男「わぁ!!」姉「うわぁ!?」
姉「男くんかぁ…びっくりしたよぉw」
男「…」
~料理を作る姉~
姉「ふーふふーふふーん♪」
男「わぁ!!」
姉「うわぁ!?」
姉「なんだ男くんかぁ…もうびっくりするよ~w」
男「…」
~風呂掃除をする姉~
姉「ふーふふーふふーん♪」
男「わぁ!!」
姉「うわわわ!」ドサッ
姉「いたたた…男くん、びっくりして湯船に落ちちゃったよw」
男「…」
元スレ
妹「一日だけ彼女のふりしろって?ふざけんなよ!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1496395046/
~洗濯物を干す姉~
姉「ふーふふーふふーん♪」
男「ぎぃやあああああああ!」
姉「きゃああああああ!」ドサッ
姉「なんだまた男くんか~最近は驚かすのが好きなのかな?」
男「…」
男「わぁ!!」
姉「ヒィィ!」
男「…」
姉「もう~どうしたの?お姉ちゃんびっくりして寿命縮んじゃうよw」
男「…」
~テレビゲームをする妹~
妹「そっちじゃないから!そっち!ちがーう!」
男「わぁ!!」
妹「ぎゃああああ!」
妹「おいクソ兄ちゃん驚かすなよ!最悪やられたじゃん!死ね!」
男「…」
男「なあ妹」
妹「うるさい二度と話しかけるな!」ピコピコ
男「やっぱり怒るよなぁ」
男「妹、姉ちゃんが怒ったとこ見たことある?」
妹「はぁ?…まあないけど」
男「だろ」
妹「それがなに?」
男「姉ちゃんが怒ったとこ見たくない?」
妹「…」
妹「お兄ちゃんまさかお姉ちゃん困らせたりする気じゃないよね」
男「…」
妹「…ちょっと見てみたい」
男「お前さ、姉ちゃんが怒りそうなこと、なんか思い当たりない?」
妹「うーん、私もお姉ちゃんとか仲良いけど正直何が好きとかも知らないしねー」
男「そうか、じゃあお前は何されたらむかつく?」
妹「私は~寝ようとしてる時に起こされたらむかつく!」
男「なるほど、いいアイデアだな」
妹「いやアイデア出したわけじゃないから!私はそれがムカつくってだけだから!」
妹「でも、もしやるなら私もついていく…」
妹「兄ちゃんがお姉ちゃんを過剰に困らせたりしないように見張っとくためだから!」
~就寝時間~
姉「それじゃお姉ちゃん寝るね~二人とも夜更かししちゃダメだよ~」
妹「はーい」
10分後
コンコンガチャ
男「姉ちゃん入るよ」
姉「男くん?どうしたの?」
男「あれ、姉ちゃん本読んでたの?」
姉「あーうん、でも丁度寝ようと思ってて、どうかしたの?」
男「いや、丁度いいからその本貸してよ」
姉「あ、読みたかったの?いいよ、はいどうぞっ」
男「うんそれじゃ」
姉「おやすみー」
20分後
ガチャ
男「姉ちゃん」
姉「う…うーん」
男「姉ちゃん姉ちゃん」
姉「ん?あ、あれぇ…男くーん?」
男「姉ちゃん本読んだよ」
姉「あーそうなんだね…読むの早いんだね…」
男「うんそれじゃ」
姉「おやすみね…」
10分後
ガチャ
男「姉ちゃん」
姉「ふにゃぁ…」
男「姉ちゃん、おい姉ちゃん」ユサユサ
姉「うぅ…んん?あれぇ?男くん?」
男「姉ちゃん、明日の天気予報みた?」
姉「天気予報?見てないよ?」
男「明日は晴れるんだって」
姉「?そ、そうなんだね…」
男「どうしてもそれを伝えたくて、それじゃ」
姉「うむぅ…おやすみ…」
10分後
ガチャ
男「姉ちゃん」
姉「zzz」
男「姉ちゃん姉ちゃん」
姉「むうう…んんん」
男「姉ちゃん姉ちゃん姉ちゃん」
姉「んんんっ…ん?あるぇ?また男くん?」
男「ゴキブリ出たししばらくこの部屋いるわ」
姉「えぇ?男くん怖かったの?」
男「うん」
姉「ふふふ…いいよ~…お姉ちゃん寝ちゃうけど、誰かいてくれた方がいいもんね…」
姉「zzz」
男「姉ちゃん!」
姉「んんん男くーん…どうしたのー」
男「漫画読んでもいい?」
姉「うん、いいよー…」
姉「うぅ…むにゃむにゃ」
男「わぁ!!」
姉「んんっ!…男くーん、うーんんん…」
姉「…むにゃむにゃ…ぅぅ…」
男「姉ちゃん寝るの!?寝るの!?」ユサユサ
姉「んんん~…寝させてよぉぉ…」
姉「うぅ~ん……zzz」
男「わああああ!寝ないで姉ちゃああああん!わああああ」
姉「…うぅぅぅ…」
姉「もう…男くんうるさいよっ」ビシッ
男「いたっ!」
姉「…あっ!」
姉「男くんごめんっそこに顔があるなんて分からず叩いちゃった…」
男「いやいいよ…」ガチャ
姉「あっ…」
男「おい見たか妹」
妹「うるさいよっだって、初めて聞いたよあんなの」
男「でもほんの一瞬だったな、もっと継続的な怒りが見てみたい」
妹「いやもういいでしょ…心痛いよ」
男「妹、姉ちゃんの趣味とか知らない?」
妹「知らないよ…お姉ちゃんいっつも料理してるもん」
男「なるほど料理が趣味か」
妹「そういうつもりで言ったんじゃないからね!」
~次の日~
姉「二人ともおまたせー今日のご飯ねーオリジナルのお好み焼きなのー」
妹「へ~すっごーい」
妹「いただきまーす」
姉「どうかな?」
男「うわぁ…これなに使った?」
姉「えっ、えーと細切れのお餅とアボカド入れてみたのっ」
男「おえっ、分かってないなあ姉ちゃんは、多分俺が作ったほうが旨いね」
姉「あっそうかな…」
妹「…」
男「もっと卵と水入れろよパサパサだなぁ、料理やったことない俺の方が多分上手く作れるな~」
妹(自分が専門的に努力してることを初心者に知ったようにバカにされると誰でも怒るって兄ちゃんは言ってたけど…)
姉「…男くん」
姉「やっぱりそう思う?ごめんねまたお料理練習するね!」
男「…」
妹「いや…美味しいよお姉ちゃん!」
姉「ほんと?ありがとう、もっと美味しくできるように頑張るね」
~食後~
男「やっぱり人が一番怒るのって、罪を犯しても責任を感じないヤツを見た時じゃないか」
妹「まだやるの?」
男「これでダメなら諦めよう」
~昼~
プルルル
姉「あれ、男くんから電話だ」
姉「もしもし?」
男「…もしもし姉ちゃん?今買い物中?」
姉「今終わって、帰るとこだよ~」
男「家が燃えた、火事だよ」
姉「えっ!?火事!?」
男「俺が家で打ち上げ花火打ったせいなんだけどさ、とりあえず来てよ」
姉「ええっなんでそんなこと…すぐ行く!」
男「これで、俺たちは家が見えないくらいのとこで姉ちゃんを待って」
男「姉ちゃんが来たら俺がシラを切るような演技をするから」
妹「そこまでして怒らせたいんだ…」
男「現実味出すためにお前もこいよ」
妹「分かってるよ…」
姉「はぁはぁはぁ…」スタスタスタ
姉「男くん大丈夫かな…そういえば妹ちゃんは…」
姉「もう少しっ」タッ
おばさん「あら姉さん、どうしたのそんな急いで…」
姉「あっ、こんにちは、私のうちが燃えてるってホントですか!」
おばさん「え?いやそうは見えなかったけどどうして?」
姉「えっ?…そうですか、それじゃ、私の弟と妹をどこかで見ませんでした?」
おばさん「んー?あぁ…今日は見かけてないわねぇ」
姉「そうですか…」
おばさん「気になってるんだけど、あなたの家って両親がほとんど帰らなくて三人で暮らしてるんですってね」
妹「あれ?あそこにいるのお姉ちゃんだよ」
男「ほんとだ、何か話してるぞ」
男「見に行こう」
おばさん「あなたはいいとしてあの二人は将来ロクな人間になるって思えないわ」
姉「あ、あの…」
おばさん「たまに近所を歩いていてみかけるけども、やっぱり親のいない人間の子って感じね」
おばさん「あなたも可哀想ね、せめて信用できるような子が弟妹にいてくれれば楽だっただろうにね~」
おばさん「将来あの子たちが犯罪なんかしたら、その度あなたにも責任が問われたり…」
姉「そんなことない!」
おばさん「え?」
姉「私の家族に、信用できなかったり、犯罪を起こしたりするような人はいないです!」
姉「妹ちゃんも男くんも、根が優しくて常識あるいい子なんです!」
おばさん「そ…そう、そういえば私用事あるし行くわね…」
姉「…」
~家~
姉「あれ?家は燃えてない…」
姉「中は…」
ガチャ
妹「姉ちゃんおかえりー」
男「…」
姉「あれ!?男くんどうして?」
男「おかえりー」
姉「男くん、火事は?」
男「いや、なんか寝ぼけてたみたい」
男「家は全然なんともないから」
姉「じゃ、じゃあ二人とも大丈夫なんだね?」
妹「うんっ」
姉「よかった…」
姉「妹ちゃん、泣いてる?」
妹「え?泣いてないよ、なんで泣くの」
男「姉ちゃん、今日はお好み焼きがいい」
姉「分かった!今日は普通の作るね」
男「いや前食べたオリジナルの作ってよ」
おわり