結衣「京子、おせんべい開けておいたから」
京子「おおう気が利くね、よきにはからえー」
結衣「よきにはからえって使い方合ってるのかソレ」
京子「はむはむ、さぁね」
結衣「……しかしひどい雨と風だな」
京子「にしし、これはもう泊まるしかありませんな」
結衣「はぁ、最初からそのつもりで来たんだろ?」
京子「……えへへ」
元スレ
結衣「京子の謎リボンをいじってみよう」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333434818/
結衣「ちゃんとお家に連絡しておくんだよ」
京子「いやいや心肺ゴム用、もう言っておいたから」ニコッ
結衣「……やれやれ」
京子「やれやれ、って言ってるけど頬が緩んでるよん」
結衣「む……あーあ、また食費がかさんじゃうよ」フイッ
京子「くふふ、ほんと素直じゃないんだからさぁ」
京子「~♪」ピコピコ
結衣「えっ!?」
結衣「ちょ、ちょっといまリボン動いたような……」
京子「うん?どうかしたの結衣ー」
結衣「あ、いやなんでもないよ」
京子「もう私があまり可愛いからって見とれちゃダメよ」
結衣「やかましい……」
京子「へへへ、せんべいうまうま」
京子「……」ピョコピョコ
結衣「(ぜ、絶対あのリボン動いてるだろ……)」
京子「にしてもさぁ、あかりのお団子ってホント謎だよな」
結衣「……」
京子「まず、あのボリュームをどこから持ってくるのか!」ピョコピョコ
結衣「そ、そうだな」
京子「でしょでしょ、たまに動いてる気がするんだよなぁアレ」ピコピコ
結衣「……」
京子「どうしたの私のことジーッと見て」
結衣「あ、いや京子って髪の毛サラサラで綺麗だよなぁって」
京子「……!」ピッコピッコ
京子「な、なんだよ急に褒めたりなんかしてさぁ」ピコッ
結衣「……」
京子「そ、そんな見つめるなよな!!」ピコピコ
結衣「嬉しいことがあるとリボンも反応してるみたいだね」
京子「ほぇっ?」
結衣「ううん、ちょっとこっちの話だから」
京子「で、でもホント謎だよなぁあのお団子」
結衣「そ、そうだな……」
京子「ちなつちゃんのもふもふも割と謎空間だよね」
結衣「あ、あぁそうだな」
京子「あはは、卓球のピンポン玉も吸い込んだしさぁ」
京子「あの2人って本当に特徴的だよなぁ……」
結衣「大人しくなっちゃった」
京子「へっ?」ピコッ
結衣「あ、また動いた、ふふ慣れると可愛いかも」
京子「な、なんの話してるのゆいー」ユサユサ
結衣「ひみつー」
京子「な、なんだよう、もったいぶっちゃってさぁ!」ピコッ
結衣「んー、まだ確信が持てないから」
結衣「あとでまた京子に話すよ、それまで我慢してて」
京子「……ちぇーっ」ヘタッ
結衣「あ、リボンもへにゃーってなった」
京子「……私にも教えてくれてもいいじゃん」
結衣「(えへへ、可愛いなぁ、ネコ耳みたいで)」ナデナデ
京子「あ……」
京子「ど、どうしたの急になでなでなんかして?」
結衣「……はっ、ごめんなんか無意識のうちに!」
京子「……」ピコピコ
結衣「か、かわいい……」
京子「か、かわいい?」ピコッ
結衣「あ、いや、体がちょっとかゆくてね」
京子「えーいま絶対可愛いって言ったでしょ!」
結衣「い、言ってない……」
結衣「京子の聞き間違いだって、可愛いなんて言うワケ……」
京子「……」ヘニャッ
結衣「あ、リボンがへにゃーってなっちゃった……」
京子「だ、だよなぁ結衣が私にそんなこと言うワケないもん」
結衣「あ、その、やっぱり京子は可愛いと思うよ?」
京子「……!」ピコッ
結衣「ただちょっとお調子者なところがあれだけど」
結衣「か、可愛いと思う……」
京子「……!!」ピコピコッ
京子「も、もうしょうがない奴だなぁ」ピョコッ
京子「別にね、結衣に言われて嬉しくはないけど!」ピコッ
京子「……♪」
結衣「(分かりやすい、とーっても嬉しいんだろうな……)」
結衣「(……触りたい、触りたい、もっとなでなでしたい)」ソワソワ
京子「……」
結衣「あ、京子頭に綿ゴミが付いてるよ」
京子「うそっ、恥ずかしいなー……」
結衣「あぁ私が取ってあげるから、京子はじっとしてて」
京子「へへへ悪いな結衣、サンキュー」
京子「……」ピコッ
結衣「(見れば見るほどただのネコ耳にしか見えない)」
結衣「(どう考えても動いてるんだよなぁ……)」
京子「結衣ー、そんなに私の頭凝視してどうしたの?」
結衣「あぁ、ごめん今取るから」
京子「おうっ♪」
結衣「……」フーッ
京子「っ!?」
結衣「ゴメンな、あまりべたべた触るのもどうかと思って」
京子「そ、そこにフーってするのだめっ……」ギュッ
結衣「そこってココのリボンこと?」ナデナデ
京子「う、うんそこはちょっと敏感だから」
京子「えへへ、でもフーってされて気持ち良かったかも……」ピコピコ
結衣「……そっかぁ、敏感なんだ」
結衣「リボンはちょっと敏感だもんな、うんしょうがないよ」
京子「うんうん、少し敏感なんだそこら辺は」
結衣「敏感ならしょうがないな、ゴメンな変なことして」
京子「あ、いや、ゴミを取るためならしょうがないよ……」
京子「それに結衣にならべつに触られてもいいし」ニコッ
結衣「……京子」
結衣「……ほんと可愛い奴だよ、お前は」ギュッ
京子「へへへっ、ちょっと苦しいって」
結衣「……可愛い奴だから、ちょっと病院に行こうか」
京子「なんで!?」ピコッ
結衣「なんでって言われてもなぁ……」
京子「わっわたし、なにか変なこと言った?」ヘニャ
結衣「……」ナデナデ
京子「んっ、えへへ、ゆいー」ピコピコ
結衣「さっきの会話でおかしいって思わなかった?」
京子「ううん、別に特には気にならなかった」
結衣「あ、あれ……?」
結衣「もしかしておかしいのは私だったりするのかな」
京子「結衣、どこか具合でも悪いの?」ヘニャ
結衣「……可愛いからいいか」ギューッ
京子「ふぎゃっ!」
結衣「そうだよなぁ、京子はちょっとリボンが敏感なんだよね」スリスリ
京子「んっ、だ、だからくすぐったいって……」
結衣「ふふふ、たくさんいじってあげるからな」
京子「べっ、べつに結衣に触られても嬉しくないし」
京子「……」ピコピコッ
結衣「そうなんだ、なら無理に触るのはやめておこうかな」
京子「え……」ヘニャ
結衣「(へにゃーってなるの可愛い、ピコピコするのも可愛い)」
結衣「(ていうか京子そのものが可愛い)」
京子「……」ジワッ
結衣「なんてな、ほらひざの上においで京子」
京子「……!」ピコッ
京子「へへへ、なんか心の中を見透かされてる気分だよ」
京子「やっぱりずーっと一緒にいるから分かるものなのかなぁ」ピコピコ
結衣「ま、まぁそうだな……」
京子「くふふ、結衣のひざの上もーらい!」
結衣「って、せめて向かい合って座るのはやめてくれよ……」
京子「照れるな照れるな」
結衣「京子だって顔真っ赤じゃん……」
京子「えへへ、お互いさまってことで」
京子「ゆい、ゆーいー!」ギュッ
結衣「はいはい、甘えん坊だな京子は」
京子「……」ピコピコ
結衣「ふふ、リボンも撫でてほしいって言ってるみたいだね」
結衣「……」フニフニ
結衣「へえ、思ったより柔らかいんだ」
京子「っ……」
結衣「……かわいい」
京子「ゆい、結衣、んっ……っ…!!」ビクッ
結衣「ちょ、ちょっと京子どうしたんだよ?」
京子「だっ、だから……んっ」ギュッ
京子「リボンは弱いんだって……」
京子「そっそれ以上触られると、ちょっとスイッチ入っちゃ――」
結衣「スイッチ入るって?」スリスリ
京子「んぅっ、だ、だからぁ!」
結衣「ふふ、息上がって顔も真っ赤じゃないか」
京子「ゆっ、ゆい、キスして……あとぎゅーってして」
結衣「いいよ、大好きな京子の頼みだもん」チュッ
京子「んーっ…………ふぁ……」
結衣「んっ……」ギュッ
京子「んっ……はぅっ……」
結衣「ご、ごめんな京子ちょっと無理しすぎた」
京子「んーん……えへへ、ちゃんと結衣の口から聞けたし」
京子「大好きな京子の頼みだーって」ピコピコ
結衣「ま、まぁそれは言葉のあやというか」
京子「もう認めなよ、キスまでしちゃったしさー」
結衣「……そうだな、しちゃったもんな」
京子「……くふふ」
結衣「間の抜けた顔だなぁ」ナデナデ
結衣「京子からはまだ聞いてないけどね」
京子「好きって言葉?」
結衣「そうそう、まぁ答えを聞くまでもないと思うけど」
京子「くふふ、どうだろうねぇ」ピコピコ
京子「……まぁもちろん私も結衣が好きだよー」
結衣「ん、そりゃどうも」
京子「えへへ、ゆい、ゆーい!」ピコピコ
結衣「なんか大事なこと忘れてる気がするんだけどなぁ」
京子「大事なこと?」ピコピコピッコ
結衣「うん、とーっても大事なこと」
結衣「けど思い出せないな……」
京子「でも無理して思い出す必要もないんじゃない?」ピコピコ
結衣「んー、まぁそれもそうか」
結衣「さてと、台風で買い物もいけなかったし、夕飯はあり合わせだよ」
京子「愛があればなんだって美味しいって」ニコッ
結衣「……あ、そ」
京子「えへへ、結衣ってば照れちゃって可愛いの!」ピコピコ
結衣「うるさいなー、リボン動かしすぎだってさっきから」
京子「おっと、つい嬉しいと動いちゃうんだ」
結衣「まったく便利なリボンだよ」
結京「あはははは……」
~後日~
結衣「あかり、お団子片方落ちてたよ」スッ
あかり「わわっ、どうりでバランスが悪いはずだよぉ!」
結衣「ふふ、おっちょこちょいなんだから気を付けないと」
結衣「ほら付けてあげるよ」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんありがと!」
結衣「ふむ、よっと……」カチャカチャ
結衣「どう、これでちゃんと付いたかな?」
あかり「バッチリだよぉ、これからは落とさないように気を付けるからね!」
結衣「はいはい」クスッ
ちなつ「結衣先輩、ノド渇きませんか?」
結衣「うん、最近暖かくなってきたからなおさらだよ」
ちなつ「ふふふ、でしたらこのペットボトルどうぞ」モソモソ
ちなつ「さっき自販機で買ったんです」
結衣「わぁ、ほんとちなつちゃんのもふもふはなんで入るんだね」
ちなつ「はい、なんでも入りますよ!」
ちなつ「結衣先輩も入ってみます?……なーんて」
結衣「あはは、それはちょっと怖いかな」
ちなつ「入りたくなったらいつでも言って下さいね!」
結衣「はいはい」クスッ
結衣「おはよう京子、相変わらずリボンがよく動くな」
京子「おはよー、ほんと困ったもんだよ」
結衣「敏感なのも相変わらずだしな」
京子「う、うるせー!」
結衣「やっぱり神経繋がってるのかな?」
京子「うーんでも一応取り外しはできるし」
京子「まぁこれくらいのリボンは普通なんじゃない?」
結衣「そうだよな、普通なんだよな」
京子「うんうん、お、前に歩いてるのはちなちゅか!」バヒューン
結衣「……」
結衣「……ふ、普通なんだよね?」
おしまい!