生徒会室にて
ガラッ
櫻子「すっぎうっらせっんぱーい♪」
向日葵「こんにちは♪」
綾乃「」ビク
櫻子「あー、今何か怪しい動きしましたよね?」
向日葵「プリンを隠したに違いありませんわ」
綾乃「な・・・ななな何言ってるのかしら?あなたたち!」
綾乃「プリンなんて、ない・ない・ナイアガラよ!」
元スレ
櫻子「プリンの予感!」向日葵「ですわ!」綾乃「・・・・・・!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351861802/
櫻子「隠したってばれてるんですからね~?」ニヤァ
向日葵「そのとおりですわ」
櫻子「向日葵、押さえろ!」
向日葵「了解ですわ」
ガシッ
綾乃「ちょっと、何するの!?」
綾乃「やめなさい古谷さん!」
向日葵「ふふ、腕力では私のほうが上ですわね」
向日葵「もう動けませんわよ。杉浦先輩」
向日葵「さあ、櫻子今のうちに」
櫻子「ラジャー!!」
綾乃「くっ・・・」
櫻子「あー、あったあった!!机の下にプリン!」
向日葵「やれやれ、思った通りですわ」
綾乃「ちょっと・・・それはあなたたちにあげるために買ったんじゃないわ!」
櫻子「もぉ~、ケチケチしないでくださいよぉ」
向日葵「そうですわ」
向日葵「そんなの杉浦先輩らしくありませんわよ」
櫻子「じゃぁさっそくですけど」
櫻子「杉浦先輩の目の前で、いっただっきま~す♪」
綾乃「ぐぬぬぬぬ・・・」
向日葵「ちょっと櫻子、後で私にも食べさせなさいね?」
櫻子「わーってるよ」
櫻子「さて、スプーンでプリンをひとすくい♪」
櫻子「ほらほら、杉浦先輩?」
櫻子「食べちゃいますよ?私食べちゃいますよ?」
櫻子「先輩の食べるはずだったプ・リ・ン」
綾乃「だ・・・だめよ!やめなさい・・・!」
向日葵「悔しそうですわね、杉浦先輩」
綾乃「離しなさい!古谷さん!離しなさい!」
向日葵「お断りしますわ」ギュウゥ
綾乃「うっ!さらに強く・・・」
櫻子「もぉ~そんなにプリンが大事なんですかぁ?先輩~」
綾乃「そっ・・・そうよっ!」
綾乃「文句ある!?」
向日葵「あらあら、開き直りましたわね」
櫻子「もー、わかりましたよぉ」
綾乃「え・・・」
櫻子「先輩からプリンをとるなんて、私どうかしてました!」
綾乃「わ・・・わかってくれたのね?」
櫻子「はい、だからこれはお返しします!」
櫻子「はい、アーン・・・」
綾乃「ア・アーン・・・」
スカッ
綾乃「・・・え?」
櫻子「・・・・・・私がアーン」パクッ
綾乃「・・・・・・ああああああ!いやあああ!!」
向日葵「・・・もぉ、私の耳の近くで絶叫しないでいただけます?」
櫻子「よっぽど悔しかったみたいですね♪」
綾乃「あ・・・あなたたち許さない!」
櫻子「お?」
綾乃「絶対に許さないんだから・・・!」
櫻子「へぇ~そうですか」
向日葵「いったいどうするつもりですの?」
綾乃「と、とにかく・・・今に見てなさい」
櫻子「楽しみにしてますね♪」
櫻子「とりあえずこのプリンは、私たちが代わりに完食してあげます!」
櫻子「じゃぁ本格的に、いっただっきま~す♪」
パクパクパク
綾乃「あ、あ、あ・・・」
綾乃「私の、私のプリンがあぁ・・・!!!!」
向日葵「ちょっと暴れないでくださいな、杉浦先輩」
綾乃「う、うるさいわね!」
綾乃「いい加減離しなさいよ!」
向日葵「離せと言われて離すほど、バカではありませんわ」
櫻子「ああ、美味しいなあ美味しいなあ♪」ニコニコ
綾乃「私が・・・私がおやつに食べるはずだったプリンーーー!」
櫻子「残念でしたねぇ~」
櫻子「これが先輩の、今日一番の楽しみだったはずなのに♪」
櫻子「あ、そろそろ半分食べ終わったかな」
向日葵「ちょっと櫻子?それ以上はダメですわよ」
櫻子「わかってるって~。」
櫻子「ほら向日葵、口あけて~」
向日葵「え、アーンしてくれるんですの?」
櫻子「うんっ」
向日葵「じゃ、じゃあ、アーン・・・」///
パクッ
櫻子「美味しいでしょ?」ニコ
向日葵「お、美味しいですわね・・・」///
向日葵「さすが櫻子ですわ」
綾乃「ちょ、ちょっと黙って見てりゃさっきからあんたたち・・・」
さくひま「?」
綾乃「いろいろと突っ込ませなさいよ!」
綾乃「まずそれは私が買ったプリンなの!」
綾乃「『さすが櫻子』じゃないのよ!」
綾乃「それと、何私を押さえつけたまま私の目の前でイチャついてんのよ!!」
綾乃「しかもよりにもよって私から奪ったプリンでイチャつくなんて!」
綾乃「はぁ、はぁ・・・」
向日葵「あらあら、一気にまくしたてたせいで息切れしてますわ」
櫻子「そんなに熱くならないでくださいよ~、杉浦先輩」
綾乃「あ、あなたたちねぇ・・・」
綾乃「どこまで先輩をバカにしたら気が済むの」
綾乃「大体私は生徒会副会長なのよ!」
綾乃「あんまり逆らったら、どうなっても知らないんだから!」
櫻子「別に、副会長とか怖くありませんよぉ~」
向日葵「そうですわ」
向日葵「それとも、池田先輩や会長にでも言いつけるつもりですの?」
綾乃「ふ、ふん。分かってるじゃない」
櫻子「あーあ、いいんですかね~そんなことして」
綾乃「!?」
櫻子「私が知ってる杉浦先輩の秘密、ばらしちゃいますよ~?」
綾乃「ふ、ふん!どうせはったりでしょ」
櫻子「・・・私、知ってるんですよ?」
綾乃「な・・・何を?」
櫻子「杉浦先輩が、生徒会室でこっそり歳納先輩の写真見てニヤついてるの」
綾乃「・・・・・・!」///
櫻子「しかも、修学旅行で浴衣の胸元がはだけてるHな写真ですよね」
綾乃「ど、どうしてそれを・・・」
向日葵(ふふ・・・証拠がないからしらばっくれることもできるはずですのに)
向日葵(杉浦先輩ちょろいですわ)
櫻子「とりあえず、今日はごちそうさまでした~」
向日葵「さすが、先輩の選んだプリンは絶品でしたわね♪」
綾乃「ぐぬぬ・・・」
向日葵「では、私たちはこれで」
櫻子「さようなら~♪」
次の日
ガラッ
櫻子「やぁやぁこんにちは、杉浦先輩!」
向日葵「あら?またプリン隠しましたわね」
綾乃「か、隠してなんかいないわ!」
櫻子「向日葵、またよろしくね♪」
向日葵「はいですわ」
ガシッ
綾乃「ちょっと・・・離しなさい!」
櫻子「はい、机の下にプリン発見~。今日もごちそうさまですっ!」
綾乃「くっ・・・・・・」
櫻子「いただきまーす」
パクッ
櫻子「・・・・・・ん」
櫻子「ひ・・・ひいいぃぃ!!」
向日葵「ど、どうしたんですの櫻子!」
櫻子「か、辛い!辛いよぉぉ!!」
綾乃「ふふ、まんまと騙されたわね」
綾乃「プリンにからしを仕込んでおいたわ」
向日葵「・・・一体どうやって」
綾乃「私の手にかかれば、この程度の細工なんて容易いことなのよ」
綾乃「私をみくびった報いね」
櫻子「か、辛い!ぐあぁぁ・・・」
櫻子「み、水!水がほしい!」
櫻子「そうだ!確か冷蔵庫に・・・」
ガチャ
櫻子「あ、あれ・・・」
櫻子「ここにあったはずの水がない・・・」
向日葵「さてはこれも杉浦先輩の仕業ですわね」
綾乃「当たり前じゃない。せいぜい苦しむといいわ」
櫻子「ううぅ・・・もう限界だよ!」
向日葵「さ、櫻子・・・」
向日葵「櫻子が苦しむ姿なんて見たくありませんわ・・・!」
櫻子「うわぁぁぁん向日葵ー!助けて」
向日葵「そうですわ!」
向日葵「私とキ、キスをすれば辛いのがまぎれるかも・・・」
綾乃「・・・・・・え」
櫻子「ええ!?でも・・・」
向日葵「櫻子!!」
ちゅうぅ
櫻子「んんっ・・・」
綾乃「ちょ、ちょっと」
綾乃「人の目の前で何やってんのよ・・・」
向日葵「・・・・・・」
チュパ・・・
櫻子「んん・・・・・・」
綾乃「ちょっ・・・」
綾乃(キ、キスってあんなに激しいものなの・・・!?)
綾乃(唇と唇を軽く重ねるくらいが普通だと思ってたわ・・・)
向日葵「ん・・・」
チュパ・・・
向日葵「・・・はぁ、櫻子とのキス、辛いけど甘かったですわ・・・」
櫻子「・・・・・・」///
向日葵「ふふ、櫻子ったら顔真っ赤になっていて可愛いですわ」
向日葵「辛いのは収まりましたの?」
櫻子「ん・・・まだ辛いけど、なんかもう平気・・・」///
綾乃「・・・・・・」イライラ
向日葵「ふっ・・・杉浦先輩はかわいそうですわね」
綾乃「な・・・何が」
向日葵「歳納先輩と、こういうことできなくて」
綾乃「なっ・・・何言ってんのよー!」
綾乃「別にそんなことしたいなんて思ってないんだから!」///
向日葵「ま、とにかく今日のところは引き上げますわ」
櫻子「ふん、次こそはプリン奪ってやりますから!」
次の日
ガラッ
さくひま「こんにちはー!」
千歳「こんにちは~今日も元気やなぁ」
綾乃「・・・・・・」
千歳「どうしたん綾乃ちゃん」
千歳「なんだか元気ないみたいやけど」
綾乃「な、なんでもないわ!」
綾乃「さあ、バリバリ仕事するわよ!」
櫻子「おお~、さっすが杉浦先輩!」
向日葵「頼もしいですわ♪」
櫻子「やっぱり副会長ってすごいよね!」
千歳「綾乃ちゃんは後輩のお手本やなぁ~」
綾乃「・・・・・・」
綾乃(大室さん、古谷さん・・・)
綾乃(今は普段と変わらず、私のことを尊敬してるかのように振舞ってる)
綾乃(でも・・・)
綾乃(私が1人でプリンを食べようとしたとたん、きっとあの子達はやってくる)
綾乃(プリンの予感を察知して、生徒会室にやってくる)
綾乃(そして、また強行手段でプリンを奪おうとするに違いないわ)
綾乃(大室さんと古谷さんとの闘いは、まだまだ続きそうね・・・)
~おわり~