【ガヴリール宅】
ヴィーネ「ガヴ、ガヴ起きて。晩ご飯できたわよ!早くしないと冷めちゃう」
ガヴリール「ZZZ」
ヴィーネ「がーゔー!」ユサユサ
ガヴリール「むにゃむにゃ」
ヴィーネ「中途半端な時間に寝たら夜眠れなくなっちゃうのに……」
ヴィーネ「もう!布団はがしてやるんだから」グイ
ガバッ
ヴィーネ「ひぁっ!?」
ガヴリール「へへへへ、捕まえたー」ギュッ
ヴィーネ「こ、こいつ……寝たふりか!」
元スレ
ガヴリール「いちゃいちゃしちゃうヴィーネ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1503730426/
ガヴリール「まんまと引っかかったなヴィーネ。このまま布団に引きずり込んでやる」グググ
ヴィーネ「どういうイタズラよこれぇ!」
ヴィーネ「きゃっ!?」ドサ
ガヴリール「ヴィーネー」ギュ-
ヴィーネ「だ、ダメだって晩ご飯……!」
ガヴリール「エプロン姿のヴィーネかわいい」チュッ
ヴィーネ「ああもう……」
ちゅっちゅっちゅっ
ヴィーネ「が~ゔ~!」
ヴィーネ「結局ご飯冷めちゃったじゃない!もう、温めなおさなきゃ……」
ガヴリール「なんだよ、ヴィーネだって結構ノリノリだったじゃん」
ヴィーネ「そんなの当たり前でしょ。ガヴに誘われたら私断れないもの」
ガヴリール「ヴィーネちゃんは可愛いですなー」ギュ-
ヴィーネ「ガヴだめ。またご飯冷めちゃうでしょ?」
ヴィーネ「続きは後にします!」
ガヴリール「えー」
ガヴリール「ヴィーネのカレーほんと美味しいわ」モグモグ
ヴィーネ「ほんと?ふふ、ありがと」
ガヴリール(む、ブロッコリー入ってる)
ガヴリール「ヴィーネ、食べさせっこしよ」
ヴィーネ「え?いいけど」
ガヴリール「あーん」
ヴィーネ「ぱく」
ヴィーネ「えへへ。おいしい」テレテレ
ガヴリール(よっし)
ガヴリール「はいもう一口。あーん」
ヴィーネ「あーんっ」パク
ヴィーネ「えへへへ」
ヴィーネ「ガヴにも食べさせてあげるわね」
ガヴリール「ん、うん……………………いや、ヴィーネ」
ヴィーネ「あーん」
ガヴリール「待ってヴィーネ。もう一回すくい直して」
ヴィーネ「観念しなさいガヴ。あんたがブロッコリーを私に食べさせてる事、とっくに見抜いてるわよ」
ガヴリール「げっ!うそだろ」
ヴィーネ「緑黄色野菜は栄養価が高いんだから食べなきゃダメよ」
ヴィーネ「食べさせてあげるから。ほら、あーん」
ガヴリール「うえー…………ぱく、もぐもぐ」
ヴィーネ「えらいえらい」ナデナデ
ガヴリール(私の恋人、厳しい……)
【翌朝】
ヴィーネ「ガヴリールー、そろそろ出ましょう?」
ガヴリール「早いよヴィーネ。こんな時間に学校行ったって意味ないでしょ」
ヴィーネ「早く行けば黒板とか教室の床を掃除できるじゃない」
ガヴリール「お前ほんとに悪魔?」
ヴィーネ「そ、掃除好きな悪魔って事で」
ヴィーネ「じゃ、行きましょ」
ガヴリール「むぅーーーーーーー」
ガヴリール「いちゃいちゃしたい」
ヴィーネ「う……」
ガヴリール「ちゅーしてヴィーネ」
ヴィーネ「じゃあ、ちょっとだけね?」チュッ
ガヴリール「もっと」
ヴィーネ「し、仕方ないわね」チュ
ガヴリール「もっともっとー」ギュッ
ヴィーネ「が、ガヴっ」ギュ
ちゅ~~~~~~~~
ガヴリール「えへへへ。満足した―――」
ヴィーネ「がゔ!」ガバッ
ガヴリール「んむっ!?」
ヴィーネ「んっ、ちゅ、あむ」
ガヴリール「んぁっ、ま、待っ」
ヴィーネ「ガヴ、がゔぅ~~!」
ガヴリール「ちょ、ゔぃーねっ」
ヴィーネ「んっ……んぁ、あむ。ちゅっ」
ガヴリール(やっべ、ヴィーネのスイッチ入っちゃった)
ヴィーネ「ガヴ、好き。大好き。ちゅっ」
ガヴリール「ヴィーネ、落ち着いて!時間!時計見てヴィーネ!」
ヴィーネ「んっ」グイ
ガヴリール「……んむふぅ!?」
ヴィーネ「ちゅっちゅっちゅっちゅ~~!」
ガヴリール「ふにゃあああああああああ」
【学校】
「「すみません!遅れました!!」」
グラサン「月乃瀬、天真……」
グラサン「いや、ギリギリだ。早く席に着きなさい」
ヴィーネ「ふ、はぁ~~~、良かったぁぁぁ……」
ガヴリール「ぜー、ぜー、ひゅー、ひゅー」
ラフィエル「え、キスに夢中で遅刻しそうになったんですか?」
サターニャ「アホでしょ」
ヴィーネ「うううう……」カァァ
ラフィエル「間に合ったはのはいいですけど、結局ガヴちゃんは体力を使い果たして保健室行っちゃいましたし……」
サターニャ「朝っぱらからなに盛ってんのよ」
ヴィーネ「だって!ガヴが可愛いんだもん!」
ヴィーネ「キスのおねだりなんてされたら、どうしようもないでしょ!」
ラフィエル「あらあら~」ニコニコ
サターニャ「あんたガヴリールが絡むとほんと周り見えなくなるわね」
サターニャ「この前も……」
先生『この漢文の意味は……』
ヴィーネ『』カキカキカキ
ヴィーネ『』チラ
ガヴリール『ふぁぁ~……』
ヴィーネ(ん、あくびしてる。可愛いなぁ)
先生『ではここの訳を月乃瀬さん』
ガヴリール『うぅー……』モゾモゾ
ガヴリール『ZZZ』
ヴィーネ(あっ、こら!寝るな、ノート取れ!)
先生『月乃瀬さん?』
ガヴリール『ZZZ』
ヴィーネ(寝顔も可愛いなぁ~)ニコニコ
先生『つ、月乃瀬さ~ん?』
サターニャ(ヴィネット!ヴィネット!当てられてる!ヴィネット!)ヒソヒソ
ヴィーネ『ふふっ』ニコニコ
先生『…………あー』
先生『じゃあ、とりあえず胡桃沢さんで』
サターニャ『ごあぁっ!?』
ヴィーネ「うそっ!?気がつかなかった!」
サターニャ「ヴィネットのせいで私当てられたんだから!答えわかんなかったし!」グス
ラフィエル「ヴィーネさん、プチ授業放棄でしたねー」
ヴィーネ「……私、ガヴにのめり込みすぎかしら」
ラフィエル「はい」
サターニャ「見たまんまよ」
ヴィーネ「あうぅ……自分でも自覚はあるんだけど、止まれないのよ……」
ヴィーネ「ガヴリールを見てると欲求が後から後から湧いてきて」
ラフィエル「ヴィーネさん、結構自分の本能に素直ですよね」
サターニャ「別にいいんじゃないの?悪魔が自制する必要ないでしょ」
ヴィーネ「だ、だめだめ。完全に周りが見えてないもの」
ヴィーネ「ガヴも私も、もう少し自立しないと……!」
ヴィーネ「決めたわ。私、今日からクールなお付き合いをする!」
ラフィエル「ガヴちゃんにベッタリなヴィーネさんができるんでしょうか?」
サターニャ「たぶん無理ね」
【その日の夜】
ガヴリール「えっ?魔界の報告日?」
ヴィーネ「ごめん!すっかり伝えてたと思ってた!」
ガヴリール「じゃ、じゃあヴィーネ、明日からいないの……?」
ヴィーネ「う、うん……」
ガヴリール「…………」
ヴィーネ「そ、そんな泣きそうな顔しないでよ。可愛いなもう……」ナデナデ
ガヴリール「まあ、魔界には魔界の予定があるよね。1日ぐらい我慢するよ……」
ヴィーネ「帰ってきたらいっぱい抱きしめてあげるから」
【翌朝】
ヴィーネ「じゃあね、ガヴ。できるだけすぐ帰るから」
ガヴリール「うん」
ヴィーネ「お昼ご飯と、晩ご飯は冷蔵庫にあるわ」
ガヴリール「わかった」
ヴィーネ「おやつも用意してあるからね。一番上にプリンが入ってるわ」
ガヴリール「はい」
ヴィーネ「お腹空いたからって全部一度に食べちゃダメよ!」
ガヴリール「わかってるよ。私どんだけ幼い設定なんだよ。いいからはよ行け」
ヴィーネ「………………キス、して」
ガヴリール「ん」
ちゅっ
ヴィーネ「えへへ。いってくる」
ガヴリール「気をつけてな」
サターニャ「あ、遅いじゃないヴィネット!早く行くわよ」
ヴィーネ「うん……」
サターニャ「暗いわね。ガヴリールが心配なの?」
ヴィーネ「単純に離れるのがつらい……」
サターニャ「ちょっとだけでしょ?すぐに帰ってくればいいじゃない」
ヴィーネ「そうね……………………」
サターニャ(テンション低すぎ……!)
【魔界】
ヴィーネ「がゔ、がゔぅ……!はぁはぁ」
サターニャ「ひぃぃ!?目がやばい!」
サターニャ「あんたどんだけ堪え性ないのよ!?」
ヴィーネ「ううう~~~~!ガヴの声がききたい。ガヴの匂いかぎたい。ガヴを抱きしめたい。がゔぅ……」
サターニャ「ガヴリール欠乏症ね……」
ヴィーネ「さ、ささサターニャ、ヴィーネ大好きって言ってみてくれない?」
サターニャ「いやよ!?私をガヴリールの代わりにしないで!」
【悪魔学校】
サターニャ「ヴィネット、前が長引いてるから待ってなきゃダメだって」
ヴィーネ「あ、そうなの?」
サターニャ「魔界って相変わらず時間にルーズよね」
ヴィーネ「ちょっとスケジュール管理がずさんな所あるわよね……」
サターニャ「天界はきっちりしてそうね。そういうの面倒臭そうだし魔界でよかったわ」
ヴィーネ「あはは……」
ヴィーネ(ガヴ、元気かな……)
ヴィーネの携帯「」ヴヴヴヴ
ヴィーネ「ん?メールが……」
『ヴィーネ、愛してる』
『寂しい』
『会いたい』
『今すぐ抱きしめて欲しい』
ヴィーネ「」ガタッ
サターニャ「んあっ!?な、なに?急に立ち上がってどうしたの!?」
「次の方ー。入ってください」
校長「待たせたね。君たち」
サターニャ「ええ、待ったわ」
校長「さて、それでは早速、報告を月乃瀬君から―――」
ヴィーネ「私は天使を籠絡しました」
校長「は?」
サターニャ「は?」
ヴィーネ「その天使は天使と呼べないほど駄落しきり、現在はほぼ全て私が私生活を管理しています」
校長「そ、それはほんとうかね?月乃瀬くん」
サターニャ「ゔぃ、ゔぃねっと?」
ヴィーネ「彼女はもはや、私がいないと何もできません。これほどまでに天使を悪魔に依存させた者はなかなかいないでしょう」
校長「く、胡桃沢くん?これほんとなの」
ヴィーネ「な の で!!!!」
校長「ひっ」
ヴィーネ「いますぐ帰って、世話をしてきていいですか」
校長「い、いいよ……」
ヴィーネ「ありがとうございます」ダッ
校長「」チラ
サターニャ「あー、あー…………………」
サターニャ「概ね本当よ」キリッ
『ヴィーネ大好き』
『ヴィーネがいないと辛い』
ヴィーネ「がゔ、がゔぅ……!」
ヴィーネ「ごめんねっ、いますぐに帰るからっ」
ヴィーネ「もう少しだけ待っててガヴ!」
ヴィーネ「開け!ゲートよ!」ヴォン
ヴィーネの携帯「」ヴヴヴヴ
『ごめんヴィーネ。なんか目を離したらラフィが勝手に携帯いじってた』
『変なメッセージは気にしないで』
ヴィーネ「がゔ!!!!」ヴォン
ガヴリール「うおっ!?えっ?えっ!早いなヴィーネ!」
ヴィーネ「がゔっ、がゔぅぅ!」ギュッ
ヴィーネ「ごめんねごめんね!寂しかったよね!一人にしてごめんなさい!」
ガヴリール「え?ひとり?」
ヴィーネ「辛い思いさせちゃったよね。いっぱい抱きしめてあげるから!」
ガヴリール「あの…………ヴィーネ?どうしたの?」
ヴィーネ「どうしたって、ガヴが寂しがってるから」
ガヴリール「いや、え?まさかメール読んでないの?あれはラフィのイタズラだって」
ヴィーネ「え?」ポチ
ヴィーネ「…………」
ヴィーネ「…………へぇ」ニョキ
ガヴリール「ヴィーネ、角出てるよ」
ガヴリール「魔界、抜け出してきて大丈夫なの?」
ヴィーネ「大丈夫じゃないわよ……あとで何か言われるのかしら……」
ガヴリール「サターニャのフォローは……期待できないな」
ヴィーネ「もうなるようになるしかないわ」ズ-ン
ヴィーネ「ていうか、ガヴ?ラフィと一緒だったの?」
ガヴリール「ん?ああ、あいつも実家に帰ってたから、そのお土産を渡しにきてくれたんだよ」
ガヴリール「ついでにちょっと世間話をな」
ヴィーネ「ふーーーーん」プク-
ガヴリール「なんだよ。嫉妬か?」
ヴィーネ「ガヴが私の事求めてくれてるんだと思ったら、全部ラフィの嘘だったなんて、ひどいじゃない」
ガヴリール「いやぁ、あながち嘘でもないんだけどね」
ヴィーネ「?」
【少し前のガヴリール宅】
ガヴリール『ヴィーネぇ、寂しいよー』
ガヴリール『会いたーい』グダグダ
ガヴリール『ヴィーネに今すぐ抱きしめて貰いたーい』
ガヴリール『ヴィーネがいないと辛いよー』ジタバタ
ラフィエル『ぷくくくく』ポチポチ
ガヴリール『あっ、ラフィ!人の携帯で何やってんだ!』
ガヴリール「それにしてもヴィーネ、どんだけ私の事好きなの?ちょっと夢中になりすぎじゃない?」
ヴィーネ「う、確かに……」
ヴィーネ「冷静に考えれば、あれだけのメールで報告も放り投げて人間界に戻るって相当かも……」
ヴィーネ「わたし、やばいわね」
ガヴリール「やばいよ」
ガヴリール「まあ、嬉しいけどね。そんなに好きになってもらえて」
ヴィーネ「ガヴ……」
ガヴリール「もし逆の立場なら、私も同じことやってたかもしれないしな」
ヴィーネ「もう完全にバカップルね私たち」
ガヴリール「いいでしょ別に。こんなに幸せなんだからさ」
ガヴリール「バカでもいいよ」
ヴィーネ「うううぅ~~!」
ヴィーネ「ガヴ大好き!!」ギュ
ガヴリール「私も好きだよヴィーネ」チュッ
【学校】
ヴィーネ「……ってことで、もう気にしない事にしました」
サターニャ「バカね」
ラフィエル「バカですねー」ニコニコ
ヴィーネ「もうバカでいいわ」
サターニャ「あんた校長の前で天使を籠絡したって言い放ったけど、あんたがすっかり籠絡されてるわよ」
サターニャ「ヴィネットが嘘をついたのはびっくりしたけど、校長も真に受けて高評価をくれたのは幸運だったわね」
ヴィーネ「こ、誇張しただけよ」
ラフィエル「ヴィーネさんのゾッコンっぷりは凄まじいですね」
ヴィーネ「ガヴもバカップルでいいって言ってくれたもん。ラブラブなんだもん」
サターニャ「あんた達は人目もはばからずいちゃいちゃしてる方がお似合いよ」
ラフィエル「ガヴちゃんもヴィーネさんも、面白くなっててとても素敵ですよっ」
ヴィーネ「そ、そうよね。私たちは私らしくしてるのが一番よね!」
ヴィーネ「二人に話すと、とても心強いわ。また頼ってもいい?」
ラフィエル「もちろんです!」
サターニャ「ふふん、友達のよしみよ。大悪魔様が少しだけなら話を聞いてあげてもいいわ」フフン
ヴィーネ「ありがとう!」
ヴィーネ「でね?でねっ!昨日ガヴと一緒に寝た時に撮ったんだけど、ほらガヴの寝顔!可愛いでしょ!」
ヴィーネ「『ヴィーネすきー』って寝言も言っててほんとたまらないの!」
サターニャ「………………」
ラフィエル「………………あー」
ヴィーネ「ギュってしてあげるとガヴからも抱きしめてくれるのよ!」
ヴィーネ「ちっちゃくてふわふわで、柔らかくて可愛いの!」
ヴィーネ「あとね、それからねっ」
サターニャ「ちょっと待ってもらっていい?」
ラフィエル「そろそろ言おうと思ってたんですけど……」
サタラフィ「ヴィネット(ヴィーネさん)のノロケ話、めっっっちゃうざい!!!!!」
ヴィーネ「ええ!?もっと聞いてよぉ~!」
完
53 : 以下、\... - 2017/08/26(土) 16:58:12.728 bYpi/TlV0 32/32サターニャのとかラフィエルのとかはパラレルワールドなので浮気じゃない