アマゾネス「姉さん!!なんだ、その珍妙は服!!我々にはこの由緒ただしい装束が」
姉ゾネス「これはスーツ。OLにはかかせないの」
アマゾネス「姉さん……あの調査員とか言っていた男を好きになって村を捨て、変わってしまったんだな……」
姉ゾネス「いいえ。変わったんじゃない。私は知ったの」
アマゾネス「何を……?」
姉ゾネス「世界は広いということを」
アマゾネス「姉さん……ウホホホホッ!!」
姉ゾネス「もう私は威嚇するときにウホホホッ!なんて言わないわ」
アマゾネス「なん、てこと……我々の誇りすら失ったと……いうのか?」
姉ゾネス「今日、貴方をここに誘ったのは他でもない。あなたにも知ってほしいの!この世界は広いってことをね!!」
アマゾネス「ウホホホホッ!!!」
姉ゾネス「……そんなに怖がらないでちょうだい……?」
アマゾネス「違う!!お前は姉さんじゃない!!!どっかいけ!!!」
元スレ
アマゾネス「なんだ、ここは!!!」姉ゾネス「ここが日本なの」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1312711343/
姉ゾネス「……さあ、聞き分けのないことを言わないの!!」
アマゾネス「離せ!!!ぐぎぃぃぃ!!!なんてパワーだ!!」
姉ゾネス「あのねえ、これでも私は村一番のファイターだったのよ?1年離れたからといってすぐには衰えないわ」
アマゾネス「ウホホホホッ!!!離せ!!はなせぇ!!!!」
姉ゾネス「ほら、いくわよ」
アマゾネス「どこに連れて行く気だ!!」
姉ゾネス「そんな布で胸と股間だけを隠した恰好じゃあ、捕まるの」
アマゾネス「私は捕まっても逃げられる!!!」
姉ゾネス「そういうわけにもいかないし、逃げられないから」
アマゾネス「にげる!!私は逃げられる!!!はなせー!!!」
姉ゾネス「はいはい。まずは洋服から買わないとね」
アマゾネス「うおぉぉぉおおお!!!」
姉ゾネス「あなた16歳なんだからきっとなんでも似合うわ」
アマゾネス「ウホホホホッ!!」
ショップ
店員「いらっしゃ―――ひぃぃ!!!」
アマゾネス「なんだ!!お前!!!どこの村だ!!」
姉ゾネス「はいはい。すいません、この子狂犬病にかかってて」
店員「は?」
アマゾネス「ゴルルルルルル!!!!」
店員「唸ってますけど?」
姉ゾネス「ああ、この唸り声はお腹がすいった周囲に伝えてるんです」
店員「ええ?」
アマゾネス「姉さん!!!いい加減にしてほしい!!私は!!」
姉ゾネス「はいはい。じゃあ、このへんの服からきてみましょうか?」
アマゾネス「やめろ!!!やめろぉぉぉ!!!うおぉぉぉぉぉおおおお!!!!」
店員「へえぇえええ!?」
姉ゾネス「じゃあ、ワンピースからきてみましょうか?」
アマゾネス「わ、わんぴーす?」
姉ゾネス「はい、これ」
アマゾネス「うう?おお?」
姉ゾネス「よしよし、いい子ね……はい、着れた♪」
アマゾネス「……あ、ん?なんだ……これ……きもちわるい」
姉ゾネス「そう?よく似合ってるわよ?」
アマゾネス「ウホホホホッ!!!!」
姉ゾネス「嘘じゃないって」
アマゾネス「スースーする」
姉ゾネス「布だけのほうが風通しよかったでしょ?」
アマゾネス「う、うぅぅ……」
店員「あのー……お買い上げでいいんですか?」
姉ゾネス「ええ。カードで頼むわ」
アマゾネス「姉さん!!!物を貰うときは代わりの物を渡せ!!服には服をわたせえ!!」
店員「ひぃぃ!!」
姉ゾネス「いいから。では」
店員「は、はい、ありがとうございましたー」
ウィーン
姉ゾネス「さてと、次は……」
アマゾネス「うおぉぉぉおおおおおおお!!!!!!!やっぱり、これじゃなーい!!!!!」
ビリビリビリ!!!!!
姉ゾネス「ちょっと!」
アマゾネス「姉さん!!!私はこんなの着るぐらいなら裸でいい!!!」
姉ゾネス「これはまずい……」
「なんだ?」「うわ、裸じゃん!!」「写メとろー」カシャ
アマゾネス「ウホホホホッ!!!」
姉ゾネス「タクシー!」
キキッ
「すげー」「ボディペイントしてるー」「結構かわいいな」カシャ
アマゾネス「なんだ!!!きさまらぁぁ!!!!裸が珍しいのかぁぁ!!!」
運転手「なんですか、あれ?」
姉ゾネス「ちょっと、待ってってください」
アマゾネス「そんな服を着ているから裸が珍しくなるんだ!!いいだろう!!私が全てをなげうって、見せてやる!!」
アマゾネス「しかとその目に焼きつけろ!!!」
カシャカシャ
姉ゾネス「手刀!!」
アマゾネス「な……」
ドサ
姉ゾネス「よいしょっと。はーい、すいません。AVの撮影でしたー」
姉ゾネス「はい、出してください!」
運転手「は、はい!」
姉ゾネスの住処 目黒区 マンション
姉ゾネス「ふー」
アマゾネス「むぐー!!!!」
姉ゾネス「しばらくそうやって猿轡して黙ってて」
アマゾネス「ぐづづづううううううう!!!!」
姉ゾネス「噛み砕こうとしても無駄よ?それチタンだから」
アマゾネス「ぐぅぅううぅううううう!!!!!」
姉ゾネス「ふぅ……まあ、今は何を言っても無駄ね……」
アマゾネス「ぐぅぅううううううううおおおおおおお!!!!!!
姉ゾネス「さてと、これからこの子をこの世界に慣れさせないと……」
アマゾネス「おおおぉぉぉぉおおおおおおおおお………はぁ……はぁ……ふぬぬぬぬぅぅぅううう……はぁ……はぁ……」
姉ゾネス「そろそろご飯にしましょうか?」
アマゾネス「……!?」
姉ゾネス「ほしいの?」
アマゾネス「……(コクコク!」
姉ゾネス「じゃあ、猿轡を取ってあげる」
アマゾネス「ぷはぁ!!くれ!!ごはん!!!」
姉ゾネス「ダメよ」
アマゾネス「なんだと!?」
姉ゾネス「ご飯の前には頂きますっていうの」
アマゾネス「なんだそれは?黒魔術の儀式?」
姉ゾネス「違う。ご飯を食べるときの儀式」
アマゾネス「そ、そんなのがあるのか!?」
姉ゾネス「そうよ?そして、日本ではそれを言わないと食材に呪われるの」
アマゾネス「……なにぃ!?」
姉ゾネス(ふふ。私たちは迷信をいちいち信じるから楽ね)
姉ゾネス「どう?ちゃんと言える?」
アマゾネス「う、うん……いう」
姉ゾネス「嬉しいわ。あ、そうそう。今日はもう一人くるからね?」
アマゾネス「もう一人……?」
ピンポーン
姉ゾネス「はーい、開いてるわよー」
イモゾネス「おねーちゃん、久しぶり!!」
アマゾネス「妹!?!妹かぁ!?!」
イモゾネス「うん。やっとあえたね」
アマゾネス「あいたかったぞ!!ペロペロペロ!!」
イモゾネス「やめて!!!!」
パシッ!!
アマゾネス「え?」
イモゾネス「顔を舐めないで!!!ここはもう日本なの!!!私たちのいた世界とは違うの!!!」
アマゾネス「……ウホホホホッ!!!!」
姉ゾネス「妹はわずか半年で適応したわ。あなたも頑張るのよ?」
アマゾネス「うぅぅぅぅ!!!お前も妹じゃない!!!」
イモゾネス「お姉ちゃん……もっと視界を広げようよ」
アマゾネス「ぐぅぅぅぅぅううううう!!!!!」
姉ゾネス「じゃあ、とりあえず、今日の晩御飯ね」
アマゾネス「うほ!!」
イモゾネス「いいの?お箸の使い方とかを学べる食事じゃなくて」
姉ゾネス「構わないわ。それに、今の状態では御箸をへし折りそうだし」
イモゾネス「それもそうだね」
アマゾネス「うおー!!!!にくだぁぁ!!!!」
姉ゾネス「はい。食べる前に言うことは!」
アマゾネス「あ……う……」
アマゾネス「い、いだだきます……」
姉ゾネス「よろしい」
アマゾネス「はふ!はふ!!はふ!!」
イモゾネス「下品」
姉ゾネス「あなたも少し前まではあんな感じだったじゃない」
イモゾネス「そうだけどぉ」
姉ゾネス「明日からしっかり躾けてあげないとね」
イモゾネス「うん」
アマゾネス「姉さん!!!おかわりだ!!!」
姉ゾネス「はいはい」
アマゾネス「オホホホホホホッ!!!」
イモゾネス「あ、喜んでる」
姉ゾネス「やっと警戒が緩んだわね……」
アマゾネス「はふはふはふ!!!!!」
翌日
姉ゾネス「では、今日から人間社会の基本的なマナーを学んでもらうからね」
アマゾネス「ま、なー?」
姉ゾネス「そうよ。まずは、挨拶ね」
アマゾネス「まなーってなんだ?」
姉ゾネス「そうね。例えば、狩りをしていて誰かに助けられた。そのときはどうする?」
アマゾネス「決まっている。その者に狩りで得たものを山分けする」
姉ゾネス「それがマナーなの。この世界では色々なマナーがあるから覚えてね?」
アマゾネス「分かった……」
姉ゾネス「じゃあ、まずは挨拶からね」
アマゾネス「……」
姉ゾネス「おはようございます」
アマゾネス「お、おはよございます……?」
夕方
イモゾネス「お姉ちゃん馬鹿だから、大変だろうなぁ……」
イモゾネス「私がしっかりしないと。うん!」
イモゾネス「ただいまー」
アマゾネス「おかえりなさい」
イモゾネス「え?」
アマゾネス「今日は学校どうだった?」
イモゾネス「え?うん、たのしかったよ」
アマゾネス「それは良かったわね」
イモゾネス「ええ?」
姉ゾネス「あなた以上に物覚えがよかったわ」
イモゾネス「そ、そうなの……でも、裸だね」
アマゾネス「ふんふーん♪」
姉ゾネス「それがね……はーい、そろそろ服をきてみない?」
アマゾネス「ウホホホホッ!!!!!」
イモゾネス「んな?!」
姉ゾネス「服には警戒心むき出しで……。最初が悪かったからかもね」
イモゾネス「でも、このままだと外出できないよ?」
姉ゾネス「そうなのよねえ。それが一番の問題……」
アマゾネス「がるるるるる!!!!」
姉ゾネス「あー、そーだ」
イモゾネス「どうかしたの?」
姉ゾネス「あれがあったわ」
イモゾネス「あれって?」
姉ゾネス「たしかーあれはー」
アマゾネス「……」
イモゾネス「お姉ちゃん……?」
アマゾネス「……なに?」
イモゾネス「服、どうして着ないの?」
アマゾネス「……だって、私は誇り高きアマゾネスなんだよ?今更、そんな変な服を着れないよ」
姉ゾネス「じゃーん!!」
イモゾネス「それは……水着?」
姉ゾネス「これならどう?着てみない?」
アマゾネス「……死なない?」
姉ゾネス「死ぬわけないでしょ。ほらほら、このビキニはあなたに似合うって」
アマゾネス「……わかった……」
イモゾネス「おお……」
アマゾネス「……どう?」
姉ゾネス「うーん、いいわねえ。裸より全然いいわ」
アマゾネス「……そうかな?」
イモゾネス「お姉ちゃん、可愛いよ!自信もってよ!!」
アマゾネス「そういうことじゃないんだけど……」
姉ゾネス「なるほど、じゃあ、ちょっとそこに立って」
アマゾネス「……うん」
姉ゾネス「はーい、チーズ!(カシャ」
イモゾネス「どうするの?」
姉ゾネス「んー?ひみつー」
アマゾネス「あの、もう寝てもいい?」
姉ゾネス「お風呂に入りなさいね」
アマゾネス「はーい」
イモゾネス「お姉ちゃん、服さえ着ればもう外にいけるのに……」
姉ゾネス「ダメよ。常識が全然ないんだから」
イモゾネス「そっか」
姉ゾネス「まあ、でも、もうすぐ嫌でも外にいくことになるけどね」
イモゾネス「え?」
アマゾネス「……えと、こっちがお湯だったかな?」
シャーーー!
アマゾネス「つめた!!」
アマゾネス「ウホホッホホホホ!!!」
数週間後
姉ゾネス「じゃあ、24ページから読んでみなさい」
アマゾネス『男の娘はいいました。僕は男の子だよ?と。しかし、マッチョたちは聞く耳を持たず、男の娘の肉棒を貪り始めます』
イモゾネス「お姉ちゃん!!手紙がきてるよ!!しかも、芸能事務所から」
姉ゾネス「きたか!!」
アマゾネス「げいのう、じむしょ?」
イモゾネス「ねえ、これってあれ?オーディションってやつ?」
姉ゾネス「ええ。そうよ」
イモゾネス「えっと……書類選考を通過……!?すごい!!」
姉ゾネス「何を言っているの、これはただのスタート地点に過ぎないわ」
姉ゾネス「アマゾネスにとっての、ね」
アマゾネス「……え?」
イモゾネス「ま、まさか……!」
数日後 オーディション会場
姉ゾネス「さあ、がんばるのよ?」
アマゾネス「……」
イモゾネス「ねえ、こんなコート着せてここまで来たけど、大丈夫なの?一見すると露出狂みたいなんだけど」
アマゾネス「……お姉ちゃん、どうして、わたしがあい、どる?なんかに?」
姉ゾネス「私はね、ここに来てから様々なものを見たの。経済のことやスポーツ、そして日本文化を」
アマゾネス「……」
姉ゾネス「でもね、芸能だけは納得がいかなかった。何故なら、アマゾネスの方が何倍も可愛いのに、世の男性はそこらへんにいるような娘を持ちあげている!!」
イモゾネス「ほお」
姉ゾネス「そこで、アマゾネス。私はあなたを貨物に紛れさせて、こっそりと日本へ連れてきたのよ。あなたを歴史を揺るがすアイドルにさせるためにね!!!」
アマゾネス「……」
イモゾネス「ねえ、こっそりなの?それって……密入国?」
姉ゾネス「何を言ってるの。私達にもビザなんてないでしょ?」
イモゾネス「そ、そうだけどぉ」
姉ゾネス「さあ、行くわよ」
アマゾネス「……うん、お姉ちゃんがそこまでいうなら……がんばるよ」
姉ゾネス「ええ、期待しているわ」
イモゾネス「……がんばってね?」
アマゾネス「うん!」
控室
ワイワイ……ガヤガヤ……
姉ゾネス「さて、衣装が山のようにあるけど、どうする?」
アマゾネス「……私は水着でやる」
イモゾネス「わお、大胆」
姉ゾネス「まあ、それが妥当ね。インパクトあるし大丈夫よ!」
面接室
少女「以上です!」
P「はい、ありがとう」
少女「失礼します」
バタン
P「ふう……」
男「どうですか?今回のオーディションは」
P「ダメだな」
男「え?」
P「全然輝きがない」
男「そうですか?みんな可愛いですよ?」
P「バカ。可愛いだけでアイドルになれるなら大体の奴がなれる。可愛いだけで務まらねえんだよ」
男「そんなもんっすか」
P「一年や二年だけのアイドルじゃない。アイドルから女優、歌手として何十年も活躍できるやつが欲しいんだよ」
男「はぁ」
P「次だな……アマゾネス?」
男「64番の人、どうぞー」
ガチャ
アマゾネス「……」
P「……!!!!」
男「じゃあ、名前を」
アマゾネス「……アマゾネス、です」
男「スリーサイズは?」
アマゾネス「……わ、わかりません」
男「そ、そう……じゃあ、特技は?」
アマゾネス「弓」
男「弓?弓道ってこと?すごいねー。ちょっとやってみてよ」
アマゾネス「……なにを?」
男「弓を引く真似を」
アマゾネス「……ウホホホホッ!!!」
P(なんだ、この力強さは……!!)
男「ど、どうしたの!?」
アマゾネス「……あ、すいません。その弓は神聖なものですので、真似なんてできません」
男「そ、そうかい……プロデューサー、なにかあります?」
P「君、今までどこに居たんだ?日本人には見えないが」
アマゾネス「……えと、目黒区のマンションに」
P「いや、国を聞きたいんだ。君が生まれた国だ」
アマゾネス「わかりません……」
P「そ、うか。もういいよ、ありがとう」
アマゾネス「はい……」
バタン
男「変な子でしたね」
P「……この子、スカウトするぞ」
男「え?」
P「オーディションなど必要ない。彼女は全てを超越している。他の凡人と比べるだけ彼女に失礼だ」
イモゾネス「どうだった?」
アマゾネス「だめだと、思う」
姉ゾネス「そっか。ま、いいわ。これも勉強だと思えば……」
男「ちょっと、すいません」
姉ゾネス「はい?」
男「こちらに」
Pの部屋
P「―――というわけで、是非とも私達と正式に契約していただきたい」
姉ゾネス「ほ、本当ですか!?」
P「はい」
イモゾネス「すごい!!すごいよ、おねえちゃん!!!」
アマゾネス「う、うん……」
姉ゾネス「ふふ、私の目に狂いはなかったわ!」
P「日本一のアイドルにしてみせるよ」
アマゾネス「は、はい」
数日後 レッスン室
講師「はい!いち、に、いち、に!」
アマゾネス「……はぁ……はぁ……」
男「彼女、すごいっすね」
P「ああ。強靭な体と無尽蔵に近い体力、そしてなによりあの柔軟性。全てにおいてパーフェクトだ」
男「どんな踊りも10分で覚えてしまう要領の良さもですね」
P「ああ、彼女は無敵のアイドルになれる……!!」
講師「じゃあ、休憩にしましょう」
アマゾネス「……はい」
講師(こんな子、見たことないわ……息を殆ど乱してないし、なによりすぐに落ち着いている)
講師(この子は、一体……?)
アマゾネス「……お腹、すいた」
数日後
P「小さな会場だが君の単独ライブを行うことにした」
アマゾネス「……らいぶ?」
P「歌って踊る君をお披露目する場だ」
アマゾネス「……はぁ」
P「期待しているからな。曲はこれだ」
アマゾネス「……はい」
P「頑張ってくれよ」
アマゾネス「……とりあえず、曲を聞いてみよ」
アマゾネス「……♪」
男「大丈夫なんですか?いきなり単独ライブなんて」
P「無論だ。観客は度肝を抜くはずだ!」
数日後 ライブ会場
ザワザワ……
「なんだあのアマゾンの民族衣装っぽい恰好」
「かわいくねえ」
男「やっぱり、あれは!!」
P「彼女があれでないとやらないと言ったんだ」
男「でも!!」
アマゾネス「……あ、あの」
シーン
アマゾネス「私の歌を聞いてください……お願いします(ぺこり」
ザワザワ……
アマゾネス「じゃあ、歌います。聞いてください。『アマゾネスとポニーテル』です」
アマゾネス♪アマゾネス♪アマゾネーーーース♪
アマゾネス「いつも魅惑のあの子はアマゾネス~♪今日も弓を片手にイノシシを狩るの~♪」
ザワザワ……
アマゾネス「ポニーテルが似合うあの子はアマゾネス~♪」
「ポニーテルってなんだよ?」
「ポニーテールじゃねえの?」
アマゾネス「筋肉に憧れアマゾネス~♪」
「でも、なんかすごいな」
「ああ、踊りにもキレがあるし、歌声もかわいい」
アマゾネス「肉を切り裂き、血を啜る~♪彼女は本当にアマゾネス~♪」
アマゾネス「恋は厳禁、鯉は丸焼き♪アマ~ゾネスーーー♪」
「へいへい♪」
「いいぞー♪」
「もえーーー♪」
男「すごい!たった数分で虜にした!?」
P「これが彼女の魅力……いや、魔力だ!」
アマゾネス「今日も元気にハッスルマッスルまっすぐ進むよ、アマゾネス~♪」
数日後
P「テレビ番組の出演が決まったぞ」
アマゾネス「そうなんですか?」
P「ああ、歌番組であの曲を披露するんだ」
アマゾネス「はい」
P「ではな」
アマゾネス「はい」
男「いきなりゴールデンの歌番組ってマジですか?しかも、これ生じゃ……!!!」
P「問題ない。これは彼女を世に知らしめるチャンスだ。それに失敗しても失うものはない」
男「……わかりました」
てれてれーて てれてれてー♪
タモリ「はい、じゃあ、アマゾネスちゃんだっけ?」
アマゾネス「はい」
タモリ「どっから来たの?」
アマゾネス「目黒区のマンションからです」
ワハハハハ
アマゾネス「……?」
タモリ「はい、じゃあ、準備してくるかな?」
アマゾネス「いいともー」
タモリ「それ違う番組だからね」
ワハハハ
アマゾネス「はい」
タモリ「じゃ、おねがいしまーす」
アマゾネス「~♪」
木村「すげえ」
香取「ほぉ……」
浜崎「……」
桜井「……」
桑田「これは……」
タモリ「すごいねえ」
男「……スタジオが彼女に釘付け……」
P「これで決まった。彼女は不動のアイドルになるぞ!!」
数週間後
イモゾネス「今日もおねーちゃんがテレビにでてるー」
姉ゾネス「そうね」
アマゾネス「……恥ずかしい」
イモゾネス「ねえねえ、新しい曲も一位なんでしょ?すごいよねー」
姉ゾネス「確か『弓を引くのは恋するまで』だっけ?いい曲よねー」
アマゾネス「ありがとう」
トゥルルルル
アマゾネス「あ、電話……はい」
P「ああ、次の仕事のオファーがきたよ。頑張ってね」
アマゾネス「はい」
イモゾネス「お仕事?」
アマゾネス「うん」
姉ゾネス「がんばってよ!」
アマゾネス「はい」
他事務所
男「くそ!!どこもかしこもアマゾネス一色かよ!!」
女「……あんな完璧がいるわけない。調査会社の報告もそろそろ上がってくるはずよ」
男「あ、ああ、そうだな……」
探偵「ども」
男「来たか!!」
女「で、どうだった?」
探偵「ええ、凄い情報を手に入れました」
男「失脚できるほどか?!」
女「喫煙でもしてた?それとも大麻?」
探偵「いいえ、この国から追放できるほどのネタです」
男「なに!?」
探偵「彼女は密入国者だったんですよ」
数ヵ月後
リポーター「あ、出てきました!!すいません、少しお話をきかせてください!!」
アマゾネス「えと……」
男「どいてどいて!!」
リポーター「密入国の件について一言お願いします!!」
記者「どうしてそこまでして日本にきたんですか!!」
記者「ご家族も密入国だというのは本当ですか!!!」
アマゾネス「……はい」
記者「認めるんですね!?」
記者「恥ずかしくないんですか!?」
記者「あなたを応援してきたファンに謝罪を!!」
アマゾネス「……」
アマゾネス「ウホホホホッ!!!!」
記者「ひっ!!!」
リポーター「見ましたか!?今、報道陣にたいして威嚇をしてきました。なんという態度でしょうか!」
P「この世界は足の引っ張り合いだからなぁ」
男「……ここにきて、こんな結果になるなんて」
アマゾネス「すいません」
P「強制退去……か」
アマゾネス「はい」
男「自分の国に戻るんだね?」
アマゾネス「はい」
男「仕方ないか」
アマゾネス「いままでありがとうございました」
P「いや、いいんだ」
男「これから大変だと思うけどがんばってね」
アマゾネス「はい」
数ヵ月後 ジャングル
姉ゾネス「ウホホホホッ!!!」
イモゾネス「ウホホホホッ!!」
アマゾネス「キャワキャワキャワウオウオウオ!!!!」
母ゾネス「御飯だおほ!!」
パパゾネス「びゃぶるるびゃがぁ?!」
母ゾネス「カレーギャバババババシュップラボ!!!」
姉ゾネス「ブルバラップラナカ!!!!!」
イモゾネス「パイモォォォ!!!ヴェルベッガ
アマゾネス「……」
姉ゾネス「どうかしたの?」
アマゾネス「ううん。なんでもない」
姉ゾネス「そう。……未練あるの?」
アマゾネス「ま、ね」
姉ゾネス「そっか……」
アマゾネス「あ、イノシシ」
姉ゾネス「じゃあ、狩りをしよっか」
アマゾネス「はい」
―――こうして、アマゾネスのサクセスストーリーは幕を閉じた。
たび重なる枕営業により、アマゾネスの肉体は既に崩壊寸前だった。けれど、アマゾネスは強い子。それを表に出すことはない。
さあいけ、僕らのアマゾネス!今日もジャングルのイノシシを狩るのだ!
そしていつか、アマゾネスを追い出した日本人を血祭りにあげろ!!イケ!アマゾネス!!!
アマゾネス「ウホホホホッ!!!!!」
おしまい
15年後 ジャングル
ママゾネス(元・アマゾネス)「ギュルバップ……ププラビュガロロロ」
二代目アマゾネス(娘)「ママ!!ギャルブダダヴォップ!!!!」
姉ゾネス「……ププロ」
イモゾネス「パミュウモラル……」
ママゾネス「ウォラヴラテュララ……ファガガガ」
アマゾネス「ギャルップシャリャリュリュ!!!」
ママゾネス「アルギャッペラボ……ファリャマーーーーー!!!!!」
アマゾネス「ママ!?ママ!?ママァァァァァ!!!!!!」
日本
アマゾネス「ギャルップ、ぺペラ……モモグラボ」
アマゾネス「ギャルップララブラッピーニ?」
アマゾネス「ベッピバッポ」
芸能事務所
P「ふう……」
少女「あの……これで、私の仕事は?」
P「ああ、二本いれておいてやるよ」
少女「ありがとう、ございます……」
P「ふん」
アマゾネス「ヒャラブッガロロガーノ」
ウィーン
店員「いらっしゃ……きゃぁぁぁ!!!」
アマゾネス「バッブラボッピッココロロ!?!?」
店員「ひぃぃ!!!たすけてぇぇ!!!」
アマゾネス「ファッダグリャップ!?」
店員「ひぃぃぃ」
警備員「お前!!その人を離して、その斧を捨てろ!!」
アマゾネス「ファブッブロ?」
警備員「な、なにをいって……」
アマゾネス「ギャップラップバッバッバ!!!!!!!」
ブン!!
グチャ!!
店員「ぎゃぎぃ……!!」
客「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!人殺しぃぃぃぃ!!!!!」
アマゾネス「ブルップリップリョッガババローゴローナ!!!」
ザシュ!!
男「がはっ!!」
アマゾネス「ビャルッパ!!!」
ザシュ!!
女「はぎゃぁ!!」
警備員「異常事態発生だ!!!すぐに警さ―――」
ブンブンブン!!!
ザクッ!!
警備員「ふがぁ……!」
アマゾネス「ポッロッポぺーーーー!!!!!ママ、ッパシュッリュッペロンガー!!!!」
警備員「奴に近づくな!!!斧を投げてくるぞぉぉぉ!!!」
芸能事務所
P「ふう……女を抱くのも仕事のうちってね……」
P「テレビでもつけるか」
ピッ
レポーター「今、現場に到着しました!!」
P「なんだ?」
レポーター「30分前、伊勢丹ビルに謎の女性が押し入り、無差別に客を斬りつける事件が発生しました」
P「なんだ、物騒だなぁ」
レポーター「監視カメラがとらえた犯人の映像です」
P「こ、こいつは!?アマゾネス!?」
P「い、いや、それにしては幼い……これは……」
アマゾネス「ギャパップルップ……」
アマゾネス「ヴァーラー……パパ、ヴァーラー……」
ガチャ
受付「いらっしゃ―――ひ!!」
アマゾネス「ヴァーラー……グッラッポルンボランガッティーノ!!!」
ザシュ!!
受付「あがぁ!!」
アマゾネス「ベベルッパローヴァルッボ……パパ、ヴァーラー」
社員「な、なんだ!?」
社員「やべえ!!にげろ!!!」
キャーキャー!!
アマゾネス「ゼウォバップランポー……ガシュップ!!!!」
P「ん?なんだ?外が騒がしいな……」
ガチャ!!
男「逃げてください!!変な奴が押し入ってきました!!!」
P「なんだいきなり?!」
男「既に何人も殺されています!!」
P「はぁ!?」
男「だからはや―――」
ドサ
P「お、おい!!―――は!?」
アマゾネス「パパ、リュポーラ♪」
P「お、おまえは……」
アマゾネス「プルペッロパロペッペ?」
P「アマゾネスなのか……?」
アマゾネス「ブブロップ?ペペッロッペ?バシュロップマシューナガローヴァ?」
P「ひぃぃぃ!!!」
アマゾネス「パパ、ヴァーラー」
P「何をいってるんだ!!!にほ、日本語で離せ!!!」
アマゾネス「―――日本語はあまり好きじゃないんですけど。まあ、お父さんの頼みなら仕方ありませんね」
P「ななな!?」
アマゾネス「何を驚かれているのですか?」
P「お前、日本語、できるのか?」
アマゾネス「あはは。不思議な事をいいますね。民族語だけだと流石に飛行機に乗れませんから。それに私はいっぱい勉強して8カ国語も話せるんですよ?」
P「な……」
アマゾネス「もともと、私達の種族は覚えることに特化した脳を持っているようです。凄いことだと思いませんか、お父さん?」
P「え?あ、お父さんだと?」
アマゾネス「ええ。私のお父さんはアナタ。殺したいぐらいに憎い、お父さんなんですよね」
P「ど、どういうことだ……!!」
アマゾネス「15年前、何度も私のお母さんを犯し、孕ませたくせに」
P「え……」
アマゾネス「そのときの子どもなんですよ、私。分かりますか?レイプから生まれた子供気持ちが。まあ、分かりませんよね」
アマゾネス「お母さんは日本でのことをいつも楽しそうに語ってくれました」
アマゾネス「アイドルとしてやりがいを感じ、ステージの上で得られる快感は大物のイノシシを狩ることよりも大きいと」
アマゾネス「でも、いつもあなたのことを思い出しては泣いていた。」
P「ひっ!!その、斧でどうする気だ!?」
アマゾネス「私はお母さんを泣かせたお父さんが嫌いです。日本人も嫌いです」
アマゾネス「お母さんの味方をしなかったお父さんを殺したかった。散々持ち上げておいて、欠点を見つけた瞬間に手の平を返した日本人を殺したかった」
P「ひぃぃぃいい、近づくなぁぁ!!!!」
アマゾネス「そして、そんな人物などいなかったのだと記憶から抹消したアナタと日本人が私は憎いんですよ」
P「そ、それは、お前の母親が不法入国したからで!!!」
アマゾネス「そのあと、アナタは母を呼び戻そうとはしませんでしたよね?一度も」
P「それは、一度失脚したアイドルは復活させるのが……」
アマゾネス「あはははははは!!!!!!!!!!!!」
P「!?」
アマゾネス「喫煙したり大麻したりしても干されないこの日本のシステムなのに、不法入国はもう完全に復活できないって言うんですか!?」
アマゾネス「―――言い訳すんな、クズ野郎!!!!!!」
P「ひぃぃぃいいい!!!!」
アマゾネス「得意の枕営業でもなんでもさせればよかったじゃねーか!!」
P「なにを!?」
アマゾネス「ったく、もういい。お前みたいな屑の血が混ざってるってだけで自殺したくなる」
P「や、やめろ……!!!」
アマゾネス「天国で詫びろ。そして、地獄にいけ」
P「うわあああああああああ!!!!!!!」
アマゾネス「パパ、ヴァーラァァァァァァァァ!!!!!!!!!!」
P「ああああああああああああああ―――――」
グシャ!!!!
アマゾネス「……ギャルップリッポキャルペッペ」
アマゾネス「ペペロップ」
ウィーン
アマゾネス「!?」
警察「構え!!」
アマゾネス「……くくくく」
警察「……」
アマゾネス「……おもしろいですね。小娘一人に何人も群がって……私まで犯すんですか?」
警察「……」
アマゾネス「いいでしょう。もう私の目的の半分は達成されましたしね」
アマゾネス「……残りの目標、全日本人虐殺を今から始めるとしましょうか……ふふ」
警察「……」
アマゾネス「……いくぞぉぉぉぉ!!!!!くずどもぉぉぉぉ!!!!」
警察「撃て!!!」
パン!パン!!パン!!!パン!!!!
アマゾネス「ぐあぁあぁあああああああああああああああ!!!!!!!!」
リポーター「今、発砲しました!!犯人は撃たれた模様です!!」
アマゾネス「……」
アマゾネス(からだが……うごかない……)
アマゾネス(あ、血が……ながれていってる……命がもれだしてる……)
アマゾネス(つかれたなぁ……)
アマゾネス(お母さん……今、そっちにいくね……)
アマゾネス(あのクズ野郎をいっしょに……天国でも……ころして、やろ……ね)
警察「……絶命したか?」
警察「確認をとります……」
―――力が欲しい
―――やっぱり、ゆるせないよ
―――お母さん!
アマゾネス「―――死ねない」
アマゾネス「死ねるわけ―――なぁぁぁぁい!!!!!!」
警察「!?」
警察「バカな!?傷がふさがっていく!?」
アマゾネス「殺す!!殺す!!!殺す!!!!!」
ブン!!!
ザシュ!!
警察「ひぎゃあ!!!」
警察「なんだ!!!!あいつぅぅぅぅ!!!!!」
アマゾネス「おぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」
警察「撃て!!撃て!!!!」
アマゾネス「効かぬ!!!この怒りによって目覚めた肉体をそんな鉛玉では貫けぬ!!!!!!」
ザシュ!!!
警察「ひぎゃあああ!!!」
リポーター「大変です!!!次々と警さ―――」
アマゾネス「―――良く聞け、国民ども。今から一カ月いないに一人残らず殺してやる」
リポーター「ひぃぃぃ――――ひゃぐぅ!!!!」
アマゾネス「―――こんな風にな!!!!ひゃーっはっはっはっは!!!!」
男「たすけてぇぇ!!!!」
女「きゃぁぁぁ!!!」
アマゾネス「逃げても苦しむ時間が増えるだけだぁぁ!!!!」
ザシュ!!!グチャ!!!
アマゾネス「東京はこれで全員だな……さてと、次は……埼玉にでもいくか」
アマゾネス「殺してやる。お母さんを泣かせた日本人全員を……ひゃーっはっはっは!!!」
―――こうして怒りによって目覚めたアマゾネスは日本を滅ぼすために動きだした。
男は斬首し、女は精神が崩壊するまでエクスタシーを与え、童貞は逆レイプをするという残虐極まりない行為を繰り返していく。
全ては母のため!!イケ!僕らのアマゾネス!!ジャングルの平和は君の双肩にかかっている!!
今日も一人、童貞が非童貞となる!!
アマゾネス「ウホホホホッ!!!!!
END
149 : 以下、名... - 2011/08/07(日) 23:29:04.46 XUnH9gpj0 51/51
(姉ゾネスが言いたかっただけですって言ったら怒られそうな雰囲気だな)