ガヴリール「よく来てくれたな、ヴィーネ」
ヴィーネ「ガヴから遊びの誘いなんて珍しいわね」
ヴィーネ「いつも日曜日はネトゲで忙しいなんて言ってるのに……」
ガヴリール「んー、今日はちょっと、ヴィーネに付き合ってほしい事があってな」
ヴィーネ「付き合ってほしい事……?」
ガヴリール「ああ、実は最近、将来の事について考えていてな」
ガヴリール「私達も高校を卒業すると就職なり進学なりしないといけないじゃん?もし、就職するのであれば絶対にキツイ仕事とかやりたくないんだよ」
ヴィーネ「……社会を舐めすぎよ」
ガヴリール「まぁまぁ、話は最後まで聞けって、それでさ、どうせやるなら自分に向いた、特技や趣味と関係のある仕事とかしたいじゃん?」
ヴィーネ「そうね、自分の好きなことでお金を稼げたら素敵だと思うわ」
ガヴリール「そうそう、それで、私ゲームとか好きだから、最近趣味で作ったりしてるわけだよ」
ヴィーネ「……ガヴも結構色々考えてるのね」
ガヴリール「見直した?」
ヴィーネ「まぁ、ちょっとだけ」
元スレ
ヴィーネ「ガヴリールコレクション……?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1496578079/
ガヴリール「そして、今回ヴィーネを呼んだ理由は他でもない、私の作ったゲームをプレイして欲しいんだ」
ヴィーネ「なるほど」
ガヴリール「テストプレイなんかでバグは潰したし、もう完成品と言っても過言では無いだろう」
ガヴリール「そこで、作者目線じゃなく、プレイヤーからの意見も聞きたいと思ってな」
ヴィーネ「ゲームなんて滅多にしないからわからないけど、ガヴの将来の為だもの、協力させて貰うわ」
ガヴリール「さっすがヴィーネ、話が早いな」
ガヴリール「じゃあヴィーネ、ちょっとスマホ貸して」スッ
ヴィーネ「いいけど、何に使うの?」
ガヴリール「スマホ向けのゲームだしな、PCに繋いでインストールするんだよ」
ヴィーネ「へぇ、そんなこともできるんだ……」
ガヴリール「まぁ、無理してやらなくていいからな、時間がある時にちょっとずつ進めてくれればいいから」
ヴィーネ「そうね、家に帰ったらちょっとやってみるわ」
ガヴリール「…………」ニヤリ
……【ヴィーネ宅】
『ガヴリールコレクションの世界にようこそ!まずはあなたの名前を聞かせてね!』
ヴィーネ「ガヴリールコレクションって、また凄い名前ね」
ヴィーネ「えっと、名前名前……っと」
『あなたの名前はヴィーネさんですね!』
『これから選ぶのはあなたの冒険のパートナーです!お好きなガヴリールを選んでください!』
【★★】ランドセルガヴリール(火)
【★★】体操服ガヴリール(水)
【★★】ジャージガヴリール(風)
ヴィーネ「な、何これ、色んなコスチュームのガヴ……!?」
ヴィーネ「うわぁ、どれも可愛いわね、どのガヴにしようかしら……」ドキドキ
……
ヴィーネ「とりあえずランドセルガヴリールを選んだわ、後から他のガヴも手にはいればいいんだけど……」
ドーン‼
魔王ガヴリール『はっはっはー!この世界は私の物だー!』
姫ガヴリール『きゃあー!助けて!ナイトガヴリールー!』
魔王ガヴリール『ふふふ、助けを呼んでも無駄だ!ナイトガヴリールは私が倒したからな!』
ヴィーネ「……この声、全部ガヴがアフレコしてるのかしら……」
女神ガヴリール『大変!姫ガヴリールが魔王ガヴリールに拐われてしまいました!早く助けないと天界の秩序が乱れちゃいます!』
女神ガヴリール『ヴィーネさん!あなたにはガヴリールマスターの素質があります、最強のガヴリールを味方につけ、魔王ガヴリールを討つのです!!』
『GET!ガヴリールストーン×5!』
『早速プレミアムガチャリールを回してみましょう!!』
ヴィーネ「なるほど、こうやって仲間を増やしていくのね」ポチッ
ドンッ‼
『【★★★★★】メイドガヴリール(光)』
ヴィーネ「なにこれかわいい」
……
『ステージ4―3、クリア!!』
ヴィーネ「ふぅ、時間を忘れプレイしちゃったわ」
ヴィーネ「それにしてもこのメイドガヴリール強いわね、全部この娘一人でクリアしちゃってるじゃない」
ヴィーネ「もう少し難易度の高いクエストは……ん?」
ヴィーネ「イベントクエスト、ドラゴンガヴリール降臨……?」
ヴィーネ「わぁ、クエストで手にはいるガヴリールなのにレアリティが★★★★★じゃない!」
ヴィーネ「これは手に入れるしかないわ!早速挑戦よ!」
『ドラゴンガヴリール降臨!(高難易度クエスト)』
ヴィーネ「スタミナ消費は大きいけど大丈夫、勝てばいいのよ、勝てば……」
……
『パーティが全滅しました、メニュー画面に戻ります』
ヴィーネ「……まさかコンテニューしても勝てないなんて」
ヴィーネ「一体どうなってるのよ!ストーリーモードならメイドガヴリールだけで攻略できてたのに!」
『パーティを強くするためには、プレミアムガチャリールを回してみよう!』
ヴィーネ「……あっ、そういえばストーリーやってるときに溜まったガヴ石が……」スッ
所持ガヴリールストーン×50
ヴィーネ「うん、これだけあれば十分ね……」
★★★ガヴリールの靴下
★★★ガヴリールのカップ麺
★★★ガヴリールの枕
★★★制服ガヴリール(水)
★★★ガヴリールの箸
★★★★ガヴリールの杖
★★★ミニガヴリール(風)
★★★寝巻きガヴリール(闇)
★★★ガヴリールのつまようじ
★★★ガヴリールドロップアウトDVD1巻
ヴィーネ「ちょ、ちょっと!ガチャリールでキャラクター以外が排出されるなんて聞いてないわよ!?」
ヴィーネ「それにキャラクターのほうは全部★三つ……いやまぁ、可愛いけど……」
ヴィーネ「これじゃドラゴンガヴリールは攻略できないわ、降臨時間は明日の夜までなのに、どうやっても間に合わない……」
ヴィーネ「一体どうすれば……」
……【学校】
ガヴリール「ふわぁぁぁぁ、眠……」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「ヴィーネ、おはよう」
ヴィーネ「あっ、ガヴ、おはよう……」グッタリ
ガヴリール「どうしたんだヴィーネ、珍しく元気ないじゃん」
ヴィーネ「昨日ゲームしてたら、ちょっと夜更かししちゃって……」
ガヴリール「あー、ありがとなヴィーネ、私のためにわざわざ」
ヴィーネ「ううん、いいのよ、好きでやってることだから」
ガヴリール「よっし、じゃあヴィーネのパーティ見せてくれよ、開発者の私が直々にアドバイスをくれてやる」
★★★★★+メイドガヴリール(光)
★★★+制服ガヴリール(水)
★★★+寝巻きガヴリール(闇)
ガヴリール「おお、全員レベルマックスの覚醒済み!やるじゃんヴィーネ!」
ヴィーネ「でしょ、私の自慢のパーティよ」
ガヴリール「それにこのメイドガヴリールは凄いな、このゲーム、星5の出現率は1%なのに……」
ヴィーネ「そ、そんなに低いの……?」
ガヴリール「ああ、まさに神引きだな、こんないいの引くなんてヴィーネは運がいいなぁ……」
ヴィーネ「……でも、このパーティじゃドラゴンガヴリールが倒せなくて……」
ガヴリール「あー……」
ガヴリール「なぁヴィーネ、一応、こういうサービスもやってるんだけどさ」スッ
ヴィーネ「……有償ガヴリールストーン?」
ガヴリール「ストアでリリースしてるわけじゃないから通常のゲームとは違ってキャリア決済やplayカードでは課金できないようになってるんだ」
ガヴリール「代わりに、このゲーム内で20桁の英数字を入力することによってゲーム内で使用することのできる有償ガヴリールストーンを購入することができる」
ガヴリール「しかし、英数字20桁と言っても当てずっぽうで入力したとしてもガヴリールストーンが入手できるわけではない、じゃあどうやって有償のガヴリールストーンを手にいれられるかって?」
ガヴリール「それがこれ、ガヴリールコードだ、私のゲーム用口座に入金してくれた奴に、有償ガヴリールストーンが手に入るコードがメールを通して自動で送られるようになっている」
ガヴリール「あまりおすすめはしないが、ヴィーネ程の引き強ならちょっとくらい課金してみるってのも1つの手段だと思うぞ」ニッコリ
ヴィーネ「とりあえず、一万」
ガヴリール「まいどっ♪」
……
…
『ドラゴンガヴリール討伐クリア!』
★★★★★ドラゴンガヴリール(火)
★★火のガヴリール進化石
★★火のガヴリール進化石
ヴィーネ「ちっ、泥枠進化石かよ、マジクソだわ」
ヴィーネ「つーかドラガヴスキルマ遠すぎ、マジ泥率糞よね」
ヴィーネ「こないだ引いたバニーカヴのおかげでモチベ保ててるけど、降臨周回プレイはマジで苦行……」
バニーカヴリール『うぅ、ジロジロ見るなぁ……っ』
ヴィーネ「……」ツンツンツンツン
バニーカヴリール『ひゃあっ!?どこさわっ……』
バニーカヴリール『ひゃあっ!?どこさわっ……』
バニーカヴリール『ひゃあっ!?どこさわっ……』
バニーカヴリール『ひゃあっ!?どこさわっ……』
バニーカヴリール『ひゃあっ!?どこさわってんだよ……っ!』
ヴィーネ「ふふっ、連打するとなんかエロい……」ニヤニヤ
【大型アップデート!ガヴコレサマーフェスティバル!】
ガヴリールコレクションをプレイ中の天使、悪魔の皆様に重大告知です
この度は皆様のおかげで合計DLユーザー数5人を達成しました!
本日午後より、アップデートを実施します、詳細はこちら↓
*細かいバグの修正
*一部キャラクターの上方修正
*スク水ガヴリール★★★★★(水)の実装
*オンライン協力クエストの実装
ヴィーネ「きた!スク水ガヴきたこれ!」
ヴィーネ「……ていうか、オンラインプレイ実装って、これ他にユーザーいたのね……」
……
『所持ガヴリールストーン×400』
ヴィーネ「とりあえず2万いれてきたわ、これでスク水ガヴ一体はでるはずね」
ヴィーネ「ふふっ、期待に胸が高鳴るわ、早速10連っと……」ポチッ
シュイイイイイン………
ヴィーネ「あああああああ!!紋章銀色じゃない!!爆死確定!!」
ヴィーネ「うう、なんでこのゲームは昇格演出ないのよ!引く前から結果がわかっちゃうじゃない!」
★★★★犬ガヴリール(風)×3
★★★ガヴリールの爪×2
★★★★★ガヴリールの弓×2
★★★ガヴリールのスニーカー×2
★★★★軍服ガヴリール(火)×1
★★★ガヴリールの枕×5
★★★★★ガヴリールのPC×1
★★★ガヴリールの枝毛×1
★★★角ガヴリール(闇)×1
★★★★ガヴリールのパンツ×2
ヴィーネ「ああああああ!!!!くそっ!!爆死!!大爆死!!」
ヴィーネ「てか新キャラ絞りすぎじゃない!!なによこれ!?ユーザー舐めてんの!?」
ヴィーネ「そもそもキャラ以外の高レア出過ぎ!!キャラ絞りすぎ!!」
ヴィーネ「何よこれ!!私の二万返しなさいよ!!!!」ドンッ
……
ヴィーネ「……まぁいいわ、気を取り直してオンラインマルチに潜ってみましょう」
ヴィーネ「ドロップ、経験値なんかはマルチプレイによる恩恵があるみたいだし、その辺は良調整よね」ポチッ
『真夏の!ガヴリールフェスタ!(高難易度クエスト)』
ヴィーネ『よろしくおねがいします』
タップリン『よろろです~』
ヴィーネ『あと一人待ちます?』
タップリン『過疎ゲーだし、だれもこないですよ(笑)』
ヴィーネ『じゃあ、二人で行きますか』
タップリン『ですです』
ヴィーネ「って、よく見たらこの人スク水ガヴじゃない!それもスキルレベルMAX!!」
ヴィーネ「糞金持ちが、こういう奴が一番ムカつくのよ……!!」ギリッ
ヴィーネ『スク水ガヴ羨ましいですー、いくら使いました?』
タップリン『私、無課金です!w』
ヴィーネ『またまた~、スキルマまでしてるじゃないですか(笑)』
タップリン『貯めてた無償石で60回回したら5体でました』
タップリン『ちなまだ始めて一週間w』
ヴィーネ『そのアピールいる????』
タップリン『おこ?(笑)』
ヴィーネ『別に』
タップリン『てかヴィーネさんガヴフェスに堕ガヴですか』
ヴィーネ『うん』
タップリン『それ、マルチじゃ結構迷惑かけません?(笑)(笑)』
ヴィーネ『なんか刺あるよね、君』
タップリン『ブーメラン(笑)』
ヴィーネ「……ふぅーーっ、ふぅーーーーっ……」イライラ
『『神の右腕』が入室しました』
神の右腕『よろしく頼む』
タップリン『よろろです~』
ヴィーネ『よろしくおねがいします』
タップリン『右腕さん、星3キャラ……w』
神の右腕『寝巻きのガヴリール、かわいいだろ』
ヴィーネ『わかる』
タップリン『そーいう問題じゃないんだよなぁ』
タップリン『一応高難易度クエだからさ、それは流石にダメでしょw』
ヴィーネ『じゃあ退室すれば?』
タップリン『お前がしろや課金雑魚!w』
神の右腕『私が悪かった、喧嘩はやめて』
ヴィーネ「なんで5人しかいないユーザーの中のこんなキチガイがいるのよ……」
『真夏の!ガヴリールフェスタ!クエクリア!』
ヴィーネ『お疲れ様でした』
タップリン『乙ですー』
神の右腕『お疲れ様』
タップリン『寄生は楽で良いなw』
神の右腕『寄生って?』
ヴィーネ『そういうのやめよ』
タップリン『お前もだよ(笑)』
ヴィーネ『暴言スクショとったから』
ヴィーネ『一応通報な』
タップリン『やってみろ雑魚(笑)私運営と仲いいから垢BAN食らうのはお前w』
ヴィーネ『あっそ』
タップリン『お前みたいな糞カス敵じゃないから(笑)』
神の右腕『平和にいこう』
ヴィーネ「明日はガヴに相談ね、流石にこれは見過ごせないわ……」
……
ガヴリール「よく来たなヴィーネ、ゲームは順調か?」
ヴィーネ「ええ、最初よりかなり強くなったわ」
ガヴリール「そうかそうか、楽しんでもらえて何よりだ」
タプリス「……月乃瀬先輩?」
ヴィーネ「あら?タプちゃんも来てたのね」
ガヴリール「ああ、タプリスにも私のゲームのテストプレイに付き合ってもらってるからな」
タプリス「ですです」
ヴィーネ「……なるほど」
ヴィーネ「あのねガヴ、この間実装されたオンライン協力クエストについての相談なんだけど」
ガヴリール「あーあれね、どうだった?」
ヴィーネ「システムは凄く面白いと思うわ、でも、ちょっとマナーの悪い暴言プレイヤーがいて……」
タプリス「天真先輩の作ったゲームで迷惑プレイなんて許せません!!一体どこの誰ですか!!」
ガヴリール「うーむ、思い当たるのはサターニャあたりか……」
ガヴリール「スクショとかあるなら見せてくれよ、キャラ名で特定できるからさ」
ヴィーネ「これなんだけど……」スッ
ガヴリール「……ん?」
ガヴリール「……タップリンってこれ」
タプリス「……っ!?」ビクッ
ガヴリール「このアカウントタプリスのやつじゃん」
ヴィーネ「えっ」
タプリス「ま、まさか、あのマルチ部屋にいたのは月乃瀬先輩……」
ヴィーネ「タプちゃんまさか……」
ガヴリール「……なるほど、タプリスが私の家に訪ねてきたのもおかしいとは思っていたが、そういうことだったか」
タプリス「あわわわ……」
ガヴリール「タプリスもヴィーネと同じ事を言っていたからな、マナーの悪い荒らしプレイヤーがいるとかなんとか……」
ヴィーネ「……タプちゃん」ジトッ
タプリス「まっ、待ってください天真先輩!私と悪魔、どっちの言うことを信じるつもりですか!!」
タプリス「暴言を吐かれたのは私です!信じてください!」
ガヴリール「……ヴィーネ側には証拠がある」
タプリス「……」
ガヴリール「お前には何かあるか?」
タプリス「……無いです」
……
ガヴリール「タプリスには罰として、私の仕事を手伝って貰うことになった、異論はないな?」
ヴィーネ「ないわ」
タプリス「……ないです」
ガヴリール「まぁ、仕事って言っても難しいことじゃない、ただ、写真を撮らせて貰うだけだ」
タプリス「写真……?」
ガヴリール「このゲームに登場する様々なコスチュームを着た私、かなりの種類がいるが、一体誰がイラストを書き下ろしていると思う?」
ヴィーネ「……ガヴじゃないの?」
ガヴリール「いや、私は絵なんて書けない、じゃあどうやってキャラクターを用意したか、それはだな……」
ガヴリール「私自身がコスプレをして、それを写真に撮っていたんだ!」
ヴィーネ「!?」
タプリス「!?」
ヴィーネ(バニーガールガヴも、スク水ガヴも、おむつガヴも、全部自分で着ていたっていうの……!?)
タプリス(凄く興奮します!!!!)
ガヴリール「と、ここまで言えばわかるだろ?タプリス」
ガヴリール「私だけじゃマンネリ気味なんだよ、流石にバリエーションも減ってくる訳だ」
ガヴリール「そこで、お前をキャラクターとして起用してやろうと思ってな、光栄に思ってくれたまえよ」ニッコリ
タプリス「……まぁ、天真先輩のお役に立てるのであれば、私も嫌じゃないです」
ガヴリール「そう言ってくれると思っていたよ」
ガヴリール「早速だけどこれを着て写真を撮らせてくれ、来週のアプデで早速追加するからさ」スッ
タプリス「な、ななっ!なんですかこの水着!こ、こんなのただの紐じゃないですか!!」カァァァ
ガヴリール「悔しいことに私よりもお前の方が出るとこ出てるから絵になるんだよ、これからはおいろけ担当として頑張ってもらう」
ガヴリール「迷惑行為の償いをするんだろ?誠意を見せろよ」
タプリス「うぅ……」グスッ
ヴィーネ「悪魔だ……」
……
タプリス「もうお嫁にいけません……」グスッ
ヴィーネ「大丈夫よタプちゃん、大丈夫……」ナデナデ
ガヴリール「ふふふ、このエロ水着タプリスにはこわれ性能のスキルをくっつけて課金兵共からたっぷり搾り取ってやる……」
タプリス「ふぇ……」
ヴィーネ「気にしないでタプちゃん、あのゲームのユーザーは私達しかいないわ」
ヴィーネ「皆女の子なんだし、そこまで気にしなくてもいいわよ」
タプリス「月乃瀬先輩……」グスッ
ガヴリール「あー、それなんだけどな」
ガヴリール「angelplaystoreの審査が通ったから来週からは天界で正式にリリースされると思う」
ガヴリール「ちなみに言うと魔界phone版も今年中にリリース予定だ」
タプリス「」
……
ガヴリール「ふふふ、DL数も順調に増えてるな、このまま一生ゴロゴロして暮らせるくらいの資金が貯まればいいなぁ……」
タプリス「て、天真先輩……っ!この体制は流石に……」モジモジ
ガヴリール「おっ、いいね、その表情頂き!」パシャッ
ヴィーネ「凄い、もう10万ダウンロード達成だなんて……」
ガヴリール「ほんと、タプリスのおかげだよ、私の貧相ボディじゃここまでユーザーの取得はできなかっただろう」
ガヴリール「天界男子のシコネタとしてここまで優秀な人材はいない」
ヴィーネ「ちょ、ちょっとガヴ、これは流石にやりすぎなんじゃ……」
ガヴリール「……なぁヴィーネ、あいつの顔を見ろ」
タプリス「は、はへぇ……私のこの姿が皆に見られてりゅ……っ」トロン
ヴィーネ「……」
ガヴリール「な?」
ヴィーネ「……うん」
こうしてリリースされたスマホ専用ゲームアプリ、ガヴリールコレクション改は、瞬く間に天界中に知れ渡った
しかし、ゲーム内に登場するキャラクターの格好があまりに卑猥すぎるということで、青少年の教育に携わる大天使達の間で問題となり、配信後わずか一ヶ月でサービス終了となった
ガヴリール「はぁ、なぁにが不健全だよ、私は天使らしく男共を救済してやってたってのに……」
タプリス「て、天真先輩、も、もっとえっちな下着とかないんですか……?」モジモジ
ガヴリール「あー、そういえばお前のためにスッゴいやつ買ってきてたんだよ、前がスケスケの……」
タプリス「……私のために、ですか?」
ガヴリール「ほら、今日ってさ、タプリスの誕生日じゃん?」
ガヴリール「だからその……ん、まぁ受け取ってくれよ」スッ
タプリス「天真先輩……っ」キュンッ
タプリス「ありがとうございます!大切に使いますね!」
ガヴリール(タプリスが何かに目覚めてしまった……)
完