1 : 以下、名... - 2016/06/27 17:21:14.19 4PuosMkD0 1/34

夕立「見て見て! あじさいが綺麗っぽい!」

春雨「あ、本当・・・」

時雨「うん、本当に綺麗だね」

時雨「知っているかい? 鮮やかな青色をしたあじさいには」

時雨「冷淡、無情、高慢という花言葉があるんだ」

時雨「こんなに美しいのにね」

時雨「僕の姉妹もみんな美人さんだから、きっと・・・・・・」

夕立「・・・・・・」

春雨「・・・・・・っ///」モジ



元スレ
提督「駆逐艦は可愛いなぁ・・・」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1467015673/

2 : 以下、名... - 2016/06/27 17:30:02.06 4PuosMkD0 2/34

夕立「・・・あ! か、蛙さんがいるっぽい!」アセッ

春雨「すごいたくさん・・・」

時雨「うん、本当にたくさんいるね」

時雨「梅雨の時期は特にたくさん出てくるよね」

時雨「こうして手に取ってみると、すごく可愛い顔をしているんだ」スッ

時雨「でもね? 幼少期の子供の中には」

時雨「蛙を潰して遊ぶ子もいるんだ」

時雨「子供故の残虐性というものなのかな?」

時雨「静かな雨と、とてもよく雰囲気が似ているよね」

時雨「ぷちっ」

時雨「ぷちっ」

時雨「ぷちっ」

時雨「ぷちっ」

時雨「ぷちっ・・・とね?」

夕立「・・・・・・」

春雨「・・・・・・んっ///」モジモジ

時雨「ふふ・・・ふふふふ・・・・・・」ニコニコ










提督「・・・・・・」





3 : 以下、名... - 2016/06/27 17:35:35.44 4PuosMkD0 3/34

提督「(駆逐艦・・・か)」

提督「(艦娘とは言え、まだ見てくれも中身も少女みたいなものだ)」

提督「(出撃や遠征がない時間、彼女達は自由に過ごす)」

提督「(外出をする娘、元気に遊ぶ娘、静かに本を読む娘)」

提督「(実に様々だ、まるで学生のような・・・)」

提督「(微笑ましい、美しい、可愛い、そして)」

提督「(羨ましい・・・・・・)」


4 : 以下、名... - 2016/06/27 17:45:14.19 4PuosMkD0 4/34

島風「天津風ちゃん早くしてよぉ~!」

天津風「ちょ、ちょっと! あたしはまだ走るなんて・・・!」ゼェゼェ

島風「ほらほら行くよ!」ガシ

天津風「ひぃっ!?」

島風「それそれぇーっ!」タッ

天津風「」





提督「・・・・・・」


6 : 以下、名... - 2016/06/27 17:48:12.05 4PuosMkD0 5/34

提督「(俺も同じようなことをしようと思えば)」

提督「(できるにはできる)」

提督「(しかし、若さと力が足りないのだ)」

提督「(神々の愛した本当の遊び)」

提督「(それは、やはり彼女達子供にしかできない神秘の儀式)」

提督「(俺も・・・子供のころは楽しかったなぁ)」

提督「(駆逐艦を見ていると、よく思い出す)」


8 : 以下、名... - 2016/06/27 17:55:00.02 4PuosMkD0 6/34

提督「(真っ赤な夕日、微かな肥しの匂い、土の感触)」

提督「(無数のトンボ、ひぐらし、神社に山)」

提督「(そして楽しい仲間達・・・)」

提督「(いっぱい遊んで、暗くなったら家に帰る)」

提督「(疲れ切って、泥だらけになって、母さんに怒られる)」





提督「・・・・・・母さん」ボソ


9 : 以下、名... - 2016/06/27 18:04:34.04 4PuosMkD0 7/34

提督「(母さん、優しくて美人だったなぁ)」

提督「(俺は一際甘えん坊だったから、よく頭を撫でてもらっていた)」

提督「(あの家も、母さんも、父さんも、友達も・・・)」

提督「(全てにおいて落ち着き、楽しかった・・・)」

提督「(それが大人になった今はなんだ)」

提督「(毎日のように上に気を遣い、仕事仕事仕事・・・!)」

提督「(お国の為だとか、共産主義やら封建主義を押し付けられる!)」

提督「(常に戦績を残し、部下の信頼を掴まなければならない!)」

提督「(常に期待の眼差しを向けられる!)」

提督「(幽閉の如く鎮守府に閉じ込められ、楽しみはタバコくらいしかない・・・)」





提督「はぁ・・・疲れたなぁ・・・」

提督「もう一度・・・もう一度、あの頃に戻りたい・・・・・・」ボソ










「司令官」










提督「」ビク





12 : 以下、名... - 2016/06/27 18:44:11.05 4PuosMkD0 8/34

提督「ひ、響か、どうかしたのか?」

「司令官、無理してないかい?」

提督「え?」

「最近、疲れが酷そうに見えるんだ」

「少しは休みも必要だよ?」

提督「い、いや、大丈夫だよ」

「・・・私も長いこと秘書艦を務めてきたんだ」

「司令官は責任感が強い人だからね」

「色々思っていることも多いと思うんだ」

提督「・・・・・・」


13 : 以下、名... - 2016/06/27 18:48:34.84 4PuosMkD0 9/34

「今日はそれほど忙しい日じゃないから、少し仮眠でも取ろうか」

提督「し、しかしだな、それでは他の娘に察しが・・・」

「大丈夫だよ、みんなわかってくれるさ」

「みんな、司令官に感謝しているんだ」

「司令官が過労で倒れた方が、みんな心配で堪らなくなるよ」

提督「・・・すまないな、響」

提督「どうやらお前に嘘はつけないようだな」

提督「では、少しだけお言葉に甘えさせてもらうか・・・」

「・・・・・・」

「」ニコ


15 : 以下、名... - 2016/06/27 18:52:44.29 4PuosMkD0 10/34


― 寝室 ―


提督「ひ、響も一緒に寝るのか」

「嫌かい?」

提督「そ、そんなことはないさ」

「うん」ギュ

提督「はは、まるで親子だな」ナデナデ

「司令官はそう思うのかい?」

提督「まぁな」

「そう・・・親子か・・・」

「・・・・・・」

「」ニコニコ


17 : 以下、名... - 2016/06/27 18:59:33.07 4PuosMkD0 11/34

「そうだ」

「司令官」

提督「ん?」

「司令官が良い夢を見られるように」

「おまじないをしてあげるよ」

提督「おまじない? 何だか子供の頃を思い出すなぁ」ハハッ

「」ニコ

「良いじゃないか、効き目があるんだよ?」

提督「ほぉ、それじゃあお願いするかな?」

「うん、わかった」

「じゃあ、目を閉じて・・・」

提督「・・・・・・」

「ゆっくり呼吸をするんだ・・・」

提督「・・・・・・」

「私のいる方に意識を集中させて・・・」

提督「・・・・・・」

「・・・・・・」

提督「・・・・・・Zzz」










「・・・・・・」





19 : 以下、名... - 2016/06/27 19:03:11.14 4PuosMkD0 12/34

提督『・・・ん?』

提督『ここは・・・家?』ムク

提督『俺の実家じゃないか・・・何故ここにいるんだ?』

提督『あれ? こんなところにタンスなんてあったか・・・?』

提督『(・・・そういえば昔はここにあったような?)』





???『○○』





提督『え?』クル


20 : 以下、名... - 2016/06/27 19:13:10.07 4PuosMkD0 13/34

提督『響・・・? ん? いや、母さん・・・?』

(母)『ふふ・・・まだ寝ぼけているのね?』

『私は貴方の母ですよ?』

提督『え? あ、あぁ・・・』

提督『か、母さん? 随分若返ったように見えるけれど・・・?』

『あら、随分と酷いことを言うのね、この子は』

『私はまだおばさんではありませんよ?』ギュ

提督『か、母さん!?』

『ほら、こんなことされて喜んでいるなんて』

『まだまだ子供ね』

提督『う・・・』

『でもまぁ・・・今はまだ、たくさん甘えなさい』

『母さんはいつでも貴方を見守っていますから』

提督『母・・・さん・・・』ギュ

『ふふ・・・』ナデナデ










―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





23 : 以下、名... - 2016/06/27 19:18:40.72 4PuosMkD0 14/34

提督「・・・?」パチ

提督「夢か・・・」

提督「(母さん・・・あれは・・・本当に母さんだったのか?)」

提督「(いや、でも本当に昔のままだった)」

提督「(多少雰囲気は違えど、あれは俺が小さい頃住んでいたままの家)」

提督「(そして、綺麗だった母さん・・・)」

提督「(あの温もりは確かに・・・)」

提督「・・・ん?」クンクン

提督「(なんだ? この甘いにおいは?)」

提督「?」





「司令官」





提督「」ビク


24 : 以下、名... - 2016/06/27 19:21:33.87 4PuosMkD0 15/34

「どうだったかな?」

「良い夢、見られたかな?」

提督「あ、あぁ、色々と懐かしい気持ちになれたよ」

提督「ありがとうな、響」ナデナデ

「そう」

「それは」

「良かったね」

「司令官」

「」ニコニコ


25 : 以下、名... - 2016/06/27 19:38:34.91 4PuosMkD0 16/34

提督「(それから毎夜、俺は昔の夢を見るようになった)」

提督「(と言っても、ひたすら母さんに甘えて、話をするのだが)」

提督「(寝るのが楽しみになってきたな)」

提督「(・・・そろそろ夢の中でも遊びに行きたいってのは)」

提督「(贅沢過ぎるよなぁ・・・)」

提督「・・・○○精肉店の○○ちゃんとか、今何しているんだろう?」

提督「そういえば○○ちゃん、冷やし茶漬けばっかり食べていたなぁ・・・」

提督「(よくよく考えれば、小さい頃は女の子の友達しかいなかったな)」

提督「(田舎だから、よく山の神社とかで遊んだなぁ)」

提督「(4人揃って・・・)」

提督「はぁ・・・・・・」シミジミ










「・・・・・・」

「そうか」

「あと」

「3人」

「必要なんだね」

「」ニコ





26 : 以下、名... - 2016/06/27 19:47:09.59 4PuosMkD0 17/34

(友1)『ほらほら、早くしないと置いて行っちゃうわよ!』

(友2)『まったく、レディーは走ったりしないんだから!』

(友3)『はわわ! ま、待ってほしいのです!』

提督『・・・!?』

提督『(今度は・・・よく遊んだあの参道・・・)』

提督『(それに・・・この娘達は俺の・・・)』

『○○! 何をぼうっとしてるの?』

提督『あ、あぁ! 今行く!』


27 : 以下、名... - 2016/06/27 19:54:25.02 4PuosMkD0 18/34

『じゃあ、今日は神社の軒下に何があるのか探してみるわよ!』

『そ、そんなことしたらスカートの中を見られちゃうじゃない!』

『誰も見たりしないわよ』

『○○がいるじゃない!』

『別に恥ずかしいことじゃないでしょ?』

『一人前のレディーは、這い蹲ってまで美しさを追うものよ?』

『なっ! ふ、ふんっ! 暁にだって、それくらいできるもん!』

『あ、頭をぶつけないようにして・・・』スッ

『はぅっ!?』ゴンッ

『うぅ・・・』ジワ

提督『だ、大丈夫か?』スッ

『へっ!? だ、大丈夫なのです!///』

提督『(おぉ・・・! おぉ・・・!)』ワナワナ


28 : 以下、名... - 2016/06/27 19:59:24.99 4PuosMkD0 19/34

提督『(そうだ! これだよこれ!)』

提督『(俺が求めていたのはこれなんだよ!)』

提督『(宝物探し、秘密基地建設、虫取り、河原で釣り!)』

提督『(やったあぁぁぁぁぁっ!! いっぱい遊ぶぞぉぉぉぉぉっ!!)』

提督『(あははははは! 仕事なんて知らねぇぇぇぇぇ!!)』

提督『(楽しい!! 楽しい!! 楽しい!! 楽しい!!)』

提督『(楽しいよぉぉぉぉぉぉぉっ!!)』

提督『(ばんざぁぁぁぁぁぁい!!)』


29 : 以下、名... - 2016/06/27 20:03:09.80 4PuosMkD0 20/34






―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





提督「」ムク

提督「・・・・・・」

提督「」ニヤニヤ

提督「(ふふふ・・・大人なんてクソ食らえだ)」

提督「(みんな子どもになれば良いんだ)」

提督「・・・さて、今日も一日頑張るか」










「・・・・・・」





30 : 以下、名... - 2016/06/27 20:07:27.82 4PuosMkD0 21/34

提督「(それからは毎晩が幸せだった)」

提督「(俺は毎回、夢の中で遊び、そして甘える)」

提督「(遊ぶ)」

提督「(甘える)」

提督「(遊ぶ)」

提督「(甘える)」

提督「(遊ぶ)」

提督「(甘える)」

提督「(これも全て響のおまじないのおかげだ)」

提督「(俺は苦しみから解放されたんだ)」

提督「(そんなことを繰り返すうちに)」

提督「(少々気になることが増えた)」


31 : 以下、名... - 2016/06/27 20:12:16.39 4PuosMkD0 22/34


― 食堂 ―


提督「・・・・・・」

提督「(おかしいな)」

提督「(好き嫌いが増えた)」

提督「(前までは我慢して食べられたのに)」

提督「(反射的に口から出してしまう)」

提督「(ワカメが嫌い、バナナが嫌い、ホヤが嫌い、ナマコが嫌い、生シイタケが嫌い)」

提督「(麻婆豆腐は好き、ナメコそばは好き、山菜は好き、駄菓子は好き、ヤクルトは好き)」

提督「・・・・・・?」


32 : 以下、名... - 2016/06/27 20:19:15.12 4PuosMkD0 23/34


― 執務室 ―


提督「・・・また間違えた」

「大丈夫、気にしなくて良いよ」

提督「ゴメンな、響」

「良いんだ、今まで司令官は頑張り過ぎたんだ」

「私がついているから、大丈夫だよ」

「私が全部、なんとかしてあげるから」ギュ

「もっと私に甘えて良いんだ」ナデナデ

提督「響・・・」ギュ





「」ニコニコ


33 : 以下、名... - 2016/06/27 20:26:02.50 4PuosMkD0 24/34

提督「(よく書類の記入ミスをするようになった)」

提督「(朝起きると、必ずあの甘いにおいがする)」

提督「(最近は母さんにも、響にも甘えるようになった)」

提督「(畏まった口調ができなくなった)」

提督「(ちらほらと、艦娘の名前を忘れることがある)」

提督「(仕事が長続きしない)」

提督「(いつも響に任せてしまう)」

提督「(だって、響がなんとかしてくれるもん)」

提督「(仕事は嫌だもん)」

提督「(今はただ、遊びたい、もっといっぱい甘えたい)」

提督「(他の娘から悪口を言われたら)」

提督「(母さんに言いつけてやるもん! 響に言いつけてやるもん!)」

提督「(それでいっぱい叱られれば良いんだ!)」










「・・・・・・」





35 : 以下、名... - 2016/06/27 20:31:11.22 4PuosMkD0 25/34


― 夢の中 ―


『○○、ちょっとそこに座りなさい』

提督『・・・?』スッ

提督『どうしたの? 母さん』

『・・・貴方ももう、こんなに大きくなったのね』

『まだ子供とはいえ、立派な男になったわ』

『そろそろ筆おろしをしてあげないとね・・・』

提督『ふでおろしってなに?』

『ふふ・・・それはね・・・』スッ

提督『!?』





『男になるということ・・・』ニヤ





36 : 以下、名... - 2016/06/27 20:41:23.86 4PuosMkD0 26/34

提督『か、母さん!?』

『貴方も赤ん坊のときは、私のおっぱいを吸っていたのよ?』

『もう感触を忘れたの?』

提督『で、でも・・・こんなの、変だよ・・・///』モジモジ

『この村で男の子は貴方しかいないの』

『貴方のお友達のご両親からは、娘さん達の水揚げを頼まれているのよ?』

『男の子なんだから、しっかりとあの娘達に夜這いを教え込んであげなさい』サワ

提督『ひぅっ!?///』

『ふふ・・・我が息子ながら、可愛い反応をしてくれますね』ニヤ

『ほら・・・今度は股を触りなさいな』クイ

提督『ぬ、ぬるぬるしてるよ・・・?』

『貴方が生まれてきたところですよ』

『女の子はね? みんなここを触られると喜ぶんですよ?』

『さぁ・・・全てを母さんに任せて』ファサ










『好きなだけ甘えなさい・・・・・・』ニコ










―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――





37 : 以下、名... - 2016/06/27 20:44:37.78 4PuosMkD0 27/34


― 数週間後 ―


翔鶴「・・・・・・」

瑞鶴「提督さん、すっかり部屋に引きこもるようになっちゃったわね・・・」

翔鶴「えぇ・・・」

瑞鶴「あんなに真面目で優しい人だったのに・・・」

翔鶴「もしかすれば、私達が追い込んでしまったのかも・・・」

瑞鶴「翔鶴姉、それはないよ」

翔鶴「・・・・・・」


39 : 以下、名... - 2016/06/27 21:11:43.46 4PuosMkD0 28/34

翔鶴「私、少し様子を見に行ってくるわね」

瑞鶴「うん・・・」

翔鶴「瑞鶴、戦闘中は気をつけてね?」

瑞鶴「うん・・・いってきます」





翔鶴「提督、正規空母の翔鶴です」コンコン

翔鶴「入室の許可を」





シーン・・・・・・





翔鶴「・・・?」

翔鶴「し、失礼します・・・?」ガチャ

翔鶴「うっ!?」

翔鶴「(な、なに!? このにおいは!?)」

翔鶴「!!!!」










「じゃあこんどはおにごっこしよう!」

「おにさんだ~れだ!」

「エーデル・オーガね!」

「なのです!」


40 : 以下、名... - 2016/06/27 21:15:52.55 4PuosMkD0 29/34

翔鶴「て、提督・・・?」

提督「? おねえちゃんだれ?」

翔鶴「だ、誰って・・・」





「これはこれは翔鶴さんじゃないか」





翔鶴「ひ、響さん・・・?」

翔鶴「これは一体どういうことですか!」

「見ての通りさ」

「私達は今、遊んでいるんだよ」

「ね? 司令官」ナデナデ

提督「うん!」

翔鶴「な・・・な・・・!」ワナワナ


41 : 以下、名... - 2016/06/27 21:23:33.41 4PuosMkD0 30/34

翔鶴「提督をおかしくさせたのは貴女なのですね!」

翔鶴「こんなことをして・・・! 軍法会議ものですよ!」

「このひと、こわい・・・!」ガタガタ

「ひっ・・・!」ガタガタ

「ち、ちかよらないで!」ガタガタ

翔鶴「な、なにを・・・!」

「・・・・・・」





「みんな! こいつは鬼だ!」

「本物の鬼だ! 私達を食べる気なんだ!」

「悪い鬼は退治するんだ! みんなで捕まえよう!」





提督「おーっ!」ガシ

「レッスンをしこんであげるわ!」ガシ

「おにはそとなのDEATH!」ガシ

「したをひきぬいてべんじょのあなにおとすわ!」ガシ

翔鶴「ひっ!? い、嫌! はなして!」ジタバタ


42 : 以下、名... - 2016/06/27 21:26:58.80 4PuosMkD0 31/34

「さぁて、私達を引き裂こうとする悪い鬼には」

「魔除けの"お香"をたっぷりとたいてやらないとね」シュボ

「ほら、良い香りでしょ?」

翔鶴「う・・・あ・・・ぁ・・・・・・」クラクラ

「さぁ・・・殻から出るんだ・・・」





「君ももう、私達の仲間さ・・・」ニコニコ


44 : 以下、名... - 2016/06/27 21:37:01.87 4PuosMkD0 32/34

「翔鶴さん・・・いや、翔鶴」

「実は君に伝えておくことがあるんだ」

翔鶴「うん」

「君はね、実は駆逐艦だったんだ」

「書類上の記入ミスがあってね」

「君の妹の瑞鶴も、同様に駆逐艦だったんだ」

翔鶴「うん」

「次期に君の妹も正式に駆逐艦になる」

「そのときは、私の手伝いをしてほしいんだ」

翔鶴「うん! わかった!」

「ふふ・・・良い娘だね」

「それまでは、司令官達と好きなだけ遊んでいてほしいんだ」

翔鶴「わぁい!」


45 : 以下、名... - 2016/06/27 21:38:34.76 4PuosMkD0 33/34

「ほらみんな、新しいお友達だよ」

翔鶴「わたし、しょうかく! よろしくね!」

「いかずちよ! なにかあったら、うんとたよってね!」

「あかつきよ、しゅくじょのなはわたさないわ!」

「い、いなづまなのです・・・よろしくなのです・・・」

提督「ぼくは○○! これからよろしくね!」

翔鶴「うん! このさきくるいもうとも」

翔鶴「よろしくね!」










「ふふ・・・ふふふ・・・・・・」

「楽しい・・・楽しいね・・・」

「司令官、君の言った通りだね・・・」















「 駆 逐 艦 ( 子 供 ) は 最 高 だ よ 」ニコニコ















――― 終 ―――





46 : 以下、名... - 2016/06/27 21:39:43.29 4PuosMkD0 34/34

ヤッパリ響チャンハ天使ナノデス!

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