ラフィエル「サターニャさん、起きてください、朝ですよー」
サターニャ「んん、あと5分……」
ラフィエル「サターニャさん。朝ごはんが冷めてしまいます、せっかく早くから頑張ってメロンパンを焼いてみたんですよ?」
サターニャ「メロンパン? …………おきる」
元スレ
ラフィエル「サターニャさんと農業!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1494481828/
サターニャ「(ああ眠たい、もっと寝てたいわ)」ジャバジャバ
サターニャ「(でもメロンパン、ちょっと楽しみね)」フキフキ
サターニャ「おはよー」テクテク
ラフィエル「あ、サターニャさんおはよございます。メロンパン、ここに置いときましたよ」
サターニャ「わぁ、意外に本格的じゃ無い」
ラフィエル「そう言っていただけると嬉しいです……///」テレ
サターニャ「じゃあいただきまーす」パクッ
サターニャ「うん、皮はサクサク中はフワフワで美味しいわ」モグモグ
ラフィエル「ありがとうございます」
サターニャ「もう一個貰うわね」パクパク
ラフィエル「はい、幾らでも食べてくださいね」
サターニャ「こっちのは最近流行ってる生クリーム入り! 芸がこまかいわね……」モグモグ
ラフィエル「うふふ♪」
サターニャ「ふう、久しぶりに朝ごはんをお腹一杯食べたわ」
ラフィエル「たくさん食べてくださって嬉しいです」ニコニコ
サターニャ「あー、もう動きたくないわ」
ラフィエル「そんなこと言ってないで、今日も一緒に頑張りましょう!」
サターニャ「う~……そうね、今日はどんな予定だったかしら」コ-ヒ-ズズ
ラフィエル「はい、今日は新しい畑を耕してから、ほうれん草の収穫、お昼を挟んで昨日とったびわの出荷準備という予定です」
サターニャ「はあ、今日も頑張らないとね」
ラフィエル「はい、がんばりましょうっ」
………………
サターニャ「あ~もう疲れた、畑を耕すのって一番嫌いなのよね」
ラフィエル「大変ですよね~でも今日の分はあと半分もないですよ、終わりが見えて来ました」
サターニャ「はぁ、ここが踏ん張りどころね!」
おじさん「お、お姉ちゃんたち今日も頑張ってるね」
ラフィエル「あ、隣の農家さん。おはようございます」
サターニャ「おはようございます!」
おじさん「ははは、おはよう。」
おじさん「しかし4年前にここに越して来た時はまさかここまで頑張れる子達とは思ってもなかったなぁ」
おじさん「それが今じゃあこの村のアイドルみたいに頑張ってくれて、おじさん達は嬉しいよ」
サターニャ「なっはっは。まあ見ててください、今におじさんの農園も買い占める位私たちの農場を大きくして見せるわ!」
ラフィエル「サターニャさんったら……おじさんすみません」
おじさん「いいんだよ、そのいきだ。」
おじさん「じゃあ僕もそろそろ戻らないといけないから。頑張ってね」
ラフィサタ「ありがとうございます」
ラフィエル「じゃあ残りも頑張りましょうか」
サターニャ「そうね!」
サターニャ「(4年前、私たちは色々あって結婚し、魔界に住むことになった)」
サターニャ「(だけど私の両親はプライドが高く、私が天使と結婚したことを咎めて、私たちの生活を応援してはくれなかった)」
サターニャ「(それだけなら良かったんだけど、母はラフィを虐めて、私たちを離婚に追い込もうとした)」
サターニャ「(だから私は両親との縁を切り、
ラフィエルと2人で生きていくことに決めた)」
サターニャ「(だけど魔界でも転職は難しいものだった)」
サターニャ「(増して私たちは留学先の高校をちゃんと卒業してもいなかったのだから、今思えば無理もない)」
サターニャ「(早くも路頭に迷いそうになった時、農業を勧めてくれたのがさっきのおじさんだった)」
サターニャ「(おじさんはもう5年ほど誰も使っていないらしい畑付きの家の管理を任されていて、私たちにそこを破格で譲ってくれた)」
サターニャ「(家は手入れされていない訳ではないらしく、すぐに住むことができた)」
サターニャ「(とは言っても粗末なものだったけれど、私にはラフィさえいればそんなことはどうでもよかった)」
サターニャ「(今はラフィとのこの生活が幸せ、この生活がずっと続けばいいと、よく思う)」
ラフィエル「ふう、とりあえず今日はこの位でしょうか?」
サターニャ「そうね、お疲れ様。次は収穫だったかしら?」
ラフィエル「はい、それが終わればお昼ですよ」
サターニャ「よーし、頑張っちゃいましょう!」タッタッ
ラフィエル「うふふ、サターニャさん、待ってくださ~い」タッタッ
おしまい