沙織「それは言いすぎなんじゃ…」
優花里「いくら島田殿が入学してくれなかったからって、ひどすぎると思います!」
五十鈴「横暴すぎます」
桃「あ、いや、その、つい物の弾みで……」
冷泉「覆水盆に返らず」
元スレ
桃「西住、お前が転校しろ!」みほ「は?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1505024808/
桃「に、西住、すまなかった……」
みほ「いいんですよ別に。どうせ私なんか愛里寿ちゃんと比べたら……」シュン
優花里「あ、泣かせました! 西住殿を! 今まで立派に廃校を阻止してきた西住殿が、先輩に泣かされてますぅ!」
沙織「みぽりん、大丈夫だよ。私たちがついてるから、ね?」
五十鈴「おいしいものでも食べにいきましょう」
冷泉「甘いものでも食べて元気出せ」
みほ「みんな、ありがとう……それじゃ先輩、失礼します」グスッ
桃「……」
桃「柚子ちゃあああん……!」
小山「いやあ、さすがに今のはないんじゃないかなあ」
角谷「うーん、やらかしたね」
桃「本気で言ったわけじゃないんです! 私だって本当は西住にはずっと感謝してて……!」
角谷「まあまあ、今日のところはお互い気持ちを落ち着かせてさ、また機会を設けて謝ったほうがいんじゃない?」
桃「そうします……」
桃「どうやったら西住は許してくれるだろう」
桃「そもそも出会ったときから私はひどいことばかり言ってきたというのに……」
桃「……」ジワ
桃「ダメだ! 一人でいると泣いてしまう!」
桃「こうなったら彼女に頼ることにしよう……」
翌日、西住邸にて
桃「頼もう! 頼もう!」ドンドンドンドン!
引き戸「ガララララ」
まほ「新聞は間に合っている」
桃「私は新聞屋ではない! 今日は折り入って相談があって来たのだが」
まほ「ええと、確か大洗の……」
桃「生徒会広報の河嶋桃だ」
まほ「私に用があるのか?」
桃「だからそう言っているだろう!」
まほ「(こいつ、さては無礼者だな。それにしてもなぜ私が帰省していることを知っているんだ)」
まほ「手短に願おう」
桃「実は先日、そちらの妹のみほちゃんを怒らせてしまってな」
まほ「ほう、よく私の前に顔を出せたな」
桃「面目ない。まあ、そういうわけでだな、謝りたいのだがどんな風に謝れば許してもらえるものか、そのあたりのことを一つ教えてもらいたい」
まほ「そういうことは自分で考えるべきなんじゃないのか?」
桃「そう言われるとこちらも苦しい。ところで関係ないのだが、西住が提出した書類にある保護者のサイン、あれは貴様が偽造しただろう」
まほ「!?」
桃「先の試合で貴様が短期転校の手続きをとった際に送られてきた書類と見比べてみたら筆跡が一致したんだが、こんなことがもしバレたら……」
まほ「わかった。できる限り手伝わせてもらおう」
まほ「立ち話もなんだから上がっていけ」
桃「失礼する」
まほ「それで、あの温厚なみほをどうやって怒らせた?」
桃「実は……」カクカクシカジカ
まほ「無礼ここに極まれりといったところだな。みほがどんな思いで戦車道を再開したのか知らない訳じゃないだろう。一体お前は戦車道で何を学んだんだ? 重ねて言うが、よくもノコノコと私の前に顔を出せたものだな。親の顔が見てみたい」
桃「な、なかなか言うじゃないか」
まほ「言い足りないくらいだ」
桃「ところで、貴様ら姉妹が我が校に提出した書類のコピーを持ってきたんだが、どう見ても保護者の筆跡が一致しないような……」
まほ「人間誰しも間違いを犯すものだから気にするな。ドンマイだ、ドンマイ。さあ、話を戻そう」
桃「姉妹なのだから喧嘩くらいしたことがあるだろう? 今までどうやって仲直りしてきたんだ?」
まほ「喧嘩らしい喧嘩というのはした記憶がないな……」
桃「じゃあ機嫌をとる方法でもいい。何かないのか?」
まほ「うーん……あ、そうだ。泣き止ませたことならあるぞ」
桃「本当か!? それはどうやって!」
まほ「あれはまだ私たちがこんなに小さかった頃のことだ。あの頃はかわいかったなあ。あ、私じゃなくてみほのことだからな。いや、違う違う、みほは今もかわいい妹だが、そういうことじゃなくて、わかるだろう? 成犬ももちろんかわいいが、子犬はまた別のベクトルのかわいさがあるということだ」
桃「前置きが長い!」
まほ「まあ、要約するとだな……」カクシカ
桃「ほう、なるほど……」
翌日、戦車倉庫
河嶋「西住ー!」
みほ「は、はいっ」ビクッ
五十鈴「何の用ですか?」キッ
沙織「みぽりん、隠れてなよ……」
河嶋「西住、これを受け取れ!」
みほ「え、なんですかこれ……」
冷泉「アイスの当たり棒だな」
桃「どうだ!」
みほ「え? は?」
冷泉「『どうだ!』じゃないだろう」
沙織「まさか、こないだのお詫びのつもりなのかな?」
五十鈴「子供じゃあるまいし……」
優花里「西住殿はそんなに安い女じゃありません!」
桃「え」
みほ「あの、どうもありがとうございます」
桃「な、なんだその白けた顔は! く、くそう! 忘れろ、全て忘れろ! また明日来るからな!」スタコラ
冷泉「あの先輩、前から思ってたけど人間性ペラッペラだな」
桃「貴様、どういうことだ! 全く効果がなかったぞ!」
まほ「おかしいな。私のときは一発で笑顔にできたのだが……もしかすると」
桃「なんだ?」
まほ「みほは単にお前のことが嫌いなんじゃないのか?」
桃「え……」ジワッ
まほ「待て、泣くな。そうだ、よく考えてみればアイスの当たり棒よりもその後のほうがみほは喜んでいた気がする」
桃「く、詳しく聞かせろ」
まほ「その後に二人で泥に落ちてだな……」
翌日
桃「西住! 私と一緒に泥んこプロレス対決を……」
みほ「あ、結構です」
桃「なぜだ!」
みほ「汚れっぽいので」
桃「『汚れそう』じゃなくて『汚れっぽい』とはどういうことだ! 汚れ役がやることだとでも言いたいのか! 誰が汚れ役だ!」
沙織「逆ギレしてるよ……」
五十鈴「みほさん、行きましょう」
みほ「うん」
桃「相手にもしてくれなかったぞ! 貴様、無能だな!」
まほ「お前にだけは言われたくない」
桃「もういい! やはりこういうことで誰かをアテにしようというのが間違っていたのだ! 私一人でやってみせる!」
まほ「(こいつ、それを言うためだけにわざわざ来たのか……)」
翌日
桃「西住」
みほ「なんですか?急いでるんですけど」
桃「今まで誠に申し訳なかった。謝罪文を作ってきたのでどうか聞いてくれないか?」
みほ「うーん……」
沙織「今度は真面目っぽいよ」
五十鈴「仏の顔も三度までといいますし、ここは一つ聞くだけ聞いてみてもよろしいのではないでしょうか」
みほ「そうだね。じゃ、先輩どうぞ」
桃「えー、コホン……」
桃『今回、私河嶋桃は、我が校に様々な貢献をしてきた西住みほさんに暴言を吐き、不快な思いをさせてしまい深く謝罪致します。
まず私が西住サイドに無礼を働いた経緯を説明しますと、西住さんが卒業してしまったら我が校の戦力はガクッと落ちてしまうと考え、私はそこで「島田愛里寿が来るなら三年は安泰だし西住がいなくなってもお釣りが来るじゃん」と考えてしまいました。
また、学園内で「西住にならある程度暴言吐いても大丈夫だろう」という噂があったのです。
私が西住さんに暴言を吐いたことは事実であります。
しかし、後輩といえば一般的に先輩の言うことには逆らえないというイメージがあるということも事実であります。
よって、ここは一つ喧嘩両成敗という事で水に流して頂けないかと思っている所存でございます。
大洗女学園生徒会広報 河嶋桃』
桃「本当にすみませんでした」ペコリ
みほ「」
沙織「」
五十鈴「」
優花里「」
冷泉「」
20 : 以下、\... - 2017/09/10 17:07:27.949 maJB+DXnd 17/30ヘイポー裁判かよ
数日後
桃「まほちゃああああん……」
まほ「まほちゃんと呼ぶな。どうした、仲直りはできたのか?」
桃「みんなが、グスッ、私を、無視するんだ……」ヒックヒク
まほ「時間の問題だとは思っていたが、やはりそうか」
桃「謝ったのに、謝ったのに!」
まほ「泣くな。泣いてもいいが汁を散らすな。水虫がうつる」
桃「何か、何かいい方法はないのか!? お前、少しは名の通った隊長なんだろう!? 逆転の策を考えろ!」
まほ「やれやれ、もう呆れ果てて怒る気も起きないな。まあ私も鬼じゃない。まだ策はある」
桃「本当か!?」
まほ「ああ。みほがボコファンだということは知っているか?」
桃「なぁにぃ~~~?」
まほ「それはクールポコだ。ボコられグマのボコというキャラクターがいるだろう。あれのことだ」
桃「ああ、あのちょっと頭のおかしいぬいぐるみか」
まほ「お前のそういうところがダメなんだと思うぞ」
桃「なるほど、そのキャラクターを使って媚びを売ればいいんだな?」
まほ「……まあ、間違ってはいない、のか?」
桃「うーむ、限定品なんかを買って贈ってやればいいだろうか」
まほ「みほはグッズも収集しているから下手なものを贈っても既に持っている可能性がある」
桃「じゃあどうすればいい?」
まほ「お前がボコになればいい」
桃「私がボコに?」
まほ「そうだ。ボコに扮して必死に謝れば誠意も伝わるんじゃないか?」
桃「よしわかった!さっそく準備だ!」
翌日
桃「に、西住ぃ……」ギチギチ
沙織「うわ、なにあれ」
優花里「すごいキツキツの着ぐるみですね」
みほ「いや、あれは着ぐるみじゃなくてパジャマ」
桃「お、おいらボコだぜ?」ミチミチ
冷泉「キモい」
桃「そろそろおいらのことを許してくれよう……」
みほ「ボコはそんなこと言わない」
桃「そ、そんな」ベリベリベリィ!
桃「ああ、破けてしまった! 島田愛里寿に弁償せねば!」
みほ「え、そのパジャマもしかして」
桃「あ、ああ。島田愛里寿から借りてきたんだ。西住がボコのファンだととある情報筋から聞いたので喜んでもらおうと……」
みほ「それ、私が愛里寿ちゃんにあげたパジャマなんですけど」
桃「えっ」
桃「べ、弁償する! ちゃんと弁償するから!」
冷泉「うわっ……」
沙織「みぽりんがプレゼントしたパジャマは世界に一着しかないんだよ!?」
五十鈴「そんなこともわからないなんて……」
みほ「……」
優花里「ああっ、西住殿がレイプ目になってしまいましたあ!」
桃「う、うわあああ!!!!」スタコラサッサ~
数週間後
桃「もうダメだよまほちゃん……」
まほ「全裸で艦内を走り回って停学になったらしいな」
桃「みんなに合わせる顔がないよ……」
まほ「転校を勧めておこう。アンツィオなんかいいんじゃないか?」
桃「なぜ私があんなところに行かなければならんのだ!」
まほ「確かに、アンツィオがかわいそうだな」
翌日
桃「……」
柚子「元気出しなよ桃ちゃん。私たちはずっと味方だから」
角谷「気分転換にちょっとヘッツァーでも転がそっか。そろそろ河嶋が的に命中させるとこも見たいしね」
柚子「うふふ、じゃあ行きましょうか」
桃「柚子ちゃん、会長……」ウルウル
射撃場
ヘッツァー「チュドオオオォン!!」
柚子「桃ちゃん当たってない……」
角谷「しょーがないな。もう一回手本を見せてやるから」
桃「あ、ありがとうございます!」
一方その頃
艦内放送「北朝鮮から ミサイルが発射されました 住民のみなさまは……」
モブA「こんなときに会長はどこに行ってるんだ!」
モブB「私たちで避難誘導しましょう!」
冷泉「どうせ間に合わんぞ」
角谷「ほい、砲弾ラスト一つだからこれで決めちゃいなー」
桃「はい!」
柚子「がんばってね、桃ちゃん!」
ヘッツァー「ズドオオオオオン」
柚子「もうどこに飛ばして……へっ!?」
爆風「バババババババババヴァヴァヴァ」
角谷小山河嶋「おわ~~~~~っwwwwwwww」
艦内放送「ミサイルは 迎撃されました」
逃げ惑う住民「き、奇跡がおきた!」
こうして生徒会の三人は国民栄誉賞を受賞し、桃ちゃんはその後幸せな学生生活を送り、大洗女学園を主席で卒業した者と一緒に卒業した
めでたしめでたし
おしり
37 : 以下、\... - 2017/09/10 18:07:57.406 U28MjiV2p 29/30首席卒業した者と一緒に卒業って、誰だよ首席卒業した者
38 : 以下、\... - 2017/09/10 18:09:46.399 3VPHDNix0 30/30桃ちゃんが主席で卒業したわけじゃないのか…

