あやめ速報-SSまとめ-

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ﾄﾝﾄﾝ
ﾄﾝﾄﾝ

食蜂「ん……」

御坂「起こしてごめんね。これ」

食蜂「おかゆ？御坂さんが作ったのぉ？」

御坂「うん、薬飲まないといけないからちょっとでもいいから食べなさい」

食蜂「紫色のおかゆとかじゃなくてよかったわぁ」

御坂「あんた私をなんだと思ってるのよ……」

食蜂「御坂さんが料理できるのはちょっと悔しいゾ☆」

御坂「悔しいって何よ」

食蜂「御坂さんに負けてる事があるなんてぇ☆」

御坂「口が減らないわね……っていうかおかゆなんて誰でも作れるから」

食蜂「そ、そうねぇ」

御坂「はい、あーん」ｽｯ

食蜂「へっ……？」

御坂「ん？ちょっと熱い？」

食蜂「あ、熱くはないけどぉ……」

御坂「じゃあ食べなさい。あーん」

食蜂「……あーん」

御坂「熱くない？」

食蜂「おいしいわぁ」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

御坂「あーん」

食蜂「御坂さんってぇ……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

御坂「？」

食蜂「お母さんみたい☆」

御坂「な///」

食蜂「ちょっと優しすぎるゾ☆」

御坂「う、うるさいわね！風邪ひいてる時は普通あーんってするでしょ！」

食蜂「んー……家族とか恋人じゃないとしないと思うけどぉ」

御坂「い……いいから薬飲んで寝てなさい！はい、薬！」

食蜂「薬はあーんってしてくれないのぉ？

御坂「する訳ないでしょ！喉につまるわ！」

食蜂「そう？御坂さんなら口移しで飲ませてくるかと思ったわぁ」

御坂「あ、赤ちゃんじゃないんだからそんな事するかバカ！///」

食蜂「薬は苦手なんだけどぉ……」ｺﾞｸﾝ

御坂「飲んだならちょっと寝てなさい」

食蜂「さっきちょっと寝たから元気いっぱいだゾ☆」ﾌﾞﾙﾙｯ

御坂「どこが！震えてるじゃないの……いいから病人は寝るっ！」ﾄﾝｯ

食蜂「あんっ☆御坂さん強引☆」ﾄﾞｻｯ

御坂「はいはい……あんたと話してると私まで頭痛くなるわ」

食蜂「御坂さんもスルー力高くなってきたわねぇ」

御坂「苦しかったら言いなさいよ？洗面器もあるから」

食蜂「え？御坂さん帰らないのぉ？」

御坂「あんたほっといて帰れないでしょ」

食蜂「でも私もう寝るだけよぉ？」

御坂「風邪悪化したら大変でしょ。乗りかかった船よ」

食蜂「御坂さん……」ｳﾙｯ

御坂「ん？」

食蜂「じゃ、じゃあお言葉に甘えて少し眠ろうかしらぁ☆」ﾊﾞﾌｯ

御坂「そうしなさい」

食蜂「御坂さんはその間どうするのぉ？」

御坂「本でも読んでるから気にしないで」

食蜂「えー、手握っててくれないのぉ？」

御坂「ばっ……///に、握る訳ないでしょ！」

食蜂「御坂さんならしてくれると思ったんだけどぉ☆」

御坂「余計な事言ってないで寝なさい！」

食蜂「はーい」

御坂「じゃあおやすみ」

食蜂「おやすみなさーい」

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食蜂「……ん」

食蜂「はぁ……よく寝たわぁ」

御坂「ｽｩ……ｽｩ……」

食蜂「……ずっと看病してくれてたのねぇ」

食蜂「ありがと、御坂さん☆」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

御坂「ん……んん」

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縦ロール「御坂さん」

御坂「あら、こんにちは」

縦ロール「食蜂さまが御坂さまにこれをと」ｽｯ

御坂「ふっ……あいつもちゃんとお礼とかするのね」

縦ロール「お礼？」

御坂「うん、聞いてないの？」

縦ロール「私は、御坂さんがひどい便秘に悩まされてるから食蜂さまが相談に乗ったと……」

御坂「は？じゃあこれは？」

縦ロール「だから便秘薬です」

御坂「……あいつ」

縦ロール「これはとても効くそうですよ、何でもアフリカの奥地でしか取れない薬草を……」

御坂「食蜂ーーー！！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

縦ロール「み、御坂さん！？」




食蜂「♪」


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　～終わり～