ヴィーネ「それCMでやってるやつよね?ガヴもそういうの興味あるんだ」
ガヴリール「いや、適当に買ったんだけど」
サターニャ「(なんで適当に買ったやつが私と同じになるのよ!)」
ヴィーネ「そういえばサターニャも同じやつ持ってなかった?」
ガヴリール「え、まじか」
サターニャ「そそそそんなわけないでしょ!なんであんたと同じやつなんか」
ガヴリール「ならよかった」
ヴィーネ「まだ開けてないじゃない、塗ってあげようか?」
ガヴリール「いやリップくらい自分で塗れるわ!」
元スレ
ヴィーネ「あら、ガヴがリップクリームなんて珍しいわね」ガヴリール「そうか?」サターニャ「(私のと一緒なんだけど!)」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490949770/
休み時間
ラフィエル「今日のガヴちゃん、なんだか色っぽいですね」
ガヴリール「そんなことないだろ」
ヴィーネ「リップしてるのよ!あのガヴが!」
ガヴリール「なんでヴィーネが嬉しそうなんだよ」
ラフィエル「とっても似合ってますよガヴちゃん、
どうしたんですか?気になる人でもできましたか?」
ヴィーネ「え」
ガヴリール「んなわけないだろ、唇が荒れてるから使ってるだけ」
ラフィエル「良かったですね、ヴィーネさん!」
ヴィーネ「な、何がよ!」
サターニャ「(さっきリップしちゃった…目そらしとこ)」
ラフィエル「…もしかしてサターニャさんもリップしてますか?」
サターニャ「ギクッ‼」
ヴィーネ「やっぱり持ってたのね、それガヴのと同じよね?」
サターニャ「あ、そうだった!?気付かなかったわ!」
ガヴリール「よりによってサターニャと同じリップとはな」
サターニャ「こっちのセリフよ!間違えて私のやつ使わないでよね!」
ガヴリール「誰が使うか、心配なら自分のやつに名前書いとけよ」
サターニャ「良い考えね…」カキカキ
ヴィーネ「書くんだ」
放課後
ガヴリール「あれ」
ヴィーネ「どうしたの?」
ガヴリール「リップ落としちゃった」
ヴィーネ「えっ、買ったばっかりなんでしょ?」
ガヴリール「そうだな、でもまた買うからいいよ」
ヴィーネ「そういう考え良くないわよ!付き合うから探しましょ」
ガヴリール「え~、めんどくさい」
ヴィーネ「いいから!」
ーーーーー
サターニャ「リップ落としちゃった…」
サターニャ「こんなところにあったわ!」
サターニャ「良かった、けっこう気に入ってたのよね」ヌリヌリ
サターニャ「!? これ私の名前書いてない…って事は」
ヴィーネ「あれ、サターニャどうしたの?」
サターニャ「ヴィネット!?ガヴリールも!」サッ
ガヴリール「いま何か隠さなかった?」
サターニャ「べべ別に!それよりもどうしたの?」
ガヴリール「リップ落としちゃってさ、探してた」
ヴィーネ「もし見つけたら教えてくれる?」
サターニャ「し、仕方ないわね!」
ガヴリール「お前なんでそんなに目泳いでんの」
サターニャ「なっ何でもないわよ!!」ダッ
ガヴリールヴィーネ「?」
ガヴリール「あったぞヴィーネ」
ヴィーネ「ほんと?良かったわね」
ガヴリール「…ってなんだよこれサターニャのじゃん、名前書いてある」
ヴィーネ「サターニャも落としてたのね」
ガヴリール「だから様子が変だったのか」
ヴィーネ「明日渡してあげましょう」
ガヴリール「私のはもう見つからないな、新しいの買うよ」
ヴィーネ「同じやつにするの?」
ガヴリール「もっと安いのでいいかな、何で?」
ヴィーネ「あのリップ似合ってたから…」
ガヴリール「…あっそ」
サターニャの家
サターニャ「持ち帰っちゃった…」
サターニャ「あのとき返せば済んだのに、
いやでもそしたらガヴリールがそれを使って…」
ラフィエル「サターニャさーん」ピンポーン
サターニャ「!?」ビクッ
ラフィエル「遊びに来ました~」
サターニャ「い、今忙しいのよ!」ガチャ
ラフィエル「なんだか顔が真っ赤ですけど、熱でもあるんですか?」
サターニャ「いたって普通だから!心配ないから!」
ラフィエル「もしかしてガヴちゃんのリップとサターニャさんのが混ざっちゃったとか…」
サターニャ「」
ラフィエル「(当たっちゃった…)」
ラフィエル「で、それがガヴちゃんのリップですか…
ちなみにサターニャさんのやつは?」
サターニャ「…見つからなかった」
ラフィエル「ガヴちゃんが拾って使ってたりしてたら面白いですね」
サターニャ「いや名前書いてあるから」
ラフィエル「そうでしたね、残念です」
サターニャ「何がよ!」
ラフィエル「ちなみにサターニャさんはそれ使ったんですか?」
サターニャ「さ、さすがに使ってないわよ!」
ラフィエル「ですよね、ガヴちゃんとの間接キスになってしまいますからね」
サターニャ「か、か、か///」
ラフィエル「あ…」
サターニャ「で、どうすればいいのよ」
ラフィエル「新しいリップを買って、それを拾ったことにしてガヴちゃんにあげるのはどうでしょう
元のガヴちゃんのやつは処分すればいいかと」
サターニャ「なるほど…」
ーーーーー
サターニャ「買ってきたわ!」
ラフィエル「あれ、なんで2つ買ってきたんですか?」
サターニャ「はい、あんたに」
ラフィエル「えっ」
サターニャ「こんなくだらない事に付き合ってもらったお礼というか、なんというか」
ラフィエル「サターニャさん…」
サターニャ「何よ」
ラフィエル「お気持ちは嬉しいのですが、全く同じものじゃなくてもよかったのでは?」
サターニャ「し、仕方ないでしょ!急いでたのよ!」
翌日
ガヴリール「サターニャ、昨日お前のリップ拾ったぞ」
サターニャ「ガヴリール、あんたのリップ見つけたわよ!」
ガヴリールサターニャ「えっ」
ヴィーネ「なんだ、サターニャも見つけてくれてたのね」
サターニャ「か、感謝しなさいよね!」
ガヴリール「できればもうちょっと早く見つけてほしかったな
昨日同じやつ買っちゃったんだ」
ヴィーネ「あんたもうちょっと感謝の気持ちを…」
ガヴリール「んじゃこの昨日買ったやつはヴィーネにあげる」
ヴィーネ「え、いいの?」
ガヴリール「ほら」
ヴィーネ「お、お揃いね」
ガヴリール「そだな」
ヴィーネ「(早速塗ってみよう)」ウキウキ
ヴィーネ「ど、どうかな?」
ラフィエル「ヴィーネさん素敵です!」
ガヴリール「そういえばサターニャ、拾った私のやつ使ってないだろうな」
サターニャ「そ、そんなことするわけないでしょ!!」ガタッ
ガヴリール「おい押すな…あっ!」ズテッ
ヴィーネ「わっ」
ラフィエル「きゃっ」
バラバラ
サターニャ「なんかいっぱい床に落ちたわよ」
ガヴリール「…おい、何で全く同じリップが4つもあるんだよ」
ヴィーネ「み、みんなお揃いだったのね…奇遇ね」
ガヴリール「言ってる場合か!」
ラフィエル「サターニャさんのやつだけ分かりますね、名前書いてあります」
ガヴリール「残りどうするんだよ!」
サターニャ「(名前書いておいてよかった)」
おわり