ヴィーネ「うーさぎうさぎ♪何見て跳ねる♪」コネコネ
ヴィーネ「十五夜お月様見て跳ねる~♪」コネコネ
ガヴ「おっ、お団子けっこう出来てるじゃん」
ガヴ「じゃあ味見に一つ……」
ヴィーネ「駄目よ、サターニャとラフィがせっかく他のお供え物買いに行ってくれてるんだから」
ガヴ「ええー、一個ぐらいいいじゃん」
ヴィーネ「自分で作った分ならいいわよ」
ガヴ「作るのめんどい」
ヴィーネ「じゃあ駄目」
ガヴ「ヴィーネのけち」
元スレ
ガヴリール「天使と悪魔の十五夜」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1507125560/
ガヴ(このイベント大好き悪魔の呼びかけで、今日はお月見をすることになった…
ガヴ(で、私とヴィーネが家で(ヴィーネに任せきりだが)団子づくり、サターニャとラフィが買い出しと役割分担し、今に至る)
ガヴ「だいたいなんで私の家でお月見なんだよ」
ヴィーネ「ガヴの家が一番きれいにお月様が見れるのよ」
ガヴ「ふーん、月なんてどこで見ても一緒な気もするけどな」
ヴィーネ「そうでもないわよ?周りの街灯が無い方が綺麗に見えたりとか……」
ヴィーネ「それに……魔界だと年中曇っててこんなに綺麗に輝いてる月なんて見れないから……」
ガヴ「……」
ヴィーネ「私、ここで見る月が大好き!」
ヴィーネ「だからね……お月様を見るっていうこの行事楽しみにしてたのよ」
ガヴ「……そっか」スクッ
ヴィーネ「ガヴ?どうしたの立ち上がって」
ガヴ「団子ってこれを丸めればいいのか?」
ヴィーネ「手伝ってくれるの!?」
ガヴ「なんだよ、元々そういう役割分担だったろ」
ヴィーネ「だってさっきめんどくさいって言ってたから…」
ガヴ「……今日ってさ、10月4日だから天使の日っても言うんだってさ」
ガヴ「だからたまには天使らしく……イベント好きの誰かさんの手伝いでもと思ってな」
ヴィーネ「ガヴ……ありがとう!」
コノグライノオオキサデイイカ?
ソウソウ!ガヴジョウズジャナイ!
サターニャ「あー、寒っ!!」
ラフィ「もうすっかり秋ですねー」
サターニャ「買い出しも済ませたし……さっさとガヴリールの家に向かうわよ!」
ラフィ「そうですね……外も暗くなって来ましたし急いで向かいましょうか」
………
ラフィ(近道を通ってみましたが……このあたりは街灯も少ないですね……)
サターニャ「あっ!見てラフィエル!上!」
ラフィ「えっ?」
ラフィ(そこには満天の星空に……見事な満月が浮かんでいました)
ラフィ「わぁ……街灯が無い所為かとても輝いて見えますね」
サターニャ「……月が綺麗ね」
ラフィ「!?」
ラフィ「あの……サターニャさん……その言葉は……」
サターニャ「え? 何?」キョトン
ラフィ(……そうですよね、私も人間界に来て知ったのに……サターニャさんに分かるわけないですよね)
ラフィ「そうですね……月が綺麗ですねサターニャさん」
サターニャ「……そうね」
プルルルルル
ラフィ「あら?ガヴちゃんから電話ですね」
ピッ
ガヴ『おーい、こっちは団子出来上がったぞ』
ガヴ『お腹空いたから早く帰ってこい』
ラフィ「……だそうですよ」
サターニャ「ふっふっふ、私があんたの命令なんかに…」
ガヴ『早くしないと団子全部食べるぞ』
サターニャ「なっ!?私の分残しときなさいよ!」
サターニャ「急ぐわよラフィエル!」
ラフィ「分かりましたサターニャさん!」
ガヴ宅
ヴィーネ「みんな揃ったことだし…お月見始めるわよ!」
ガヴ「で、なにすんの?」
サターニャ「お月見だから月を見るんじゃない?」
ガヴ「…それだけ?」
ラフィ「じゃあヴィーネさん、電気消しますね」
パチッ
ガヴ「おお……」
ガヴ(部屋の電気を消して窓を見ると…より満月が輝いて見えた)
ヴィーネ「だから言ったでしょ? ガヴの部屋が一番綺麗に見えるって」
ガヴ「……ああ、そうだな……とっても綺麗だ」
ガヴ「……ありがとなヴィーネ」ボソッ
ヴィーネ「何か言った?」
ガヴ「いや……本当に月が綺麗だなって」
サターニャ「でも、見てるだけってのも暇よね」
ラフィ「そういうと思って!こっそり買ってきました!」
ラフィ「ロシアンお団子です!」
ヴィーネ「ラフィ……またそんなものを……」
………
ガヴ「みんなお団子持ったか?」
ヴィ・サタ・ラフィ「うん!(はい!)」
ガヴ「せーのっ!」
パクッ
カラーイ!
アハハハハ
(また来年も…お月見出来たらいいな)
END