あやめ速報-SSまとめ-

4月1日 快晴

今日から学校が始まった。天使さんも同

じクラスだった。とても嬉しかった。一

緒に話しをした。なんていい子なんだろ

う。将来こんな子みたいになりたいな。

4月3日 快晴

今日は天使さんはお休みのようだ。大丈

夫なのだろうか？

4月5日 快晴

彼女はまだ休んでいる。そろそろ心配に

なってきた

4月6日 快晴

心配が限界を超えて、今日彼女のお家に

寄ることに決めた。彼女の姿は変わり果

てていた。どんな生活をすればこんな風

になるのだろう。とりあえずは元気そう

で安心した。

4月7日 快晴

やはり姿は変わってもガヴはガヴだ。

彼女の心にも天使らしい1面は残ってる

ようで安心した。それにしても部屋が汚

い。こんな部屋で暮らして不快ではない

のだろうか。

4月8日 晴れ

今日から私はガヴの世話をすることに決

めた。友達として見過ごせない。あんな

部屋で過ごしてたらいつかは病気になっ

てしまう。彼女は私が守ってあげなくち

ゃ。

4月10日 晴れ

今日は学校で新しい友達ができた。最初

は近寄り難い雰囲気だったが話してみる

と、普通にいい子だった。やはり外見で

判断してはダメね。彼女とはいい友達に

なれる気がする。

4月20日 晴れ

今日はもう1人の天使に出会った。しか

し、お世辞にも彼女は天使とは言えない

。友達になれるだろうか……。

4月21日 晴れ

今日はもう1人の天使と一緒に喫茶店へ

行った。話してみると普通にいい子だっ

た。少し申し訳気持ちになる。でも、彼

女ともいい友達になれると思う。

4月25日 晴れ

今日、何気なく入ってみた喫茶店が大当

たりだった。コーヒーは美味しいし、何

よりマスターさんの人柄が本当に好き。

たまに通ってみようと思う。安いしね。

7月20日 快晴

今日はみんなで海に行く予定をたてた。

人間界初めての海。今からでも楽しみ。

8月3日 雨のち快晴

最初は雨でがっかりしたが、天使がなん

とかしてくれた。感謝。そして4人で遊

んだ。とても楽しく、時が経つのが早か

った。ガヴも楽しかったみたいで何より

。

8月15日 晴れ

最近はガヴの身の回りの世話が日課にな

っている。でもただ掃除するだけなのに

こんなに楽しいのはなんでだろう。もっ

とガヴと一緒にいたいな。

8月31日 晴れ

今日は夏休み最終日。家でゆっくり過ご

そうと思っていたら、ガヴが家にやって

来た。最初は呆れていたが、やはりみん

なと居るのは楽しいな。

9月3日 晴れ

今日、かわいい後輩が私に出来た。なに

ごとにも一生懸命ないい子だ。悪魔と天

使との壁を乗り越え、もっと仲良くなり

たい。でも、彼女がガヴの家に泊まると

聞いた時の胸の痛みはなんだろう

9月4日 晴れ

いてもたってもいられず、私はガヴに明

日泊まっていいか、と訪ねた。彼女は快

く承認してくれた。嬉しかった。やはり

彼女は私の天使だ。

9月5日 晴れ

ガヴの家に泊まったのはいいが、彼女は

ネトゲ三昧……。呆れると共に一抹の寂

しさを覚えた。もっと私を見て。

9月6日 晴れ

ガヴと喧嘩した。もちろんネトゲについ

てだ。勢いに任せて言ってしまったが、

少し後悔。でも私のことも見て欲しい。

どうすればいいのだろう。

9月7日 晴れ

今日はガヴと話していない。彼女はずっ

ともう1人の悪魔と話していた。寂しい

9月10日 晴れ

もう我慢できない。そう思い私はガヴに

謝った。そしたらガヴも私に謝ってくれ

た。ネトゲも少し控えるとのこと。あぁ

やはりガヴは……。心底嬉しかった。

9月15日 晴れ

遊びに行こうと誘ったら彼女には用事が

あったみたいで断られた。仕方ない。一

人で家で過ごした。

9月22日 曇り

また用事みたいだ。私はガヴと毎日でも

遊びたいのに。

9月29日 曇り

今週も用事。ありえない。密かに後をつ

けていくことにした。そうしたらガヴは

喫茶店でバイトしていたみたい。しかも

私の行きつけの喫茶店だ。なぜだか安心

感を覚えた。

10月5日 曇り

またバイト……。またつけてみると、ガ

ヴはマスターさんと会話していた。もし

かしたらガヴは脅されてバイトしている

のかもしれない。ガヴのあの格好もマス

ターさんの趣味ではないだろうか？いや

そんなはずはない……。マスターさんの

人柄の良さは私はよく知ってるはず……

10月12日 曇り

今週もバイト。間違いない。ガヴはマス

ターに脅されている。ガヴは私が……

10月13日 曇り

最近自分が自分でないような感覚に陥る

よく考えればバイトしているだけ、そこ

に脅しなんかあるわけがない。しかし、

そんなことを思いながらも浮かぶこの胸

の憎悪はなんだろう。どこに向かってい

るのだろう。

10月19日 曇り

可哀想なガヴリール。私がその呪縛から

解き放ってあげるね。

あの日以来私の思いは変わらない……

ガヴは私が……

守ッテアゲルネ

10月20日 雨

ついにマスターさんを〇してしまった。

こんなことをして誰が喜ぶというとだろ

う。ガヴも悲しむに違いない。どうして

私はこんなことを……。

10月21日 雨

ガヴは泣いていた。それをもう1人の悪

魔が慰めていた。私も慰めてあげたい。

しかし同時に湧き上がるこの憎悪は一体

なんなのだろう。

10月22日 雨

ガヴが私と少し距離を置くようになった

。一体なんで。私が彼女に何をしたとい

うの。むしろ彼女には尽くしてきた方だ

。なのになんでガヴはその悪魔と仲良く

するの？どうして？

ー月ー日 ーー

今日私は1人の大切な友達を失った。不

器用ながらも一生懸命生きていた、心の

優しい悪魔の一生を私の手で……

私の何かが壊れる音がした

ー月ー日 ーー

ガヴは天使と抱き合っていた。二人とも

泣いていた。泣くほど嬉しいのか。ガヴ

と抱き合えるのが。






天使ノクセ二

ー月ー日 ーー

邪魔な天使が消えたと思えば、また新た

な天使がやってきた。私の前で泣きわめ

く。うるさい。少し手を加えたらそれ以

上動かなくなった。

ー月ー日 ーー

最近ガヴと連絡が取れない。パソコンは

壊したはず。なのになんで。

ー月ー日 ーー

何気なくガヴの部屋を覗いてみると、ガ

ヴは1人でブランコ遊びをしていた。

うふふ……ガヴは子供ね。本当にかわい

いんだから。

なのにどうしてだろう。どうして涙が止

まらないんだろう

ー月ー日 ーー

今、ガヴは私の隣にいる。ずっと離さな

い。

ー月ー日 ーー

ガヴはずっと隣にいる、だがどうしてだ

ろう。ガヴと遠く離れてしまったような

感覚に陥る。どうして。すぐ隣にいるの

に。

ー月ー日 ーー

ガヴ。私も今からあなたのいる世界へい

くよ。ずっと寂しかったよね。だって私

も寂しかったもん。だから……私を……

待ッテテネ

おわり