青葉(今度またねねっちと一緒にあのお店行こうっと)
はじめ「ん? 何か青葉ちゃんいいことでもあったの?」
青葉「え?」
はじめ「いや何か嬉しそうというか楽しそうって感じの笑顔してたからさ」
ゆん「昨日の休日何かあったん?」
青葉「いや、大したことじゃないんですけどね」
青葉「昨日幼馴染と一緒にお出かけして」
ひふみ「うん」
青葉「出かけ先でキスを」
ひふみ「!?」
ゆん「んん!?」
はじめ「ブフッ!!」
元スレ
青葉(この間ねねっちと食べた鱚の天ぷら美味しかったなぁ……)
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1471360147/
ゆん「ちょ……はじめ紅茶吹き出さんといてぇな!」
はじめ「げっほ、ごっほ、ごめ……うぇっへ!」
ひふみ「」
青葉「み、皆さんどうしたんですか突然……?」
ゆん「いやそりゃ突然キスとか言われたらびっくりするやろ普通!」
青葉「え……鱚ってそんなびっくりするものですか?」
はじめ「するよ!! ねぇひふみ先ぱ……」
ひふみ「」
はじめ「死んでる……」
青葉「え゛!?」
ゆん「いや死んでへん! 死んでへんわアホ!!」
青葉「だ、大丈夫ですかひふみ先輩……?」
ひふみ「……大丈夫……戻ってこれた」
ゆん(どこからやねん……)
青葉「と、ともかくすみませんでした……何かすごい驚かせちゃったみたいで……」
ひふみ「大丈夫……そんなびっくりしてない……」
ゆん「いやひふみ先輩一番ダメージ受けとるで。カップに入れようとしてるそれティースプーンとちゃうでボールペンや」
はじめ「いや、でもまあ……びっくりするしたこっちもちょっと失礼だったかな」
ゆん「ん……まあ……せやな……キスぐらい別に悪いこととちゃうしな」
青葉「そ、そうですよー、たかがキスぐらいで」
はじめ「それに青葉ちゃん可愛いしねぇ、幼馴染の男の子とかいても別に……」
青葉「あ、いえ幼馴染って女の子ですよ」
ひふみ「!!!」ガタッ
ゆん「んんん!?」
はじめ「ゴフファッ!?」
ゆん「だからはじめ紅茶吹き出すんやめぇや!」
はじめ「無茶言うな今の聞いて飲んでる紅茶吹かずにいられるか!! げっほ!!」
青葉「な、何ですか!? 女の子同士で鱚ってそんなおかしいですか!?」
はじめ「えっ、あっ、やっ……そ、それは……その……アレだよなぁ!? ゆん!?」
ゆん「いやそこでウチに振るなや! ウチだってそりゃ……その辺りは個人の自由やと思うけどな!?」
ひふみ「……くない……」
はじめ「え?」
ゆん「え?」
ひふみ「お……おかしくない……と……思う……よ?」
はじめ「……」
ゆん「……」
はじめ「えっ」
ゆん「えっ」
青葉「ですよね! 別におかしくないですよね!」
ひふみ「……うん」
青葉「確かに若い女の子同士で鱚ってちょっとアレな(渋い)趣味かもしれませんけど」
青葉「お互いそれがいいなって思ったからそうなったんですからね!」
はじめ「……お、おう」
ゆん「ま……当人らがええんなら別に構わんのとちゃうんかな……」
青葉「むしろ先輩たちがおかしいですよ! どうしてそんな鱚を否定したがるんですか!」
はじめ「いや否定してるわけじゃないよ!? 決して悪いことではないし!?」
ゆん「ただ……あんまそういう話慣れてないっちゅうか……」
青葉(慣れてない……所謂食わず嫌いって奴かな……?)
青葉(……あ、そうだ)
はじめ(落ち着け……もう一回紅茶飲んで落ち着……)
青葉「じゃあ今度は皆さんもご一緒にどうですか!?」
ひふみ「ふぇっ!?」///
ゆん「んんんん!?」
はじめ「ォガホォッ!?」
はじめ「何でさっきから私が紅茶飲むタイミングで言うんだよ!!」
青葉「えっ、あっ、何かすいません……」
ゆん「ええからはじめはよティッシュで床の紅茶拭いとき……」
ひふみ「え、あ、青葉ちゃ……」
青葉「? はい?」
ひふみ「い、一緒にって……つ、つまり、その……」
ひふみ「あ、青葉ちゃんと……キ、キス……?」
青葉「だからさっきそう言ったじゃないですか! 鱚ですよ鱚! 皆さんと一緒に鱚!!」
ひふみ「ふ、ふぇぁあああ……」///
はじめ(えええええ……)
ゆん(嘘やろ青葉ちゃん……)
ひふみ「よ……よろしくお願いします……」///
青葉「はい!!」
ゆん(堕ちた――!! ひふみ先輩完全に青葉ちゃんに堕ちおった――!!)
青葉「あ、もちろんはじめさんやゆんさんもご一緒にどうぞ!」
ゆん「いや別にウチら巻き込まんでええねん!!」
はじめ「そ、そうそう! っていうか青葉ちゃんと幼馴染の子にここの三人加えたら五人じゃん! 一人余るよ!!」
ゆん「そこなん!?」
青葉(余る? 別に鱚の天ぷら一皿二人分ってわけじゃないけど……)
青葉「数に関しては人数に対して鱚の数を増やせばいいだけですから大丈夫ですよ!」
はじめ「数を増やすって!! うわあああ食べられる! このままだと私ら青葉ちゃんにいっぱい食べらちゃう!!」
ひふみ(青葉ちゃんにいっぱい食べられる!?)///
青葉「いやいや、流石に独り占めはしませんよ。みんなで鱚シェアしましょう!」
ゆん「キスシェアて!! キスシェアて何やその聞いたことないシェア!!」
青葉「別にそんな鱚を怖がらなくて大丈夫ですよ!」
青葉「確かに目とか合っちゃうとドキッとしちゃうかもしれないですけど」
青葉「あんまり気にせず口に触れさせちゃえばもう後は美味しいって記憶しか残りません!」
はじめ「青葉ちゃんのイメージが!! 何か今まで抱いてた青葉ちゃんのイメージが!!」
ゆん「……あかんウチちょっとクラクラしてきた」
はじめ「し、しっかりしろゆーん!!」
コウ「ちょっとー、さっきから何騒いでんのー?」
りん「そろそろ休憩終わりにして作業に……」
青葉「あ、八神さん! 遠山さん!」
はじめ「二人とも来ちゃダメだ! キス魔と化した青葉ちゃんの波動にやられる!!」
りん「へっ!?」///
コウ「マジ? 青葉ちゃんキス魔なの? マジで!? ひゃーっ!」
青葉「魔って何ですか。私はただみんなで鱚の天ぷらを……」
はじめ「……え?」
ゆん「ん?」
ひふみ「えっ」
コウ「お?」
りん「……?」
青葉「……はい?」
青葉「……ってわけで、幼馴染と行った鱚の天ぷらのお店に……」
はじめ「あ、あー……あはは……」///
ゆん「……アホやった……ウチはアホやった……」///
ひふみ「」
コウ「何だー、てっきりちゅーの方のキスの話かと」
りん「私もびっくりしたわ」
青葉「ちょ、ちょっとやめてくださいよー! そんなわけ無……」
青葉「ってもしかしてはじめさんたちはそっちで勘違いを!?」
はじめ「えっ!? やっ、違っ……だから、そ、その……あああああああ!!!」///
ゆん「いやあああああ誰かウチ殺してぇえええ!!」///
コウ「あー、ちょっと! 暴れないの!」
はじめ「……めっちゃ恥ずかしい」
ゆん「死にたい」
りん「あの……作業の再開は落ち着いてからでいいからね?」
青葉「な、何かお騒がせしてすみませんでした……」
コウ「いやー、察した所結構面白そうだし参加したかったなぁその勘違い会話」
ゆん「他人事やからって面白がらんといてください!!」
コウ「あはは、ごめんってば。そんじゃ戻るねー」
りん「お疲れ様ー」
青葉「あ、はい。お疲れ様でーす」
青葉(さて……はじめさんとゆんさんは回復するまでちょっと時間かかりそうだし)
青葉(迷惑かけちゃった分私が頑張らないと……)
青葉(……ん?)
青葉(ちょっと待って……みんなあっちのキスだと思って勘違いしてたってことは……)
青葉(ひふみ先輩……)
ひふみ「お……おかしくない……と……思う……よ?」
ひふみ「い、一緒にって……つ、つまり、その……」
ひふみ「あ、青葉ちゃんと……キ、キス……?」
ひふみ「よ……よろしくお願いします……」///
青葉「……」
青葉「……!?」バッ
ひふみ「」
青葉「……あ、あの……ひ……ひふみ先輩って……もしかして……」
ひふみ「」
青葉「……」
ひふみ「」
青葉「……死んでる」
ゆん「いやだから死んでへんわ!!」
おわり