エルヴィン「どうした」
カエサル「い、いや、何でもない……」
カエサル「(気のせいかな……)」
エルヴィン「ああ、そういえばママ、今日グデーリアンがな」
カエサル「ブッ!?!?」
エルヴィン「お、おい、本当に大丈夫か?」
元スレ
【ガルパン】エルヴィン「なぁママ」カエサル「うん……うん!?」
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カエサル「それはこっちの台詞だ!!何だいきなり!!」
エルヴィン「え?何が?」
カエサル「『ママ』ってやつだよ!!いつもそんな呼び方してなかっただろ!!」
エルヴィン「ママはママだろう、それ以外に何がある?」
カエサル「……私の本名は?」
エルヴィン「鈴木貴子」
カエサル「私は他の2人から何て呼ばれてる?」
エルヴィン「カエサル」
カエサル「……お前は私のこと何て呼んでる?」
エルヴィン「ママ」
カエサル「ん゛も~~~~~……」
左衛門佐「エルヴィンの様子がおかしいとのことで来てやったぞ」
おりょう「見た感じはいつも通りぜよ」
カエサル「それが世界がひっくり返るくらいおかしいんだよ……」
エルヴィン「おかしいのはママの方だろう」
左衛門佐「……ん?」
カエサル「ほらな?」
エルヴィン「何とか言ったらどうだママ」
おりょう「これは……」
カエサル「うん……」
左衛門佐「つまりエルヴィンがずっとカエサルのことを『ママ』と呼んでいると……」
おりょう「ホームシックぜよ?」
カエサル「それはないな、それにただのからかいとは違う感じで……」
左衛門佐「……」
左衛門佐「エルヴィン、私は誰だと思う?」
エルヴィン「左衛門佐だが?」
おりょう「私は?」
エルヴィン「おりょう」
カエサル「……私は?」
エルヴィン「ママ」
おりょう「確かにおかしいぜよ」
カエサル「だろ……?」
ドォン……
エルヴィン「くっ、外れた!ママ、急いで装填だ!」
カエサル「わ、分かってる!」ガシャコン
カエサル「(戦車内でもママ呼び……)」
~~~~~~~~~~
エルヴィン「ママ、初期と比べて装填スピードがななり上がったな。日々の鍛錬のおかげだな」
カエサル「あ、あぁ……ありがとう」
左衛門佐「戦車に乗ってる間でも変わりは無かったな」
カエサル「ああ……一体何が原因なんだか」
おりょう「西住隊長なら何か知ってるかもしれないぜよ」
カエサル「流石の西住隊長でもそれは……」
みほ「その症状……もしかしたら『母性欠乏症』かもしれない」
おりょカエもんざ「母性欠乏症?」
カエサル「(知ってた……)」
みほ「戦車道やってる人に出やすい症状なんだ。私もいっかいなったことがあって、ずっとエリカさんに甘えてたらしいんだけど……よく覚えてなくて」
左衛門佐「つまり、症状が出てる間のことは戻った後には無くなっているということか?」
みほ「そうみたい。実は少し前に麻子さんもその症状にかかっちゃったことがあって、その時はずっと沙織さんにママって甘えてたんだ。戻った後からかわれてすごく恥ずかしがってたけど……」
カエサル「それで、戻す方法はあるのか?」
※当たり前ですが母性欠乏症は架空の症状です
みほ「うん、一つだけだけど。今エルヴィンさんにママって呼ばれてるのはカエサルさんだよね?」
カエサル「ああ」
みほ「そしたら……」
~~~~~~~~~~~~~~~~
歴女宅にて
カエサル「」コソコソ
カエサル「……はぁ」
カエサル「(『母性欠乏症』は名前の通り母性に飢えている、つまり私が母親のようにたっぷり甘やかしてやればいいってことか……)」
カエサル「(エルヴィンと元に戻すためとはいえ、流石に少し恥ずかしいな……)」
(回想)
みほ「母性欠乏症患者への接し方はとにかく赤ちゃんをあやす様に甘く接しれば大丈夫。沙織さんが麻子さんにしてたことメモにまとめておいたから参考にしてください」
カエサル「わざわざありがとう……ってえぇ!?こ、こんなことしなきゃいけないのか……///」
みほ「治った後は症状が出てる間のことほとんど覚えてないから、思い切ってやっちゃった方がいいかも」
カエサル「わ、分かった」
カエサル「……」モジモジ
カエサル「え、エルヴィン!!」
エルヴィン「おお、ママか。どうした?」
カエサル「えっと……」
カエサル「お、おっぱい……吸う……?」
~~~~~~~~~
歴女宅廊下にて
左衛門佐「ブフッ!?」
おりょう「さ、左衛門佐……笑ったら悪……フッ……」
プルプル
カエサル「(くっ……あいつら覚えてろ……!)」
エルヴィン「いいのか?」
カエサル「あ、ああ……でも今回だけだからな!」
プチン、プチン……
カエサル「ほ、ほら///」
エルヴィン「じゃあ、お言葉に甘えて失礼する」チュウウ
カエサル「っ……///」ピクン
~~~~
歴女宅廊下
左衛門佐「………」
おりょう「………」
左衛門佐「……なんか、これ以上は見てはいけない気がしてきたぞ」
おりょう「私もぜよ……」
左衛門佐「……夕飯の買い物でも行くか」
おりょう「異議なし」
チュッ チュッ
カエサル「んっ……ぁ、あんまり強く吸わないでくれ……はぅ……んっ///」
エルヴィン「悪い、あと少し……」
カエサル「さっきからっ……んっ、そればっかり……んぁ……///」
エルヴィン「んむー……」チュパチュパ
30分後
エルヴィン「ご馳走様でした」
カエサル「お、お粗末様でした……」
カエサル「(くっ……もうお嫁に行けない……///)」
エルヴィン「んー……なんだか今日は妙に疲れたな……もう風呂沸いてるだろ?先入っていいか?」
カエサル「ま、待った!!」
カエサル「その……私も一緒に入る」
エルヴィン「珍しいな、ママから誘ってくるなんて」
カエサル「ま、まぁ……たまにはあるよこういうこと……」
カエサル「(うぅ……大浴場の時とは違って恥ずかしい……)」
カエサル「ほ、ほら。痛くないか?」
エルヴィン「ん……平気だ」
カエサル「全く……毎日スプレー大量に使うと髪傷んでくるぞ」
エルヴィン「む……あれは気に入ってるから別に良いんだ」
カエサル「せめて毎日丁寧に手入れでもしたらどうだ?左衛門佐にでも習えばいいと思うぞ。ほら、流し終わったから次は背中」
エルヴィン「悪いな、頼んだ」
カエサル「(ん……柔らかい……)」
カエサル「(というか、よく見たら背中も小さくて肩も細くて……やっぱり女なんだよな……胸はそこまで無いけど)」
カエサル「(ああああダメだダメだ、変なこと考えるな!今はこいつの母親代わりなんだ!!変な気は持つな!!)」ブンブン
カエサル「(でも、本当綺麗な背中してるなぁ……)」
カエサル「(ちょっとだけ、ちょっとだけ……)」
ギュッ
カエサル「(あ……やっぱり柔らか……それに石鹸のせいで妙にぬるぬるして……変な感じ……)」
エルヴィン「……ママ?」
カエサル「へっ?ぁ……わ、悪い!!」
エルヴィン「そろそろ逆上せたか?背中流して早めに上がろう」
カエサル「あぁ……すまない」
カエサル「(くそっ……何やってるんだ私は……!これじゃただの変態じゃないか!!)」
カエサル「ふぅ……」ガラガラ
左衛門佐「……あ、カエサル」
カエサル「ああ、2人とももう帰ってたのか」
おりょう「……赤飯炊くぜよ?」
左衛門佐「そうだな……こんなに火照って、風呂で何かあったに違いない」
カエサル「違っ……これは逆上せたせいだ!!!からかうな!!!///」
左衛門佐「本当か?背中流すって偽ってどさくさに紛れて身体触りまくったりしてないのか?」
カエサル「ぅ……そ、それは……してない……」
左衛門佐「よし、おりょう燃やせ」
おりょう「了解ぜよ」
カエサル「ご、誤解だから!!変なことはしてないからぁ!!!」
エルヴィン「騒がしいぞ、何かあったのか?」
左衛門佐「エルヴィン、風呂場でカエサルと何かあったか?」
カエサル「おい!!!」
エルヴィン「特に何も無かったが……あ、そういえばママが背中に抱きついてきたな。……いや、逆上せて倒れ込んできたのか?」
カエサル「ヒッ」
左衛門佐「おりょう、私は小豆と胡麻塩買ってくるからカエサル燃やしておけ」
カエサル「違うんだよぉ……」
カエサル「つっかれた……」ズーン
おりょう「エルヴィンに食べさせながらだったからいつもの倍は時間掛かったぜよ」
左衛門佐「何も一口ずつ『あーん』なんてやらなくても……」
カエサル「いや、西住隊長が大胆に出た方が治りやすいって言ってたからな」
おりょう「やけくそになり始めてるぜよ」
カエサル「はぁ……じゃあエルヴィンに歯磨かせて寝かせてくるから」
左衛門佐「今日は同じ部屋で寝るのか?」
カエサル「それしかないだろ……2人も早く寝るんだぞ」ガラガラピシャ
左衛門佐「……なぁおりょう、怪しくないか?」
おりょう「左衛門佐、見張っていたい気持ちも分かるが今はそっとしておくのが吉ぜよ」
カエサル「なあエルヴィン」布団in
エルヴィン「なんだママ」布団in
カエサル「今日……はもう終わるか。こっから先も甘えたくなったら素直に言うんだぞ」
エルヴィン「ママにはいつも甘えさせて貰ってるつもりなんだが?」
カエサル「嘘つけ。そんな素振り1度も見せたことないが?」
エルヴィン「まあ普段はそうだろうな。今日みたいにさせてくれるなら別だが、みんなには私なりに甘えてるつもりだぞ」
カエサル「へぇ……例えば?」
エルヴィン「戦車道のことでな、最初は不安だったんだ、いくらそれなりの知識があるとはいえ扱ったことの無い戦車に乗るのは怖いものだろう?」
エルヴィン「でもママの装填の腕は本物だから安心して任せられるんだ。左衛門佐は狙えば敵を逃がすことはまず無いしおりょうには端から全部任せるつもりだったからな」
カエサル「………」
エルヴィン「まあその、なんだ、恥ずかしながら3人がいるから私は安心して車長の仕事に専念出来るってやつだ」
カエサル「……ははっ、それ甘える云々関係あったか?」
エルヴィン「あるよアホ」
カエサル「ふーん……私達のことそんな風に思ってたのかー、かわいいヤツめ」プニプニ
エルヴィン「うにゅ」
カエサル「捕まえたっ」ギュ
エルヴィン「むぐっ!?いきなりどうしたんだママ」
カエサル「はいはい~ママでちゅよ~」オッパイオシツケ
エルヴィン「……ママの匂い」スンスン
カエサル「ちょっ……くすぐったいから胸元で深呼吸はやめろっ!!」
エルヴィン「そっちが押し付けてきたんだろう」スウウウウ
カエサル「あーもう分かった!分かったから落ち着いて寝ろ!明日も学校だろ?」
エルヴィン「ん……そうだな」
カエサル「私が近くにいてやるから、な?」
エルヴィン「はは、それは心強いな……」
スウ……
カエサル「寝るの早いな……まあ、今日は色々あったから仕方ないか」
エルヴィン「…zzz」
カエサル「……ふっ、こうして見るとただの1人の女の子だ」ツンツン
エルヴィン「ん~……?ぃん~…………」
ピピピピ……
カエサル「んむ……朝か……」
カエサル「……ってエルヴィン!?……あ、昨日一緒に寝たんだった……」
エルヴィン「う……なんだ、もう朝か……?」
カエサル「ん、ああ。おはようエルヴィン」
エルヴィン「ん……おはようカエサル」
カエサル「……あれ?」
エルヴィン「なに」
カエサル「な、なぁエルヴィン、もう一回私のこと呼んでくれないか?」
エルヴィン「なんだいきなり……カエサル」
カエサル「………な」
ナオッター!!!
おりょう「まぁ、これで一件落着ぜよ」
左衛門佐「あれはあれで面白かったがな」ハハハ
エルヴィン「おい、何があったんだ」
左衛門佐「ああ、エルヴィンはそのままでいいんだそのままで」
エルヴィン「む……なんだか気になるな……」
カエサル「ほらエルヴィン、制服のスカーフ曲がってる」グイ
エルヴィン「おお、すまないな」
おりょう「それにしてもカエサルは昨日から随分カエサルに甘くなったぜよ」
カエサル「え……そうか?」
左衛門佐「ああ、もうすっかり親子のようだ」
おりょう「というより恋人ぜよ」
カエサル「ばっ……そんなんじゃない!大体傍から見て私達がそういう風に見えるとは思えないが?なぁエルヴィン?」
エルヴィン「っ………///」
カエサル「エルヴィン?どうかしたか?」
エルヴィン「いやっ……何でもない」グイ
カエサル「何で帽子を深く被ってるんだ……?」
左衛門佐「うわぁ……」
おりょう「カエサル、それは無いぜよ……」
カエサル「えっ……な、何が!?な、なぁエルヴィン、私何かしたか??」
エルヴィン「さあな、自分で考えてみろ」ツーン
カエサル「えぇ!?なんで!?なんで!?」
左衛門佐「……おりょう、マッチかライター持ってるか」
おりょう「ここに」っライター
左衛門佐「よし、燃やせ!」
カエサル「だからなんでそうなるんだー!!!」
エルヴィン「……///」
20 : 以下、名... - 2017/01/19 06:19:01.73 LA8gd+PAO 20/20終わりです 読んでいただきありがとうございました
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