ヴィーネ「はあああああああぁぁぁ!!!???」
ガヴ「ヴィーネ、うるさい」
ヴィーネ「ガ、ガヴ…?私耳がおかしくなったみたいだからもう一回言ってもらえる…?」
ガヴ「だから妊娠したんだって、今私のお腹の中に赤ちゃんいるの」
ヴィーネ(聞き間違いじゃなかった!!)
ヴィーネ「だ、誰よ相手は!?ガヴに手を出すとか事と次第によっては私が…」
ガヴ「おいおい自殺でもするつもりか?」
ヴィーネ「…へ?」
ガヴ「だから…相手はお前だよ、ヴィーネ」
ヴィーネ「」
元スレ
ガヴリール「妊娠しちゃった」 ヴィーネ「…は?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1499346786/
ヴィーネ「…え、嘘…だって私女…」
ガヴ「実は天使ってな、愛し合うだけで子供が出来るようになってるんだ」
ヴィーネ「…は?」
ガヴ「この前私の家で…ゴニョゴニョ…///、しただろ…?その時にな…///」
ヴィーネ「そ、そんな…」
ガヴ「………」
ガヴ(ヴィーネのやつ、こんな簡単に騙されるとはな…)
ガヴ(この前シた時に結構強引にされたから仕返ししてやろうと思って、適当に思いついた嘘なのに)
ヴィーネ「ど、どうしよう…私たちまだ学生なのに…」オロオロ
ガヴ(おお…めっちゃ動揺してる…もうちょっと仕掛けてみるか)
ガヴ「ヴィーネ…私この子を産みたい」
ヴィーネ「ガヴ!?何言って…」
ガヴ「そりゃあ世間からは白い目で見られるかもしれないけど…せっかくの私とヴィーネの愛の結晶だもの…この子となら生きていける」
ガヴ(この前たまたま見たドラマのセリフそのまま言ってみたけど…)
ガヴ(さて、ヴィーネはどう来るかな…)
ヴィーネ「ガヴ…」
ギュッ
ガヴ「へっ?」
ヴィーネ「ごめんね…こんなことになっちゃって…でも安心して」
ヴィーネ「私もこの子を一緒に育てるわ」
ガヴ「ヴィーネ…」
ヴィーネ「私は…月乃瀬・ヴィネット・エイプリルは…天真・ガヴリール・ホワイトのことを…一生愛し続けるわ!」ニコッ
ガヴ「えっ!?」ドキッ
ガヴ(ヤバい…もうちょい動揺するかと思ったのに…)
ガヴ(あんな事言われるなんて…///)カァァ
ガヴ(と…とりあえずネタばらしを…)
ガヴ「な、なあヴィーネ、実は…」
ラフィ「話は聞かせて!!」
サターニャ「もらったわよ!!」
ガヴ「!?」
ヴィーネ「サターニャ!?ラフィ!?」
ラフィ「ヴィーネさん!!先ほどの言葉…とても感動しました!!」
サターニャ「やるじゃないヴィネット!!かっこよかったわよ!!」
ヴィーネ「二人とも…」
ガヴ「あ、あのな実は…」
サターニャ「将来の旦那さん…ん?いやお嫁さん…?まあどっちでもいいわ!!」
サターニャ「ここまで言われるなんてガヴリールは幸せものね!!」
ガヴ(ちょっと黙って!!ネタバラシ出来ない!!)
ラフィ「ガヴちゃん…お幸せに!!」ウルウル
ガヴ(いやラフィは嘘だってわかってるだろ!!)
サターニャ「とにかく善は急げよ!!」
ガヴ・ヴィーネ「へっ?」
サターニャ「今から挙式の準備よ!!」
ガヴ・ヴィーネ「ええええええええええええええ!!??」
ヴィーネ「流石に気が早すぎじゃない!?」
サターニャ「こういうのは早い方がいいの!!それに後になってくるとガヴリールにも負担掛かっちゃうわよ!!」
ヴィーネ「それは…」
ガヴ(嘘だから負担も何もないんだけど…)
ラフィ「お二人とも!!式場は抑えました!!」
ガヴ(何やってんのお前!?悪ふざけが過ぎるぞ!?)
サターニャ「でかしたわラフィエル!!ウェディングケーキは私の実家に手配しといたわ!!すぐに用意してくれるって!!」
サターニャ「私からの餞別よ!!」
ガヴ(こいつは本気で信じてそうだから余計言いづらい!!)
ヴィーネ「二人とも…ありがとう」ウルッ
ヴィーネ「ガヴは絶対…私が幸せにして見せるわ!!」
ガヴ(やめてええええ!!どんどん言いづらくなってるうううう!!)
ガヴ(もうこれ以上進行する前に…言うしかない!!)
ガヴ「あ、あのさ…」
サターニャ「ん?どうしたのよガヴリール?」
ガヴ「私たち女同士じゃん…だから本当は子供なんて…」
サターニャ「なんだそんなこと気にしてたの?そんなの気にならないわよ!!ちょっと珍しいだけじゃない!!」
ガヴ「いや…そういう事じゃなくて…」
サターニャ「もしあなたたちのことを悪く言う輩がいるんだったら…この胡桃沢・サタニキア・マクドウェルが直々にぶちのめしてあげる!!」
ガヴ(なんでこういう時だけやたらとかっこいいこと言うのお前!?)
ラフィ「そうですよガヴちゃん…それに二人は多くの方々に祝福されているんですよ」
ガヴ「は?」
ラフィ「見てください…教室の外を」
タプリス「天真先輩!!月乃瀬先輩!!おめでとうございます!!月乃瀬先輩なら天真先輩を任せられます!どうか…グスッ…どうかお幸せに!!」
グラサン「正直教師の立場としては叱るべきなのだろうが…天真、月乃瀬、幸せにな…」
マスター「天真君!!月乃瀬君!!これから大変だろうが…応援してるからね!!辛くなったらいつでも相談に乗るよ!!」
まち子「天真さん!!お嫁さんの夢がかなってよかったわね!!月乃瀬さんも幸せにね!!」
田中・上野「天真さーん!!お祝いしてあげるからまた試食部に来てねー!!」
………
ガヴ「」
ヴィーネ「すごい…こんなにたくさんの人たちが私たちに…」ウルウル
ラフィ「このことを伝えたら皆さんぜひともお祝いの言葉を…と」ニコッ
ガヴ(何てことしやがる悪魔かお前!?)
ラフィ「それと…天界からも」
ガヴ(天界ってまさか…)
………
ハニエル「おねーちゃーん!!おめでとー!!私もうすぐおばさんになっちゃうんだね!!つきのせさん!!お姉ちゃんをしあわせにしてあげてね!!」
………
ヴィーネ「ガヴリールの妹さんまで…」
ガヴ「あれ…?姉さんは…?」
ラフィ「ゼルエルさんでしたら…今こちらに向かっているところかと」
ガヴ「…え?」
シュン
ゼルエル「ガヴリール…」
ゼルエル「全く…天使であるというのに婚姻の誓いを立てる前に身籠るなど…」
ガヴ「ね、姉さん…」
ガヴ(や、やばい…さすがに姉さんは気づいて…)
ギュッ
ガヴ「…ほえ?」
ゼルエル「だが…お前はそのお腹の子と向き合う決意をしたのだな…」
ガヴ(あの…お腹には誰もいませんよ?)
ゼルエル「わが妹と…その子に幸があらんことを願っているよ」
ガヴ「あの…姉さん…怒らないの…?」
ガヴ(てかなんで気づかないの?姉さん意外とバカなの?)
ゼルエル「愛すべき妹が幸せになろうとしているのだ、笑顔で送り出してやるのが姉としての務めだろう?」
ガヴ(優しさが!!いつもは厳しい姉の優しさが!!)
ガヴ(よりにもよってこんなややこしい時に!!)
ヴィーネ「ゼルエルさん…いえ、お義姉さん!」
ゼルエル「月乃瀬君…」
ヴィーネ「まずはこんなことになってしまったことを謝ります。申し訳ありません!!」
ヴィーネ「でも、ガヴは私が幸せにして見せます!!だから…」
ヴィーネ「ガヴを…私に下さいっ!!」
ガヴ「ヴィーネ…」
ゼルエル「愚妹ではあるが…よろしく頼む」ペコリ
ヴィーネ「お義姉さん…ありがとうございます!!」
ガヴ(そうか…これは罰か…)
ガヴ(私が嘘をついたから…神様から天罰が下ったんだ…)
ゼルエル「ああそうだ…二人に朗報だ」
ガヴ「朗報?」
ガヴ(何?実はこれ盛大なドッキリだったとか?てかそうであってくれ…)
ゼルエル「おそらく天使と悪魔が結ばれることについて心配しているだろうが…」
ガヴ(あ、そういやそうか…天使と悪魔が結ばれるとか下手したら追放もの…)
ゼルエル「近年は天界と魔界の歩みよりも進んでいてな…」
ゼルエル「二人の存在はそれをさらに進める存在として、天界と魔界の神が直々に婚姻を認めてくれることになった」
ガヴ「」
ガヴ「はあああああああああああああああ!!??」
ガヴ「じゃ、じゃあ私たちは…」
ゼルエル「天界と魔界、双方から盛大に祝福を受けるだろう」
ガヴ「」
ヴィーネ「やったわねガヴ!!私たち…これでずっと一緒に…」
ガヴ「あ、アハハ…」
ガヴ(もう…どうにでもなれ…)
数日後
リンゴーン リンゴーン
サターニャ「ヴィネット!!すごく綺麗よ!!」
ラフィ「ガヴちゃんも綺麗です!!」
ヴィーネ「ありがとう二人とも…」
ガヴ(結局真実を言えないまま…ここまで来てしまった…)
ガヴ(まあ…)
ヴィーネ「さあガヴ、行くわよ…」
ガヴ(ヴィーネとも結ばれたし…これでいいか…)
ヴィーネ「ふう…式も無事に終わったわね」
ヴィーネ「あとはガヴのお腹の子を待てば…」
ガヴ(そうじゃん!!結局この問題解決してないじゃん!!)
ガヴ(何が(これでいいか…)だよ私!!)
タプリス「それにしても女の子同士で子供が出来るなんて…これは奇跡といっても過言ではないですね!!」
ヴィーネ「…え?」
ガヴ(あっ…)
ヴィーネ「タプちゃん…天使はそれが普通じゃないの?」
タプリス「え?天使でも男女じゃないと子供はできませんよ普通?」
ヴィーネ「…ガヴ?後で話があるんだけど…」
ガヴ(終わった…)
ヴィーネ「つまり…私を騙そうとしたらこんな大事になったと…」
ガヴ「すいませんでしたぁ!!」ドゲザァ
ヴィーネ「まあ仕方ないわね…私がガヴを愛してるのは本当だし…許してあげる」
ガヴ「ヴィーネぇ…」ウルウル
ヴィーネ「ただ…私も赤ちゃん楽しみにしてたのよね」
ガヴ「…ヴィーネ?」
ヴィーネ「だから…今夜は…女の子同士でも妊娠しちゃうぐらい…」
ヴィーネ「いっぱいシてあげる♡」ニコッ
ガヴ「ヴぃ、ヴィーネ!?何その手の動き怖い!?」
ヴィーネ「今夜は寝かせないわよ♡」
ガヴ「ひっ!?」
イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
数か月後
ガヴ「」ポッコリ
ヴィーネ「まさか本当に妊娠してるとはね…」
ガヴ(どうやら天界と魔界を超えた上の世界には百合神様というのがいて…)
ガヴ(互いをこれ以上ないくらい愛し合っている女の子を見つけると、神のご加護によって二人の子供を授けるそうだ…)
ガヴ「で、そのことを文献で知ってたラフィと姉さんは全く疑問に思わず祝福してた…と」
ヴィーネ「ということはあの嘘をついた時には本当に妊娠してたみたいね…だってあの時の前夜には…」
ガヴ「恥ずかしいから言うな…///」
ヴィーネ「まあでも…やることは変わらないわね」
ヴィーネ「ガヴ…あなたもお腹の子も…私が幸せにしてあげるわ」ニコッ
ガヴ「…喜んで///」
END