【ある日の通学路】
チュンチュン
ラフィエル(よく晴れた日の通学路、小鳥はさえずり、小川は流れ、太陽の日差しが気持ちいい…のですが…)
ヴィーネ「………………はぁ」テクテク
ラフィエル(あそこでため息をついているのはヴィーネさんでしょうか…?これは天使として事情を聞かないわけには!!)シュッ
ヴィーネ(今月も仕送り減ってる、一体どうすれば…)トボトボ
ラフィエル「お困りのようですね、ヴィーネさん!」
ヴィーネ「うわぁぁぁ…っ!?!?」ビクッ
元スレ
ラフィエル「ヴーネママ…」ニコニコ
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1488625908/
ーーーーーー
ラフィエル「毎月仕送りが減ってる…ですか、まぁヴィーネさん悪魔らしくないですもんね…」
ヴィーネ「うっ………」グサッ
ラフィエル(はっ!しまった!以前にも似たような事があってヴィーネさんを傷つけてしまったことを忘れてました…)
ヴィーネ「うぅ……私が毎日家事にお金を使っているから、いっそガヴリールみたいに…」ブツブツ
ラフィエル(かなり参ってるご様子…ここは私が精一杯の励ましの言葉を!!)
ラフィエル「………私がヴィーネさんの娘だったら、きっと幸せだと思います…」
ヴィーネ「………」ピク
ラフィエル「だってお料理もできて家事も完璧!叱るべくは叱り、褒めるべくして褒める!まさに母親の鑑です!!」
ヴィーネ「………ほんとに?」
ラフィエル「本当です!だからもっと自信を持ってください!仕送りもきっとなんとかなりますよ………」
ヴィーネ「………なってみる?」
ラフィエル「………え?」
ヴィーネ「………私の娘になってみる?」ドキドキ
ラフィエル「………………えっと」
ラフィエル(ヴィーネさんにいけないスイッチが………)
【学校】
ガヴリール「ひゅーひゅーお熱いねぇお二人さん、娘は一体何人いるんだい?」ニヤニヤ
サターニャ「きゃはははは!!!ラフィエルとヴィネットが手を繋いでるわ!!!」ゲラゲラ
ヴィーネ「おはようふたりとも、もうからかわないでよ………ねぇラフィちゃんん」
ラフィエル「お、おはようございます………」
ラフィエル(凄く恥ずかしい………!!)
ヴィーネ「ラフィちゃん、二人に自己紹介してあげて?」ニコ
ラフィエル「はい、ヴィーネママ…私は白羽…ラフィエル=エインズワースです…」カァァァ
ガヴリール「知ってますううううう!!ラフィちゃん私と同じ学校でちたもんねぇぇ??」ゲラゲラ
サターニャ「ヴィーネママって………ぷくく………ざまぁないわねラフィエル!!」
ラフィエル(まさかこんなに恥ずかしいなんて………)フルフル
【昼休み】
ガヴリール「さてサターニャ、ラフィエルについてどう思う?」
サターニャ「まさか、ラフィエルが本当にあれに付き合ってるとは思えないわ」
ガヴリール「あぁ、一度は私逹もヴィーネの魔の手に落ちた身だが、ラフィエルみたいに非の打ち所のない完璧優等生はヴィーネにつけこまれる事はないはずだ」
サターニャ「そうね、きっとラフィエルはヴィーネの歪んだ欲望の為に協力してる可能性が高いわ、以前の私のように!」
ガヴリール「まぁ今回は相手があのラフィエルだ、めちゃくちゃにしてやったほうが面白いだろ?」ニヤ
サターニャ「同感だわ、私もあいつには日頃のお返しがしたかったところよ」ニヤ
サターニャ「ところでガヴちゃんは私達にいじられて泣いちゃったみたいでちゅね」ニヤニヤ
ガヴリール「ちょっ、誰に聞いた!!」
【教室】
ヴィーネ「はい、あーーん」
ラフィエル「あ、あーん」パクッ
ヴィーネ「おいしい?」ニコッ
ラフィエル「は…はい」ニコニコ
ラフィエル(思った以上にピンチです…ここまで恥ずかしい思いをしたのは下界初…)カァァァ
ガラガラッ
ガヴリール「ラフィちゃーん、オムツ交換の時間ですよぉ」ニコッ
サターニャ「犬のように這いつくばりなさい!!」
ラフィエル(私は赤ちゃんですかっ!?)
ラフィエル「そ、そんなめちゃくちゃな!そもそも私はオムツなんて……」アセアセ
ヴィーネ「そーね、食後だしうんうんでちゃったら大変ですもんね?」ニコッ
ラフィエル「ヴィーネさん!?」
ガヴリール(やっぱりこいつは腐っても悪魔だな……私がお前の仕送りアップに協力してやるよ)ニヤニヤ
サターニャ「ほーらラフィちゃーん?サターニャお姉ちゃんに恥ずかしいところ見せてぇ?」ニヤニヤ
ラフィエル「くっ………うぅ」ストン
ラフィエル(こ……これもヴィーネさんの為…逆らうわけには………)
サターニャ「………くくく、日頃の恨みよラフィエルぅ」ジリ
ガラッ
委員長「せっ、先生!!教室で天真さんと胡桃沢さんが!!」
グラサン「………」
サターニャ「………へ?」
ガヴリール「なっ………!?」
ラフィエル(たっ………助かりました………)
グラサン「お前ら二人、今すぐ職員室にこい」
【放課後】
サターニャ「えぐっ………ぐすっ………」ポロポロ
ガヴリール「なっ……泣くなサターニャ、復習の機会はきっとまたある」グスッ
サターニャ「あんただって泣いてるじゃない……」グスッ
ヴィーネ「ごめんなさいラフィ、私のせいでかなり大事になったみたいで……」
ラフィエル「あっ、頭をあげてくださいヴィーネさん……」
ラフィエル(まさかいじめと勘違いされるなんて……)
ヴィーネ「私、ガヴリールにもサターニャにも……それにラフィエルにも迷惑かけて……」
ラフィエル「そんな………迷惑だなんて………」
ヴィーネ「私……寂しかったの、必要とされなくなるのが怖くて…」グスッ
ラフィエル「ヴィーネさん………」
ヴィーネ「誰かのお世話をしないと…私のこと嫌いになっちゃうのかなって…」
ラフィエル「一体なんでそんなこと……」チラッ
ガヴリール「………?」
ヴィーネ「私のお世話してくれないヴィーネなんていらない!って言われちゃうの……」グスッ
ガヴリール「おいおい、そんときは仲直りしたじゃん……」
ラフィエル「ガヴちゃん!」
ガヴリール「……ごめんなさい」
ラフィエル(どうやら前にガヴちゃんと喧嘩したことを気にしてたんですね……)ギュッ
ヴィーネ「ラフィ……?」
ラフィエル「わたしにとってヴィーネさんは大切な友達です……」ナデナデ
ヴィーネ「……」
ラフィエル「勿論サターニャさんも、ダメダメ天使なガヴちゃんも、みんな大事な友達です」
ガヴリール「お前今なんつった」
ラフィエル「ですから必要じゃないなんて……そんな悲しいこと言わないでください…」
ヴィーネ「…………ラフィ」
ラフィエル「今日の私はラフィちゃんなので、いっぱい甘えさせてもらいますよ?」ニコッ
ヴィーネ「……!」
ラフィエル「ヴィーネママ…」ニコニコ
完!!
31 : 以下、\... - 2017/03/04 20:58:11.931 XPPxcdhu0.net 13/13終わり、見てくれてありがとう