【学校】
ガヴリール「えーんえーん!」
ガヴリール「らふぃー!ヴィーネと喧嘩したああああ!」ビエ-
ラフィエル「もー、またですかガヴちゃん」
ラフィエル「今回はどんな理由で喧嘩したんですか?」
ガヴリール「ヴィーネの作る弁当が茶色いって言ったら泣かれた」グスグス
ラフィエル「今すぐヴィーネさんに謝ってください」
元スレ
ガヴリール「ヴィーネのお弁当が」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1507475063/
ガヴリール「ヴィーネがさ」
ヴィーネ『明日のお昼はなにが食べたい?』
ガヴリール「って聞くから」
ガヴリール『肉を食べたい』
ガヴリール「ってリクエストしたんだよ」
ガヴリール「そしたら……」
ヴィーネ『はい、これ今日のお弁当!』
若鶏の唐揚げ
ごぼうの牛肉巻き
鳥そぼろご飯
里芋と昆布と椎茸の煮物
ガヴリール『…………』
ガヴリール『なんか、お前の弁当って茶色いよな』
ヴィーネ『』ガ-ン
ラフィエル「なんで思った事をありのまま言ってしまうんですか!」
ガヴリール「だってお前、バナナを赤いとか言うか?」
ガヴリール「茶色だから茶色って言ったんだよ」
ラフィエル「このクズ!」パシ-ン
ガヴリール「あふんっ」
ガヴリール「い、いや続きを聞いて!」ヒリヒリ
ヴィーネ『ガヴがお肉を食べたいって言ったんじゃない!』グスッ
ガヴリール『言ったよ?言ったけどさぁ』
ガヴリール『こう、彩りってもんがあるじゃん?』
ガヴリール『サヤエンドウとか少し添えるだけで変わったんじゃないの?』
ガヴリール『それに今日だけじゃなくて、いつも全体的に茶色いんだよねー』
ガヴリール『なんか煮物系多いし』
ヴィーネ『に、煮物の何が駄目なのよ』
ガヴリール『年相応じゃないなぁって』
ヴィーネ『』ガガ-ン
ラフィエル「最低な言葉の連続ですよそれ」
ガヴリール「いやいやいや、彩りがあると嬉しいねって私の言葉は正しいでしょ?」
ラフィエル「さきほどの回想にそのような主張は含まれていませんでした」
ガヴリール「そうだったかな?」
ラフィエル「え、というか毎日お弁当を作ってもらってるんですか?」
ガヴリール「ん?うん。毎朝うちで作ってるよ。朝食も用意してくれる」
ラフィエル「あの、ガヴちゃん?ヴィーネさんとお付き合いしてたりしないですよね?」
ガヴリール「なに言ってんのラフィ。私達女同士でしょ」
ラフィエル「ですよね」
ガヴリール「続き話していい?」
ヴィーネ『年相応のお弁当じゃない……?』プルプル
ガヴリール『まあ味は良いんだけどさ。目新しさがないっていうか』
ガヴリール『お昼になるじゃん?』
ガヴリール『蓋を開けました』
ガヴリール『あっ、今日も茶色い』
ガヴリール『見た時の第一印象がそんな感じ』
ヴィーネ『じゃあ自分で作りなさいよ!』バンッ
ガヴリール『作れる訳ないじゃん。ヴィーネも私の駄天使っぷりを知ってるでしょ?』
ガヴリール『今さら料理とか。めんどくさ』
ヴィーネ『この…………』プルプル
ヴィーネ『ガヴのダメ亭主!』パシ-ン
ガヴリール『あひんっ』
ヴィーネ『実家に帰らせていただきます!』グスグス
ガヴリール『えっ、あ、ヴィーネ?ヴィーネ!そんな……ま、待って!』
ガヴリール「って、自分の家に帰っていった」
ガヴリール「ここまでが一連の流れ」
ラフィエル「ダメ亭主って」
ラフィエル「それに実家って」
ガヴリール「下界のヴィーネのアパートね」
ラフィエル「あの、ちなみにヴィーネさんとご結婚されてたりは……」
ガヴリール「いやいやいや、女同士じゃ結婚できないでしょ」
ガヴリール「なに?ラフィは私とヴィーネが付き合ってて欲しいの?」
ラフィエル「別にどっちでもいいですけど、はっきりはして欲しいです」
ラフィエル「とりあえず全面的にガヴちゃんが悪いのでヴィーネさんに謝ってください」
ガヴリール「なんでだよ!ちょっと彩りよくしてくれって言っただけだろ!?」
ラフィエル「いやもう彩りとかそういう話じゃないんです。全部ガヴちゃんが悪いです」
ラフィエル「ちなみに、その作ってもらったお弁当はどうしたんですか?」
ガヴリール「当然食ったよ。ヴィーネのご飯は世界で一番美味しいんだ」
ラフィエル「なぜその言葉は言ってあげられないんですか!」
ガヴリール「そ、そんなの、は、恥ずかしくて本人に言えるわけないだろ……!」テレテレ
ラフィエル「このヘタレ!」パシ-ン
ガヴリール「はあんっ」
ガヴリール「とにかく今回のことは私悪くない!絶対謝らないからな!」ヒリヒリ
ラフィエル「じゃあヴィーネさんと喧嘩したままでいいんですか!」
ガヴリール「ヴィーネが勝手にヘソ曲げてるだけだもん!」
ラフィエル「毎日面倒を見てもらってその態度……」
サターニャ「なになに、二人でなに話してるの?」トテトテ
ラフィエル「ガヴちゃんがクズなんです」
サターニャ「ガヴリールがクズリールなのはいつものことでしょ?」
ラフィエル「そうでしたね。クズちゃんはいつもクズでした」
ガヴリール「クズちゃんってやめてよ。ガヴリール要素なくなってるじゃん」
サターニャ「……なるほど、だから今日一日ヴィネットの様子が変だったのね」
サターニャ「早く謝りなさいよガヴリール」
ガヴリール「私悪くないもん」プイ
サターニャ「あんた毎日お弁当作ってる身にもなりなさいよ。早起きしたり大変でしょうが!」
ガヴリール「ヴィーネが勝手にやってんだよ!私は頼んでない!嬉しいけど!」
サターニャ「じゃあちょっとくらいお弁当が茶色くても大目に見なさいよ!」
ガヴリール「毎日食べるんだぞ!気になるだろ!」
サターニャ「仕方ないでしょ!茶色くなっちゃうんだから!!」
ラフィエル「もうやめてくださいサターニャさん。それはフォローでもなんでもありません」
ガヴリール「そもそもお前に何がわかるんだよ。メロンパンばっか食ってるくせに偉そうに!」
サターニャ「はぁ!?犬のせいで食べれてないわよ!」
ラフィエル「その返しもおかしくないですか」
ガヴリール「どうせお前が弁当作ったって大したものできないだろ?」
サターニャ「んなわけないでしょ!」
ガヴリール「どうだかねー」
サターニャ「わかったわよ!いいわ、明日あんたにお弁当作って証明してあげる!」
サターニャ「とびきり美味しい物出して、泣いて謝らせてやるんだから!」
ガヴリール(よしっ、明日のご飯ゲット)グッ
ラフィエル(ああ、ガヴちゃん、本当に性根まで駄天しきって……)
【翌日・昼休み】
サターニャ「作って来たわよ!」
ガヴリール「待ってました!」グゥゥゥ
ラフィエル「本当に作ってきたんですね。どれどれ……」
プチトマト
本格キムチ
赤パプリカのチリソース炒め
ナポリタンスパゲッティ(激辛)
ガヴリール「うっわ、赤っ……!」
サターニャ「ふふん、どうよ?名付けてサタニキア・レッド・パラダイスよ!」
サターニャ「存分に味わいなさい!」
ガヴリール「うう、辛い……辛いよ……」
ガヴリール「しかもこの敷き詰められてるキムチ」
ガヴリール「本格すぎてニンニクと唐辛子の効きがやばい……」
ガヴリール「ごはんが欲しいよぅ……ナポリタンじゃ食べれないよぅ……」グスグス
ラフィエル「口を癒せるものがプチトマトしかないですね……」
ラフィエル「あ、ガヴちゃん。午後は話しかけないで貰えますか?」
ガヴリール「」ガ-ン
ヴィーネ「ガヴリール、お昼どうしてるのかしら……」
ヴィーネ「い、いや!ガヴが謝らないかぎり徹底的に無視するんだから!」
ヴィーネ「ダメよヴィネット。私は悪魔、無視ぐらいできなくてどうするの!」
ヴィーネ「……無視で仕送り上がったら、ガヴに美味しいご飯作ってあげようかなぁ」
ガヴリール「うぅぅぅー……」トボトボ
ヴィーネ「……あっ、ガヴ」
ガヴリール「!?」
ガヴリール「ちょっ、まっ!」
ガヴリール「近寄らないで!!」ダッ
ヴィーネ「」ガ-ン
サターニャ「ガヴリール!ブレスケア買ってきたわよ!」
ガヴリール「ばか!おそいよ!ヴィーネに臭いって思われたらどうすんだよ!」
ガヴリール「早く食わせろ!」バッ
ガヴリール「ぼりぼりぼりっ!!」
サターニャ「あっ……それ飲むタイプ……」
ガヴリール「!!!」
ガヴリール「かっっら!にっっっが!!!」
ガヴリール「みずうううううううう」ジタバタ
ガヴリール「ぐっす……ひっく……ひどい目にあった……」
ガヴリール「口も辛いし、お腹にも来てるし、きっとこれ明日はお尻にも来るよぅ……」メソメソ
サターニャ「わ、悪かったわよ。私にはあれぐらいがちょうどいいんだけど」
ラフィエル「そもそもサターニャさんの味覚の事はガヴちゃんも知っているはずでは」
サターニャ「そんなに辛かったなら残しても良かったのよ?」
ガヴリール「だって、せっかく作ってくれたから……」
ラフィエル「そういう所は律儀なんですね……」
ガヴリール「私の事かわいそうだと思うなら明日はラフィがお昼ごはん作ってよ!!」
ラフィエル「いえ、特にかわいそうとは思っていませんが……」
ガヴリール「私がお腹を空かせて倒れてもいいの!?」
サターニャ「倒れたらそのままにしておきましょう」
ラフィエル「それがいいですね」
ガヴリール「この、悪魔と悪魔!」
ガヴリール「明日の昼ごはんを買う金もない……もうおしまいだ」
サターニャ「どうせゲームにお金使ったんでしょ?自業自得よ」
ラフィエル「……はぁ、わかりました。作ってあげます」
ガヴリール「まじか!」キラキラ
ラフィエル「ただし条件があります。ヴィーネさんに謝ってください」
ガヴリール「ぐ…………」
ラフィエル「これまでの事を反省し、そして今後はヴィーネさんの事をもう少し考えてあげてください」
ラフィエル「そうでないとお弁当は作りません。いいですね?」
ガヴリール「わかりました」キリッ
ラフィエル(この顔はわかっていませんね)
ガヴリール「次はお腹に優しいご飯をください」
【翌日・昼休み】
ラフィエル「ガヴちゃん、お弁当です!」
ガヴリール「よしきたお弁当!」グゥゥゥ
ゆで卵
うどん
えのきとウドとホワイトアスパラの炒め物
ガヴリール「なんで真っ白なんだよ!」
ラフィエル「いや、何か求められている気がして……」
サターニャ「っていうか、これどうやって食べるの?うどんが麺だけじゃない」
ラフィエル「ああ、それはちゃんと魔法瓶に」
鳥だし豆乳スープ
ラフィエル「豆乳鍋の要領で作ってみました」
ガヴリール「いや、美味いよ。美味いんだけど、こうも白いとなんか目を背けたくなると言うか」ズルズルズル
ラフィエル「あ、デザートもあるのでどうぞ」
サターニャ「それってやっぱり」
タピオカ入りヨーグルト
ガヴリール「いい加減にしろ!!」ダンッ
ガヴリール「駄天して心がくすんだ私に対しての当てつけか!?」モグモグモグ
ラフィエル「ガヴちゃん、言いがかりにもほどがあります……」
サターニャ「怒っててもやっぱりきっちり完食はするのね」
ガヴリール「赤一色とか白一色とか茶一色とかお前らふざけてるのか!?」
ガヴリール「弁当をなんだと思っているんだ!」
サターニャ「あんたのお弁当へのこだわり面倒くさいわね」
ガヴリール「くそ!いいさ!もう自分で作ってやるよ!」
ガヴリール「最初からそうすれば良かったんだ!!」
ラフィエル「いやほんとに最初からそうすれば良かったんですよ」
ガヴリール「目にもの見せてやるからな!」ダッ
ラフィエル「あ!ヴィーネさんへ謝罪は!」
ガヴリール「知るか!!」
サターニャ「もうあのクズリールはどうしようもないわね」
【お店】
ガヴリール「どいつもこいつも……!」
ガヴリール「私だってやればできるんだからな!」
ガヴリール「…………弁当の定番といえば、あれだよな」
ガヴリール「くくくくく!私を見くびるなよ!!」
ガヴリール「お、ちょうど特売じゃん。たくさん買っとこ」
【翌日・昼休み】
ラフィエル「ガヴちゃん……」
サターニャ「ガヴリール……」
ガヴリール「な、なに……?」
弁当箱を埋め尽くした卵焼き
ラフィエル「ガヴちゃんこそなんでネタに走ってるんですか」
サターニャ「蓋を開けたら、あっ黄色い。って感じの第一印象なんだけど」
ガヴリール「こんなつもりじゃ!こんなつもりじゃなかったのに!」
ラフィエル「冷蔵庫に入らないほど卵を買うからですよ……」
ラフィエル「そもそも卵は常温保存でもかなり長く保ちますよ」
ガヴリール「嘘だろ!?」ガ-ン
サターニャ「とりあえず食べれば?」
ガヴリール「うん……」パク
ガヴリール「もぐもぐもぐ……」
ガヴリール「…………」
ガヴリール「…………甘すぎる」グスッ
ラフィエル「ああ……」
ガヴリール「うわああああああん!ヴィーネごめんね!私が悪かった!ヴィーネのご飯が恋しいよおおおお」ビエ-
ガヴリール「戻ってきてええええええええ」
【後日】
ガヴリール「今日もヴィーネのご飯美味しいわー」モグモグ
ヴィーネ「昨日の残り物が入っちゃってるけどね」
ガヴリール「ううん。ちゃんと味変えてくれてるし、手が込んでるのがわかるよ」
ヴィーネ「えへへへ」
ラフィエル「ヴィーネさん、仲直りできて良かったですね」ニコニコ
ヴィーネ「うんっ」
サターニャ「あんたもあんまりワガママばっかり言うんじゃないわよ?」
ガヴリール「うっさいな、反省してるってば」
ガヴリール「それに、もうヴィーネのご飯なしじゃ生きていけないよ」
ヴィーネ「そ、そこまで?それならこれからも頑張らなくっちゃね」テレテレ
ヴィーネ「あ、じゃあ今日の晩御飯は何がいい?」
ガヴリール「ヴィーネの作った物ならなんでも好きだよ」
ヴィーネ「も、もー、ガヴったら!」デレデレ
ラフィエル「…………………………」
ラフィエル「あの、本当にお二人は付き合ってないんですか?」
ヴィーネ「ないわよ?」
ガヴリール「ないよな?」
サターニャ「二人とも女同士でしょうが」
ラフィエル「やっぱりこれ私がおかしいんですかね」
完

