まどか「うあぁぁ……あぁ……」
ほむら「まどかぁー!!!」
まどか「いだぃぃ……いだいよぉ……」
ほむら(お腹にコンクリートの大きな破片が深々と……)
ほむら(痛々しいけれど、出血のことを考えれば無理に抜くのは得策ではないわね)
ほむら(私のつたない治癒魔法では、これだけの大怪我は治しきれない……)
まどか「だずけで……ほむらちゃん……」
ほむら「まどかぁ……」
ほむら(ごめん、ごめんねまどか)
ほむら(魔女との戦いに注意がいきすぎて、貴女のことを守りきれないだなんて……)
元スレ
まどか「腹グロまどか」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1309871850/
まどか「げほっ、げ、がっ、げぇえええ……」
ほむら(吐血!?)
ほむら(内臓がやられているんだもの、それもそうね……)
まどか「ほむ、ら、ちゃ……」
ほむら「ごめんね」
ほむら(まどかはもう助からない……)
まどか「う、ぐすっ、うぇぇぇ……」
ほむら(これ以上まどかを苦しませたくはない)
ほむら(早いところ私の手で……、こっ、殺してあげないと……)
まどか「ほむ、ら、ぢゃ……」
ほむら「……」ガタガタガタ
ほむら(銃を握る手が震えて、照準が定まらない……!)
まどか「嫌だぁぁぁっ……じにだぐ、な、い……」
ほむら「……うっ、うぅ、ああああぁぁ!」
ほむら(死にたくないだなんて言っているまどかを、殺せるわけないじゃない!)
杏子(魔力の乱れを感じてきてみれば、なんて有り様だ!)
まどか「ほむ……ちゃ……、さむ、い……」
ほむら「まどかぁ……、まどかぁ……」
ほむら(せめて少しでも傷口を塞いでまどかの苦痛を和らげましょう)
ほむら(ありったけのグリーフシードを使えば、もしかしたら!)
杏子「何やってんだよテメェ」
ほむら「佐倉杏子……」
杏子「んなことしても、そいつの苦しみをいたずらに長びかせるだけだ」
まどか「う、ぅ……」
杏子「それだけじゃない。魔力だって無駄に消費―――」
ほむら「……無駄、ですって?」
杏子「ああ。だってそうだろう?」
まどか「あ、ぅ……」
杏子「助かる見込みのない人間を半端に延命にしても、味わう苦しみを増させるだけだ」
ほむら「黙りなさい……」
杏子「なあ、らしくないじゃん。アンタはもっと冷静な判断ができる奴じゃなかったのかよ」
ほむら「いいから黙りなさいって言ってるのよ! 私は、私はっ……!」
杏子「……」
ほむら「無駄なんかじゃない……、ありったけグリーフシードをつぎ込めば、きっと……」
杏子(ありったけ……?)
杏子(って、おいおい!? よくよく見れば、そこら中に穢れを吸ったグリーフシードが転がってんじゃねえか!?)
杏子(ちっ……。このままだとほむらは、自滅するな)
杏子(仕方ない。力ずくで目を覚まさせる)
杏子「……」
ほむら「振り向かなくても分かるわ。得物を握りしめて、その穂先を私に向けている」
杏子「ちったぁ頭冷やしてもらわないと、こっちも困るんでね」
ほむら「でも、無駄よ」
杏子「何故そう言いきれる」
ほむら「貴女だって私の能力には薄々勘付いているんでしょう?」
杏子「……恐らく、時間操作」
ほむら「ええ、その通り。貴女の槍が私をとらえることは、決してないわ」
杏子「えらい自信だな」
ほむら「貴女の足が、一歩でも前に踏み出された瞬間」
まどか「げ、あぁぁ……」
ほむら「よしよし。……時間を止めて、あらゆる角度から銃弾を撃ち込む」
杏子「はは、まいったな。それじゃあ確かに、コイツでアンタの頭をぶったたくことはかなわなさそうだ」
ほむら「そうよ。だから佐倉杏子、貴女は大人しく―――」
杏子(でも、な……)
杏子「あんまりベテランをなめてんじゃねぇぞ」
ほむら「っ!?」
杏子「槍から伸ばした鎖を地面の下に潜らせ、アンタの足元に忍ばせておいた」
ほむら「こんな……、隠し玉を……」
杏子「全身雁字搦め。そうなったら、いくら時間を止められてもどうしようもないな」
ほむら「……そうね」
杏子「なあ、冷静になれよ。大事な奴のことで混乱しているのは分かるよ。でも、他でもない鹿目まどか自身の為にも……」
ほむら「蜂の巣は、諦めなければならないかもね」
杏子(蜂の巣“は”……?)
杏子(どういうことだ。あいつにはまだ何か打つ手があるのか?)
杏子(……火薬臭い)
杏子(まさかっ!?)
ほむら「ついさっきまで私は、この空間で魔女と戦っていた」
ほむら「確かに私の力は、動ける間は使い勝手がいいわ」
ほむら「でもこんな風に動きを封じられることには弱い」
ほむら「そしてさっき倒した魔女も、束縛することのできる触手を持っていた」
杏子「……」
ほむら「身動きが取れなくなった時の保険として、そこかしこにトラップをしかけておいたのよ」
杏子「今度こそ本当にお手上げだな……」
ほむら「拘束をといてちょうだい」
杏子「ああ」
ほむら「それから手持ちのグリーフシードを全ておいて、立ち去りなさい」
杏子(痛い損失だけど、仕方ないか。数は適当に誤魔化しておこう)
ほむら(……ふう。これでようやくまどかの治療に専念できる)
まどか「……」
ほむら「……あれ?」
まどか「……」
ほむら「ねえまどか、ねえ」
まどか「……」
ほむら「まどかぁぁ……」
ほむら(こんな苦しそうな顔のままいってしまうなんて……)
ほむら(もう2度とまどかをこんな目には合わせない……)
ほむら(次の世界からは、今まで以上にまどかに注意を払う……)
ほむら「本当に、ごめんね……」
――――
ほむら「……と、そういう理由から私は貴女の寝室にカメラを」
まどか「言い訳はそれで終わり?」
ほむら「あ、ちょっと待ってまどか、データ消去ボタンを押さないで!」
まどか「ぽちっ」
ほむら「いやぁあああああああ!!」
おわり

