姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」【前編】
姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」上条「カカオ100%超苦ェエ!!」【中編】
~待ち合わせ場所~
姫神「…あ。」
姫神「ごめんね。待った?」タタタ
上条「いや…割とマジメに今来たとこ」
姫神「そう。」クスクス
上条「姫神」
上条「…会いたかった。」ギュッ
姫神「あ…。///」
上条「夜遅くにごめんな。…でも、会いに来てくれて良かった」
上条「会って抱きしめてみてわかったけどさ、…もし来てくれなかったらコレ明日までもたなかった」
姫神「そんなに?」クス
上条「ん。そんなに。」ギュッ....
姫神「ん…。」
上条「なぁ…しばらくこのままで」
姫神「ん。いいよ。」ギュ
上条「…♪///」
姫神「ふふ♪///」
・・・・・。
上条「…なぁ、今日はさ…明日まで一緒にいてくれないか…?」チュ
姫神「ん…いいの?明日学校だよ?」チュ
上条「…じゃあ…オールで…とか、ダメか…?」モフ
姫神「もう…わかった。いいよ?」ニコッ
上条「えっ、マジで?」
姫神「うん。マジ。///」
上条(どうしよ上条さん今日で大人になっちゃおっかな)
姫神「何処か。静かで情緒があって。2人っきりになれる所とか。行きたい。///」モジ
上条「ああ、行こうか///」デレ
・・・・。
上条「…」テクテク
姫神「…」テクテク
上条「…」チラッ
姫神「?」
上条「…ん///」スッ..
きゅ。
姫神「あ…。」
姫神(上条くんから。手を繋いでくれた。…嬉しい。//)
姫神「//」ニコッ
上条「///」ニコッ
姫神(貝殻つなぎ。って言うんだったかな。この繋ぎ方。)
姫神(あったかい。)フフッ
姫神(ああ。私。本当に上条くんの彼女になったんだ。)
上条「…///」テクテク
姫神「♪」テクテク
姫神「ふふ。」ブンブン
上条「おわっと!そんなに手を振らなくてもよくないか?!」
姫神「ふふ。うん。ごめん。嬉しくて。つい。」
上条「嬉しい?」
姫神「うん。」ニコッ
姫神「好きな人から。私の事好きって。気持ちがわかる事してもらえたから。」
上条「お、おう…///」
姫神「それに。彼氏らしくリードしてくれるのは。私的にもポイント高い。///」
姫神「こういう上条くんの”男の子の顔”とか。…知ってるのは世界で私1人だけだし。///」
上条「~っ////」
上条「…///」テクテク
姫神「…///」テクテク
姫神(ふふ。こうして。君と手を繋いで歩くと。なんだか。世界の感じ方が変わった気がしてくる。)
姫神(ああ…。)
姫神(きっと今この瞬間だけは。私が世界で1番幸せな人間だって思う。//)
姫神「…」テクテク
上条「…」テクテク
姫神(上条くんともっと喋ったりしたい。けど。今は話題が思いつかない。)
姫神(上条くんにかまってほしいな…)チラ
上条「?」
姫神(…よし。)
姫神(…えい。いたずら。上条くんの指撫でちゃえ。)スリスリ
上条(ぬうぉおお!!!?繋いだ姫神の指が俺の指をこちょこちょしてきた?!)
上条「…」チラッ
姫神「…こちょこちょー。//」
上条(カワイイかよ!!!)
上条「じ、じゃあ…俺もこちょこちょー」スリスリ
姫神「ふゃ…くすぐったい。//」
上条「どした?」
姫神「ごめんなさい。上条くんにかまってほしくて。やりました…。///」
上条(ああああああ!!なんか姫神がたまに見せるこういういじらしさが死ぬほどカワイイぃぃい!!)
・・・・。
上条「!」
上条「あれ」
姫神「どうしたの?」
上条「…なんか気がついたら結構遠くまで歩いてた」
姫神「え?…あ。本当だ。第七学区から。出ちゃってる」
上条「あー…ゴメン姫神!その、姫神と歩いてたら楽しくて!姫神の事で頭いっぱいだったんです!」
姫神「そう。」クス
上条「公共交通機関なんて今の時間やってねぇよな…」
上条(うーわやっちまった…これ帰るの死ぬほどダルいぞコレ…)
上条(姫神もイヤだよなぁ…夜に呼び出した上にこんなとこまで付き合わせて)
上条「いやもうホントすみませんでした…」ゲザ
姫神「私は大丈夫。朝が来たら。始発で帰ろう?」
上条「ホントごめん…」
姫神「ううん。いいよ。元々今日は朝まで上条くんといる約束だし。」
姫神「それに。滅多に来ない所だし。探検して近くに雰囲気とかいい所あったら。また今度デートで来よう?」ニコッ
上条「」
上条(いい子すぎ…!!)
・・・。
上条「」テクテク
姫神「…」テクテク
上条「ん?あ、そういえば」
姫神「どうしたの?」
上条「や、そういえばここ天文台がある学区だったなーって」
姫神「…」ジー
上条「…どうしたの姫神さんおめめが怖いんですが」
姫神「…ひょっとして。女の子絡みで前にここに来たから知ってる?」
上条「え?なんで知ってんだ?」
姫神「…」プクゥ
姫神「知らない。けど。考えたら察せる。」
上条「えぇ?つまりどういうことでせうか」
姫神「普通。他学区のマイナーな施設なんて調べない。上条くんの趣味やキャラと天文台も結びつかない。」
姫神「そんな上条くんが知る機会があるとしたら。その場所に行く事だけど。普通は特別な行事や用事がなかったら学区を越えない。」
姫神「そして。君が学区を越えて移動するとしたら。その理由は誰かを助けるためとしか。」
上条「す、鋭い…」
姫神「それで。答えは?」
上条「あっハイ正解でありんす」
姫神「…」むすー
姫神「…連れてって。」
上条「え」
姫神「天文台。」
上条「…えっと、結構歩くんだけど大丈夫か?」
姫神「大丈夫。」
上条「山…な感じなんだけど」
姫神「大丈夫。」
上条「姫神さん…なんかおこってます?」
姫神「ううん。ただ。そこで上条くんがその子を助けた時の武勇伝を聞きたいだけ。」
上条「お、おう…」
姫神「…」
上条「やっぱりおこってない?」
姫神「ううん。怒ってない。」
上条「けど」
姫神「大丈夫。ただの嫉妬。」
上条「」
食蜂「…」コソコソ
蜜蟻「…」コソコソ
蜜蟻「…わざわざ少年院から私を連れ出して。オマケにこんな時間にこんな所に連れてきてどういうつもりかしらあ?って思ってたけど」
蜜蟻「あの女誰!?」イライラ
食蜂「それがわからないのよねぇ…」ハフゥー
蜜蟻「ちょっと。あなた私より能力制御範囲広いんでしょお?能力強度も。サイコメトリーでも何でもして読みなさいよお」
食蜂「彼女の能力が何か知らないしぃ。今はまだあまり手出ししたくないの」
蜜蟻「…彼女だったりして」
食蜂「まっさかぁ~☆それは絶対ないゾ☆」ケラケラ
蜜蟻「なんで断言できるのよ」
食蜂「だって私、彼とあの女の子が一緒にいるの見た事も聞いたこともないしぃ?」
食蜂「もし付き合うとかなるならぁ、普通はある程度関係力が一定基準以上の人になるでしょ?」
食蜂「だったら、もし彼が交際するとしたら御坂さんとか雲川芹亜とかじゃないしらぁ?」
蜜蟻「…そうかしらあ?」
蜜蟻「クラスメイトとか、単に貴女が知らない、気づかなかっただけとか。或いは一目惚れとかの可能性だってあるじゃない」
食蜂「…彼はそんな簡単に落ちないわぁ」
蜜蟻「声震えてるわよお?」
蜜蟻「それで?何故私を連れ出したわけ?まだ聞いてないわあ」
食蜂「…別にぃ。ただの気まぐれよぉ」
蜜蟻「…」
食蜂「わかったわよぉ…ちゃんと言うから睨まないで。」
食蜂「…さっき『オイ!アイツが女と夜に出かけたのだけど!私は今動けないからお前行け!』って電話もらったのよぉ」
蜜蟻「…」
食蜂「しかも彼が向かってる先はあなたにも私にも特別力がある場所」
食蜂「…気になるでしょぉ?」
蜜蟻「…ええ、まあ」
食蜂「それでね、またあなたが知らない間に私だけが彼と関わったら、或いはあの黒髪の子が実は悪い子で彼に危害をくわえようとしてたとして」
食蜂「万が一があったとして。彼があなたの思い出の地で何かあったとしたら」
食蜂「それは…とても辛いだろうって思っただけ」
蜜蟻「…」
蜜蟻「それだけのために私を出したわけ?」
食蜂「そぉよぉ」
蜜蟻「呆れた…あなたいつからそんな罪人を思いやるお人好しになったわけえ?」
食蜂「さあ?最近御坂さんと仲良いからお人好し力がうつったのかもねぇ」クスクス
蜜蟻「…感謝はするわあ」
食蜂「どういたしまして☆」
上条「とりゃ」
姫神「ん。どうしたの私の前髪いじって」
上条「んー?姫神って前髪パッツンだろ?可愛いおでこが隠れてるからさ、」
上条「姫神の綺麗な顔、1回全部見たいなーって」
姫神「もう。別に普通だよ?///」
上条「んー。姫神ってさ、ワンレンとかも似合いそうだよな」ナデ
姫神「そう?」
上条「ああ、似合うと思う」ナデナデ
姫神「ん…じゃあ。…今度。やってみようかな。///」
上条「おっ?じゃあ楽しみにしてるな」
姫神「うん。」クス
上条「…」ニコ
姫神「…」ニコッ
姫神「ねぇ。」
上条「んー?」ナデナデ
姫神「ツーショット写メ。撮らない?」ニコッ
上条「急ですね…別にいいけど」
姫神「うん。急にやりたくなった。」
姫神「…」ゴソゴソ
姫神「あった。じゃあ。私のスマホから。撮るね」つ
上条「はいはい…っと、ん?インカメラでいいのか?画像荒くなるんじゃ」
姫神「ううん。いい。」
上条「本当に?」
姫神「うん。上条くんに撫でられて。幸せいっぱいな顔してる自分の顔を見ながら写メとりたい。///」
上条「///」
~木陰~
食蜂「…」ガッガッガッガッガッガッ
蜜蟻「…」ガッガッガッガッガッガッ
食蜂「あらぁ?☆何故かしらぁ?☆木を殴る手が止まらないわぁ?☆」ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ
蜜蟻「そうねえ。私も何故か木を蹴る足が止まらないわあ?☆」ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ
食蜂蜜蟻「「不っ思議ぃ~☆」」ガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ
バキッ!!
食蜂「やだぁ☆この木脆いわぁー☆私みたいなか弱い女の子の拳で折れちゃうなんてぇ☆」
蜜蟻「そうねえ☆私みたいな華奢な女の子の蹴りで折れちゃうなんてえ☆」
ぱしゃ。
姫神「ん。じゃあ。次は上条くんのね。」
上条「じゃあ頼むな」つ
姫神「…」
上条「?」
姫神「ねぇ。」
上条「どうしました?」
姫神「…この幸せ画像。スマホの待ち受けにしてもいい?」
上条「ああ、もちろん///」デレ
食蜂「ぐぅぉおおおお…!」モガモガモガモガ
蜜蟻「ひぐぎゅぅうううう…!!」ウギウギウギウギ
食蜂「何よぉお!!何なのよぉお!?ムカつくぅ!!イライラするぅ!!何コレェ! 何なのぉ!!もがもがするぅうう!!」
蜜蟻「取ってえ!誰かこの胸の黒いの取ってえ!!」ガリガリガリガリガリガリ
上条「あのさ、」
姫神「ん?」
上条「俺の方の待ち受けは違うポーズでの写メにしたいんだけどいいか?」
姫神「うん。いいよ?」
上条「じゃ…こういう写メで。」つ
でこちゅ。
姫神「っ。///」
パシャ。
上条「…よっし、撮れてる撮れてる」
姫神「…不意打ち。ずるい。///」
食蜂「ごばっぁ!!!?」
蜜蟻「グバァッッ!!?」
食蜂「やだもー☆…なぁんであの立ち位置にいるのが私じゃないのかしらぁああ!?」ガッガッガッガッガッガッガッガッガッ
蜜蟻「本tちょっ、痛い痛い!私を殴るのはやめなさいよお!」
食蜂「なんなのアレェェ!?甘すぎでしょ!恋人じゃあるまいし!?何!?何なの!?アレ?私今大量に砂糖吐かなかった!?」
蜜蟻「…というかもうアレは普通に恋人なんじゃないかしらあ?」
蜜蟻「友達や妹の空気やする事じゃないでしょう?どう見ても。」
食蜂「…ちがうもん。絶対ちがうもん」プルプル
蜜蟻「いやでもアレは」
食蜂「ちがうもん。親戚の子とか妹とかだもん」プルプル
蜜蟻「…あなたなら親戚や弟にああいう事するの?」
食蜂「じゃあちょっとスキンシップ激しい仲良い友達とかだもん」グスッ
蜜蟻「ハァ…往生際悪くないかしらあ?…私も信じたくはないけどお」
姫神「というか。ずるい。上条くんだけ。そんないい写真を待ち受けにして。ずるい。」ポコポコ
上条「えー?じゃあもう一回撮る?」デレデレ
姫神「…」ピタ
姫神「…撮るぅ。///」ギュ
上条「はいはい」ギュ
食蜂「よぉぉし☆こうなったら私の能力で前髪パッツンにいきなり白目剥いてハナクソほじりながら鼻毛をブチブチ抜き出したりゲップとオナラを同時に出させた上で脱糞とかさせちゃうゾ☆」
蜜蟻「エグすぎない?!」
食蜂「そぉね。でもね、」
食蜂「私の本当に一番大事な思い出がある場所で、彼が自分以外の女の子とこれ以上いちゃつくなんて絶対無理。」
蜜蟻「…」
食蜂「何がなんでも阻止するわぁ」
蜜蟻「…そうね」
食蜂「百年の恋も冷めるわよぉ…?」ゲッゲッゲッ
蜜蟻「…でも…、やっぱりちょっと可哀s」チラッ
姫神「やぁ。だめ…//私。喉の辺りは。触られると。…弱い…。んっ//」
上条「えー?本当に?ちょっと確かめさせてください!」モフモフモフモフ
姫神「ふゃあっ。///だめ。そこ。は。だめ。///」ペシペシ
上条「…」レロ
姫神「あっ…。///今。舐めた!だめ。それは。まだだめ。///恥ずかしい。///」ペシペシ
上条「…時々姫神さんの『それは恥ずかしい』の基準がわかりませんのことよ」
蜜蟻「よぉおおおし!!やっちゃいなさい!!!!」コクン
食蜂「はぁーいぃ!!みさきちゃんぱぅあーGOぉおおお!!!」ピッ☆
姫神「…」
上条「ふー堪能したー」
姫神「…//」ジトー!
上条「ごめんごめん。そう睨むなよ」
姫神「もう。…撮るよ?」
上条「おう」
食蜂「…あら?」
蜜蟻「あら?」
上条「はい、チー…」
上条「ズ」チュー
姫神「やぁ…だめ…。///それは。唇にちゅーされる写真が残るのは。恥ずかしぃ…///」
上条「えーこれも?いいだろ別にー今更キスの写真くらいさぁ」キャッキャッ
姫神「だめ。///残るのは。恥ずかしぃよ…。///」キャッキャッ
上条「じゃあどこまでならいいんでせうか」
姫神「…同じ。同じのがいい。おでこがいい。///」
上条「はいはい…」
食蜂「…ならないわねぇ?」
蜜蟻「…ならないわねえ?」
食蜂「…」
蜜蟻「…」
蜜蟻「…ちょっと?なんで発動しないのよ」
食蜂「んんー…」ジー
上条「んっ。これでいいか?」ナデ
姫神「うん。///」
食蜂「…彼の右手が前髪パッツンの頭に触れててキャンセルされてるわねぇ」
蜜蟻「…」
食蜂「…」
蜜蟻「…」チラッ
食蜂「…」コクッ
食蜂蜜蟻「「直接ぶん殴るしかないわね☆」」ボキボキ☆
食蜂「どうせ私のことなんてヒトカケラも記憶してくれないんでしょ?だったらどれだけ悪印象持たれてもチャラよねぇ?」
蜜蟻「どうせ私の時は来てくれなかったし、あの時だって私の事忘れてたし?少しくらい八つ当たりしてもどうせまた私の事なんてすぐ忘れちゃうわよねえ?」
食蜂「よぉし…いいぃ?作戦はこうよ。3、2、1で『ちょっとぉ~私達ぃ、今からここで天体観測するんですけどぉ!イチャつかないでほしいんですけどぉ!』と言ってキレながら絡んで、」
食蜂「私が彼の腕をとって『あぁん☆でもよく見たらカッコイイ男の子連れてるじゃん☆お兄さん私達と遊ばなぁい?☆』」
食蜂「と、彼の気を引く。で、」チラッ
蜜蟻「そうねえ…じゃあ彼が前髪パッツンから少し離れたら…すぐさま前髪パッツンを私の能力で操って帰らせる!」
食蜂「よし。後で彼女から情報を聞き出して彼とはもう会わない感じで操っておきましょう」
蜜蟻「了解」
上条「…そういえばさ、」
姫神「?」
食蜂「3…」
上条「ほら、さっき言ってたやつ。」
姫神「ここに来た時の話?」
食蜂「2…」
上条「そうそう。あのさ、その時の話。」
姫神「…うん。聞かせてほしい。」
食蜂「1…!」
蜜蟻「…」グッ…!
上条「俺さ、」
・・・・・・
上条「2人の女の子を助けたんだ」
食蜂「ゼ、………………………………………えっ?」
蜜蟻「…」
姫神「そう。その女の子達のために奔走してたんだね。」プク
上条「ああ…まあな」
蜜蟻「…」チラッ
食蜂「…」
上条「でもさ、不思議な事があって。俺はその子達とは会った事すらないはずなんだ」
食蜂「…」
蜜蟻「…」
上条「その2人と会った時も何も思い出せなかったし、事が終わった後でも結局ほとんど話しなかったし」
上条「…けどさ、」
上条「俺、あの時満身創痍でロクに動けなかったのに、他の腕っぷしが強い奴に助けに行ってもらう事だってできたはずなのに」
上条「話を聞いた瞬間に体が勝手に動いてた。」
上条「何故か『あいつらだけは絶対俺が助けに行かなきゃいけない』って思ったんだ」
姫神「…そう。」
食蜂「…」
蜜蟻「…」
姫神「じゃあ。きっと。上条くんが忘れてるだけで。昔。…会った事があるんじゃないかな。」
姫神「きっと。とても…大事な。出会いだったんだと。思う。」
上条「…ああ、そう思う。」
姫神「いつか。絶対思い出してあげてね。」
上条「が、頑張ります…」
食蜂「…」
蜜蟻「…」
・・・・。
上条「━━━━━━で、蜂型ロボットと女の子を倒したんだ。」
姫神「…さっき。2人の女の子を助けたって。言ってたけど。」
姫神「殴り倒すのは。助けたって言うの?」
上条「うぐ、いや、その、…上手く言えないんだけど」
上条「その子の暴走を俺が止めてあげる事がある意味でその子を救うことになった…って」
上条「…その時居たもう1人の子に教えてもらった……と、思う。」
姫神「…上条くん。もう少し物覚えを。良くしよう?」ナマアタタカイメ
上条「うう…はい…」
姫神「ん?」
太陽「チス」
姫神「…もう朝日出始めた。帰り始めないと。」
上条「…そうだな」
上条「…」
上条(あーあ…しまったなー…途中まで良かったのに。あんなこと言い出さなきゃ良かったよなー…やっちまったなー…)
姫神「上条くん。」
上条「ん?」
姫神「話してくれて。ありがとう。」ニコッ
上条「! おう!」
食蜂「…」
蜜蟻「…」
~駅~
上条「さて、始発乗りますか」
姫神「うん。」
食蜂「ねぇ」
上条「ん?」
姫神「?」
食蜂「…」
上条「えー…と、俺達に何か用?」
姫神「上条くん。知り合い?」
上条「いや知らな…知らない、はず、なんだけど」
食蜂「…」
上条「…あのさ、俺達どこかで 食蜂「会ってないわぁ」
上条「あっそう?」
食蜂「そんな事より聞きたい事があるんだけどいいかしらぁ?」
姫神「…どうぞ。」
食蜂「あなた達、…その、」
上条「…」
食蜂「………付き合ってる、の?」
上条「ん?ああ。昨日から//」テレ
姫神「うん。昨日から//」テレ
食蜂「…そう。」
食蜂「ねぇあなた」
姫神「?」
食蜂「彼、忘れっぽいでしょう?」
姫神「…うん。かなり。」
食蜂「そうよねぇ。大事な事も何回言っても説明しても忘れちゃうんだもの」
姫神「…」
上条「えっ?えっ?」
食蜂「ほんとっ…何回言っても…!ヒトカケラしか、覚えてないんだから…!」ポロポロ
姫神「…」
食蜂「っ…」グシグシ
食蜂「…だから、あなたに言うわぁ☆」
食蜂「交際、おめでとう☆」ニコッ…!
・・・・。
蜜蟻「…良かったの?」
食蜂「あなたこそ。一緒に行かなくて良かったの?」
蜜蟻「…私は覚えられちゃってるもの。敵として、ね」
食蜂「…」
蜜蟻「…いい子そうで良かったわね。前髪パッツン」
食蜂「…そうねぇ」
蜜蟻「…」
食蜂「…」
蜜蟻「…人の心は不変じゃないわあ。彼らだって別れるかもしれないし、私達だっていい人ができるかもしれないじゃない」
食蜂「…そうねぇ」
蜜蟻「ご飯でも食べに行く?」
食蜂「…そうねぇ」
蜜蟻「何か希望はあるかしらあ?」
食蜂「食べたいのは特にないけどぉ、逆にコレは嫌、気分じゃないってのはあるわぁ」
蜜蟻「ふうん?何かしら?」
食蜂「ハンバーガー。特に、”あの交差点”が見えるハンバーガーショップだけは絶対イヤ」
・・・・。
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
上条「ふー、間に合ったな…座れないけど。」
姫神「…うん。」
上条「そういえばさっき誰かと…会った、よな?あれ何て言ってたっけ?」
姫神「…」
姫神「おめでとう。って。」
上条「そうだっけ?」
姫神「うん。」
上条「…つーかついさっきの事も忘れるって…アレ?これ上条さん若年性アルツハイマーじゃね?アレ?大丈夫か?大丈夫かコレ」
姫神「…うん。仮にそうだとしても。私が代わりに憶えておく。安心してボケていいよ?」ニコッ
上条「やめてその優しさがかえって上条さんを傷つけるっ…!」
「ったくよォ、帰りの車ぐらい用意しとけっつゥの」「悪いな」「暗部時代が懐かしいですね」「ちょっと押さないでくれる?」
上条「おとと…」
「いやー超楽しかったですねカラオケ」「はい。マイク美味しかったです」「オイ!もう次から私はコイツの面倒見ないからな!?」『そうですね、次回以降は”私”を増やして対応しましょう』「楽しかったね」「ああ…俺の車が壊されなきゃなぁ…」「悪かったわね。あんたの車の原子崩しちゃって。でもあの程度の車なら何十台でも弁償してあげるから安心しな」「にゃあ、大体ブルジョワー」
姫神「…混んできたね。」
上条「なー」
ゾロゾロゾロゾロ…
上条「…っしょっと」ググッ
姫神「…あ。」
姫神(上条くんが。壁に手をついて。人混みから私のスペースを確保してくれてる。)
姫神「…ありがとう。」ニコッ
上条「いいって」ニコッ
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
上条「…っと、」
上条(また混み始めたな…)
「むゃー!なんだよぅ!電車ちゃんこみこみ過ぎでしょ!せーまーいーっ!!」「Soyez patient」
「おい誰ださっきから俺のケツ揉ンでンのはァ!?」「オレじゃない」「えっ、やだ気持ち悪っ」「女性と間違えられてるのでは?」
上条(なんか妙にうるさい…ん?今聞き覚えがあるような声がしたような?)
上条(おわっ、)グググ
上条(また狭くなったな…)フゥ
姫神「…//」フイッ
上条(あ、今はずかしそうに顔を背けた)
姫神「…//」
上条(なんか可愛いなー)
上条(あーもう!好き!なんか!!もう!!愛おしい!!)
上条(…このまま愛おしさに任せてキスしたらダメかな)ジー
ぐぐぐ。
上条(ぐお、更に周りに押されて、姫神さんのお顔が更に近い…///)
姫神「…//」
上条「やっぱ綺麗な顔してるよなー…」ポソッ
姫神「っ。///」
上条(あー!なんだ!なんだよ!なんなんですか!いい加減慣れろよ俺!)
上条(散々イチャついて、キスだってして!抱きついたりしてんのに!)
上条「…/////」
姫神「…////」
上条(なんで未だに顔が近づくだけでドキドキしてんだ俺!!!////)
姫神「…//」
姫神「体勢。つらいの?///」クビカシゲ
上条(ああああ!!甘みを帯びた声で心配してくれやがって!!もうキスしちゃダメかなぁ!!!?)ムグゥゥ!!
姫神「?//」
「おい誰だ俺のズボンの中に手ェ突っ込ンできてるバカは!」「落ち着け。別に減るものじゃないだろ」「ぷぷぷ。後でアンチスキルに突き出せば?」「クソが!オマエら助ける気ゼロか!」「「「ハイ」」」
「滝壺!滝壺ハァハァ!」マサグリマサグリ「?」「うーわキモッ…浜面は超どうしたんですか?」「にゃあ、大体、誰かのズボンに手突っ込んでる」「…滝壺さんではなく?」「うん」
上条「…//」チラッ
姫神「…//」チラッ
上条「……//」
上条(…やっぱ姫神って綺麗な顔してるよなぁ…///って、何度目だよコレ!!)
上条(ああ…でもこんな綺麗な子が上条さんの彼女なんだよな…)チラッ
姫神「…?///」
上条「///」ジー
上条(ああ…もう壁に押し付けてキスしたい!!///)くぅう!!
上条(やっていいかな!やっていいかなコレ!やっていいよねコレ!ね!!だって上条さんもうだいぶ我慢したもん!!)
上条(ああ!電車でキスしてる恋人を前に見たことあるけどさ!その時は『うーわ、良くやるよ…つーか家とかでやれよなーこんな公共の場所でやるなよなー』って思ってたけど!!!)
上条(ああ!もう言わない!言いません!わかるわ!!その立場になったらわかるわ!愛おしいわ!!)
上条(だってホラ、)
姫神「…そんなに見つめられると。恥ずかしい。///」フイッ
姫神「…あんまり。見ないで。//」
姫神「恥ずかしいと。私。顔を背けちゃうから。君の顔が。見れないし。…私も君の顔。見てたいのに。///」
上条(こんなカワイイ事言う彼女が至近距離だぞッッッ!!!!ふざけんな!!!)
姫神(うう。…見つめ合うの。まだ慣れない。//)
姫神(上条くんの顔。もっと見ていたいと思う反面。)
姫神(自分の何か恥ずかしい面とか。見られたくない部分を覗かれそうで。)
ぐぐぐ。
姫神「…っ?」
姫神(せま。上条くんが密着して。…また混んできたのかな?)
姫神(あんまり無理して守ってくれなくても。)チラッ
上条「…ひめが、み…」スッ…
姫神「なぁに?」
姫神「───むぐ。///」
上条「んっ…///」
「オマエかァアア!!!今俺のチ●コ揉みやがったのはァアアア!?」「違っ、スミマセン!!違うんです!人違い!!人違いだったんです!!」「ひどいよはまづら。私のカラダとこの人のと間違えるなんて」「wwwww」
上条「んっ…む、」
姫神「…っふ。ん…///」
ガタンゴトン…ガタンゴトン…
「にゃあ?あれ?大体、あの人達何してるのかな?」「…だめだよ、フレメア。」「にゃあ?やめれー!目隠しウザイ!」
「…フレメアには少し早いから。」
上条「ふっ…は、あは…んっ、」
姫神「ん。…ふ。ぁ…////」
ガタンゴトン…ガタンゴト…
・・・・・・・。
~次の日、とある高校~
吹寄「~♪」
姫神「あ。そのヘアピン。可愛いね。」
吹寄「ありがと。昨日買ったんだけどどう?」クルリラ
姫神「うん。よく似合ってる。」
吹寄「んー…」ジー
姫神「どうしたの。」
吹寄「ねぇ、良かったら姫神さんもたまには髪型変えてみない?」
姫神「え?」
吹寄「実は新しいのが『似合わない』って言われたら変えようと思ってさ、幾つかヘアピン持ってきたのよね」ペロ
姫神「用意周到。だね」
吹寄「まぁね。ほれほれーどれがいい?」ジャラ
姫神「ん…。じゃあ。コレとか。」
吹寄「ほほう、お目が高い」
・・・・・。
上条「excite♪excite♪たーかーなーるー♪」フンフフーン
吹寄「あっ、上条上条」チョイチョイ
上条「ん?」
吹寄「いいもの見たくない?」
上条「え?何だよ」
吹寄「いいからいいから」
・・・。
姫神「…」カクシ
吹寄「今…今は姫神さん頭を隠してるからわかんないと思うけど、今ね、姫神さんの髪型ちょっと弄ってたのよ。」
上条「ほう」
吹寄「予想以上に可愛くなったからお裾分け。興味あるでしょ?」
上条「そりゃまあ」
上条(とは言ったけど、ぶっちゃけあんまり?だって姫神元から可愛いし。何着ても何アクセ付けても可愛いし)
吹寄「ほら、姫神さんも隠すのやめて。」グイッ
姫神「やぁん。」
吹寄「良し!ほれ!見なさいよ!!姫神さんすっごく可愛くない!?」
上条「んー?」チラッ
吹寄「───前髪を斜めに流しておでこの右端を三角に出してー」
吹寄「髪の1部を三つ編みにしてみたのよ」
姫神(おされ)「///」
上条「」
姫神「…」ドキドキ
吹寄「ほら、どう?」
上条「…」
姫神「…」ドキドキ
上条「えっと、」
姫神「…」ドキド…
姫神(えっ。)
姫神(え…どうして。何も言ってくれないの?)
姫神(もしかして。…似合って。なかったかな。)シュン
姫神(それとも。上条くんの趣味じゃなかったとか。)
吹寄「…ちょっと、貴様何か言いなさいよ」
上条「あ、ああ…えっと、」
姫神「…上条くん。どう…?」ドキドキドキドキ
上条「───めちゃくちゃかわいいっッッッ!!!」b∑
姫神「」ビクッ
上条「その、…ちょっとなんか照れちゃって」
上条「…その、可愛すぎだろ、姫神…//」ボソッ
姫神「///」ホッ
吹寄「よね?」
上条「…めちゃくちゃ似合ってる。スゲェ可愛い」
姫神「…ありがとう。///」ニコッ
吹寄(…アレ?)
吹寄(え?何よその雰囲気…え?貴様ら…そんなに仲良かったかしら?)
~次の日、とある高校~
土御門「っつーワケなんだぜぃ」
上条「あはは!マジかよ!」
青髪「ブフー…あら?」
上条「どした?」
青髪「んー?あんな、カミやん袖んとこ破けとるで?」
上条「え?…げ、ホントだボタンまでとれかかってやがる!」
土御門「ドンマイにゃー」
上条「くっそう…不幸だー!」
姫神「…」
土御門「それじゃ、オレ達は昼飯ランチルーム行くから」
上条「おー」
青髪「あれ?カミやんまたボク達とこーへんの」
上条「え?ああ…ちょっと金が無くてさ」
青髪「そーなん?何に使うとるんかは知らんけどあんま浪費したらアカンでー」
上条「おー」フリフリ
上条「…」
上条(すまん、上条さんは可愛い彼女と彼女に作って貰った弁当を食うんだ…)
姫神「上条くん。行こ?」トコトコ
上条「おう。」ニコッ
・・・・。
~件の空き教室~
上条「ん~今日も俺の彼女の弁当は絶品です」モッモッ
姫神「そう。良かった。」モキュモキュ。
姫神「あ。そういえば。」
上条「んー?」カッカッカッ
姫神「上条くん。」
上条「ん?」
姫神「上着。脱いで。」
上条「えっ!?///」
上条(ヤダー!!ここで致そうって!!?姫神さんったらだいたーん!!!)
上条(あーでもそうだよなー俺たちもうそろそろ致しちゃってもおかしくない…よな?たぶん。)
上条(世の恋人が付き合ってからどのくらいで致しちゃうか知らないけど。)
上条(よし…ここは男らしく!!)
上条「は、ハイ…///」ハラリ…
姫神「…何を考えてるかは。何となく分かったけど。違う。」
上条「えっ!?ここで上条さんの純潔を奪うんじゃないの!?」
姫神「違う。上条くんの純潔は然るべき時。然るべき場所で貰うけど。違う。」
上条(あっ、貰われるのは確定なんだ?)
姫神「私。ソーイングセットいつも持ってるから。」
姫神「袖口の。ほつれてるとこ。縫ってあげる。だから上着貸して?」
上条「お、おお…ありがとうございます」つ
・・・・・。
姫神「~♪」ヌイヌイ
上条「へー…器用だな」
姫神「ううん。練習しただけ。」
上条「…でも、上手いよ」
姫神「そう?ありがとう。」
上条「…」ジー
姫神「? どうしたの?」ヌイヌイ
上条「え?いや…なんかさ、」
姫神「うん。」
上条「そうやって姫神が俺の服をさ、縫ってくれてるの見てると…なんか嬉しくてさ」
姫神「そう」ニコ
上条「…見ててもいいか?」
姫神「うん。いいよ。」
上条「…」ニコニコ
姫神「ふふ。」チクチク
ちくちく。縫い縫い…
~雲川が潜伏する秘密の教室~
『姫神器用だよなー』
『ううん。普通だと思うよ。練習しただけ。』
雲川「……」
雲川「クックックッ…」
雲川「何が『普通だと思うよ』だ。何が『練習しただけ』だ」
雲川「下手くそめ。私のが上手いのだけど?」
雲川「くくくくくく…くはっ。アハハハハハハハハハ!!!」
雲川「まぁその腕前ももうあいつの前で披露する事もなくなるのだけど」
雲川「…さぁ、もう充分楽しんだだろう?姫神秋沙」
雲川(オルタ)「そろそろ────”交代”の時間だ。」ニヤァ
雲川「…」スゥッ
雲川「…」ピッ
雲川「お前ら、準備はいいか?」
スパ-クシグナル
”迎電部隊”残党『はい』
ハウンドドック
”猟犬部隊”残党『yes.mam』
”新入生”残党『ああ…』
”デッドロック”残党『問題ない…』
雲川「運良く生き延びたお前らを『死んだ』事にしてやった恩、返してもらうぞ」
雲川「そして…これからを生きる権利を存続させたいならな」
『『『『『了解』』』』』
~とある高校、雲川が潜伏する秘密の教室への廊下~
カツカツカツカツ。
土御門「…」スタスタ
土御門「…」ピッ
土御門「───オレだ」
土御門「…ああ、…ああ。」
土御門「そうだ。そのポイントで最後だ。気取られるなよ」スタスタ
海原『ご心配なく。自分の変装が看破されると思います?』
土御門「そうだったな。じゃあ後でな。お前が仕留めた後は結標が直ぐにお前を拾ってこっちに座標移動する」
海原『承知しました』
土御門「…」ピッ
~雲川が潜伏する秘密の教室~
雲川「ああ、手筈通り、シナリオ通りだけど。姫神秋沙の運搬には空間移動能力者。上条当麻には麻酔銃で眠らせた後に運び出せ」
雲川「どうやって空間移動能力者の協力を取り付けたか?丁度報酬に釣られたヤツが立候補してくれた。それだけなのだけど?」
~とある高校、雲川が潜伏する秘密の教室への廊下~
土御門「結標、守備は?」ピッ
モラウモノ
結標『上々。上手く騙せてるわ。…報酬のショタ動画も貰ったし…そろそろ私も作戦開始するわ』
土御門「ああ。終わったら海原と一方通行を拾って現地集合してくれ」
結標『了解。』
土御門「…」ピ
~雲川が潜伏する秘密の教室~
雲川「ああ、ブツの操作はオートになっているけど」
雲川「イレギュラー?問題ないのだけど。私のシナリオに不都合な因子があった場合は”窓のないビル”でも政治運用で使われてるAIが…」
雲川「…簡単に言えば?簡単に言えばオートメーションで事を運ぶと問題がある場合、機械が勝手にいい塩梅にやってくれる、という事なのだけど」
~とある高校、雲川が潜伏する秘密の教室の前の廊下~
土御門「───よし、ブツとやらを『壊せ』、一方通行」
一方『おーけェ…派手にブチ穿ってやる…!』ニタァ
『ヒャッハァァァアア!!!!ズガシャァァアアアアアアンン!!!!』
土御門「───ッヅっ!?」
土御門「…あの野郎…通信切ってから壊せよな」ピッ
~とある高校、雲川が潜伏する秘密の教室の前~
トゥルルル。トゥルルル。
土御門「…」
土御門「ハイ、もしもし?」
『おー俺俺。なんかさ、俺のターゲットが最後にあんたに話したい事があんだってよ』
土御門「最後に?誰だ」
『「さ、最後じゃない!殺さないでくれ!」うるせぇな…あー、なんだっけ?デッドロックのヤツ。』
土御門「…繋げ」
『あいよ』
土御門「…」
『な、なぁ!助けてくれ!!あんた、コイツの雇い主なんだろ!』
土御門「…そうだな」
土御門(雷神の野郎…オレの存在を話すなよな…プロ失格だ)
土御門(やっぱり臨時のバイトは仕事にプライドとか経験が無いからダメだな)
土御門「…用件は?命乞いならオレと取引できるだけの材料はあるんだろうな?」
『へ、へへっ!ある!あるぜ!お前ら多分俺らの頭とか、ブツの在処を知りたいだろ!?』
土御門「…」
『助けてくれたら教えてやるぜ!…おい!頼むから俺の頭に銃口つきつけるのはやめろよな!』
土御門「…トール」
『「は?あっ、ちょっ、」貸せ。…貸せって!はいはい?』
土御門「そいつの頭に銃弾を捩じ込んでくれ。既に知ってる上にもう終わった古い情報だった」
トール『そーかい。そりゃ残念だったな…ああ、2重の意味で』
土御門「ああ。至極残念だ。じゃあ後は手筈通り依頼通りに。」
トール『りょーかい。』
土御門「…ああ、待った。最後にそいつに一言だけ。」
トール『はいよ。…そら、お前がこの世で聞く最後の言葉だぜ「ひぃっ」』
土御門「…」
ガラッ。
~雲川が潜伏する秘密の教室~
雲川「さぁ、作戦開始だ!突g」
ガラッ。
雲川「!?」
『一体何を───ッ』
土御門「───あばよ。地獄の閻魔によろしくな」カチャリ
『バァン!!』
バァン!!!
雲川「がっ!?」
カラカラカラカラ……
土御門「…」ピッ。
雲川「っづぅー…携帯が弾き飛ばされ、…っ、土御門、お前…!」
土御門「…」カシャン!
土御門「…」シマイシマイ
雲川「ぐ、うう…!」
雲川「…ッ!」ダッ!
雲川「…っ」バッ
雲川「っ」ガシッ、ピッ
雲川(よし、私の携帯はまだ動く!!)
雲川(せめて…!作戦開始の合図だけは!)
雲川「お前達!!突撃しろ!!」
『あァ?何処にだよ?雲川ちゃンの所にかァ?』
雲川「あ…?」ピクッ
土御門「…」ニヤリ
『お待たせ。行くわよ、一方通行。シュンッ!』
雲川「な──?どういう、」
シュンッ。シュンッシュンッシュンッ。
結標「ふぅ。到着っと」
海原「ありがとうございます」
一方「…」
雲川「!?」バッ
土御門「…よぉ」
土御門「ちょっと見ない間に随分と悪党になっちまったな雲川」カチャリ
雲川「…土御門…!お前、お前ぇ!」ギリッ
結標「やだココ臭いわ」
海原「そうですか?」
一方「ハッ、アイツがここで一段落後でも想像してオナってたンじゃねェの?」ヘケケ
雲川「…何しに来た?」
土御門「わざわざ言う必要があるのか?」
雲川「ああ。生憎と読心能力は持ち合わせてないのだけど」
土御門「茶番だな…人の心の専門家のお前の事だ、全部察してるクセに。」
雲川「…」
土御門「…お前を止めに来てやったんだよ、雲川」
雲川「はぁ。止めに?私は今からちょっと友人に電話をして趣味の話で盛り上がる予定だったんだけど…それをか?」
土御門「隠す気がない嘘はやめろ。」
土御門「お前、汚い手を使って姫神の立場と入れ替わる気だったんだろ?」
雲川「…」
土御門「『上条当麻にアプローチし、告白し、交際し始めたのは雲川芹亜』…」
土御門「上条当麻の記憶をそう改変し、姫神秋沙の記憶も適当に改竄して、」
土御門「そうやって労せず上条当麻の彼女になる気だった…そうだろ」
雲川「違う。私にそんな記憶改竄するような精神干渉系能力や魔術は使えないしツテもない」
雲川「それに仮に使えても上条当麻に異能の類は効かない、なんてのはお前もよく知ってるハズだけど?」
土御門「ああ。確かに上条当麻に能力や魔術などの異能の類は殆ど効果は見込めない…だが、」
土御門「…『脳に直接情報を書き込む物理的措置』ならば。」
雲川「…」
テスタメント
土御門「お前、あいつらにあの2人を誘拐させて”学習装置”を使う気だっただろ」
雲川「…」
土御門「記憶の1部改竄、人物認識を姫神からお前に変える程度なら後々バレるリスクも殆どないだろうな」
土御門「けどな」
土御門「悪いがお前が第二学区の個人倉庫に隠していた”学習装置”は既にオレ達が粉砕した。」
雲川「…」チッ
土御門「更にお前の手駒はたった今オレ達が全員潰してきた。」
ハウンドドック スパ-クシグナル
土御門「”猟犬部隊”、”迎電部隊”、”新入生”、”デッドロック”…他にも壊滅した組織の残党がいたが」
土御門「よくもまぁ死に損ないをここまで集めたもんだ。…だが、」
土御門「そいつらも今度こそ全滅だ」
雲川「…」ダッ
土御門「ああ、そこに隠してある簡易AIMジャマーとかその辺に設置されてるブービートラップを起動しても無駄だ」
雲川「!?」
土御門「トラップも射出される軌道がわかっていれば食らわない。この部屋もお前のシナリオも全て調査済みだ」
雲川「…何故、」
土御門「ああ、普段のお前が相手だったらきっとオレじゃ調べきれない。止められなかっただろうな」
土御門「…オレがお前を止められるとするなら、」
土御門「たまたま忍者の生き残りと知り合っていたとか、」
土御門「今のお前のように。お前が最も血迷ってポンコツになる上条当麻絡みの時だけだろう」
雲川「…」
土御門「まぁ諦めろ雲川芹亜。チェックメイトだ。」
土御門「今すぐ止めるなら一方通行もお前を人肉シェイクにはしない」
一方「…フン」
一方「まァ…ちょっと両腕の骨を折るくらいで済ましてやる」
雲川「…」
雲川「…く」
土御門「…」
雲川「く、は、…」
雲川「くはははははははははは!!!あははははははは!!」
雲川「甘い!甘い甘い甘すぎる!」
土御門「…」
雲川「そんな事で私を止められるとでも思ってるのか?!」
土御門「…」
雲川「手駒がアレだけのわけないのだけど!?もっと使えるコマなど
手段などいくらでもある!」
雲川「それに!それにだ!そもそも!そもそもだ!!」
雲川「確かに私はお前の言う通り上条達をさらって記憶を改竄しようとした!」
雲川「ただな、それで誰が困る?!」
雲川「上条の彼女が私になるだけだ!!!」
雲川「姫神秋沙の勇気はなかった事になるだけだ!」
雲川「ただ元に戻るだけだ!!!」
雲川「あるべき状態にな!いやむしろ私の頭脳をもってすれば姫神秋沙よりもアイツを幸せにしてやれるのだけど?!!」
雲川「金だって幾らでも稼ぐ手段を教えてやる!進級だってさせてやる!進学もだ!スタイルだって私の方がいい!満足させてやる!性の悩みも解決してやれる!!」
雲川「大体な、姫神にはなんの取得も無いじゃないか!使い所のない能力を持ってるだけの!普通の人間なのだけど!!」
土御門「…」
雲川「あんな女に…いや、上条当麻は誰にも渡さないのだけど?!」
土御門「…」フゥ
土御門「…ああ、」
土御門「もし。もしオレが上条当麻なら。もしここに立っていたのが上条当麻だったなら」
土御門「きっと熱くお前に語ったんだろうな」
土御門「『勇気を出すのはとんでもなく難しい。ましてやそれが告白なら。それをお前が奪っていいわけないだろ!』とか」
土御門「『客観的な”幸せ”と主観的な”幸せ”は違う。あんたの思う”幸せ”と俺の感じる、欲しい”幸せ”は違う!!』とか、」
土御門「『少なくとも姫神はお前みたいに人のモノを盗ったりしないし優しいぞ』とかな」
雲川「…」ギリッ
土御門「…ああそれと。一つ伝え忘れていたが」
雲川「はぁん!?」
土御門「おい」クイッ
海原「…」スゥッ
雲川「なんだ、携帯なん、て、…?」
上条『…先輩何しようとしてるんですか』ドンビキ
雲川「」
土御門「────実はテレビ通話で現場と繋がっていました、だ。」ニタリ。
雲川「!!!?!?!?!?!」
土御門「良かったなぁ雲川。」
土御門「アレだけ熱烈な愛の告白だったんだ。告白する、アプローチする勇気がなかったお前じゃ普通には言えなかっただろ?」
・・・・・・・
土御門「全部伝わったぞ。上条当麻にお前の腹黒さが最初から最後までな」
雲川「う、あ、あ…!あ…!////」プルプル
上条『先輩』
雲川「う、」
上条『最低ですね』
雲川「あ、あ…!」
雲川「ウソウソ♪今のぜーんぶウソ♪」リュミ-ン♪
土御門「…」ピピッ
雲川「これはだな…」チラッ
土御門「フン、滑稽だな」キリッ
雲川「オイ見てたぞ今録画しただろクソサングラス」ガシッ
土御門「ぷぷっ、オイ見ろよ面白いぞ」
つ携帯『ウソウソ♪イマノゼーンブウソ♪』
一方「うわァマジキメェ(笑)」
結標「あなたホント悪趣味ね」
海原「あ、それ自分にも貰えませんか?LINEのスタンプ代わりにしたいので」
一方「…俺にもくれ」
土御門「おう」ピッピッ
結標「あ、私も私も」
雲川「消せぇええ!!!何を和気藹々と人の映像共有してるんだお前らァアアアア!!!」
雲川「このっ、消せ!」
土御門「まぁ待て。…じゃあな上条。また後で。」ピッ
土御門「…さてと。取引だ。」
雲川「はぁ!?この期に及んで何を」
土御門「何とかしてやろうか?」
雲川「え?」
土御門「オレなら上条当麻のさっきから今までの記憶を無かった事にできる、と言ってるんだ」
土御門「むしろお前のイメージ回復とアップもな」
雲川「…」
雲川「…ほ、ほんとか?」
土御門「ああ」ニタァ
雲川「た、頼む!!!アイツに嫌われたく無いのだけど!!!!」ガシッ
土御門「だろうな。なぁに簡単な事だ」
「じゃあまず金だ。とりあえず各方面、警備員や上条当麻の友人、その他ネット等々に書き込まないなどの口止め料として…」
「くそっ!足元見やがって!」
「因果応報だ。墓穴を掘ったのもお前だしな」
結標「…土御門ってホント性格悪いわよね」
一方「あァ、クソ野郎だな」
海原「はい。下衆ですね」
海原「にしても…」チラッ
「何!?慰謝料プラス出れなかった授業の代金の補填だと!?このシスコンハイエナ!」
「黙れ悪党」ゲシッ
海原「…さっきお見せしたのはテレビ通話の画面ではなく、」
海原「予め用意していた病院から勝手に頂いた治療用の上条当麻の予備皮膚を使って変身した自分の録画映像だった…」
海原「彼女はそれにいつ気づくと思います?」
結標「さあ?興味ないわ」
一方「…アイツ詐欺師でも食っていけるだろォな」
土御門「ああそれと。今後オレ達の活動に必要な物資の調達や要人とのコネクション、裏社会業者へのホットラインを用意してもらおうか」
雲川「なんだと!?」
土御門「パトロンになれと言ってるだけだ」
雲川「おまっ、お前な!お前が今何をやってるかはある程度耳にしているが、」
土御門「それをするなら ”上条当麻の親友”のオレが お前のイメージ回復を手伝ってやるが?」
雲川「……」
雲川「…ちっ!お前!絶対ロクな死に方しないのだけど!!」プイッ
土御門「そうだな。きっとオレはいつか酷く惨たらしく死んで、地獄の最下層に落ちるんだろうよ」クククク
~その頃上条さんたちがいる空き教室~
シャカシャカ♪
姫神「~♪」
上条(今俺たちは一つのイヤホンの片方づつを使って、2人で一緒に同じ曲を聴いてる。)
上条(姫神のスマホから聴こえてる歌は流行りに疎い俺でも知ってる曲で、よく聴くんだけど)チラッ
姫神「?」ニコッ
上条(同じ音楽でも状況が変われば)
姫神「ペガーサスー…♪遠いー宇宙ー…♪」フンフフーン…♪
上条(こんなにも違って聴こえるもんなんだなー)
姫神「ん…。」ピト
上条「…」
姫神「…」
上条「…」ナデナデ
姫神「…♪」
姫神「…てい。」ジー
上条「…」
姫神「…」ジジーッ
姫神「てい。」ジー
上条「…」
姫神「えい。」ジジーッ
上条「…姫神さんや?そんなに俺のパーカーの前のファスナー上げたり下げたりすんの楽しい?」
姫神「うん。ちょっと楽しい。」フフ
上条「そっかー」
上条(ああ…なんか平和だなー…!)ホノボノ
上条(にしても。)
上条(たった数日だけど、こんなにも世界の危機とか大事件とか、悲劇に関わらないで平和に過ごしたのって何気に初めてじゃないか?)
上条(…姫神と付き合い始めてから、だよな?)
上条「…」チラッ
姫神「?」ニコッ
上条「…」デレー
上条(不幸とか巻き込まれ体質な俺を姫神が守ってくれてるのかな)ニヨニヨ
姫神「頬。緩みすぎだよ。」クスクス
上条「そりゃあ俺にとっての幸運の女神っつーか、可愛い彼女と居たらこうなりますって」
姫神「ふふ…。えい。」ズボ
上条「…今度は何してんの?」
姫神「別に。ただなんとなく。上条くんのパーカーの前ポケットに私の両手を突っ込んでみた。」
上条「そっか」フフッ
姫神「ん…。」スポー、スポー
上条「…」
姫神「うん。飽きた。」ポスッ
姫神「…とりゃー。」ばふ。
上条「おとと。…いらっしゃい。上条さんの胸元にようこそ」ニコッ
姫神「ん。お邪魔します。」ニコッ
姫神「~♪」スリスリ
上条「よしよし」ナデナデ
~次の日。とある高校、上条さん達の教室~
吹寄「あら?」
姫神「…」ペラッ
吹寄「おはよう姫神さん」
姫神「うん。おはよう。」
吹寄「珍しいわね。学校に持ってきてまで姫神さんが雑誌読むなんて。」
姫神「ん。朝の通学途中で気になったから。買ってきた」
吹寄「へぇー?ますます珍しいわね。何の雑誌読んでるの?」
姫神「ん。ゼクシィ。」
吹寄「へー…ゼク、」
吹寄「」
姫神「…」ペラッ
吹寄「…えっ?それは、その…憧れ的な?そーいう?」
姫神「ええと。…ある意味では。そう。かな?」
吹寄「よねー!あーもう!!ちょっと焦っちゃったじゃない!」
姫神「でも。わりと直近で。その内使うかもしれない。」
吹寄「へぇー?え?何?もう相手の候補いるの?」クスクス
姫神「うん。今の彼氏。」
吹寄「へー…彼s」
吹寄「」
姫神「…」ペラッ
吹寄「…ま、マジ?」ヒ、ヒクッ
姫神「うむ。えらく。マジです。」ペラッ
吹寄「ちょっ、ちょっと!?どういう事!?居たの?!姫神さん彼氏居たの!?相手は誰よ!?」ガックンガックン!
姫神「あう。あうあう。恥ずかしいから。まだないしょ。」ガクガク
吹寄「ダメよ姫神さん自分を安売りしたら!『16歳の母』なんて世間様からしたら冷たい目で見られるのよ!?」
姫神「待って。いや。まだ。そこまで行く気は流石に無い。」ガクガク
吹寄「どこの馬の骨よーッ!?姫神さんを誑かしたのはどこのロリコンおっさんなのよ!!」
姫神「違う。というか何故相手が」
吹寄「ダメよ姫神さん!身長2m越えの緑髪のオールバックとかに騙されたりとかしてない?!」
姫神「いやに。具体的。違うけど。」
吹寄「甲斐性は!そいつ甲斐性はあるんでしょうね!?」
姫神「甲斐性…は。私達。まだ学生だから。」
吹寄「チャラいのは許さないから!!」
姫神「何故吹寄さんが…とりあえず。チャラくは。ないと思う。」
吹寄「待って!わかったわ!もうこれだけ!これだけは聞かせて…!」フーッフーッ
姫神「うん。あと。そろそろ落ち着いて。」
吹寄「…いい人?」
姫神「…」
姫神「うん。///」コクッ
姫神「いい人。だよ。」
姫神「優しくて。かっこよくて。私の事すごく好きでいてくれて…」
姫神「私の人生を。変えてくれたの。」
姫神「……とっても。いい人…だよ?///」ニコッ…!
吹寄「…」
吹寄「そう。」ニッコリ
吹寄(何今のすっごくカワイイ)
~次の日。姫神さん宅~
上条「お邪魔しまーす」
姫神「うん。どうぞ。」
上条(学校帰りに彼女の家に行って遊ぶって男子高校生の夢だよなー)
上条(…ああ、やっぱりこの部屋いい匂いする。なんか姫神の匂いする)クンクン
上条(かいどこ。今のうちに堪能しよ)クンクンクンクンクンクン
姫神「?」
姫神「それじゃ。私。私服に着替えるから。」
上条「あっハイ」
姫神「こっち。来ちゃダメだよ?」
上条「はーい」
姫神「覗くのも。だめ。」
上条「わかってるって」
姫神「ん。じゃあちょっと待っててね。」
上条「はーい」
上条「…」
上条(まさか…ひょっとして、今のは誘われてる…とか、か!?)
上条(実はこれ、覗きに行ったらエロい格好した姫神さん居て、)
上条(『もう///覗いちゃ。だめって言ったのに…//』)
上条(『…そんなに。私のハダカ…見たかった?///』)
上条(『じゃあ…いい。よ?…?///たっぷり…私の全部。見せてあげる…///』パサ…)
上条(ナンチャッテな!!ナンチャッテな!!!)
上条(いやでも実際問題行かなきゃ行けないんじゃないか?)
上条(ほら、なぁ?)
上条(青ピがやってるゲームでも逆に覗かないと『私に魅力ないの!?』って怒られちゃうぱてぃーんとかありますし!?)
上条(いや待てよ!?よくある『散々思わせぶりな無防備エロポーズとか会話とか振りまくってくるくせにいざそれっぽい事言ったりやったりしたら「そんなつもりじゃなかったしぃ!」とか「反応が面白いからやってただけだし!」とか「なに?結局カラダ目当てなだけだったわけ?サイテー!」とか言われて別れられちゃう』)
上条(ぱてぃーんとか!?)
上条(やだー!姫神はそんな女の子じゃないって思いたい!上条さんは姫神さんと別れるとかヤダー!!)グォォ
上条(どうする!?どうする俺!!)ゴロゴロゴロゴロ
上条「…」
上条「…」ムラムラ
上条(よし覗きませう)スック
上条(まぁ考えてみたら?チ〇コに従うのが若さだし?思春期男子な上条さんも我慢出来ないし?彼氏だし?彼氏だし彼氏だし?順番守りましたし?)スタスタ
上条(まぁ別にね、ほら?覗くイコール必ずヤラシー何かをするといいうわけでもないだろ?)スタスタ
上条(仮にあったとしてもね、)
上条(俺『来ちゃった♪』姫神『んもー☆上条くんのえっちーっ☆』とかみたいなので冗談めかしーの誤魔化しーの、イチャつきーの…、)
上条「ガバッ!!!」ガバッ
上条(っていう流れならね、大丈夫だと思うんですハイ!!)
上条(まあもしくは我慢出来なかったって事でもう『うぉおおお!』って感じで)
上条「…よし!」グッ!
上条「…さてと。落ち着け…落ち着け落ち着け…紳士的紳士的に…なるべくケダモノスイッチはオフで」コホン
上条「…」ガチャ
上条「うぉおぉおおおお!!!姫神うぉおおお!!」ガバッ
上条「うぉぉおおぉぉぉぉ……?」
上条「…おお?あら?居ない?」
ぬいぐるみ
上条「…クマのぬいぐるみ?」
クマのぬいぐるみが持ってるメモ『上条くんのすけべ。』
上条「…」
上条「そういう…ぱてぃーんかよ…!」ガクゥッ…!
壁│ 姫神「…」コソコソ
壁│ 姫神(ふふ。読んでいた。上条くんはきっと。来てしまうだろうな。と思ってた。)
壁│ 姫神(ごめんね。私。スタイル自信ないから…あんまり見せたくないの。)
上条(ま、負けた…!俺は、自分の欲望にも、姫神の知略にも…!)パタン
上条(姫神の心をあらゆる意味で読み切れなかった俺の負けだ…!)シクシク
壁│ 姫神(…横向きに倒れて膝を抱えて震えてる…そんなにショックだったんだろうか。)
・・・。
姫神「はい。あったかいココア。」コト
上条「さんきゅな」
上条「…」ズズー
姫神「…」コクコク
上条姫神「「ふー…」」ほっこり。
姫神「あ。…そういえば。もうすぐ。テストだね。」
上条「う…やな事思い出させんなよな」
姫神「ごめん。でも逃げても。いい事ないよ。後悔する。」
上条「わかってますけども!…あーあ、中間テストも期末テストもこの世からなくなっちまえばいいのに…」
姫神「それは。同感。」
上条「はー…全く、なんであんなもんあるんだよ…」グデー
姫神「うん。私も正直勘弁して欲しい。」
上条「…」
姫神「…」
上条「…なー、姫神って頭いい?」グデ?
姫神「ん…普通。だと思う。」チルチル
上条「じゃー『私は馬鹿です』って胸張って言える上条さんに勉強教えてくださーい」
姫神「ふふふ。いいよ。やる気を出してくれて何より。」
上条「うあー!でもめんどくせー!」
姫神「ん。よしよし。」
姫神「では。そんな上条くんにおまじないをしてあげよう。」
上条「おまじない?」
姫神「ん。手。出して?」
上条「こうか?」つ
姫神「えい。」グニ
上条「いだだ…何それツボ押し?」
姫神「うん。手のここね。やる気が出たり。元気になるツボなんだって。」
上条「へー…やっぱ物知りだなー姫神は」
姫神(ふふ。ホントはそんなツボ知らないけど。プラシーボ効果を狙ってみる私なのであった。)
姫神「…」ニギニギ
上条「…おー…確かになんかやる気が出てきた気がする!」
姫神「そう?」クス
姫神「…じゃあ。もっと元気になって欲しいから。強力な呪文も使ってあげよう。」
上条「へーどんなだろ」
姫神「がんばれー…。がんばれー。がんばれー。上条くんがんばれー。」サスサス
上条(カワイイ)ニヨニヨ
姫神「君なら。できるよ。自信もって。君は。自分で思ってるほど頭悪くない。努力したら結果はちゃんとでる。」ギュッギュッ
姫神「君の彼女は。彼氏のカッコイイところ。見たいぞー。」キュ!
上条「おお…わかった!俺、絶対結果出して姫神にカッコイイとこ見せるから!!!」
姫神「そう。じゃあ。期待してるね?」
上条「おお!よっしゃ!さぁ数学でもなんでももってこんかーい!」
姫神「ふふ。うん。じゃあ準備するね。」ニコッ
・・・・。
・・・・。
姫神「そう。だからこの解はこういう形のグラフになる。」
上条「ふんふん…」カキカキ
姫神「…」チラッ
上条「ふー…」
姫神「ん。じゃあ。そろそろ休憩。する?」
上条「そうします…」
姫神「…そういえば。上条くんは小萌先生の言ってたヤツ。誰かに出した?」
上条「え、なんか課題あったっけ?」
姫神「ほら。『大事な人へ手紙を送りましょう』っていう。」
上条「…、………ああ!アレか!」
姫神「そう。アレ。」コクリ
上条「めんどくさいから誰にも出さなくていいかなーって思ってたから…」
姫神「…そう。」
上条「…」
姫神「…」シュン
上条「…!」ピーン!
上条「…と、思ってたんだけどさ、」
姫神「?」
上条「あの時の俺には手紙出そうって思うほど大事な人は居なかったから…誰かに出すつもりなんて無かったけど」
上条「…あのさ、」
姫神「…うん。」
上条「今の俺には大事な人が…姫神がいるから」
上条「俺…手紙書こうって思う」
姫神「…!」
上条「手紙。姫神に書きたい。」
姫神「ほんと?」
上条「ああ。…俺、あんまり文章とか上手くないけど…書いたら読んでくれるか?」
姫神「うん。もちろん。」
上条「…あんま期待しないでくれよ?」
姫神「だめ。楽しみにしてる。」ニコッ
上条「が、頑張ります…」
・・・・・・・。
~上条宅~
上条「んん~…」ポリポリ
オティヌス「どうした?珍しく机に向かっているようだが」ピョコ
上条「んー?なんかさ、自分にとって大事な人に手紙を書けーって学校で言われてさ」
オティヌス「ほう」
上条「面倒臭いしやらないつもりだったんだけどな…」
オティヌス「…」
上条「やっぱそういうのもっていうか、自分からしたら『お前の事大事に思ってるって。そんな事は言わなくてもわかるだろ?』って事だとしてもさ」
上条「それでも言葉にしておかないといけない事もあるんじゃないかって」
上条「『私が独りで勝手に思ってるんじゃないよね?』って、不安にさせちゃうんじゃないかって」
上条「…で、書こうと思ってさ」
オティヌス「ふーん…お前も多少は一端の男の考えができるようになったんだな」
上条「けど何書いたらいいかわかんなくてさ」
オティヌス「ふふん。そんなもの、私への賛辞と美辞麗句を書き連ねて最後に『やっぱ理解者のお前が1番…」
上条「や、ごめん今回はオティヌス宛じゃなくてさ」
オティヌス「…」
オティヌス「……そうか」ショボン…
上条「やめろよその悲しみに満ち満ちたガチ傷ついたフェイス」
オティヌス「現にその通りの心情なのだから仕方ないだろう」プン
上条「悪かったよ…一緒にお前への手紙も書くからさ、許してくれよ」
オティヌス「要らん。そんな誰かのついででのものなんて欲しくないわ!」ペチッ
上条「どうすりゃいいんだよ」
オティヌス「自分で考えろ…と言いたいところだが、」
オティヌス「私は面倒な女にはなりたくないからな。」
上条(すでに面倒くさいんですが)
オティヌス「その手紙を書く間、左手でずっと私の体に触れてじゃれあえ」
オティヌス「…それで許してやる。満足しといてやる」プイ
上条「へいへい…」
オティヌス「あっふ…ぁんっ!ほほ…そんなところを…っ撫でっ!ぅぉふふふ…!」
上条「はいはいこしょこしょー」コチョコチョ
上条「…」
上条(んー…でも急に言われてもなぁ…上条さん、文才なんてありませんし)
上条「…んー…」
上条「…」カキカキ
上条「~ん~!」クシャポイッ
上条「…」
オティヌス「ふにゃん!あはんっ!こにゃろ!こんにゃろ!」テシテシ
上条「…んー、」
上条「…んんー、」
上条「…『拝啓、この手紙読んでるあなたはどこで何をしているのでしょう…』」カキカキ
オティヌス「お前はアンジェラ・アキか」
上条「…えー、」
上条「『恋人よ、僕は旅立つ。東へと向かう列車で』」カキカキ
オティヌス「行けよ!?お前絶対行けよ!?」ベシ
上条「いや行かないけどさ」
オティヌス「全く…一々一昔前の歌詞引用しないと書けんのかお前は」ベシ
上条「だってわかんないんですもの!上条さんにお手紙なんて高尚な物は書けません!」
オティヌス「お前いっつも長い言葉で敵に熱い想いをぶつけてきただろ」
オティヌス「それを音声ではなく文章に変えるだけだろ。何がそんなに難しい」
上条「…」
オティヌス「お前がその手紙を送る相手に、その人間への素直な気持ちを言うだけだろ」
上条「…」
オティヌス「ほら、試しに私に言ってみろ。」チョイチョイ
上条「…」
上条「『 』。」
オティヌス「…ふん。」
オティヌス「ならそれを紙に書け。私は寝る」スック
上条「ええ!?一言しか言ってないんだけど?!」
上条「もうちょい相談に乗って」
オティヌス「だから、その一言だけでもいいんだ」
オティヌス「親しい仲の人間へ送る手紙に、作法もルールも要らんだろう」
オティヌス「いいじゃないか。」
オティヌス「お前らしい、いい一言だ」トコトコ
オティヌス「…全く…何故その気持ちが私に向かんのか」ブツブツ
上条「…オティヌス、」
オティヌス「…人間」ピタ
上条「…」
オティヌス「私なら『短いっ!』って大いに怒ってフるがなぁ!」ダッ
上条「あっ、テメェこの野郎!」
タタタタタタタタタタタ…
上条「…」
上条「…」ハァー
上条「…」カリコリカリコリ。
上条「…怒られるかなぁ」
~2日後、第七学区の街中~
姫神「あうう。さむい。非常に。」トコトコ
上条「まぁ冬真っ盛りですし」トコトコ
姫神「何故。君はそんな平気そうなの。」プルプル
上条「へ?…まぁロシアだのなんだのと色々鍛えられてますし?」
姫神「…ロシア?」
上条「うんまあ…上条さんちょっと世界救いにロシアに行かなきゃいけなくてですね」
姫神「いや。どんな状況ならロシアに行けて。世界を救えるの。」
上条「信じられないと思うだろ?でも真実なわけですなコレが!」
姫神「…ロシアで。ドラクエとかやったってこと?」
上条「そうであったらどんだけ良かったか…生憎、バーチャルじゃなくてリアルの方だ」
姫神「…そう。何があったか。知らないけれど。」
手きゅ。
姫神「…君が無事で。本当によかった。」
上条「ん。」
姫神「もう。危ないことは。しないでね。」
上条「善処します…どうなるかわかんないけど」
姫神「私は。どこかの知らない数億人より。君の方が。大事…」キュ
上条「…」
上条「その数億人の内が俺たちの知ってる数人であっても?」
姫神「…いじわる。」
上条「ごめん」
姫神「けど…きっと。もしその問いかけに答えるなら。」
姫神「私はきっと。『うん。君の方が。大事。』って。答えてしまうと。思う。」
上条「…」
姫神「約束して欲しい。もうどこにも行かないで。私の側にいて。」
上条「…、」
上条「…う、」
姫神「…ごめん。困らせるつもりはなかった。」
上条「俺も。ごめんな、約束するって言えなくて。」
姫神「…」
上条「けどさ…きっと俺は、自分が見てられないって思ったら、」
姫神「いいの。」
姫神「それが。上条くんだもの。」ニコッ
姫神「それが。私の自慢の彼氏くんだから。」ニコ
上条「御理解ありがとう。俺の自慢の彼女さん」ニコ
・・・・。
姫神「そういえば。」
上条「んー?」
姫神「こうして。2人で学校の帰りに手を繋いで歩くのが当たり前になったね。」
上条「そうだなー」
姫神「なんだか。嬉しい。」
上条「そうだなー俺も。」
姫神「…あ。」
上条「どした?」
姫神「あれ。」ユビサシ
上条「ん~どれどれ…?」
上条「『ウェディングドレス試着』?」
姫神「うん。綺麗な衣装だねって。」
上条「へー…姫神に似合いそうだな」
姫神「ほんと?」
上条「ああ。」
姫神「…///」
姫神「ねぇ。」
上条「ん?」
姫神「…着せたい?///」モゴモゴ
上条「え?」
姫神「…アレ。私に。着せたい?//」
上条「え…」
ほんわほんわ。
─────────
──────────────
────────────────────
ブライダルな姫神『上条くん…///』ニコッ
ブライダルな姫神『…一生。君のこと。支えるから…///』
ブライダルな姫神『私を。君のお嫁さんに。…してください…///』
──────────────
─────────
────
上条「おっふ…!」
上条(き、着せたい…!!!めちゃくちゃ着せたい!)
上条「あ、ああ…!そりゃ、着せたいですとも!」
姫神「そ?じゃあ…///」
上条「で、上条さんはタキシード着るから!」
姫神「それって。///」
上条「行こうぜ!今すぐ!」ダッ
姫神「あっ。…んもう。強引。///」
~ブティック~
フィアンマ「いらっしゃいませ」ニコリ。
上条「」
上条「なにしてんのお前」
フィアンマ「初めまして、だ。な?お客様」ニコリ。
上条「いや右方のフィアンマさんですよね?」
フィアンマ「知らんな」
上条「黒幕のフィアンマさんですよね?」
フィアンマ「聞こえんな」
上条「なんで知らんぷりすんの?」
フィアンマ「そろそろ帰るか?この店からではなく土にだが」ニコリ
上条「まあいいけどさ…」
姫神「知り合い?」
上条「あー…」チラッ
フィアンマ「ん゛ん゛?」ニ゛コリ゛。
上条「…えー…知り合いのA級戦犯に似てたけど俺の早とちりだったみたいで」
姫神「なにゆえ。A級戦犯が知り合いにいるの。」
フィアンマ「ハッハッハ!お客様は冗談がお好きなようで!」ギリギリギリギリ
上条「痛い痛い痛い痛い悪かったから顎やめて顎やめて顎をアイアンクローで潰すのやめて」
~姫神さんお着替え中。~
上条「で?」
フィアンマ「気にするな。ただのバイトだ」
上条「元神の右席のリーダー様が?」
フィアンマ「一時的なものだ」フン
上条「ふーん?」
フィアンマ「学園都市から出るための旅費が予想以上にお高かったりシルビアが『少しは稼ぎを入れろ穀潰し』などと文句を垂れなければ俺様が仕事をするわけが」
上条「あーハイハイ。元気そうで何よりだよ」
フィアンマ「黙れ。…で?あの女は何者だ」
上条「ん~?ふふふふふ////」デレッ
フィアンマ「」ヒキッ
上条「あーやっぱ気になる?気になっちゃう?」デルレレレン
フィアンマ「いやわかったもういい。察した。そのピンクに染まった気色悪い顔を近づけるな」
上条「ふふふふふ////なんと、俺の彼j」
「お待たせ。」
ブライダルな姫神「…どう?似合う…かな。///」テレ
上条「───嫁なんだ」キリッ
フィアンマ「そうか。俺様の知らん内に日本や学園都市の婚姻に関する法律は随分と変わったようだな」
上条「女神だろ?いいだろ?上条さんの嫁だからな?」デレッ
フィアンマ「そうか。別に盗らん。わかったからブッ弛んだそのデレ顔をなんとかしろやめろだから顔が近い顔が近い」グググ
フィアンマ「ほら、俺様への絡みはいいから感想の一つや2つでも言ってやれ」グイ
上条「おっけ!任せろ話術サイドの本気見せてやる!」
姫神「ふふ。上条くん…どう?///」
上条「あ、えっと…//その、////~…その、////」モジモジ
姫神「え。似合って。ない?」シュン
上条「違っ!そうじゃなくて!」
上条「キレイッ…です、ていうか~…カワイスギっ…///」ポソポソ
姫神「え?今。なんて?」
フィアンマ「オイどうした話術サイド」
姫神「もう。…じゃあ。これだけ。言って。」
上条「え?」
姫神「一言でいい。『かわいい』って。言って欲しい。」プクー
上条「」ズキュン
姫神「『かわいい』以外の言葉は。受け付けない。」プン
上条「かわいい!!!ですッ!!!」
姫神「よかった。」ニコッ
フィアンマ「あ、もしもしオッレルス?俺様ちょっとシュガー的なのを吐きそうで体調悪いから今日はもう帰っていいか?」
姫神「…お嫁さんに。したいとか。思ってくれたり…する?///」モジモジ
上条「…っ!…っ!」コクンコクン!
フィアンマ「いや違、魔術的なのではなくてだな、こう…チョコの塊の上に大量のホイップクリームとかカスタードとかバターとか粉砂糖とかソフトクリーム、蜂蜜を全部乗せた物を視覚聴覚的に食わせられたというか」
フィアンマ「『それは甘そうだね』?ああそうだ。俺様はその過度な糖度で吐きそうなんだ。」
フィアンマ「帰っていい?俺様帰っていい?」
~数日後。とある高校の階段、踊り場~
上条「姫神ってさ、身長何センチ?」
姫神「私?160cm。」
上条「へー。俺は168cmなんだけどさ、」
姫神「うん。」
上条「彼女が自分より背が低いっていいよな」
姫神「そう?」
上条「ほら、こうやって頭撫でたりとかさ、」ナデナデ
姫神「ん。//」
上条「おでことかに軽めのキスとかもしやすいし。」チュ
姫神「ふゃん。///」
上条「なんか男のプライド的にもさ、彼女より大きくありたいっていうか」
姫神「ん…そう?」
上条「姫神は彼氏の方が身長低い方がいいのか?」
姫神「んー…。どっちでも。高くても。低くても。楽しみ方はある。と思う。」
上条「へー?例えば?」
姫神「例えば。」
姫神「…」トットットッ
上条「え?急に階段登ってどうするんだ?」
姫神「ん。」チュ
上条「…」
姫神「…」スッ
姫神「…こうやって。身長差を活かしたキスとか。できる。//」
上条「…確かに身長差とかどっちでもいいな!!!」
キャッキャウフフ♪
階段登りたくても登れない青髪「…」
青髪「せやね。」
青髪「どっちの身長が高いとか、どぉぉぉぉでもええわぁあぁぁぁ…」
~そして、~
~2/14。上条さん宅前~
上条「じゃ、前から言っといたように今日は俺帰ってこないから」
インデックス「うん!楽しんできてねとうま!」ニコッ
オティヌス「今日は家の事は気にせず彼女と楽しんでこい」
上条「んじゃ、いってきまーす…」ふぁ
インデックス「いってらっしゃーい」
オティヌス「気をつけていけよ」
スフィンクス「なー」
上条「あーい」
ばたむ。
上条「さてと。」
上条「おはよう。寒い中待たせてごめんな」つマフラー
姫神「おはよう。ううん。全然大丈夫。」プルプル
上条「あーもう。無理すんなって!ほら、寒いんだろ?」バフ
姫神「ほむ。ありがと。」
上条「ほらしっかり巻いて。で、ほら。上条さんのコートん中入りな」
姫神「ん。ほ邪魔しまふ。」パフ
上条「ほーれ今日の上条さんはホッカイロも装備だから更に暖かいぞー」
姫神「ん…///」
上条「…まだ時間に余裕あるしさ、あったまるまでここでしばらく抱き合わないか?」
姫神「ん。そうする…。///」モフモフ
ドア| 土御門「…」
ドア| 土御門(出るに出れねーにゃー)スー…
土御門(仕方ないな、もう少し後で…)バタン
雲川「オイ今上条の声が聞こえたんだけど?」
土御門「心配するなそれは空耳だ」
結標「ちょっと先輩。食べたあとのゴミくらい片付けてもらえます?」
海原「ああ自分がやっておきますよ」カタシカタシ
雲川「む?すまないな」
一方「コーヒー美味ェ」ズズー
土御門「…」ハァ
舞夏「賑やかだなー兄貴ー。メイド的にはおもてなしのしがいがありそうだぞー」ニコニコ
土御門(仕事で社会のゴミ共の処理。その後打ち上げ、結標が酔いつぶれ、帰れなくなったコイツらといた所をたまたまゴミ捨てに出てきて通りかかった舞夏が発見、ウチに泊めたはいいが…)
舞夏「でも珍しーなー」
土御門「何がだ?」
舞夏「兄貴が友達連れてきてくれるなんて」
土御門「…コイツらは友達じゃない。仕事仲間だ」
舞夏「そうなのかー」
土御門「…なぁ、舞夏」
舞夏「んー?」
土御門「よく、”友人”と”仲の良い同僚”を混合する奴がいるがな、」
土御門「覚えといたほうがいい。同僚はどこまで行っても同僚だし、」
土御門「結局は『とりあえず適当に良好な関係を築いておこう』『いずれ何かに利用するために』なんだ」
土御門「友人に昇華する事があったとしても、『ただの独り善がりだった』なんてのも良くあることだ」
舞夏「そうかー」
土御門「仕事仲間を信用しすぎるのは良くない」スタスタ
舞夏「…」
舞夏(冷淡ぶってるけど、自分に言い聞かせてるみたいだなー?)
舞夏(ほんとは兄貴、あの人らともっと仲良くしたいんじゃないのかー?)
土御門「結標、もう少ししたらオレをとある高校に送れ」
結標「えー…ダルっ」
土御門「今度タクシー代でマック奢る」
結標「えっ、うーん…」
土御門(これで納得するだろ)
土御門(…そう、結局オレ達は”グループ”。)
土御門(そこに友情や親愛はなく、)
土御門(お互いの損得、利益によってのみ結びついているだけの集団。)
土御門(それがオレ達────)
結標「別にいいわよ見返りなんてなくても」
土御門「そうか?それじゃ──」
結標「けど頼み方が気に食わないわ」
土御門「チッ」
結標「普通『悪いんだけど送ってくれないか?』じゃない?」
土御門「…」
結標「私達もそれなりに付き合い長いし、長くなるんだからさ」
結標「少しは仲良くしましょう?土御門?」ニコッ
土御門「…」
土御門「…頼む。」
結標「OK!お姉ちゃんに任せなさい?」
一方「お姉ちゃンて。オマエとそんな歳は変わンねェだろォが」ケラケラ
結標「というかあなたもお世話になってるんだからちょっとは家事やんなさいよ白モヤシ」
一方「あァ?やってンだろォが。ちゃンと飯食った後の机拭いてンだろ」
海原「ずっと同じ場所に座って同じ所を擦っても『拭いた』とは言いませんよ?」
一方「大丈夫ですゥー能力で机の1部拭いただけで全体の汚れを排除できるベクトルを操作してるンでェー」
ギャーギャー!
土御門「…ハァー…」
土御門(やっていけるのか?オレは。)
土御門(今更だが、変えるつもりもないが、この道を選んで良かったのか?)
~上条さん宅前~
上条「…そろそろ行かないか?姫神」
姫神「ん。」モフ…
姫神「それじゃ。登校する前に…ハイ。」
上条「あ…」
姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」ニコッ
上条「おお…!ありがとな!」
姫神「ふふ。喜んでくれて。良かった。」ニコ
上条「いやそりゃ喜びますとも!」
姫神「本当は。学校とか。下駄箱の中とか。学校終わったら家で。とか。…サプライズも考えてたんだけど。」
上条「?」
姫神「…きっと。上条くんはたくさん貰うだろうから。」
姫神「私のが霞んじゃったりとか。私よりも魅力的な子の告白とか。あるかもしれないし。」
上条「いやいやナイナイ…自分で言ってて悲しくなるけどそれはありえないって」
姫神「…にぶちん。」アキレ
上条「ええ?」
姫神「とにかく。君に最初にバレンタインチョコ。あげたかった。」
上条「姫神…!///」
姫神「君の彼女は。けっこう頑張った。美味しく食べてくれると。嬉しい。」ニコ
上条「…」ジーン…
上条「~っ」ダキッ
姫神「わぷ。」
姫神「ん。急に。どうしたの。」
上条「や…なんかごめん。なんかすごい姫神が愛おしくなって」
姫神「…もう。///」
上条「…もう今日サボりたいなー…今日は姫神とずっと居たい」
姫神「ふふ。…いいよ?2人でサボっちゃう?」クスクス
上条「ん~サボっちゃうー今日は上条さん病気なんで。恋の病なんで~」モフモフ
姫神「でもいいの?行ける時に行かないと。ほんとに留年してしまうと思うけど?」
上条「ぐ。むぅぅぅぅぅ…ちくせう。」
姫神「不幸だーっ。って?」クスクス
上条「…ううん。姫神と抱き合ってるから不幸じゃないな」
姫神「そう。良かった。」ニコ
イチャイチャイチャイチャ。
土御門(ああ…もうそろそろ限界だな。結標に学校に送ってもらうか…)
~とある高校~
上条「…まさかほんとに下駄箱に入ってたり机の中に入ってるとはな」
青髪「なんなん?カミやん死にたいん?そんなに一個も貰えへんボクの前で見せびらかして?死にたいんやな?そーなんやな?」
青髪「もーあかんわーコレもうボクの魔剣ブラッディダークネス(ただのカッター)がカミやんを鮮血に染め上げてまうわぁ…」チキチキチキチキ
土御門「落ち着け非モテ」ガシ
青髪「うぁぁああああん!!!ふっきー!『みんなにあげる系女子』っぽい女子第一位の吹寄さーん!!」
吹寄「いやあげないわよ。何言ってんの」
青髪「そんなこと言わずに!」
吹寄「えー…飲みかけのミロならあるけど…」つ
青髪「え…い、いやミロは麦芽飲料であってチョコとは似て非なるもので」
吹寄「そーよね。じゃあ捨てよっと」ポイッ
青髪「まぁええか!!チョコっぽい味やし!!!」ズザザザザ!!
吹寄「」ヒキッ
青髪「チョコ、ごっつぁんです!!」ダパダパダパ
吹寄「うわ…キモっ…」ヒキッ
青髪「ゴミを見る目やめて」
上条「…ん?」
上条「あれ?でも吹寄さ、さっき俺に義理チョコだから!って言ってすげー苦いヤツを…」
吹寄「どりゃっしゃっしゃっしゃぁあああああ!!!」ドゴシャ
上条「ヘブンッ!?」
吹寄「やーね!私が貴様に渡すわけないでしょ!」アセアセ
吹寄「ちょっと!この場であんな事言ったら面倒くさいでしょ!空気読め!!」ヒソヒソ
上条「ご、ごめん」
青髪「あーはっはっはっ!世界なんて滅びちまえばええのに!!!」
青髪「なぁ土御門くん!!!」
土御門「いやオレは舞夏から貰ったから」しれっ
青髪「あーーーーあっ!!!世界中のリア充全員が核の炎に包まれてしまったらええのにっ!!!」
白カチューシャ「あ、あの…青髪くん…///」モジモジ
青髪「へ?」
白カチューシャ「ちょっと…いいかな?」
上条「お?」ニヤニヤ
吹寄「良かったじゃない」ホッ
青髪「え!?ええええと!な、何やろか!?」
白カチューシャ「良かったら…コレ。///」
青髪「…」ドキドキドキドキドキドキ
青髪「神様ありがt 白カチューシャ「ゴメン!直接渡すの恥ずかしいから上条くんに渡しておいてっ///」
青髪「」
上条「」
吹寄「」
土御門「」
白カチューシャ「それじゃっ!///」ダッ
青髪「…」
青髪「…うん。何で今かは知らんけど…ええよ?」ニコッ…
青髪「…」クルッ
青髪「はい。カミやん。アンハッピーバレンタインやでー」つ
上条「お、おう…ありがとな…」
青髪「…」
青髪「…神も仏もおらへんわぁ…」
青髪「ボクそろそろ泣いていい?」
土御門「いいぞ」
青髪「ああああぁあああん!!もうややーっ!こんな世の中でええんか?!こうなったらボクもう新世界の神的なモノになって世のつがいどもを」
土御門「無理だから諦めろ」ポンポン
青髪「ギブミー!DEATHNOTE!!」
・・・。
ガララッ。
上里「…すまない。しばらく匿ってくれるかい」
上条「あれ?上里?どうしたんだ?」
上里「いや何、チョコ地獄から避難しに来ただけさ」
上条「ああ…お前んとこのハーレム所帯すごいもんな…人数とか個性とか」
上里「ああ、ぼくだって彼女らの気持ちも無下にはしたくないんだが…流石にあの量のチョコを食べるとなると」
上条「それぞれの娘と半分こにして食べるとか」
上里「その対策で食べ切れる量ならそうしてるさ」フゥ
上条「逃げて、気持ちを受け取らないのもそれはそれでダメなんじゃないのか?」
上里「そりゃあぼくだってそう思うさ」
上里「…こうなるのがイヤで『バレンタインには食べ物じゃなくて物がいい』って前から伝えてたんだけどな…」ハァ
上条「え、希望ガン無視?」
上里「いや何故か『そんな対策をとらなきゃいけないくらいたくさんバレンタインの贈り物を貰う彼にチョコを食べさせられたら女として勝利』みたいな風潮が彼女らの中で発生してね」
上条「うわぁ」
上里「…どうしたらいいと思う?」チラ
上条「もう吐くまで、いや吐いても食うしかないんじゃないのか?」
上里「…だよなぁ…」ハァ
上里「…モテすぎるのも辛いものだな」
上条「かもなぁ。上条さんも彼女から以外にバレンタインチョコ貰うのも気が引けますし。だけど貰わないのはそれはそれでなぁ」
上里「…やはりぼくの理解者になってくれるのはきみかな。」
上条「かもな。」
上里「…」ニヤッ
上条「…」ニカッ
青髪「すまんなぁ転校生。ボクはお前を殴らなあかん。殴っとかな気がすまへんのや!」ダッ
土御門「まぁ落ち着け」ガシ
青髪「離せ土御門くん!ボクぁ世のモテへん男子高校生の代表としてアイツらをボコらなあかんのやー!」ジタバタ
土御門「落ち着け非モテ(笑)」
青髪「むぁぁああああああ!!バレンタインなんかなくなってまえー!!!(血涙)」
上里「ああ、そういえば。以前話したDカップと時速60kmの風が同じ感触かどうかの検証をやってみたんだが」
上条「おっ、どうだった?」
上里「個人の感想なんだが…やっぱり実物の方が柔らかいと思う」ウム
上条「えー?実物の方の個人差とかもあんじゃないのか?」
上里「かもしれないなぁ…そうだな、サンプルが足りないな。もっと色んなDカップを揉んでみるよ」
上条「がんばれー。実験結果は教えてくれよ?」
上里「もちろんだとも」
上条「あーあ、揉ませてくれそうな子がもうワンランク上になってくれたら俺も検証出来るんだけどなー」
上里「はは」
青髪「こんな格差があってええん?!」ズビシッ!
土御門「落ち着くにゃー」どうどう
青髪「なんでや…!なんで世の中には乳揉み放題な奴やそれなりに乳揉める奴がおんのにボクは揉めへんのや…!?」
土御門「まぁ…端的に言えばそういうところだと思うぜよ」
青髪「ああ…!モテたい…!そして…揉みたい…!」ホァァアァ…!
土御門「…まぁ、がんばれ」
・・・・・。
~夕暮れ、教室。~
姫神「…」
上条「お待たせー姫神ー」ガラララッ
姫神「! もう。遅いよ。」
上条「ごめんごめん…小萌先生に呼び出しくらったり雲川先輩まいてて…」
姫神「ふふ。いつもの。ことだね。」クスクス
上条「姫神は待ってる間何してたんだ?」
姫神「別に?特に。何も。」フルフル
上条「そっか」
姫神「あ。嘘。夕陽を。見てた。」
上条「夕陽?…ああ、確かに綺麗だな」
姫神「でしょ。」
姫神「…」
上条「…」
姫神「ちょっと。席に座って。眺めてかない?」
上条「ん。おっけ。」ガタッ。
上条「…」
姫神「…」
上条「…でも本当に綺麗だな」
姫神「うん。赤とか。黄色やオレンジのグラデーションとか。すごく綺麗に見えてる。」
上条「…それに照らされてる姫神も綺麗だな//」ニコッ
姫神「…そう?///」テレ
上条「…//」
姫神「…//」
上条「そういえばさ、手紙…一応書いたんだけどさ」
姫神「ほんと?読ませて欲しい。」
上条「ただ…その、上条さん文才無くてさ、」
上条「面倒くさがってとか、気持ちが無いからとかじゃないんだけどさ、」
上条「…その、ちょっと短すぎるっていうか、一言…なん…だけど…」チラッ
姫神「…」
上条「…」ドキドキ
姫神「ん。大丈夫。君が。書いてくれたって気持ちが嬉しいから。」ニコッ
上条(優しい)ホッ
姫神「それに。同じだから。」
上条「?」
姫神「実は。その。私も。君と付き合う前から。手紙。書いてた。…一言だけの。手紙。」
上条「えっ…?」
姫神「本当は。コレを渡すつもりは無かったし。君が書いてきてくれた手紙に合わせて書き直そうと思ってた。」
姫神「でも。上条くんが書いてきてくれた手紙と似てるなら。そのまま渡そうと。思う。」
姫神「一言だけど。君への気持ちは。たくさん。込めてるから。」
上条「…そっか。その…俺も、気持ちはいっぱい込めたから」ホッ
姫神「…」ニコ
上条「…」ニコ
上条「じゃあ、はい」つ
姫神「ありがとう。…じゃあ。私のも。はい。」
上条「ありがとな」
姫神「今。読んでもいい?」
上条「あ、ああ。うん」
姫神「ん。拝読。します。」
姫神「…」ペラッ
姫神「…」
上条「…」ドキドキ
姫神「…これは。プロポーズ?」クスクス
上条「…かも。///」
姫神「…///」
姫神「ありがとう。とても。嬉しい。///」ニコッ
上条「///」テレ
姫神「大事に。するね。一生持ってる。///」
上条「じゃあ俺も。一生持ってる///」
姫神「///」
上条「///」
上条(夕日のせいなのか、照れのせいで顔が赤くなってるのかわかんねぇなコレ//)
上条「なんか火照りすぎて喉乾いてきちまったな…//」
姫神「あ。…良かったら。お茶。飲む?」つ
上条「ん。頂きます」
姫神「はい。」
上条「さんきゅ…でも全部もらっていいのか?コレまだ未開封だけど」
姫神「ううん。全部は。だめ。君が半分くらい飲んだら。後は私が飲む。」
上条「…間接、きすだな//」ボソッ
姫神「ふふ。変なの。散々。直接キスしてるのに。そういうこと。気にするの?」クスクス
上条「…///」
姫神「上条くんは。時々すっごいかわいいね。」クスクス
上条「かわいいって…どこがでせうか」
姫神「…」
上条「…」
上条「…」
姫神「…えい。//」チュ
上条「っ///」
姫神「ん…」
上条「ん…」
ちう。ちう…
・・・・。
上条「なぁ…そろそろ姫神んち行こうぜ//」ギュ
姫神「ん…。いいよ。行こっか。//」
姫神「あ。でも待って。」
上条「?」
姫神「途中。コンビニ寄りたい。…買いたいものが。あるから」
上条「ん。わかった」ニコッ
~コンビニ~
上条「それじゃ上条さんもテキトーに見とくなー」
姫神「うん。」
姫神「…」スタスタ
上条(一直線に向かってくな…買いたいものってなんだろ?)
上条(…まいっか。どうせ後でわかるわけですし)
・・・。
上条(お菓子とジュースくらい買ってこ。)ガサッガサッ
上条(…でも姫神が買いたいものって何だろな?)
上条「…」チラッ
姫神「…」
上条(さっきから無印良品の生活用品のとこいるけど…コンビニで買ったら高いしスーパーとかドラッグストアとかのがいいんじゃないのか?)
上条(生理用品とかか?いやそれ俺といる時に買うか?)
上条(まいっか。もう聞こ)
上条「姫神ー?買いたいものあったか?」
姫神「…うん。」
上条「へー、ちなみに何…」チラッ…
『生活用品コーナー』
そういう用途のゴム。
上条「」
上条「あ、えっ、えっと…?///」
姫神「///////」
姫神「……今日。付き合ってから初めてのお泊まりだから…//////」モジ
上条「//////」
姫神「…その。必要。かなって。/////////」
姫神「…今日。コレ。……使って…くれる?//////」チラッ
上条「…!…!」コクンコクン!
姫神「じ。じゃあ…///買おっ…か…?////」ドキドキドキドキ
上条「お、おお!か、買おっ…か…?//////」ドキドキドキドキ
上条(よっしゃぁああああああああああ!!!!マジでかァァァァァァ!!!!ついに姫神さんからGOサイン出たァァァァァァ!!!!////)
上条(ひゃっほぉぉぉぉ!!!あああ!!このまま奇声をあげて走りたい!!!)
姫神「どれが…いいと思う?/////」
上条「えっ…?さ、さぁ…?//////」ニヤ
上条「…と、とりあえず…いっぱい入ってる奴のがいいんじゃないか…?///」
姫神「ん。…じゃあ。15個のやつ。…に。…しとく…?////」
上条「お、おう…////」
姫神「…上条くん////」
上条「ん?///」
姫神「…えっち。///」ポソッ
上条「~っ/////」
・・・。
「しゃーせー」
上条「なぁ…姫神。///」テギュ
姫神「ん…。なぁに?///」
上条「…この泊まりで…全部使い切るくらい愛していいか…?///」ヒソヒソ
姫神「////」
「お次でお待ちのお客様どーぞー」
姫神「うん…////いっぱい。愛してね?////」ヒソヒソ
上条「/////////」
「恐れ入ります、お次でお待ちの初々しいお客様ーレジ空いてまーす」
上条姫神「「////////」」
上条姫神「「は。はーい…/////」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
~そして、10年後。~
~第八学区(教職員の為の学区)のとあるマンション~
上条(26)「おはよ…」ふぁ
秋沙(26)「おはよう。朝ごはん。出来てるよ。」ニコッ
上条「ありがと…」
秋沙「ほら。ちゃんと顔洗わないと。」
秋沙「君は。先生なんだから。生徒の模範にならないと。」
上条「んー…」ネムネム
秋沙「もう。子供じゃないんだから。世話焼かせないで。」
上条「へーい…」
・・・。
上条「…んじゃ、学校いってくるわ」ガチャ
秋沙「あ。待って。」
上条「んー?」
秋沙「今日は。珍しくこの時間に起きてた。」
赤ちゃん「あぶー」
上条「お?見送りしてくれるのかー?よちよちー」
赤ちゃん「あーうー」ニコッ
上条「…っし、なんか元気出てきた!」
秋沙「それは。よかった。」クスクス
上条「じゃ、今日も家族のために頑張ってきますかねっと」
秋沙「うん。いってらっしゃい───当麻くん」ニコッ
上条「いってきます───秋沙」ニコッ
・・・・。
上条「ふー」
上条(配属先の小学校が第十三学区にあるから通勤大変なんだよな…)テクテク
上条(んで。通勤途中の教会に。)テクテク
インデックス(大人)「あ、とうま!おはよう!」
上条「おーおはよう。掃除御苦労さん」
インデックス「今日も頑張ってねー」フリフリ
上条「おー」フリフリ
~とある小学校、職員室~
オティヌス「よう。」ピョコ
上条「おはよう小学校の職員室に住む妖精さん」
オティヌス「お前がここに勤務してるから住んでるだけだ」
上条「わかってるって。新しいドールハウスはどうだ?」
オティヌス「中々いい」
上条「そか。そりゃ良かった」
オティヌス「不満を述べるとするならば」
上条「ん?」
オティヌス「事情を知らない新任教師や生徒がお前の机に乗ってるドールハウスや私を見た時の反応が一々、な?」
上条「…まぁ、うん。だよな」ハハ…
オティヌス「ところで今日はバレンタインだが」
上条「そうなんだよなぁ…この学校厳しいし、生徒からチョコ没収しなきゃいけないかと思うと気が重、」
オティヌス「そうじゃなく。…ん」つ
上条「お、チロルチョコ。くれんの?」
オティヌス「まあな」
上条「やった!今日初めてのチョコだ!」
オティヌス「ん?禁書目録や秋沙はくれなかったのか?」
上条「ああ、インデックスは帰りに教会寄ったらくれるし、秋沙は家に帰った時にくれるからさ」
オティヌス「そうか。」フフ
雲川「おはよう後輩」ヌッ
上条「あ、雲川先生」
雲川「ほら、バレンタインのチョコだ」つ
上条「あ、ありがとうございまーす!」
雲川「ふふん。本命だからな?」
上条「はは…すみません俺、妻子いるんで」
雲川「知ってるとも。その上で言ってるのだけど?」チラッチラッ
上条「はは…ありがとうございます」
雲川「じゃあな。…ちなみに今夜、私の家の鍵は開いてるのだけど」スタスタ…
オティヌス「…良かったな?モテモテで」クックックッ
上条「バカ言え。責任だの家族だの職場だのができたらこういうのは面倒くさいんだって。特に周りの人間と軋轢を産まないようなお返しを考えるのとかな」
・・・・・。
~お昼。~
上条「はー…昼休みも短めなのが教師の辛いとこだよなぁ…」
上条「あと毎日強制給食とか。美味いけどさぁ…たまには愛妻弁当とか、外で何か美味いものとか」
とぅるる。とぅるる。
上条「…はいはい?」
『よう。元気か?カミやん』
上条「よう土御門。一応元気」
土御門『そりゃ良かった』
上条「どうしたー?」
土御門『いや?今なにしてんのかなーってだけだぜい』
上条「そっか。俺はいつも通り休憩室でダラダラしてるよ」
土御門『そうか』
上条「お前は?」
土御門『オレ?』
土御門『オレは───あ、ちょっとだけ待ってくれ』
~学園都市、とある学区のとあるビル~
土御門「…」
土御門「確認がとれた。上条当麻はいつも通り勤務してたぞ」
土御門「なぁ?どういう事だ?お前、まだオレの手を煩わせるのか?」
「た、たひゅけてくだひゃ…」
一方「諦めろ。身動きとれない状態でこンな所に連れてこられちまったンだ」
一方「この時点でオマエの命運は尽いてンだ」
一方「学生に返しきれない借金背負わせて、非合法な返済方法させる闇金会社の社長さンよォ?」
一方「どォせ最後の賭けであいつを拉致したとか嘘ついたンだろ?」
「す、すびばせ」
結標「どうする?部分的に座標移動でもさせちゃう?」
「ひっ、」
海原「ここではやめてもらえませんか?血とか肉片とかこびり付いた会議室を今後も使うなんて嫌ですし」
土御門「まぁな。…オイ、処理しとけ」
トール「へいへい…裏社会専門の傭兵会社社長さんは人使いが荒いぜ…」ガシッ
「ひぃぃいいい!!お願いします!助けっ」
トール「バカだなぁあんた。インガオーホーって知らねぇの?」ズルズル
トール「そうやって助けを乞うた学生にあんたはどうしたっけ?」ズルズル
「それはっ!けどっ!」
トール「そ。だから俺からも同じ言葉が返ってきたと思うといいぜ」ズルズル
「金なら払う!」
トール「生憎、ウチのボスからたくさん貰ってるんでね。」
トール「俺を買収したきゃ金じゃなくて暴れ甲斐のありそうな戦争を用意するんだな」
「ひぃぃいいい!!助k」
バタン。
土御門「…」
土御門「…」スッ
土御門「ああすまんにゃーお待たお待た。今ちょっとゴミ捨てしてたんですたい」
上条『ゴミ捨て?ああ、お前清掃業だもんな』
土御門「ああ、随分汚ねぇゴミだったから鼻つまんでた」
上条『そっか』
土御門「…」
土御門「…なぁ、カミやん」
上条『んー?』
土御門「今…幸せか?」
上条『なんだよ急に』ハハ
土御門「いや…まぁなんとなく聞きたくなって」
上条『そうだなー…』
上条『すげー幸せだと思う。』
土御門「…」
上条『充実具合とか、濃さとか、救えた人間がたくさんいた…って点で言ったら学生の頃の方が幸せだったかもしれないんだけどさ、』
上条『秋沙と付き合い出した頃からか?不思議と世界の破滅とか事件とかに巻き込まれなくなったんだけど』
土御門「…」
上条『平和とか…”普通”ってのはいいもんだよな』
土御門「そうか」
上条『お前は?』
土御門「…、まぁ幸せですたい」
土御門「舞夏とは今も一緒だし、仕事も軌道に乗ってる」
土御門「それに…ああ、カミやんの今の言葉でな、」
土御門「オレも『ああ、これで良かったんだな』って思った」
上条『?そっか。そりゃ良かったな』
土御門「ああ。良かったにゃー」
上条『あ、そろそろ俺、次の授業だから。』
土御門「おう。またな」
上条『ああ。また飲みに行こうぜ』
土御門「おう」
土御門「…」ピッ
土御門「…」フッ…
土御門「…なんだ?何が言いたい」
一方「…」ニヤニヤ
結標「…」ニヤニヤ
海原「…」ニヤニヤ
土御門「チッ、いいから。ほら、雲川に連絡をとれ。今度の襲撃作戦の準備だ」
「「「了解、社長。」」」
・・・・。
~夜。上条宅~
秋沙「────で?これは?どういう事かな。」
『今晩はこの鍵を使っていつもの所に来て欲しいのだけど。』
『スケスケ下着つけて待ってます♪芹亜』
上条「…いや…なんか、今日先輩から貰ったバレンタインチョコに入ってただけで」セイザ
秋沙「『いつも』とは。」
上条「ちょっ!待て!信じてくれ!俺は雲川先輩とは1回もそういう事はしたことないから!」
秋沙「『とは』とは?」
上条「言葉の綾だって!」
秋沙「…そう。それじゃ。一応。信用してあげる。」
上条「ありがとう」ホッ
上条「もう怒ってない?」
秋沙「うん。もう怒ってない。」
上条「良かったー…」
上条(雲川先輩め…こうやって仲を裂こうとすんのやめてくんないかなぁ)
上条(いっそ突き放し、いやでもなぁ…別に嫌いじゃないし、)
上条(いつも俺の仕事のミスとか世渡りとか雲川先輩凄い助けてくれるしなぁ)ハァ
秋沙「そういえば。御坂さんからもバレンタインチョコが。届いてた。」
上条「え?どのミサカ?」
秋沙「美琴さん。」
上条「ああ。元気かなアイツ。」
秋沙「そして。ゴメンね。今日は私忙しかったから君へのバレンタインチョコは用意出来なかった。」
上条「ええっ!?ウソだろ?!」
秋沙「でも。最愛の奥さんから貰えないのは可哀想だから。」
上条「…」ホッ
秋沙「今年の私からのバレンタインチョコは。美琴さんからのバレンタインチョコの1部をちぎったものという事で。」
上条「う。」
秋沙「あと。今は私のことを秋沙と呼ばないで。姫神と呼んで。」
上条「ええええ!?怒ってんじゃん!!めっちゃ怒ってんじゃん!!ウソだろ!?離婚やだぁあああ!!」
姫神「ちなみに美琴さんからのバレンタインチョコはこれでした。」ヒョイ
上条「え?ちょっ何それ?!加工前じゃね?!それチョコっつーかチョコの原材料ですよねッ!?」
上条「え?!アイツひょっとして嫌がらせ的な感じで俺にそのデカいカカオ豆贈ってきたの!?」
ぶんっ。
姫神「はい。はっぴー。ばれんたいん。」
上条「カカオ100%超苦ェエ!!」
ごしゃっ。
・・・・・。
~つぎの日。上条宅。昼。~
赤ちゃん「きゃっきゃっ!」
秋沙「ふぅ。そろそろ。赤ちゃんも大きくなってきたから。年齢に対応したおもちゃ出さないと。」ガサゴソ
秋沙「前に。青髪くんがくれた出産祝い。貰った時は『その玩具は産まれたばかりの子にはまだ早い』って思ったけど。」
秋沙「子供は。大きくなるの凄い早い。」ガサゴソ
秋沙「えっと。確かこの辺…」ガサゴソ…
秋沙「ん?」
秋沙「…ふふっ。」
秋沙「随分。懐かしい物が。出てきた。」クスクス
秋沙「私のと──」
す
き
で
す
゜
秋沙「─────当麻くんの。」
一
生
`
君
を
守
る
゜
秋沙「…」フフ
秋沙(お互いに。たった数文字の。短い手紙。)
秋沙(大した言葉でも。凝った言い回しでもない。)
秋沙(ただ、私も。…きっと。当麻くんも。)
秋沙(この。たった数文字の言葉に万感の想いを。)
秋沙(あるいは。心の底から伝えたかった想いを。)
秋沙(凝縮して。圧縮して。たくさん。たくさん。詰め込んだのだと。思う。)
赤ちゃん「ふやぁぁあん!ふやぁぁあん!」
秋沙「はいはい。待っててね。」
すたすた…
秋沙「よいしょ。」
赤ちゃん「ふやぁぁあん!ふやぁぁあん!」
秋沙「泣かない。泣かない。」ポンポン
秋沙「パパとママがね。昔お手紙に書いた。お互いに対して思ってた言葉は。今度はそのまま君に贈ろう。」
秋沙「よしよし。」
赤ちゃん「ふや…ふぁ…」クスンクスン
秋沙「ん。」
秋沙(…当麻くんが帰ってきたら。『意地悪してゴメンね』って謝って。隠しておいたチョコ。あげよう。)
赤ちゃん「んー」
秋沙「…」ヨチヨチ
秋沙「ほら。今日もいい天気だよ。」
秋沙「今日も。平和で。長閑。」ニコッ
795 : ◆3rfPz4lVbmKs - 2017/11/06 05:44:59.16 VSQ43OaU0 633/633
終わり。遅くても3月始まるまでには終わらす予定だったんだけどなぁ…
以上、姫神さんだってメインヒロイン張れるし姫神さん可愛いし姫神さんSSだって完結する。Q.E.D。
HTML依頼投げつけてきます。

