ガヴ(ハッ…あれ?何で私はエレベーターなんかに乗ってるんだ?まあいいや…)
…
ガヴ(あれ?他にも人が乗ってるな…あれは…タプリス…?)
ガヴ(声をかけてみるか…)
ガヴ「おい、タプリス…」
タプリス「…アッ、テンマセンパイ…」

ガヴ(…なんか様子がおかしいような…まあいいか…)
ガヴ「なんで私はエレベーターに乗ってるかわからないんだが…」
タプリス「それは記憶喪失というやつですか…」
ガヴ「それとは少し違うような…もっとなんか、こう、しっくりこない感じなんだよ」
タプリス「そうですか…」
ガヴ(なんだか無機質で死んでるみたいな反応だな…)
ガヴ「お前はこのエレベーターでどこへ向かってるんだ…?」
タプリス「…」
ガヴ「…まあ、答えたくないならそれでいいよ…」
チーン
ガヴ「ついたのか?」
タプリス「では、私はここでおります…」
ガヴ「え、ああ…そうか…」
ドアが閉まります
ガヴ(…タプリスの向かっていった方にサターニャが見えたような…気のせいかな…?)
ガヴ(………………全然次の階につかないな…私が目的あってこのエレベーターに乗ってるとしたら、タプリスが降りた後につく階が目的地なはずなんだが…)
ガヴ(あれ?このエレベーター…上に行ったり下に行ったりしてるな…99の次が6になったりしてるから、故障なのか…?)
チーン
ガヴ(着いたのか…?)
ガヴ(…とりあえず降りるか…あ、あれはタプリス?…ってことはさっきと同じ階じゃねえか…無駄な時間だったな…タプリスに話を聞くか…)
ガヴ「おい、タプリス…って…!?」
タプリス「…ドウカシマシタカ?テンマセンパイ…?」
ガヴ「どうかしたじゃねえよ!お前…血まみれじゃないか…それにそこに倒れてるのは…サターニャ…じゃないのか…?」
タプリス「…」
ガヴ「…おい、サターニャ?無事なんだよな?いつもの悪ふざけだよな…?」
タプリス「その悪魔ならもう…動けませんよ?」ニコッ
ガヴ「え…」
タプリス「だって、息をしなくなって抵抗しなくなるまで何回も何回も刺したんですから…」
ガヴ「お前が…やったのか…?」
タプリス「そうですよ?…天真先輩を辱める写真を撮りまくって、天真先輩を苦しめる悪魔を殺してあげたんです…後悔はしてません…寧ろ誉めてください…」
ガヴ(目がヤバい…逃げないとやられる気がする…!)ダッ
タプリス「アッ、テンマセンパイ!」
ガヴ(ふぅ…エレベーターに乗ってれば平気だろ…とにかく一階に…!)
ガヴ(1を押してるのに…全然いうことを聞かないぞ…このエレベーター…!殺人犯、いや悪魔だけど…そんな場合じゃなくて!…タプリスから逃げないと…私までやられる…!!神様、助けて!更正しますから!)
ガヴ(…頼むよ…!)
チーン
ガヴ(…何階だ…?)
ガヴ(…そっと祈りながら目をあければきっと一階だろ…?信じるものは救われるんだろ…お願い!)
ガヴ「一階だ…」
ラフィ「あら、ガヴちゃん」
ヴィーネ「あら、ガヴ…どうしたの?」
ガヴ「じ、実は…」
ラフィ「…なるほど、にわかには信じがたいですね…タプちゃんが…」
ヴィーネ「…そうね、でもガヴの慌てぶりからして嘘は言ってないんじゃないかしら」
ガヴ「…そうだ、二人ならタプリスを説得できるかもしれない…頼むよ!タプリスを助けてやってくれ!」
ラフィ「…わかりました」
ヴィーネ「…わかったわ…」
ラフィ「とりあえず、タプちゃんに会わなくちゃいけませんね…」
ヴィーネ「千咲ちゃんはまだその階にいるのよね?」
ガヴ「多分…」
ラフィ「このエレベーター…一階から呼び出ししないとその階につくみたいですから…」
ヴィーネ「私達が説得にいって、五分経っても戻ってこなかったら…」
ガヴ「私が一階に呼び出せばいいんだな?」
ラフィ「はい…」
ガヴ「二人とも無事に帰ってくるよな…?」
ヴィーネ「もちろんよ、安心しなさい、ガヴ…」
ガヴ「ヴィーネ…じゃあ、二人とも頼んだぞ…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ガヴ「…五分経ったな…でも帰ってこないぞ…じゃあ、手筈通りに呼び出すか…」
チーン
ガヴ「帰ってきたか?」
ラフィ・ヴィーネ「…」ユラユラ
ガヴ「…なんだかフラフラしてるけどお前ら大丈夫…か?」
ラフィ「…ヘイキデスヨ…?」
ヴィーネ「…ソウヨ、ガヴハシンパイシスギナノヨ…」
ガヴ「いや、どうみても大丈夫じゃないんだが…なにがあったんだ?タプリスは?」
ラフィ「フフフッ…ガヴチャンハホントウニシンパイショウナンデスネ」
ヴィーネ「…ソウイウトコロガカワイインジャナイ…?」
ガヴ「…話をそらすなよ!タプリスはどうなったんだ!?」
ラフィ「…タプチャンナラソコニイマスヨ…?」
ガヴ「それは…説得に成功したということなのか…?」
ヴィーネ「…セットク?ナニヲイッテルノ…?ガヴ…」
ガヴ「え」
ラフィ「タプチャンハガヴチャンノタメニ…サターニャサンヲコロシタンデスヨ?」
ヴィーネ「…セットクスルコトナンテナニモナイジャナイノ…?」
ガヴ「じゃあ、タプリスは…」
タプ「イヤダナ…テンマセンパイ…チャント…ここなにいるじゃないですか…?」
ガヴ「えっ」
タプ「ほら、ここに……!!!」
ガヴ(…制服が真っ赤になるほど血まみれで…顔なんてよくわからないこの得体の知れない怪物が…タプリス…?そんな訳ないよな…嘘だよな…?)
タプ「嘘じゃありませんよ…」
ガヴ「え…」
タプ「後輩の顔を忘れるなんて酷いですね…先輩…」
ラフィ「…全くですよ…」
ヴィーネ「そうよ…」
ガヴ「どうしたんだ…お前らまで…」
ガヴ(…よくみたらラフィもヴィーネも…タプリスと同じで血まみれ…)
ラフィ「ガヴちゃん…?」
ガヴ「な、なんだ…?」
ラフィ「ガヴちゃんも、こっちの世界に来ましょう?」
ヴィーネ「来ましょう?」
ガヴ「え、いや…」
ラフィ「じゃあ、無理矢理連れて行くしかありませんね…」
ガヴ「え…」
うわあああああああああぁぁぁぁ………………………!!!!
ガヴ「ハッ…!」ガバッ
ガヴ(…夢…?)ハアハア…
タプリス「大丈夫ですか?天真先輩…うなされていましたが…」
ガヴ(ヒッ…いや、このタプリスはいつものタプリスだよな…血まみれじゃないし…)
タプリス「どうかしましたか?天真先輩…?」
ガヴ「いや、お前は何しにきたんだ?」
タプリス「そんなの決まってるじゃないですか…!」
ガヴ(ま…まさか…)
タプリス「いつものように遊びにきたんですよー」
ガヴ(…………ホッ)
タプリス「寧ろそれ以外なにがあるんですか…」
ガヴ「いや、実はさ…」
タプリス「…へえ、それは恐ろしい夢ですね…」
ガヴ「だろ?」
タプリス「…話し込んでたらもうこんな時間ですね…」
ガヴ「…そうだな、そろそろ帰った方がいいんじゃないか?」
タプリス「そうします」
ガヴ「じゃあ、出口まで送るよ…」
タプリス「いいですよ、そんな子供でもありませんから…」
ガヴ「そうか…?」
タプリス「では、さようなら」
ガヴ「おう、またな」
ガチャン
タプリス「さて、エレベーターホール…と」
タプリス「…呼び出しボタンを押せばいいんですよね?」
チーン
タプリス「…来ましたね、さて一階へ…あれ?このエレベーター言うこと聞いてないじゃないですか!」
チーン
タプリス「結局、よくわからない階についてしまいました…」ハワワワ…
タプリス「…ん?あれは白羽先輩では…声をかけてみましょう!」
タプリス「すみませーん、白羽先輩…」
おわり

