サターニャ「……は?」
サターニャ「なにそれまたいつもの冗談よね」
サターニャ「笑えないわよ」
ラフィエル「冗談じゃありません」
ラフィエル「サターニャさん、もう別れましょう」
元スレ
ラフィエル「もう、別れませんか?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1496236907/
サターニャ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
サターニャ「私が何かしたなら謝るから!」
ラフィエル「そういうことではないんです」
ラフィエル「サターニャさんは私の思った通りの方でしたし」
ラフィエル「何か不満があったわけではないんです」
サターニャ「じゃあなんでっ!」
ラフィエル「なんていうんでしょう」
ラフィエル「飽きちゃった、とでも言うんでしょうか」
サターニャ「飽き……?」
ラフィエル「サターニャさんとお付き合いをしてわかったことなんですが」
ラフィエル「私は手に入らないうちの方が楽しいみたいなんです」
ラフィエル「手に入らないものを手に入れようとするのがたまらなく楽しいんです」
ラフィエル「だから、手に入った途端に」
サターニャ「もう聞きたくない!」
ラフィエル「すいません、自分でも最低なことを言ってるのは承知です」
サターニャ「あ、あんたの方から告白してきたじゃない!」
ラフィエル「そうですね」
ラフィエル「サターニャさんの事が好きだったので」
ラフィエル「今も変わらず好きですよ」
サターニャ「な、なんでよ……」
サターニャ「ね、ねえ!」
サターニャ「もうどうにもならないの!?」
ラフィエル「すいません」
ラフィエル「私の気持ちは揺るぎません」
サターニャ「あ……ぅ……」
サターニャ「あんたのこと本気で好きになって……」
サターニャ「ばかみたい」
サターニャ「私だけ本気だったなんて」
ラフィエル「違います!」
ラフィエル「私だって本気でサターニャさんの事を愛していました」
サターニャ「でも、別れたいんでしょう?」
ラフィエル「……はい」
サターニャ「ほら」
サターニャ「やっぱり好きだったのは私だけじゃない」
ラフィエル「っ! だから!」
サターニャ「……ごめんなさい」
サターニャ「わかってる、わかってるから」
サターニャ「私だってこんなこと言いたいわけじゃなくて……」
サターニャ「ちょっと落ち着かせてほしい」
ラフィエル「はい」
ラフィエル「時間はいくらでもありますから」
サターニャ「……」
サターニャ「ねえ」
ラフィエル「はい」
サターニャ「私から告白するっていうのはどう?」
ラフィエル「それは素敵ですね」
サターニャ「そしたらまた付き合ってくれる?」
ラフィエル「それはたぶんないです」
サターニャ「っ」
サターニャ「……なんでよ」
サターニャ「なんなのよ……」
サターニャ「もうわけわかんない……」
ラフィエル「すいません……」
サターニャ「謝んないでよ」
サターニャ「謝るくらいなら全部嘘でしたって言って」
ラフィエル「……」
サターニャ「……」
サターニャ「もう、付き合ってくれないのよね」
ラフィエル「はい」
サターニャ「じゃあ結婚するっていうのは?」
ラフィエル「すいません……」
サターニャ「そりゃそうよね」
サターニャ「はぁ……」
ラフィエル「サターニャさん、今日は一旦お話を終えませんか?」
ラフィエル「また後日落ち着いてお話をしましょう」
サターニャ「……そうね」
サターニャ「それがいいわね」
でも、その後日が来ることはなかった。
完