1 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:35:17.84 HHmi7WU+0 1/252


ピピピピピピピピピ

まほ「!」ガバッ

まほ(早く登校の準備をしなくては)

まほ「…」

まほ「そうか」

まほ「もう家じゃないのか」


元スレ
【ガルパン】まほ「私は戦車道がないからこの学校に転校して来たんだが…」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1475058917/

2 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:36:13.70 HHmi7WU+0 2/252


スタスタ

まほ「…」

まほ(うーん…)

まほ(…やっぱり、このセーラー服は私に似合わないんじゃ)

まほ(みほやエリカに見られたら笑われそうだな)

まほ「…」

まほ(故郷や戦車のことは忘れると決めたんだ)

まほ(ここから戦車とは違う新しい道を歩まなくては)

3 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:37:24.09 HHmi7WU+0 3/252


3年生教室

まほ「…」

まほ(誰にも声をかけれない…)

まほ(友達ってどうやって作るんだったか)

まほ(…そう言えば、私が黒森峰で慕われていたのは戦車に乗っていたから)

まほ(私から戦車を取ったら何も残らないんだな…)

まほ(…大洗にいるのも1年だけ)

まほ(戦車道のない静かな日々を過ごそう)

まほ(…お腹すいたな)

まほ(食堂ってどこだっけ)

ナカジマ「ヘイ彼女~、一緒にお昼どう?」

まほ「ん…?」

スズキ「ナカジマ…西住さんポカンとしてるぞ」

ナカジマ「あはは、いきなりゴメン」

ホシノ「改めて、よかったらお昼、一緒にどう?」

まほ「え?私と…か?」

ナカジマ「うん!」

4 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:38:21.09 HHmi7WU+0 4/252


食堂

ナカジマ「ナンパしちゃった~」

スズキ「私たち、一度西住さんとお話ししてみたかったんだ」

ホシノ「なんかキリッとしててカッコ良いんだもん」

まほ(と…友達が出来なくて悩んでただけなんだが…)

ナカジマ「あ、ごめん紹介が遅れたね」

ナカジマ「私はナカジマ!この2人がスズキとホシノ」

スズキ「私たちは自動車部なんだ」

ホシノ「2年にツチヤってヤツがいて、いつも4人でツルんでるんだ」

まほ「そうなのか」

ナカジマ「今、自動車部に入ってくれたら友達になってあげよう…!」

まほ「…自動車部か」

スズキ「バカな冗談はよせ、西住さんはもう私たちの友達だろ」

ホシノ「よろしくね、西住さん!」

まほ「友達…」

5 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:39:36.05 HHmi7WU+0 5/252


まほ「やっと友達ができた」

まほ「大洗には1人で来たから…」

ナカジマ「まぁ人生色々あるよね~」

スズキ「エンストしたりパンクしたりハイドロプレーニングでスベったり…」

まほ「何を言ってるんだ?」

ホシノ「家族と揉めたとか?お父さんの愛車を電信柱にぶつけて大破させて大喧嘩とか」

まほ「そういう訳では…」

ナカジマ「んじゃあ、親の転勤とか?」

まほ「…」

スズキ「…」

ホシノ「まぁまぁ、冷める前にご飯食べよ」

6 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:40:21.63 HHmi7WU+0 6/252


生徒会室

柚子「それは一種の情報操作なのでは…?」

「だいじょぶだいじょぶ」

「わかりました、直ちに取り掛かります」

7 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:41:44.28 HHmi7WU+0 7/252


教室

ナカジマ「今日帰りにお茶してかない?」

スズキ「ツチヤも誘ってさ、西住さんに紹介するよ」

まほ「帰りにお茶?今時の若い子みたいだな」

ホシノ「いやいや、西住さんも若い子でしょ」

まほ「ははは…実家が結構厳格で…」

まほ「前の学校でもそういうこと一切したことなくてな…」

ナカジマ「ほーん」

ホシノ「西住さん、しっかりしてるもんな」

スズキ「…西住さんってさ、前いた学校って黒森…」

スタスタスタ

「…」

柚子「…」

「…」モグモグ

「会長…?」

「なんで生徒会が…」

「やぁ!西住ちゃあん」

まほ「ん?」

ナカジマ「生徒会長、それに副会長と広報の人」

「少々話がある」

まほ「?」

8 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:42:57.90 HHmi7WU+0 8/252


「必修選択科目なんだけどさぁ…戦車道とってね、ヨロシク」

まほ「この学校は戦車道の授業はなかったのでは」

「今年から復活した」

まほ「私は戦車道がないからこの学校に転校して来たんだが…」

「いやぁ運命だねぇ!」

まほ「必修選択科目って自由に選ぶものだろ」

「とにかくヨロシクー!」バシンッ

まほ「断る」

「…」

まほ「私は戦車道のないこの学校を選んで転校して来た」

まほ「戦車道が復活しようが、戦車道はやらない」

「…へーぇ」

「おい貴様、会長が戦車道をやれと言っているのだ」

まほ「あ?」ギロッ

「う…」

(怖い…)

「まぁまぁかぁしま、強制は良くないよ~」

「とりあえず西住ちゃん、戦車道の選択も視野に入れといてねぇ」

9 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:44:41.31 HHmi7WU+0 9/252


まほ「奴らはなんだったんだ、この学校のチンピラか何かか?」

ナカジマ「アレが生徒会なんだよねぇ…」

ホシノ「生徒会に何言われてたの?」

まほ「今年から復活する戦車道を選択しろと」

スズキ「え!?戦車道復活するの!?」

ナカジマ「おぉ、戦車かぁ…」

ホシノ「私、ちょっと戦車に興味あったんだ!」

ナカジマ「…で、戦車道と西住さんになんの関係があるの?」

まほ「…」

まほ「…実は、実家が代々戦車乗りの家系で」

ホシノ「えぇ?」

まほ「でも…いい思い出がなくてな」

スズキ「やっぱり、黒森峰の隊長の西住さん?」

まほ「…」

ナカジマ「え?なに?知ってるの?」

スズキ「私、戦車道に結構前から興味があって」

スズキ「全国大会とか昔からテレビでよく見てたんだ」

スズキ「黒森峰は毎年優勝する強豪校なんだけど」

スズキ「去年は準優勝だった…」

ホシノ「なんで?戦車のメンテが上手くいってなかったとか?」

まほ「隊長である私のせいなんだ」

ナカジマ「…」

まほ「それで、お母様を怒らせてしまって…ほぼ勘当されたようなものだ」

ホシノ「勘当!?そこまでする!?」

まほ「だから戦車を避けてこの学校に来たんだが…」

スズキ「なんかゴメン…嫌な事思い出させて…」

まほ「いいんだ、気にすることはない」

ナカジマ「もう断っちゃえよ、戦車道!」

ホシノ「でもあの生徒会長に通用するかどうか…」

スズキ「私たちがついていくからさ!」

まほ「…ありがとう」

10 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:45:28.48 HHmi7WU+0 10/252


ナカジマ「授業終わった!あとはホームルームだけだね」

プ-ン

まほ「なんだ?」

『全校生徒に告ぐ、体育館に集合せよ、体育館に集合せよ』

11 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:46:17.10 HHmi7WU+0 11/252


体育館

まほ「何が始まるんだ?」

ナカジマ「さぁ」

ホシノ「ウチの生徒会がやる事だから」

まほ「皆慣れてるんだな…」

「静かに」

「ではこれから、必修選択科目のオリエンテーションを行う」

『 戦 車 道 入 門 』ドォ-ン…

まほ「…はぁ」


以下略


「という事でヨロシクゥー!!」

12 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:47:51.49 HHmi7WU+0 12/252


ナカジマ「戦車道推しハンパなかったね」

ホシノ「でも特典もハンパなかったな」

スズキ「…やろっかな、戦車道」

ナカジマ「お!スズキ本当か!?」

スズキ「憧れてたからなぁ、戦車道」

ホシノ「戦車いじってみるのも面白そうだしね」

ナカジマ「…みんなでやる?戦車道」

まほ「すまない、私はやめておく」

ナカジマ「…そだね、西住さん、戦車に乗らないためにこの学校に来たんだもんね」

13 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:48:28.34 HHmi7WU+0 13/252


その夜、まほの家

まほ「…」

まほ「戦車道…か」

~~~~~

ザァァァァァァァァ

ブクブクブク…

まほ「こ、小梅ッ!!!」

~~~~~

まほ「…」

14 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:49:35.05 HHmi7WU+0 14/252


次の日

ナカジマ「お、西住さん華道にしたんだ」

まほ「女らしくなりたくてな」

スズキ「西住さんカッコいいからね~、そのままでも良いんじゃない?」

ホシノ「女らしい西住さんって絶対ヘンだよー」

まほ「ヘンか…」

ナカジマ「凹んじゃったよ」

ホシノ「ゴメン西住さん!良いと思うよ華道!」

スズキ「じゃあみんなで華道にするか」

まほ「え?皆は戦車道したいんじゃ…」

ナカジマ「西住さんと同じがいいな」

ホシノ「ツチヤにも華道にしろってメールしとくよ」

まほ「いや、やりたい戦車道をとるべきだ」

スズキ「いいからいいから、私たちが戦車道やってると思い出したくない事思い出させてちゃうかもしれないしね」

まほ「私は大丈夫だから」

ナカジマ「友達に嫌な思いはさせたくないのさ…!」

ホシノ「てゆーか私たちのメインは自動車だからね、自動車さえあれば他には何もいらないってこと!」

まほ「皆…」

15 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:50:34.11 HHmi7WU+0 15/252


食堂

「戦車道とってみよっかなー!」

「楽しそうだよねー!」

ナカジマ(戦車道の話題がすごい…)

ホシノ「そ、そういえばツチヤがもっと西住さんと仲良くなりたいって言ってたよ」

スズキ「アイツだけ2年だから部活以外じゃあまり会えないしな」

まほ「そうなんだ、嬉しいな」

プ-ン

『3-A西住まほ、3-A西住まほ、至急生徒会室に来る事、以上』

まほ「…」

ナカジマ「よし、みんなで断りに行くか!」

スズキ「物申してやろうか」

ホシノ「あの生徒会長は強敵だぞ~」

まほ「大丈夫、1人で行く」

ナカジマ「え?」

まほ「私なら大丈夫だ」

16 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:55:45.05 HHmi7WU+0 16/252


生徒会室

「これはどういう事だ?」

「…なんで選択しないかなぁ」

「我が校、他に戦車経験者は皆無です」

柚子「終了です…我が校は終了です!」

まほ「言いたい事はそれだけか?」

まほ「戦車道はやらないとハッキリ言った」

「んな事言ってると、アンタこの学校に居られなくしちゃうよ」

まほ「脅しか」

「脅しじゃない、会長はいつだって本気だ」

「そーそー」

柚子「今のうちに謝ったほうがいいと思うよ?ね?ね?」

まほ「話にならないな」

まほ「戦車道はやらない、帰らせてもらうぞ」

17 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:56:46.72 HHmi7WU+0 17/252


「西住ちゃんと仲良くしてる連中…自動車部だっけ?」

「西住ちゃんが戦車道やらないなら自動車部を廃部にしちゃうよぉ?」

まほ「なんだと?」

まほ「そんな事できるわけないだろ」

「それができちゃうんだよなぁ…こやま!あの…廃部の申請書的なヤツ!」

柚子「こちらです」ピラッ

「この用紙にチョチョイとペンを走らせて、印を押せば自動車部はその瞬間廃部だよ?いいの?」

まほ「ふざけるな」

「あのさぁ、私は本気だよ?」

「生徒会長の特権ってスゴイんだよー」

まほ「…」

「自動車部になんか高そうなクルマとかあったよね」

「自動車をすべて売っぱらって、戦車道部の資金にしよーかなぁ」

柚子「いいですね!それ!」

「少しは腹の足しにはなるでしょう」

まほ「…」

まほ「…」

まほ「…」

まほ「…わかった」

「ん?」

まほ「戦車道、やろう」

柚子「!!」

「フッ」

まほ「ただし、角谷杏」

「あ?」

まほ「私の友人を人質にとるような貴様の遣り口は本当に気に入らない」

まほ「貴様だけは絶対に許さない」

まほ「覚えておけ」

「んお…」

「ま、まぁー…これから仲良くやろーよ」

「西住ちゃん」

18 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:57:59.91 HHmi7WU+0 18/252


「コレで一安心だねぇ~」

「しかし西住の奴、会長を許さないと…」

柚子「恨まれて戦車の主砲で撃たれたりして…」

「会長、その時は私が全力で守ります!」

「いや、その時は死ぬから…かぁしまも私も」

「まぁ西住まほに戦車道をやらせるっていう目的を果たせたし、今日のところはこれでオッケーだねぇー」

19 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 19:59:32.85 HHmi7WU+0 19/252


ナカジマ「えぇ!?結局戦車道選択したの!?」

まほ「あぁ」

スズキ「あんなにやりたくないって言ってたのに…」

まほ「まぁ…色々あってな」

ホシノ「西住さんの人生、色々ありすぎだろ」

まほ「すまない、共に華道をやろうと決めたのに」

ナカジマ「いやぁ…実はさ、私たち生徒会に戦車のメンテ係を頼まれちゃって」

ナカジマ「なんと戦車道履修者と同じ特典ももらえちゃうの!」

まほ「そうなのか」

まほ「脅されたりしたのか?」

スズキ「若干…だけどね」

まほ「あのチンピラ生徒会め…」

ホシノ「西住さんと華道やるつもりだったから断ろうと思ってたけど」

ホシノ「西住さんが戦車道やるなら、メンテ係も良いかなって」

ナカジマ「今から生徒会室行ってお願いするつもり」

まほ「なんだか申し訳ない…振り回してしまって」

ナカジマ「いいのいいの!」

20 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/28 20:01:01.49 HHmi7WU+0 20/252


翌日

「思ったより集まりませんでしたね」

柚子「全部で18人ですね、私たちを入れて21人…」

「まぁーなんとかなるでしょ、けっかおーらーい」


「いよいよ始まりますわね」

沙織「さらにモテモテになったらどーしよー!」


優花里「…」ワクワク


まほ(なんか個性的な人ばっかだな)


「これより、戦車道の授業を開始する」

優花里「あのー…戦車は、ティーガーですか?それとも…」

「うーんと、なんだったっけなぁ」


IV号「」ボロォ

優季「なにこれ」

桂利奈「ボロボロ」

あゆみ「ありえなーい」

「侘び寂びでよろしいんじゃ」

沙織「これはただの鉄錆」

まほ「…」ジ-ッ

まほ「…」

まほ「装甲も転輪も大丈夫、これでいけるな」

「「「 お ー 」」」

優花里「…!」ワクワク

「にひひ」

まほ「!」

まほ「…」ギロ

(わぁお、めっちゃ嫌われてんな…当たり前かー)

33 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:19:00.38 AtEqwSuf0 21/252


沙織「戦車、1両しかないじゃん」

柚子「えっと…この人数だったら…」

「全部で5両必要です」

「んじゃあーみんなで戦車探そっか」

「「「 え ー … 」」」

優季「探すってどういうことですかぁ?」

「我が校においては、何年も前に戦車道は廃止になっている」

「だが、当時使用していた戦車がどこかにあるはずだ」

「いや、必ずある」

「明後日、戦車道の教官がお見えになるので、それまでに残り4両見つけ出すこと」

カエサル「して、一体どこに?」

「いやぁーそれがわからないから探すの」

「なにも手がかりないんですか?」

「ない!」

「では、捜索開始!」

まほ(貴様らが始めた戦車道なんだから予め探しとけ)ジロジロ

(…すんげー睨まれてる)

沙織「聞いてたのとなんか話が違う…」

沙織「戦車道やってるとモテるんじゃ…」

「明日カッコイイ教官来るから」

沙織「本当ですか!?」

「ホントホントぉ、紹介すっから」

沙織「ほぉぉぉ!行ってきまーす!!」

34 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:20:39.75 AtEqwSuf0 22/252


まほ「戦車を探すと言っても…まだこの学園艦の地理がわからない…」

まほ「どこを探せばいいのやら…」

「あのー…、西住先輩…?」

まほ「ん?なんだ」

「まだこの学校に転校してきて間もないみたいで…」

沙織「もし良かったら戦車探しついでに案内しましょうか!?」

まほ「それは助かる」

沙織「西住センパイって戦車道経験者なんですよね!」

まほ「…あぁ」

沙織「やっぱりモテるんですか!?」

まほ「…前の学校で戦車に乗ってたときは男性のファンもいたな」

沙織「キャーすごい!私、西住センパイと同じ戦車に乗りたい!そうすればモテるかも!」

「沙織さん、先輩の足を引っ張るとモテませんよ」

沙織「あ、どうしよ…」

まほ「ははは、練習あるのみだ」

まほ「…それに、私には戦車道部にまだ友達がいないんだ」

まほ「2人とも、私と一緒に戦車に乗ってくれないか?」

沙織「勿論です!!」

「よろしくお願いします、西住先輩」

沙織「あ、紹介遅れました!2年の武部沙織です!」

「同じく2年の五十鈴華です」

沙織「もう沙織って呼んでください!」

「私のことも華と呼んでいただければ嬉しいです」

まほ「そうか…沙織、華、これからよろしく頼む」

沙織「はい!」

沙織「んじゃあ捜索開始っと!」

36 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:21:48.08 AtEqwSuf0 23/252


優花里「…」コソコソ

まほ「…」

まほ「あそこでコソコソしてるのは沙織たちの友達じゃないのか?」

優花里「ひっ」

沙織「知らなーい…華知ってる?」

「…他のクラスの方でしょうか」

まほ「君も一緒に戦車探し、手伝ってくれないか?」

優花里「ひぇ!!いいんですぁ!?」ビクッ

優花里「あ、あの…普通二科、2年3組の秋山優花里といいます」

優花里「えと…不束者ですが、よろしくお願いします!!」

「こちらこそよろしくお願いします、五十鈴華です」

沙織「武部沙織!」

まほ「私は…」

優花里「ぞ、存じ上げております!!」

優花里「西住まほ殿!!ですよね!!」

まほ「…知っているのか」

優花里「勿論であります!!私、西住殿のファンでして!!まさかこの学校で西住殿と戦車道ができるなんて夢にも思ってませんでした!!」

沙織「すごい喋るね」

37 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:22:56.89 AtEqwSuf0 24/252


「西住先輩って、戦車道業界では有名な方なんですか?」

優花里「そりゃあもう!!西住まほ殿はあの戦車道の名門校!黒森峰女学院の元隊長であり、西住流家元の長女で…!」

優花里「…あ、っと…スミマセン、喋りすぎました…」

まほ「優花里は戦車が好きなのか?」

優花里「は、はい!!」

まほ「そうか、なら私の事情も知っているんだな」

優花里「はい…」

沙織「え?なになに?西住センパイって何か訳アリなの?」

「沙織さん、あまり詮索するのは良くないですよ」

まほ「君たちとは共に戦車に乗る仲間になったんだ、私が何故ここに来たか話そう」

まほ「その代わり、君たちのことももっと知りたいな」

沙織「センパイ…!」

優花里「あ…あの…」

まほ「優花里、君も仲間だ」

まほ「一緒に戦車に乗ろう」

優花里「うっ…!あの西住まほ殿と一緒の戦車に乗れるなんて…!」ウルウル

「泣いちゃうほど嬉しいんですね」

38 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:23:45.58 AtEqwSuf0 25/252


まほ「沙織はそんなにモテたいのか」

沙織「そうです!素敵な旦那さんと家庭を築くのが夢なんです~」

まほ「華は華道の家元の育ちなんだな」

まほ「本当は私はこの学校で戦車道じゃなくて華道をやりたかったんだがな」

「もし私でよろしければ、華道を教えしますよ」

まほ「そして優花里は戦車オタク」

優花里「お、おたッ…」

優花里「マァハイソウデスオタクデスセンシャダイスキデス…」

沙織「すごい早口になった」

「恥じることではないですよ」

まほ「戦車に詳しいのは良いことだ、この学校では1番有利なんじゃないか?」

優花里「西住殿にそう言ってもらえるだけで感激であります!!!」

沙織「元気出たりなくなったり忙しいね」

39 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:24:28.66 AtEqwSuf0 26/252


「…ん」

沙織「どうかした?」

「あっちからにおいが」

優花里「においでわかるんですか?」

「花の香りに混じって、ほんのりと鉄と油のにおいが…」

沙織「華道やってるとそんなに敏感になるの!?」

「私だけかもしれませんけど…」

まほ「すごい」

優花里「ふむ」

優花里「では、パンツァーフォー!」

沙織「パンツのアホォ!?」

優花里「…」

まほ「パンツァーフォー、戦車前進って意味だ」

40 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:25:17.00 AtEqwSuf0 27/252


沙織「やった!あったー!」

まほ「38tか」

沙織「なんかさっきのやつよりちっちゃーい…」

優花里「38tと言えば、ロンメル将軍の第7装甲師団でも主力を務め、初期のドイツ電撃戦を支えた重要な戦車なんですぅ!軽快で走破性も高くて…あ、tっていうのは、チェコスロバキア製ってことで、重さの単位のことではないんですよ!」

優花里「…あ」

沙織「戦車のことになるとホントにイキイキするね」

優花里「スミマセン…」

41 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:26:02.27 AtEqwSuf0 28/252


「ご苦労、運搬は自動車部に依頼しておくので引き続き捜索を続行せよ」

「1両見つかりました」

「やればできるもんだねぇ」モグモグ

「ん?電話が…また見つかったのか」

「もしもし」

まほ『貴様らも探せ』

「…あー…」

42 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:26:53.92 AtEqwSuf0 29/252


そして

「八九式中戦車甲型、38t軽戦車、M3中戦車Lee、Ⅲ号突撃砲f型、それからIV号中戦車D型」

「どう振りまけますか」

「見つけたもんが見つけた戦車に乗れば良いんじゃない?」

柚子「そんなことでいいんですか?」

「38tは我々が」

「お前たちはIV号で…」

まほ「…構わない」

「では、IV号Aチーム、八九式Bチーム、III突Cチーム、M3Dチーム、38tEチーム」

「明日はいよいよ教官がお見えになる、粗相のないよう、綺麗にするんだぞ」

沙織「どんな人かなぁ~」

優花里「…」

43 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 01:27:46.26 AtEqwSuf0 30/252


「…それだ!」

「ブラ透けちゃうよ~」

「今日は戦車を洗車すると言ったろ」

「うまいねぇ、座布団一枚!」

「決してそういう意味で言ったのではありません…」

柚子「それよりちょっとは手伝ってくださいよ~」

「…会長、西住の様子は…」

「2年生たちと仲良くやってるみたいだねぇ」

「…いつ西住に命を狙われるかわかりませんよ」

「んな大袈裟な」

「だってほら、背後にいますよ…」

まほ「…」

「おわぁびっくりしたぁ!!…どったの?西住ちゃん」

まほ「サボってないで貴様も戦車を洗車しろ」

「お、西住ちゃんも座布団いちまーい!」

まほ「黙れ」

69 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 22:20:53.34 AtEqwSuf0 31/252


「よし、いいだろう」

「後の整備は自動車部の部員に今晩中にやらせる」

「それでは、本日は解散」

「「「 は ぁ ~ い 」」」

沙織「早くシャワー浴びたーい…」

優花里「早く乗りたいですね」

まほ「ん?…あぁ」

70 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 22:21:30.92 AtEqwSuf0 32/252


沙織「あ~そろそろ丘に上がりたい…」

沙織「アウトレットで買い物もしたいし~」

「今度の週末は寄港するんじゃ?」

沙織「どこの港だっけ?」

沙織「私、港港に彼がいて~大変なんだよね~」

「それは行きつけのカレー屋さんでしょ?」

優花里「あ、あの!良かったらちょっと寄り道していきませんか?」

まほ「ん?」

優花里「ダメですかね…」

まほ「いいぞ、行こうか」

73 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 22:22:10.61 AtEqwSuf0 33/252


『せんしゃ倶楽部』

沙織「こんな店があるんだ…」

「すごいですねぇ」

沙織「でも、戦車ってみんな同じに見える」

優花里「ち、違います!全然違うんですぅ!」

優花里「どの子もみんな、個性というか特徴があって…」

優花里「動かす人によっても変わりますし!」

「華道と同じなんですね」

沙織「うんうん!女のコだってみんなそれぞれの良さがあるしね~」

沙織「目指せ!モテ道!」

まほ「話が噛み合ってないぞ」

74 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 22:24:34.07 AtEqwSuf0 34/252


沙織「戦車道って安全なの?顔はケガしたくないなぁ…」

優花里「大丈夫です!試合では実弾を使いますけど、十分安全に配慮されてますから!」

ニュース『…栄光を手にするのは誰になるのか、楽しみですね』

ニュース『次は、戦車道の話題です』

ニュース『高校生大会で、昨年MVPに選ばれて国際強化選手となった、西住みほ選手にインタビューしてみました』

まほ「…」

インタビュアー『戦車道の勝利の秘訣とはなんですか?』

みほ『…勝利の妨げになるものを徹底的に排除することです』

まほ「ッ…」

沙織「?」

沙織「…そうだ!これから西住センパイの部屋に遊びに行っていいですか?」

まほ「え?」

「私もお邪魔したいです」

まほ「…」

まほ「あぁ」

優花里「…あの~…」

まほ「優花里も来てくれ」

優花里「ありがとうございますぅ!!」

75 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 22:25:48.81 AtEqwSuf0 35/252


まほの家

まほ「すまない、片付けてなくて」

沙織「そんなことないですよ~」

「西住先輩らしい、綺麗な部屋ですね」

沙織「よし、じゃあごはん作るか!!」

76 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 22:26:58.84 AtEqwSuf0 36/252


沙織「じゃあ食べよっか!」

「はい!」

優花里「はい!」

まほ「あぁ」

「「「いただきまーす」」」

まほ「…沙織、美味しいな」

沙織「いやー男をオトすにはやっぱ肉じゃがですからね~」

「オトしたこと、あるんですか?」

沙織「何事も練習でしょお?」

優花里「とゆうか、男子って本当に肉じゃが好きなんですかねぇ」

「都市伝説じゃないですか?」

沙織「そんなことないもん!」

まほ「ふふっ」

まほ「…花も綺麗だ」

「ごめんなさい、これくらいしかできなくて…」

まほ「花があると部屋が明るくなる、私は部屋に花を飾ったことないからな」

「ありがとうございます!」

77 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/29 22:27:41.70 AtEqwSuf0 37/252


沙織「それじゃあまた明日ですー!」

優花里「お休みなさいです!」

まほ「あぁ、気をつけて帰るんだぞ」

まほ「…」

まほ(こういう、女の子らしいことをするのって楽しいんだな)

96 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:06:33.72 SMi53ghN0 38/252


翌日、通学路

まほ(しまった、深夜まで勉強していて寝坊してしまった…)

まほ(ちょっと気が緩みすぎたか…)

まほ「…ん?」

麻子「…」フラフラ

まほ「おい…大丈夫か?」

麻子「ツライ」

まほ「え?」

麻子「生きているのが…ツライ…」

麻子「これが夢の中なら…いいのに…」

まほ「しっかりしろ…」

麻子「だが…行く!…行かねばならぬ…」フラフラ

まほ「肩貸すぞ」

98 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:07:18.56 SMi53ghN0 39/252


そど子「冷泉さん、これで連続245日の遅刻よ」

まほ「遅刻しすぎだろ」

麻子「朝はなぜ来るのだろう…」

そど子「朝は必ず来るものなの、成績が良いからってこんなに遅刻ばかりして、留年しても知らないよ」

まほ「大丈夫なのか…」

そど子「えと、西住さん?もし途中で冷泉さんを見かけても、今度からは先に登校するように」

まほ「あ、あぁ」

麻子「…そど子」

そど子「…何か言った?」

麻子「別に」

99 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:08:01.00 SMi53ghN0 40/252


麻子「悪かった」

まほ「気にするな」

麻子「いつか借りは返す」

100 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:09:20.71 SMi53ghN0 41/252


戦車倉庫前

亜美「こんにちは!」

沙織「騙された…」

まほ(…沙織を騙したな?)ジロ-ッ

(…見られてる)

「特別講師の戦車教導隊、蝶野亜美一尉だ」

亜美「よろしくね!」

亜美「戦車道は初めての人が多いと聞いていますが、一緒に頑張りましょ!」

亜美「…あれ?」

亜美「西住師範の…まほさん!?」

亜美「なぜここに…!?」

まほ「…ご無沙汰しております」

亜美「戦車道…やめられたのでは…?」

まほ「また、戦車に乗ることになりました」

亜美「そう…またあなたの動かす戦車が見れるなんて嬉しいわ!」

「西住師範って?」

「有名なの?」

亜美「西住流っていうのはね、戦車道の流派の中でも最も由緒ある流派なの!」

まほ「…」

沙織「…」

沙織「きょ、教官!教官はやっぱりモテるんですか!?」

亜美「ん?」

まほ(沙織…)

亜美「モテるというより…狙った的を外したことはないわ!撃破率は120%よ!」

「「「 お ー 」」」

優花里「教官!本日はどのような練習を行うのでしょうか!」

亜美「そうね!本格戦闘の練習試合、早速やってみましょ!」

柚子「え!?あの、いきなりですか!?」

亜美「大丈夫よ!何事も実践実践!」

亜美「戦車なんてバーッと動かしてドァーッと操作してドーンと撃てばいいんだから!」

亜美「それじゃ、それぞれのスタート地点に向かってね」

101 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:10:03.92 SMi53ghN0 42/252


亜美「はぁい!みんな早く乗り込んで!」

「我々も乗り込みますか」

「うん」

「…」

「かぁしまー」

「はっ」

柚子「しかし、いきなり試合なんて大丈夫ですか?」

「まぁどーにかなるから…」ゲシッ

まほ(広報を踏み台に…どこまで下衆なんだコイツは…)ジッ…

「…」ピクッ

「かぁしまー…やっぱひとりで乗る」

「え?乗れますか」

「頑張る…」

「そんなこと言わず、遠慮なく私を踏み台にしてください!」

あや「えーなに?SMプレイ」

優季「生徒会こわーい」

「黙れ貴様ら!!」

102 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:10:51.18 SMi53ghN0 43/252


亜美「じゃあ、各チームそれぞれ役割を決めてくれる?」

沙織「ナントカ長とかナンやら手とか、何が何だかわかんない!」

「私たちのチーム、4人しかいないですし…」

まほ「じゃあ、装填手は通信手と兼任だな」

優花里「もちろん、西住殿がコマンダーですよね!?」

まほ「いや…私は…」

「ではどうしたら…」

沙織「もう、クジ引きでいいよー」

103 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:11:32.30 SMi53ghN0 44/252


IV号車内

「鉄臭いです」

沙織「狭い上に暑苦しい、こんなんでドライブすんの?」

亜美『それでは、全戦車パンツァーフォー!!』

優花里「ふへへ、いよいよ戦車を動かす時が…!」

「あのー…どうやって動かせば…」

まほ「まず、イグニッション入れるんだ」

「コレですか?」ポチ

ドルルルルルルルル…

優花里「いやっほぉぉぉぉう!!最高だぜぇぇぇええ!!!」

沙織「…人が変わった」

まほ「優花里、うるさい」

優花里「ぇあ、…スミマセン…」

「あのー…それからどうすれば…」

まほ「あとはアクセルを踏んだら前進、前のレバーが操縦桿で、右がシフトレバーだ」

104 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:13:27.50 SMi53ghN0 45/252


キュラキュラキュラ…

沙織「なんかお尻がブルブルするぅ」

「音もすごいです」

優花里「これが良いんですよぉ!!」

105 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:14:11.28 SMi53ghN0 46/252


沙織「ちょっと!ぶつかる!ひだりひだり!!」

ガサァ

沙織「左って言ったのにぃ!」

「すみません!聞こえなくて!」

まほ「車長は足で方向を合図してやるんだ」

沙織「足?」

まほ「操縦手の肩を進む方向に蹴るんだ」

沙織「親友にそんなことできないよぉ~!!」

「思いっきり蹴ってください…!」

沙織「えぇ~…」

沙織「…じゃあ、左!!」

ドゲシィッ

「グエ」

「あの…もう少しお手柔らかにお願いします…」

まほ「よく親友をそんな風に蹴れるな…」

沙織「センパイが蹴れって言ったんじゃん!」

まほ「軽く当てる程度でいいのに…」

106 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:14:50.55 SMi53ghN0 47/252


亜美「みんな、スタート地点に着いたようね!」

亜美「ルールは簡単!すべての車両を動けなくするだけ!」

亜美「つまりガンガン前進してバンバン撃って、やっつければいいわけ!」

亜美「わかった?」

「いやぁ~随分ざっくりっすね」

柚子「会長に言われたくないんじゃ…」

亜美「戦車道は礼に始まって、礼に終わるの」

亜美「一同、礼!!」

「「「よろしくお願いします!」」」

亜美「それでは、試合開始!!」

107 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 00:16:51.51 SMi53ghN0 48/252


IV号車内

優花里「いよいよ攻撃開始ですねぇ~!」

優花里「とりあえず撃ってみます?」

まほ「闇雲に撃って敵に場所を知られたら、すぐやられるぞ」

沙織「ねぇ、真っ先に生徒会潰さない?」

沙織「教官、女の人だったんだもん!」

「まだ言ってるんですか?」

沙織「私が決めていいんですよね!?車長なんだから!」

まほ「沙織…私も生徒会を潰したくて仕方がない」

沙織「よぉし!じゃあ生徒会チームのいる方へ前進!」

沙織「って、どっち?」

ズドォン!!

沙織「なに!?なにが起こったの!?」

まほ「八九式…」

ドガァン!!

沙織「こわぁい!!逃げよぉ!!!」

ギュラギュラギュラ…

沙織「あ…」

まほ「前方にIII突」

「どうしましょう…!」

沙織「挟まれたぁ!!あっちに逃げよぉ!」

「聞こえません!!」

沙織「右斜め前!!」ゲシィッ

「グエ」

ドォン!!…ズドン…!!

ギュラギュラギュラ…

まほ「…ん?」

麻子「zzz…」スヤァ

まほ「!?」

まほ「危ない!!」

115 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:16:51.91 SMi53ghN0 49/252


麻子「!」

麻子「フンッ」ピョインッ

まほ「すごい飛び乗ってきた」

まほ「…ん?今朝の…」

沙織「あれ?麻子じゃん」

麻子「沙織か」

まほ「友人なのか?」

沙織「はい、幼馴染なんです」

沙織「なにやってんのこんなところで、授業中だよ?」

麻子「知ってる」

沙織「はぁ…」

ドガァン!!

麻子沙織「うわっと!」

まほ「危険だから中に入るんだ!」

麻子「ん」

116 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:17:54.29 SMi53ghN0 50/252


麻子「…酸素が少ない」

優花里「大丈夫ですか…?」

沙織「麻子、低血圧で」

まほ「今朝も辛そうだったな」

沙織「え、麻子と会ったんですか?」

まほ「あぁ」

沙織「だから遅刻したんですね~」

ズドォン!!

沙織「もぉやだぁー!!どうすればいいのよー!!」

まほ(目の前に吊り橋)

まほ「停車しろ!」

ガクンッ…

優花里「今出たら危ないですよー!」

まほ「安心しろ、2発目までまだ時間はある」

まほ「華、私が見てるからゆっくり前に進め!」

「…」ゴクリ

ギシィ…ギシッ…

まほ「そう、その調子…」

まほ「左に寄りすぎ、少し右へ」クイックイッ

ブチッ

ギギギギギィ

沙織「うわぁぁぁあああ!?」

まほ(履帯で橋のワイヤを切ってしまったか)

「落ちるー!!」

沙織「いやだぁぁぁああ!!」

117 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:18:49.49 SMi53ghN0 51/252


エルヴィン「撃てぇぇぇい!!!」

ドォン!!


ガコォン!!

沙織「んぎゃあああ!!」

まほ(IV号被弾…!…まだ大丈夫そうだな)

「」

沙織「…あ!」

優花里「五十鈴殿!」

沙織「華大丈夫!?」

優花里「操縦手失神!行動不能!」



まほ(八九式とIII突が組んだか…)

まほ「仕方ない、操縦は私がやろう」

ガクンッ

沙織「うわっ!?」

ギュラギュラギュラ

まほ「立て直した…?」

麻子「…」

沙織「麻子運転できたんだ!?」

麻子「説明書見て今覚えた」

優花里「今ァ!?」

沙織「さっすが学年主席!」

まほ「おい、凄すぎだろ」

118 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:20:19.04 SMi53ghN0 52/252


エルヴィン「とにかく撃ち込め!!」

典子「連続アタァーック!!」

バレー部「それそれそれそれ!!」


沙織「なんか後ろに下がってるけど!?」

麻子「わかってる」


「回り込め回り込め!」

「とりあえず生徒会について行こー…」


まほ「前進!」

麻子「ほい」

ギュラギュラギュラ

ドガァン!!

「ひぇ!?え!?え!?」ビクゥッ

まほ「華、大丈夫か?」

「はい!…すみません」

まほ「いいんだ、少し休んでろ」

「いえ、大丈夫です!」

まほ「ふっ」

まほ「優花里!砲塔を回転させろ!」

優花里「ふひひっ、了解!!」

キコキコキコ…

沙織「…早く回って~!撃たれる前に撃っちゃってよぉ~!!」

優花里「はい…!」

まほ「発射用意!停止だ!!」

ガクン

優花里「…!」

まほ「…撃てぇッ!!!!!」

ド ォ ン ッ !!!

120 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:21:13.12 SMi53ghN0 53/252


…バコォン!!…シュパッ


まほ(III突撃破)

沙織「ほぁ…すごっ…!」

優花里「ジンジンしますぅ…」

「なんだか…気持ちいい…」


亜美「有効!Cチーム行動不能!」

亜美「…やるわね!」


まほ「今度は八九式だ」

優花里「はいっ!」


典子「きてるきてる!フォーメーションB!!」

バレー部「はい!」

ドンッ!

典子「外したッ!」


まほ「撃てッ!!」

ドォン!!


ドゴォ!!…シュパッ

典子「マトモにアタック喰らったぁー!」

121 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:22:07.56 SMi53ghN0 54/252


ガラガラガラ…

沙織「あっ、また来る!」


「フッフッフッフッ…」

「ここがお前らの死に場所だぁー!」


まほ「憎き生徒会だぞ、沙織」

沙織「もうなんでもいいよー!」

まほ「私はよくない、…撃てぇぇッ!!!」

ドォン!!バゴォ!!

沙織「やったぁ!」


…シュパッ

「あ~やられちゃったね」

柚子「桃ちゃんここで外す?」

「桃ちゃんと呼ぶな!!」


「やっぱ西住流ハンパなーい…」

あや「逃げよ逃げよ?」

優季「そうしよそうしよ!」

ギュラララララララ…

ばつんッ…ぶしゅううううう…シュパッ

桂利奈「勝手に壊れたよ?」

あゆみ「えぇ…」

122 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:23:12.08 SMi53ghN0 55/252


亜美『DチームM3、Eチーム38t、CチームIII号突撃砲、Bチーム八九式、いずれも行動不能!』

亜美『よって、AチームIV号の勝利!』

沙織「私たち勝っちゃったの?」

「…みたいです」

優花里「すごぉい!西住殿のおかげですぅ!!」ぎゅー

まほ「んぷぇ」

麻子「勝ったというか、他のチームが脱落したというのが正しいな」

優花里「…って、あぁ!すみませんすみません!!」

まほ「…ふふっ」

亜美『回収班を派遣するので、行動不能の戦車はその場に置いて戻ってきて』


「フッ、やはり彼女に戦車道を受講させたのは正しかった」

「作戦通りだねぇ」

柚子「いつ、牙をむかれるかわからないですけどねぇ」

(多分もう向かれてる)モグモグ

123 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:23:50.33 SMi53ghN0 56/252


亜美「みんなグッジョブベルィーナイス!!初めてでコレだけガンガン動かせれば上出来よ!」

亜美「特にAチーム!良くやったわね!」

まほ(私もそう思う)

亜美「あとは日々、走行訓練と砲撃訓練に励むように!」

亜美「わからないことがあったらいつでもメールしてね!」

「一同、礼!!!」

「「「ありがとうございました!!」」」

124 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:24:49.00 SMi53ghN0 57/252


浴場

沙織「ふはぁぁあ~、なんか告白されるよりドキドキしたぁ」

「されたことありましたっけ?」

沙織「お父さんはいつも私のこと、大好きだって言ってるもん!」

まほ(…お父様と最後に話したの、いつだったか…)

「最初はどうなることかと思いましたけど、すごくワクワクしました」

優花里「はい!大変充実してました!」

まほ「そうか」

沙織「うんうん」

沙織「…でもさぁ、車長はやっぱ西住センパイがやってくださいねー」

まほ「え?」

「私たちではやはり、戦車のこと良くわかりませんし…」

優花里「西住殿、頼りになりますし!」

まほ「私が…」

まほ「…私のせいで…黒森峰は…」

「よろしくお願いします」

沙織「お願いしまーす!」

優花里「よろしくお願い致します」

まほ「…」

まほ「わかった、こちらこそよろしくお願いする」

125 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:25:44.64 SMi53ghN0 58/252


「他はどうします?」

沙織「私は何が向いてるかなぁ!」

まほ「…沙織は誰とでも仲良く話せるから、通信手が向いてそうだな」

沙織「いいかも!メールうつの早いし!」

「それは、関係ないんじゃ」

沙織「ぶー」

まほ「あとは…」

「…あの!私、砲手をやってもいいですか!?」

まほ「ん?」

「んっ…ジンジン痺れた感触が忘れられなくて…」モジモジ

「それになんだか強い自分になれそうなんです!」

まほ「じゃあ華が砲手だな」

優花里「では、私が装填手をやります!」

まほ「あとは操縦手だな」

126 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:27:07.84 SMi53ghN0 59/252


ザパァ

沙織「麻子!操縦手お願い!」

麻子「もう書道を選択している」

沙織「えーーー…」

まほ「キミがいてくれると助かる」

「冷泉さんお願いします!」

優花里「あの!運転はお見事でした!」

麻子「悪いが無理」

沙織「麻子ぉ!遅刻ばっかで単位足りてないじゃん!戦車道とれば色々特典があるんだよ!?」

沙織「このままじゃ留年なんでしょお!?」

麻子「…」

麻子「ふむぅ…」

麻子「…わかった…やろう、戦車道」

麻子「西住さんに借りがあったしな」

沙織「つか単位欲しいんでしょ」

麻子「借りを返すだけだ」

沙織「はぁ…」

「5人揃いましたね!」

優花里「改めてよろしくお願いします!」

まほ「ふふっ」

沙織「じゃあ!やっぱあそこ行かなきゃ!」

127 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:28:00.63 SMi53ghN0 60/252


ショッピングモール

麻子「なんでココなんだ」

優花里「てっきり、戦車道ショップへ行くかと…」

沙織「だって、もうちょっと乗り心地良くしたいじゃん?」

沙織「乗ってるとお尻痛くなっちゃうんだもん」

まほ「は?クッションひくのか?」

沙織「ダメですか?」

まほ「ダメではないが…見たことないぞ、戦車にクッション持ってく人」

沙織「あ!これ可愛くない!?」

「これも可愛いです!」

まほ「…」

沙織「あとさぁ、土足禁止にしない?」

まほ「!?」

沙織「だって汚れちゃうじゃん」

麻子「土禁はやりすぎだ」

沙織「えー?…じゃあ色とか塗り替えちゃダメ?」

優花里「ダメですぅ!戦車はあの迷彩色がいいんですからぁ!!」

「あ、芳香剤とか置きません?」

沙織「鏡とか欲しいよね、携帯の充電とかできないのかなぁ」

まほ「戦車は揺れるんだから落ちたら壊れるぞ…」

128 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:29:19.22 SMi53ghN0 61/252


翌日

八九式「…」バレー部復活!!

III突「…」ド派手ェ

M3「…」真っピンクゥ

38t「…」金ピカァ

まほ「なんッ…だ、コレは…!」ドンビキ

まほ「特に生徒会のセンスが酷い…!」


「いいねぇ、この勢いでやっちゃおっか!」

「はっ、連絡してまいります」

柚子「え!?なんですか!?」


沙織「んんんんんー!」

沙織「私たちも色塗り変えればよかったじゃーん!」

優花里「うぇあああー!!38tが!III突が!M3が八九式がなんか別のものにぃー!!」

優花里「あんまりですよねぇ!?」

まほ「…」ポカ-ン

優花里「西住殿?」

まほ「コレが…今時の女のコの戦車というものか…」

優花里「いやぁ…どうなんでしょ…」

まほ「黒森峰でやったら確実にお母様に殺されてしまう…信じられん…」

まほ「でも…こういうの、楽しいな」

まほ「戦車ってこういう楽しみ方もあるのだな」

沙織「ふふふっ」

129 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 14:29:59.29 SMi53ghN0 62/252




ダージリン「大洗女子学園?」

ダージリン「戦車道を復活されたんですの?」

ダージリン「おめでとうございます」

ダージリン「…結構ですわ」

ダージリン「受けた勝負は、逃げませんの」

133 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 18:30:33.47 SMi53ghN0 63/252


練習終了後

「今日の訓練、ご苦労であった」

「「「お疲れ様でしたー…」」」

「えー急ではあるが…今度の日曜日、練習試合を行うことになった」

「「「 え ぇ ー !? 」」」

「相手は、聖グロリアーナ女学院」

まほ(聖グロ…ダージリンか…)

沙織「どしたの?」

優花里「聖グロリアーナ女学院は全国大会で準優勝したこともある強豪です」

「準優勝…!」

「日曜は学校へ朝6時に集合!」

134 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 18:32:28.45 SMi53ghN0 64/252


生徒会室

「いいか?相手の聖グロリアーナ女学院は、強固な装甲と連携力を活かした浸透強襲戦術を得意としている」

「とにかく相手の戦車は硬い」

「主力のマチルダⅡに対して、我々の方は100メートル以内でないと通用しないと思え」

「そこで、1両が囮となって、こちらが有利になるキルゾーンに敵を引きずり込み」

「高低差を利用して、残りがこれを叩く!!」バァン!

「ほぁ」

カエサル「うんうん」

典子「よし!」

まほ「…」

「西住ちゃぁん、どうかした?」

まほ「あ?」

「い、いいから言ってみてよ」

まほ「聖グロリアーナは、当然こちらが囮を使ってくることは想定済みであろう」

まほ「裏をかかれて逆包囲される可能性もある」

柚子「あー確かにねー」

「黙れ!!私の作戦に口を挟むな!!そんなこと言うのならお前が隊長をやれぇ!!」

まほ「あ゛ぁ゛?」ギロォッ

「ひッ!?…怖い…」

「ま、まーまー!」

まほ「まったく…」

「でもまぁ隊長は西住ちゃんが良いかもね」

まほ「なぜだ」

「西住ちゃんがウチのチームの指揮とって」

まほ「なぜなんだ」

「ふふーん」パチパチ

まほ「…何か裏があるのか?」

「な、ないってぇ」

まほ「言っておくが、私は貴様のことを一切信頼していないからな」

「ひっどいなぁ~」

「買ったら素晴らしい商品あげるから」

柚子「え?なんですか?」

「干し芋3日ぶーん!!」ビシィ

まほ「いらん」

典子「…あの、もし負けたら」

「大納涼祭りであんこう踊り踊ってもらおっかなぁ…」

「「「え゛ぇ゛!?」」」

まほ「?」

135 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 18:33:46.70 SMi53ghN0 65/252


沙織「あんこう踊り!?」

沙織「恥ずかしすぎるー!!あんなの踊っちゃったらもうお嫁にいけないよー!!」

優花里「絶対ネットにアップされて、全国的な晒し者になってしまいますぅ…」

「一生言われますよね…」

まほ「おい…呪いの踊りが何かなのか…?」

沙織「つか勝とうよ!勝てば良いんでしょう!?」

優花里「わかりました!負けたら私もあんこう踊りやります!」

優花里「西住殿1人に、辱めは受けさせません!」

「私もやります!」

沙織「私も!」

沙織「みんなでやれば恥ずかしくないよ!」

まほ「…ありがとう」

まほ「…いや、負けても私は踊らないぞ」

沙織「えぇ!?」

まほ「なぜ生徒会の指示でそんなのやらなきゃいけないんだ」

「生徒会の言うことは絶対ですし…」

まほ「そろそろ角谷とは個人的に決着つけてやろう」

優花里「うわぁ暴力はダメですってぇ!!」

沙織「勝てば良いんだから!ね!センパイ!!」

136 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 18:34:35.09 SMi53ghN0 66/252


翌日、大洗町

『ぴんぽんぱーん、本日、戦車道の親善試合が午前8時より開催されます』

『競技が行われる場所は、立入禁止となっておりますので、皆様ご協力をお願い致します』

『なお、アウトレット他、見学席を設けておりますので…』

137 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 18:36:37.44 SMi53ghN0 67/252


「本日は急な申込みにも関わらず、試合を受けていただき感謝する」

ダージリン「構いませんことよ?」

ダージリン「それにしても…個性的な戦車ですわね」

「んなッ」

ダージリン「ですが、私たちはどんな相手にも全力を尽くしますの」

ダージリン「サンダースやプラウダみたいに下品な戦い方は致しませんわ?」

ダージリン「騎士道精神でお互い頑張りましょう」

A子「それでは、これより聖グロリアーナ女学院対大洗女子学園の試合を始める」

A子「一同、礼!」

まほ(個性的な戦車のおかげでダージリンに気付かれずにすんだ)



138 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 18:38:36.67 SMi53ghN0 68/252


『用意は良いか?隊長』

まほ「言われなくても大丈夫だ」

『すべては貴様にかかっている、しっかり頼むぞ』

まほ「貴様らは黙って私の指示に従えばいい」

『んぎぎぎぎ…』

『かぁしま、落ち着け』




A子『…試合開始!!』




149 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:15:43.37 SMi53ghN0 69/252


見学席

ナカジマ「始まった始まった、殲滅戦かぁ」

スズキ「西住さん大丈夫かなぁ」

ホシノ「…どうする?私たちの整備した戦車が故障して負けたら…」

ナカジマ「こ、怖いこと言わないでよぉ!」

ツチヤ「ジュース買ってきたよ~」

スズキ「サンキュー」

ツチヤ「試合どんな感じ?」

ホシノ「西住さんのIV号を囮にして誘い込む作戦っぽいよ」

ナカジマ「空撮で試合内容がよく見えるんだ」

スズキ「今映ってるのが敵を誘い込む場所かな」

ホシノ「おい、バレー部がバレーしてるぞ」

ツチヤ「1年生トランプやってんじゃん」

ナカジマ「会長に至ってはビーチチェアで寝てるし…大丈夫なのかなぁ…」

150 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:16:31.86 SMi53ghN0 70/252


「…遅い!」

「待つのも作戦の内だよ~」

「いやぁしかし…」

まほ『Aチーム、敵を引きつけつつ待機地点にあと3分で到着する』

「Aチームが戻ってきたぞ!全員戦車に乗り込め!!」

優季「えーうそー!」

あや「せっかく革命起こしたのに…」

まほ『あと600メートルで敵車両射程内!』

151 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:17:17.95 SMi53ghN0 71/252


「ぐぐぐ…」

(見えた!!)

「撃て撃てぇ!!」

ドォン!!ズドン!!

まほ「おい!?待て!!」

ドガァン!!

沙織「味方を撃ってどうすんのよー!!」

まほ「何考えてるんだ…!」ギリッ

152 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:18:16.64 SMi53ghN0 72/252


ダージリン「こんな安直な囮作戦、私たちには通用しないわ」

ギュラギュラギュラ

「撃てぇ!!」ズドン!!

ドォン!!ズガァン!!

「撃て撃て撃てぇぇ!!」

まほ「おい何してるんだ!!落ち着いてちゃんと履帯を狙え!!」

ドガァン!!バゴォン!!

「もっと撃てぇ!!撃て撃て撃てぇ!!見えるもの全て撃てぇ!!」

まほ「…ッ」イライラ

優花里(…西住殿、怖ッ)

153 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:19:11.19 SMi53ghN0 73/252


ダージリン「全車両、前進」

ギュラギュラギュラ…

ダージリン「…攻撃」

ドォン!!ズドン!!


ドガァァァン…!ガラガラ…

典子「すごいアタック…!」

優季「ありえなーい!」


まほ『落ち着け!攻撃を止めるな!!』

あや「無理ですぅ!」

あゆみ「もういやぁ!!」

桂利奈「うわあああん!!」

「待って!逃げちゃダメだってばぁ!!」

ドガァン!!…シュパ!


ジャラララララ…

柚子「あれれ!?」

「んおー外れちゃったねぇ履帯」

「38tは外れやすいからなぁ」

154 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:21:02.27 SMi53ghN0 74/252


まほ「沙織!各車状況を確認しろ!」

沙織「えぁ!?…はい!」

沙織「…っと、Bチームどうですかー?」

妙子『なんとか大丈夫です!』

沙織「Cチーム!」

エルヴィン『言うにに及ばず!』

沙織「Dチーム!」

シ-ン…

優花里「…さっき、1年生が逃げていくのを見ました…」

まほ「…」

沙織「Eチーム!」

『ダメっぽいね!』

『無事な車両はトコトン撃ちかえせ!!』

まほ「…全員話を聞け!!!」

沙織「…え?」

まほ「なぜ訓練通りにやらない!なぜ作戦通りにやらない!!」

まほ「お前たちがやっているのは戦車道でもなんでもない!!」

まほ「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるとでも思っているのか!!河島ぁ!!!」

『ひっ…』

まほ「指示通りにできない者は1年のようにサッサと戦車から降りろ!!!」

まほ「邪魔をするな!!!」


「「「 ・・・・・・ 」」」


155 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:21:51.21 SMi53ghN0 75/252


まほ「はぁ…はぁ…」

沙織「…」

優花里「…」

「…」

麻子「…」

まほ「はッ…」


みほ『…勝利の妨げになるものを徹底的に排除することです』


まほ(…これじゃ)

まほ(…これじゃ、みほと…西住流と同じじゃないか)

156 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:22:53.04 SMi53ghN0 76/252


エルヴィン「…」

カエサル「…!?エルヴィン!前!!」

エルヴィン「ん?え?」

ドゴォ!!…シュパ!


優花里「あぁ!!III突が!!」

「ここから逃げないと…!」

沙織「センパイ!どうしたらいいの!?」

まほ(西住流が嫌で戦車道をやめたのに…)

沙織「…センパイ?」

まほ(結局戦車に乗って…私…何をしているんだ…)

麻子「逃げるぞ、いいな?隊長」

ギュラギュラギュラ


あけび「どうしたらぁ!」

典子「とりあえずIV号に着いて行け!」


ダージリン「…紅茶が冷める前に、終わりそうね」

ギュラギュラギュラ…

157 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:23:43.17 SMi53ghN0 77/252


柚子「…聖グロ、窪みに落ちた私たちに気付かずにIV号と八九式を追いかけて行きましたね」

「かぁしまー、西住ちゃんに怒られちったねぇー」

「…」プルプル

「…泣いてんの?」

「まったく…こやまー、履帯直すの手伝えー」

柚子「は、はい!」

159 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:27:40.41 SMi53ghN0 78/252


ギュラギュラギュラ

典子『たいちょー!!どうしたらいいですかー!?』

沙織「センパイ!どうしたらいいかって!」

まほ「…」

優花里「Bチーム!真っ直ぐじゃなくてジグザグに進まないと!」


ドバァン!!

典子「うわッ!?」

…シュパ!


優花里「八九式も撃破されました!!」

沙織「もーどうしたらいいのよー!!」

「西住先輩!!」

麻子「隊長、どこに行けばいい!」



ナカジマ「あちゃー…絶不調だね」

スズキ「…やっぱり整備不良?」

ホシノ「そうじゃないことを願うしか…」

ツチヤ「整備、気合入れて頑張ったのになぁ」

160 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:28:49.46 SMi53ghN0 79/252


まほ(なぜ私は戦車に乗ってるんだ)

まほ(生徒会に脅されたから?沙織たちと仲良くなったから?)

まほ(この先はどうする)

まほ(全国大会でも目指すのか?)

まほ(いくら連覇してたとはいえ、黒森峰の時でも優勝は簡単じゃないのに)

まほ(こんなところで戦車道なんかやったって)

まほ(初戦で敗退するに決まってる…)

まほ(私は…何のために戦車に乗ってるんだ…)


沙織「…」イライラ


161 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:30:01.30 SMi53ghN0 80/252


沙織「 ま ぽ り ん !!! 」

まほ「…え?」

まほ「ま、まぽりん?」

沙織「そうだよ!まぽりんセンパイのことだよ!」

まほ「なんだその呼び名は…」

沙織「呼び名を気にしてる場合じゃないでしょ!!」

沙織「もし大洗が負けたら、絶対にあんこう踊りやってもらうからね!?」

まほ「いや…アレだけは…」

沙織「だったら私たちを勝利に導きなさーーーーーい!!!」

まほ「さ、沙織…」

「まほ先輩!」

優花里「西住殿!」

麻子「西住さん、私に戦車に乗れと言っておいて、ここで終わらす気か」

まほ「皆…」

まほ「よし…全車、このまま市街地へ向かえ!」

麻子「おう」

まほ「…」

まほ「…III突は?八九式はどこにいった」

優花里「西住殿がボーッとしてる間にやられちゃったんですよぉ!」

まほ「なんてことだ…」

沙織「ホントだよ!!」

162 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:31:31.79 SMi53ghN0 81/252


市街地

麻子「くそぅ、しつこく追ってくるぞ…」

まほ「振り切ってくれ!」

麻子「ほいほい」

まほ「華!砲塔を後ろへ!」

「はい!」キコキコキコ…

まほ「撃てぇ!!」ドォン!!

ガィン!!

「あぁッ、マチルダに弾かれてしまいました!」

まほ「気にするな、今は牽制だ!」

まほ「優花里、装填急げ!」

優花里「はいッ!」ガコォン

麻子「左に曲がるぞ」


ギュラギュラギュラ

ずぼぉッ

沙織「マチルダが旅館に突っ込んだよ!」

まほ「麻子、停止!」

ガクンッ

まほ「チャンスだ華、落ち着いて狙え」

「は、はい!」キコキコ…

「…!」カチッ

ドガァァッ!!

優花里「マチルダII撃破です!!」

「あ…旅館ごと吹き飛ばしてしまいました…」

まほ「麻子前進!残り4両が追ってくるぞ!!」

麻子「おう」

163 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:32:54.37 SMi53ghN0 82/252


「…敵戦車4両に追い詰められてしまいました…!」

麻子「どうすればいい」

まほ(考えろ…)


ダージリン「こぉんな格言を知ってる?」

ダージリン「イギリス人は恋愛と戦争では…」

ダージリン「…手段を選ばない!」


沙織「なんか言ってるよ!恋愛!?」

優花里「そんな場合じゃないですぅ!」

まほ(左に抜けるか…?いや危険だ!)


ズドン!!…シュパッ!


「かぁしまぁー!よく当てたな!マチルダ撃破だぞー!」


「生徒会チーム!」

優花里「履帯直したんですね!」

165 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:34:48.24 SMi53ghN0 83/252


ルクリリ「くそ!あんなところから!!やられた!!」

ダージリン「ルクリリ、撃破されたからといって、その言葉遣いはいけませんわ」


柚子「桃ちゃんもう1両狙って!」

「わかってる!桃ちゃんと呼ぶな!」


ダージリン「アッサム」

アッサム「はい」

ズドォン!!


…シュパッ!

「やーらーれーたー!」


まほ「今のうちに右脇を通れ!」

ギュラギュラギュラ

まほ「停止!油断してるマチルダを撃て!」

ズバァン!!…シュパッ!

まほ「前進!建物を盾にして逃げろ!」

ギュラギュラギュラ


オレンジペコ「あっという間に、こちらも残り2両ですね」

ダージリン「…なかなかやりますわね」

ダージリン「挟み撃ちにするわよ!」

166 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/09/30 22:36:18.36 SMi53ghN0 84/252


まほ「チャーチルとマチルダは足が遅い、必ずこちらが回りこむことができる」

まほ「待ち伏せるぞ」


ギュラギュラギュラ…

まほ「マチルダが出てきた!撃て!」

ドォン!!…シュパッ!

沙織「やった!残りはチャーチルだけだね!」

まほ「油断するな!後ろからチャーチル接近!」

まほ「ぶつかり合って勝てる相手じゃない!相手の背後を狙え!」

まほ「横の道路に入って建物に隠れるぞ!回りこむんだ!」

ギュラギュラギュラ…

まほ「なるべく音を立てず、チャーチルの後ろに忍び寄るんだ」

沙織「…」

麻子「…」

優花里「…」

「…」

まほ「…今だ!そこの十字路から顔を出してチャーチルの弱点を狙え!」

優花里「あぁッ!?」

沙織「チャーチルの砲塔コッチに向いてるよ!?」

麻子「ちっ、気付かれてたか…」

まほ「華、撃てぇ!!」

「…」カチッ


アッサム「…」カチッ 


ドォン!ドガァン!!!


……シュパッ!


A子『大洗女子学園チーム、全車両走行不能』

A子『よって、聖グロリアーナ女学院の勝利!』

192 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:27:33.59 /5GweUpC0 85/252


まほ「…」

沙織「…」

「…」

優花里「…」

麻子「…」

まほ(負けてしまった…)

ダージリン「あなたが隊長さん?」

まほ「…あぁ」

ダージリン「…って、え?まほさん!?」

まほ「ダージリン、ご無沙汰だな」

ダージリン「え?いつからいらしたの?」

まほ「最初からいたぞ」

ダージリン「というか、何でいるんですの?」

ダージリン「確か…戦車道を辞めたと聞いて…」

まほ「あぁ、戦車道を辞めて大洗に転校して」

まほ「何故かまた戦車道をしている」

ダージリン「そう…なのね、びっくりしましたわ」

まほ「…」

ダージリン「…何か悩みがあるようね」

まほ「…あぁ」

まほ「私は、なぜ戦車に乗っているのか…この先どうしたらいいのか…」

まほ「わからないんだ」

沙織「まぽりんセンパイ…」

優花里(その呼び名、定着させる気ですか…)

ダージリン「…私でよろしければ、相談に乗りますわよ」

まほ「いいのか?」

ダージリン「もちろんですわ」

オレンジペコ「お紅茶も用意しますよ」

まほ「…ありがとう」

まほ「では…今からでも」

193 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:28:53.55 /5GweUpC0 86/252


「にっしずみちゃーん!!」

「どこいくのー?」

まほ「…な、なんだ?」

「負けたらあんこう踊りするって約束したよね~」

まほ「…私はやらないぞ」

沙織「私はって何!?まぽりんセンパイ自分だけ逃げる気!?」

優花里「そりゃないですよぉ~!」

麻子「八九式が撃破されたのは西住さんのせいだぞ」

「まほ先輩、やはり私たちのことを仲間だと思ってなかったんですね…」

まほ「いや…そういう訳では…」

「西住ちゃん…西住流から逃げて、あんこう踊りからも逃げるんだ」

「逃げてばっかりだね」

まほ「んぐッ…!!」

「まぁまぁ、連帯責任で私たちも踊るから」

「え゛ぇ゛!?」

柚子「私たちも踊るんですかぁ!?」

ダージリン「あんこう踊り…って、なんですの?」

「メッチャかっちょええダンスだよ、見ていってよ」

ダージリン「まぁ」

まほ「角谷、嘘をつくな」

まほ「頼むダージリン、帰ってくれ」

ダージリン「ペコ、ビデオカメラ持ってきましょうか」

オレンジペコ「はい」

まほ「やめろ」

194 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:29:39.60 /5GweUpC0 87/252


あ、あ、あん、あん♪ あ、あ、あん、あん♪

まほ「」クネクネ

沙織「まぽりんセンパイ左右逆!」クネクネ

「もっとしなやかに!」クネクネ

優花里「恥を捨てましょう!」クネクネ

麻子「テキトーにやってると逆にみっともないぞ」クネクネ

「西住ちゃーん、もっとあんこうの気持ちになんないと~」クネクネ

まほ「角谷杏…貴様だけは…」クネクネ


ダージリン「まぁ」

アッサム「うわぁ」

オレンジペコ「ダージリン様、カメラ越しに見るのも恥ずかしいんですが」

195 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:30:30.82 /5GweUpC0 88/252


まほ「…」

優花里「まぁ…今回は練習試合ですし、そんな気にすることないですよ」

沙織「そーですよー」

「このあと7時まで自由時間ですけど、どうします?」

沙織「買い物行こうー!」

麻子「…」スタスタ

沙織「麻子、どこ行くの?」

麻子「おばぁに顔見せないと殺される」

沙織「あぁ…そうだね、じゃあ私たちだけで買い物行こっか」

まほ「私はダージリンと話があるから聖グロ艦に行ってくる…」トボトボ

「足取りがおぼつかないですね…」

優花里「よっぽどあんこう踊りが嫌だったんですかね…」

沙織「誰だってやだよ」

196 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:32:51.63 /5GweUpC0 89/252


聖グロリアーナ女学院、学園艦

ダージリン「…勘当…ですか」

まほ「あぁ」

ダージリン「優秀な戦車乗りのまほさんでも、そんなことがあるんですわね」

まほ「…」

ダージリン「…で、戦車道のない大洗に転校したのはわかりますけど」

ダージリン「なぜ大洗で戦車道が復活した途端、まほさんも始めたんですの?」

まほ「…生徒会にやれと言われた」

ダージリン「戦車には嫌々乗ってるのかしら?」

まほ「今はもう嫌ではない、新しい仲間と頑張っている」

まほ「…ただ、目標がないんだ」

ダージリン「目標、ですか」

まほ「黒森峰のときは」

まほ「西住流の後継者として、黒森峰の隊長として」

まほ「大会連覇が目標だったが」

まほ「…戦車道無名校の大洗にいる私は」

まほ「大会連覇は雲を掴むくらい難しい目標だ」

まほ「絶対達成できない目標は目標とは言えない」

ダージリン「…」

ダージリン「…先程の練習試合のとき、大洗の戦車が全て」

ダージリン「一瞬、ピタリと止まったの」

ダージリン「あのとき、何があったのかしら?」

まほ「…」

~~~~~

まほ「ちゃんとやる気のない者は1年のようにサッサと戦車から降りろ!!!」

まほ「邪魔をするな!!!」


「「「 ・・・・・・ 」」」


みほ『…勝利の妨げになるものを徹底的に排除することです』


まほ(…これじゃ)

まほ(…これじゃ、みほと…西住流と同じじゃないか)

~~~~~

197 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:34:53.94 /5GweUpC0 90/252


まほ「…西住流が嫌で逃げてきたのに」

まほ「今回、結局私は西住流の戦い方をしてた」

まほ「それに絶望していたんだ」

ダージリン「…ふふ」

まほ「?」

ダージリン「だったら、見つければ良いんじゃないかしら?」

まほ「何をだ」

ダージリン「新しい仲間たちと、西住流ではない…西住流を上回る戦車道を」

まほ「西住流を上回るって…どうやって…」

ダージリン「公式戦で黒森峰を倒すのよ」

まほ「ふ、不可能だ!!よく考えてみろ!大洗には戦車が5両しかないんだぞ!?」

まほ「それに対して黒森峰は…」

まほ「…今まで私が指揮してたドイツ戦車群が全て敵になる、そう考えただけで恐ろしい…」

ダージリン「こんな言葉を知ってる?」

ダージリン「…下を向いていたら、虹を見つけることはできない」

まほ「…チャップリンか」

ダージリン「前を見て突き進みなさい」

ダージリン「あなたは、西住流育ちということを差し引いても」

ダージリン「素晴らしい戦車乗りよ」

ダージリン「戦車から逃げてきたのに、また戦車に乗ることになった」

ダージリン「…なぜそうなったのか、その答えがきっとあるはずよ」

まほ「…ダージリン」

198 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:36:08.30 /5GweUpC0 91/252




麻子「…遅い」

沙織「夜は元気なんだからー!」

優花里「西住殿は?」

麻子「先に乗船してるぞ」


そど子「出航ギリギリよ」

麻子「すまんなそど子」

そど子「その名前で呼ばないで!」


まほ「おかえり」

沙織「まぽりんセンパイ!」

まほ「…華?何があったのか?」

「…」

優花里「えーいや、あの、それより」

「…お母様に、二度と家の敷居をまたぐなと言われてしまいました」

まほ「な!?…なにか、あったのか?」

「いいえ、心配はいりません」

「お母様に認めてもらう、そのために私は戦車に乗ります」

沙織「華…」

まほ「…親が家元だと、お互い苦労するな」

「そうですね」

まほ「…私も、お母様に…認めてもらうわけではないが」

まほ「西住流を上回るために、戦車に乗る」

まほ「もう中途半端な気持ちで戦車には乗らないと決めた」

まほ「…だから皆、私について来てくれるか?」

沙織「ついて行きます!」

優花里「どこまでとついて行きますよー!」

「えぇ、もちろん」

麻子「ダージリンさんに良いアドバイスもらったみたいだな」

まほ「ありがとう、これからもよろしく頼む」

199 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:37:27.86 /5GweUpC0 92/252


あゆみ「どうしようどうしよう~!」

あや「歴女のセンパイたち、私たちが戦車から逃げた後に隊長がすごく怒ってたって言ってたよね~!」

優季「こわぁ~い!」

桂利奈「どーすんの…?」

「…謝るしかないよ」

紗希「…隊長」ツンツン

あや「あ!隊長たち帰ってきた!!」

あゆみ「梓おねがーい…!」

「えぇ!?」

「…」

「あのっ…西住隊長!」

まほ「ん?」

「戦車を放り出して逃げたりして、すみませんでした!」

「「「すみませんでした!!」」」

あゆみ「最後に頑張る先輩たち、カッコよかったです!」

優季「すぐ負けちゃうと思ってたのに…」

あや「私たちも、次は頑張ります!」

桂利奈「絶対頑張ります!!」

まほ「…あぁ、私と一緒に頑張ろう」

200 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 00:38:44.01 /5GweUpC0 93/252


「これからは、作戦は全部西住ちゃんに任せるよ」

「え!?」

まほ「…わかった」

まほ「…角谷」

「ん?なーにー?」

まほ「ダージリンが、私が戦車にまた乗ることになったのは意味があると言っていた」

「ほー」

まほ「…まだその答えはわからないが、必ず見つけてみせる」

「じゃー答えが見つかったら、戦車道を勧めた私に感謝してもらわないとね~」

まほ「嫌だ、私はお前が嫌いだ」

「あれー?西住ちゃんツンデレ?」

まほ「黙れ」

まほ「…とにかく、練習を重ねて、公式戦で結果を残そう」

「また聖グロと当たるかもしれないし、公式戦は勝たないとね~」

まほ「あぁ」

沙織「…公式戦?」

優花里「戦車道の、全国大会です!!」

208 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/03 08:00:34.49 NFn22NJTO 94/252


試合抽選会場

まほ「…」スッ…

『大洗女子学園、3番!』

「「「 お お ー 」」」


ペパロニ「へ?アライグマ女子学園?」

アンチョビ「大洗、だ!」


優花里「初戦はアンツィオ高校…」

沙織「それって強いの?」

優花里「一時期、アンツィオは戦車道は衰退していたと聞きますが」

優花里「しかし…現隊長がアンツィオに来てから、また成長し力をつけてきているみたいです」

優花里「油断はできませんね」

沙織「えー?大丈夫?」


まほ(…初戦は安斎か…)


エリカ「…」

みほ「…」


柚子「初戦から侮れない相手ですね…」

「どんなことがあっても負けられない…」

「負けたら我々は…」

225 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:25:43.87 PVwftImn0 95/252


戦車喫茶ルクレール

沙織「すごーい、押しボタンからケーキまでみんな戦車だ~」

「美味しそうですね」

沙織「ねーアンツィオ高校って強いの?」

まほ「アンツィオは保有戦車の半数がカルロヴェローチェという豆戦車だ」

まほ「他に火力のあるセモヴェンテ自走砲も保有している」

沙織「豆戦車?」

優花里「軽戦車よりも小型で軽量で軽装備な戦車です!タンケッテとも呼ばれますね!」

優花里「砲塔を持たず、機関銃が主武装となります!」

沙織「そんな戦車があるの?弱そ~」

「勝てるかもしれませんね」

まほ「だが油断は禁物だ」

まほ「隊長の安斎はアンツィオ戦車道を再建し、隊員からの信頼も厚い」

まほ「敵戦車が殆ど豆戦車だからと言って、舐めてかかると足元すくわれるぞ」

沙織「そんなにスゴイ隊長なんだ~」

麻子「負けたら単位はどうなる」

沙織「貰えるわけないじゃん」

麻子「…」

沙織「それより、全国大会ってテレビ中継されるんでしょ?ファンレターとか来ちゃったらどーしよー!」

「生中継は決勝だけですよ?」

沙織「じゃあ、決勝行けるように頑張ろー!」モグモグ

沙織「まぽりんセンパイも食べて!美味しいよ!」

まほ「あぁ」

エリカ「隊長…!」

まほ「ん?」

みほ「…」

エリカ「あ、いや…元…隊長…」

まほ「みほ…」

沙織「?」

226 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:27:20.83 PVwftImn0 96/252


みほ「お姉ちゃん…本当に戦車道、やってるんだね」

まほ「…」

みほ「無名校で素人さんたちと乗る戦車は楽しい?」

まほ「何が言いたい」

みほ「西住流家元の長女で黒森峰の隊長だった西住まほが」

みほ「今じゃ戦車道無名校でお友達と戦車ゴッコなんてしてるって世間に知られたら」

みほ「西住家の恥だから」

みほ「今すぐ大会を辞退して戦車道を辞めて欲しいの」

沙織「はぁ?何その言い方」

「失礼ではありませんか?」

みほ「誰ですか?貴方たち」

優花里「私たちは、まほさんと一緒に戦車に乗ってます!」

みほ「…お姉ちゃんは貴方たち凡人と一緒に戦車に乗っていい人間ではないんです」

みほ「全国大会を辞退してください」

麻子「まほさんは西住流から追い出されたんだろ、だったらどこで戦車に乗ろうが関係ないだろう」

みほ「お姉ちゃんは戦車に乗る限り、西住流の名に泥を塗り続けるんです」

みほ「これ以上、西住流の邪魔をしないでください」

麻子「それはこっちのセリフだ、私たちの戦車道の邪魔をするな」

みほ「…」イラッ

エリカ「隊長、もう行きましょう…!」

まほ「みほ」

みほ「…なに」

まほ「私は西住流を…黒森峰を倒す」

みほ「…ふっ」

みほ「聞いた?エリカさん」

エリカ「…」

みほ「何の実績もない、こんなド素人の集まりが…黒森峰を倒すんだって」

みほ「…呆れた」

みほ「行こうエリカさん」スタスタ

エリカ「あ、…はい」

エリカ「…」ペコリ

まほ「…」

227 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:27:58.06 PVwftImn0 97/252


沙織「な…なにあの子!可愛い顔して感じ悪い!」

「あの方がまほ先輩の妹さんなんですか…?」

優花里「西住みほ…まほ殿が黒森峰で隊長だったときは、副隊長でした」

沙織「今はあの子が黒森峰の隊長ってこと?」

まほ「…」

「…ケーキもう一つ食べましょうか」

麻子「もう二つ頼んでもいいか」

228 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:28:50.11 PVwftImn0 98/252


連絡船

まほ「…」

優花里「寒くないですか?」

まほ「ん?あぁ、大丈夫だ」

優花里「全国大会…出場できるだけで、私は嬉しいです」

優花里「他の学校の試合も見られるし、大切なのはベストを尽くすことです」

優花里「たとえ負けたとしても…」

「それじゃ困るんだよねぇ~」

「絶対に勝て」

「我々はどうしても勝たなくてはいけないんだ」

柚子「そうなんです、だって負けたら…」

「しーっ!」

「まぁとにかく!全ては西住ちゃんの肩にかかってるんだから!」

「今度負けたら何やってもらおっかな~」

「考えとくねぇー」スタスタ

まほ「…はぁ」

まほ「アイツはヒトを不快にする天才だな」

優花里「だ、大丈夫ですよ!頑張りましょう!」

まほ「…アンツィオは何か戦車を隠しているという噂もある…」

まほ「それが分かれば作戦を立てやすいんだが…」

優花里「…」

229 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:29:25.23 PVwftImn0 99/252


翌日、優花里の部屋

好子「…じゃあ、ごゆっくり!」

「…いいご両親ですね」

ガラララ…

まほ「え?」

沙織「ゆかりん!?」

優花里「あれ?みなさんどうしたんですか?」

まほ「優花里こそ…」

「連絡がないので心配して…」

優花里「すみません、電源を切ってました」

沙織「つか、なんで玄関から入ってこないのよ!」

優花里「こんな格好だと、父が心配すると思って…」

「「「あー…」」」

優花里「でも丁度よかったです!」

優花里「是非、見ていただきたいものがあるんです!!」

230 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:30:19.48 PVwftImn0 100/252


『実録!突撃!!アンツィオ高校』

「こんな映像があるんですね」

沙織「どこで手に入れたの?」

優花里「ふふん」


優花里『私は今、アンツィオ高校に来ています』

優花里『では、潜入します!』


まほ「これ、どうしたんだ?」

優花里「帰る途中、自分で軽く編集してきました」

優花里「テロップもまだ、仮なんですけど…」

沙織「いや、そうじゃなくて…」


優花里『では、無事潜入できましたので、アンツィオの制服に着替えたいと…』

優花里『これでどこから見ても、アンツィオ高の生徒です!』

優花里『それにしても平日なのに、屋台がたくさん出ていますが…学園祭か何かなのでしょうか…』

優花里『あのー、私転校してきたばっかりでよくわからないんですけど、今日ってなんかのイベントでしたっけ?』

『いつもの日だよ?』

優花里『随分と出店も多いですね』

『ウチはいつもこんなもんだって!ウチの学校は貧乏だから少しでも予算の足しにしないとね~』

優花里『そうでしたか!どうもであります~』

優花里『なんとこれは賑やかで楽しそうですねぇ』


沙織「つか、最初にコンビニの制服に着替えてたのはなんで?」

優花里「コンビニの定期便に乗り込んでで学園艦に潜り込んだんです」

沙織「なるほど…」

231 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:31:45.65 PVwftImn0 101/252


優花里『はっ!?戦車を飾ってるお店があります!』

ペパロニ『アンツィオ名物鉄板ナポリタンだよ~!美味しいパスタだよ~』

ペパロニ『あ、そこの彼女食べてきな~』

ペパロニ『…はい、300万リラ!』

優花里『えぇ~…いつの為替レートですかぁ?』

ペパロニ『いや…300円…』

優花里『では、早速!』モグモグ

優花里『美味しいです!!』

ペパロニ『だぁろぉ~??』ドヤァ

優花里『ところで、戦車っていったら秘密兵器があるって聞いたんですけど』

ペパロニ『なにぃ?どこで聞いたァ?』

優花里『は、すみません…』

ペパロニ『おめぇ通だネェ!ここだけの話っつーか超秘密なんだけど~…』

ペパロニ『重戦車を買おうとしてるんだー!』

優花里『買おうとしてる…?』

ペパロニ『そうそう!今こうやってお小遣い貯めてなぁ、えーと…イタリアの、なんだっけ』

優花里『イタリアの重戦車と言えばP40…とかですか?』

ペパロニ『そー!!それそれぇ!!』

ペパロニ『P40をそりゃもう気も遠くなるくらい昔から貯金しまくって、私らの代でようやく買えそうなんだ!』

優花里『今は買えないんですか?』

ペパロニ『2回戦目の時には買えるさァ!!』

優花里『では1回戦目ではP40は出てこないと…』

ペパロニ『必要ねェよ!アライグマだかコアラの森だか知らねえけど、重戦車が無くても一捻りさァ!!』

優花里『そ、そうですか…!頑張ってくださいねー!』

ペパロニ『アリベデルチー!!』

優花里『ありがとうございました!』

優花里『…どうやら1回戦ではP40は出ないようです!これは大きな収穫ではないでしょうか!

優花里『これでレポートを終わります!』

232 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 16:32:54.99 PVwftImn0 102/252


麻子「なんという無茶を」

優花里「頑張りました!」

沙織「いいの?こんなことして…」

優花里「試合前の偵察行為は承認されています」

優花里「西住殿、心配していた秘密兵器は出てこないそうでありますよ!」

まほ「ありがとう、敵に重戦車が出ないと分かれば戦術も立てやすい」

沙織「無事でよかったよゆかりん~」

麻子「怪我はないのか」

「ドキドキしました…」

優花里「…心配していただいて恐縮です…わざわざ家まで来ていただいて」

「いいえ、おかげで秋山さんのお部屋も見れましたし」

優花里「あの…部屋に来てくれたのは皆さんが初めてです」

優花里「私、ずっと戦車が友達だったので…」

まほ「ふふっ」

麻子「何にせよ、1回戦を突破せねば」

「頑張りましょう!」

沙織「1番頑張らなきゃならないのは麻子でしょ?」

麻子「なんで」

沙織「明日から、朝練はじまるよ…」

麻子「…え」

250 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:35:29.99 PVwftImn0 103/252


翌日

「それでは本日の練習を終了する!」

「解散!」

「「「お疲れ様でしたー」」」

まほ「お疲れ様」

沙織「疲れたー、甘いもの食べたーい」

まほ「何か食べて帰るか?」

沙織「うん!」

「…」チョン

沙織「あ、…私たち、ちょっと用事があるから…まぽりんセンパイ先帰ってていいですよー」

まほ「ん?あぁ」

251 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:36:25.17 PVwftImn0 104/252


ナカジマ「お、西住さーん」

まほ「ナカジマか」

ナカジマ「今から帰り?」

まほ「あぁ」

ナカジマ「私は今日も戦車の整備だよ~」

まほ「本当に助かる、私たちが戦車に乗れるのは君たち自動車部のおかげだ」

ナカジマ「そう言ってもらえると嬉しいよ」

ナカジマ「IV号も整備しようと思ってるんだけど、2年生たちが練習で使ってたから後回しにするね」

まほ「え?」

252 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:37:10.50 PVwftImn0 105/252


ギュラギュラギュラ…

沙織「9秒!さっきよりちょっと速くなったかも!」

優花里「やった!」

「次はもっと速くなってみせます」

まほ「皆…」

「「「あ」」」

まほ「まだ練習してたのか」

沙織「私たち、まぽりんセンパイの足引っ張らないようにしなきゃと思って…」

「妹さんたちを見返してやりましょうね」

まほ「…ありがとう」ニコッ

253 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:37:49.87 PVwftImn0 106/252


翌日

「全国大会は目前だ!練習量増やすぞ!」

「「「 お ぉ ー !!! 」」」


まほ「うむ、いい感じだ」

「よぉーし、その調子だよぉ~」


まほ「これが私たちのパンツァージャケットか」

「皆さんお似合いです」

沙織「良いじゃん気に入っちゃった!」

254 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:39:10.13 PVwftImn0 107/252


『第63回 戦車道全国高校生大会 第1回戦』

「整備終わったかー!?」

「「「はーい!」」」

エルヴィン「準備完了!」

典子「私たちもです!」

まほ「IV号も完了だ」

「じゃ、試合開始まで待機!」

「ん?」

ブロロロロ…

アンチョビ「たーのもー!」

「おーチョビ子ー!」

アンチョビ「チョビ子と呼ぶな、アンチョビ!」

「で?何しに来た安斎」

アンチョビ「アンチョビ!!」

アンチョビ「試合前の挨拶に決まってるだろ?」

アンチョビ「私はアンツィオの、ドゥーチェアンチョビ!そっちの隊長は?」

まほ「久しぶりだな、安斎」

アンチョビ「ふふふ…西住、こんなところで再開できるとは思ってなかったぞ」

アンチョビ「黒森峰を去ったと聞いたときは心配したが、またこうやって西住と戦車道の試合ができるなんて嬉しいぞ!」

まほ「そうか」

アンチョビ「フン!相手が西住流だろうが、島田流だろうが私たちは負けない!」

アンチョビ「じゃなかった勝つ!」

まほ「ふふっ…相変わらずだな、安斎」

アンチョビ「…西住、黒森峰にいた時より表情豊かになってないか?」

まほ「…そうか?」

アンチョビ「まぁいい!今日は正々堂々勝負だ!」

まほ「あぁ、よろしく」


カエサル「…ひなちゃん?」

カルパッチョ「たかちゃん!久しぶりー!」

カエサル「久しぶりー!」キャッキャッ

おりょう「なんかイチャついてるぜよ」

255 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:39:56.37 PVwftImn0 108/252


まほ「…相手はCV33が7両にセモヴェンテ3両、フラッグ車は恐らく安斎が乗るセモヴェンテ」

まほ「CV33に惑わされるな、セモヴェンテに気を付けろ」

まほ「八九式と38tは偵察を、III突とM3は我々フラッグ車の護衛を頼む」

「「「はい!」」」

まほ「…パンツァーフォー!!」

ギュラギュラギュラ


アンチョビ「アヴァンティ!!」

ギュラギュラギュラ

256 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:41:35.84 PVwftImn0 109/252


八九式…東側偵察

38t…西側偵察

IV号…フラッグ車

III突・M3…IV号の護衛


典子『こちら八九式、偵察中!異常なし!』

『こちら38t~いじょーなーし』

沙織「このまま前進でいい?」

まほ「あぁ」

まほ「アンツィオはCV33を偵察に使うだろう、CV33に見つかったところで撃破されることはないから」

まほ「落ち着いて対処するぞ」

まほ「情報を密にして、相手フラッグ車を見つける」

『『『はい!』』』

典子『…あ!』

典子『CV33発見!』

沙織「八九式チームがカルロヴェローチェを見つけたみたいだよ!」

まほ「さすが快速戦車…来るのが早いな」

典子『その数…4両!』

257 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:43:04.08 PVwftImn0 110/252


まほ『八九式チーム、今からそっちに向かう!距離をとって牽制しろ』

典子「ヤバイです!めちゃくちゃ機銃打ってきます!」

ガガガガガガガガ

あけび「痛い痛い痛い!」

妙子「装甲薄いから衝撃が伝わってくる~!」

「キャプテン!逃げますか!?」

典子「気合だ!」

「…で、逃げるんですか?」

まほ『八九式は機銃でも抜かれる!機銃でも撃破判定になるから逃げろ!』

典子「気合で逃げろー!」


CV33車内

ペパロニ「へっへーん、逃がさねぇぞぉ?」

ペパロニ「おぉい野郎ども!囲んでやれ!」

『『『おおおー!!』』』


典子「囲まれた!」

「逃げれませんよ!」

典子「止まると機銃で蜂の巣にされる!止まらず動き続けろ!」

ドォン!

あけび「砲撃が当たらなーい!」

妙子「なにこれ暴走族ー!?」

まほ『落ち着け!どこへ行く!』


ペパロニ「よおし!このまま例の場所まで誘導するぜ!」


沙織「まぽりんセンパイ!八九式チームがドンドン遠くに!」

まほ「…まずい」

まほ「八九式!どうにか逃げ出すんだ!」

『ガガガガガガガ!!!』

典子『くっそぉ!』

まほ「八九式!」

258 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:44:41.42 PVwftImn0 111/252


あけび「当たって!」

ドォン!

ガシャァン!

典子「ナイスアタック!CV33をひっくり返したぞ!」


ペパロニ「フッ…」

ペパロニ「おーい、連れてきてやったぞぉー」


カルパッチョ「ご苦労様です」

ズドォン!!


ドガシャァ!!

典子「な、なんだ!?」

…シュパッ!

典子「やられたぁ!!どこから!?」

妙子「いたた…あそこにセモヴェンテが…」

典子「ちくしょう!!誘き出された!!」

あけび「でもこちらもCV33を1両撃破して…」


「よっこらせ」ドシン


「ひっくり返したCV33を起き上がらせて再び走り始めた…」

あけび「撃破できてなーい!?」

典子「申し訳ございません隊長!なんの戦果もあげられず撃破されてしまいましたー!!」

259 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:45:45.30 PVwftImn0 112/252


まほ「怪我はないか!?」

典子『大丈夫です!すみません!』

まほ「生徒会!CV33に囲まれても惑わされるな!振り切るんだぞ!」

『あーい、…と言いたいところだけど』

『CV33、3両に追いかけ回されてる最中だよ~』

『あーしつこい!!』

まほ「絶対に連れてかれるな!」

『西住ちゃん、今のところの目標は?』

まほ「CV33に惑わされずセモヴェンテを見つけ出して叩くことだ」

『んじゃー私たち、CV33にセモヴェンテのとこまで連れてってもらうわ~』

まほ「なに!?」

『っつーことで、援護ヨロシク~』

まほ「…わかった、絶対撃破されるなよ」


カルパッチョ『ドゥーチェ、八九式を撃破しました』

ペパロニ『私のおかげっすよね!?姐さん!!』

アンチョビ「あぁそうだ!キオッジャ作戦成功だ!」

アンチョビ「ペパロニ!この調子でドンドン敵戦車をセモヴェンテのもとへ連れてこい!」

ペパロニ『私に任せてくださいッス姐さん!!』

260 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:47:19.01 PVwftImn0 113/252


まほ「情報を整理しよう」

まほ「八九式が東側に偵察に行き、誘導されセモヴェンテに撃破された」

優花里「そのセモヴェンテはフラッグ車ではないとのことですね」

まほ「西側に偵察に行った38tも、西のセモヴェンテのもとへ誘導されている」

まほ「そのセモヴェンテもフラッグ車ではないだろう」

「わざわざフラッグ車の場所なんて教えるわけないですもんね」

まほ「東と西にセモヴェンテ…フラッグ車のセモヴェンテを炙り出さねば…」

カエサル『隊長!』

まほ「どうした」

カエサル『八九式を倒したセモヴェンテを放っておいていいのか?』

優花里「アンツィオはCV33を、セモヴェンテへの誘き出し以外に」

優花里「レーダー代わりに戦場に張り巡らせて、我々の戦車の位置の特定をすると考えられます!」

まほ「IV号とIII突とM3が固まって動いてると特定されると、忍び寄る東のセモヴェンテにやられる可能性があるということか…」

まほ「III突チーム、頼んでいいか?」

カエサル『もちろん!』

エルヴィン『よし!東側へ行くぞ!東のセモヴェンテは八九式を撃破したところにまだ隠れてるかもしれん!』

ギュラギュラギュラ

まほ「任せたぞ、CV33に気を付けろ!」

261 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:48:19.83 PVwftImn0 114/252


ガガガガガガ

「あーもう機銃がウザったい!!」

「こやまー、38tも装甲薄いから機銃でも危ないかもよ~」モグモグ

柚子「会長!干し芋食べてる余裕ないですよぉー!」

「あたれぇ!このぉ!ちょこまかと!!」ドォン!

「かぁしまがCV33に当てられたら大したもんだよ」モグモグ

「…!」

「こやま!停止!!」

柚子「はいぃ!!」ガクンッ!

ズボォ!!

「なっ!?」

「西住ちゃん!セモヴェンテの砲撃着弾!!私たちの付近にいるよ!!」

まほ『すぐ行く!!』

262 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:50:25.15 PVwftImn0 115/252


東側

ペパロニ「ん?」

ギュラギュラギュラ

ペパロニ「III突発見!!野郎ども!次の獲物だ!!」

「「「おおおー!!」」」


左衛門佐「暴走族が来たぞ」

おりょう「セモヴェンテのもとへ連れてってもらうぜよ」


アンチョビ「西側では38tが、東側ではIII突がセモヴェンテのもとへ…いいぞ!その調子だ!」

西セモヴェンテ車長『ど、ドゥーチェ!!』

アンチョビ「どうした?38tが釣れたか?」

西セモヴェンテ車長『38tどころか、IV号とM3も釣れましたぁ!!』

アンチョビ「おおお!入れ食いじゃないか!」

西セモヴェンテ車長『入れ食いなんですけど、場所がバレました!囲まれてます!!』

アンチョビ「なんだってぇ!?」


まほ「撃て!!」ドォン!!

「撃てぇ!!」ドン!ズドン!!

「当たれぇぇぇ!!」ドォン!

柚子「桃ちゃんハズレ」


西側CV33車長『…ドゥーチェ!セモヴェンテが集中砲火を!豆戦車では対処できません!』

アンチョビ「…畜生!」

アンチョビ「東側はどうだ!?」

ペパロニ『東ではセモヴェンテとIII突が激しく交戦してるっス!!』

カルパッチョ『ペパロニ!III突は私に任せてドゥーチェの護衛を!』

カルパッチョ『ドゥーチェの場所を知られてはマズいです!!』

西セモヴェンテ車長『ドゥーチェすんません!!撃破されましたぁ!!』…シュパッ!

アンチョビ「…西にいる38t、IV号、M3がこっちに来る可能性があるな…」

アンチョビ「ペパロニ!こっちに来てくれ!」

ペパロニ『わかったッス!今行くッスよドゥーチェ!!』

アンチョビ「III突は任せたぞ!」

カルパッチョ『はい!』


エルヴィン「このセモヴェンテなかなかやるぞ!」

カエサル「ここは装填スピードの勝負だな…ッ!」ガコンッ

左衛門佐「おりょう!絶対セモヴェンテに背を見せるな!」

おりょう「わかったぜよぉ!」

263 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:51:41.49 PVwftImn0 116/252


西側

桂利奈『めっちゃCV33が付きまとってくるー!』

あや『機銃うざーい!』

あゆみ『でもCV33について行けばまたセモヴェンテに会えるんじゃ…』

まほ「いや、残ったセモヴェンテはフラッグ車と東のセモヴェンテだけだ」

沙織「東のセモヴェンテはIII突と交戦中だよ!」

まほ「このCV33は私たちをフラッグ車セモヴェンテから引き離そうとしてるはずだ」

まほ「CV33を振り切り、フラッグ車を探せ!」

『『『 お ー !! 』』』


アンチョビ「やるな大洗…!だが勝負はこれからだ!!」

264 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 22:58:17.91 PVwftImn0 117/252




その頃…

黒森峰女学院、射撃練習

みほ(明日は1回戦…遠距離射撃の最終調整しとかないと)

エリカ「…次、III号!」

III号車長「はい!」

ドォン!!

エリカ「的に命中、しかし中心から左下…」

エリカ「もっと精度を上げなさい」

III号砲手「すみません!」


エリカ「次!パンターG型!」

小梅「はい」

ドォン!

エリカ「…ど真ん中、小梅のパンターは優秀ね」

小梅「ありがとうございます」

265 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/06 23:02:11.81 PVwftImn0 118/252


エリカ「次!ラング!」

ラング車長「はい!」

ドォン!

ラング砲手「あっ」

エリカ「…的に命中せず」

ラング砲手「す、すみません!」

エリカ「動いてない的なんだからしっかり狙いなさい!もう一度!」

みほ「待ってください」

エリカ「…隊長?」

みほ「あなたをレギュラーから外します」

ラング砲手「え!?」

ラング車長「隊長!?」

みほ「どちらかが動いているのならともかく」

みほ「止まった戦車から止まった的に当てられないような砲手は」

みほ「黒森峰には必要ありません」

ラング砲手「も、申し訳ありません!次は当てます!」

みほ「次はありません」

ラング砲手「そんな…ッ」

ラング砲手「こ、高校生活最後の全国大会なんです!」

ラング砲手「このラングで…このラングの仲間たちと最後の試合に出たいんです!!」

ラング砲手「もう一度チャンスを下さい!!」

みほ「…」

みほ「…はぁ」

ラング砲手「…に、西住隊長!」

みほ「あの…」

みほ「あなたの素敵な思い出とか、どうでもいいんです」

みほ「邪魔なので早く戦車から降りてもらえませんか?」

ラング砲手「ッ…!」グスッ

ラング砲手「うぅ…」ヨロヨロ

ラング車長「しかし隊長!全国大会も目前です!今砲手に居なくなられては困ります!」

みほ「4ヶ月前にレギュラーから外した砲手は、今の砲手より0.78%命中率が高いです」

みほ「…どちらが役に立ちますか?」

エリカ「…」


304 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/13 21:38:01.96 u7OG9S3D0 119/252


ドガァン!!…シュパッ!

カルパッチョ「…あ」

カルパッチョ「惜しかったんだけどなぁ…負けちゃった…」


エルヴィン「セモヴェンテ撃破!よく頑張ったカエサル!!」

カエサル「装填のし過ぎで…腕がヘンだ…」

ガシャアン!!

左衛門佐「なんだ!?」

おりょう「履帯が切られたぜよ!」

エルヴィン「転輪まで吹き飛んでるぞ!…後ろ!敵フラッグ車セモヴェンテ!!」

カエサル「フラッグ車…こっち来てたのか…!」

左衛門佐「早く後ろへ向けろ!」

おりょう「履帯がやられてるんだって!」

ドゴォン!!…シュパッ!

エルヴィン「やられた…ここまでか…」


アンチョビ「すまんカルパッチョ!遅れた!」

カルパッチョ『ドゥーチェすみません…やられてしまいました』

アンチョビ「ここまでよく頑張った!…あとはドゥーチェアンチョビに任せろ!!」

アンチョビ「ペパロニ!ピッツァ作戦だ!」

305 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/13 21:39:10.83 u7OG9S3D0 120/252


沙織「III突チームが東セモヴェンテを撃破したけど、フラッグ車セモヴェンテに撃破されちゃったよ!」

まほ「敵の残りはフラッグ車セモヴェンテとCV33、7両か…」

優花里「こちらはIV号、M3、38tですね」


優季「さっきまでしつこかったCV33がみんないなくなっちゃったよ~」

「どこに消えちゃったんだろう…」

ズガァン!!…シュパッ!

桂利奈「あい!?」

「なッ!?やられた!?どこからぁ!?」


「まほ先輩!M3チームが!」

まほ「セモヴェンテか!どこに隠れてる…!」


「マズい!あと我々とIV号しか残ってないぞ!」

柚子「相手はまだ8両もいるのに~…!」

「…ヤバイねぇ」


ペパロニ『姐さんお見事!』

アンチョビ「お前たちが敵の場所を教えてくれるおかげだ!」

306 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/13 21:40:13.46 u7OG9S3D0 121/252


まほ「…監視されてる気分だ」

優花里「じーっと見られているような感じがしますね…」

沙織「さっきゆかりんが言ってたアレだよ!」

沙織「CV33をレーダー代わりにして私たちの場所をセモヴェンテに伝えてるんだよ!きっと!」

「豆戦車は偵察に最適ですね…」


「あー、後ろの木の陰にいるねぇ…CV33、見られてるわ」

「くそ!豆戦車なんか片っ端から蹴散らしてやる!」

柚子「桃ちゃんが豆戦車に当てられるわけないじゃん!」

「とりあえず身を隠そう、西住ちゃん!どこへ行く?」

まほ『しッ!!』

「へ?」

まほ『静かにしろ、耳を澄ませるんだ』

「…」

ガラガラガラ…

「戦車の音…」

まほ『右!!この走行音はセモヴェンテだ!!』

「こやま!逃げッ…」

ドゴォン!!…シュパッ!

307 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/13 21:41:52.44 u7OG9S3D0 122/252


まほ「くそッ!38tまで!」

沙織「どうするの!?絶体絶命だよ!」

まほ「…おそらく、360°すべてCV33に囲まれてるだろう」

優花里「完璧に監視されてますね…」

麻子「私たちの動きと隙はお見通しということか」

「木が生い茂って…私たちからはCV33すらどこにいるか…」

まほ「ここに留まっていたら確実にやられる…」

沙織「まぽりんセンパイ!この先に草原があるよ!」

まほ「よし、草原に行けば奴らも隠れる場所がなくなる」

まほ「麻子!前進しろ!」

麻子「おう」

ギュラギュラギュラ

まほ「早くこの森を抜けるんだ!」


ペパロニ『姐さん!IV号が動いたッス!』

アンチョビ「なに!?どこへ向かった!」

ペパロニ『えーっと…地図地図…』

ペパロニ『あれ?あぁ上下逆か』

アンチョビ「おいペパロニ!ちゃんとしろ!」

アンチョビ「まったく…ほかのCV33もIV号の場所を教えてくれ!!」

『IV号はそっちに向かってます!』

アンチョビ「そっちってどっちだ!」

『ドゥーチェのところです!』

アンチョビ「え?」

アンチョビ「…あッ!来たぞォ鉢合わせだ!目の前にIV号!」

ギュラギュラギュラ

アンチョビ「そこだ!撃てぇ!!」

ズドン!!


沙織「目の前に敵フラッグ車!!!」

まほ「そこにいたのかッ」

ガシャァン!!

麻子「くっ…!履帯切られた…」

優花里「マズいですよ!!」

まほ「落ち着け!!」

まほ「華、相手は装填完了まで数秒かかる」

まほ「落ち着いて狙うんだ」

「はい」

「…」ジッ…


アンチョビ「あー!!焦るんじゃない!履帯に当たったぞ!!早く装填しないと!!」ガコンッ

砲手「スンマセンドゥーチェ!」

アンチョビ「よし!撃t(ry

ズドァン!!…シュパッ!

308 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/13 21:43:17.11 u7OG9S3D0 123/252


『アンツィオ高校フラッグ車、走行不能!』

『大洗女子学園の勝利!!』


まほ「…」

沙織「勝ったよまぽりんセンパイ~!!」

優花里「西住殿~!!」

「まほ先輩やりました!!」

まほ「ふっ…皆のおかげだ…」

まほ「よく頑張ってくれた…まさかアンツィオに勝てるとはな」

「「「 お ー い !!!」」」

「西住隊長ーッ!!」

「やったよー!!」

「わーい!!」

「ぶぃ!」


アンチョビ「…負けちゃったか」

アンチョビ「いい感じだったんだけどなぁ…詰めが甘かったか…」


『一同、礼!』

「「「ありがとうございました!!」」」

パチパチパチパチ

「すごい拍手…」

沙織「勝ったー!」

優花里「初公式試合でアンツィオに勝てるなんて…」

アンチョビ「いやぁー今年こそはイケると思ったんだがなぁ…」

アンチョビ「でも、いい勝負だった」

まほ「あぁ、あそこまでの追い込まれるとは…さすが安斎だ」

アンチョビ「決勝まで行けよ?我々も応援するから!」

アンチョビ「だよなー!?」

アンツィオ高生「「「おぉおーーー!!!」」」

アンツィオ「ほら笑って!もっと手振ってー!」

まほ「ははは、ありがとうな」


アンチョビ「諸君!!試合だけが戦車道じゃないぞ!」

アンチョビ「勝負が終わったら、試合に関わった選手スタッフを労う!これがアンツィオの流儀だ!!」

まほ「コレがあるからアンツィオ高は他校から愛されるんだよな」

沙織「へー」

アンチョビ「我が校は食事のためならどんな労も惜しまない!」

アンチョビ「この、この子たちのやる気がもう少し試合に活かせるといいんだけどなぁ~…」

アンチョビ「ま、それはおいおいやるとして…」

アンチョビ「せーのッ!」

「「「「「いただきまーす!!!」」」」」

309 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/13 21:44:52.88 u7OG9S3D0 124/252


黒森峰

黒森峰生1「…隊長…厳しすぎだよね」

黒森峰生2「私たちを道具と扱ってる感が否めないよね…」

黒森峰生3「はぁ…帰ってきてくれないかなぁ…西住まほ隊長」

黒森峰生1「私…逸見副隊長が隊長に相応しいと思う」

黒森峰生2「わかる!元隊長っぽいよね、副隊長」

黒森峰生3「逸見さん、元隊長のこと尊敬してたからなぁ…私、副隊長について行きたい」

黒森峰生A「そんなこと言ってると、レギュラーから外されるよ?」

黒森峰生1「あッ…」

黒森峰生B「エリカ副隊長より、みほ隊長が黒森峰の隊長に相応しいに決まってるでしょ?」

黒森峰生C「みほ隊長について行けないのは使えない奴だから、わかる?」

黒森峰生2「それにしても隊長はやりすぎだと思う!」

黒森峰生A「じゃあ辞めれば?戦車道」

黒森峰生B「隊長の言う通り、勝つためには邪魔なものを排除すべきなのよ」

黒森峰生C「あんたたちみたいなのをね」

黒森峰生3「そ、その考えは間違ってる!」

黒森峰生A「実際、強いのは私たちとあんた達…どっちよ」

黒森峰生1「…」

黒森峰生A「あ、赤星さーん」

小梅「?」

黒森峰生A「赤星さんは隊長派?副隊長派?」

小梅「…良くわかんないけど、私は今の隊長について行きます」

黒森峰生1「なんでッ!?」

小梅「それは…まほ先輩でも、みほさんでも…隊長にはついて行くべきだと思う」


みほ「…」

310 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/13 21:46:14.26 u7OG9S3D0 125/252


エリカ「…!」ケ-タイポチポチ

エリカ(大洗…アンツィオに勝ったのね!)

エリカ(隊長…!無名校なのにアンツィオを倒すなんて…流石です!)

エリカ(隊長の戦車道は間違ってなんかいないんですね!)

みほ「エーリカさん」

エリカ「ぎゃッ!?…みほ?…驚かさないでよ…」

みほ「ごめんなさい、なんかエリカさん嬉しそうな顔してたから」

エリカ「え?いや、何でもないわよ」

みほ「そう」

みほ「…今、隊員がね」

エリカ「なに?」

みほ「隊長派と副隊長派に別れてるんだって」

みほ「どう思う?」

316 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/14 12:08:04.30 AzGwSjhF0 126/252


翌日
第1回戦、黒森峰女学園 対 知波単学園

絹代「本日はよろしくお願い致します!正々堂々戦いましょう!!」ビシィッ

みほ「はい、お願いします」


エリカ「隊長、対知波単の作戦を考えてないんですが…流石に慢心しすぎではないですか?」

みほ「負ける訳無いじゃないですか、あんなところに」

エリカ「まぁ…そうですが…」

みほ「皆さん、今日は試合ではありません」

みほ「訓練です」

みほ「本物の動く戦車を的に出来る貴重な訓練です」

みほ「知波単を有効に使いたいので、勿論フラッグ車は最後まで残してください」

みほ「砲撃の精度を上げましょう」

「「「はい!」」」

エリカ「…」

317 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/14 12:09:24.89 AzGwSjhF0 127/252



~~~~~

みほ『隊長派と副隊長派に別れてるんだって』

みほ『どう思う?』

エリカ『…』

エリカ『ふん、くだらないわ』

エリカ『隊に分裂なんてあってはならないこと』

エリカ『副隊長派とか言う奴らに、説教してくる』

みほ『よかったぁ、エリカさんと対立したらどうしようかと…』


エリカ『お願い、今はみほの指示に従って』

エリカ『私もわかってる、みほの西住流は間違った方向に進んでるって』

エリカ『元隊長はいなくなっちゃったけど…いつか、いつかきっと私が黒森峰を正しい西住流へ導いてみせる』

エリカ『だから今は我慢して、全国大会目前にして隊を乱すわけにはいかないわ』

副隊長派『『『…はい』』』

~~~~~


318 : ◆jPr03Kti1lbd - 2016/10/14 12:11:01.40 AzGwSjhF0 128/252



『黒森峰女学園の勝利!!』


「あっという間だなー」

「黒森峰つえー」


みほ「これで訓練を終了します」

みほ「皆さんの精度も上がってます、素晴らしいです」

みほ「一部を除いて…」ジッ

副隊長派「「「…」」」

みほ「実は少数精鋭のプランも私の中にあります」

みほ「使い物にならない役立たずを引き連れるより、そっちの方が効率的だと私は考えています」

みほ「役立たずにならないように、頑張りましょう」

エリカ「…」


絹代「いやぁ~、徹底的に叩きのめされてしまいましたなぁ!」

絹代「流石黒森峰であります!我々にも本気を出していただいて感無量であります!」

みほ「いえいえ、いい訓練になりました」

絹代「へ?訓練?」


エリカ「…みほ」

みほ「なんですか?エリカさん」

エリカ「知波単の隊長に『訓練』って言ったでしょ、アレは流石に失礼よ」

みほ「…」

エリカ「それに隊員を使い物にならないだの役立たずだの…士気にかかわるわ」

みほ「…だから言ったじゃないですか、少数精鋭プランもあるって」

みほ「『副隊長派』とかいう邪魔なモノを排除して、ね」

エリカ「ッ…」ゾワッ

みほ「エリカさんは優秀な人です、失いたくはないので」

みほ「…私の邪魔だけはしないでくださいね?」

エリカ「…」

みほ「次の相手は…プラウダかぁ」

みほ「きっと調子に乗ってるから」

みほ「徹底的に潰さないと」


続き
【ガルパン】まほ「私は戦車道がないからこの学校に転校して来たんだが…」【後編】

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