…【学校】
ラフィエル「…………はぁ」
ラフィエル(まさかサターニャさんが風邪を引いて学校をお休みするなんて思いませんでした…)
ラフィエル(こんなにも退屈な一日はひさしぶりです、何か面白いものはないでしょうか…)
ラフィエル「…………」トボトボ
…………
ガヴリール「やばい、遅刻遅刻!!つーかもう昼休みじゃん!」バタバタ
ガヴリール「今日だけは遅刻しないってヴィーネと約束してたのに…!」ダッ
ガヴリール(…階段の最後の段だっ!このまま走って曲がればすぐに…っ!)クルッ
ラフィエル「………はぁ」スッ
ガヴリール「ラ、ラフィエル!?」
ガヴリール(まずい、死角からラフィエルがっ!!)
ラフィエル「…っ!?ガ、ガヴちゃん!?」
ドンッ
元スレ
ラフィエル「うっかりガヴちゃんとキスしてしまいました」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1490202896/
チュッ…………
ガヴリール「ん、んむぅ………」
ラフィエル「………んっ…」
ガヴリール(あれ?なんだこれ?ラフィエルの顔がすぐ近くに…)
ラフィエル(ガ、ガヴちゃんが覆い被さるように私の上に…)
ガヴリール「………………ぷはっ」
ラフィエル「ガ、ガ、ガヴちゃん……!?い、いきなりそんな…」カァァァ
ガヴリール「………………えっと」
ガヴリール「ごめんラフィエル、そんなつもりじゃなかったんだ」
ラフィエル「わ、私のほうこそすみません、少し上の空でした…」ドキドキ
………………
ヴィーネ「ガヴリール!!あんたまた遅刻して……」ワナワナ
ヴィーネ「明日は絶対に遅刻しないって、昨日約束したじゃない!!」
ガヴリール「ご、ごめんヴィーネ、どうしても朝起きられなくてさ………」モジモジ
ヴィーネ「………………?」
ヴィーネ「ガヴ、なんか顔赤くない?」
ガヴリール「い、いや別に何でもないんだ、ちょっと走ったから赤くなっただけで…」
ヴィーネ「…ふーん、まぁいいわ、私のノート見せてあげるから今日の授業分おさらいしなさい」
…
ラフィエル「………………」ソワソワ
ヴィーネ「あら、ラフィエル、今日はサターニャがお休みだから退屈そうね」クスッ
ラフィエル「そ、そうなんですよ~、まさかサターニャさんが風邪を引くなんて思ってもいませんでした…」
ラフィエル「………………」チラッ
ガヴリール「……………っ」フイッ
ラフィエル(ガヴちゃん、さっきのことを気にしてるんでしょうか…?)
ガヴリール(な、なんか恥ずかしくて目を合わせられない…)
…
ラフィエル(そういえばガヴちゃんって私の事をどう思ってるんでしょうか…?)
ラフィエル(天界でもあまり話すほうではなかったですし、今でも二人で遊ぶことも中々ない…)
ラフィエル(これまであまりガヴちゃんと会話をしてきませんでしたが、私ってガヴちゃんと仲良しなんでしょうか…?)
ラフィエル(さっきの廊下での出来事以来、ついガヴちゃんの事を意識してしまいます…この感情は一体…)
ラフィエル「…………」
ラフィエル(今日の放課後、学校の外でガヴちゃんに会ってみますか…)
……【ガヴリール宅】
ガヴリール「………………」カチカチ
ガヴリール「…………あっ」
ガヴリール「くっそ、また負けたよ、なんか集中できねぇー」
ガヴリール「やめだやめ、寝よ」ゴロッ
ガヴリール「………………」
ガヴリール(今日、学校でラフィエルとキス、したんだよな…)
ガヴリール(なんでもないただの事故のはずなのに、なんでこんな意識してしまうんだろ…)
ピンポーーーン
ガヴリール「ん?誰だろ…」ムクッ
………
ガヴリール「ラフィエルが一人で私の家に遊びに来るなんて珍しいな、ていうか初めてじゃないか?」
ラフィエル「えへへ、たまにはガヴちゃんと二人でお話したいなー、と思いまして…」
ガヴリール「まぁ、いいけどさ、汚い部屋だけど適当にくつろいでよ」
ラフィエル「はい、適当にくつろいじゃいます」ゴロン
ガヴリール「……」
ガヴリール(なんか寝転がってるラフィエルって珍しいな……)
ガヴリール「………………」ジーッ
ラフィエル「……ガヴちゃん?」
ガヴリール「………………」ジーッ
ラフィエル「…………」
ラフィエル(ガヴちゃんからの熱い視線を感じます、これは一体どういうメッセージなんでしょうか…)
ラフィエル「ガヴちゃん?どうしたんですか…?」
ガヴリール「いや、ラフィエルってエロい体してるよなーって思って…」
ラフィエル「…んなっ!?」カァァァ
ガヴリール「私が男だったらこんなに無防備に寝転がる女子がいたら手を出しちゃうかも」ニヤニヤ
ラフィエル「ガ、ガヴちゃんっっ!!」
ガヴリール「冗談だって」
ラフィエル「むうぅ、ガヴちゃんはいつもそんなえっちなこと考えてるんですか…?」ジトッ
ガヴリール「そんなわけないじゃん、たまに考えるけど」
ラフィエル「や、やっぱり考えてるんじゃないですか!」
ラフィエル「もしかしたら今日のお昼のあれも…」
ガヴリール「ち、違うってあれは本当に事故なんだよ!!」
ラフィエル「本当ですか?さっきのガヴちゃんの発言を聞くと信用できません…」
ガヴリール「マジであれは急いでたんだよ、それにラフィエルだって前みてなかったじゃんか」
ラフィエル「それは、そうですけど…」
ラフィエル「やっぱり納得できません、私、初めてだったんですから…」プイッ
ガヴリール「どうすりゃいいんだよ……」
ガヴリール(今日のラフィエルはやけに感情的だな、何かあったのか…?)
…
ラフィエル(なんだかガヴちゃんと話してると胸の中がもやもやします…)
ラフィエル(あのお昼の出来事以来、ずっとガヴちゃんの事ばかり考えてて…)
ラフィエル(頭がどうにかなっちゃいそうです…!)
ラフィエル「………………」ドキドキ
ガヴリール「…なぁラフィエル」
ラフィエル「な、なんですか?」ビクッ
ガヴリール「ラフィエルってこれまで誰かと付き合ったりしたことあるの?」
ラフィエル「…ないですよ、あまりそういったものには興味がなかったので…」
ガヴリール「ふーーーん」
ラフィエル「………………」ドキドキ
ガヴリール「………………」
ラフィエル(な、何だったんですか今の質問は!続きはないんですか!?)
…
ラフィエル(…ずっと感情を隠していたつもりでしたがもう限界です、私のガヴちゃんへの気持ち、きっと友達とは別の何かです…)
ラフィエル(いつも面倒くさそうにしてる仕草、誰かに媚びるようなこともなく常に自然体で、時折見せてくれる不器用な優しさ…)
ラフィエル(やっぱり、私はガヴちゃんの事を…)
ガヴリール「どうした、ラフィエル、さっきから口数が少ないぞ?」
ラフィエル「………ガヴちゃん」
ラフィエル(私は自分の気持ちから逃げません、伝えたいことはすぐにでも伝える、それが私のやり方です…!)
ラフィエル「私はガヴちゃんの事が好きです」
ガヴリール「……は?」
ラフィエル「………………」ドキドキ
ガヴリール「…………うーん」ポリポリ
ガヴリール「それってもしかしてあれ?愛の告白?」
ラフィエル「はい」
ガヴリール「…………そっか」
ラフィエル「………お返事をください」
ガヴリール「そうだなぁ…」
ガヴリール「とりあえずラフィエル、今日は泊まっていけよ、私はもう少しお前の事が知りたい」
…、
………………
チュンチュン
ラフィエル「ガヴちゃん…………」ギュッ
ガヴリール「…………ふぅ」
完
35 : 以下、\... - 2017/03/23 03:39:06.944 3smsGp5s0.net 15/15終わり
すまんねむい