ヴィーネ「これ見てよ」
ガヴリール「なにこれ」
ヴィーネ「ドミノ」
ガヴリール「見ればわかるよ。なんで?」
ヴィーネ「ここをね、こうして、交差させて……」
ガヴリール「うん。質問には答えてくれないんだ」
ヴィーネ「出来た! ほらガヴ、写真撮って!」
ガヴリール「はいピース」
ヴィーネ「うん! ほらガヴ、倒しましょ?」
ガヴリール「わかった」カタ
カタタタタタタタ!!
ヴィーネ「ああしまった! 倒れるところも動画撮ればよかった!」
ガヴリール「また作ればいいじゃん」
ヴィーネ「うわぁぁあん……失敗したぁぁ」
ガヴリール「ドンマイ」
元スレ
ヴィーネ「ねえねえガヴガヴ!」ガヴリール「なに?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1494088390/
ヴィーネ「ねえガヴ!」
ガヴリール「なに」
ヴィーネ「じゃーん! お弁当です!」
ガヴリール「すげえクオリティだな。お弁当とは思えない」
ヴィーネ「むふ、食べたい? 食べたいかしら?」
ガヴリール「サターニャみたいな顔してるぞお前」
ヴィーネ「食べたいなら条件があります!」
ガヴリール「なにも言ってないんだけど」
ヴィーネ「ガヴ、立って」
ガヴリール「え。まあいいけど」
ヴィーネ「1ぎゅーの度に一口です」
ガヴリール「スキンシップで食べ物を手に入れるとか性風俗かよ」
ヴィーネ「ガヴをそんなところで働かせたりなんかしないわよ!」
ガヴリール「働かないから安心しろよ」
ヴィーネ「で? で、どうするのかしら?」ワクワク
ガヴリール「……ん」ギュゥゥ
ヴィーネ「~~~~~~♪」
ヴィーネ「ガヴガヴ!」
ガヴリール「バイト中なのが見えないのか」
ヴィーネ「注文お願いします!」
ガヴリール「何に致しましょうか」
ヴィーネ「アイスコーヒー!」
ガヴリール「はい」
ヴィーネ「ガムシロ多めで!」
ガヴリール「かしこまりました」
マスター「天真君たちは仲がいいねぇ……」シミジミ
ガヴリール「はぁ、そっすか」
ヴィーネ「ただいまー!」
ガヴリール「私の家なんだが」
ヴィーネ「いいじゃない。ご飯だって作るわよ」
ガヴリール「よし、自由にくつろげ」
ヴィーネ「あ、ちょっと綺麗になってる。青天の霹靂?」
ガヴリール「意味が絶妙に違う」
ヴィーネ「なによぉ……掃除のし甲斐がないじゃない……」ブゥ
ガヴリール「お前は家政婦かなにかか」
ヴィーネ「どっちかと言えばハウスキーパーね」
ガヴリール「なにが違うの」
ヴィーネ「英語の方がカッコいいじゃない」
ガヴリール「サターニャ憑依してないお前」
ヴィーネ「じゃあお風呂とか汚れてない?」
ガヴリール「昨日パイプユニッシュとカビキラーで全面清掃したばっか」
ヴィーネ「台所!」
ガヴリール「激落ちくんってすげえのな。油汚れもサクサクだ」
ヴィーネ「……萎えるわー」
ガヴリール「頑張ったのにそれはあんまりじゃないか」
ヴィーネ「ねえガヴ! PS4使っていい!?」
ガヴリール「いいよ」
ヴィーネ「ソフトいっぱいあるわね! どれが面白いの!?」
ガヴリール「だいたい評価高いからどれも面白いよ」
ヴィーネ「これは!?」
ガヴリール「ブラッドボーン。ヴィーネには難しいかな」
ヴィーネ「これは!?」
ガヴリール「ダークソウル。ヴィーネには難しいかな」
ヴィーネ「これは!?」
ガヴリール「ニーアオートマタ。ヴィーネには難しいかな」
ヴィーネ「私にも出来るやつないの!!」バンッ
ガヴリール「めんどくせえな……」ガサゴソ
ガヴリール「はい、ドラクエヒーローズ」
ヴィーネ「ありがと! ねえねえガヴも一緒にやりましょ!?」
ガヴリール「いや……ネトゲしてるんだが」
ヴィーネ「いいじゃない別に!」
ガヴリール「……しゃーないなぁ」
ヴィーネ「ねえねえガヴ! 私宿題やってこなかったの!」
ガヴリール「そっか。グラサンにたっぷり絞られるな」
ヴィーネ「え!? だ、だって私が宿題やらなかったら、芋づる式にガヴだって」
ガヴリール「仕送りがヤバいから自分でやることにした」
ヴィーネ「えぇ……」
ガヴリール「なんで不満げなんだよ」
ヴィーネ「じゃあいいもん。さっさと終わらせるわよ」
ガヴリール「……」
ガヴリール「いつものお礼だ。好きに見ろよ」パサッ
ヴィーネ「あ、別にこれくらい自力で解けるから」
ガヴリール「……」イラッ
ヴィーネ「ねえねえガヴ! 悪魔の神足通的なもの見たくない!?」
ガヴリール「興味ない」
ヴィーネ「仕方ないわね! いくわよ!」
ガヴリール「お前耳クソ詰まってんじゃねえの?」
ヴィーネ「ふぅぅぅぅ……!」ブルブル
ガヴリール「おーすげー爪楊枝が浮いた」
ヴィーネ「はぁっ!」
ガヴリール「爪楊枝が折れたぞ」
ヴィーネ「どう!?」キラキラ
ガヴリール「地味」
ヴィーネ「そんな!」ガーン
ガヴリール「もっとこう、わかりやすいのないの」
ヴィーネ「ええ……だったら背後の空間から槍を無限に射出するくらいしか……」
ガヴリール「強ぇなお前」
ヴィーネ「後は使い魔のイフリート召喚したり」
ガヴリール「イフリート見たい」
ヴィーネ「ここじゃ狭いわ。移動しましょう」
ガヴリール「うん」
チャッピー「ぎゃおおお♪」
ヴィーネ「どう!?」ドヤァ
ガヴリール「イフリートなのに愛嬌あるなコイツ」
ヴィーネ「そんなことないわよ! 魔界の一区域を火の海に変えたんだから!」
ガヴリール「討伐対象だろそんなもん」
ヴィーネ「まあ嘘なんだけど」
ガヴリール「ありがとヴィーネ。いいもの見たから私帰るわ」
ヴィーネ「あー、待ってよガヴー!」
ヴィーネ「うぅ……機嫌直してよガヴぅ……」シクシク
ガヴリール「いや、別に怒ってないって」
ヴィーネ「ガヴぅ……うぇぇぇん」グスグス
ガヴリール「どうすりゃいいのさ私」
ガヴリール「あー、えーっと……」
ガヴリール「あ、そうだ! 私ヴィーネの料理食べたいな! 作ってくれよ!」
ヴィーネ「……ホント?」グスッ
ガヴリール「ホントだって。だから泣き止んで? な?」
ヴィーネ「……うん」ヒグッ
ガヴリール「ほっ……」
ヴィーネ「……美味しい?」
ガヴリール「うん」
ヴィーネ「本当に?」
ガヴリール「当たり前だろ。そんな卑屈になるなよ。ヴィーネはヴィーネらしくしてろ」
ヴィーネ「ガヴ……」ジワッ
ガヴリール「だから簡単に涙ぐむなって。な?」
ガヴリール「ヴィーネが私のためにいろいろしてくれようとしたことはわかったし」
ガヴリール「……私も、嫌じゃなかったからさ」
ヴィーネ「……うん」
ガヴリール「……あー、ヴィーネ。ちょっと目を瞑って」
ヴィーネ「?」
ガヴリール「ん」チュッ
ヴィーネ「わっ!?///」
ガヴリール「……わ、私はヴィーネの役に立つようなことはあんまりできないけど。
これでも感謝してるんだ」
ガヴリール「だからその、親愛の証というか、これからもそばに……えっと違う、近くにいてくださいっていうか……」
ガヴリール「うん。まあそんだけだよ」
ヴィーネ「ガヴ……」
ヴィーネ「嬉しい……」ポロポロ
ガヴリール「あーあー、だから泣くなってば」ナデナデ
ヴィーネ「うん……えへ、ごめん」
ガヴリール「じゃあさっさと食べようよ。冷めるともったいないし」
ヴィーネ「うん!」
終わり
13 : 以下、\... - 2017/05/07 01:38:20.153 Tg0phEgA0 12/12ほのぼのが書きたかっただけなんだ。許してくれ