エルフ「はあ…」
エルフ「明日も一日バイトかあ…」
エルフ「安定しないし…就職したいなあ」
エルフ「でも就職難だし」
エルフ「今日も仕事探そっと」
ハローワーク「あー…あまりオススメはできませんが……高収入を得たいと?」
エルフ「はい」
ハローワーク「じゃあ…とりあえず会社の住所だけお渡ししますね」
エルフ「はあ、どうも」
元スレ
エルフ「オークに んほおおされる 仕事ですか?」
http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1474542167/
エルフ「ここですね」
ガチャッ
エルフ「失礼しまーす…?」
「?」
エルフ「ええと、紹介を受けてきたんですが」
「ああ、聞いてますよ。こちらへどうぞ」
エルフ「どうも」
エルフ「エルフと申します」
社長「おお、エルフさん」
社長「聞いてます聞いてます。仕事に興味がおありですか?」
エルフ「とりあえずその日暮らしは嫌なので」
社長「フリーターを隠さないあたり神経太いですね」
エルフ「聞いてるなら無駄かと思いまして」
社長「かなりきついですよ、少なくとも初めは」
エルフ「肉体労働ですか」
社長「まあ確かに」
エルフ「月収の方は」
社長「最初に聞くんですね」
エルフ「重要ですし」
社長「確かに」
社長「資料お渡し致します」
エルフ「どうも」
社長「…」
エルフ「…」
エルフ「手取り23万の月収29万ですか」
社長「はい」
エルフ「やばいですね」
社長「高めなのはそうですね」
エルフ「肝心の仕事内容がないんですが」
社長「二の次ですか」
エルフ「そうです」
社長「覚悟は」
エルフ「あります」
エルフ「お話ください」
社長「……どうぞ」
エルフ「また紙で説明ですか」
エルフ「…」
エルフ「オークにんほおおされる仕事とは何ですか」
社長「そのままですね」
エルフ「どういう事ですか」
社長「そのままです」
エルフ「いや説明お願いします」
社長「オークの皆様に回されてキメられてんほおおされていただきます」
エルフ「輪姦されて薬打たれてアへ顔晒せと」
社長「オブラートに包んだ気遣い無視なんですね」
エルフ「分かりにくいし面倒なので」
社長「はい。仰った通りの仕事内容です」
エルフ「いいですよ」
社長「え」
エルフ「やります」
社長「…え?」
エルフ「やらせて下さい」
社長「いや、いいんですか?」
エルフ「フリーターよりマシですね」
エルフ「親にも迷惑かけてますし」
エルフ「労働基準法に沿うだけの休みと有給、残業手当をいただけるなら」
社長「いや、その視点でしたら超ホワイトですが」
エルフ「やります」
エルフ「それだけの条件ならたまに親と旅行やご飯も行けるし」
エルフ「十二分に親孝行できます」
社長「……うちとしては有難い事ですが…」
エルフ「明日からでもお願いできますか」
社長「いや、えっと。来ていただけるなら有難いですが、そんな事より」
エルフ「では、明日来させていただきます」
エルフ「失礼しました。明日からお願いします」
バタン
エルフ「あ、お母さん?」
『エルフね、どうしたの?』
エルフ「何が?」
『声が嬉しそうじゃない』
エルフ「うん…私ね」
エルフ「仕事、決まった」
『!』
『本当に!』
エルフ「…うん」
『良かったっ…!』
エルフ「えへへ…ありがと」
※一旦話中断します※
エルフ「ちょっと待って、私は女です」
※話再開します※
エルフ「出勤先は会社でいいのでしょうか」
エルフ「何時から行けばいいのかも聞いてませんでした」
エルフ「困った……のでもう朝6時ですが行こうと思います」
エルフ「…鍵開いてませんし」
エルフ「しまった」
エルフ「何して時間潰そう…」
エルフ「うーん 」
エルフ「髪でも結おうかな…」
エルフ「暇だなあ…」
社員「えと、何してるんですか?」
エルフ「…あっ、社員の方ですか?」
社員「そうだね、鍵開けに来たんだけど……君はどうしたんだい?」
エルフ「今日からんほおおされる者です」
社員「えっ……」
エルフ「今後ともお願いします」
社員「そっか……ちょっと待ってね」
エルフ「はい」
エルフ「なんですか?」
社員「これ、飲みな」
エルフ「ありがとうございます」
社員「ブラックの方がいい?鍵開けるから待ってね」
エルフ「いえ、飲めません。カフェオレ有難いです」
社員「こんなものしかあげられなくてごめんね」
エルフ「いえ、そんな」
社員「開いたよ。ロッカーは空いてるの使っていいから」
エルフ「はい。どうも」
エルフ「あの」
社員「うん?」
エルフ「私の仕事はいつからでしょうか」
社員「さあ…多分8時頃社長が来るから」
エルフ「そうですか、あの…」
社員「うん」
エルフ「こんなものご馳走になっていいんですか?」
社員「いいんだよ、ほんと。苦労…してきたんだよね…」
エルフ「はあ」
社員「体力付けないともたないから。朝御飯はちゃんと食べないと」
エルフ「どうも」
社長「おはよう」
社員「あ、社長きたよ」
エルフ「はい。朝御飯ご馳走様でした。美味しかったです」
社長「あ…エルフちゃん、来ちゃったのか……」
エルフ「はい、仕事ですし」
社長「そっか…仕事は2時からだから、明日から昼御飯食べてから来てね」
エルフ「はい」
社長「出勤は、月、水だけここに来て、それ以外は隣の倉庫ね」
エルフ「あの汚いとこですか」
社長「そんなこといっちゃダメでしょ。土日は休みだから」
エルフ「はい」
社長「うん、じゃあ…今日は休んでいいから」
エルフ「あ、はい」
社長「明日から、頑張ってね…」
エルフ「ありがとうございます」
バタン
社員「…社長!!!」
社長「………」
社員「いいんですか、あんな…あんな良い娘を!!」
社長「…私とて、やりたくないさ」
社長「だが…仕方ないだろう…」
社長「この時代就職は困難だ」
社員「でも…!」
社長「あのまま、御両親がいなくなったら、あの娘はどうなる!」
社長「フリーターの日暮のままじゃ…」
社員「くっ…そお!」
社長「…個人的には早くに仕事を辞めて欲しいのが本音だがね」
社員「そう……………です、ね」
社長「こんな仕事継ぐんじゃなかったと今日程思った事は無いさ」
エルフ「ここですね」
エルフ「…ちょっとドキドキします」
エルフ「失礼します!」
オークa「ぐえっへへ、今日は新人が来る日だぜ」
オークb「おう、まあどうせまた年増だろうよ」
オークc「おおう、また酒が切れてんじゃねーか!」
オークd「チッ…誰が買ってくるよ」
オークb「あ?最後に飲んだやつぁどいつだよ」
オークd「おおう…誰か来たぞ」
オークa「新人じゃねーか?」
オークc「てめー期待しすぎだぞ」
オークa「俺出るわ」
オークc「おう」
エルフ「どうも」
オークa「な…ああ、Amazonか、おーい!判子持ってこ」
エルフ「いえ…んほおおされる者です」
オークa「…は?」
エルフ「んほおおされる者ですが」
オークa「…上がれ。荷物、ほら」
エルフ「あ、どうも」
エルフ「んほおおされる者です。今日からお願いします」
オーク一同「……は?」
オークa「な?」
オークb「いや、待てよお前…いや、エルフちゃん。えと、何でだ?」
エルフ「収入は良いですし、条件も悪くないです」
エルフ「ところで薬って日常生活に支障が出るものじゃ無いと聞いてますが」
オークb「いやまあ、血流良くする程度のもんだけど……」
エルフ「そうでしたか」
オークa「いや、まてまて。何でかが納得できない」
エルフ「はい?」
オークa「確かに結構出してるけど、それでも食いつくなんておかしいよ」
オークa「もしかして、魔法で見た目を変えてるのかい?」
エルフ「素ですし、年もごまかしてませんよ」
オークa「……なんで君みたいな若い娘が……」
エルフ「就職難ですし……親孝行、したいですから」
オークa「なんて良い娘なんだ…!自分の身を売ってまで…」
オークa「でも、よく聞け」
オークa「君はその仕事をお母さん、お父さんに説明できるのか?」
オークa「愛娘が、身を売ってまでして得たお金で、ご飯を食べて。喜ぶと思うか?」
エルフ「……」
オークa「考え直す…いや、やめるべきだ」
エルフ「…はい………ですが」
エルフ「いくら何と言っても。バイトだけじゃ不安なんです」
エルフ「何時までもこれじゃいけない」
エルフ「ちゃんと働かないといけない。そう思ってたので」
エルフ「その状況でこの仕事は、私の目にはとても魅力的に見えたんです」
オークa「ああ…」
オークa「悪いのは、この状況を作った俺達大人達だな…」
オークc「みんな……俺は、反対だ」
オークb「当たり前だろ、こんな話聞かされて…!」
オークd「……a、わかってる。俺はいいと思うぞ」
オークc「勿論だ。俺も同様」
オークb「ああ。頼む」
オークa「……ありがとう。みんな」
オークa「エルフちゃん、聞いてくれ」
エルフ「…どうしたんですか?」
オークa「君には、この仕事をやらせる訳にはいかない」
エルフ「え、困るんですが」
オークa「お金の事だよね」
エルフ「まあ、はい」
オークa「ここで働いて欲しい…売女としてではなく」
エルフ「え」
オークa「簡単に言うと、雑用だよ」
エルフ「はあ」
オークa「俺達の仕事の手伝いをしてくれるだけでいい。当初と同じ条件でいいから」
エルフ「いいんですか」
オークa「ああ」
エルフ「わかりました」
エルフ「お願いいたします」
オークa「ありがとう、今日は火曜だから、明日はあっちだな」
オークb「そうだったな。あ、エルフちゃん晩御飯食べていく?」
エルフ「え、いいんですか?」
オークc「あたぼうよ。今日はステーキ作ろうかな」
オークd「エルフちゃんにポイント稼いでんじゃねーよ!俺はワイン買ってくるぞ!」
オークa「てめーらずりいぞ!エルフちゃん、向こうの部屋使っていいから!」
エルフ「あ…ありがとうございます」
オークb「ったく…エルフちゃん!冷蔵庫のやつ勝手に食べていいからな!」
エルフ「なんでこうなってしまったんでしょう」
エルフ「本当ならんほおおってなってるはずじゃなかったんですかね」
オークb「いや、君みたいな良い娘にそんな事できねー」
エルフ「まあ、これなら本当にいいことですが」
オークb「おう、あ、エルフちゃん。きのこ派?」
エルフ「あ、たけのこ派です」
オークb「あー…少ないけどあったはず…あった」
エルフ「あ、どうも」
エルフ「何してるんですか?」
オークb「ああ、株だよ」
エルフ「はあ」
オークb「ここでa、cdと一緒にみんなで投資してるの」
エルフ「なるほど、あっちの会社との関係は?」
オークb「大株主だね、簡単に言うと」
エルフ「なるほどー」
…
エルフ「晩御飯ですか」
オークb「おう、今からすぐだな」
オークd「酒も買ったぜ」
エルフ「おおー」
オークc「ステーキうまそうだろ!」
オークa「このサラダは俺が盛ったぞ!」
オークd「ささ、飲も飲も」
一同「うぇーいwwww」
………
…………
チュンチュン
エルフ「あ、朝…」
エルフ「じゃない、昼だ」
エルフ「会社行かないと」
オークa「あ、エルフちゃん出勤?」
エルフ「はい」
オーク一同「いってらっしゃーい」
エルフ「ありがとうございます。行ってきます」
エルフ「こんにちはー」
社員「…!え……えるふちゃん………!」
エルフ「こんにちは、社員さん」
社員「っ……目に隈が……」
エルフ「あー…遅くまでしてたので…」
社員「遅くまで…ずっと……!!ぐすっ…」
エルフ「ええっ、何で泣いちゃうんですか」
社員「ごめんね…止められなくて…社長が、待ってるから………」
エルフ「あ、はい」
エルフ「どうも社長」
社長「!!!」
社長「だ、大丈夫だった!?」
社長「殴られたりとか、麻薬とかとか……!??」
エルフ「あー…暴力も薬物も無いけど…言われれば後半は嫌々飲んでましたねー」
社長「な、何を!?」
エルフ「あ、いやワインですよ」
社長「奴らっ…酒浸けに……!!」
エルフ「え?」
社長「ごめん。ごめんね、辞めたいなら、辞めたいなら正直に言ってくれ!」
エルフ「え」
社長「助かるとか言った俺のせいなのか……!ごめんね、ごめん!!エルフちゃん!!!」
エルフ「あの、勘違いをされてる様ですが……」
社長「まさか…ほんとはびっち……な訳ねーだろ!!嫌に決まってるだろ!女の子なんだから…」
エルフ「回されてませんよ、私」
社長「…………………ん、え…は?」
エルフ「晩御飯いただいて、ワイン飲んで直接来ました」
社長「え…えっと…」
エルフ「回されてもないしキメられてもないです」
社長「あ…え…………良かった………!」
エルフ「…えと…」
社長「良かったエルフちゃん!!!!」
エルフ「あ…どうも…」
エルフ「そのままその日家に帰されてしまったのですが」
エルフ「……なんだかおかしな気持ちですね」
エルフ「あの後も今はオークさん達のとこで働いてます」
エルフ「ご飯も作っていただけるし買い出しもしていただいてます」
エルフ「はい、働いてはないですね」
エルフ「株のコツなんか教えていただいたので稼ぎは多くなりましたが」
エルフ「はい、純粋なままなのでご安心ください」
エルフ「では。職場の倉庫行ってきます」
エルフ「読んでいただいて、ありがとうございました」
66 : 以下、\... - 2016/09/22 21:48:44.465 F6xVTVng0.net 41/42おわりかーい
乙
54 : 以下、\... - 2016/09/22 21:18:33.879 F6xVTVng0.net 42/42良い話...なのか?