サターニャ 「 あの有名なスイーツ店が新オープンかー 」キラキラ
サターニャ 「 ん、なんかもう殆ど出来てるみたいだけど… 」ジー
サターニャ 「 え! 明日オープンなの!? 」
サターニャ 「 よーし 明日は朝イチできてあげるわ!! 」フンス
サターニャ 「 食べて食べて食べまくるわよー! 」ォー
元スレ
【 ガヴドロ 】サターニャ 「 まさかこんな事になるなんて… 」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1493398746/
ーーー 次の日 ーーー
サターニャ 「 まだ朝の8時半だし私が一番乗りね!! 」テクテク
サターニャ 「 …え? 」
ザワザワ ハヤクタベタイナー
サターニャ 「 なにこれ凄い行列じゃない!! 」ガタガタ
サターニャ 「 まだ開店する30分前なのよ!? 」ガタガタ
サターニャ 「 仕方ないわね…列に並びましょう… 」トボトボ
ーーーーーーー
サターニャ「 もうとっくに店は空いてるのに私の番が来ない… 」ガーン
サターニャ 「 さ、さすが有名店ね!そのぶん絶対美味しいはずよね 」
サターニャ 「 スマホがあれば暇つぶしもできるし問題ないわ! 」フンス
オイシカッタネー ナマクリームサイコー
フルーツモイッパイー
サターニャ 「 …………… 」ジュルリ
サターニャ( 順番まだかな)
サターニャ 「 そういえば後ろどうなってるんだろ? 」チラ
サターニャ 「 !!! 」
サターニャ 「 ものすごい行列ができてる…! 最後尾が見えないわ… 」ウワァ
サターニャ 「 ククク…でもね 私はもう少しで食べれるのよ!!」
サターニャ 「 なーっはっはっは! 」
ツギノヒトドウゾー
サターニャ 「 !! これで私の前にいるのはあと1人…!! 」ガッツポーズ
前の女の子 「あ、あの… 」モジモジ
サターニャ 「 …? 私に話しかけてるのかしら? 」
前の女の子 「 はい… トイレに行きたくなっちゃって… 」モジモジ
前の女の子 「 荷物を見張っててくれないかな…お願いします… 」モジモジ
サターニャ 「 え! 早く行ってきなさいよ!荷物くらい見張っててあげるから!」
前の女の子 「 あ、ありがとうございます! 」タタタ
サターニャ 「 こんなに並んでたのにまた後ろからとか可哀想だもんね 」
ーーーーーーー
オイシカッタネー
マタコヨウネー
サターニャ 「 あ!2人出ていった 」
ツギノヒトドウゾー
サターニャ 「 で、でもさっきの人がまだ… 」
サターニャ 「 先に入っていいわよ 」
後ろの女の子 「 いいの? ありがとう! 」タタタ
サターニャ 「 ま、まあ…仕方ないわよね 」
ーーー30分後ーーー
サターニャ 「 な、なによ! 全然戻って来ないじゃない!! 」
ツギノヒトドウゾー
サターニャ 「 うぐっ… 先に入っていいわよ 」
後ろの女の子 「 では遠慮なく 」スタスタ
サターニャ 「 もう10人分くらい損してるわよ… 」ガクン
サターニャ 「 ま、まさかこのまま帰ってこないとか… 」
サターニャ 「 でも荷物私が持ったままだし… 」
サターニャ 「 も、もしかしてこのバッグの中に変なの入ってるんじゃ… 」
サターニャ 「 時限爆弾とか…しろいこな? とか… 」ガタガタ
サターニャ 「 なんだか怖くなってきたわ… 」ブルブル
サターニャ 「 …………… 」ゴクリ
サターニャ 「 … バッグの中見てみよう 」
サターニャ 「 人のものを勝手に見る… なんて悪魔的なのかしら 」ウットリ
前の女の子 「 すいませーん!! 遅くなりましたー!! 」タタタ
サターニャ 「 !!! 」
サターニャ 「 ず、随分遅かったじゃない? 」プルプル
サターニャ( あ、危なかった…)
前の女の子 「 ごめんなさい!トイレが全然見つけられなくて… 」
サターニャ 「 まあいいわ はい これ荷物 」
前の女の子 「 本当にありがとうございます なんと感謝したらよいか… 」
サターニャ 「 別にいいわよ( 私も荷物見ようとした事悪く思ってるし…)」
前の女の子( なんて良い人なんでしょうか… 天使のようです )ウルウル
ツギノヒトドウゾー
サターニャ 「 ほら貴女の番よ 」
前の女の子 「 そんな!申し訳ないです 是非先に入ってください! 」
前の女の子 「 お願いします!! 」
サターニャ 「 そ、そこまで言われたら… わかったわ! 」
サターニャ 「 お先失礼するわね 」
前の女の子 「 はい!ありがとうございました!! 」ペコリ
ーーー 店内 ーーー
サターニャ 「 やっと入れたわね… 」
店員 「 お客様様 いらっしゃいませ 」
店員 「 席にご案内します 」
サターニャ 「 ええ 因みに私は1名様よ! 」
ーーーーーーー
店員 「 ではご注文が決まりましたらベルでお呼びください 」ニコ
サターニャ 「 わかったわ! 」
サターニャ 「 … なんで私4人席に1人で座ってるのよ… 」
サターニャ 「 満席だから仕方ないのかしら? 」
サターニャ 「 でもこの1人だけ特別扱いされてる感じがたまらないわね! 」フンス
サターニャ 「 それじゃ注文を決めましょうか 」パラ
サターニャ 「 す、凄い…! なんて美味しそうな… 」ジュルリ
サターニャ 「 んと… じゃあこの1番高いやつにするわ! 」ドャ
サターニャ 「 それと飲み物も… 決まった! 」
サターニャ 「 ベルで呼べばいいのね 」チリーン
店員 「 はい ご注文を伺いします 」スッ
サターニャ 「 これと… あと かふぇおれ? ってやつ貰えるかしら 」
店員 「 ふんわりパンケーキ~フルーツ盛り合わせ~ とカフェオレですね 」
店員 「 しばらくお待ちください 」
ーーーーーーー
ワイワイ ガヤガヤ オイシイネー
サターニャ 「 早くこないかなー 」
サターニャ 「 それにしても外凄いわね… 最後尾は何時間まちなんだろ… 」
サターニャ 「 む… 外でスマホ触りすぎて充電が少ししかないわ 」ガーン
サターニャ 「 スマホは控えるしかないわね… 」
ーーーーーーー
店員 「 お待たせしました 」コト
店員 「 ごゆっくりどうぞ 」ニコ スタスタ
サターニャ 「 やっと来たわね! 」
サターニャ 「 わぁ…凄い!! 」パァァ
サターニャ 「 綺麗な盛り付けねー 実家に戻った時のために参考にしておきましょう! 」パシャ
サターニャ 「 ふふ…写真も撮ったし後でガヴリール達に自慢してやるわ 」フンス
サターニャ 「 …じゃあ食べようかな 」
サターニャ 「 フルーツいっぱいで何から食べればいいんだろ 」プルプル
サターニャ 「 と、とりあえず苺と…生クリームとパンケーキを一緒に! 」パク
サターニャ 「 …ん…… 」モグモグ
サターニャ 「 …んん~…… 」ゴクン
サターニャ 「 美味しいぃ~! 」キラキラ
サターニャ 「 なにこれ!すっごく美味しいわね!! 」 キラキラ
サターニャ 「 うぅ…数時間並んだ甲斐があったわ… 」ジワ
サターニャ 「 こ、こんな事で泣いてたら大悪魔の名が廃るわ! 」ブンブン
サターニャ 「 これは… メロンね 」パク
サターニャ 「 甘くて美味しいぃ… 」
サターニャ 「 こっちのカフェオレってやつも飲みやすいわね 」ゴクゴク
サターニャ 「 自慢するのもいいけど…一緒に来るのもいいわよね 」
サターニャ 「 ヴィネットやラフィエルなら喜んで来てくれそうだけど 」
サターニャ 「 ガヴリールは… 面倒くさがるかなー やっぱ 」シュン
サターニャ 「 でも誘ってみないことにはわからないわ! 」
サターニャ 「 こんなに美味しいんだもん 皆で食べたらもっと美味しいわよ 」パクパク
サターニャ 「 っと、上着邪魔にってきたから脱いで椅子にかけておきましょう 」バサッ
ーーーーーーー
サターニャ 「 あ~美味しかったぁ~ 」ゲフ
サターニャ 「 さ、外の行列もまだまだ続いてるしそろそろ出ようかな 」
サターニャ 「 …………… 」ゴソゴソ
サターニャ 「 …………え? 」ゴソゴソ
サターニャ 「 そんな… 嘘… 」ゴソゴソ
サターニャ( サイフ家に忘れたぁあああああああああ!!!!)
サターニャ 「 なんで!? 机の上に置いといて… ポケット入れるの忘れたんだ… 」ガタガタ
サターニャ 「 や、やばい… どどどうしよ… 」ガタガタ
サターニャ「 そうだ あの3人に電話してお金借りよう… 」ハァ
サターニャ 「 でもガヴリールは絶対に来ないだろうし…それにバカにされる… 」
サターニャ 「 ラフィエルも今後が怖いし… 」
サターニャ 「 ヴィネットしかいないわね 」
サターニャ 「 よし早くヴィネットに電話を……え!? 」
スマホ 「 」
サターニャ 「 そんな!? なんで充電切れてるのよー!! 」バンッ
サターニャ 「 ま、まさか…さっき写真撮った時から付けっぱなしだったの!? 」 ガタガタ
サターニャ 「 う… うぅ… 」グス
サターニャ 「 わ、私どうなるんだろ… 」ガタガタ
サターニャ 「 警察ってやつに捕まるのかしら… 」ガタガタ
サターニャ 「 そ、それとも店長? とかいうやつに えっちな事されちゃうんじゃ… 」ガタガタ
サターニャ 「 うぅ…ひっぐ…うぇえ 」ポロポロ
サターニャ 「 …あっ そうだあの手があったわ…! 」
サターニャ 「 混沌の果てより生まれし我が使い魔よ… 」
サターニャ 「 刻は満ちたわ 」
サターニャ 「 契約に従い汝の真なる力… 」
サターニャ 「 今こそ解放されたし!!」
サターニャ 「 アレキサンダー!! 」
アレキサンダー 「 がうっ 」ボン
サターニャ 「 アレキサンダーに頼んで家からサイフを取ってきてもらう… 」
サターニャ 「 我ながら素晴らしい発想だわ! 」ドャ
アレキサンダー 「 がうっ! 」
サターニャ 「 いい? アレキサンダー 家から四角くて黒いのを持ってくるのよ?」
アレキサンダー 「 がうぅ!! 」パタパタ
サターニャ 「 よし… これで大丈夫ね! 」
店員 「 …お客様 」ヒョコ
サターニャ 「 ひゃいっ!? 」ビクッ
店員 「 どうかなさいましたか? 」
サターニャ 「 お、お金なら持ってきてるわよ!? 持ってきてるからね!!」
店員 「 …? お済の食器をお下げしますね 」カチャ
サターニャ 「 え、ええ ありがとう… 」ホッ
サターニャ 「 怖かったぁ… 」ガタガタ
サターニャ 「 アレキサンダーが戻ってくるまで水をチビチビ飲むしかないわね… 」
サターニャ 「 早く戻ってきて… アレキサンダー… 」
ーーーーーーー
アレキサンダー 「 がうっ! 」っ■
サターニャ 「 これTVのリモコンよ!? 」ガーン
サターニャ 「 もっとこう…もう少し太いのなかったの!? 」
アレキサンダー 「 がう… 」ガクン
サターニャ 「 ああ…ごめん 」ナデナデ
サターニャ 「 んー… あっ! 確かサイフは台所だった気がする! 」
サターニャ 「 晩御飯作ってる時に魔界通販がきたからそのまま… 」
サターニャ 「 アレキサンダー!!台所よ! 台所のサイフを持ってくるの!! 」バンッ
アレキサンダー 「 がう!! 」パタパタ
サターニャ 「 それにしても…さっきから店員の嫌な視線を感じるわ… 」
サターニャ 「 ふぅ… 」ゴクゴク
サターニャ 「 あ、お水無くなっちゃった 」コト
店員 「 お水をお入れしますね 」ニコォ
サターニャ 「 !!!! 」ビクッ
サターニャ( め、目が笑ってない… )
サターニャ( こ、こうなったら…! )
サターニャ 「 すいません! このフルーツミックス盛り を追加で! 」
サターニャ( これで時間を稼ぐしかないわ! )
ーーーーーーー
アレキサンダー 「 がうっ! 」っ■
サターニャ 「 これ魔界通販で買ったブラックスポンジ!! 」ガーン
サターニャ 「 もおお!!アレキサンダー!? 」バンッ
アレキサンダー 「 がうがうっ!! 」ジタバタ
サターニャ 「 ちょ!暴れるなー! 」
アレキサンダー 「 がうがうっ! 」ユサユサ
サターニャ 「 え? 私の上着がどうしたのよ… 」
ポロリ サイフポト
サターニャ 「 あ!サイフ!! 」パァァ
サターニャ 「 そ、そうだ…家から出る時上着に入れたの忘れてた…」ガーン
サターニャ 「 さすが私の使い魔よアレキサンダー! 」ナデナデ
アレキサンダー 「 がう♪ 」
サターニャ 「 これでようやく出られるわ… 一時はどうなるのかと… 」テクテク
サターニャ 「 お会計お願いしまーす 」
店員 「 はい! お会計2800円になります 」
サターニャ 「 はーい! …え 」チャラ
サイフ 「 10円玉3枚 」
サターニャ 「 お金が全然はいってない… はっ 昨日魔界通販で買ったまま!? 」
サターニャ 「 手持ち30円しかなぁーーい!!! 」ガーン
店員 「 … お客様? あちらの部屋にどうぞ 」
サターニャ 「 いぃぃやぁぁぁ!! 」
終わり