【サターニャ宅】
サターニャ「またガヴリールにやられたぁぁぁ!!」
サターニャ「一体どうすればガヴリールに勝てるのかしら……」
ヴィーネ「知らないわよ、なんで私に相談するのよ…」
サターニャ「ヴィネットはガヴリールを手懐けてるじゃない!一体どんな技を使ったの?」
ヴィーネ「別に手懐けてなんかないわよ、最初に出会ったころのガヴにもどってほしくて少し世話を焼いてるだけよ」
ヴィーネ「そのせいで、何かある度に私に甘える事を覚えてしまったのよ、まぁそんなところも可愛いんだけどけ」クスッ
サターニャ「なるほど、ガヴリールを甘えさせる……」メモメモ
サターニャ「ありがとうヴィネット、あなたのおかげで最高の作戦が浮かんだわ!!」
元スレ
サターニャ「ガヴリールを手懐けるわ!!」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1489149945/
【学校】
ヴィーネ「おはようガヴリール」
ガヴリール「おはよ………ねむっ…」
ヴィーネ「もう、また徹夜?」
ガヴリール「ちょっと今イベントで忙しくて………」
サターニャ「おはようガヴリール」
ガヴリール「あぁ、サターニャか」
サターニャ「もう、寝癖でボサボサじゃない!せっかくの可愛い顔してるのにこれじゃ台無しよ?」ニコッ
ガヴリール「は、はぁ?お前なに気持ち悪い事いって……」
サターニャ「そのまま寝てなさい、私が寝癖なおしてあげるから……」スッ
ガヴリール「お、おう………」
ヴィーネ「………」
……
サターニャ「ガヴリール、睡眠は大事よ?」
ガヴリール「なんでお前にそんなこと言われなきゃいけないんだよ…」
サターニャ「ホームルームまで時間があるわ、保健室で少し休んだら?」
ガヴリール「余計なお世話だっての」
サターニャ「変な意地張らない、私もついていってあげるから!」グイ
ガヴリール「ちょ、ひっぱんなって…」
ヴィーネ「………むぅぅ」
ラフィエル「あらあら、今日のサターニャさんはどうしたんでしょうか…」
【保健室】
ガヴリール「教室でも寝れるじゃん……」
サターニャ「あんな固い机じゃリラックスできないわよ?………ほら」ポンポン
ガヴリール「……なんのつもりだよ」
サターニャ「膝枕、使っていいわよ」ニコッ
ガヴリール「…………」ウトウト
ガヴリール(今日のサターニャは気持ち悪いが眠気には逆らえん、少しだけ横になるか………)
ガヴリール「落書きとかすんなよ………」ボフッ
サターニャ「しないわよ、安心して寝なさい…」ナデナデ
ガヴリール(なんかこれ…………いいかも…)
…
ガヴリール「……」スヤスヤ
サターニャ「…………ふぅ」
サターニャ(ふふふ、眠ったわねガヴリール!!)
サターニャ(ガヴリールを甘やかして手懐ける作戦まさかここまで上手くいくなんて!!)
サターニャ(覚悟しなさいガヴリール!!私無しじゃ生きられない体にしてやるわ!!)
ガヴリール「…………むにゃ…」
サターニャ(…………寝顔は可愛いじゃない…)
…………
ガヴリール「…………んん」ムクッ
サターニャ「あら、おはようガヴリール」
ガヴリール「サターニャ…?そういえば私確か………」
ガヴリール「あ!おい、今何時だ!!」
サターニャ「1限目の授業が終わったところね」
ガヴリール「おいおい!なんで起こしてくれないんだよ!寝過ごしちゃったじゃんか!!」
サターニャ「ガヴリールは授業に出たかったの?」
ガヴリール「そういうわけじゃないけどさ、ヴィーネのやつに怒られちゃうだろ?」
サターニャ「ふふ、先生にはガヴリールの体調が悪いから看病するって言ってあるわ」
サターニャ「それにここには私とガヴリールの二人きり、ヴィネットのことなんて関係ないわ」
ガヴリール「確かに………いや、でも……」
サターニャ「私も共犯よ、たまにはサボっちゃってもいいじゃない」ニコッ
ガヴリール「…………っ」ドキッ
【昼休み】
ヴィーネ「ガヴー、お昼一緒に………」
サターニャ「ガヴリールったら、こんなパンひとつじゃ足りないでしょ!」
ガヴリール「いいんだよ、飯なんかに使う金が勿体ない…」
サターニャ「…それじゃあ、私のメロンパンをあげるわ」スッ
ガヴリール「えっ?でもそれはお前の…」
サターニャ「いいのよ、あんたがお腹いっぱいになってくれたら私はそれでいいから」ニコッ
ガヴリール「う、うん………ありがとう」
……
ラフィエル「今日はガヴちゃんと食べないんですか?」
ヴィーネ「ふーんだ、ガヴリールなんて知らない」ムスッ
【サターニャ宅】
サターニャ「ふふふ、我ながら完璧な作戦だったわ!!」
サターニャ(まさかたったの一日であそこまでガヴリールのやつを無力化できるなんて!恐るべき効果ね!)
サターニャ(きっとヴィネットのやつもこうやってガヴリールを堕天させたに違いないわ!!)
サターニャ「…………でも」
サターニャ「なんか、妹ができたみたいで楽しかったわ…」
サターニャ「って!!何を考えてるのよ私!!」
サターニャ(明日も作戦続行よ!!どんどん堕落させてやるから覚悟しなさいガヴリール!!)
【学校】
ヴィーネ「おはようガヴリール」
ガヴリール「おはよう、サターニャ」
サターニャ「おはようガヴリール、今日も可愛いわね」ニコッ
ガヴリール「あ、朝から何いってんだよ…………ばか」モジモジ
サターニャ(ふふふ、早速新しい反応が見れたわね……)
ヴィーネ「あの、ガヴ…………」
ガヴリール「あぁヴィーネもいたのか、おはよう」
……
ヴィーネ「ガヴ、宿題はやった?」
ガヴリール「サターニャと一緒にやったよ、あいつ馬鹿だから結局私が教えるはめになってさー……仕方ない奴だよな、えへへ」
ヴィーネ「ぐぬぬ……あ、朝御飯はちゃんと食べた?」
ガヴリール「私のカバンにメロンパンが入っててさ、まぁ誰がいれたかなんて大体見当はつくんだけど…」
ヴィーネ「き、昨日はちゃんと寝たの!?」
ガヴリール「んー、日付変わる時間くらいには寝たかな、サターニャのやつがわざわざ電話掛けてくるもんだから仕方なく…」
ヴィーネ「な、な…………」
ヴィーネ(このままじゃガヴリールがサターニャの物になっちゃう………!)ガーン
…………
ヴィーネ「どういうつもりよサターニャ!」
サターニャ「なんのことかしら?ヴィネット」
ヴィーネ「とぼけないで!ガヴリールを甘やかして堕落させようって作戦は見え見えなんだから!」
サターニャ「ふぅん?例えば?私が何をしたって言うの?」
ヴィーネ「ガヴリールと一緒に宿題やったり!ガヴリールが朝御飯食べてないと思って気を効かせてメロンパンを差し入れたり!ガヴリールが早く寝るように電話したり!!」
サターニャ「それの何が行けないのかしら?それならヴィネット、あなたのほうが酷いんじゃないかしら?」
ヴィーネ「な、なにを………」
サターニャ「ガヴリールに宿題を丸写しさせたり、ガヴリールが夜更かしするのを見過ごした上で朝から叩き起こしたり…」
ヴィーネ「…………うっ」
サターニャ「ガヴリールを堕落させているのは間違いなくヴィネット、あんたのほうよ!」
ヴィーネ「ぐ、ぐぬぬぬ……」
【放課後】
ガヴリール「サ、サターニャ」
サターニャ「どうしたの?ガヴリール」
ガヴリール「よかったらこの後一緒に買い物いかない?欲しいものがあってさ…」モジモジ
サターニャ「いいわよガヴリール、あなたから誘ってくれるなんて嬉しいわ」ニコッ
ガヴリール「え、えへへ…」
ガヴリール(サターニャに喜んでもらえた…)
サターニャ「さ、行きましょ」
ガヴリール「うん」スッ
ラフィエル「ガヴちゃん、あれは女の子の顔をしてますねぇ…」ニコニコ
……
ヴィーネ「わ、私は仕方なく、サターニャがガヴリールに何をするからわからないから仕方なく監視してるだけで…」ブツブツ
ラフィエル「あらあら、私はヴィーネさんから誘われてついてきたんですけど…」
ヴィーネ「そんなことないわよ!ラフィエルがサターニャをストーキングしだしたから私はそれについてきただけなんだから!!」
ラフィエル「そんなめちゃくちゃな…私も今日は用事があったんですが…」
ヴィーネ「あぁーっ!!!」
ラフィエル「」ビクッ
ヴィーネ「サターニャとガヴが動くわ!!」グイ
ラフィエル「む、胸を引っ張らないでください…」
サターニャ「ここのクレープ美味しいのよねぇ、はい!」
ガヴリール「え、いいの?」
サターニャ「いいのよ、私が入ろうって言ったんだから奢ってあげるわ!」
ガヴリール「ありがとうサターニャ」ニコッ
サターニャ「ふふ、違う味のやつ買うから一口づつ交換しましょ!」
ガヴリール「…んむ」モグモグ
サターニャ「ってもう食べてるし!」
…
ラフィエル「微笑ましいですぅ~」テカテカ
ヴィーネ「私達もあれしない?」ニコニコ
ラフィエル「え、遠慮しておきます」
ーーーーーー
ジャカジャカ ワイワイ
サターニャ「悪の道こそ我らの~」
ガヴリール「天に召します我らの~」
…………
おまわりさん「君達、そんなところでなにしてるの?」
ラフィエル「す、すみません!ほら!行きますよヴィーネさん!」グイ
ヴィーネ「待って!!ここならガヴの歌声が聞こえるの!!」
ラフィエル「恥ずかしいからやめてください!!」
…………
ガヴリール「ごめんなサターニャ、買い物だけで終わるはずだったんだけど…」
サターニャ「いいのよガヴリール、私も楽しかったし」ニコッ
ガヴリール「ほ、本当?よかった…」
ガヴリール「…私、地上にきてから引きこもってばかりだったからさ、友達と遊ぶくらいなら家でゲームしたほうがマシだと思ってた」
ガヴリール「でも今日さ、はじめて思ったんだ、この時間がずっと続けばいいのにって…」
サターニャ「ガヴリール…………」
サターニャ(今日一日ガヴリールと過ごして、勝負がどうとか作戦がどうとか、そんなこともうどうでもよく思えてきた…)
ガヴリール「だからさ、また一緒に遊んでくれよ」
サターニャ「ふん、当たり前じゃない!」
………
ラフィエル「なんだかいい感じの雰囲気になってますね」ニコニコ
ヴィーネ「はぁ、なにやってんだろ私…」
…………
ヴィーネ「……ラフィエル」ガシッ
ラフィエル「な、なんですか?ヴィーネさん」ビクッ
ヴィーネ「私達、まだお互いについてよく知らないわよね?」
ラフィエル「まぁ、そこまで二人でいることもないですし…」
ヴィーネ「私達も仲良しにならない?」
ラフィエル「も、もう十分仲良しじゃないですかぁ」
ヴィーネ「私達もガヴやサターニャみたいになるの!………だから、ね?」ジリッ
ラフィエル「ご、ごめんなさいーー!!」ダッ
ヴィーネ「ちょ、待ちなさいよー!!」ダッ
…………
タプリス「…………」スタッ
タプリス(ひさしぶりの地上です!天真先輩、元気にしてるかなぁ?)
タプリス(月野瀬先輩ともお茶の約束もしましたし、今日こそは勇気を出して悪魔との交流を深めます!)
……………
タプリス(おや?あれは天真先輩と……)
サターニャ「ーーーーー!」ギュッ
ガヴリール「ーーーーーー…」
タプリス(天真先輩が悪魔と手を繋いでるっ!!)ガーーーン
完