たこ焼き 天真
ヴィーネ「へいらっしゃい!」
ガヴリール「なにこれ」
元スレ
ガヴリール「天真流…… 任せたぞ?」 ヴィーネ「わかったわ」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1491924362/
ヴィーネ「ガヴじゃない ごめんね、まだ準備中なの」
ガヴリール「久々にヴィーネの家に来てみたら…… なんだこれは?」
ヴィーネ「何って見ればわかるでしょ、たこ焼き屋よ」
ガヴリール「たこ焼き屋って…… なんで急に」
ヴィーネ「ガヴが言ったんじゃない 任せたぞって」
ガヴリール「私が? ……いや言ったかもしれないけど、ただの冗談じゃないかあれは」
サターニャ「ヴィネット!頼まれてたもの獲ってきたわよ!」
ヴィーネ「ありがとうサターニャ、そこに置いといて」
ガヴリール「ん?サターニャ……? それは何だ?」
ヴィーネ「材料のタコよ、サターニャに頼んで獲ってきてもらったの」
タコ「ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"…」
ガヴリール「いやなんかこのタコおかしいだろ 唸ってるし、紫色だし」
サターニャ「魔界の海からの産地直送よ!」
ガヴリール「どんなもん食わそうとしてんだお前ら」
ガヴリール「まさかサターニャまで関わっていたとはな」
サターニャ「ヴィネットがやっと悪魔らしくこの世を支配すると言い出したのよ?応援しないわけにはいかないじゃない!」
ヴィーネ「ありがとうサターニャ 私、絶対世界一のたこ焼き職人になるからね!」
ガヴリール「こいつらアホだろ」
ラフィエル「おじゃまします~」
ヴィーネ「いらっしゃい、ラフィエル」
ラフィエル「どうしたんですかヴィーネさんこれは…… もしかしてイメチェンですか?」
ガヴリール「イメチェンで屋台始める奴なんているのか?」
サターニャ「ヴィネットはたこ焼きで世界を征服しようとしているのよ」
ラフィエル「あらあら、それは面白そうですね 私も協力しますよ~」
ガヴリール「やめろラフィ、そっちへ行くな 私を置いていくんじゃない」
ガヴリール「ていうか『たこ焼き 天真』はやめてくれよ 私の名前を使うんじゃない」
ヴィーネ「だってガヴが天真流って」
ガヴリール「悪かったって、悪かったからやめてくれ」
サターニャ「何で嫌なのよ 自分の名が世界に轟くのよ」
ラフィエル「そのうち天界や魔界にも届くかもしれませんね」
ガヴリール「私の家がたこ焼き屋の名門みたいに思われるじゃないかあ」
ヴィーネ「もう、さっきからガウは文句ばっかりね」
ガヴリール「いや正直理解が追いつかないって言うか」
サターニャ「ふふん、ヴィネットのたこ焼きを食べればそんなことも言ってられなくなるわよガヴリール」
ラフィエル「そんなに美味しいんですか?」
サターニャ「ええ、私が保証するわ」
ガヴリール「お前に保証されてもなあ」
ヴィーネ「じゃあ作るわね」
ガヴリール「おう……」
ヴィーネ「はっ……! とうっ……!」
ラフィエル「ヴィーネさん上手ですね」
ガヴリール「まあ確かに……」
タコ「グオオオオオオッッッ!!!!」
ガヴリール「やっぱ食べたくなくなってきた」
ヴィーネ「できたわ!」
ラフィエル「美味しそうですね~」
サターニャ「でしょ?」
ガヴリール「まあ見た目はな……」
ガヴリール「あのタコが見えてないから」
ヴィーネ「さ、ガヴ 食べてみて」
ガヴリール「あ、ああ……」
ガヴリール(……もう腹を括るしかないか)
ガヴリール(ヴィーネの作る料理だ、まずいことはない……はず)
ガヴリール「いただきます…っ!」
ガヴリール「……」モグモグ
ガヴリール「……」
ガヴリール「……うまい」
ヴィーネ「良かったわ」
ラフィエル「私も頂いてもよろしいですか?」
ヴィーネ「もちろんよ」
ラフィエル「それではいただきます」
ラフィエル「あら、これは本当に美味しいですね」
ガヴリール「魔界のとはいえタコはタコだったな」
サターニャ(ドヤ顔)
ガヴリール「何でお前が偉そうなんだ」
ヴィーネ「ガヴ、これで認めてくれるかしら」
ガヴリール「ああ、うまいのは認めるよ ……でもやっぱり天真って名前は」
ヴィーネ「わかったわ」
ガヴリール「え?」
ヴィーネ「ガヴ、結婚しましょう」
ガヴリール「???」
ヴィーネ「私がガヴに嫁入りして、天真・ヴィネット=エイプリルになれば私が天真流を名乗ってもいいことになるわ」
ガヴリール「何言ってんだお前」
ラフィエル「それはいい考えですね~」
サターニャ「幸せにね、ヴィネット!ガヴリール!」
ガヴリール「お前らもいい加減にしろよ」
ヴィーネ「二人ともありがとう!みんなで協力して天真流を世界に広めましょうね!」
ラフィエル「はい!」
サターニャ「任せなさいよ!」
ガヴリール「もうどうにでもなれ」
それから数年、「たこ焼き 天真」は全国的に有名になり、やがてその名は世界中どころか天界や魔界にも知れ渡ることとなった。
天界の天真家は「たこ焼き 天真」の生みの親の家として知られるようになり、今ではたこ焼きを求める客によって行列が絶えず作られているとか……
ゼルエル「なんで私までたこ焼きを焼いているんだ……?」
おわり

