姉「弟くん、あの映画すっごく怖いよ?夜眠れなくなっちゃうかも」
弟「何言ってんだよ、子供じゃないんだから」
姉「だけど弟くん昔一度怖い映画観て夜眠れなくなったことあったでしょ?」
弟「あの映画がいいんだよー最近話題でみんな見てんだもん」
姉「じゃあどれだけ怖くても、ちゃんと夜一人で寝れる?おトイレも一人で行ける?」
弟「だから俺もう子供じゃないって」
姉「うーん、分かった!じゃあ入ろっか」
弟「やったー!」
姉「ほんと困った子…」ニコ
元スレ
弟「姉ちゃんあのホラー映画観ようよww」姉「えぇ…」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1500804515/
~映画視聴後~
弟「…」
姉「…」
弟「いやー面白かったー!」
姉「う、うん…」
弟「あれ、姉ちゃん面白くなかった?」
姉「え?いや、面白かったね!すごく面白かった」
弟「だよねー、もうこんな時間だよー早く帰ろー」
姉「うん…」
~帰り道~
弟「ねえ、姉ちゃん車の免許取らないの?こうやっていつも駅から歩いて帰るの辛いよ」
姉「そうだね…特にこういう暗い日とか怖いもんね」
弟「さっきみたいなオバケ出てきそうだもんねw」
姉「…」
弟「あ、ちょっとあそこの公衆トイレ行ってきていい?」
姉「え?」
弟「ずっと我慢しててさ、ちょっと行ってくるね」スタタタ
姉「あ、弟くんっ」
ジャ-
弟「ふぅ…スッキリ」
弟「ってうわぁ!びっくりした!」
姉「あ、ごめん驚かせちゃった?」
弟「いや驚くよ…手洗い場まで来てると思わないじゃん、別に外で待っててくれたら良かったのに」
姉「あはは、そうだねごめん…いやこんな時間だから変な人いるかもしれないでしょ」
弟「うん、まあ…」
弟「おまたせ帰ろー」
姉「うん」
~夜~
弟「はーそろそろ寝ようかなー」
姉「弟くん寝るの?」
弟「大丈夫ちゃんと歯磨くよー」
姉「あ、うん…」
姉「いや、お姉ちゃんもそろそろ寝ようかなー…」スタスタ
弟「あれ、姉ちゃんも歯磨き?」
姉「うん…」
弟「そっか俺すぐ終わらせるから」
姉「いや、ゆっくりしてていいよ、お姉ちゃんもその間に済ませるから」
弟「あ、そう」
ジャ-
弟「姉ちゃん磨き終わったんだ、おやすみー」
姉「うん…おやすみ…」
弟「ガラガラガラ…ペッ」
弟「ふぅ、俺も寝るか」
姉「あーそうそう弟くん」
弟「うわぁ!なんだよ姉ちゃんまだいたのかよ!w」
姉「ごめん…弟くんちゃんと宿題した?」
弟「なんだよそんなことか…したよちゃんと」
姉「ほんとかな~」
弟「えぇ…何を疑ってだよ姉ちゃん…」
姉「お姉ちゃんに見せてごらん」
弟「なんだよもう…めんどくさいな」
ガチャ
弟「ほら!どう?これで満足?」
姉「ほんとだ、ちゃんとできてる」
弟「でしょ?それじゃおやすみ」
姉「…」
姉「何か難しい勉強とかない?」
弟「はぁ?」
姉「今なら教えてあげるよ、お姉ちゃん暇だし」
弟「いいよそんなの…もう寝ようよ」
姉「そんなこと言わないでさ、お姉ちゃん弟くんの成績心配なの」
弟「いや、その気持ちは嬉しいけどもう12時過ぎてるよ?明日にしようよ」
姉「うーん…分かった…」
弟「全くどうしたんだよ姉ちゃん…そんじゃおやすみ」
姉「おやすみ…」
弟「…」
姉「…」
弟「いや部屋から出ろよw」
姉「あ、うん…」
弟「…」
姉「弟くんの部屋掃除してあげるね」
弟「なんでだよwいいから出てってくれって」
姉「だって弟くんお姉ちゃんが言っても片付けないでしょ?弟くんは寝ていていいから」
弟「いや、その見られたくない物とかあるし…」
姉「あーっ弟くんイケない子だなー、エッチな物とか隠してるんでしょ?」
弟「べ、別にねーけど…いいって掃除とかしなくて」
姉「いいよ、別にそういうのあってもお姉ちゃん気にしないから」
弟「もう…なんだよ全く…じゃおやすみ」
姉「うん、おやすみ」
…
弟「ズピ-ズピ-」
弟「うーん、むにゃむにゃ…ん?」
弟「なんだ…まだ3時か…」
弟「ってうわっ!姉ちゃん?」
姉「あっ…弟くん、起きたの?」
弟「いやいや起きたのじゃないよ、なんで俺のベットにもたれかかって寝てんの?」
姉「あっ…邪魔だったかな?」
弟「邪魔っていうか…掃除終わったの?」
姉「終わったよー気付いたら寝ちゃってて」
弟「…じゃあ自分の部屋で寝たら?ベットで寝たほうが楽だと思うけど…」
姉「う、うん…」
弟「…」
姉「…」
弟「行かないの?自分の部屋」
姉「あー、うん…行くよ」
弟「…」
姉「…」
弟「いや、動けよw」
姉「うん…」スタッ
姉「はぁ…」ガチャ
弟「おやすみー」
姉「…」
弟「なにドアの前に突っ立ってんの?」
姉「…」
姉「やっぱ今日は弟くんの部屋で寝よかなーw なんて…」
弟「なんでだよw」
姉「いやなんとなくw」
弟「あっ分かった!姉ちゃん怖いの?」
姉「え?」
弟「やっぱ怖いんだ!あの映画観て一人で寝れなくなっちゃったんだ!」
姉「え!?ち、違うよ!」
弟「嘘つけwその暗い廊下通って二階にある自分の部屋まで行くの怖いんでしょw」
姉「別にそんなんじゃない!」
弟「姉ちゃん散々俺に一人で寝るか心配してたクセに、自分が一人で寝れなくなっちゃったんだろw」
姉「お姉ちゃんは…お姉ちゃんは別にあーいう映画慣れてるし…怖くなかったよ」
弟「そうかーじゃあ部屋戻りなよー、怖くないなら行けるよね」
姉「う、うん…」
弟「おやすみー」
姉「お、おやすみー」
姉「…」
ガチャ
姉「…全然怖くないよこんなの」
姉「…」スタスタ
姉「…なんで私の部屋二階なんだろ…」スタ スタ
姉「…」スタ スタ
弟「トイレ行こーっと!」ズタタタ
姉「ぎゃああああ!」ズダダドダドダ
姉「わあああああああああ!」ガチャバタンッ
弟「ぶはははははw姉ちゃんなんで戻ってきたんだよw」
姉「はぁ…はぁ…はぁ…」
弟「やっぱビビってんじゃーんw」
弟「あれ?姉ちゃん泣いてる?」
姉「泣いてないよ…」
弟「あ、ごめん…そんなビビってると思わなかった」
姉「泣いてないからね!お姉ちゃんビビってないから!」
弟「いやここまできて意地張らなくていいよ…目真っ赤にしてんじゃん」
弟「俺もついてくからさ、部屋もどろ?」
姉「いいよ…一人で大丈夫…」
弟「いやついてくって」ガチャ
スタ スタ スタ
姉「…」スタ スタ
弟「…」スタ スタ
弟「いやお化け屋敷じゃないんだからさ、服引っ張らないでくれる?」
姉「…別に怖くないよ?」
弟「はいはい」
ガチャ
弟「ここまで来たら大丈夫でしょ、それじゃおやすみ」
姉「うん…おやすみ」
バタン
~次の朝~
弟「ふわぁ…昨日途中で起きたからなんか眠いなぁ」
弟「あれ?姉ちゃん何してんだ?」
姉「わぁ!?弟くん…も、もう起きてきたんだ…」
弟「いや中途半端に起きちゃったからあんま眠れなくて」
姉「そ、そっか」
弟「姉ちゃんなんで布団干してんの?昨日干したところだよね?」
姉「…今日…天気いいし」
弟「えぇ…にしてもわざわざ2日連続干さなくても…あっ」
弟「姉ちゃん昨日のパジャマも全部洗ってんだね」
姉「あーうん…」
弟「…漏らした?」
姉「してないよオネショなんて!全然してないから!」
姉「この歳にしてオネショなんてするワケないじゃん!ハハハハ!」
姉「さーて!これ干したら朝ごはんの準備しなくちゃ!ほら、弟くんも学校行く準備しなよ!」
弟「…」
弟「…うん」
その日以来姉ちゃんは俺を子供扱いしなくなりました
おわり