キョン「ああ。だからパーティーは参加できないんだスマン」
ハルヒ「ふ、ふーん、まぁいいけどね」
キョン「すまんな」
ハルヒ「だれかとどっか遊びに行くの?」
キョン「まぁそんなとこだ」
ハルヒ「あっそ。ま、それなら仕方ないわね!でもSOS団の行事を蹴ってまで行くんだから、ちゃんと楽しんできなさいよ!」
キョン「ああ、わかってる。ありがとよ」
ハルヒ「はい、じゃあこの話おわり!みくるちゃん!古泉くん!パーティーの段取り決めるわよっ」
古泉「はい」prrrr prrrr prrrr prrrrr prrrrr
みくる「でしゅ」
元スレ
ハルヒ「え?あんたクリスマス予定あるの?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1482602065/
~クリスマス当日~
ハルヒ「ジングルベール!ジングルベール!だはははは~!」
鶴屋「おーハルにゃん盛り上がってるねぇ~!」
ハルヒ「あったり前じゃない!クリスマスよ!?クリスマス!
クリスマスはみんなで楽しくわいわい騒ぐのが一番の楽しみ方なんだから!」
鶴屋「あはは~そうだね~」
ハルヒ「そうよ! あ、ちょっと有希!本ばっか読んでないで料理も食べなさいよ!」
ハルヒ「古泉くん!キョンがいないんだから今日は古泉くんが一発ゲイ係りだからね!」
ハルヒ「ちょっと誰よ谷口なんて誘ったの!まぁいいわ!今日だけは大目に見てあげるからありがたく思いなさい!」
みくる「涼宮さん寂しそうですぅ・・・」
古泉「そうですねぇ」
ハルヒ「ん!?なーにみくるちゃん・・・あ、そうだ!そろそろみくるサンタに登場に登場してもらおっかなぁ~」
みくる「ふ、ふぇぇぇ~」
鶴屋「あはははは!」
~3時間後~
ハルヒ「あー楽しかった!今年のクリスマスパーティーも大成功ね!」
古泉「盛り上がりましたねぇ」
鶴屋「たのしかった~!」
みくる「わ、わたしはもうお嫁にいけないですぅ~」
谷口「おれ」
ハルヒ「なーに言ってるのよ!バニーガールより布の面積は多かったでしょ?」
みくる「そ、そうですけど~・・・でもそうじゃないですぅ~><」
鶴屋「あはははは!」
谷口「wa」
鶴屋「でもホント楽しかった~!これでキョンくんも来れたらよかったんだけどね~」
みくる「あ」
ハルヒ「あ、ああキョンね!すっかり存在忘れてたわ!そうそうまったくアイツったら予定あるなんて言って!
それでみくるちゃんのキワっキワのサンタコスを見逃しちゃうなんてね!ほんとバカなんだからアイツ!あはははあは!」
鶴屋「まったくだ!おしいことしたよね~!」
古泉「・・・」
みくる「・・・ふぇ」
鶴屋「でもさぁ~クリスマスに予定なんて、なんか気にならない? 面白そうだしちょっと電話してみようよ~」
ハルヒ「そんなの悪いわよ。あいつはあいつで楽しんでるんだろうし、そっとしといてあげましょ!」
ハルヒ「ま、どうせ大した用事じゃないんだろうけど!」
鶴屋「ええ~・・・残念」
谷口「ひょっとしてかのj」
みくる「オラァ!」ファッ
ハルヒ「!? みくるちゃん今なんか言った!?」
みくる「くしゃみでしゅ」
ハルヒ「なんだ・・・ってあれ、そーいえば谷口は?」
古泉「彼ならさっき突然の腹痛に襲われて還りましたよ」
ハルヒ「そうなの。どうせ食べすぎでお腹こわしたんでしょうね、まったく」
みくる「あははは」
ハルヒ「それじゃそろそろ解散にしましょ!みくるちゃんと鶴屋さんは同じ方向だったわよね」
鶴屋「うん!みくるはアタシが責任もって守ってあげるから大丈夫っさ~」
みくる「お願いしましゅ」
ハルヒ「それは心強いわね!あ、古泉くんは有希送ってあげてね。」
古泉「はい」
鶴屋「ハルにゃんは帰り道ひとりだよね?だいじょーぶ?」
ハルヒ「だいじょーぶだいじょーぶ!もし暴漢なんて出たらキンタマ蹴り上げて屈んだところを踵落としで沈めてくれるわ!」
みくる「そ、そんなところ蹴っちゃだめですよぅ///」
鶴屋「あはは!まぁハルにゃんなら心配ないか」
ハルヒ「それじゃあ解散かいさーん!みんなお疲れ!ばいばーい!」
みくる「おつかれさまでしゅ」
古泉「お疲れ様でした」
鶴屋「じゃあねー!」
国木田「ボクも帰ろっと」
~帰り道~
ハルヒ「あ~今日は盛り上がったなぁ~」
ハルヒ「鶴ちゃんの話は面白いし、みくるちゃんは可愛かったし・・・まぁ古泉くんの一発ゲイはすべってたけどw」
ハルヒ「はぁ~ふふふ・・・あ、息白い」
ハルヒ「はぁぁぁ~はぁ~、超音波加湿器・・・なんちて」
ハルヒ「うーん、このネタじゃ古泉くん以下ね」
ハルヒ「みんなの前で披露しなくてよかったわ!」
ハルヒ「あはは」
ハルヒ「・・・」
ハルヒ「キョ~ンキョンキョンキョン~」
ハルヒ「なーんであんたは来ーてないの~」
ハルヒ「そーれはね~あーたーしーがー許可しーたからー」
ハルヒ「作詞作曲、涼宮ハルヒ」
ハルヒ「・・・完全にイタい子ね」
ハルヒ「ひとりごとはやめよう」
ハルヒ「クリスマスの予定かー」
ハルヒ「・・・やっぱアレよね、アレ」
ハルヒ「完っ全に油断してたわ・・・全然そんな素振りみせてなかったじゃない」
ハルヒ「放課後も休日も団活でいっしょだったのに、いつの間に作ったのよ、そんなの」
ハルヒ「まったく・・・」
ハルヒ「・・・あーぁ」
ハルヒ「出し抜かれないように気をつけてたのになー」
ハルヒ「どこで失敗したかなー」
ハルヒ「こうなるって知ってたら、あたしだってもっと急いだのに」
ハルヒ「クリスマスパーティーと称してキョンを呼び出して・・・」
ハルヒ「みんなに頼んで二人だけにしてもらって・・・」
ハルヒ「ま、今更そんな計画立てても意味無いけどね!」
ハルヒ「あはははは~」
ハルヒ「・・・」
ハルヒ「知った恋は~ジェラシーの~むなしさだけ~」
ハルヒ「も~Good bye-bye first love~」
ハルヒ「・・・はあ」
ハルヒ「あ、雪だ」
ハルヒ「今年はホワイトクリスマスね!」
ハルヒ「わーい!」
ハルヒ「・・・」
ハルヒ「・・・泣いちゃおっかな」
ハルヒ「そうだ、雪が目に当たったら泣こうそうしよう」
ハルヒ「その目に光るのは雪か涙か~ってね」
ハルヒ「よっ!ほっ!・・・うーん、なかなか当たんないわね」
ハルヒ「ほっ、とっ、やっ」シュババッ
キョン「・・・なーにやってんだお前は」
ハルヒ「!?」
ハルヒ「な・・・キョ、キョン!?」
キョン「ばっ・・・声がでかい! 時間を考えろ時間を!」
ハルヒ「・・・ごめん」
キョン「ん、なんだやけに素直だな」
ハルヒ「だって・・・ってそれはいいのよ!」
キョン「声」
ハルヒ「っ・・・(小声)あ、あんた、なんでこんなとこいんのよ」
キョン「え?あー、さっき古泉からメール着てさ」
キョン「今から来ても間に合うって言うから走ってきたんだが・・・その様子じゃガゼだったみたいだな、あいつめ」
ハルヒ「そ、そうなんだ」
キョン「ああ」
ハルヒ「・・・それで?」
キョン「ん?それで?」
ハルヒ「楽しかった?今日・・・ちゃんと楽しんできなさいって言っといたでしょ」
キョン「ん、ああ、楽しかったぞ」
キョン「お前が休ませてくれたおかげだ。サンキューな」
ハルヒ「そっか・・・それはなによりね」
ハルヒ「こ、こっちも、楽しかったわよ!アンタはいなかったけど・・・みくるちゃんが際どいサンタコスとかしてて、もうすごく盛り上がったわ!」
キョン「それは見たかったな」
ハルヒ「すっごく可愛かったんだから!それにね、古泉くんがとっておきのゲイを披露してすべり散らかしてたわ!」
キョン「それも別の意味で見たかった」
ハルヒ「ホントよ! まったく、なにやってたのよあんた・・・損してるんだから・・・みんなでクリスマスパーティーで・・・ホント楽しかったんだから」
キョン「ハルヒ・・・?」
ハルヒ「それなのに、あんた・・・あんたがいればもっと楽しかったのに・・・なんで来ないのよ、ばかね、ホント・・・ほんとバカ」
キョン「・・・お前、泣いてるのか?」
ハルヒ「あ・・・」
キョン「大丈夫か?」
ハルヒ「ち、違うから! これはさっき雪を目に落とすゲームしてて・・・見てたでしょあんた。さっき」グシグシ
キョン「・・・そういえばヘンな動きしてたな。さっき」
ハルヒ「それよ」
キョン「それか」
ハルヒ「それよ」
ハルヒ「・・・」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・どんな人?」
キョン「ん?」
ハルヒ「別に答えたくないならムリに聞かないわよ・・・」
キョン「誰のことだ?」
ハルヒ「今日。してきたんでしょ、デート・・・いつの間に彼女なんて作ったのよ、あんた」
キョン「あ?・・・あーあー」
ハルヒ「?」
キョン「あー・・・そっかそっか、今日会ってきた奴か・・・気になるのか、ハルヒ?」
ハルヒ「・・・まあね。でもホント話したくないなら別にいいから」
キョン「いやいや大丈夫だぞ。今日会ってきたのは・・・そうだな、うーん」
キョン「まぁ一言で言うと天真爛漫ってのを絵に描いたようなやつかな」
ハルヒ「天真爛漫?」
キョン「ああ、お前みたいなやつだ、ハルヒ」
ハルヒ「あたしみたいな?」
キョン「ああ。みたいって言うか、お前にそっくりだな」
ハルヒ「そっか・・・」
キョン「・・・また雪か?」
ハルヒ「っ!」グシグシ
キョン「どうしたんだ」
ハルヒ「別に・・・あはは」
キョン「・・・」
ハルヒ「・・・ただ、ちょっとね。もうちょっと頑張れば、なんとかなったんだなーって思うと、余計に悔しくなることってない?」
キョン「んーよくわからんな」
ハルヒ「そうよね」
ハルヒ「あんた、そーいう女の子がタイプなの・・・その、天真爛漫な・・・」
キョン「ん。まーそうだな。結構好きだ」
ハルヒ「・・・っ、じゃ、じゃあさ」
キョン「うん?」
ハルヒ「もしもの話ね?」
キョン「もしもの話か」
ハルヒ「うん。もしもさ・・・もしあたしが、その子より先に、その・・・キョンに告白とかしちゃってたら・・・あ、あんたどうしてた?」
キョン「ハルヒ・・・?」
ハルヒ「だ、だって気になるじゃない!その子あたしに似てるのよね!あたし似の女の子がタイプなのよね!も、もしアンタがずっとそーいう目で団長のこと見てたんだとしたら、これは由々しき問題だわ!」
キョン「ええ・・・んーまぁそうだな・・・もしもの話なんだよな?」
ハルヒ「もしもよ」
キョン「そしたら、ハルヒと付き合ってたかな」
ハルヒ「・・・」
キョン「っていうか同時に告白されてもハルヒを選んでた」
ハルヒ「え・・・?」
キョン「この際だから言うけど、実は俺、ハルヒのこと好きだったんだよな」
ハルヒ「・・・うそ」
キョン「ホントだ。笑ってくれていいぞ。ま、普段のお前の態度から可能性無いのはわかってたから、早々に諦めてたんだけどな」
ハルヒ「ああ・・・」
ハルヒ「そっか・・・そっか」
キョン「・・・雪、強くなってきたな」
ハルヒ「っ・・・そうね・・・もう、顔ぐちゃぐちゃよ」
キョン「ほれ、俺折りたたみ傘あるから。一緒に帰ろうぜ」
ハルヒ「・・・ありがと。でも、ダメよ」
キョン「え?」
ハルヒ「アタシがあんたの彼女だったら、他の女と合い合い傘なんて許さないわ」
ハルヒ「あたしはコートのフードがあるから。大丈夫だから。あんた先帰ってて」
キョン「方向同じだろ?」
ハルヒ「いいから、先に帰って・・・お願い」
キョン「・・・わかったよハルヒ」
ハルヒ「・・・ごめんね」
キョン「ああ。・・・今日はありがとな! お前が許可してくれたおかげで、ホント楽しい一日になったよ」
ハルヒ「うん・・・っ」
キョン「妹もきれいなツリーが見れたって、すげーよろこんでたから。全部、お前のおかげだよ、ハルヒ」
ハルヒ「うん・・・っ」
ハルヒ「は?」
ハルヒ「は?は?」
キョン「それじゃあな、ハルヒ!お疲れ!また明日!」
ハルヒ「いやいやいやいやちょっと待て」
キョン「雪本降りになってきたなーハルヒも気をつけて帰れよ!お疲れ!」
ハルヒ「待ちなさいったらっ! は?妹!?彼女は!?クリスマスデートは!?」
キョン「俺はそんなこと一言も言って無いだろ? 今日は妹に隣町のデカいツリーが見たいってせがまれたから連れてったやっただけだぞ」
ハルヒ「・・・っ!! あ、あんた、知ってたわね!? 途中から気付いて、ワザとやってたわね!?」
キョン「んー?スマンなんのことかよくわからんな。それじゃあなハルヒ、お疲れ!」
ハルヒ「お疲れお疲れうるさいわよっ! この・・・このバカキョン! あ、あたしがさっきまでどんな気持ちで・・・っ! この、この・・・バカ~!!」
・・・・
・・・
・・
・
古泉「・・・それで、そのアザですか」
キョン「ああ。こっぴどくやられた・・・ちょっとからかいすぎたな」
古泉「それはそうですよ・・・まったく、可哀想に」
キョン「反省してるよ」
古泉「ならいいですが・・・まぁなんにせよ、お二人がこれでお付き合いする運びとなったのは、機関としても喜ばしいことですよ」
古泉「ひとりの友達としても心から祝福します。おめでとうございます」
キョン「ああ、ありがとう・・・っと、言いたいところなんだがな」
古泉「え?」
キョン「実はその後、流れでハルヒに告ったんだが、フラれちまったんだ」
古泉「・・・は?」
キョン「シリアス雰囲気でごまかせると思ったんだが・・・相当ご立腹みたいでな。怒って帰っちまった」
古泉「はぁ、まったくあなたって人は・・・」
キョン「今日も教室で謝ったんだが、口きいてくれなくてな」
古泉「・・・まぁ彼女の気持ちを考えたら妥当な反応でしょう」
キョン「まぁな。はぁ・・・これからご機嫌取りに精を出して、もう一回告白するしかないか」
古泉「頼みますよ・・・世界の平和はあなたにかかってるんですからね」
キョン「わかってるって」
ドア「バターン」
ハルヒ「みんなお疲れー!有希もみくるちゃんも古泉くんもいるわね!関心関心!」
キョン「おい、俺もいるぞ」
ハルヒ「・・・」プイッ
キョン「Oh・・・」
古泉「クスッ」
みくる「ふぇぇ~、険悪な雰囲気ですぅ~」
ハルヒ「今日は昨日やったクリスマスパーティーの反省会よ!ま、参加して無い人には関係ない話だけどね!」
キョン「なぁハルヒ、悪かったって。そろそろ機嫌直してくれよ」
ハルヒ「うっさい!ってかみんなの前でその話すんなっ」
古泉「おやおや、二人きりの内密なお話ですか?」
みくる「い、意味深ですぅ~」
ハルヒ「そ、そんなんじゃないわよっ!ただこのバカが・・・バカなことやらかしたから怒ってるだけ!」
みくる「け、喧嘩はダメですよぅ・・・」
キョン「なぁハルヒー」
ハルヒ「ふん!!」
古泉(機嫌直せ、か・・・)クスッ
古泉(そのわりには、機能の夜からずーっと、閉鎖空間は出て無いんですけどね)
長門「・・・桜が咲いてる」
長門「・・・ゆにーく」ペラッ
~完~