「勝負よガヴリール!」
ガヴ「ほんっとお前ってこりない……ん?」
ガヴ「この声……」
ヴィーネ「いいから私と勝負しなさい!」
ガヴ「……」
ガヴ「えっ」
ガヴ「どどどどうしたんだよお前!?」
元スレ
ガヴ「お節介なライバル」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1493298459/
ヴィーネ「どうもこうもないわよ、私と勝負しなさいって言ってるの」
ガヴ「いやそんなこと言われても……」
ガヴ「ははーん、分かったぞ。ドッキリだな?」
ヴィーネ「違うわよ、そんな理由ないじゃない」
ガヴ「サターニャがまた魔界通販でなにか使ったとか?」
サターニャ「私がどうしたって?」
ガヴ「おい、サターニャ。はやくヴィーネをなおせ」
サターニャ「は?どうゆーこと?」
ガヴ「どうせお前だろ?ヴィーネにこんなことしたの」
サターニャ「ヴィネットがどうかしたの?」
ヴィーネ「私はどうもしてないわよ」
ガヴ「そんなわけないだろ」
ヴィーネ「だーかーら、はやく私と勝負しなさいって!」
サターニャ「は?ヴィネット何言ってんの?ガヴリールと勝負していいのは私だけよ?」
ヴィーネ「いやいや、あなたこそ何いってんのかしら?ガヴリールのライバルは私だけよ?」
ラフィ「……なんだか面白いことになってますね」
ガヴ「助けてくれよラフィエル」
ラフィ「そう言われましても……」
ラフィ「私にはどうしてこうなったかサッパリで……」
ガヴ「……私にもサッパリだ」
ラフィ「とりあえず経緯を話してもらえますか?」
ガヴ「経緯っていってもほとんどなにもないんだけどな」
ガヴ「ただ昨日ヴィーネだったのが今日来たらサターニャになってたってことだけだ」
ラフィ「……サッパリですね」
サターニャ「ちょっと!何2人で!」
ヴィーネ「仲良さそうに話してるのよ!」
サターニャ「私たちも!」
ヴィーネ「混ぜなさいよ!」
ガヴ「ウザさ2倍だな」
ラフィ「……ですね」
サターニャ「いいから私と勝負よ!」
ヴィーネ「勝負しなきゃなにも始まらないわ……!」
サターニャ「ちょっと!だから!」
サターニャ「わ!た!し!が!勝負するんだって!」
ヴィーネ「アホ悪魔は黙ってなさい」
サターニャ「アホはどっちよ!さっきからあんた言動が痛いのよ!」
ヴィーネ「あんただってさっきから勝負勝負ってうるさいのよ!」
サターニャ「なによ!」
ヴィーネ「なんなのよ!」
ガヴ「喧嘩でもしそうな勢いだ」
ラフィ「サターニャさん、ヴィーネさん」
サタヴィネ「なによ!!」
ラフィ「それでは、誰がガヴちゃんと勝負するかお2人で勝負なされてはいかがですか?」
サターニャ「いいじゃない!」
ヴィーネ「褒めてあげるわ!」
サターニャ「どうせ勝つのは!」
ヴィーネ「私なんだから!」
サタヴィネ「なーはっはっは!」
サタヴィネ「ちょっと!真似しないでよ!」ムキー
ラフィ「……とりあえずあの2人はしばらくは大丈夫だと思います」
ガヴ「そうか?」
ヴィーネ「ジャンケンで勝負よ!」
サターニャ「ふっ……いいわね」
ヴィーネ「じゃあいくわ!」
サターニャ「望むところよ!」
サタヴィネ「ジャーンケーン!」
サタヴィネ「ポンッ!」
サターニャ「勝ったぁぁぁぁ!」
ヴィーネ「……ふっ、何言ってるのかしら?」
サターニャ「あら?負け犬の遠吠えかしら」
ヴィーネ「ジャンケンってのはね、3回勝負って相場が決まってんのよ」
サターニャ「なっ、なんですって!?」
ヴィーネ「あら?そんなことも知らなかったのかしら?」
サターニャ「……ふっ、もちろん知っていたわ!」
サターニャ「では!勝負よ!」
ヴィーネ「勝ったぁぁぁぁ」
サターニャ「ふっ……あま(ry」
サターニャ「ジャンケンってのは5回勝負って(ry」
ヴィーネ「なっ、なん(ry」
サターニャ「あら?知らな(ry」
ヴィーネ「ふっ……(ry」
サタ(ry
ヴィ(ry
ジャンケンポン!ジャンケンポン!
ガヴ「……だな、終わらなそうだな」
ラフィ「うふふ……じゃあヴィーネさんがああなってしまった原因を探しましょうか」
ガヴ「うむ」
ラフィ「……神足通使えますか?」
ガヴ「……やってみる」
ラフィ「では、とりあえずヴィーネさんの部屋へ」
ガヴ「分かった」
シュイン!
ラフィ「……ここがヴィーネさんの部屋」
ラフィ「ガヴちゃんは……おや?」
パンツコウリン、パァァァァ
ラフィ「……」
シュイン!
ガヴ「失敗した」
ラフィ「はい、分かってます」
ラフィ「では、捕まっててくださいね」
ガヴ「おう」ガシッ
シュイン!
ガヴ「ここがヴィーネの部屋……」
ラフィ「パンツはいたらどうですか」
ガヴ「特に変わったところは……」ハキハキ
ガヴ「……あのいかにも怪しい目薬は?」
ラフィ「いかにも……って感じですね」
ガヴ「お、説明書ついてる」
ガヴ「えーと、なになに?」
ガヴ「『悪魔の目薬』悪魔的所業ができないあなたにオススメの商品!1滴この目薬を指すと、1番最初にみた悪魔と同じ性格になります……だってさ」
ラフィ「……天使のような悪魔しかいないここでは……」
ガヴ「うむ、不良品だな」
ガヴ「とりあえずこれのせいでヴィーネはあんな感じになってしまったんだな」
ラフィ「ですね」
ラフィ「いつ戻るかとか買いませんか?」
ガヴ「12時間だ」
ラフィ「12時間……」ゴクリ
ガヴ「12時間の辛抱だな」
ラフィ「頑張ってください!ガヴちゃん!」
ジャンケンポン!ジャンケンポン!
ガヴ「うーい、お前ら、まだやってんのか」
ヴィーネ「あっ!ガヴリール!」
サターニャ「勝負しなさい!」
ラフィ「うふふー、サターニャさんは私と勝負するんですよー?」
サターニャ「え?私はガヴリールと……」
サターニャ「イヤぁぁぁぁぁぁ」
ラフィ「うふふ……」ズザザザ
ヴィーネ「勝負よガヴリール!」
ガヴ「お前勝負しか言わねーのな」
ヴィーネ「い!い!か!ら!」
ヴィーネ「勝負よ!」
ガヴ「あー、分かった分かった」
ヴィーネ「えっ……」パァァァァ
ガヴ「……いつもの恩返しな」
ヴィーネ「?」
ガヴ「……とりあえず何するんだ」
ヴィーネ「勝負といえば……」
ヴィーネ「ゲーセンにきまってるでしょ!」ババーン
ガヴ「え?あ、あぁ、そう」
ガヴ「ここが新しく出来たと噂の……」
ヴィーネ「さあ!入るわよ!」
ガヴ「……人多いな」
ヴィーネ「えーと、対戦用ゲームはっと……あっ、あれは!」
ガヴ「なんだ?」
ヴィーネ「め、メロンパンのぬいぐるみ!」
ガヴ「……欲しいのか?」
ヴィーネ「べ、別に欲しくは……」モジモジ
ガヴ「……はぁ、しゃーねぇなぁ、やってやるよ」
ヴィーネ「えっ……」パァァァァ
ガヴ「……いつもの恩返しな」
ヴィーネ「?」
ガヴ「……ほい」
ヴィーネ「……!」パァァァァ
ガヴ「喜んで貰えて良かったよ、で対戦用ゲームは……」
ヴィーネ「あっ、ありがとう!」
ガヴ「……お前」
ヴィーネ「えっ?なに?」
ガヴ「いや、何でもない」
ヴィーネ「え?あぁ、そう?」
ガヴ「これとかいいんじゃねーの?」
ヴィーネ「エアホッケー!1回やってみたかったのよねー!」
ガヴ「これなら勝敗つくしやってみっか」
ガヴ「負けた方が奢りな」
ヴィーネ「分かったわ!」
ヴィーネ「秘技!超高速移動!」シュシュシュシュ
ヴィーネ「ふはははははは!!」
…………………………………………………
ヴィーネ「……負けた」ポロリ
ガヴ「お前さ、あんなんで勝てると思ってんの?」
ヴィーネ「まぁいいわ!次はあれよ!」
ガヴ「え、パンチングマシーン?それは……」
ヴィーネ「あら?逃げるのかしら?」
ガヴ「……はぁ、まあいいか」
ガヴ「下界のバカヤロー!」ポコーン
ヴィーネ「い、1キロってあんた……」プププ
ガヴ「うっ、うるせえよ!」カァァァ
ヴィーネ「グラサンのバカヤロー!」
グラサン「……」クシャンッ
グラサン「?」ズズッ
ガヴ「お前も大したことないのな」
ヴィーネ「おかしいわね、前やった時はもっと良かったはずだけど、まあ勝ちは勝ちよ」
ガヴ「はいはい」
ヴィーネ「……これは?」
ガヴ「あー、これはメダルゲームだな、あの機械でお金をメダルに変えるんだ」
ヴィーネ「ふーん、変えてくるわね」
ヴィーネ「1000円でメダル10枚にしかならないのね……」
ガヴ「……そんなわけ……お前ホント馬鹿だな」
ヴィーネ「馬鹿って何よ!」
ガヴ「よく見ろ、それはメダルじゃなくて100円だ」
ヴィーネ「……!」
ガヴ「お前がやったのはメダル貸出じゃなくて、両替」
ヴィーネ「騙したわね!」
ガヴ「1体誰が」
ヴィーネ「待ってなさい!リベンジしてくるわ!」
ガヴ「だから誰に!」
ヴィーネ「変えてきたわ!さっそくやりましょう!」
ヴィーネ「一瞬でなくなっちゃった!」
ガヴ「……お前適当にいれすぎなんだよ」
ヴィーネ「ちょっと!私の1000円は!?」
ガヴ「……はぁ、私も変えてくる、待ってろ」
ガヴ「いいか?大事に使えよ?」
ヴィーネ「分かったわ!」ドバババ
ガヴ「待て!」
ヴィーネ「……なに」
ガヴ「大事に使えと言っている」
ガヴ「こういうのはな、ここ!ここのタイミングでいれると……ほら、メダルの山が崩れていっぱい落ちるんだよ」
ヴィーネ「や、やるじゃない!」キラキラ
ガヴ「うん、こんな感じだ、やってみろ」
ヴィーネ「わかったわ!」
ヴィーネ「……千円でなかなか遊べるものなのね」
ガヴ「あぁ、そうだな」
ヴィーネ「もうこんな時間だわ」
ヴィーネ「今日はありがとね、ガヴリール」
ガヴ「……」
ヴィーネ「それにしてもこんなに付き合ってくれるなんて珍しいわね」
ガヴ「それは……日頃の恩返しだよ」
ヴィーネ「……ねぇ、ずっと恩返しって言ってるけど……」
ガヴ「あー、お前の中のお前に言ってんだ」
ヴィーネ「?」
ガヴ「分からないならいい」
ヴィーネ「ま、いいか!じゃあまた明日ね!」
ガヴ「おう!」
ガヴ(途中から勝負のことなんか忘れてたな……)
ガヴ(ヴィーネの姿をしたサターニャ……まあ楽しかったな)
ガヴ(……これって一体誰と遊んだということになるんだ?)
ガヴ「……」
ガヴ(難しい事はいいか!……どうせ明日の登校になったらもどってるんだし)
ガヴ(寂しくなんか……ないぞ、うん、断じてない)
翌朝
ガヴ「おはよー」
ヴィーネ「あ、ガヴおはよー」
ガヴ(……戻ってるのか)
ヴィーネ「……?どうしたの?」
ガヴ「……いや、なんでも」
ヴィーネ「……そう?」
ヴィーネ「あ、そういえば、ちょっとサターニャがおかしいのよ」
ガヴ「?」
サターニャ「あ、ガヴ~、おはよー!」
ガヴ「……!?」
サターニャ「あー!もうガヴ~、リボン歪んでる!」
ヴィーネ「えっ!ホントだ!女の子なんだから身だしなみちゃんとしなきゃ……」
ガヴ「……ラフィエル」
ラフィ「はい?なんでしょう」
ガヴ「おまえ、あの目薬使ったのか?」
ラフィ「うふふー、知りませんよー?」
ラフィ「……」シュイン!
ガヴ「あっ!ラフィエル!待て!」
サターニャ「あ、ちょっと!ガヴ!どこいくの!?」
ヴィーネ「ほら!ネクタイ歪んでる!ちゃんとしてから行きなさい!」
ガヴ「……やっぱ」
ガヴ「サターニャはサターニャ、ヴィーネはヴィーネが一番だな」
サターニャ「ほら、暴れるから服が乱れてる……」クドクド
ヴィーネ「たまには髪の毛もちゃんと……」クドクド
ガヴ「だからさ……」
ガヴ「もう戻ってくれよぉぉぉぉ」
おわり
37 : 以下、\... - 2017/04/27(木) 22:27:41.739 IzwmP6ml0 32/33綺麗なガヴィーネを書きたかったんです!
ありがとうございました!
38 : 以下、\... - 2017/04/27(木) 22:28:09.689 IzwmP6ml0 33/33誰か教えて
これはガヴサタ?ガヴィーネ?