サターニャ「速っ!見えなくなっちゃった…」
サターニャ「しかし、ついにあいつの弱点を見つけてしまったわ…まさかカエルが怖いとはね」
サターニャ「今こそ恨みを晴らす時!覚悟しなさいよラフィエル!」
サターニャ「…まあ、最近はあんまり変な事もしてこないんだけど」
サターニャ「いえ、油断は禁物ね。鉄は熱い内に打て、よ!」
元スレ
サターニャ「ちょっと待ちなさいよラフィエル~♪」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490376289/
翌日の放課後
サターニャ「ラフィエル!一緒に帰らない?」
ラフィエル「あ…」ドキッ
ラフィエル「ええ、是非」ニコッ
サターニャ(その天使のような悪魔の笑顔も、今日までよ!)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
テクテク
サターニャ「ね、ちょっとあそこの公園に寄ってこない?」
ラフィエル「はい!」
ラフィエル(…♪)ドキドキ
サターニャ「あ、そういえばそこの池」
ラフィエル「?」
サターニャ「なんでも凄く珍しい魚が見れるらしいわよ。池の主よ、主!」
ラフィエル「まあ!見たいです見たいです~」ススッ
サターニャ「…そう、もうちょい奥がいいわ。もうちょい…そうそう、そこに立って」
ラフィエル「ん~、濁っていてよく見えませんね~」
サターニャ(…今よ!)
サターニャ「わ"っ!!!」シャウト
ラフィエル「わ!び、びっくりしました。どうしm…」
ゲコオオオオオオゲコゲコゲコオオオオ(濁った沼からおびただしい数のカエルが飛び出す)
ラフィエル「」
サターニャ「かかったわねぇ!ここは大きな音を立てると反応したカエルが大量に現れるという、(話の都合上)素晴らしい場所よ!」
サターニャ「あんたにとってはまさに悪魔的スポットと言えるわね!」
ゲコゲコオオオオオオゲゲコオオオオオ(ラフィの足元付近を覆い尽くすカエル達)
ラフィエル「…」
サターニャ「あらぁ、あまりの事で声すら出せないようね?ナーハッハ……ハ?」
ラフィエル「…う…」ジワッ
サターニャ「ら、ラフィエ
ラフィエル「うええええええ~~ん!><」ポロポロ
サターニャ「!!」
ラフィエル「びええええええええええええ~ん!><」ポロポロポロポロ
サターニャ「あ、そ、その、ごめ、えと、ちょ、か、カエル!散れ!帰れ(カエルだけに)!」バッバッ
ゲコオオオオオゲコオオオオオ(不服そうに池に戻るカエル一同)
ラフィエル「ひぐ…ひぐ…」グスングスン
サターニャ「あう…ご、ごめんラフィエル!あ、あの、とりあえず…」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
サターニャ家
サターニャ「はい、カフェオレ」コトッ
ラフィエル「…ありがとうございます」泣き腫らした目
サターニャ「あの…今日はごめんなさい」ペコッ
サターニャ「洒落にならなかったわ。おふざけのつもりだったの。ラフィエルがあそこまでカエルが苦手とは知らずに…」
ラフィエル「…」ズズッ
ラフィエル「…美味しいです」
サターニャ「そ、そう?おかわりもあるわよ」
ラフィエル「私、本当にカエルはダメで…」
ラフィエル「小さい頃、外で両親とはぐれた事があって」
ラフィエル「雨の日でした。泣いてる私の耳に、ずっとカエル達の声が聞こえていました」
ラフィエル「それから、どうしてもその時の事を思い出すんです」
サターニャ「…ごめんなさい」シュン
ラフィエル「いいんです。私がこれまでサターニャさんにしてきた事を考えると、当然の報いです」
サターニャ「いや、まあそれは…うん」
ラフィエル「ふふ、おあいこです」
サターニャ「怒ってない?」
ラフィエル「怒るも何も…でも、そうですね」
サターニャ「?」
ラフィエル「私が泣いたのは、カエルが怖かったのは勿論あるのですが、それだけではなくて」
ラフィエル「悲しかったから、なんです」
サターニャ「悲しかった?」
ラフィエル「はい」
ラフィエル「今日、サターニャさんから一緒に帰ろうって声をかけられた時」
ラフィエル「すごく…嬉しかった」
サターニャ「!」ドキッ
ラフィエル「初めてなんですよ?サターニャさんから誘ってくれたのって」
サターニャ「そ、そうだったかしら」
ラフィエル「いつも私から近づいて、本当は迷惑なんじゃないかって、そう思ってて」
サターニャ「そんな事…」
ラフィエル「だからカエルが出てきて、サターニャさんの狙いを理解した時」
ラフィエル「やっぱりそうなんだって。私と帰りたかったわけじゃなかったんだって」
ラフィエル「そう考えると…すごくすごく悲しくなりました」シュン
サターニャ「!///」ドキッ
サターニャ(な、なんかさっきからラフィエルの奴…///)
ラフィエル「サターニャさんはガヴちゃん達には色々つっかかるのに、私には、どうせ…」イジイジ
サターニャ(…か…///)
ラフィエル「そうですね、私の気持ちが弄ばれた事については…」
ラフィエル「…少し、怒ってるかもです」ムスッ
サターニャ(か…可愛い///)
ラフィエル(私ったら何を…久しぶりに思いっきり泣いた事で、心まで子供っぽくなったのでしょうか)
ラフィエル(サターニャさんを困らせるような事言って…これ以上はダメですね)
ラフィエル「な、なんて冗談です。もう大丈夫ですから」
ラフィエル「そろそろ私はこの辺で…」スクッ
ガッ
ラフィエル「?」
サターニャ「…」
ラフィエル(腕を掴まれました)
ラフィエル「さ、サターニャさん?」
サターニャ「あんたって…か、可愛いのね///」カアッ
ラフィエル「!?///」ドキッ
サターニャ「ラフィエル、聞いて」
サターニャ「あんたの事迷惑だなんて、これっぽっちも思ってないわ」
サターニャ「そりゃガヴリールは私のライバルだし、ヴィネットは色々助けてくれるし」
サターニャ「私から絡みにいく機会もしばしばあるわ」
サターニャ「けど、ラフィエルは…そっちから話しかけてきてくれるじゃない?」
サターニャ「そりゃ悪のりが過ぎる事はあるし、最初の方なんかは、悪魔みたいな奴だって思ってた」
サターニャ「けど、結局なんだかんだ退屈しないわ。嫌いだなんて思った事、一度だって無い」
ラフィエル「サターニャさん…」
サターニャ(というかむしろ、この胸の痛みは…///)ドキドキ
サターニャ「不安にさせたのならごめんなさい。私ももっとラフィエルと話したいし…」
サターニャ「これからは、ちょっと覚悟してよね?」ニッ
ラフィエル「…」ジワッ
サターニャ「て、え!?ま、また…」
ラフィエル「違います…嬉しくって、安心しちゃって」グスン
ラフィエル「えへへ…なんだか私、完全にキャラ崩壊しちゃってますね」ニコッ
ラフィエルの涙があまりにも美しくて
ラフィエルの笑顔があまりにも愛しくて
気がつくと私は…
ラフィエル「サターニャ…さん?」
彼女を、押し倒していた
サターニャ「ラフィエル、可愛い…」ドキドキ
ラフィエル「あ…」ドキドキ
サターニャ「キスしていい?」
ラフィエル「…」コクッ
サターニャ「ん…」スッ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄
 ̄
私たち
好きなことだけして
生きてくと決めたの
あなたも 劣等 Let's try ドロップアウト
かしこ!(完)