ラフィエル「肝試しにいきましょう!」
ガヴリール「おー、いいな」
ヴィーネ「え……肝試し……?」
サターニャ「……」
ヴィーネ「肝試しは……」
サターニャ「ヴィ、ヴィネットが行かないなら私も止めとこうかな……」
ラフィエル「……」
元スレ
ラフィエル「肝試しにいきましょう!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1495803221/
ラフィエル「怖いんですか?」
サターニャ「へ?」
ラフィエル「大悪魔ともあろう方が」
ラフィエル「まさか肝試し程度で恐怖を感じているんですか?」
サターニャ「そ」
ラフィエル「そ?」
サターニャ「そんなわけないじゃない!行くわよ!行けばいいんでしょ!?」
ラフィエル「はい♪」
ヴィーネ「わ、私は……」
ガヴリール「やっぱ夏のイベントといえば肝試しだよな~」
ラフィエル「ですね~」
ヴィーネ「……イベント」
ガヴリール「これなしでは夏を語れないよな」
ラフィエル「そうですね~」
ヴィーネ「あぁ、もう!分かったわよ!行くわよ!」
ガヴリール「よし、決定だ」
ガヴリール「じゃあ21時に私の家の前に集合で」
…………………………………………………
…………………………………………………
ヴィーネ「……一応来たけど」
ヴィーネ「本当に行くの?」
ガヴリール「あったりまえだろ、今さら引き返すかよ」
サターニャ「あ、あら?ヴィネット?怖いのかしら?」
ヴィーネ「わ、私こういうの苦手で……」
サターニャ「ふ、ふーん?」
ラフィエル「サターニャさんも怖いんですか?」
サターニャ「……いや、私に怖いものなんて存在しないわ」
ラフィエル「あら、そうですか」
ガヴリール「よし、着いた」
ガヴリール「ここが幽霊が出ると噂の」
ヴィネサタ「えっ!?」
ガヴリール「……幽霊が」
ヴィネサタ「……」ガクガク
ガヴリール「……とりあえずこれがルートだ」ポイッ
ラフィエル「ルートまで作って……ガヴちゃん、ノリノリですね」
ガヴリール「……とりあえず、誰から行こうか」
ヴィーネ「ひ、1人ずつ行くの!?」
ガヴリール「……そのつもりだが」
ヴィーネ「……」ガシッ
ヴィーネ「……やだ」
ヴィーネ「ガヴといく……」
ガヴリール「……はぁ、まあいいか」
ガヴリール「お前らはどーすんの?」
サターニャ「わ、私は1人でも大丈夫なんだけど、ラフィエルが怖いかなーって」
ラフィエル「私は大丈夫ですよ?」
サターニャ「ま、またまた~、内心ビクビクなんじゃないの?」
ラフィエル「いえ?」
サターニャ「……」
サターニャ「……と、いうわけで私はラフィエルと一緒に行くわ」
ガヴリール「何がというわけだ」
ガヴリール「いいのか?ラフィエル」
ラフィエル「はい!」
ガヴリール「……じゃあ、行くぞ、ヴィーネ」
ヴィーネ「う、うん……」
ガヴリール「お前らも後からついてこいよ」
サターニャ「わ、分かったわ」
ラフィエル「はーい」テカテカー
ガヴリール(……ラフィエルの様子が)
ガヴリール(……ま、いいか)
ガヴリール「……」テクテク
ヴィーネ「……」ビクビク
ガヴリール「……怖いのか?」
ヴィーネ「……うん、私ほんとダメなの」
ガヴリール「……そっか」
ヴィーネ「悪魔なのに……とか思ってる?」
ガヴリール「いや、思ってないよ」
ヴィーネ「ガヴ……!」
ガヴリール「元から悪魔だなんて思ってないしな」
ヴィーネ「」
ラフィエル「……」テクテク
サターニャ「……」ビクビク
ラフィエル「……サターニャさん、怖いんですか?」
サターニャ「……いいえ?」
ラフィエル「ふふっ、そうですか」
サターニャ「ちょっと、今なんで笑ったの!?」
ラフィエル「ふふふ、なんでもないですよー?」
サターニャ「……」
ラフィエル(サターニャさん、本当に怖いんですね……)
ラフィエル(だって、さっきから)
ラフィエル(私の手を……)
サターニャ「……」ギュー
ラフィエル(まさかサターニャさんの方から握ってもらえるなんて……)
ラフィエル(これはこれで手繋ぎデートみたいで素敵ですね♪)
サターニャ「ちょ、ちょっとなんか言いなさいよ!ラフィエル!怖いじゃない!」
ラフィエル「……怖いんですか?」
サターニャ「あっ!いや、怖くないわよ?」
ラフィエル「……そうですか」
ラフィエル(……)
ラフィエル「あっ!サターニャさんの後ろに!!!」
「ぎゃあああああああああ」
ヴィーネ「!!!」ビクッ
ガヴリール「……サターニャの声」
ガヴリール「やっぱりラフィエルのやつ、なんかしやがったな……」
ヴィーネ「……」ダキッ
ガヴリール「……ヴィーネ?」
ヴィーネ「……」ギュー
ガヴリール「……歩きづらいんだけど」
ヴィーネ「……」ムギュー
ガヴリール「……ちょっと1回離れて」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……ヴィーネ?」
ヴィーネ「だ、だめ、離れられない」
ガヴリール「は、はぁぁぁ?」
ヴィーネ「……」ペタッ
ガヴリール「……はぁ」
ガヴリール「……もう帰るか?」
ヴィーネ「……」コクコク
ガヴリール「……そうするか」
ガヴリール「もしもし、ラフィエル?私たちもう帰る……」
ガヴリール「え?ラフィエルたちももう帰るの?」
ガヴリール「……じゃあ、出発点で集合な。一緒に帰ろう」
ガヴリール「……」
ヴィーネ「……」
ガヴリール「……ごめんな、ヴィーネ」
ガヴリール「こんなにお化けが無理なのに連れ出してしまって」
ヴィーネ「……大丈夫」
ヴィーネ「……歩きにくくない?」
ガヴリール「……歩きにくいけど、まあ大丈夫」
ヴィーネ「……私こそごめんね」
ガヴリール「いや、いいよ」
ガヴリール「……お?あれは……ラフィエルか?」
ラフィエル「あれ?ガヴちゃん」
ラフィエル「その状況……もしかしてヴィーネさんも」
ガヴリール「……あぁ」
ガヴリール「……サターニャ」
サターニャ「な、なによ!?」ギュー
ガヴリール「ぷっ」
サターニャ「何笑ってんのよ!?」ダキッ
ガヴリール「お前もお化け怖かったんだな……ぷぷっ」
サターニャ「そ、そんなわけないじゃない!」
ガヴリール「……それにしても悪魔組全滅か」
ヴィーネ「うっ……」
サターニャ「ぐっ……」
サターニャ「そ、そんなこと言ったらあんた達だって全く天使らしくないじゃない!少しは天使らしく……」
ガヴリール「……ラフィエル」
ラフィエル「……はい」
ラフィエル「では、サターニャさんはここでお留守番をお願いしますね♪」
サターニャ「ご、ごめんなさいいいいい」ムギュー
ラフィエル「く、苦しいですサターニャさん……」
ガヴリール「……ははっ」
ヴィーネ「ふふっ」
ガヴリール「……よし!」
ガヴリール「じゃあ肝試しは終わり!」
ガヴリール「帰るか!」
ラフィエル「ですね!」
ガヴリール「……」テクテク
ガヴリール「なぁ、ヴィーネ」
ヴィーネ「ん?」
ガヴリール「……まだ離れられないのか?」
ヴィーネ「……」コクリ
ガヴリール「……そっか」
ヴィーネ「……ガヴ」
ガヴリール「ん?」
ヴィーネ「肝試し……怖かったけど」
ガヴリール「怖かったけど?」
ヴィーネ「……ガヴがいてくれて、良かった」
ガヴリール「はっ、何言ってんだよ」
ヴィーネ「……そうね……でも、ありがとね」
ガヴリール「……おう」
ラフィエル「……」ジーッ
ラフィエル「……サターニャさん、私に感謝の言葉とかは……」
サターニャ「……元はといえばあんたのせいでこんなことに」
ラフィエル「……」
サターニャ「……ま、まぁありがとね、おかげで……」
ラフィエル「……!はい!」
ガヴリール「……で、この後どうすんだ?」
ヴィーネ「こ、このあと?」
ガヴリール「私の家に泊まってくか?どうせもう1人じゃ寝れなーいとかいうだろ?」
ヴィーネ「……!!」パァァァ
ヴィーネ「う、うん!泊まる!」
ガヴリール「おっけーおっけー」
サターニャ「ら、ラフィエル……わ、私もあんたの家に泊まってあげても」
ラフィエル「……分かりました」
ラフィエル「シングルベッドしかないですが、いいですか?」
サターニャ「……!もちろんよ!」
ラフィエル「じゃあ決定ですね!」
サターニャ「……ありがとね、ラフィエル」
ラフィエル「……それは1回聞きました」
ラフィエル「……大丈夫ですよ!」
ラフィエル「それと……」
ラフィエル「……ごめんなさい、サターニャさんがまさかあそこまで怖がってたなんて」
サターニャ「……あんたが謝るなんて珍しいわね」
サターニャ「……でも、大丈夫」
サターニャ「……それほど怖くなかったしね」
ラフィエル「……ふふっ、また強がりを」
サターニャ「……あんたのおかげよ」
ラフィエル「サターニャさん……」
ラフィエル「……」
ガヴリール「……よし、じゃあ私たちはここで」
ラフィエル「あ、さよなら!」
ガヴリール「ほーい、バイバーイ」
ガヴリール「気をつけろよ、サターニャ。寝てる時に襲われないように」
サターニャ「ふっ……もう私はお化けなんか怖くないわ……」
ガヴリール「お化けにじゃねーよ」
サターニャ「……?ほかに誰が」
ラフィエル「さっ、さぁ、帰りましょう!サターニャさん!」
サターニャ「え、ええ……」
ガヴリール「……まぁなんだ」
ガヴリール「なんだかんだ行って楽しかったよな」
ガヴリール「……今度は、最後までいこうぜ!」
ラフィエル「もちろんです!」
ヴィネサタ「……」
ラフィエル「あれ?」
ガヴリール「どうしたんだ?」
ヴィネサタ「に……」
ガヴラフィ「に?」
ヴィネサタ「二度と行くかぁぁぁ!!」
おわり
33 : 以下、\... - 2017/05/26 22:04:50.183 bxgrKksH0.net 22/22夏なので。
ありがとうございました!
本当にお化けに遭遇してしまう的なやつ