ショタ「えへへ、お母さんの形見のペンダント、持って来ちゃった」
ロリお嬢様「あー!そんなもの持って来て悪ぅい子ですわねー?」
ショタ「うわっ!…お願い!内緒にして……」
ロリお嬢様「ふーん…ちょっとお貸しなさい!」バッ
ショタ「あっ、返して!ぼくのだよ!」
元スレ
ロリお嬢様「貧乏人の子供が生意気ですわー!」ショタ「や、やめてよ…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1502981134/
ロリお嬢様「貧乏人がこんなもの持ってておかしいですわ!絶対盗んだに決まってます」
ショタ「違うよ!返して……」
ロリお嬢様「クス…なら、取ってきなさい!」ブン
ショタ「あーっ!!」
ポチャン
ロリお嬢様「あらぁ、大事なペンダントが小池に落っこちちゃいましたわね?これは諦めるしか…」
ショタ「お母さん!」ボチャン
ロリお嬢様「ちょ、ちょっとそこまでして…!」
ショタ「あわ、あわわ…ぼくおよげない……」ブクブク
ロリお嬢様「せ、先生呼んできますわ!!」
ショタ「うぅ……お母さん……」グス
ロリお嬢様「元々泣き虫でしたけど、あの日からますますあんな感じですわね…」
ロリお嬢様「わ、私には関係ありませんわ!」
ロリお嬢様「でも…」
ロリお嬢様「お喜びなさい?貧乏人!」
ショタ「ふぇ?」
ロリお嬢様「私のお父様が一流の職人に作らせたペンダントをあなたにお譲りします」
ショタ「な、何これ…」
ロリお嬢様「貧乏人には勿体無い代物ですわよ?だからあんな安物のことはお忘れなさい?」
ショタ「……こんなのいらないよーっ!バカーっ!」ブン
ロリお嬢様「きゃっ!な、何をしますの!?危うく高価なペンダントが壊れるところでしたわ!」
ショタ「大っ嫌い!!しんじゃえー!!!」ダッ
ロリお嬢様「なっ、なんですの!?あいつ!」
ロリお嬢様「この国のお掃除当番とやらは一体何のためにあるのかしら?この私がまるでメイドみたいに!」
ロリお嬢様「そうね、こういうことは貧乏人に任せましょう」
ショタ「え……」
ロリお嬢様「それでは御機嫌よう?」
ショタ「…………」
ロリお嬢様「ぷぷ、なんですのその点数は?テストの最中寝ていらしたのかしら?」
ショタ「ふん……」
ロリお嬢様「……私の点数が気になるのでしょう?」
ショタ「別に…」
ロリお嬢様「あっ、あら私の答案が…」ピラ
ロリお嬢様「やだー私の100点満点の答案が見られてしまいましたわー」
ショタ「……」
ショタ「ん、しょ……」
ロリお嬢様「まあ何をやってますの?」
ショタ「……」
ロリお嬢様「鉛筆をナイフで削ってますの?いつもそんなことを?」
ショタ「……」
ロリお嬢様「ちょっと貸してごらんなさい」ガリガリ
ショタ「あっ…」
ロリお嬢様「ほら、こちらの鉛筆削りも差し上げますわ」
ショタ「……」
ショタ「……ありがと」
ロリお嬢様「大したことないですわ、こんなこと」
ロリお嬢様「ショウタ、他にお友達がいらっしゃらないなら私のグループに入りなさい」
ショタ「うん……」
ロリお嬢様「まったく、一度くらい自分で話しかけてみなさいな。お友達はご自分で作るものですわよ?」
ショタ「……」
お嬢様「ショウタ、随分背が伸びたのね」
男「そうかな?」
お嬢様「そうですわよ。まさか私を追い越すなんて」
男「あんまり気にしたことなかったな」
お嬢様「ショウタのくせに生意気、ですわ」
お嬢様「ショウタ、今日の放課後はお暇かしら?」
男「今日は部活あるから……」
お嬢様「そう……」
男友「おまえいつもヒメカさんと一緒にいるけどさ、付き合ってんの?」
男「えっ?ないないw」
お嬢様「何のお話かしら?」
男友「あれっ、偶然w いや、ショウタとヒメカさん付き合ってんのかなって」
お嬢様「まあ、どうして私がこんな男と?」
男「そうそう、絶対ないから」
お嬢様「……」
男友「でもさー、二人とも仲良すぎじゃない?どういう関係なの?」
お嬢様「ただの腐れ縁ですわ」
男友「昔から知り合いなんでしょ?昔はどんなんだったの?」
お嬢様「……お、覚えてませんわ、そんなこと、いちいち」ドキッ
男友「おまえは?」
男「うーん……俺もあんまり覚えてないかな……」
お嬢様「……」ホッ
お嬢様「…………ねぇ」
男「……うん?」
お嬢様「…………昔の私がどんなだったか、本当に覚えてませんの?」
男「……」
お嬢様「……」
男「あー、うん、実は嘘。割と覚えてる」
お嬢様「えっ…………」サ-
男「いじめっ子、だったよね。ヒメカ」
お嬢様「……」
男「ペンダントのこととか、さ」
お嬢様「あれはあなたが校則を破って……!!」
男「……あれ、親の形見だったんだよね。母さんの」
お嬢様「……っ!そんなことっ!初めて聞きましたわ!どうしてその場で言わないんですの!?」
男「いや、別に……」
お嬢様「どうして今さら……そんなこと…………っ!」
男「えっと…………責任、とか、とってくれたら嬉しい」
お嬢様「~~~~~っっ!!!何ですの、それ!!」ウルッ
男「あっ」
お嬢様「卑怯者!!」ダッ
お嬢様「最低、最低!」
お嬢様「なんて浅ましい!なんて醜い……!」
お嬢様「私、最低ですわ……」
お嬢様「全部、全部、私が悪いのに……!」
お嬢様「…………ショウタ。今でも私のことは嫌い……?」
お嬢様「あなたは今まで、どういう気持ちで私と接してきましたの……?」
男友「あれ、今日もヒメカさん休み?」
男「らしいね……」
男友「おまえなんか聞いてないの?」
男「……何も」
男友「風邪かもしれないし、お見舞い行ったら?」
男「……」
お嬢様「……ショウタ」グス
男「……ヒメカ?」
お嬢様「っ!?」ビクッ
お嬢様「あ、あなたどうしてここにっ!?」
男「お見舞い。お父さんが、上がってって」
お嬢様「お父様ったら勝手に…」
男「風邪?」
お嬢様「え、ええ、少ぉし、喉の調子が……ゴホゴホ」
お嬢様(本当は仮病ですわ!)
男「でも、元気そうで良かった。俺もそろそろ帰るね」
お嬢様「あっ…待って!」
男「えっ?」
お嬢様「私、その、謝りたくて……」
男「……えっと、この間の?」
お嬢様「……全部、ですわ。今までのこと、全部」
男「全部?」
お嬢様「こんなの都合が良すぎるって、わかっています。でも、私のしてきたことのお詫びがしたいのですわ」
男「……真剣な話?」
お嬢様「こんな話、ふざけてしませんわ!」
男「……うん、じゃあ聞くね」
お嬢様「本当に、本当に、申し訳ございませんでした」
お嬢様「知らぬこととは言え、あなたにとってかけがえのない、大切な宝物を、私が奪ってしまったこと」
お嬢様「そのお詫びの一部として、改めてこれを受け取ってはもらえませんでしょうか?」スッ
男「これ……」
ロリお嬢様『貧乏人には勿体無い代物ですわよ?だからあんな安物のことはお忘れなさい?』
ショタ『……こんなのいらないよーっ!バカーっ!』ブン
お嬢様「もちろん、こんなものでお詫びが終わるとは思っていません。他に、私にできることならなんでも……」
男「…裏に何か彫ってある?」
『ごめんなさい ヒメカ』
お嬢様「そっ、それは小さい時に……あっ、こんな中古品でお詫びなんてどうかしてるわ私……!あの、やっぱり」
男「ううん、これ、大切にするね」
お嬢様「えっ……」
男「あの……今度は俺からいいかな?」
お嬢様「うっ…どうぞ」
男「……ごめん!」
お嬢様「……へ?」
男「俺、ヒメカの弱みにつけこむようなこと言って……」
お嬢様「へ、あ、何のお話ですの??」
男「俺さ、ずっとチャンス狙ってて、それで、シャレた空気とかも作れなくて……」
男「ずっと前から、言おう、言おう、って思ってて、でも断られたらどうしようって」
お嬢様「……あっ///」
男「保険、かけようとした。ごめん」
男「今度さ、こんな感じじゃなくて、ちゃんと言うから」
お嬢様「……はい!」
男「その時は、ちゃんと聞いて欲しい。それが俺からのお願い」
お嬢様「……おやすいごようですわ!」グス
おわり