(閉じ込めておいてよく言うぜ…)
女騎士「山賊早く帰ってこないかなー今夜は鯛茶漬けだって言ってたのにー」
騎士団長「味噌ラーメン大盛りとギョウザ。あとチャーハンとレバニラ!」
騎士団長「さーて部下が一仕事終えるまで腹ごしらえー」
騎士団長「ミソミソミーソミーソ~」
騎士団長「…あーあ、彼氏欲しいなぁ」
騎士団長「あと蟹食べたい…」
山賊「それではこの辺で。どうもありがとうございました」
騎士「いえいえこちらこそ…もう一件、いかがですか?」
山賊「申し訳ないですが、家に用事がありまして」
騎士「そうですか。ではこのあたりで…さようなら」
騎士「…騎士団長。ターゲットの尾行をお願いします。これかなりクロですね」
山賊「さて、ここらで終わりかな…」
騎士団長「あ、生中一つ!あとカニ玉!」
騎士「尾行しろっていってんだろ無能」
女騎士「くっ!…な、なんだそのやたら太くて長い、それは…こんなの…見たことない…!」
山賊「くっくっく、見事なものだろう…京都産松茸…それもかなりの大物だ…焼いても土瓶蒸しでもいい…
しかし、これはもう食えない」
女騎士「え」
山賊「そろそろ終わりだよ」
女騎士「な、え」
山賊「付き合わせて悪かったな。もう君も戻るといい。今までありがとう」
女騎士「え、もう寿司とか蟹食えないの…?」
山賊「ダメです」
騎士団長「まだカニ玉きてなかったのにぃ…」
騎士「気取られたら女騎士消されるかもしんねーだろ!急げカニカマ女!」
女騎士「えぇ…もう無しなの…?」
山賊「無しだよそろそろお帰り」
山賊「そこに穴があるだろ」
女騎士「なにこれ…?」
山賊「脱出用のダストシュートだよ」ゲシッ
女騎士「あああああ!!」ゴロゴロ
山賊「アジトの外に転がりでるようになっている。さて、俺は最後にやることをやらないとな」
騎士「うー、この季節は車内は冷えるな…秩父の山の中にアジト作ってやがったか」
騎士「山賊と連絡は取れない…気づいてるな。しかしアジトに篭城するとは防御に自信があるのか?」
騎士「だがな、居場所がバレてうちのあのカニカマ女がそこにやってきた時点で」
騎士「もうお前は負けてるんだよ、ヒゲ男」
騎士団長「――てやあああああッッ!!」ガキイイイン!!
女騎士「こ、ここどこ…山の中歩いたから足痛い…」
騎士「ん?誰だ…あ、あのブタ!生きてたか!」
女騎士「あー!えっと誰?」
騎士「同僚の顔忘れてんじゃねーよ!!」
山賊「積層コンクリートの防壁…十センチ厚の鉄の扉…戦車が突入しても耐えられるように作ったんだがな」
騎士団長「どうも!蟹食べにきました!ヒゲ男どこだあ!」
山賊「剣一本で全て切断してくるとは…」
女騎士「え、団長が突入してる…?殺されるわよ!あの山賊!」
騎士「だよなあ。あだ名は『埼玉の核弾頭』『対群馬決戦兵器』『残念な呂布』、頭はアレでも腕力だけで団長やってるバケモンだもんなぁ」
女騎士「助けなくて、いいの?」
騎士「どっちをだ?俺が喧嘩弱いの知ってるだろ怪我するだけだぞ」
騎士「お前誘拐されてたんだぞ。なんで味方すんだよ蟹やら寿司食わされたからか?」
女騎士「なんていうか、今まで色々やってもらったけど、あれは全部本当は私に向けたものじゃないと思う」
騎士「あ?」
女騎士「最初に私を捕まえた時、山賊は『間違えた』っていったのよ」
騎士「間違った?そりゃ誘拐する時点で人生間違ってんだろけどよ」
女騎士「そうじゃなくて…本当は私じゃなくて他の人を連れてこようとしてたんだと思う…それから」
騎士「それから?」
女騎士「なんか…車の中臭くない?」
騎士「レバニラと餃子食って乗ってくるアホがいたからな」
騎士団長「ヒゲ男どこだああ!」ザッシャアア!
山賊「外壁さえ壊すなら、内壁をぶち抜いて移動するくらいは容易いか…本当に人間か?」
騎士団長「蟹食わせろおお!ついでに部下も返せええ!」ドッシャアアア!
山賊「随分と逞しく育ったものだ…それにしてもなんか臭くないか?」
女騎士「あのYouTube動画の旅行とか…本当は私じゃなくて…別の誰かにしてあげたかったことなんだと思う。それができないから、私を変わりにした」
騎士「…あの上げられてた動画は広告収入が目的じゃない?」
女騎士「あれは…アルバムなんだと思う。本当は、こんなことをしてあげたかったっていう、アルバム」
騎士「お前じゃないなら誰にだよ?」
女騎士「はっきりとは…聞けなかった。でも、本当は愛情を注ぎたかった相手なんだってことはわかる…」
騎士「…ヒゲ男とお前くらいとの年齢差で…お前が代わりになる相手…そりゃあ」
女騎士「娘、だと思う。なんとなくだけど」
騎士「…じゃあなんで娘のとこいかねぇんだよ?」
女騎士「会いに行きたいけど、自分からは行きにくいのかも。だから娘さんから会いに来て貰いたいんだと思う」
騎士「…?、じゃあなんでお前に蟹食わせてたりしてんだよ」
女騎士「私をそうやって誘拐すれば、私を助けに娘のほうから来る、そう考えてた…あの山賊はずっと待ってた」
騎士「…!ヒゲ男の本当の目当ては団長か!」
騎士団長「お前が誘拐犯!蟹を食わせろ!しゃぶしゃぶも食わせろ!あとついでに女騎士返せ!」
山賊「ずいぶんと…大きくなったものだな…逞しくなりすぎだ。女騎士はもう外に逃がしたよ」
騎士団長「いい心がけだ。大人しくすれば大ケガはしないぞそして蟹食わせろ」
山賊「本当に…会えて良かっ…あれ?」
騎士「なあ…ちょっと待て。お前と騎士団長って十近く年離れてるよな」
女騎士「うん」
騎士「お前を娘と間違えた…普通お前と騎士団長見間違うか?実の親なら年のあたりくらいは付くだろ」
女騎士「だから…多分山賊は」
山賊「失礼ですが、名字は?」
騎士団長「え、山田です」
山賊「……ご両親は?」
騎士団長「春日部で二人とも健在です」
山賊「なんか思ったより年食ってるなと思うはずだ…すいません人違いでした」
騎士「結局人違いかよ!バカかお前ら!バッカじゃねぇの!クソみたいなオチだな!ていうかなんとなく察したならお前もまず言ってやれよ!」
女騎士「でも言ったら蟹とか焼き肉もう食べられないし」
騎士「このブタが!美味しい思いできりゃそれでいいのか」
女騎士「はい」
騎士「はいじゃねぇよ!」
騎士団長「なぜ初対面で年齢を指摘それねばならない…」ギリギリ
山賊「本当にすまない。そう思ってる」
騎士団長「なら捕まれ!そして蟹を食わせろ!」
山賊「蟹は無い。しかしそこの足元にあるキノコはあげよう」
騎士団長「…?あ!デッカい椎茸!」
山賊「松茸だよ、隙あり」カチッ
騎士「う、わ!山の斜面ごと陥没した!?」
女騎士「あそこ…山賊のアジトがあったところ…!爆破したんだ!」
騎士「おいおいあのカニカマ女でも生き埋めはヤバいか…?」
女騎士「早くいかないと!!」
騎士「おい生きてるか埼玉の核弾頭!」
騎士団長「うへぇ…土が口に入ったよぉ…まずいよぉ…」ペッペッ
女騎士「全くの無傷…さすが埼玉防衛の要!」
騎士「こいつがいないと群馬からの侵攻で埼玉の半分はサファリパークにされてたからな!」
騎士団長「あ、女騎士生きてた!」
騎士「結局山賊には逃げられたか」
女騎士「私が蟹や寿司を食っただけで終わりでしたね…」
騎士団長「でも松茸は一本だけ守ったよ!ほらほら立派なやつを胸の谷間に挟んでガードしたの!」ペロン
騎士「こんな時にまでヨゴレ芸人根性発揮しなくていいから」
――山賊はあれから私の前に現れることはなかった。
騎士団長は群馬との攻防に戻り
騎士はその補佐をやっている。
私達にいつもの日常が帰った。
舌が肥えたせいでカロリーメイト飯は苦痛になったが。
この間YouTubeで山賊が上げたらしき動画を見つけた。ノルウェーでサーモンを釣り上げ調理してベアグリルスの物まねをしながら食べるというもの。
ノルウェーへの営業妨害だと思う。
しかしロードムービー的な撮影手法は、固定ファンがいるらしい。
彼は旅の果てに娘に会えたのだろうか?私にはそれを知る手段はない。
騎士「無理だろ娘の年齢間違える時点で相当なダメ親だぞ」
騎士団長「私は蟹と寿司を山ほど食わせてくれるなら赤の他人でも親と呼ぶぞ」
色々あったが、山賊には幸せになってほしいと思う。あと騎士団長を嫁に貰ってくれる人は誰かいないだろうか。
茨城
姫騎士「く、あなた、なにを飲ませたの!?体が熱い…まさか、媚薬!」
山賊「くっくっく、勘違いするなよお姫様…今のは媚薬なんかじゃない…」
山賊「卵酒だ」
終わり
600 : ◆UiTX/zZCtM - 2017/11/13 03:29:04 UWh 148/210これで終わりです読んで下さった方々ありがとうございました。
思いつきで立てたスレでまさか最後まで書くことになるとは思ってもいませんでした。
応援してくれた皆さんにお礼を申し上げます。
騎士団長「う、ぷ」
騎士団長「どこ、ここ…?」
騎士団長「……知らないひとんち?」
騎士団長「飲みすぎて…あー記憶無い…頭痛い…」
騎士団長「どこだっけ…養老乃瀧行ってから記憶が…なんか誰かにあったような…」
騎士団長「ていうかここ誰のうち…?普通の日本家屋だけど…」
騎士団長「服着てるから…なにもされてないよね…?」
に ゅ る
騎士団長「!?」
に ゅ る に ゅ る に ゅ る
騎士団長「しょ、触手…!」
騎士団長「え、いきなりエロゲーみたいな展開…?こ、心の準備が…」
触手「あの」
騎士団長「え」
触手「お水もってきました」
触手「お味はいかがですか」ニュルニュル
騎士団長「あ、美味しいです…」
騎士団長(なぜ私は日本家屋で触手から朝食を出されているのか…)
騎士団長「う、体が…熱い! まさか、これ、は媚薬…!」
触手「あ、実家から送ってきた新巻鮭の粕汁です。体暖まるでしょ?」
騎士団長(なんか…思ってた展開と違う…)
騎士「団長が無断欠勤3日目か」
女騎士「死守した松茸が証拠品として押収されて泣いてましたからね…」
騎士「いい年して維持汚いんだよなあ。まあ最近群馬せめてこねーしまあいいか」
女騎士「まー平和なら出番ないし」
トゥルルルル
騎士「はいはいこちら本部。団長はいないぞ。…どうした騎士2?」
騎士2「群馬への斥候任務中にヤバいものを発見した!画像を送るから確認してくれ」
騎士「おう来てるわどれどれ」
騎士「……なんか、縮尺がおかしいムーミンがいるぞ?」
騎士「ねぇ大きさわかりづらいからちょっと横にタバコの箱置いて?」
騎士2「ムーミンじゃない。群馬の野球チーム、群馬ダイヤモンドペガサスのマスコット球馬くんだ」
騎士「だからタバコの箱」
騎士2「そんなもん役に立つか。目算で全長30メートルはあるんだぞ」
騎士「」
騎士「…群馬からビデオが届いた。懐かしいVHSテープだ」
女騎士「物置からやっとデッキ引っ張り出してきましたよ…しかし群馬が現代機器使うとか…」
騎士「いつもは矢文とかなんだけどなぁ。向こうも文明進んだのか。では再生っと」
白衣の群馬人「こんにちわ、埼玉の諸君」
白衣の群馬人「度重なる侵攻の失敗。我々は恥辱を濯ぐために、最先端
科学による究極の兵器を開発した」
騎士「あいつら…科学なんて知ってたのか!」
女騎士「いつも槍と盾と投石で攻めてきましたもんね…」
白衣の群馬人「まずライオンの骨を粉にし、そこに墓場の土を混ぜる」
白衣の群馬人「それで魔法陣を描き、中心に球馬くんを置いて二週間祈りと踊りを捧げ焼きまんじゅうを貪り食う」
白衣の群馬人「そうやって最先端科学の末に出来上がったのが、あの侵攻兵器である巨大球馬くんだ」
騎士「何一つ科学らしいことを喋ってねぇぞ…!」
女騎士「魔術の類を科学と呼んでるのでしょうか…」
騎士2「球魔くんの足元をみてほしい。一歩歩くごとに足元から木が生い茂っている」
騎士「しかも焼きまんじゅうの実を付けているだと…!」
騎士2「そして周囲の気温が下がっていく」
女騎士「上州空っ風…!」
騎士「球魔くんの歩いた所は群馬の領域になっているようだ」
騎士「なんでもアリだな…」
騎士2「現在球馬くんの侵攻スピードでは約4日で浦和県庁に到達する…」
騎士「ということは…」
女騎士「県庁制圧…埼玉全域が群馬に…!」
騎士「十万国饅頭が十万国焼き饅頭になっちまう…!」
女騎士「どこの店もスパゲティが大盛りデフォになる…!」
騎士「団長をどこだ!探しだしてこのふざけたムーミンを止めろ!」
騎士「とにかくああいうふざけたのを相手するのが団長の仕事だ。団長にやらせろ。早く見つけだすぞ」
女騎士「あの、団長なんですけど、見つかりました…」
騎士「どこだ?」
女騎士「YouTubeで吉見百穴遺跡の紹介しながらソフトクリーム食ってるところが写ってます…」
騎士「またこのパターンかよ!」
騎士「なにこれ…?『触手の埼玉の史跡、女騎士団長といっしょシリーズ』…?」
女騎士「騎士団長と…触手って…つまり」
騎士「…最後までみたけど、真面目に史跡の説明してるだけだな。なにもエロいことしてねぇぞ。なにやってんだこいつ」
女騎士「コメントも『思ってたのと違う』って書いてありますね」
触手「父さん、YouTuberで食っていこうと思うんだと言ったら一週間前に妻子が出て行きました」
騎士団長「そりゃでていくでしょう…」
触手「真面目にサラリーマンをやっていましたが、趣味の遺跡紹介の動画作成もそれなりに人気出てきたんですよ。しかし所詮は中年…花は無い。そこに団長さんを見つけたわけで」
騎士団長「あーあの蟹食い競争の…」
触手「あの動画でみた生き生きとした団長さんの表情を私の番組に生かせればと思いまして…先ほどアップした動画も団長さんのおかげでなかなかのスタートダッシュです」
騎士団長「なんか『思ってたのと違う』『ひぎぃ!とかしないの?』ってコメントがやたら多い…」
触手「まあ基本は真面目に遺跡紹介をするだけなので…」
女騎士「団長のTwitterが上がってます。日高屋で打ち上げなう!だそうです」
騎士「なにやってんだあのアホ!」
触手「なにぶん予算がないのでまずはこの辺りで…」
騎士団長「レバニラ美味しい!」
女騎士「またTwitterが上がってます。銀だこでハイボール美味しい!と画像が」
騎士「日高屋があって、酒飲める銀だこ屋…大宮辺りにいるな!
Twitterでメッセ送って呼び出して…あ、俺のアカウントブロックされてた」
女騎士「なにやったんですか…」
騎士「ちょっと罵詈雑言飛ばしただけでブロックしやがって…」
騎士「とりあえず市役所から人集めたから、あのクソムーミンの足止めるぞ!」
女騎士「私達含めて9人しかいませんね…」
女エルフ「あのー市役所から手伝えって言われて来たんですけど、あのデカいムーミンを矢で射ればいいんでしょうか…?」
ドワーフ「焼きまんじゅう美味しい」ムシャムシャ
騎士「とりあえず動画からこの触手と団長のいるところを割り出して…」
女騎士「あ、山賊が新しい動画上げてる!ちょっとこれ見て!すごい!」
騎士「今はそんなもんどうでもいいよどうせ竹の子かなんか掘って」
女騎士「こんど誘拐してきたの茨城のWWWW姫騎士だってWW茨城のWW姫WW」
騎士「マジかWWWW茨城の姫WW」
騎士「茨城でWW姫ってWWすげーの誘拐してきたなあいつ、自称か?自称姫か?」
女騎士「あ、なんで姫騎士なのか説明が乗ってるWW…国会議員の娘だって」
騎士「すげーのに手出しやがったなあのヒゲ…」
触手「今回の動画も好評でしたよ団長さん。コメントも増えてます。史跡紹介に現地グルメも足したのが良かったですね」ニョロニョロ
騎士団長「ゼリーフライ美味しい」モグモグ
触手「こうやって有名になれば脱サラからのYouTuber生活も可能!妻子も戻って来てくれるかも!」
騎士団長「川幅うどん美味しい」モグモグ
女騎士「わあー騎士団長、今度は忍城跡いってるー楽しそう」
騎士「大体場所割り出せたから団長のいってくるからな!お前足止めしろよ!ちくしょお何でこいつこんな麻雀強いんだよ!」
エルフ「あのーあんなデカいのにいくら弓撃っても全然効かないんですけど…」
ドワーフ「あれの写真取っていい?孫が喜びそうなんで」
騎士2「とりあえず足止めか。落とし穴掘るか?」
女騎士「この人数で時間もないし重機も借りてこれないのに掘れないよ…」
エルフ「有針鉄線はったけど、意味ないよね…」
騎士「西武鉄道に爆弾でも着けて突っ込ませろよ!じゃあいってくるぞ!」
女騎士「まーた最近見た映画に影響されてる…」
騎士団長「そういえば触手さんは会社大丈夫なの?」
触手「なんとか有給を五日取りました!独身時代の貯金を資金にこの期間でYouTubeの人気動画を作成出来ればYouTuberで食っていけることを証明できます!そして妻よカムバック!」ニョロー
騎士団長「触手さんの中の悪魔がYouTubeで食っていけと囁いている…」
女騎士「とはいっても…30メートルの球馬くんとかどうすれば…ガンダムよりデカい…」
女エルフ「あのーもう私なにすればいいんでしょうか…やることがない…」
ドワーフ「とりあえず休憩しない?味ごのみ買ってきたよ」
女騎士「こんな時こそ…逆境こそ騎士の精神力が試される!」
姫騎士『今日は茨城の大洗にやってきました!大洗と言えばアンコウ!今日はアンコウ鍋です!』
姫騎士『おじ様のアンコウ捌きすごい…これが7つ道具…』
姫騎士『おいしい!取れたてアンコウなんて初めてです!』
女騎士「ああ…山賊チャンネルの姫騎士とグルメ探訪すごい人気…私もこの頃に戻りたい…」
騎士2「もう心折れてるこいつ…」
騎士2「しっかりしろ!俺達が戦わなきゃ西部ドームも群馬のもんになっちまうぞ!」
女騎士「あれドームじゃなくて壁のない屋根付き球場ですよあんなの群馬にやっちゃえばいい」
女エルフ「アクセスが辺鄙な所にあって行きにくいんですよねぇ」
ドワーフ「カブレラ地蔵なんて作るくらいなら近くに食い物屋作ってほしい」
触手「今回の動画も好評でした!予算があまり無いので悪いですが今回は家飲みです!料理は私が!」ニョロニョロ
騎士団長「触手が料理してるとこ初めて見た…」
触手「おっと忘れていた唐揚げにはタルタルソースですよね」ブチュチュチュ
騎士団長「そうだよね!タルタルソースたっぷりじゃないと!うちの部下みんなダメだって怒るんだよ美味しいのに!」
騎士団長「だからー年下の部下がいつも私の胸チラチラ見てくるのー。あれ多分童貞。私のこと好きだと思うんだけど恥ずかしがってかわいいなぁって」ヒック
触手「あー青春ですねぇ妻との出会いを思い出すなあ」ニョロー
騎士団長「二人っきりだといつ押し倒されるかドキドキすることがある」ヒック
騎士「なんかわからないが無性に腹が立ってきたぞ…なんでだ?」
ピンポーン
触手「あ、アマゾンで頼んだ八丈島干物セットかな?」ニョロー
騎士団長「じゃあ私でるね!」
騎士団長「シマアジ干物ー!」ガチャ
騎士「ドーモ、騎士団長=サン。騎士団長スレイヤーです」
騎士団長「アイエエエエエエ!?」
女騎士「あと野生動物結構入ってくるんですよ猫とか鳩とか」
女エルフ「冬寒いし夏暑いし雨入ってくるし作った人何考えてたのアレ」
ドワーフ「階段キツい老人に優しくない」
騎士2「ああああ!西部ライオンズは最強!西部ライオンズは最強球団!」
女騎士「精神崩壊してる…」
騎士団長「やだよおおもう群馬と戦いたくないよお」
騎士「うるせえなはよ帰るぞ球馬くんをぶちのしてこい!」
騎士団長「やだやだ!私は触手さんとYouTuberで有名になって食っていくんだ!」ジタバタ
騎士「しばらくみないうちに知能指数が一段と下がってやがる…!」
触手「あ、お客さんですか?」ニョロニョロ
触手「……というわけで団長さんは私の動画作成に協力してもらわないといけないのです。お持ち帰りは勘弁してください」
騎士「イヤイヤイヤいい年して変な夢追いかけないで早く嫁さんに土下座して戻って貰えってまだ会社辞めてないんだから
団長、あんたも三十路いってるのになにアホなことを」
騎士団長「私まだ29才!」
騎士「そもそも再生数延びてるって、コメント見ろよ『ひぎぃ!しないんですか?』『産卵するの?』とかこんなんばっかだぞ?」
触手「でもこれを足がかりに見てくれている人が増えれば」
騎士「あんたも男なら経験あるだろ?これ深夜番組のあるあるだぞ」
騎士「なんかエロそうな深夜番組で期待して最後まで見たけど結局エロいシーン無くてがっかりするアレだよ!こいつら期待してるのそれだけだぞ!
団長の巨乳しか見てねーよ!エロくなるの期待してるだけだっての!」
触手「ああああ……」ニョロー
触手「ちいさんぽやぶらり途中下車みたいな路線に落ち着ければと思ってたのにぃ…」ニョロニョロ
騎士団長「諦めないで触手さん!最近読んだ漫画でもおっさんが『自分を信じて『夢』を追い続けていれば、夢はいつか必ず叶う!』って良いこと言ってるよ!」
騎士「お前それよりによって一番どす黒い台詞じゃねーか…」
騎士団長「大体群馬と戦ってますっていってもネタと思われるんだもん!誰だよ2ちゃんに書いたの!私何度埼玉を群馬から救ってると思ってるの!?」
騎士「しょーがねーだろ知名度低いんだから!」
騎士団長「私の功績を称えてアニメくらいやってもいいのに!シャフト製作で!」
騎士「頭に乗るなよ貴様」
騎士団長「OPはBUMP OF CHICKENで!あと私の声は坂本真綾で!」
騎士「身の程を知れよ…お前に真綾とか無駄使いってレベルじゃねぇぞ…」
触手「あのーとにかくあと一つ動画作ろうと思うので団長さんにはやはり協力を…」
騎士「大体暇な時に職場のパソコンでアダルトグッズのサイト見てんじゃねーよ!履歴に乗ってんだぞ!処女じゃねーのかお前は!」
騎士団長「試しに見てただけだよ!お、お前だって職場の帰りに快楽天とかエロ漫画雑誌買ってるの目撃されてんだぞ!」
触手「私の家で醜い争いは止めてくださぁい…」
触手「と、とにかく団長さんを持って行かれるのは」
騎士「えーと…じゃあ山賊チャンネルに出てた女騎士知ってるか?」
触手「あ、知ってます人気ありましたよね」
騎士「アイツ今こっちにいるから、そのヨゴレ芸人の代わりにそっちに貸すよ」
触手「どうぞ団長さんをお持ち帰り下さい」ドケザー
騎士団長「」
騎士団長「うわああああん!」
騎士「うるせえ泣くな運転の邪魔だ!いくぜカローラマークⅡ!今日こそお前のエンジンの封印を解いてやらああああ!」ギュラララララ
触手「なぜ私まで載せられてええええ!?」
騎士「ついでだから手伝い頼むわ。球馬くんをひぎぃ!とかやってくれ!」ギュルルルル
触手「あの、団長さん…」
騎士団長「な、なにぃ?」ヒックヒック
触手「私、動画投稿で食っていくの諦めて嫁さんに謝ります今までありがとうございました」
騎士団長「え…?」
騎士「うおおお!この峠をドリフトで越えたら俺は走り屋の伝説になるっっ!!」ギュラララララ
触手「この見た目ですから、色々勘違いされないように努力してきましたが、正直疲れてたんです」
触手「真面目で堅実なサラリーマン…そういう風に見えるようにやっていくことに限界があって」
触手「とはいっても本来の私なんてただの小心者な中年で、エロゲーみたいな触手なんてとてもできないんですえどね」
触手「妻も私のそんな所は知っててくれてるんですが、会社や人前でやっていくことが段々ストレスになってきて」
触手「最近やっと作った趣味の史跡探訪の動画が人気ちょっと出てきて『これで他人に気を使わずに暮らせるかも!』と思ったら暴走してこの様です」
触手「妻にも逃げられて騒いでやっと目が覚めました…」
騎士団長「…何かから、立場や職業から逃げることは別に悪いことではないと思う」
触手「団長さん…」
騎士団長「だが、自分から逃げることはできないと思うんだ。群馬と戦うのはもうイヤだと思うけど、騎士や部下は私を信じてくれている」
騎士団長「逃げたいと思うのも私だが、信じてくれる部下を裏切りたくないと思うのも私なんだ」
騎士団長「色々情けない所を見せてしまったけど、私はまた戦おうと思う。逃げることは、いつだって出来るから」
触手「団長さん…」
騎士団長「それに、地方から越してきた触手さんには今一わからないだろうが」
騎士団長「埼玉県人は埼玉県に関心がない。埼玉が無くなろうとわりとどうでもいいと考えている」
触手「え」
騎士団長「埼玉県が無くなってもあわよくばどさくさ紛れに東京都民になれないかとかそんなことを考えている人しかいない」
触手「ええ…」
騎士団長「しかし、そんな埼玉の人々もたった一つだけ思うことがあるんだ。私はその思いのために戦っている」
触手「そ、それは」
騎士団長「『でも群馬県民になるのはヤダ。なら埼玉のほうがマシ』そう思ってるんだ…それが私の戦う理由だ」
触手「なんて後ろ向き…」
騎士団長「私は戦う。触手さんも奥さんのために戦ってくれ」
騎士「後ろでうるせぇぞカニカマ食って大人しくしてな!」ポイッ
騎士団長「はあああん!カニ美味しいよお!」ムシャムシャ
触手「言葉の重みが無い…」
騎士「おらついたぞ降りろ団長!」
騎士団長「なにあれぇ…お祭りのバルーンかと思ったらすごいデカい球馬くんじゃん…」
触手「あんなのひぎぃ!とかできまけんよ」
女騎士「あ!団長!」
女騎士「団長もう来ないと思って埼京線に爆弾つけて突っ込めないか相談してた所ですよ!」
騎士2「とうとう浦和駅前まで来ちゃったからなぁ。しかし団長来たのか。もう二度と現れないと思った」
騎士団長「部下から全く信じられてないよおおお!」
騎士「当たり前だろだから俺が迎えに来たのに」
女騎士「絶対騎士は団長呼ぶっていって逃げ出すと思ってた」
騎士2「俺も俺も」
騎士団長「やーいお前も信用ない!」
触手「なんて荒んだ職場だ…」
女エルフ「あ、あなた!」
触手「お、お前なんでここに!」
騎士「え、夫婦?」
女騎士「埼玉県狭いなぁ…」
騎士団長「…えぇと、やるよ!とりあえずやるよ!やればいいんだろ!おい騎士!アレ持ってきてるか!」
騎士「ありますよ、団長の商売道具!」
触手「なんですかこの真っ黒な剣?」ニョロー
騎士団長「県知事がくれた。なんかなのかーぼんちゅーぶがどうたらってすごい頑丈な剣。筑波大に作ってもらったんだって。全力で振っても鯨が乗っても壊れないからすごく便利」
触手「え」
――俺達の仕事はいつもこの人のフォローでしかない。
結局の所は団長が全て終わらせてしまう。
騎士団長「よし騎士!全員早く退避させて邪魔だから!」
多少常識外れだろうと、団長の前では同じことだ。
俺は役立たずではない、と思いたい。
でも、時々思うことがある。
騎士団長「うわーそれにしてもデカいなあ…これじゃあ…」
もしこの人がダメ人間じゃないなら、俺達はきっと要らない役目だ。
団長一人でなんとかなってしまう。
団長は、それをわかっててダメな人間を演じているだけなんじゃないか。
俺達のために、ダメな人間をやっているのか
質問したことはない。どう答えてくれるのか、少し興味はある。
でも、きっと、この人は答えてくれないだろう。
ふざけてバカなことをいって、ごまかしてうやむやにして流してしまうのだろう。
騎士団長「――これじゃあ、死体の処理が大変じゃないか」
この人は、めちゃくちゃ強いから
女騎士「また騎士団長居ないんですけど…」
騎士「浦和駅三分の一ぶっ壊してクレーター作りまくって上からめちゃくちゃ怒られたからな。巨大球馬くんは泣きながら逃げたから死体の処理の手間は省けたけど
まあふて寝でもしてんだろ」
騎士2「市民団体から『ムーミンをいじめないで』って抗議の声が来てるぞ」
女騎士「触手さん、また新しい動画上げてますよ。すごい人気でランキング乗ってる!」
騎士「あー奥さんレポーターにしたら人気爆発したらしいな。そら女騎士よりエルフだよなあ」
騎士2「エルフいいよね」
女騎士「あの…また巨大球馬くんが出たって報告が」
騎士「は?団長にボコボコにされて逃げたろあいつ」
騎士2「いや…アレは黒い…そして表情はややイケメン風…恐らく球馬くんと対となる存在の雷馬くんだ!」
騎士「…おい!団長探してこい!」
終わり
694 : ◆UiTX/zZCtM - 2017/11/17 15:04:31 3MN 210/210という訳でスレが余ってたので思わず続きを書いてしまいました。
こんなむちゃくちゃなのを読んで下さった方々ありがとうございます。
どうも読んでくれてありがとうございます。
普段はなろうで書いたりしてます
https://ncode.syosetu.com/n1815eh/とか
https://ncode.syosetu.com/n2761ch/とか
https://ncode.syosetu.com/n7248z/とかを普段書いています
というしつこい宣伝でした。それでは