ガヴ「げっ!?今月もうこれだけしかないの!? これじゃカップ麺生活でも駄目じゃん!」
ガヴ「…仕方ない、ヴィーネを頼るか」
………
ヴィーネ宅
ピンポーン
ガヴ「ヴィーネ、居るー?」
ガヴ「返事がない…居ないのか? ん?張り紙?」
「ガヴへ 勝手に中に入っていいわよ」
ガヴ「…じゃあ入らせてもらうか、神足通!」シュン
元スレ
【ガヴドロ】ガヴリール「ミニヴィーネ…?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1505226247/
ガヴ「家の中入ったけど…ヴィーネが居ないんじゃ…」
「ガヴー!ガヴー!」
ガヴ「ん?テーブルの方から声が…なっ!?」
ミニヴィーネ「ガヴー!ガヴー!」ピョンピョン
ガヴ「…なにこれ?」
ガヴ「ヴィーネ…お前いつの間にこんなに小さくなったの?」
ミニヴィーネ「」フルフル
ミニヴィーネ「」チョイチョイ
ガヴ「これは…書置き?」ヒョイ
「ガヴへ
この前ゲームに課金しすぎたと言っていたのでそろそろ私を頼りにする頃だと思います。
しかし、急用で一週間ほど魔界に帰らなくてはならなくなってしまいました。
そこで、私の代わりに使い魔として生み出したこの子を置いていきます。
材料は冷蔵庫に入っているのでこの子に作ってもらって!
追伸 ゲームばっかりしないで早めに寝ること!」
ガヴ「あいつ…千里眼でも持ってるんじゃないか?」
ガヴ(ありがたいけど)
ガヴ「じゃあとりあえず…料理でもしてもらうとするか」
ミニヴィーネ「」コクコク
台所
ガヴ「よし、カレーの材料はそろえたぞ…本当にできるのか?」
ミニヴィーネ「」コクコク
ミニヴィーネ「エイッ!」
スパッ スパッ
ガヴ「おおすげぇ!あんな身体で包丁使いこなしてる!」
ミニヴィーネ「」エヘンッ!
………
ジュー ジュー
ガヴ「ちゃんと炒め物もできるんだな…」
ミニヴィーネ「」コクコク
………
ガヴ「よし!あとは煮込むだけだな」
ガヴ(面白かったから思わず最後まで見てしまった…)
プルルルルル
ガヴ「電話?…ヴィーネからだ」
ガヴ「ちょっと電話してくるから火の番よろしくな」
ミニヴィーネ「」コクコク
ヴィーネ『もしもし、ガヴ? 私の家に来た?』
ガヴ「ああ、小さいヴィーネがいたよ」
ヴィーネ『ああ、見つけたのね…でもあんまりその子に頼りすぎないようにね』
ヴィーネ『今度からは課金はほどほどにして…ちゃんと栄養価のあるもの食べてね』
ガヴ「ああ、分かった分かった」
ヴィーネ『はぁ…本当に分かってる?』
ヴィーネ 『あとお風呂は私のところ使っていいから、女の子なんだからちゃんと毎日入りなさい』
ガヴ「はいはい」
ヴィーネ『じゃあ、切るわよ』
ガヴ「ああ…ありがとな」
ブツッ ツーツー
ガヴ「あいつは私のお母さんかよ…」
ガヴ(でも、私のために使い魔まで置いて行ってくれるとか…足向けて寝れないな)
ガヴ「さて…もうすぐカレーが出来上がる頃だな…」
ボチャン
ガヴ「ん?今台所の方から音が…もう投入する材料はないはずだよな?」
………
ミニヴィーネ(in 鍋)「ガヴー!ガヴー!」ジタバタ
ガヴ「のああああああああああああああああああああああああ!?」
ガヴ「待ってろ!今助けるからな!」ボチャン
ガヴ「熱づあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
ミニヴィーネ「ガヴ!?」
ガヴ(私のバカ!なんで手突っ込んでんだ!)
ミニはお玉で掬い上げました
ミニヴィーネ「」ズーン
ガヴ「まあまあ、誰だって失敗はあるから…そんな部屋の隅に居ないでこっち来いよ」
ガヴ「ほら、カレー食べるぞ」
ミニヴィーネ「!!」フルフル
ガヴ「なんだ落ちたから食べるなってか…そんなの気にしてたらあんな部屋汚くなってないって」
ガヴ「それに…一生懸命作ってくれたんだ、食べるよ」
ミニヴィーネ「!!」
ミニヴィーネ「ガヴー!」スリスリ
ガヴ「なんだ甘えてるのか? かわいいじゃないかこのこの!」ウリウリ
ミニヴィーネ「(≧∇≦)キャー!」
ガヴ「よし、お腹ももう限界だし食べるか」
ミニヴィーネ「」コクコク
………
ミニヴィーネ「」ズーン
ガヴ「まあまあご飯炊き忘れるとかよくあるからさ…そんな落ち込むなよ」
ガヴ(しかし…ヴィーネと違ってかなり…ドジっ娘というか…)
夕食後
ガヴ「ふう…カレーって食パンに付けてもいけるな…今度めんどくなったらレトルトでやるか」
ミニヴィーネ「」チョイチョイ
ガヴ「ん、何だ? 風呂か…」
ガヴ「今日はもうめんどいから別にいいよ」
ミニヴィーネ「!?」
ミニヴィーネ「(≧ヘ≦) ムゥ」プクー
ガヴ「そんな身体で怒られても怖くないからな?」
ミニヴィーネ「!!」ガーン
ミニヴィーネ「……」トボトボ
ガヴ「…なんだよそんなにしょげて」
ミニヴィーネ「ガヴ…」ショボン
ガヴ「うっ…」
ミニヴィーネ「ガヴ…」ウルウル
ガヴ「…分かった、入るよ」
ミニヴィーネ「!!」パアアアアアアアアアアア
ガヴ(なんかハニエルと遊んだ時を思い出すな…小さいものに弱いのか私?)
ミニヴィーネ「ガヴー!」
ガヴ「おお、風呂のお湯出してきたのか」
ガヴ「…ところで、栓はちゃんと閉めたか?」
ミニヴィーネ「ハッ!?」
ダダダッ
ガヴ「大丈夫かなあいつ…」
風呂
ガヴ「はあ…最近シャワーで済ませてばっかだったからな…安らぐ…」
ミニヴィーネ(in 桶)「ハフゥ…(*´ ▽`*)」
………
ガヴ「よし、じゃあ背中頼んだぞ」
ミニヴィーネ「」コクコク
コシコシ
ガヴ(んー、やっぱ少し弱いな…)
コシコシ
ガヴ「んっ…」
ガヴ(というよりこれちょっとくすぐった…)
コシュ
ガヴ「ひゃあん!」
ガヴ「おいミニ!くすぐったいって…!」
ミニヴィーネ「(≧m≦)」プクク
ガヴ「あっ!お前その顔…わざとやったな!」
ガヴ「あの時のヴィーネと似たような顔しやがって!」
ガヴ「こうなったらこっちも…」
ガヴ(ボディソープを指に付けて…)
ガシッ
ミニヴィーネ「!?」
ガヴ「反撃だ!お前も全身洗ってやるよ!」クニクニ
ミニヴィーネ「キャハハハハハハハ(≧∇≦)」
ガヴ「どうだ私と同じ気持ちを味わえ!」
ミニヴィーネ「ムゥ!」ピョン
ガヴ「あっ!こら逃げ…」
ミニヴィーネ「」コショコショ
ガヴ「んひぃ!あはっはっはっは!」
ガヴ「おまっ…!そこは駄目だって!」
アハハハハハハハハ
………
ガヴ「のぼせた…」グッタリ
ミニヴィーネ「」グッタリ
ミニヴィーネ「」チョイチョイ
ガヴ「布団敷いてくれたのか、サンキュー」
ガヴ「んじゃ、おやすみー」
ミニヴィーネ「」ウズウズ
ガヴ「…一緒に寝るか?」
ミニヴィーネ「!!」コクコク
ガヴ「んじゃ、電気消すぞ」
パチン
翌朝
ガヴ「ふぁあ~、よく寝た…」
ガヴ「ん?なんかいい匂いが…」
ミニヴィーネ「ガヴー!」チョコチョコ
ガヴ「朝食作ってくれたのか、今度は失敗しなかったみたいだな」
ミニヴィーネ「」エッヘン
ガヴ「朝食も食べたことだし…私はそろそろ帰るかな」
ミニヴィーネ「!?」ガーン
ミニヴィーネ「ガヴー」ピョンピョン
ガヴ「なんだ連れていけってか…でもここから連れ出していいのか?」
ピロリン
ガヴ「ん?メール?」
『from ヴィーネ
言い忘れてたけど、私の使い魔をガヴの家に連れて行っても大丈夫よ』
ガヴ「…あいつ本当はどっかで見張ってるんじゃないか?」
ミニヴィーネ「?」
ガヴ「よし、私の家に着いたぞ」
ミニヴィーネ「」ワクワク
ガチャ
ガヴ「ただいまー」
ミニヴィーネ「…!?」
辺り一面に広がるゴミ
おびただしい数のゴミ袋
放り投げられたスナック菓子
シンクに放置されたカップ麺の汁
ミニヴィーネ「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
………
ミニヴィーネ「!!」プンスコ
ガヴ「いやー、悪いな散らかった部屋で…」
ガヴ「最近はヴィーネも来てなかったから散らかる一方で…ん?どうした?」
ミニヴィーネ(三角巾)「フンス!」
ガヴ「お、掃除してくれるの?」
ミニヴィーネ「」コクコク
ガヴ「じゃあ私ベッドでネトゲしてるからよろしくー」
ミニヴィーネ「」セッセ セッセ
ガヴ(まずは空き缶の片づけからか…)
ミニヴィーネ「エイッ」ブゥン
カコンッ
ガヴ「おお、ナイスシュート…よくあんな身体で空き缶をゴミ箱に入れられたな」
ミニヴィーネ「」エッヘン
ガヴ「じゃあこの調子で頼むわー」
ミニヴィーネ「」コクコク
カサカサ
ミニヴィーネ「…?」
袋「」カサカサ
ミニヴィーネ「…?」ヒョイ
G「」カサカサ
ミニヴィーネ「」
キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
ガヴ「なんだ!?」
ミニヴィーネ「ガヴー!!」ブルブル
ガヴ「ああゴキブリか…ヴィーネも苦手だったもんな」
ガヴ「おらっ!天に召されよ!」バシィ
G「」チーン
ガヴ「やたらと出てくるから退治にも慣れてきたな…」
ミニヴィーネ「ガヴー!!」ダキッ
ガヴ「怖がらせてゴメンな…とりあえずバル〇ン炊いとくか」
ガヴ「よし、とりあえずゴミは片付いたな」
ガヴ(結局私も一緒にやっちゃったな)
ミニヴィーネ「」チョイチョイ
ガヴ「なんだ…雑巾?雑巾掛けまでするのか?」
ミニヴィーネ「」コクコク
ガヴ「別にそこまでしなくてもいいよ、私は気にならないし」
ミニヴィーネ「」ブンブン
ガヴ「なんだやりたいのか?じゃあ任せようかな」
ミニヴィーネ「」コクコク
ミニヴィーネ「」トテテテテテ
ミニヴィーネ「!!」ツルッ
ミニヴィーネ「アー!」ゴロゴロゴロ
ドカッ
ガヴ(あ、壁にぶつかった…大丈夫か?)
ミニヴィーネ「」ムクッ
ガヴ(あ、立った)
ミニヴィーネ「」トテテテテテ
ツルッ
ミニヴィーネ「アー!」ゴロゴロゴロ
ドカッ
ガヴ(…なんか面白いな、もうちょい見てよう)
………
ミニヴィーネ「ゼエゼエ」
ガヴ(結局最後まで往復するたびに転んでたな…)
ガヴ「お疲れ様、ほら水だ」
ミニヴィーネ「ゴキュゴキュ…プハァ(≧∇≦)」
ガヴ「部屋も片付いたし…夕飯にするか」
ミニヴィーネ「」コクコク
ガヴ「あー、今日は掃除で疲れてるだろうし…カップ麺でいいよ」
ミニヴィーネ「!?」
ミニヴィーネ「」ブンブン
ガヴ「駄目だってか…分かった、じゃあ私も手伝うよ」
ガヴ「ヴィーネに頼りすぎたらだめだって言われてるしな」
ミニヴィーネ「!!」パアアアアアアアアアアアアア
………
ガヴ「よし、今回は失敗せずに出来たな」
ミニヴィーネ「ガヴー」ヨシヨシ
ガヴ「なんだちゃんと出来たこと褒めてくれてるのか?私だってやればこのぐらいは出来るさ」
ガヴ「むしろお前のほうがすごいよ…こんなちっちゃい身体で頑張ってるんだからな」ナデナデ
ミニヴィーネ「(*≧∇≦*)エヘヘ…」テレテレ
ガヴ「よし、じゃあ食べるか」
ガヴ「さてとネトゲでもするか…」
ミニヴィーネ「オフロー!」
ガヴ「ん?風呂入れってか…残念ながら水道代もけっこうピンチだから私の家では無理だ」
ミニヴィーネ「」ガーン
ガヴ「そんなにお風呂入れないのが嫌なのか…じゃあヴィーネの家で入るか?」
ミニヴィーネ「」コクコク
ガヴ「じゃあ夜も遅いし神足通で向かうか…掴まってろよ!」
ミニヴィーネ「」ガシィ
ガヴ「私をヴィーネの家に…移動させて!」
パシュン
ヴィーネ宅
ガヴの服「」パサァ
ミニの服「」パサァ
………
ガヴ宅
ガヴ(裸)「……」
ミニ(裸)「……」
ガヴ「服も脱いだし…シャワーでも浴びるか」
ミニヴィーネ「」コクン
ガヴ「さてと…今日はネトゲのイベントだし…朝まで走るぞ」
ミニヴィーネ「!?」
ミニヴィーネ「」フルフル
ガヴ「これくらいは許してくれよ…私はお前のご主人みたいに規則正しい生活なんて送る気ないし」
ミニヴィーネ「(≧ヘ≦) ムゥ」プクー
ガヴ「だから怖くないって…」
………
ガヴ「おっ、レアアイテムドロップした」ポチポチ
ミニヴィーネ「」チョコン
ガヴ「…なんだ、ネトゲが気になるのか?」
ミニヴィーネ「」コクコク
ガヴ「まあ見たことすらないだろうからな…」
………
ガヴ「よし!ボス撃破!」
ミニヴィーネ「(≧∇≦)ワー!」パチパチ
ミニヴィーネ「」コックリ コックリ
ガヴ「ふぁあ…もうこんな時間か…」
ガヴ「昼間に掃除したからか疲れたな…ミニヴィーネも眠そうだし寝るか…」
ミニヴィーネ「ガ…ヴ…」スヤァ
ガヴ「あ、もう寝落ちしたか…」
ガヴ「…今日はありがとな、おやすみ」
パチン
ガヴ(こうして…私とミニヴィーネの一週間は特に何事もなく過ぎていった…)
ピンポーン
ガヴ「はーい」
ヴィーネ「ガヴ!ただいま!」
ガヴ「おお大きい方のヴィーネ、久しぶり」
ヴィーネ「大きい方って…それより、使い魔はどうだった?」
ガヴ「ああ、色々働いてくれたよ、ありがとな」
ヴィーネ「よかった…初めて使った魔術だったから上手くいったか心配だったのよ」
ガヴ(まあちょいちょいミスはしてたけどな)
ヴィーネ「それで使い魔は?」
ガヴ「ああ、ここだ」
モゾモゾ
ミニヴィーネ「ンショ!」
ヴィーネ「髪の中から!?」
ガヴ「なんかこの中が気に入ったみたいでな…」
ヴィーネ「ふふっ、すっかり仲良くなったみたいね」
ミニヴィーネ「ガヴー!」
ヴィーネ「一週間お疲れ様、よく頑張ってくれたわね…」ヨシヨシ
ミニヴィーネ「エヘヘ…」
ガヴ「…なあヴィーネ、よかったらこいつこのまま…」
ヴィーネ「じゃあね、使い魔さん」
ボフンッ
ガヴ「…え」
ガヴ「嘘…なんで…なんで消したの!?」
ヴィーネ「え?だって使い魔だから役目を終えたら消すでしょ?」
ガヴ「あ…ああ…うわああああああああああああん!!」
ヴィーネ「ガヴ!?」
ガヴ「ヴィーネのバカ!鬼!悪魔!人でなし!」
ヴィーネ「いや悪魔だし人じゃないんだけど…」
ガヴ「短い間だったけど…あいつは私のために頑張ってくれてたんだ…なのに…こんな簡単に消すなんて…」
ガヴ「ミニヴィーネを…ミニヴィーネを返せよ!」
ヴィーネ「はい」
ミニヴィーネ「ガヴー!」
ガヴ「…え?」
ヴィーネ「勘違いしてるみたいだけど…何度でも呼び出せるわよこれ」
ミニヴィーネ「ガヴー!」スリスリ
ガヴ「良かった…もう二度と…お前に会えないかと…」ギュッ
ヴィーネ(ここまでなんて…ガヴって意外と小さいもの好きなのかしら?)
数日後 ヴィーネ宅
ガヴ「はいあーん」
ミニヴィーネ「アーン」
ガヴ「ふふっ、ポッキー美味しいか?」
ヴィーネ「ガヴ…使い魔が食べた分って戻したときに私に来るから夕飯前にあんまり食べさせないで…」
ガヴ「えー、だってかわいいんだもん」スリスリ
ミニヴィーネ「ガヴー!」スリスリ
ヴィーネ(まさかここまで気に入るとは…ミニのおかげで生活習慣やら色々良くなってるからいいけど)
ミニヴィーネ「ガヴー!」
ガヴ「ふふっ」ニコッ
END
ミニヴィーネちゃん借りてすまない