1 : 以下、\... - 2016/12/03 22:39:56.407 /beBDJGh0.net 1/18

ロン「聞いたことある?」

ハリー「まさか、聞いたことない」

ロン「だろ? 行ってみようぜ。ここで開かれるみたいなんだ」

ハリー「ここって……ホグワーツで?」

ロン「さっき寮の壁に貼られてるのを見つけた。ほら」


『ディメンターフェラを実現する会』開催のお知らせ
場所:8階 必要の部屋
日時:あなたがフェラをしてもらいたいと思ったその日、その時
必要な物:健全な身体と性欲。万全の注意力と警戒心。ほんの少しの勇気


ロン「興味あるだろ?」

ハリー「たしかに、惹かれるけど……でも、誰かのいたずらかも」

ロン「いたずらでこんなバカげたこと書く? ディメンターフェラなんて、正気じゃない」

ロン「そんなことを敢えて書くってことは、本当のことだからだ」

ハリー「たしかに、そうかもしれない」

ロン「ところでハリー。今、フェラされたいと思ってる? 僕はもう今しかないってくらい勃起してるんだけど」

ハリー「奇遇だね、ロン。実を言うと、ずっと勃起が収まらなくて困ってたところなんだ」

ロン「これってきっと誰かのメッセージだよ。僕らに『フェラをしてもらえ』って言ってるんだ」

ハリー「誰かって?」

ロン「わからないけど……神様とか? とにかく、僕が言いたいのは……この会に参加するしかないってこと」

ハリー「そうと決まれば、すぐに行動しよう。誰にも見つからないようにね」

元スレ
ハリー「ディメンターフェラを実現する会?」ロン「そう」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1480772396/

12 : 以下、\... - 2016/12/03 22:43:01.026 /beBDJGh0.net 2/18

~必要の部屋~

ゴゴゴゴゴ

ロン「……」

ハリー「……入らないの?」

ロン「……外からひと声かけたほうがいいかなって、悩んでたんだ。だってそうだろ? 中でフェラしてる最中かもしれないしさ」

ハリー「待ってロン、張り紙がある」

【誰にも尾けられていない。周囲に目撃者がいない。以上に確証が持てる者は速やかに入室を。ノックは不要、音は立てずに】

ロン「大丈夫だよな? 誰かいる?」キョロキョロ

ハリー「たぶん……大丈夫。誰もここにはいないよ」

ロン「よし、じゃあ……入ろう……。ふぅー……ハリー、君が開ける?」

ハリー「緊張してる?」

ロン「そりゃするさ。ディメンターフェラって、きっと……とにかく凄いよ。想像もできないんだ。そっちこそ、緊張するだろ?」

ハリー「もちろん。でも、それ以上に楽しみかな。……ロンが開けないなら、僕が開けるけど」

ロン「い、いいよ。ディメンターフェラが怖くて、闇の魔法使いに立ち向かえるわけない」

ギィィィ

ロン「あの……張り紙を見たんですけど……」

ルーピン「ロン……? それにハリーも、驚いたな。さあ、入って。ああ、扉を閉め忘れないようにね」

ハリー「ルーピン先生……!?」

21 : 以下、\... - 2016/12/03 22:47:33.434 /beBDJGh0.net 3/18

ルーピン「よく来たね。実は言うと、ハリー、君が来てくれないだろうかと期待していたんだ。でもまさか――とにかく、嬉しいよ」

ハリー「僕らも、その……驚きました。だって……まさかルーピン先生とは思わなかったから」

ロン「そう、だって……その、先生はホグワーツから……」

ルーピン「君たちが言いたいことは分かる。本来、ここに私の居場所は無いからね」

ハリー「忍び込んだんですか?」

ルーピン「いや……だが、今はそう思ってくれてかまわないよ。チョコレートを食べるかい?」

ハリー「あ、いえ」

ロン「どうしてわざわざホグワーツで?」

ルーピン「ここには必要の部屋があるし、ボガードもいるからね」

ハリー「ディメンターフェラとボガードに関係があるんですか?」

ルーピン「もちろんだよ。ボガードがいなければ成り立たないと言ってもいい。そうだな、まずはふたりに説明しておこう」

ルーピン「さあ、こっちへ。私もまだここへ来たばかりでね、散らかっているが気にしないでもらえるかい」

ハリー「はい。あの、他の参加者は……会員はいるんですか?」

ロン「僕らふたりしかいないみたいだけど」

ルーピン「ロン、君が見た貼り紙は特別な魔法がかかっていたんだよ。フェラに対する欲求が一定以上に達していなければ、捉えることができないんだ」

ロン「それって、つまり……」

ルーピン「そう、君のフェラへの欲求は一定以上ということになる。ハリー、君もね。ご両親はさぞ鼻が高いだろう」

ロン「やったぜハリー。僕ら、ホグワーツきってのフェラ狂だ」

ハリー「ハーマイオニーに自慢できる」

ロン「当然。アイツ、きっと嫉妬に狂うぜ。すました顔で『だから? それが何』とか言っちゃってさ。羨ましいくせに」

ルーピン「会員は多ければいいわけじゃないからね。今は君たちふたりで十分だ」

ルーピン「さあ、ここがいいだろう。ディメンターフェラはある程度の広さが必要なんだ」

23 : 以下、\... - 2016/12/03 22:51:19.582 /beBDJGh0.net 4/18

ルーピン「さて、どこから話そうか……。まず、さっき聞いた以外に、質問はあるかな」

ハリー「ディメンターフェラがどういうものかまだわかりませんけど……でも、どうして、そんなことを始めようとしたんですか?」

ルーピン「『どうして』。ハリー、良い質問だよ。行動には常に動機が伴う。そしてそれを理解することが何より大切なことだ」

ルーピン「大きな課題に突き当たった時、その動機が前へ突き進むための情熱となるからね。私の動機は……そう、好奇心と言える」

ロン「好奇心?」

ルーピン「私はホグワーツの教員をやめてからも、貧しい生活に苦しんでいた。反人狼法によって再就職は何より難しい」

ルーピン「暇な時間をオ○ニーで潰していたある日、ふと思ったんだ。もし、ディメンターにチンコを吸わせたら、どうなるんだろうとね」

ハリー「どうって……どうかなるんですか?」

ルーピン「分からない。分からないからこそ、調べてみようと思った。そのための『ディメンターフェラを実現する会』なんだ」

ルーピン「ディメンターについては、君たちも詳しいだろう。実際に何度か対面しているからね。貴重な人材だ」

ルーピン「ロン、ディメンターの最大の特徴を言ってもらえるかな」

ロン「えっと……魂を吸うとか?」

ルーピン「その通り。魂、人にとって命の次に大切な『活力』を吸い取ってしまう。そう、『吸う』んだ。理論上はチンコも吸えるはずじゃないか」

ハリー「あの、御承知とは思いますけど……危険じゃないですか? チンコを吸ってもらうと同時に、魂を吸われてしまったら……」

ルーピン「そこがネックだ。こちらがイク前に、魂を吸われて逝ってしまったら、大変だからね。イクのと逝くのは似ているがまるで違う」

ロン「ハリー、やばいよ。これって、かなり危ないかも」

ハリー「だね」

28 : 以下、\... - 2016/12/03 22:55:37.345 /beBDJGh0.net 5/18

ルーピン「だから、本物のディメンターは使わない。当然だね、命を賭してまでするフェラなんて有り得ない」

ハリー「本物を使わない……?」

ロン「そうか! ボガードだ! それしかない!」

ルーピン「その通り! ロン、もし私がホグワーツの教員のままだったなら、グリフィンドールに1000000000000点与えていたところだよ」

ハリー「ボガードをディメンターに変身させるんですか?」

ルーピン「君と守護霊の呪文の特訓をした時のようにね。言っただろう、ハリー。君が来ることを期待していたと」

ロン「そっか、ハリーはディメンターを最も恐れているから……!」

ルーピン「本物より危険性が低く、それでいながら非常に性質の似たディメンターをつくり出してくれるはずだ」

ルーピン「さあハリー。股間の杖を構えて、その衣装棚の前に立ってくれ。ああ、本物の杖も忘れずにね」

ハリー「先生……僕にできますか?」

ルーピン「大丈夫。君はもう完璧に守護霊を扱えるじゃないか」

ルーピン「ロン、合図したら衣装棚の扉を開けてくれるかい?」

ロン「はい」

ルーピン「よし、準備はいいかい? ハリー」

ハリー「……はい」

ルーピン「ロン! 開けてくれ!」

バンッ

ヴォルデモート「……」

「「「 !?!?!? 」」」

32 : 以下、\... - 2016/12/03 23:00:00.675 /beBDJGh0.net 6/18

ロン「そんな……嘘だろ……!? こんなのって……!」

ヴォルデモート「ハリー・ポッター……俺様にチンコを向けているのか……? それはいったい……なんのつもりだ?」

ヴォルデモート「ああ、そうか……舐めてほしいのか。俺様に、そのチンコを……いいだろう。さあ、こい。舐めてやろう」

ハリー「あ、ああ……!」

ルーピン「リディクラス! ロン! 扉を閉めるんだ!」

ヴォルデモート「おじぎぃぃ!!」

バンッ

ハリー「うううぅ!」

ガクンッ

ロン「ハリー! 先生! ハリーが!」

ルーピン「ああ、恐れていたことだ……すまなかった、ハリー。対抗試合で彼と再会していたことを失念していたよ」

ロン「股間の杖が萎えてる……! ハリー! 死んじゃだめだ! 先生、どうしたら……! いつでも勃起してるはずなのに!」

ルーピン「落ちつくんだ、ロン。ハリーは大丈夫。少し疲れただけだよ、さあチョコレートを食べて。落ちつくはずだ」

ハリー「おじぎは嫌だ……ううぅ……」

34 : 以下、\... - 2016/12/03 23:04:14.037 /beBDJGh0.net 7/18

ハリー「ごめんなさい……僕、アイツの姿を見た瞬間……取り乱してしまって。その、思い出したから……」

ルーピン「いや、無理もない。君はあれ以来、例のあの人が最大の恐怖の対象となった」

ルーピン「容易に想像できたことだ。これは私の落ち度だよ」

ロン「こうなったらもうディメンターフェラはできない。悔しいけど」

ルーピン「いや、まだ可能性はある。簡単に諦めてしまってはだめだ」

ロン「だけど……」

ルーピン「組分け帽子は何故君をグリフィンドールへ? 勇猛果敢な魔法使いが集う寮のはずだ。弱気になってはいけないな」

ハリー「ロン、僕は諦めない」

ロン「ハリー……!」

ハリー「ここまできたんだ、今更放り出せない。ディメンターへ向けて精子を放つのが僕らの義務なんだよ」

ルーピン「ハリー、君は本当にご両親にそっくりだ。強い意志を秘めたその瞳をみると、かつてのふたりを思い出すよ」

ロン「わかった……こうなったら、とことんヤるしかないよな。絶対にディメンターフェラを実現しよう」

ハリー「うん」

ルーピン「今日はひとまず解散にしよう。ハリー、明日までの課題、わかるね?」

ハリー「3年生のときのように、ディメンターを最大の恐怖の対象にする……」

ルーピン「そうすれば、きっとボガードもディメンターになってくれるはずだ。頑張って、かつてのトラウマを呼び起こそう」

ルーピン「これは辛い試練になる。だが、その先にディメンターフェラという快楽が待っていることを忘れてはいけないよ。いいね」

36 : 以下、\... - 2016/12/03 23:08:40.912 /beBDJGh0.net 8/18

~寮~

ハリー「うわ、うわあぁぁぁっ……」

ハーマイオニー「あー、聞いてもいい? さっきからハリーはなにをしているの?」

ロン「催眠魔法だよ」

ハーマイオニー「催眠魔法? どういうこと?」

ロン「魔法薬学の本に書いてあったんだ。この薬。記憶の一部を繰り返し見ることで、精神を安定させるって」

ハーマイオニー「それをハリーが飲んだの? 本当に? 苦しんでるようにしか見えないけど」

ロン「当たり前だろ? ディメンターに襲われた時の記憶を繰り返してるんだ。楽しそうに見えるわけない」

ハーマイオニー「なに? ちょっと待って、今なんて……ディメンターに襲われた記憶? 正気!? あなた、どうして落ち着いていられるの!?」

ハリー「うああぁあ……ディメンターがぁぁ…………ああああ……」

ハーマイオニー「はやくハリーの目を覚まさせないと! エネルb」

ロン「待てって! 話は最後まで聞けよ」

ハーマイオニー「なに? どいて。友達が苦しんでいるの、黙って見てるつもり?」

ロン「そうじゃないんだ。これでいいんだよ。ハリーが望んでやってることなんだから」

ハーマイオニー「ハリーが? こんなに苦しんでるのに? 信じられないわ」

ロン「本当のことさ」

ハーマイオニー「どんな理由で? トラウマを呼び起こすことにメリットなんてあると思えないけど」

ロン「いや、だからそれは……」

40 : 以下、\... - 2016/12/03 23:12:20.734 /beBDJGh0.net 9/18

ハリー「はっ!!!」

ガバッ

ロン「あ、ハリー、おはよう」

ハリー「ロン……ハーマイオニーも、おはよう」

ハーマイオニー「大丈夫? すごい汗」

ハリー「うん、大丈夫……」

ロン「どんな感じ? すごくうなされてたけど」

ハリー「順調だよ。怖すぎて少し漏らしたんだ。ほら」ジョワアアアアア

ハーマイオニー「え……!? やだ! ちょっと、ハリー! あなた……もう! 信じられない!」

ロン「おっどろき、ここまで盛大に漏らした人はじめて見た……! 凄いよ、ハリー」

ハリー「そんな、これぐらい……どうってことないよ」

ハーマイオニー「どうってことあるわ! 共用のソファーなのよ!?」

ハーマイオニー「はぁ、とにかく、私はありったけの消毒液と消臭剤を持ってくるから……!」

ハーマイオニー「ふたりはソファーを暖炉のそばに運んで乾かして! 今すぐ! わかった?」

ハリー「うん」

ハーマイオニー「もう……どうして男子って……」

ロン「明日はディメンターフェラが実現できそう?」

ハリー「たぶん。自信はある」

ロン「はぁー、なんだか緊張してきた。オナ禁しとかないと」

42 : 以下、\... - 2016/12/03 23:17:06.861 /beBDJGh0.net 10/18

~必要の部屋~

ルーピン「その顔、覚悟はできているようだね。さっそくだが、いけるかい?」

ハリー「いつでも」

ルーピン「頼もしい言葉だ。昨日と同じ要領でいこう」

ルーピン「肩の力を抜いて。ハリー、フェラされたことはあるかい?」

ハリー「いえ」

ルーピン「フェラされるコツは、全てを委ねることだ。決して逆らってはいけないよ。相手に身を任せるんだ」

ハリー「全てを……」

ルーピン「そうだ。よし。杖を出して、2本ともね」

ハリー「ふぅー……いけます」

ルーピン「いいぞ。ロン、開けてくれ!」

バンッ

ディメンター「……」

ロン「やった……! ディメンターだ!」

ハリー「……! くっ!」

ルーピン「力を抜いて! 大丈夫だ、ヤツに君の大切なものを奪う力は無い! さあ、チンコに幸福感を集中させるんだ!」

ハリー「幸福感を……!?」

ルーピン「ディメンターは楽しい記憶や幸福感に執着する! 今のままでは真っ先に脳を狙われてしまう!」

ルーピン「チンコに幸福感を集中させるんだ! さあ! ハリー!」

ハリー「!?!?!??? ……??????」

46 : 以下、\... - 2016/12/03 23:21:50.504 /beBDJGh0.net 11/18

ディメンター「オォォオォォォォ」

キュオオオオォォォ

ハリー「あああああああっ!」

ロン「だめだ、記憶を吸われてる……! ハリー! 正気を保って! チンコに記憶を移動させるんだ!!!」

ハリー「そう言われても……! うわああああ!!!」

ルーピン「脳からチンコへ記憶を流すイメージだ! 落ち着いて、冷静に! 逆らっちゃだめだ、ハリー!」

ルーピン「力を抜いて、リラックスするんだ! そして、幸福感をチンコへ移すんだ!」

ハリー「せ、先生……! できません……! あああっ!」

ルーピン「わかった、やむを得ないが一度中断しよう……! ハリー、守護霊を呼ぶんだ!」

ハリー「エクスペクトパトロナーム!!!」

ディメンター「オオォォォォォォン」

バタンッ

ハリー「はぁ……はぁ……!」

ロン「ハリー、顔が真っ青だぜ?」

ハリー「大丈夫……少し、疲れたけど」

ルーピン「ディメンターを相手に、股間の杖から白いエクスペクトパトローナムを出すことの難しさを思い知らされた。さあ、汗を拭いて」

ハリー「すいません、先生……期待に応えられなくて」

ルーピン「とんでもない、君はよくやってくれているよ。土壇場で難しい要求をしてしまって悪かったね」

ハリー「どうしても、わからないんです。どうしたら……チンコに記憶を移すことができるのか」

49 : 以下、\... - 2016/12/03 23:26:47.117 /beBDJGh0.net 12/18

ルーピン「こればかりは、私にも分からない。未知の領域だからね。これから探っていくしかないだろう」

ロン「ハリー、君の幸福な記憶って何?」

ハリー「幸福……そうだな、やっぱり……両親かな。ハッキリとは覚えて無いけど……でも、ふたりと一緒に生きていたことはたしかだ」

ロン「だったらさ、写真をチンコに巻きつけたらどうかな。ほら、持ってるだろ? 写真」

ハリー「そうか……そうだよ、ロン。それしかない」

ルーピン「ロン、君はこの数年で優れた考察力を得たようだね。その意見に私も賛成だ。ご両親の写真をチンコに巻きつけよう」

ロン「そうと決まれば、持ってくるよ。ハリーは休んでて」

ハリー「ありがとう」


ルーピン「ロンが戻ってきたら再開しよう。それとも、今日はここまでにして休むかい?」

ハリー「いえ、やります」

???「ディメンターフェラは順調なようじゃのう」

ハリー「……!?」

55 : 以下、\... - 2016/12/03 23:31:24.189 /beBDJGh0.net 13/18

ダンブルドア「一度でも射精することができたかの? ん?」

ハリー「だ、ダンブルドア先生……! あの、これは」

ルーピン「焦ることは無いよ、ハリー。ダンブルドア先生は私たちの良き理解者だ。協力者と言ってもいい」

ハリー「協力者……え、でも、ディメンターフェラを実現する会の会員は僕とロンのふたりだけだって……」

ダンブルドア「わしはのう、会員ではない。名誉顧問じゃ」

ルーピン「ハリー、君は私がホグワーツへ忍び込んだと言っていたが、それは違う」

ルーピン「招き入れてもらったんだよ。ダンブルドア先生にね」

ダンブルドア「リーマスが成そうとしてる目論みは前代未聞、荒唐無稽と言えるじゃろう……だが一笑に付すものではない」

ダンブルドア「事が達成されるとすれば、それは魔法界を揺るがす偉業じゃ。手を貸すのは当然と言える」

ルーピン「ありがとうございます」

ダンブルドア「して、経過はどうかのう? ん? 朗らかな表情のロンとすれ違ったが……」

ルーピン「ボガードをディメンターへ変身させることには成功しました」

ルーピン「かすかな光明は見えています。ですが、今向き合っている壁はどれほどのものか、想像もできていません」

ダンブルドア「ほお……聞かせてもらおうかのう」

58 : 以下、\... - 2016/12/03 23:35:59.595 /beBDJGh0.net 14/18

ダンブルドア「チンコへの記憶の移動……なるほど、それはたしかに難題じゃ。さて、どうしたものか」

ハリー「さっぱり分からないんです。そもそも、記憶がどんなものかも分からないのに……」

ダンブルドア「ハリー、君は憂いの篩へ記憶の糸を落とした経験があるかのう?」

ハリー「憂いの……あの、校長室にある水鏡のことですか?」

ダンブルドア「そうじゃ。こめかみへ杖を当てると、記憶が出てくる……まるで精子のようにな。ほぼ精子と言っていい」

ダンブルドア「あれと同じように、頭から精子を出すイメージをしてみてはどうかのう? ん?」

ルーピン「ハリー、できるかい?」

ハリー「すいません、やったことがないので、なんとも……」

ダンブルドア「ふむ……では、わしがやってみるとしよう」

ハリー「先生が……!? でも!」

ダンブルドア「心配せんでもよい。わしは名誉顧問じゃ。ディメンターと対峙し、股間を膨らませた経験は一度や二度ではない」

ダンブルドア「ハリー、君がディメンターに襲われたことがあったのう。クィディッチの試合の時じゃ」

ハリー「はい」

ダンブルドア「あの時も、勃起しておった」

ハリー「!?」

ダンブルドア「さて、もう股間の杖は勃起しておる。いつでもエクスペクトパトローナムることができる状態じゃ」

ルーピン「私が危険と思ったら、即座に止めに入ります。それで良ければ」

ダンブルドア「構わん。さあ、そこにいるディメンターをわしの方へ誘導してくれるかのう」

61 : 以下、\... - 2016/12/03 23:40:04.016 /beBDJGh0.net 15/18

ディメンター「……」

ダンブルドア「……! 記憶よぉぉぉ! チンコに集えぇぇぇ!」

ディメンター「ォォォォォォォオオオ」

キュォォオオオオオ

ダンブルドア「のぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


ハリー「すごい……! ディメンターがダンブルドア先生の股間の杖に集中して……!」

ルーピン「彼こそ最も偉大な魔法使いだ……! 見事に記憶をチンコへ移動させている……!」


ダンブルドア「あああぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!! えっくす!!!!! ぺくとぱとろーなむっ!!!!!!!!!!」

ドッピュルルル


ハリー「信じられない! 射精した!!!」

ルーピン「ハリー、これは凄いことだよ。まさに歴史的な瞬間だ。この射精は後世に語り継がれることになるだろう」


ダンブルドア「ああああぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!! しまったぁぁぁぁぁぁ!!!! 本物じゃあぁぁぁぁぁ!!!!」


ハリー「……先生?」

ルーピン「どうも、様子が変だ……」

64 : 以下、\... - 2016/12/03 23:44:54.885 /beBDJGh0.net 16/18

ギィィィ

ロン「ハリー!」

ハリー「ロン、写真は?」

ロン「それどころじゃない! マクゴナガル先生がここへ向かってるんだ! まずいよ、見つかったら……! どうしてダンブルドアがここに?」

ハリー「色々あって……それよりも」

ルーピン「ロン、今の話は本当かい? マクゴナガル先生がここへ?」

ロン「すぐそこまで来てる。どうしよう、どうやって誤魔化したら……」

ルーピン「姿は見られていないね?」

ロン「僕……? はい、なんとか……」

ルーピン「ふたりはここに隠れていなさい。君らを巻き込むわけにはいかない」

ルーピン「これは私が始めたことだからね。私が出て、なんとか誤魔化そう」

ハリー「ここは必要の部屋でしょう? 隠れていればやりすごせるんじゃ……」

ルーピン「相手が生徒ならそうだろう。だがマクゴナガル先生はそうじゃない。優秀な魔法使いだ。危険な賭けに出ることはないよ」

66 : 以下、\... - 2016/12/03 23:49:33.121 /beBDJGh0.net 17/18

ルーピン「マクゴナガル先生」

マクゴナガル「リーマス? なぜあなたがここに……?」

ルーピン「説明すると長くなるのですが……」

マクゴナガル「結構です。ダンブルドア先生とご一緒なのでしょう? 察しはつきます」

ルーピン「実は……はい、お察しの通りです。ですが、今は見逃してもらえないでしょうか」

ルーピン「校長と共に、ある研究を進めているんです。秘密裏に」

マクゴナガル「研究……? いえ、その件については後にしましょう」

マクゴナガル「今は憂慮すべき別の件があります。一刻も早くダンブルドア先生へ伝えるべきことです」

ルーピン「なんですか?」

マクゴナガル「……ここにあなたがいることにも関係があるでしょう、リーマス・ジョン・ルーピン」

マクゴナガル「シリウスが魔法省に感知されました。どうやらホグワーツの近くにいるようです」

ルーピン「……! まさか」

マクゴナガル「やはり、思い当たるようですね」

ルーピン「彼には『ディメンターフェラが形になりそうだ』と伝えたばかりで……試したいという思いから、身を晒したのでしょう」

マクゴナガル「ディメンターフェラ……? ディメンターがなんです? 現在、ホグワーツの警戒に当たっていますが」

ルーピン「……? ホグワーツに本物のディメンターが!? まずい!!!」

67 : 以下、\... - 2016/12/03 23:53:11.210 /beBDJGh0.net 18/18

ロン「ハリー、さっきから気になってるんだけど」

ハリー「なに?」

ロン「……後ろの衣装棚が閉まってる」

ハリー「それが?」

ロン「ハリーの写真を取りに寮へ戻る前、衣装棚の錠前を閉めたんだ。今も閉まってるってことは、まだ中にボガートがいるはずだろ?」

ハリー「え? でも、じゃあ、それって……もしかして」


ダンブルドア「もう駄目じゃぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

バタンッ


ロン「先生!!!」

ハリー「ダンブルドア先生!!! しっかりしてください! ダンブルドア先生!!!」

ダンブルドア「ハリー……わしはもう駄目じゃ……何もかも吸い取られた……後は……頼んだ……から……のぅ……」ガクッ

ハリー「せんせえええええええええええええええっ!!!!!!!!!」

END

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