1 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:03:49.824 L6TDJgxX0 1/26

 
-夜 住宅街-


ヴィーネ「はぁ、お花見楽しかったわねー」

タプリス「はいっ、本当に楽しかったです! 先輩のお料理もとても美味しかったですし!」

ヴィーネ「ふふっ、ありがとう、タプちゃん」

ヴィーネ「開催してよかったわね、ほんと。ガヴもそう思うでしょ?」

ガヴリール「ああ、まぁ……たまには良いんじゃないか」

ヴィーネ「で、サターニャはいつまで落ち込んでるのよ」

サターニャ「うっさいわね、ほっといてちょうだい!」

タプリス「天真先輩にじゃんけん連敗したのがそんなに悔しかったんですね」

サターニャ「キィィ、覚えてなさいよ、ガヴリール!」

ガヴリール「忘れるわ」

タプリス「あと桜もほんとに綺麗でしたし、最高でした!」

ラフィエル「そうだ、タプちゃん知っていますか。桜が綺麗な理由」

タプリス「えっ、何かあるんですか?」

ラフィエル「桜の木の下にはですね、実は人の死体が埋まっていまして」

ラフィエル「その生き血を吸って、綺麗なピンク色の花を咲かせているんですよ」

タプリス「ひええええっ」

ヴィーネ「もうラフィ、タプちゃんに嘘を教えないの」

タプリス「う、嘘だったんですね……よかったぁ」


 『たすけ……て』
 


元スレ
ガヴリール「千咲ちゃん、魔法少女になって悪と戦う」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1492517029/

3 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:07:13.261 L6TDJgxX0 2/26

 
タプリス「ひえっ! お、おばけ!?」

ヴィーネ「ほら、タプちゃん、怖がってるじゃない」

タプリス「ち、違います。なんか声が聞こえて……」

ラフィエル「声、ですか? 私には何も聞こえませんでしたが……」

 『だれか、たすけて』

タプリス「ほらまた! 助けてって聞こえます!」

ヴィーネ「えっと、私も何も聞こえないけど……ガヴは聞こえた?」

ガヴリール「いや何も」

タプリス「たしかこっちの方から……」

 タッタッタッ

ヴィーネ「あ、ちょっとタプちゃん待って!」



-工事現場-


タプリス「この土管の中から声が聞こえます! って、これは……」

チャッピー「……」ブルブル

タプリス「子犬……でしょうか。あ、足に怪我をしています!」

ヴィーネ「この子は、チャッピーじゃない!」

タプリス「チャッピー?」

ヴィーネ「イフリートのチャッピー、私の実家で飼ってるペットよ」

ヴィーネ「でも……ずいぶん、小さくなってるわね……」

4 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:10:05.806 L6TDJgxX0 3/26

 
チャッピー『よかった、ボクの声が聞こえる人がいて』

タプリス「あなたがわたしを呼んでいたんだ……」

ヴィーネ「と、とりあえず、足の手当てをしましょうか」


 しゅるしゅる

ヴィーネ「これでよしっと」

タプリス「ありがとうございます、月乃瀬先輩」

ヴィーネ「それより、チャッピーの声が聞こえるって」

ヴィーネ「チャッピーの言っていることがわかるってこと?」

タプリス「は、はい。えっと、チャッピー、いくつか聞いてもいいかな?」

チャッピー『……』

タプリス「チャッピー? あれ、返事が……」

チャッピー『ごめん……力が、底をついていて、もう限界なんだ……』

タプリス「えっ、大丈夫なの、チャッピー!?」

チャッピー『お願いを一つ……聞いてくれないかな』

タプリス「うん。わ、わたしにできることなら」


チャッピー『女の子と女の子が抱き合う姿を、ボクに見せてくれないかな』

タプリス「ん??????????」

9 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:13:06.377 L6TDJgxX0 4/26

 
タプリス「そ、それと、あなたの力にどんな関係が……」

チャッピー『ボクは女の子と女の子が仲良くする時に発生する力……』

チャッピー『通称キマシパワーを活動エネルギーとして使っているんだ』

チャッピー『だからお願いだ、誰でも良いから、女の子同士の抱擁を見せてくれないかな』

タプリス「なるほど……よくわかりませんが、そういうことですか」

ヴィーネ「タプちゃん、チャッピーはなんて?」

タプリス「実は……」



ヴィーネ「胡散臭すぎない?」

ラフィエル「胡散臭いですね」

ガヴリール「胡散臭いな」

サターニャ「胡散臭いわね」

タプリス「胡桃沢先輩まで……でもまぁ、そうですよね……」

14 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:16:16.041 L6TDJgxX0 5/26

 
チャッピー『ひゅぅ……ひゅぅ……』

タプリス「で、でも、もし本当だったら……チャッピーの命が危険ですし」

ヴィーネ「しょうがないわね、飼い主として私が一肌脱ぎましょうか」

ヴィーネ「さ、ガヴ、おーいで♪」

ガヴリール「は? なんで私なんだよ」

ヴィーネ「良いじゃない、別に減るものじゃないし」

ガヴリール「私の精神力が減るんだよ」

ヴィーネ「そんなワガママ言わないで、ほらガブ♪ ガーブッ♪」

ガヴリール「はぁ……仕方ないな……」

 ぎゅぅぅ

ヴィーネ「ぎゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」

ガヴリール「……ぐえっ」

タプリス「チャッピー、これで……えっ?」


 ピカァァァァァ

チャッピー『きたきたきたきたぁ! キマシたわぁぁぁ!!』

15 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:19:12.250 L6TDJgxX0 6/26

 
チャッピー「完全にっ、復活しました!!」

ラフィエル「あらあら」

ヴィーネ「うわっ、喋った!? ホ、ホントのことだったのね……」

ガヴリール「ヴィーネ、もう離して。苦しい」

ヴィーネ「ああ、ごめんね、ガヴ」

タプリス「それにしてもチャッピーが元気になって、よかったです!」

チャッピー「ありがとうタプリス、君のおかげだ」

タプリス「いえいえ、先輩たちの抱擁のおかげですから!」


タプリス「それでチャッピー、改めて聞きますが、あなたはどうしてここに?」

チャッピー「ボクは、とある物を探して人間界に来ていたんだけど」

チャッピー「その途中で魔物に襲われて怪我をしてしまってね……」

チャッピー「あそこに身を隠していたのさ」

ヴィーネ「ま、魔物って……そんな物騒なのがここにいるの?」

チャッピー「うん。体長は君たちの三倍以上はあって、性格は獰猛で狡猾……」

チャッピー「狙った獲物は逃さない、恐ろしいやつなんだ」

タプリス「ひっ……」


 ガルルルルルルッ


ヴィーネ「な、なに!? 何の音!?」

チャッピー「まずい、ボクが力を取り戻したせいで、見つかってしまったみたいだ」

17 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:22:07.527 L6TDJgxX0 7/26

 
ラフィエル「あ、あの資材の上に、黒い影がっ!」

タプリス「ひええっ、ば、化物ですぅ!」

チャッピー「間違いない、やつだ……」

ガヴリール「おい、あいつ一体何者なんだよ!」

チャッピー「あいつもボクと同じ物を狙う飢えた獣……その名も……」

チャッピー「ノンケ獣だ」


ノンケ獣「ヘテテテテテッ!!」


ヴィーネ「ちょ、ちょっとあんなの洒落になってないわよ!」

タプリス「に、逃げなくちゃ……」


サターニャ「なはっ! 逃げるだなんて、何を言っているのかしら」

タプリス「く、胡桃沢先輩?」

サターニャ「ノンケだか、なんだか知らないけど、この大悪魔サタニキア様に挑もうなんて」

サターニャ「いい度胸じゃない! 私がぶっ倒してあげるわ!」


ノンケ獣「ヴェアアアアアッ!!」


ヴィーネ「な、なんかこういう単純な力比べの時は、サターニャが頼もしく見えるわね」

ガヴリール「ああ、劇場版のジャイアンみたいだな」

19 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:25:27.950 L6TDJgxX0 8/26

 
サターニャ「いくわよ、ケダモノッ!」

 ダッ

サターニャ「くらいなさい! デビィィィル、パァァァァンチッ!!」

 ブンッ グニョン

サターニャ「なはっ? て、手応えが、ない!? だったら……」

サターニャ「デビィィィル、キィィィィックッ!!」

 グニョン ブニョン

サターニャ「もう! な、なんなのよこれ!?」

ラフィエル「サターニャさん! 危ないっ!!」

サターニャ「えっ」

ノンケ獣「キッシャアアアアアアアッ!!」

 ブンッ ドゴッ

サターニャ「なはっ!!」

 ズサササササァァァッ ドゴォォン


サターニャ「」

タプリス「く、胡桃沢先輩ぃぃぃぃ!」

ヴィーネ「ああっ、サターニャがっ!」

ガヴリール「まぁ、こうなるだろうと思ったけどな」

ラフィエル「皆さん安心してください。サターニャさんは私が土に埋めておきますから」

ラフィエル「あとで復活します!」

ヴィーネ「ええ……任せたわ、ラフィ」

22 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:28:44.565 L6TDJgxX0 9/26

 
ヴィーネ「でもこうなったら、私たちも戦うしか……」


 「無駄な抵抗は、やめるんですネェ!」


タプリス「な、何者ですか!? って、仮面の人!?」


ヒゲの男「ノンケ獣には、ただの攻撃は一切効かないですネェ!」

ヒゲの男「だからおとなしく、その子犬を渡す、ですネェ!」


ヴィーネ「あの男、いったい……どんな珈琲好きなのかしら」

ガヴリール「全くわからん。いったい、どこの店主なんだ……」

ヒゲの男「せっかく蝶仮面つけてるのに、正体を詮索するんじゃないですネェ!?」


チャッピー「あの男がノンケ獣を操っているみたいだ」

タプリス「えっ、そうなんですか」

チャッピー「それと、ノンケ獣に普通の攻撃は通用しないというのも本当みたいだね」

タプリス「そんな……だったら、どうすれば……」


チャッピー「対抗するにはやっぱり、キマシパワーを使うしかない」

チャッピー「そしてタプリス。君には、その素質があるんだ」

タプリス「えっ、わ、わたしですか?」

チャッピー「非常に弱っていたボクの声が聞こえたのが、その証拠」

チャッピー「頼むタプリス、君じゃなきゃダメなんだ」

23 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:31:34.602 L6TDJgxX0 10/26

 
ガヴリール「タプリス、お前ならできる」

タプリス「天真先輩……」

ガヴリール「いざとなったら、助けてやるから、な」

タプリス「は、はい! わかりました! やってみます!」


チャッピー「じゃあ、今からキマシパワーを制御する魔道具を君に渡すよ」

タプリス「は、はい」

チャッピー「せーのっ……ふんんんんっ!!!」

 ミチミチミチィ ポォン

ヴィーネ「うわぁ……お尻から……」

タプリス「うえぇ、ばっちぃですぅ……」


チャッピー「それが君専用の魔道具、ユリクルリリィステッキだ」

タプリス「ユリクルリリィステッキ……」

 スッ

チャッピー「さっき君がボクに触れた時の情報を元に、魔道具内の情報を書き換えておいた」

チャッピー「これで、君でも使えるようになっているはずだよ」

タプリス「で、でもこれをどうすれば……」

チャッピー「あれ、おかしいな。本当ならすぐに変身できるはず……」

チャッピー「ま、まさか……キマシパワーが足りていないのか……?」


ヒゲの男「お喋りは、そこまでですネェ!」

24 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:35:14.503 L6TDJgxX0 11/26

 
ヒゲの男「先程から、何やらごそごそとやっているようですが」

ヒゲの男「もう観念するですネェ!」


タプリス「チャッピー! ど、どうすれば!?」

チャッピー「変身には、もっとたくさんのキマシパワーが必要みたいだ」

チャッピー「だから、そうだな……女の子同士のキスをしてくれないか!」

タプリス「えっ? キ、キス!?」

ヴィーネ「ガヴ!!」

 ガバッ

ガヴリール「おいおいおい、ヴィーネ、マジか……?」

ヴィーネ「だって……みんなを助けるためなんだもの」

ガヴリール「その割には、ウッキウキだな、お前」

25 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:38:00.692 L6TDJgxX0 12/26

 
チャッピー「急いで! 時間がない!」

ガヴリール「まぁその、なんだ」

ガヴリール「キスなんて、知らないやつとは絶対イヤだけど」

ガヴリール「もし知り合いの誰かとキスをしなければならないんだとしたら」

ガヴリール「たぶん、ヴィーネを選ぶと思うから……」


ヒゲの男「さぁいくのです、ノンケ獣! 奴らをギッタギタにするですネェ!」

ノンケ獣「ヘテテテテテッ!」


ヴィーネ「ガヴ、嬉しい……するね?」

 ちゅっ
 

26 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:41:09.508 L6TDJgxX0 13/26

 
ノンケ獣「キシャァァァァッ!!」

 ブンッ

タプリス「きゃぁぁっ!!」

 ピカァァァァァッ

ノンケ獣「ヘテッ!?」

タプリス「えっ、ノンケ獣が吹っ飛んで……あ、ステッキが光ってます!」

チャッピー「今だ、タプリス! 変身だ!」

タプリス「はいっ!」


-------------------------------------------------------------
タプリス「ユリクル、マジカル、クロニクル……」

タプリス「大いなるキマシパワーよ、わたしに力を!!」

 パァァァァァッ

 <変身バンク>


 シャキンッ

タプリス「ユリクルタプリス! この世の悪を倒すため、ただいま参上!」
-------------------------------------------------------------


チャッピー「やった成功だ!」

タプリス「こ、この姿は……」

ヴィーネ「タプちゃん、ピンクのひらひらでとっても可愛い!!」

ガヴリール「ああ、なかなか似合ってるじゃないか。あとヴィーネ重い」

27 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:44:16.560 L6TDJgxX0 14/26

 
タプリス「こ、こんな服着たことないので、は、恥ずかしいです……」

タプリス「あと変身中、着ていた服が全部脱げてしまったんですが……」

タプリス「も、もしかして……見えました?」

ヴィーネ「……」

ガヴリール「……」

タプリス「うぅぅぅぅ……」カァァ


ヒゲの男「な、なんですか、この光! 何が起きたんですかネェ!」

ヒゲの男「変身、ですって? ふんっ、あんなの所詮こけおどし……」

ヒゲの男「ノンケ獣! やってしまう、ですネェ!」


ノンケ獣「キシャァァァァッ!!」

 ブンッ
 

28 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:47:08.901 L6TDJgxX0 15/26

 
タプリス「きゃっ!!」

 ピシィ

タプリス「あれっ……痛く、ない? こ、これは!?」

チャッピー「それは、リリィバリアだ! 手をかざせば相手の攻撃を防いでくれる!」

タプリス「そ、そうなんだ」

ノンケ獣「ヴェアアアアアッ!」

 ブンッ ブンッ ブンッ

 ピシィ ピシィ ピシィ

タプリス「こ、これならなんとか耐えられそうです……って!!」

タプリス「ふ、服が、どんどん破れていきますぅぅ!!」

チャッピー「ああ、そのバリアもキマシパワーを使っているからね」

チャッピー「攻撃を無効にする代わりに、どんどん服が消滅していくんだ」

タプリス「ひぇぇぇっ!! これじゃ、裸になっちゃいますぅぅぅ!!」

29 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:50:01.938 L6TDJgxX0 16/26

 
ガヴリール「大丈夫だ、タプリス! 私ら天使には聖なる光がある!」

タプリス「わ、わたしの光は先輩たちのように完全じゃないんです!」

タプリス「正面からは大丈夫なんですけど、横からはNGなんですぅぅ!!」

ガヴリール「あ、ほんとだ。横から見たら丸見え100%だな」

タプリス「うぅぅぅ……」カァァ

ヴィーネ「なんだか可哀想になってきたわ……」


チャッピー「タプリス、守ってばかりじゃジリ貧だ! こちらからも攻撃を!」

タプリス「攻撃っていっても、どうすれば……」

チャッピー「ステッキの先に意識を集中して、イメージするんだ!」

タプリス「イ、イメージ?」

チャッピー「どんなものでもいい! 武器になりそうな……例えばハンマーとか!」

タプリス「わ、わかりました! やってみます!」


タプリス(深呼吸して……)

タプリス「……すぅ」

ノンケ獣「キシャァァァァッ!!」

ガヴリール「危ないっ、タプリス!!」

30 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:53:15.606 L6TDJgxX0 17/26

 
タプリス(……イメージッ!)

 ブゥン ゴツンッ

ノンケ獣「ギィヤァァァァァッ!!」

ガヴリール「なっ!?」

タプリス「えっ……、あれ、わたし……」

ガヴリール「すごいぞ、タプリス! あいつの腕をふっ飛ばした!」


タプリス「これは……槌?」

チャッピー「ああ、キマシパワーを高エネルギー体に変換した塊のようなものだよ」

チャッピー「そうだね……リリィハンマーとでも名付けようか」

タプリス「リリィハンマー……」


ヒゲの男「くっ、少しはやるようですネェ。……ですが!」

ノンケ獣「ギ、ギギ……ッ」

 メキメキメキッ

ノンケ獣「ヴェアアアアアッ!」


ヴィーネ「うそ……腕が再生した!?」

ヒゲの男「そんな攻撃……ノンケ獣には無力、ですネェ!」

31 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:56:16.421 L6TDJgxX0 18/26

 
タプリス「そんな……再生され続けたらキリがないです……」

ノンケ獣「キシャァァァァッ!!」

 ブンッ ピシィ

タプリス「きゃぁぁぁっ!」

ヴィーネ「タプちゃん!?」

タプリス「うぅ……ぬ、布の面積が……もうっ!」


ガヴリール「おい、淫獣! 何か他に手はないのか!?」

チャッピー「い、淫獣って……お、おほん。でも、すぐさま再生されるとなると」

チャッピー「核を潰すか、全てをいっぺんに消滅させるか、の二つしか方法はありません」

ガヴリール「核なんて探せるのか?」

チャッピー「難しいでしょうね、今の我々には……」

ガヴリール「だったら……、一気に全てを消滅、か」


チャッピー「一か八かですが……奥の手、があります」

ガヴリール「奥の手だって? それはいったい……」

チャッピー「ですがそれには……最大限のキマシパワーが必要なんです」

ヴィーネ「……えへ」

ガヴリール「おい、露骨に嬉しい顔をするな」

32 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 21:59:26.744 L6TDJgxX0 19/26

 
ヴィーネ「ガヴ、可愛い後輩がどうなってもいいの?」

ガヴリール「しまいには脅迫かよ……」

ヴィーネ「脅迫だなんて、人聞きの悪い」

ガヴリール「ああっ、もう! わかったよ! 好きにしろ!」

ヴィーネ「えへへ、なんだかんだでおっけーしてくれるガヴが好き♪」

ガヴリール「……早くしろよ」

ヴィーネ「ガヴ……」

 ちゅっ ちゅぅ んちゅ

 ピカァァァァァッ


タプリス「月乃瀬先輩、だ、大胆です……」カァァ

チャッピー「すごい、どんどんキマシパワーが上がっていく!」


ノンケ獣「キシャァァァァッ!!」

 ブンッ ピシィ

タプリス「ぐぬぬっ! チャッピー、どうですか!? いけそうですか!?」

チャッピー「くっ、ダメだ! 50%までしか上がらない!」

タプリス「そ、そんな……あれでも足りないだなんて、どうしたら……」

33 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 22:02:13.251 L6TDJgxX0 20/26

 
サターニャ「なはっ、どうやらお困りのようね!」

タプリス「胡桃沢先輩! もう復活したんですね!」

ラフィエル「土に埋めたあと、私の体液入りスペシャル栄養剤ですぐに生えてきました♪」

タプリス「うわぁ……」

サターニャ「それで何、これはどういう状況なの?」


タプリス「と、とりあえず、二人でちゅーしてください!」

ラフィエル「そうですかそうですかぁ」

サターニャ「は? あんた何言って――」

 ドンッ

ラフィエル「うふふ、了解です。ではいきますね、サターニャさん♪」

サターニャ「ちょっと! えっ、なになに、本気なの!? えっ!?」

 ちゅっ ちゅっ ちゅっ ちゅっ 

ラフィエル「はぁ……はぁ、サターニャさん、好きですぅ……」

サターニャ「んっ! だめっ、い、息ができっ、なはっ!」

 ピカァァァァァッ


チャッピー「これでいけそうだ! タプリス、すぐに準備を!」

タプリス「じゅ、準備って何をするんですか!?」

チャッピー「最大限まで高まったキマシパワーをステッキの先端に収束させて」

チャッピー「それを、直線状に一気に射出する」

チャッピー「その名も……ユリクルマジカルバスターだっ!!」

34 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 22:05:25.384 L6TDJgxX0 21/26

 
ヒゲの男「何やら企んでいるようですが、させませんですネェ!」

ヒゲの男「ノンケ獣! 奴らに隙を与えては、いけませんですネェ!」

ノンケ獣「ヴェアアアアアッ!」

 ブンッ ピシィ

タプリス「うぅ、これじゃあ、チャージする時間が……」


チャッピー「ボクに任せて!」

タプリス「チャッピー!? そんなっ、前に出ちゃ!!」

ノンケ獣「キシャァァァァッ!!」

 ブンッ ドゴッ

チャッピー「かはっ!!」

タプリス「チャッピィィィィッ!!」


チャッピー「ゴホッ……で、でも、捕まえた!!」

ノンケ獣「ヘテッ!?」

チャッピー「タプリス、目を閉じて!!」

タプリス「えっ! あ、はい!」

チャッピー「ユリクル……フラァァァシュッ!!」

 パァァァァァァッ
 

35 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 22:08:20.716 L6TDJgxX0 22/26

 
ノンケ獣「ギャァァァァァッ!!」

チャッピー「奴の目がくらんでるうちに、早く!」

タプリス「は、はいっ!」


 キュインキュインキュイン

タプリス「キマシパワー充填……80……90……100%!」

チャッピー「タプリス、今だぁぁぁっ!!」


タプリス「ユリクルマジカル……、バスタァァァァァッ!!」


 ギュイィィィン ドゴオオオオオォォォォォッ


ノンケ獣「ピギャァァァァァァァッ!!」


 シュゥゥゥゥゥ コロンコロンッ



ヒゲの男「そんなっ、あ、ありえないっ……ですネェ……」

タプリス「やった……やりましたぁ……」

チャッピー「よくやったよ! タプリス!」

タプリス「あ、チャッピー、無事でよかったぁ」

チャッピー「全身でキマシパワーを浴びまくったからね、元気全快さ」


ガヴリール「」

サターニャ「」

38 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 22:11:39.465 L6TDJgxX0 23/26

 
ヴィーネ「ふぅ……」テカテカ

ラフィエル「うふふ……」ツヤツヤ


タプリス「あれ、ノンケ獣のいたところに何か落ちてます」

 キランッ ヒョイッ

タプリス「これなんでしょう、綺麗な宝石みたい」


チャッピー「それは女の子同士がお互いを愛し合ったときに生まれる結晶……」

チャッピー「その名も……ユリーフシード。ボクが集めているものさ」

タプリス「ユリーフシード……ですか」


チャッピー「たぶん、それを見つけたノンケ獣が飲み込んでいたんだろうね」

タプリス「なるほど……」

チャッピー「おそらく、あいつらの目的はキマシパワーの根絶……」

チャッピー「ユリーフシードを一つ残らず集めて、完全に破壊する気だろう」

タプリス「そんなことになったら……」

チャッピー「この世界では……女の子が、女の子を……愛せなくなる」

タプリス「そしたら……先輩たちは……」


ヒゲの男「くっくっくっ、今回は我々の負けですネェ!」

サターニャ「」


タプリス「なっ、胡桃沢先輩をどうするつもりですか!?」

39 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 22:15:00.771 L6TDJgxX0 24/26

 
ヒゲの男「この娘、一度死んだはずなのに蘇ったのを見た、ですネェ!」

ヒゲの男「実に興味深い! 我が軍団の崇高なる目的のために」

ヒゲの男「有効活用させていただきます、ですネェ!」

タプリス「ま、待ちなさい!!」


ヒゲの男「それでは、みなさん。ごきげんよう、ですネェ!」

サターニャ「」

 シュンッ


ヴィーネ「そんな……サターニャが……」

タプリス「ごめんなさい。わたしがもっと、ちゃんとしていたら……」

ラフィエル「いえ、タプちゃんはよくやってくれました」

タプリス「ですが……」

ラフィエル「大丈夫です、サターニャさんは不死身ですから」

タプリス「白羽先輩……」

タプリス「わ、わたし、がんばって胡桃沢先輩を取り戻します!」

チャッピー「もちろんボクも手伝うよ。元凶は……その、ボクみたいなものだしね」

タプリス「ありがとう、チャッピー」

タプリス「それにしても、あの人達は許せません! 人の愛を強引に奪うなんて!」

タプリス「チャッピー! 一緒にあの人達を倒しましょう!」

チャッピー「ありがとう、タプリス。恩に着るよ!」


ガヴリール「」

40 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 22:18:07.675 L6TDJgxX0 25/26

 
-ブラックノンケ団 本部-


 シュンッ

グラサンの男「……戻ったか」

ヒゲの男「申し訳ありません、ボス」

ヒゲの男「思わぬ邪魔が入りまして、ユリーフシードを奪い損ねました」

グラサンの男「なんだと」ギロッ

ヒゲの男「ひっ……で、ですが、別の収穫が、あるんですネェ!」


 ドサッ

サターニャ「」


グラサンの男「こいつは……」

ヒゲの男「この娘、どうやら不死身の肉体を持つようで」

ヒゲの男「例のプロジェクトの被験体に、ぴったりかと思いまして、ですネェ」

グラサンの男「くくっ、なるほどな。でかしたぞ」

グラサンの男「これでまた一歩、我らの崇高なる目的に近づくであろう」


グラサンの男「フフ、フハハハハハハッ!!」

ヒゲの男「デースデスデスデスデスネェ!!」

42 : 以下、\... - 2017/04/18(火) 22:21:12.645 L6TDJgxX0 26/26

 
---------------------------------------------------------
 
謎の生命体チャッピーと運命的な出会いをした天使と悪魔達。

そこに立ちふさがった、ひげの男の正体と、
その背後で暗躍するブラックノンケ団の目的とは!?

そして、さらわれたサターニャの運命は!?

新しい力を得たユリクルタプリスこと、
千咲=タプリス=シュガーベルの戦いが今、幕を開ける!!

---------------------------------------------------------



おしまい

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