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【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】(前編)
【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】(中編)
ダダダダダダ…
バンッ
足柄「提督ッ!」
提督「ど、どうした足柄…騒がしいな」
足柄「霞ちゃんがいないの!」
提督「はぁ?」
大淀「霞さんなら、第二次改装のために工廠に行ったはずですが…」
足柄「だからぁ…」
足柄はもどかしそうに地団駄を踏むと、言った。
足柄「その工廠からいなくなっちゃったのよ! 今、明石が大慌てで探してる」
提督「何だって?」
内線を取り、駆逐艦寮に繋ぐ。
提督「…もしもし、朝潮型の部屋だな? その声は朝雲か。ちょっと訊きたいんだが、今そこに霞は…そう、か。分かった。失礼する」
大淀に目配せすると、別の受話器を耳に当てたまま彼女は首を横に振った。
大淀「夕雲型の部屋にも…」
提督「何があったんだ…」
受話器を置きながら、呟く。
足柄「…礼号作戦」
提督「次の大規模作戦か。元々そのための改装だったんだがな」
大淀「怖気づいた? あの娘が…まさか」
足柄「…」
提督「何かの事件に巻き込まれた可能性もある。とにかく探そう」
大淀「館内放送で呼んでみますか」
提督「…」
口を閉じ、考える。
自らと関わりの深い戦いを前にして、怖気づく艦娘はゼロではない。そうなった場合は無理せず、他の者に委ねる。同じ戦いを、同じ艦でしなければならないという決まりは無いし、それに『昔』ならいざ知らず、今ならその時いなかった艦も揃っているのだ。
ただ、それを差し引いても、霞はそういった感傷とは無縁だと思っていた。それが…
提督「…他の者に知れる事態は避けよう。何か、考えがあるのかもしれない」
足柄「分かったわ。私、演習場の方を探してみる」
大淀「では私は、寮の方に行ってみます。陽炎型の部屋がまだですし」
提督「私は…」
大淀「ここで待機していてください。もしかしたら、自分から来るかも」
提督「…分かった」
…
果たして、大淀の言葉は正しかった。
二人が去った数分後、落ち着けず窓から外を見回していると、背後でノックも無く扉の開く音がした。
はっと振り返ると、いた。
霞「…」
提督「霞…どこに行ってたんだ。皆、探してるぞ」
霞「…」
彼女は何も言わず扉を閉めると、ゆっくりと歩み寄ってきた。
提督「工廠に戻るんだ。明石が待ってるぞ」
霞「…改装したら」
机越しに向かい合うと、彼女はようやく口を開いた。
霞「後は、死に場所を探すだけなのね」
提督「おい…」
私は立ち上がった。
提督「そんなことは、させない。絶対にだ」
霞「どうして言い切れるの? 戦いに、絶対なんて無い。いつかは」
提督「なぁ、一体どうしたんだ? お前らしくないじゃないか」
思わず発した言葉に、彼女は黙って僕の顔を見つめた。瞬きし、口をもごもごと動かし、逡巡した後…震える声で、言った。
霞「もし…もしも、これが、わたしの本当だと言ったら…?」
提督「…」
僕は何も言わず、霞の目を見つめた。
霞「わたしは…弱いヤツが嫌い。弱い上うじうじ悩むヤツはもっと嫌い。でも…そうやって要らない悩みまで抱えて、責任感じて、挙句全部放り出してその場から逃げ出すクズが何よりも大っ嫌い」
一息に捲し立ててから、彼女は俯いて、ぽつりと言った。
霞「…だって、わたしが一度、『逃げた』から」
提督「!」
この期に及んで、僕は彼女の言う『逃げる』という言葉の意味を理解した。
霞「もう、あんなことは嫌…だからわたしは、司令官を責めて、急き立てて」
提督「自分の逃げ場を無くしている、か」
僕は、ゆっくりと彼女のところへ歩み寄った。
霞「…そうよ。全部、わたしの自分勝手。あんたは、それに巻き込まれただけ」
提督「自分を責めて、責めて、責めて、責めて…それでも、足りなかったんだな」
霞「…」
曖昧に首を動かす。認めるか、否定するか、迷っているようだ。
提督「…ならば、そうしなくて良いように、次の作戦も成功させないとな」
霞「この際だから言うけど」
不意に、彼女が顔を上げた。不思議と、穏やかな顔をしていた。
霞「…今更、あんたの実力を疑ってなんかないったら。きっと、礼号作戦は成功する。…でも」
見上げるその瞳が、揺れ始める。
霞「でも…その後は? もし『昔』みたいに、それが最後の勝利になったら? 数え切れない数の飛行機に、潜水艦に…仲間が沈んだら、もう…」
その頬を、幾筋もの涙が伝った。
霞「改装したら…もう、戻れなくなる気がするの……前と、同じ路を…また繰り返して…」
そこから先は、震えて聞き取れなかった。何か言おうと口を動かしても、嗚咽の他に発することができなかった。
私は膝を突くと、彼女の体をそっと抱きしめた。
提督「心配するな。お前たちは、過去を繰り返すために生まれてきたんじゃない。乗り越えるために生まれてきたんだ。そうだろう?」
霞「…ッ……」
提督「それに…仮に誰かが傷付いた時、それでもそいつに戦いを強いる程、今は切羽詰まっちゃいない。前とは違うんだ」
啜り泣く彼女の頭を撫でる。
提督「神通がやられても能代が出せる。赤城が動けなくなっても、翔鶴は戦える。清霜が駄目なら霰にやらせれば良い。陽炎や、不知火を頼ったって良い。皆、お前の仲間じゃないか」
霞「ッ…しれいかっ、スンッ…」
提督「片意地張ることはない。落ち着いて、周りを見てみろ」
霞「グスッ、でも…わたし、怖い…ッ」
提督「怖いなら…怖くてどうしようもない時は、逃げればいいさ」
霞「えっ…?」
提督「命からがら逃げて、帰って来い。そうしたら、また戦えるんだ。そのために私がいて、この鎮守府があるんだ」
僕の言葉に、霞は少しずつ泣き止んだ。細く何度も呼吸して、それから一度深呼吸した。
そして…震える声で、言った。
霞「…繋いで」
提督「うん?」
霞「わたしを、繋ぎ留めて…また、帰ってこれるように」
提督「ああ、もちろんだ」
その言葉を聞くと、彼女はとんと僕の胸を両手で突いた。
提督「おっと…」
不意討ちを喰らい、絨毯の上に仰向けに倒れる
霞「そのために…」
彼女は、倒れる僕に馬乗りになった。
提督「な、何を」
霞「…そのために、わたしを、抱いてよ」
…
清霜「霞ちゃん、おめでとー!」
足柄「私も僚艦として鼻が高いわ…クスン」
朝潮「朝潮型の一員として、今まで以上の働きを期待しているわ」
霞「ああもう、だからそんな大袈裟なものじゃないったら!」
改装を終えた霞は、工廠の入口で清霜たちに囲まれていた。
提督「盛り上がっているようだな」
大淀「あっ、提督! ええ、もちろんです。それに、すぐに見つかって良かった」
霞「…ふん」
提督「今回の改装は、艦隊決戦型駆逐艦としての能力向上が主になっている。火力と雷装に重きを置いた形だな。旗艦としての運用も重視されているようだ」
朝霜「…ん? 何か、まだ続きがあるみたいな言い方だな」
提督「そうだ。翔鶴型と同じで、コンバートが可能となる。今はまだその予定は無いが…」
清霜「! 戦艦? ねえ、戦艦になっちゃうの?!」
提督「流石にそれは無いさ。コンバート後は、対空性能が向上する」
霞「!」
提督「更に、大型電探の運用が可能になる。これから、必要に…」
言いかけたその時、こちらに向かって歩んできた者の存在に気付いた。
大和「…霞さん」
霞「大和、さん」
大和は霞の目の前まで歩くと、和傘を閉じて下ろし、彼女と目を合わせた。
大和「また、一緒に戦える日を楽しみにしています」
霞「…でも、それは」
大和は、微笑んだ。
大和「ええ。…次は、一緒に帰りましょう」
霞「! そうね。…当然よ」
…
提督「なあ、やっぱり必要か? 大和のおかげでもう吹っ切れたように思えたが」
その夜。執務を終えて私室に帰る道すがら。
霞「…あのね。大和さんは、一緒に戦場に向かう仲間なのよ? わたしが欲しいのは、帰る場所」
提督「…ああ」
部屋に着いた。中に入ると鍵を閉め、尋ねた。
提督「何か飲むか? それに、風呂もまだ…」
霞「…」
霞は靴を脱いで上がると、何も言わず冷蔵庫に向かって歩いた。開けて中を一瞥すると、何かの缶を取り出して開け…
霞「…っく」
一気に、呷った。
提督「ちょっ、それビール…」
手にする缶のラベルを見て、慌てて止めに入った。酒ばかりの現状を反省してジュースやお茶なども入れるようにしたのだが、まさか自分から酒を選ぶとは。
霞「っ…っく…」
提督「よせ、その辺にしとけ」
ビールを引ったくる。が、既に中は殆ど空。
提督「お、おい…」
霞「…」
彼女は相変わらずの仏頂面で、僕をじっと見つめている。
その顔が、じわりと赤く染まった。
霞「…何見てんのよ、クズ」
提督「な、何って」
霞「四の五の言わずに…」
半歩、下がり
霞「押し倒す!」
全力のタックルをぶちかましてきた。
提督「うわあっ!?」
畳の上にひっくり返った僕にのしかかると、霞はぎゅっと目を閉じて顔を突き出した。
霞「…ん!」
提督「…ああ、そうだな」
僕は腕を伸ばし、その頭を抱き寄せると、そっと唇を重ねた。
霞「ん…っむ…」
力任せに口を押し付けてくる霞。僕はその肩に手を置くと、くいと押し離した。
霞「早く…早く、してよ…」
固く目を瞑ったまま、震える声で訴える霞。その頬は、幾筋もの涙に濡れていた。
僕は上半身を起こすと、小さな彼女の体を抱きしめ、頭を撫でた。
霞「ねぇ…酔いが、醒めない内に…」
提督「…」
震えが治まってくるのを待って、腕を解いた。
提督「…じゃあ、脱がすぞ」
霞「…うん」
改装によって、制服が吊りスカートからジャンパースカートに変わった。そのホックを外し、肩紐をずらすと、するりと上着が落ちた。首元のリボンに指をかけると、彼女は微かにたじろいだ。
霞「っ」
提督「…」
そっと、リボンを解く。傍らに置こうとすると、彼女は手を伸ばしてそれを受け取った。そのまま、リボンを握り締めた手を畳の上に下ろす。
霞「…」
黙って、頷いた。
シャツのボタンに手をかけた。ボタンを外す手が下にずれる度、彼女の息遣いが荒くなっていく。
霞「っ…っは…」
シャツをはだけると、現れたのはライムグリーンのスポーツブラとショーツ。
提督「これも新調したのか?」
霞「ばっ、前と同じよ! 馬鹿っ…」
提督「そうか」
ホックを外し、ブラを脱がせる。
霞「はぁっ…くぅっ…」
発育が始まったばかりの、幼い乳房。乳頭と、その周りだけがぷっくりと膨らんでいる。
肋の浮いたその肌に、指を這わせた。
霞「っっっ…!」
肩が跳ねる。ずっと閉じていた目を、はっと開いた。その顔は既に耳まで真っ赤だ。
脇腹から上へ上へと手を動かし、白い乳房をそっとつまんだ。未発達のそこは、触るとこりこりと固く、乳首の下にしこりを感じた。
霞「く、うぅっ…」
提督「ちょっと、向き変えるぞ」
彼女の体を180度回し、向こうを向かせる。尻の置き場を探している隙に、僕も上の衣服を脱ぎ棄てた。
後ろから、裸の体を抱きしめる。素肌の感触に驚いたのか、一瞬彼女の身が強張った。
腰の辺りに引っかかったスカートを、最後まで脱がせる。ついでに靴下も脱がせると、いよいよショーツに手をかけた。
提督「…良いな?」
霞「いちいち訊かないでよ。…また、怖くなっちゃうじゃない」
提督「そうか。それは悪かった」
リボンを掌に握り締めたまま、霞は腰を浮かせた。僕は、彼女の最後の衣をすっと引き下ろした。
霞「ふぅ…っ…」
太腿の間に、指を滑らせた。
霞「っあ…!」
産毛も萌えかけの、幼い秘部。深い割れ目の指でなぞると、再び彼女の体が震え始めた。
霞「はぁっ、はぁっ、ぁっ、く…」
提督「大丈夫だ…怖くない…」
耳元で囁きながら、もう片方の手を乳房に伸ばした。柔らかな秘裂の中、小陰唇を指先で探りながら、乳首の先端をくすぐった。
霞「はあっ、あぁっ…んっ」
初めて、彼女の口から甘い声が漏れた。下に伸ばした手が、じわりと濡れてくる。
その手で、埋もれた陰核を探り当てた。指の腹で軽く押すと、腰がびくんと跳ねた。
霞「あぅっ…!」
提督「気持ち良いか」
霞「そ、そんなのっ…わかんない」
提督「じゃあ、こういうのは?」
そう言うと胸を弄っていた手を離し、首筋に移した。その手で、耳の後ろにそっと触れる。陸奥と夜通し『練習』した、フェザータッチだ。
霞「ひゃあっ!?」
ぞくり、彼女の身が揺れた。閉じた秘部から、とろとろと蜜が溢れてくる。
そのまま、片手で彼女の首元を愛撫した。
霞「あぁっ、何っ? なっ、何なのこれっ!? ひゃ、ああっ!」
膝が伸び、背筋が反り、声が上ずっていく。もうすぐ、恐らく生まれて初めての絶頂を迎える…
と、僕は手を離した。
霞「えっ…?」
思わず、物足りなさげな声が溢れる。
その体を再びこちらに向けると、僕は言った。
提督「独りでイったらもったいないからな。…そろそろ、挿れるぞ」
ズボンと下着を下ろし、ペニスを取り出す。既に臨戦態勢のそれを目にして、霞は息を呑んだ。
箪笥に手を伸ばし、引き出しから鉄兜を取る。包装を一つ破り、中身をペニスに被せると、片手で霞の体を持ち上げた。
小さな膣口に、亀頭をあてがう。
提督「ゆっくり下ろすからな。痛かったら言うんだぞ」
霞「…」
こくりと頷く。僕は励ますように笑うと、空いた手で彼女の首を引き寄せ、キスした。
そして、彼女の体を下ろし始めた。
霞「っ…っっ…!」
重ねた唇から、悲痛な呻きが漏れる。いきり立つ肉棒は幼い秘裂を無慈悲に掻き分け、最奥に向けて突き進む。
霞「っ、くふっ…うぅっ…」
歯を食いしばり、唇を不器用に押し付け、霞は痛みに耐える。
やがて、亀頭が子宮の入口に触れた。
霞「っあ…」
口を離すと、彼女は喘ぎながら僕の顔を見た。
霞「は、入ったの? ねぇ、入ったの?」
提督「ああ、入ったぞ」
入り切らない分で彼女の体を傷付けないように腰を支えながら、僕は言った。
提督「力を抜くんだ。でないといつまでも痛いまんまだぞ」
霞「だ、だって」
提督「心配ない…」
背中を抱き、ゆっくり畳の上に寝転がる。腰から手を離すと、顎をつまんでもう一度唇を重ねた。
霞「んっ…」
閉じた歯列を舌でなぞると、彼女ははっと目を開けた。僕は、目を細めてみせた。
恐る恐る、口を開く。滑りこませた舌に、彼女は震える舌で応えた。
霞「む…っ、ちゅ、は…」
舌と舌が絡みあい、唾液が混ざって口の端から垂れる。柔らかな唇まですっかり火照る頃には、怯えたように肉棒を締め付ける膣の力も抜けていた。
提督「よい、しょっと」
仰向けの霞に覆い被さるように、寝返りをうつ。
提督「じゃあ、動くぞ」
霞「ええ…」
蕩けた表情の霞。口づけのせいか、程良く回ったアルコールのせいか。
慎重に、腰を動かした。
霞「はっ…っ…っく…」
狭くて浅い、少女の穴。肉の壁を擦るように、ペニスを挿れて、出す。見下ろした彼女の顔から、苦痛の色は既に無い。
霞「はぁっ…あっ、ん…」
手を腰に回してきた。僕はその背中を抱えると、再び体を起こした。
霞「あぁっ…!」
対面座位になると、離れていた互いの顔がぐっと近づいた。霞は両腕で抱きつくと、僕の胸に顔を埋めた。
両手でその腰を持ち、上下に動かす。
霞「んんっ、んっ、あっ、はあっ、あっ…」
亀頭が一番奥に触れる度、甘い声が漏れる。背筋にそって指先でそっと撫ぜると、その声が上ずっていった。
霞「は、あ、ああっ…」
膣壁がぴくぴくと震え始める。徐々に抽送のペースを上げていく。
霞「あっ、んっ、あぁっ、なっ、何っ…何か、来る、来ちゃうっ…」
提督「大丈夫…だから、委ねて…」
霞「こ、怖いっ…怖いの、司令官、しれっ、あ、あ…あっ……ああぁっ!」
ぎゅっとしがみついて、霞は絶頂した。ぎゅっと収縮した膣内に、僕は射精した。
…
湯気の充満した浴室。湯船に浸かっていると、がらがらと戸が開いた。
霞「…」
俯きながら浴室に入ってくる霞。酔いが醒めたのか、その顔は羞恥に染まっていた。
提督「ほら、こっち来い」
手招きすると、黙って湯船に向かって歩いてきた。僕は手桶で湯を汲んで彼女の体にかけた。
霞「そのくらい、自分でできるったら」
提督「はいはい」
細い腕を掴んで、湯船に引き込む。
霞「あっ…」
誘われるまま湯に浸かると、僕の脚の間に座り込んだ。
その体を、後ろから抱きしめた。
提督「…これで、安心か?」
霞「…」
彼女は首元に回された腕に、自らの手を添えた。
霞「…怖い」
提督「まだ、怖いか」
霞「生きてる限り、ずっと怖い。だって、生きてれば必ずいつか死ぬから」
提督「そうか。…命懸けだからな」
霞「…」
複雑な表情。そうじゃない、とでも言いたげだ。
提督「…ところで、生理は来てるのか?」
霞「せっ、な、何ですって?」
提督「生理。もう始まってるのか」
霞「何てこと訊くのよ! ……もう始まってるわよ。先週、今月のが終わったばかり」
提督「そうか」
肩に手を置くと、くるりと彼女の体をこちらに向けた。
提督「…川内たちには内緒だぞ」
そう言うと、腰を掴んで持ち上げ、膣口に剥き出しの亀頭をあてがった。
霞「! …来て」
提督「ああ…」
みちみちと音を立て、肉棒が沈んでいく。0.02mmの隔たりさえ、今は存在しない。
霞「あぁ…」
秘裂を押し広げられる感覚に、霞が息を吐く。
提督「まだ痛むか」
霞「違うの…」
涙を流しながら、彼女は言う。
霞「生きてるって…こんな感じなのかなって…そしたら、そんなに悪くもないかなって」
提督「ああ、そうだろう」
湯船の縁に背中を預けさせると、白い胸に顔を寄せた。咲きかけの蕾に舌を這わせると、彼女は肩を震わせた。
霞「はぁ、はぁ、あぁっ」
先端を吸うと、膨らみつつあったそこは一層硬くなった。
霞「い、いつまで吸ってんのよ…何も出ないったら、ああっ!」
腰を突き上げる。裸の肉棒が、未熟な蜜壺を穿つ。
霞「あぁっ、はぁっ、んっ、あ…」
乳首から口を離し、腰を振る。狭い狭い膣壁が、ペニスをぎゅうぎゅうと締め上げる。
霞「あっ、あぁっ、しれっ、しれいかっ…」
提督「イくぞ…受け止めるんだぞ…」
霞「はっ、イく、はあっ、あっ、だ、出してっ、イくのっ…ああっ!」
提督「出るっ」
固く抱き合うと、温かな柔肉のその奥に、精を放った。
霞「あぁっ、出てるっ、わたし…妊娠しちゃうっ…!」
胎内に精液を受け容れながら、彼女は絶頂を迎えた。
…
霞「朝よ、起きなさい」
提督「Zzzz…」
霞「起きなさいったら!」
提督「うわっ!? な、何だ一体…びっくりした…」
慌てて跳ね起きる。既に彼女は服を着て、仁王立ちでこちらを見下ろしていた。
霞「今日も早いんだから。ほら、さっさと起きて支度する!」
提督「はいはい…」
布団から這い出し、服を着ていると、味噌汁の匂いが漂ってきた。
見ると、いつの間にか彼女はキッチンに立って、鍋の様子を見ていた。調理台に置かれた皿の上には、大きな三角おにぎり。
提督「…」
思わず見とれていると、不意に彼女は振り返った。今まで見たことがないほど、優しい顔だった。
霞「…朝ごはん作ったから。食べて、今日も戦うわよ」
635 : ◆eXipHdytqM - 2016/02/11 20:01:53.73 ncyF7lEa0 349/496『霞編』はここまで
乙辺りでのんびりいこう
提督「」カリカリ
叢雲「」ソワソワ
提督「」カリカリ ペタン
叢雲「」ソワソワ
提督「…よし、今日はここまでだな」
叢雲「! し、司令官」
提督「お、どうした?」
叢雲「あの、今日が何日か知ってるかしら?」
提督「今日か? 2月の…」
バーン
金剛「Hey, 提督!」
比叡「私たちから、司令に!」
榛名「ば、ばーにんぐ、らーぶ! な…」
霧島「プレゼントです! はい、どうぞ」サッ
提督「あ、ありがとう…?」チラッ
叢雲「」ワナワナ…
金剛「名残惜しいケド、後が詰まってるから私たちはここでbyebyeネ」ガチャ
提督「お、おう…って、そうか! 今日は確か…」
ガチャ
吹雪「失礼します。司令官に…」
…
龍田「欲しがりやさん。天龍ちゃんのついでに、あげる」
…
衣笠「はい、特製のハートチョコ! よーく味わってね」
…
秋津洲「じゃーん、秋津洲の手作りチョコ! 大事に食べて欲しいかも」
…
提督「う、迂闊だった…」ゲッソリ
叢雲「…」
提督「好いてくれるのは嬉しいが、流石にな…」チラ
チョコ「」ドッサリ
提督「またしばらく、チョコ生活が…」
トントン
提督「…うん?」
叢雲「…」スッ
提督「…ああ。お前もか」
叢雲「別に、いらないならいいわよ。今年もたっくさん、貰ったみたいだし」
提督「まさか。 ありがたく頂くよ」スッ
提督「どれどれ…」シュルシュル パカ
提督「へえ、今年は小さいのがいくつかって感じか。いただきます」ヒョイ パク
叢雲「…」ジッ
提督「…ん? 中から何か…あっこれ酒…しかも日本酒か」
叢雲「アンタ日本酒好きだからウイスキーボンボンの要領で、間宮さんに手伝ってもらって…どう?」
提督「ああ、美味いぞ。どれもう一個」パク モグモグ
叢雲「そ、それと、隠し味が」
提督「? …っ!」
突然、体がかっと熱くなった。焼酎よりも強い刺激が、喉元から腹へ、更に下腹部へと迸る。
提督「な、なんだこれっ!?」
彼女は顔を赤らめ…言った。
叢雲「…うんと薄めた、高速修復剤」
…高速修復剤。
細胞周期を速め、代謝機能を限界まで高めることで艦娘本体の損傷を瞬時に修復する、特殊な薬品。全量を人間に使用するとその効果が仇となり、全身の細胞が癌化する。ごく少量ならば毛が生え変わったり、古い表皮が垢となって剥がれ落ちる程度で済むが、男性の場合、これに精細胞の分裂の異常亢進が加わる。
早い話が、性欲を持て余すのだ。そして
叢雲「あぁっ、やっ、んっ…ちょっ、いやぁっ!」
提督「っ、あっ、また、出すぞっ! …っあぁ」
…こうなる。
過熱した肉欲を理性で抑えつけ、どうにか私室まで辿り着いた。ドアを閉め、鍵を下ろすと、僕は早速、叢雲を押し倒した。脱がす余裕もなくタイツを引きちぎるとショーツをずらし、まだ濡らしてもいないそこにギンギンの肉棒を撃ち込んだ。
挿れた瞬間、射精。出しながら腰を振り続け、時折息をついては、また動き、そして今に至る。
提督「はあっ、はあっ…」
叢雲「はぁ…あんっ…」
精液だけでぬるぬるにされた彼女の膣内であるが、今は愛液も混じってドロドロに濡れている。
腰を振ると雁首に引っかかって膣内の精液が掻き出され、同時に新たな精液が注ぎ込まれた。畳の上には、異臭を放つどろっとした水溜りが点々とできていた。
提督「…あぁ」
抽送を続けながらふと視線を移すと、叢雲の作ったチョコレートの箱が目に入った。蓋を開け、一つ取り出して言う。
提督「ほら、口開けろっ」
叢雲「ふぇ? 何…はぐっ」
開いた口に、チョコをねじ込む。目を白黒させて咀嚼すると、彼女の顔まで赤く染まってきた。
提督「どうだっ…美味いか」
叢雲「当然、じゃないっ…味見っしたんらからあっ」
提督「何だ、バケツって…艦娘にも効果、あるのかっ」
叢雲「おひゃけが、つよいのっ!」
呂律が回らない。
射精が止んだところで、ようやくペニスを抜いた。半勃ちまでは落ち着いたが、すぐにまた全開になるだろう。
叢雲「はぁ…っ、はあっ…」
力無く広がった秘部からは、白濁した液がとろとろと漏れ出している。
提督「これ以上は、畳が駄目になるな…」
ぐったりした彼女の体を抱え上げ、浴室に向かった。
叢雲「お風呂…?」
提督「ああ、そうだ」
叢雲を下ろすと、服を脱ぎながら湯船の蛇口を捻る。彼女は立ち上がると、急に体を震わせた。
叢雲「…ちょっと、お手洗いに」
提督「小便か?」
叢雲「な、何だって良いじゃない! …そうよおしっこ。悪い?」
提督「いや…」
僕は脱ぐ手を止めると、彼女の前に膝を突いた。それからワンピースの裾を捲り、股間に顔を埋めた。
叢雲「ちょっ、何するのよ!?」
提督「いや、まだお前の小便するとこは見てなかったなと思って」
叢雲「見なくていいっての! …っあ」
ショーツは穿いたまま、先ほどずらしたクロッチも今は彼女の秘部を覆っている。溢れだした精液と愛液で既にびしょびしょだ。タイツを破ってしまったのが惜しまれる。
提督「ほら、出していいぞ」
叢雲「嫌っ、駄目…せ、せめてパンツっ、パンツ脱いでから」
提督「良いだろ、どうせもう濡れてるんだし、漏らしたって変わらないさ。それに」
叢雲「な…何よ?」
提督「叢雲ティーはちゃんとドリップしないとな」
ぐにゃり。見上げた叢雲の顔が歪んだ。
叢雲「へ…変態! 変態! ド変態! 変態大人!」
提督「はっはっは、何とでも言うが良い。だが、そろそろ」
叢雲「ッッッ~!」
彼女の体が竦み上がる。湿ったショーツの股布を舌でくすぐると、彼女は太腿で僕の頭をぎゅっと締めた。
叢雲「ああもう…馬鹿ぁ…」
そっと、太腿の力を抜く。
…じわっ
クロッチに、新たな染みが広がる。
叢雲「あ…あぁ…」
じゅわじゅわじゅわ
しょろろろ…
叢雲「っ…うぅっ…」
パンツの染みの真ん中から、熱い液体が滴り落ちる。文字通り浴びるように飲んだ。布から溢れた分がタイツに染みこんで、脚を伝って床に垂れた。
叢雲「はあっ、ん…」
しょろろっ…じゅっ…
放尿が終わると、僕は尿の染みたタイツの脚を丹念に舐め回した。
叢雲「はあっ、はあっ…変態…ほんっとに、救えないわ…」
提督「お前だから、変態にだってなれるのさ」
言いながらタイツとショーツを引き下ろした。
お互い全裸になる頃には、湯船に並々と湯が溜まっていた。ついでに愚息も痛いくらいに膨れていた。
すぐにでも挿れたいところだが、垢と抜け毛が無視できない。敢えて我慢して、体を洗うことにした。
叢雲「手ぬぐい頂戴。洗ったげるわ」
提督「ん、ありがとう」
手ぬぐいにボディソープを取ると、泡を立て、僕の背中を擦った。僕はシャンプーを手に出すと、頭を洗った。
叢雲「うわっ、ボロボロ落ちてくるわ…」
提督「誰のせいだ誰の」
髪を梳くと、泡に混じって夥しい数の毛が落ちてくる。初めてではないが、相変わらず心臓に悪い光景だ。
全身の泡を流すと、今度は叢雲が風呂椅子に座った。
叢雲「洗いなさいよ」
提督「はいはい…」
石鹸の付いたタオルを手に、彼女の体を洗いにかかろうとして、ふと悪い考えが浮かんだ。
彼女の後ろに立つと、ビンビンに勃ち上がったイチモツを手に取った。
叢雲「…? 何やってるの…」
片手で、肉棒を扱く。
まさに、一瞬だった。
叢雲「ちょっと、いつまで突っ立って」
びゅるるるっ
べちゃっ べちゃべちゃっ
叢雲「…えっ?」
提督「はぁ、はぁっ…っく、はっ」
叢雲「えっ、何っ、何か掛かって…」
振り返っても、もう遅い。止めどなく噴き出す精液は、彼女の白い背中を更に白く染め上げる。
叢雲「…ひっ! な、何するのよっ!? ああっ」
提督「まだまだいくぞっ」
片手でペニスを扱き、もう片方の手で彼女の腕を持ち上げる。
そのまま腕、脚、胸、腹と、全身に隈無く精液を掛けていく。彼女は口では嫌がる素振りこそ見せるものの、実際に拒む様子はない。
最後に顔を精液塗れにすると、ようやく射精が止まった。
提督「…ふぅ」
叢雲「ああもう、余計汚れたじゃない…」
顰めっ面で手を掲げてみる。それから、掌の臭いを嗅ぎ、それからぺろりと舐めた。
叢雲「…まずい」
文句を垂れながらもう一舐め。腕もぺろり。更に臭いを…
提督「…そろそろ洗うぞ」
叢雲「えっ、もう…じゃなくて、早くしなさいよ!」
手ぬぐいで、ドロドロの肌を擦る。落とすというよりは、精液を擦りこむように。
生臭い匂いが、浴室に充満してきた。
叢雲「んん……はぁ…」
ザーメンで全身パックされながら、彼女はしきりに鼻で深呼吸している。吐息に水気が混ざり始める。更に、甘い声まで漏れ始めた。
叢雲「はぁ…あぁん…」
提督「…こんなもんか」
シャワーを出す。全身の精液を洗い落とされると、彼女は名残惜しそうな顔をした。
提督「そんなガッカリするな。どうせまたしこたま出すんだ」
叢雲「ガッカリなんかしてないし…」
提督「そうかいそうかい。…ほれ」
ペニスをつまんで軽く振る。既に臨戦態勢に復帰している。
提督「と、その前に」
風呂椅子に腰掛けた叢雲の後ろに、膝立ちになった。
提督「座ったまま、脚広げろ」
叢雲「こう…?」
言われた通り足を開くと、僕は彼女の下腹部を指でぐいと押した。
叢雲「ひっ…」
ごぽっ。
秘裂がぱっくりと開き、中から白い塊がどろりと零れ落ちてきた。
叢雲「どれだけ出したのよ…」
提督「バケツ使ってるからな。これでやっと半分いくかいかないか」
叢雲「…分かってるわよ。責任取ったげるから、全部あたしの膣内に出しなさい」
提督「そうさせてもらうよ」
手を繋いで、湯船に入った。狭い浴槽の中で向かい合うと、腰を寄せあい、すっかり蕩けた膣にガチガチのペニスを挿入した。
提督「うっ」
またしても、亀頭が子宮の入口に触れた瞬間に射精が始まった。体力と欲望のままに白濁液を吐き出しながら、肉棒で熱い肉壁を擦る。
叢雲「あんっ、すごいっ、まだ…まだ、出てるのっ…」
叢雲もまた、数え切れないほど絶頂した。
湯が跳ね、精液が漏れ、愛液が溢れ…やがて、浴槽に張った湯がすっかり冷たくなった頃、ようやくペニスが勃起しなくなった。
叢雲「はぁ…あぁ、んっ…あぁ」
提督「はぁ、はぁ…し、死ぬ…」
叢雲「…ああ寒っ」
湯船から腰を上げ、縁に腰掛ける。そっと股に触れ、顔を顰める。
叢雲「もう、一体どれだけ出したのよ…」
提督「それ…自力で出せるか」
叢雲「ええ…?」
脚を大きく開き、指で秘裂を広げると、彼女は息んだ。
叢雲「くっ…ううっ、ん……っっあ」
不意に脚を閉じる。
提督「どうした?」
叢雲「また、出そう」
提督「出せ出せ。どうせまた体洗うんだから」
叢雲「むぅ…っ、く」
再び大股を開き、下腹部に力を入れる。
叢雲「…はあっ」
…こぽっ
じゃぽん とぷん
腹の中にわだかまっていた精液が、どろっとした塊となって膣口から溢れ、湯船に滴り落ちる。
叢雲「はあっ、こんなに出されたら、デキちゃうじゃない……っ、あ」
ぷしゅっ
短い声の後、精液とは別の液体が噴き出してきた。
叢雲「ああ…もう、変態…」
顔を羞恥に染めながら、湯船に向かって勢い良く放尿する。黄色と白に濁ってゆく水の中で、僕は
叢雲「…あ」
提督「こっちは、生理現象だな…」
叢雲「この節操なし。…んっ」
尿も精液も出し終えて、叢雲は立ち上がると、僕の手を引っ張った。
叢雲「一旦上がるわよ。また風邪引いちゃうわ」
…
提督「…」モグモグ カキカキ
叢雲「」ソワソワ
提督「…」パク サラサラ ペタン
叢雲「」モジモジ
提督「…この辺にしとくか」
叢雲「!」
提督「にしても一昨日からずっと食べてるのに、減らないなあチョコ…」
叢雲「仕方ないわよ。それより…甘いもの食べてばかりじゃ、の、喉乾くでしょ」スクッ
叢雲「お、お茶淹れたげるわ」
提督「気が利くな、サンキュ」
叢雲は戸棚からティーカップとソーサーを取り出すと、僕の目の前に立ち、ソーサーを机の上に置いた。
提督「…? 茶葉は向こうだが」
叢雲「…」
彼女はどこからともなく、一粒のチョコレートを取り出した。
提督「それ、この間のやつの残り…」
それを、ティーカップに入れると
叢雲「…ん」
カップを、スカートの中に差し入れた。そして
叢雲「んっ…」
提督「お、おい…まさか」
…ぴちゃん
ちょろちょろちょろちょろ…
叢雲「ん…ふぅぅ…ぁ…」
微かに響く、磁器を打つ水の音。タイツの内腿を伝う、黒い筋。
…羞恥と恍惚の間で揺れ動く、叢雲の表情。
…ぴちょん ぴちゃっ
叢雲「…はい」
ことり。ソーサーの上に、湯気の立ち上るカップを置く。
叢雲「…む、叢雲ティー、チョコレート風味よ…ちゃんと、ドリップしたわ…あっ」
びちゃっ
太腿の間から、水滴が落ちた。彼女は咄嗟にスカートの上から両手で股を押さえると、湿った喘ぎを漏らしながら言った。
叢雲「お、おかわりもあるから…はっ、早く…くぅっ」
じゅわっ
白いスカートに、染みが広がる。
涙の浮かぶ彼女の目には、どこかサディスティックな光が灯っていた。
叢雲「…熱い内に、飲みなさい」
662 : ◆eXipHdytqM - 2016/02/13 23:43:20.53 k+C31Q6J0 364/496今夜の更新並びに『バレンタイン編』はここまで
実際ずっと見てらっしゃる方がいると分かると非常に励まされます
あと駆逐や軽巡ばっかなのは精神的に未熟な娘が心の拠り所をセッ○スに求めてるからだから(震え声)
鹿島「あとは、型に流して…空気が入らないように…」
巻雲「こう…ですか?」トロー
鹿島「そうそう、上手ですよ。そうしたら、このまま常温で冷やして、型から外せば出来上がりです!」
巻雲「ふぅ…鹿島さん、ありがとうございますっ」
鹿島「いえいえ、お役に立てて何よりです」ニコッ
飛龍「おっ、やってるねえ」ヒョコ
巻雲「あっ、飛龍さん」
飛龍「巻雲ちゃんも提督に?」
巻雲「それもですけど…」
鹿島「ふふっ、巻雲さんのは『本命』ですよ」
飛龍「…! ああ、あの憲兵さん」
巻雲「」コクン
飛龍「そうかぁ…じゃあ、恋する巻雲ちゃんには…」ゴソゴソ
巻雲「?」
スッ
飛龍「これをあげちゃう。…上手くやるのよ」
ガチャ
「交代の時間だぞ」
「あ、はい! …曹長、その手にお持ちなのは」
「お、これかい。いやあモテる男は辛いねえ。…バレンタインデーってことでな、貰っちゃったよ榛名ちゃんから!」ドヤァ
「へぇーっ、良いですねえ。自分も貰いたかったなあ」
「おう真に受けるな坊主。彼女は皆に配ってるぞ。全く、マメだねえ」
「ガクッ…バラさないでくださいよ隊長…ところで」チラッ
憲兵「っ!?」ビクッ
「伍長…貴様はどうなのだ」ギロッ
憲兵「も、貰ってませんよ」タジタジ
「嘘こけ、いつものあの娘は」
コンコン
「「「!!」」」
「おう、入れ」
ガチャ
巻雲「し、失礼します…」
憲兵「巻雲…ここまで来たのかい」
「伍長ならあっちだよ。行ってきな」ポン
スタスタ
巻雲「これ、お兄ちゃんに…」スッ
憲兵「ああ、ありがとう」ナデナデ
ヒューヒュー バクハツシロー
憲兵「おっきい箱だなあ…頑張ったんだね」
巻雲「そ、それとね、もう一つ」ゴソゴソ
憲兵「ん? 口紅…?」
巻雲「ちょっと…かがんで、欲しいの」ヌリヌリ
憲兵「はぁ…」ヨイショ
巻雲「…め、目瞑って」
憲兵「ん」
巻雲「…んっ」
チュ
憲兵「!?」
巻雲「ん…むっ……っは」
巻雲「…どう?」
憲兵「どうって…あれ、甘い…?」ペロ
巻雲「チョコの口紅なの、それ……っ、あうぅ…」カァァァァ
巻雲「じゃ、じゃあこれで」タタタタタ ガチャ
巻雲「し、失礼しましたっ!」
バタン
憲兵「あ…」ボー
憲兵「…っっっっ」ゾクゥッ
「「「」」」ゴゴゴゴゴゴゴゴ
憲兵「い、いや、あの、これはその」
「伍長…き、貴様という奴はぁぁぁ!!」
671 : ◆eXipHdytqM - 2016/02/14 12:40:11.40 oqFPYzFm0 369/496番外編『その夜、誰もいない仮眠室に憲兵を呼び出した夕雲はおもむろに服を脱ぐと、持ってきたホットチョコレートを剥き出しの乳房に垂らし、言った。「はい、夕雲特製のミルクチョコレートよ。召し上が(省略されました。続きを読むにはここをクリック!)編』でした
カタリナからのチョコで向こう5年は戦える(無課金団長並感)
でもそれよりラカムにチョコあげたい。と言うか自分をあげたい
提督「いやあ、折角の遠出だってのに、こんなところで申し訳ない」カチャ
加賀「お気になさらず。今は量より質って気分だわ」モグモグ
提督「全く…ちゃちゃっと話すこと話して、さっさと美味いもの食いに行く計画が台無しだ」
加賀「そうね。…ところで」ズズ
加賀「海軍省に出向くのに、どうして私を連れてきたのかしら。まさか回る寿司をご馳走するためじゃないでしょう?」ジッ
提督「ん? ああ、大した理由じゃないさ。ただ大臣が、お前をひと目見てみたいと」
加賀「あ、そう…」カチャ
提督「…」モグモグ
加賀「…提督」
提督「んぐ……うん?」
加賀「貴方……辞めるの」
提督「…」ズズ
提督「…ああ。四月付けで軍を辞そうと思う。人事局に願も出した」
加賀「そう…長かったものね」
提督「そうだなあ…」
加賀「…」モグモグ
提督「いつ伝えるかな…皆泣くかな…」
加賀「んく…自惚れないで頂戴。別れなんて、慣れっこだわ」
提督「そうか」
加賀「…ええ、そうよ」
…
提督「…ふう、流石に腹一杯だ。何皿食った?」
加賀「30から先は数えてないわ。貴方だって同じようなものじゃない」
提督「ははっ、食い意地だけなら多聞丸にも負けないさ。…お勘定!」
…
スタスタ
提督「どっか立ち呑み屋でも探すか…お前も来るか?」
加賀「そうね。今丁度腹八分目だし」
提督「マジか…」
アコガレノカイニニ ナッタカラー
提督「お、着信だ」ピ
提督「もしもし?」
川内『もしもし提督?』
提督「川内か。どうした?」
川内『ちょっとこれから外せない用事があって、電話出られないからさ。…事前に『許可』出しとこうと思って』
提督「『許可』? …ああ」チラ
加賀「?」
提督「無いと思うがまあ、念の為受け取っておくよ。じゃあ、おやすみ」
川内『おやすみなさい』ピ
加賀「川内さん?」
提督「大した話じゃない。さ、行こうか」
…
加賀「…」コク コク
提督「…」モグモグ ゴクン
提督「…飲み過ぎじゃないか?」
加賀「…何が」
提督「いや、さっきから焼酎グイグイ行ってるが…」
加賀「そうね…ここまで飲むのは久し振りかもしれないわ」
提督「だったら」
加賀「…飲まないと、やってられないもの」
提督「えっ…?」
小さく呟いた彼女は、はっとこちらを見た。取り繕うように、ぎこちない笑みを浮かべる。
加賀「…ごめんなさいね。別に、誰が悪いってわけでもないの。ただ…寂しくて」
提督「加賀…」
彼女は顔を伏せると、長い息を吐いた。ぽたりと、テーブルに雫が落ちた。
加賀「…ふぅ。慣れてるのは事実だけど。…でも…やっぱり、寂しいものは…っ、寂しいわ」
提督「…すまない」
加賀「どうして謝るの? 無意味な謝罪は貴方の格を落とすわ」
提督「…ああ」
曖昧に応えたところで、会話が途切れてしまった。
そのまま、店仕舞いまで黙って飲んだ。
…
提督「…なあ、加賀」
ホテルへの帰り道。隣をふらふら歩く彼女に、僕は声をかけた。
加賀「…何かしら」
提督「何か…私にできることがあれば、何でも言ってくれ」
加賀「…」
彼女は立ち止まると、じっと僕の顔を見た。それからふいと目を逸らすと、再び歩き出した。
提督「お、おい」
加賀「結構よ。私はそんなに安い女じゃないわ。貴方だって、そう」
提督「そんな、遠慮しなくても」
加賀「提督」
足を止めることなく、彼女は言う。
加賀「貴方の言いたいことは分かるわ。その上で言うけれど、あまり下世話な気を回さないで頂戴。それとも、貴方は私を抱くために、ここに連れてきたのかしら」
提督「それは…」
加賀「もっと、自分のために生きなさい」
提督「生きてるさ。自分可愛さに、提督の使命を放り出すんだ」
加賀「それは川内さんたちのためでなくて? でも、反対はしないわ。せめて、自由になったらもっと自分勝手になることね。…でないと、磨り減るわ」
提督「何が」
加賀「…色々と」
ホテルに戻ると、僕たちは二つ取った部屋に別々に入り、そのまま何事も無く朝まで眠った。
…
翌日。鎮守府に戻ってきた僕を待っていたのは、憔悴し切った顔の長門であった。
提督「どうした? 何かあったのか」
長門「提督…」
彼女は掌で顔を覆うと、溜息を吐き、それから絞り出すように言った。
長門「…川内と神通が、諍いを起こした」
提督「はあっ!?」
加賀「…詳しく話してもらえるかしら」
長門「昨夜、何か話し合っていたようだが、そこからこじれたらしく…お互い、手加減無しの殴り合いだ。鎮守府の設備を破壊しながら揉み合っていたところを、私と武蔵でどうにか止めた。詳しいことについて何も話そうとしないので、今は自室に謹慎を命じてある」
提督「そうか…ご苦労だった」
そこまで言うと、僕は執務机の椅子にぐったりと凭れた。
頭がくらくらする。気が重い。
何より、二人が争った理由を、僕は知っている。
提督「…那珂を呼んでくれ。彼女を通して、二人の言い分を聞こう」
…
那珂「…神通お姉ちゃんの気持ちは分かるけど、やっぱりやり過ぎだと思う。川内お姉ちゃんは…もっと、言い方を考えるべきだったよ」
提督「…」
那珂「私は、提督が愛してくれるなら何だって良いって思ってるし、叢雲ちゃんは『正妻のヨユウ』って言ってる。でも…きっと、そっちがおかしいんだね」
提督「だが…叢雲が加わった時はむしろ、お前と神通は逆の反応だったじゃないか」
那珂「叢雲ちゃんは、提督が愛してる娘だから。神通お姉ちゃんは、提督が、自分の愛してもない娘の相手をしてるのが嫌なの。貴方が…不本意なことをしているのが」
提督「そんな、不本意だなんて」
那珂「じゃあ、今までに抱いてきた娘たちも皆お嫁さんにしちゃうの?」
提督「それは…」
那珂「…神通お姉ちゃんが、今の位置に来れたワケ。聞いたよ」
提督「!」
那珂「神通お姉ちゃんはね、まだ自分が提督の情けで今の位置にいると思ってる。だから、これ以上自分と同じ立場の娘を増やしたくないの」
提督「そんな、神通に情けだなんて…そんなつもりは無い!」
那珂「うん、私は知ってるし、川内お姉ちゃんも分かってる。それに…考えてることは、どっちも一一緒。これ以上、提督の『本命』を増やしたくない」
提督「…」
那珂「…あのね、川内お姉ちゃんから、伝えといてって頼まれたことが」
提督「何だ?」
那珂「あのね…」
…
カッ カッ カッ カッ
加賀「…」カッ カッ カッ
加賀「…」ピタ
加賀「…何かしら」
長門「…」
加賀「何をコソコソしているの、戦艦」
長門「訊きたいことがある」
加賀「…何」
長門「貴様…向こうで、提督と何もなかったのか」
加賀「…」ジッ
加賀「…ええ。もちろん」
長門「本当にか」
加賀「貴女…私が、そんなに厭らしい女に見えて?」ギッ
長門「! 違うのだ…」
加賀「何が違うの」
長門「違うのだ。淫猥なのは…この、長門だ」
加賀「…」
長門「…陸奥が、提督と寝ているのを見た」
加賀「! …それで?」
長門「想像してしまったのだ…あれと同じように、私が提督に抱かれている姿を…」
加賀「…そう。それは厭らしいわね」
長門「そうさ…提督には、心に決めた相手がいるというのに…その思い描いた光景が忘れられず、あまつさえそれを現実にしたいとすら思っている」
加賀「…嫌ね。貴女と私、路は違えたと言うのに…血は、争えないのね」
長門「それは、どういう…」
加賀「正直、期待していたわ。向こうで」
長門「!」
加賀「でも…彼の望まないことをさせるのは、酷だもの。彼から求めてこない以上、私はどうしようもなかった」
長門「…では、訊こう。貴様は何故、夜中にこんなところを歩いている?」
加賀「…」グッ
加賀「…貴女と同じよ、長門」
長門「そうか」フッ
長門「では、行こうか」
…
ギィ…
加賀「鍵も閉めずに、不用心ね」
長門「…」ソロリ
ミシ ミシ ミシ
加賀・長門「「…」」
提督「Zzzz…」
長門「…那珂か叢雲がいたら諦めるつもりだったが」
加賀「もう、引けないわ…」スッ
加賀「…提督。ごめんなさい」
バッ
カチッ
長門「!? 電気が」
加賀「私は触ってない! 何が…っ!」ハッ
ゴトリ スタッ
川内・神通「「…」」
提督「…あぁ、何てこった」ムクリ
長門「川内、それに神通…何故ここに」
川内「…神通。止めてみなよ、この二人を」
神通「…」スッ
長門「待て…私たちが悪かった。潔く身を引くから」
神通「…無理です。長門さんと、加賀さんには…勝てません…」
川内「これで分かったでしょ。『あの時』の、私の気持ちが」
神通「…」ガクッ
神通「…あぁぁぁ……」ポロポロ
…
川内「独り占めなんて、出来っこないんだよ」
夜の私室。畳の上に胡座をかいて、川内は言った。
川内「だって、おいそれと退いてくれる娘ばかりじゃないもん。そして、提督は優しいから…責任を取ろうとする」
長門「そんな、私は別に」
加賀「貴女たちから奪うつもりなんて」
川内「夜這いかけるほど思い詰めたのに?」
加賀「っ…」
川内「そうなる前に、私は『割り切った関係』の作り方を知って欲しかったの。せめて、提督の代わりになる人が現れるまで…それだけの関係を」
提督「…一応、際限なしするわけにはいかないから、毎回川内から許可を貰っていた」
加賀「! じゃあ、あの時の電話は」
川内「そうだよ。あの夜、神通にこの方針を伝える予定だったから、事前に」
提督「だから言ったんだ。遠慮するなって」
長門「では…昨夜、二人で争っていたのは」
川内「…こいつが、どうしても認めなくてね」
神通「…」
黙って座り込む神通。
川内「謹慎中、お互い頭が冷えたところで改めて話し合ったの。神通が、本当に必要なのかって言ったから、試すことにした」
そう言うと彼女は、長門の方を見た。
川内「…ごめんね。『その気』があるのは、前から気付いてた。今に至るまで、その気持に決着がついていないのも。だから、試した。私も神通も手出しできない状況で、どんな行動に出るか」
それから、加賀に視線を移す。
川内「…まさか、加賀さんまでついてくるとは思ってなかったけど。あの後、何もしなかったんだ」
提督「必要ないと思ったからな」
加賀「…それで」
加賀が口を開いた。
加賀「私たちは、どうすれば良いの? あなた達の思いがどうであれ、私たちは提督に不貞を強いようとした」
長門「いかなる罰も、甘んじて受けよう…腹を切れと言われたなら、潔く切る覚悟だ」
提督「ま、待ってくれ! そんな」
川内「ね、優しいでしょ。ここで止めなかったら、提督は六人の女を娶るところだったよ」
神通「…」
提督「…川内、神通」
僕は、二人に目配せした。
川内「私から言うことは無いよ」
神通「…それで、私たちの未来を守れるのなら」
提督「ありがとう。…長門、加賀。もし、この出来事を踏まえた上で、それでも望むなら…言ってくれ。私は拒まないし、誰も邪魔することは無い」
…
各々が去って行った後、ただ一人部屋に残ったのは、神通であった。
彼女は皆が去ったのを確認すると、押し入れの中から鞄を取り出した。それは、以前彼女を縛って鞭打った時に使ったものであった。
彼女は鞄の中から荒縄を引っ張りだすと、僕に差し出し、そして言った。
神通「どうか…神通を、折檻してください」
…
薄明かりの下、裸に縄で雁字搦めに縛られた神通は、静かに佇む。
提督「…どれだけ壊した」
乗馬用の鞭を手に、問うた。
神通「寮のベッド二台、壁に穴を二箇所…外に出て、廊下の壁に一箇所穴を開け、窓を七枚割りました。それから外に出て、植え込みの木を」
提督「もう良い」
神通「っ…ごめん、なさい」
提督「もう良いッ!」
胸を、鞭で打った。
鋭い音がして、彼女の体が仰け反った。浅く灼けた肌に、鮮紅色の傷が横切る。
神通「んあぁっ!」
提督「このっ! この、屑めっ!」
繰り返し、神通の体を打ち据える。何度も、何度も。
提督「何故だッ! 何故、分からない! 何故…」
神通「ごめんなざい…ごめんっ、なざい…あ゛ぁっ」
提督「理解しないんだ…分からないんだ、お前はッ! お前は…僕が」
ミミズ腫れだらけの背中を蹴る。正座していた彼女は、顔から畳に突っ伏した。
腰の辺りの縄を掴んで引き上げると、既に彼女の秘部はしとどに濡れていた。
ペニスを取り出し、乱暴に突っ込んだ。長い髪を掴み、腰を繰り返し叩きつける。
神通「んあぁっ、ああっ、っ…」
提督「情けなんかじゃ、無い…そうじゃないのに! 何故認めない! 何故分からない! 僕が…僕が……」
涙が溢れてくる。泣きながら、腰を振りながら、叫んだ。
提督「お前を、愛していると…!」
神通「!!」
傷だらけの彼女の中で、僕は射精した。
重なり合うように、畳の上に崩れ落ちた。
提督「信じてくれよ…約束したんだ…必ず、最後はお前たちのもとへ帰ると」
神通「ていとく…」
提督「それに…」
僕は、一瞬迷った。だが、彼女を信じることにした。
提督「絶対に秘密にしてくれ。…三月で、僕は退役する」
神通「! それは」
提督「ああ。やっと、お前たちと本当の家族になれるんだ」
神通「…ああ……ああ!」
泣きながら言葉にならない声を上げる神通。僕も、彼女の肌に涙を落とした。
提督「だから…それまで、待ってくれ。僕が、『提督』でいるまで」
神通「…」
こくり。小さく、彼女は頷いた。
神通「…分かりました。お待ちしております」
693 : ◆eXipHdytqM - 2016/02/17 00:31:42.91 770pZFBB0 385/496今夜の更新並びに『緊縛編其ノ二』はここまで
いよいよ残りが少なくなってきたな…
(部屋に置かれたソファに座り、カメラに向かって微笑む女優)
(ここでアングルチェンジ。女優に接近。目線は枠外のインタビュアーに)
「じゃあまず、名前を教えて下さい」
「川内型軽巡洋艦三番艦、那珂ちゃんでーす」
「次に、年齢とスリーサイズを」
「歳は乙女の秘密。スリーサイズは、上から___」
「こういうのに出るのは、初めてですか?」
「うん」
「やっぱり、緊張します?」
(小さく頷く女優。)
「そうですよねぇ」
「でも…どんな形でも、お仕事だからね。それに、那珂ちゃんは演技派だから」
「そうですか…偉いですね」
(ここから数分間、取り留めもない質問が続く)
「…じゃあ、そろそろ始めましょうか」
「はーい。よろしくお願いしまーす」
(暗転)
(フェードイン。画面中央にダブルサイズのベッド。上にはボクサーブリーフ一枚の男優と、それに後ろから抱かれる形で制服姿の女優)
「はぁ…む…んっ…」
(女優、首を後ろに回し男優とキス。二人の顔をズームアップ。時折口を離し、絡みあう舌を映す)
「あっ、はっ、ん…」
(男優、キスしながら両手で制服の裾をずり上げる。胸の上まで上げると、ピンクのブラ越しに胸を揉む。ここでキスを中断)
「あんっ…はぁっ、んっ…」
(男優、ブラをずり下ろし乳首を露出。胸元にズーム。女優が腰を捻り、男優は乳首を舐める)
「やんっ、あんっ…はあん、あっ」
(乳首を噛むと、肩を強張らせて一際大きく声を上げる)
「はぁっ、はぁ…ああんっ!」
(数秒間、上を向いて痙攣)
(落ち着くと、女優の制服を脱がせ、ブラを外して完全に上裸に)
「ん…」
(続いてスカートのホックを外し、ショーツ一枚に。男優が後ろから女優の脚を持ち上げ、大きく股を開く)
「やん、恥ずかしい…」
(男優、ショーツの上から女優の陰部を指で弄る。滲んでくる染みに、更にズーム)
「あんっ、やぁっ…はぁっ、んっ…あんっ、ああんっ」
(ショーツに手をかけ、ゆっくりと引き下ろす)
「はぁ…はぁっ…」
(男優、後ろから大陰唇を両手で広げる。ヴァギナにズームした後、ゆっくりズームアウト。女優の顔が映るところまで)
「パイパン来ましたね。これは元から?」
「ううん、いつも剃ってるよ。お仕事で色んな服着るからね」
(陰部を広げられたまま、カメラに向かって笑顔でピース)
(暗転)
(フェードイン。下着を脱ぎ勃起したペニスを露出した男優の下半身と、その前に膝立ちになる女優のみが映る)
(女優、ペニスを両手で持ち、数回扱いた後、舌で舐める)
「ん…れろっ、むっ、ちゅ…」
(亀頭周囲を数周舐め回すと、口を開けてペニスを咥える)
「は…む、んっ…ちゅっ、ぱぁ…」
(頭を前後に動かし、ペニスをしゃぶる)
「あむっ、ん、ぷぁ、え、じゅっ…んっ、っ」
(動きが速まる)
「っ、うっ、じゅっ、っぷ……っっっ!」
(ペニスを奥まで咥えて、動きを止める。男優の腰が震える)
「っっっ……ぷはっ」
(口を離す。女優の顔にズーム。舌を出し、口内に出された精液を映す)
「いっはいえはよ~……んく」
(口を閉じ、精液を飲み込む。飲み終わると、カメラに向かって笑顔で一言)
「…ごちそうさまでした」
(暗転)
(再びベッドへ。脚を広げて寝そべる女優の脇に男優が膝を突く。男優、横から手を伸ばし、女優のヴァギナを指で弄る)
「んっ…」
(無毛の大陰唇をこねくり回した後、包皮の上からクリトリスを指で擦る)
「はぁっ、あっ、ん」
(包皮をめくり、直に摘まむ)
「ああんっ! あぁっ、はぁんっ…」
(女優、仰向けのままベッドの上で仰け反る。男優、人差し指と中指を膣に挿入)
「あっ、あ、あぁ、ああっ…」
(掬うように大きく、ゆっくりと指を動かす)
「はぁっ、ああ、気持ち良い、っ、あん…」
(手の動きが徐々に速くなる)
「あぁ…はっ、ん…んっ、ん、あんっ、あっ、あ…」
(女優の腰が浮いてくる。手の動きは更に速まる)
「あっ、や、激しっ、ああっ、やんっ、ああ、あ、あ、あっ、あああっ、はああっ!!」
(男優が手を抜くと同時に、女優が尿道から潮を噴く)
「っ…っっっ……」
(二、三度痙攣して、浮いた腰を下ろす。男優、女優の脚の間に移動し、ペニスをヴァギナにあてがう)
「んっ…」
(腰を前に進め、ペニスを挿入)
「はあぁぁ……」
(男優、抽送を開始。カメラは性交する二人を横から映すように移動)
「あっ、はっ、んっ、やんっ、あんっ…」
(女優、後ろ手に枕を掴み、嬌声を上げる。接合部を接写した後、ズームをそのままにゆっくり女優の体を上へ移動。乳房で一旦停止)
「あぁ、んっ、ん、あっ、はぁっ」
(女優の顔にズーム。口を開けたまま蕩けた表情)
「あんっ、良いの…気持ち良いっ、んっ」
(抽送を中断。男優が仰向けになり、女優がその足の方を向いて、騎乗位で再び挿入)
「んっ、んっ、ん…」
(女優の全身が映るようにカメラを固定。男優の腰に跨がり、女優は小刻みに上下に揺れる)
「はっ、んっ、っ、あっ、ん…」
「んあっ、はあっ、あっ、あんっ! はぁっ…ん…」
「…あ、あっ、あぁっ、あ、イく、イくっ、あんっ、あ、イ、イッちゃう! イッちゃうのっ! ああんっ!」
(動くのを止め、上を向いて絶頂する女優)
「っ…はぁ……イッちゃった…んっ」
(深呼吸しながら、女優がベッドの上に四つん這いになる。今度は後背位で挿入)
「あん…やんっ…あ、んぅ…」
(膣を突かれる女優を、前から撮る。指向性マイクで腰がぶつかり合う音を重点的に拾う)
「んぅっ…良いっ、気持ち良いっ、はんっ…あん…」
(男優、腰を振りながら女優の胸を掴む)
「ああっ、おっぱい…良いよ、あんっ、あ…」
(女優に後ろから抱きつきながら、男優が耳打ちする)
「あん…イッちゃうの…出して、精子出してっ」
(抽送のスピードが上がる)
「ああんっ! またイくのっ! あんっ、あっ、ああっ、中出しっ、那珂ちゃんにの中にっ、いっぱい出すのっ!」
(さらにスピードが上がる)
「あぁっ、あっ、はっ、せーし、濃いせーし、いっぱい、いっぱい出してっ、イくっ、イくのっ、ていと、はぁっ」
「あ、あっ、イッちゃう…っ、イく、イくイくイくイく…はぁぁんっ!!」
(女優の腰にしがみついて、抽送を止める)
「っ…出てる……あっついせーし…いっぱい出てる…」
(ペニスを抜くと、女優はベッドの上に仰向けに寝転がる。ぴくぴくと震える陰部にズームすると、中から白濁した精液が垂れてくる)
「はぁ…はぁ…那珂ちゃん、中出しされちゃいました…」
(恍惚とした女優の顔をアップで映す)
…
那珂「…ん、よく撮れてるね」
提督「ううむ…変なことに付き合わせて申し訳ない」
青葉「いえいえ、お安い御用です。もうちょっと編集してから、後日お渡ししますね」
那珂「またお願いね~」
青葉「もちろんです! 索敵も砲撃も雷撃も、ついでにハメ撮りも、青葉にお任せですっ」
視聴覚室を去る二人を見送ると、私はデッキからビデオを抜きました。この後秘密の作業部屋で編集して、綺麗に体裁を整えます。完全無修正。モザイク一切無しの、生ハメガチ中出し。とても記事になんてできません。そんなことをしたら、今度こそ川内さんや神通さんに、文字通り殺されてしまいます。
青葉「いやー、それにしても…」
セッ○スを間近で撮るのは、とってもドキドキします。お二人には内緒ですが、撮影が終わった後こっそりパンツを確認したところ、お漏らししたみたいにびっしょびしょでした。
…えっ? 3P?
いえ…良いんです。だって
丁度、半開きのドアから部屋に入ってきた者がいました。
古鷹「青葉ー、急に呼び出して、どうしたの?」
青葉「あ、丁度良かった。えっとですね…久々に、『アレ』したいなって」
古鷹「ええっ!?」
素っ頓狂な声を上げる、古鷹さん。
……可愛いなあ。
青葉「駄目…ですか?」
古鷹「えっと、その…う、ううん、駄目…じゃ、ない…よ?」
顔を真っ赤にして、小さく頷く。左目からパチパチと火花が散って、とっても綺麗。
青葉「良かったぁ…青葉のこと、嫌いになってたらどうしようって」
…まあ、彼女が誰かを嫌いになるなんて、そんなことあり得ないんですけどね。
古鷹「じゃあ…今夜、ね」
混ざらなくったって良いんです。だって青葉には
青葉「はいっ!」
…『本命』がいますから。
714 : ◆eXipHdytqM - 2016/02/18 23:52:44.55 c9lutOdz0 395/496今夜の更新並びに『AVごっこ編』はここまで
前回に比べて青葉の扱いはかなりマシになったと言える
黒レザーのタイトなミニスカートに、いつもの黒タイツ。
同じく黒いエナメル質の、アンダーバストのコルセット。丸出しの乳を申し訳程度に隠すように、ショートなレザージャケットを羽織る。
最後に、桃色の唇を真っ黒なルージュで塗り潰すと、彼女は僕の方を向いて、ニヤリと嗤った。
叢雲「…さて、始めましょうか」
対する僕は、既に全裸で椅子の上。両手は背凭れの後ろで手錠に繋がれ、足首も椅子の脚に鎖で固定されている。
提督「おう、頑張れよ」
叢雲「口の聞き方がなってない!」
パァンッ
容赦なき平手打ちが頬に刺さる。
提督「も、申し訳ありませんでした!」
叢雲「全く…先が思いやられるわ」
ぶつぶつと呟きながら、椅子の周りをぐるぐる回る。
叢雲「そうね…手始めに…」
叢雲は片足を上げると、僕のペニスを踏みつけた。そのまま、ぐりぐりと足を動かす。
叢雲「ほら、ほらっ! ……何よ、硬くなってきたじゃない」
ざらざらのタイツ越しに柔らかな足裏が、裏筋を刺激する。
叢雲「踏まれて喜ぶなんてっ、変態ねっ!」
提督「む、叢雲様のお手前…いえ、お足前が見事なので」
叢雲「余計な口を叩かない!」
ぐりぃっ
提督「あ゛だっ!?」
叢雲「…この際、奴隷としての礼儀ってヤツを、しっかり教えてあげるわ」
提督「はいっ、よろしくお願いします!」
ぐにぃっ
提督「い゛でっ!? な、何で」
叢雲「何でじゃない、踏んで『あげてる』の! 全く、褒美に対するお礼も言えないなんて。ホンットにどうしようもない豚ね」
ペニスを踏む足を下ろすと、叢雲は壁際に置かれた鞄を漁り、中からシリコーン製の物体を取り出した。
叢雲「さぁて、これは何でしょうか?」
目の前で、その物体を振ってみせる。円筒形をした肌色のそれは、片方の端に女性器を模した穴が空いている。
提督「オナホ…です」
叢雲「正解。コレを買うのは中々勇気が要ったわ…これを」
手にしたオナホを、上を向いたペニスにあてがい、ぐいと下ろす。
提督「い゛っ」
叢雲「あ、あれ?」
入ってゆかないペニスに戸惑いながら、オナホをぐいぐい捻る叢雲。引っかかるのは当然で、『実物』と違って愛液を出すことができない人工の膣は、滑りを良くするためローションを入れる必要がある。
提督「こ、これ、濡らさないと」
叢雲「えっ? …あ、ああ!」
彼女もそれに気付き、ようやくオナホを外した。それから暫し考えた後、ぽんと手を打った。
叢雲「そうだ。…あたしの体でイくなんて、そんな畏れ多いことは許さないわ。でも…」
開口部に口を付けると、もごもごと頬を動かした。
叢雲「ん…ぅえ、ろっ…っ、っぺ…」
どうやら、ローションの代わりに唾液を注入しているらしい。擬似的にクンニリングスをする叢雲の姿と、微かに漏れ聞こえる淫靡な音に、萎えかけていたペニスが活気を取り戻す。
叢雲「…ぷは、ふぅ…これを」
再びペニスにあてがい、掴む手に力を込める。
つぷぷぷぷぷ……
提督「あ…あぁ…」
生温かいシリコンの壁が、肉棒を包み込む。
叢雲「どう…あたしの足と、どっちが気持ち良い?」
提督「! 叢雲様のおみ足です」
叢雲「ふん、当然よ。だってそれ、店で一番売れてなかったヤツだもの」
ペニスを根本まで容れたオナホを、両手で握る。
叢雲「…これでイけたら、褒美をあげるわ」
掴んだ手を、上下に動かし始める。凸凹に成型された人工の膣壁が、肉棒を擦る。
…これがまた、絶妙に気持ちよくない。
さらさらの唾液が早々に流れ出してしまったのもあるが、何より材質が良くないのか、あっという間に内部の凹凸がヘタってしまったのだ。
叢雲「…ほら、さっさとイきなさいよ…っ」
焦らす予定だったようだが、ここまでなのは想定外だったらしい。彼女の目に、焦りが浮かんでくる。
同時に、何やら落ち着かない様子で太腿を擦りあわせ始めた。
叢雲「な、何よ…性欲魔人の癖してっ…何でイけないのよっ! …くぅぅ…っ」
不意に手を離すと、その場にうずくまってしまった。スカートの上から、股間を強く押さえる。
叢雲「…っ、ああもうっ!」
意を決して再び腰を上げると、何を思ったか脚を拘束する鎖を外しにかかった。
提督「あの、イッてないんですが」
叢雲「うるさい! イけなかった罰よ…っっっ!」
鎖を繋ぐ錠前をガチャガチャやる。が、一向に外れる気配がない。
叢雲「っ、か、鍵っ…どこっ、早くっ…」
鞄に向かって駆け出す。
と、突然その足がぴたりと止まった。
叢雲「あ、やっ……」
じょわっ
タイツの内腿を、一筋の雫が伝った。
叢雲「だ、駄目っ、くぅっ…」
両手を太腿にきつく挟み込むと、ぺたんと座り込んでしまった。
叢雲「嫌っ、いや…今は…」
じわ…
叢雲「だ、めっ」
その尻から、水溜りが広がっていく。
叢雲「ぁ…いや……」
じゅぅっ…じゅっ、じゅう…じゅっ……
しゅぅぅぅぅ……
びくびくと肩を震わせながら、必死に崩壊を止めようとする叢雲。しかし、無駄な努力だった。出たり止まったりを繰り返した後、とうとう止まらなくなった。
広がり続ける水溜りの中で、叢雲はすすり泣いた。
叢雲「いやぁ…止まってよ…っ、あぁっ…」
提督「…」
やがて…水溜りの拡大が止まった。
叢雲「…ッ…エグッ…ヒクッ…」
提督「…叢雲」
叢雲「グスッ…何よ…どうせあたしなんて、女王様も満足にこなせない駄目女よ…」
提督「叢雲、良いからこっち来い」
叢雲「ッ…」
湯気の立ち上る水溜りの真ん中から立ち上がると、俯いたままこちらに歩いてきた。
提督「この錠前はな、鍵が無くても外せるようになってるんだ。裏のボタンを押してみろ」
叢雲「…ん」
かがんで言われたとおりにすると、かちゃりと音がして錠前が外れた。鎖が落ち、足が自由になる。
提督「それからな、お仕置きなんだから、こう言うんだ。…『床を綺麗にしろ』」
叢雲「!」
はっと、叢雲が顔を上げる。泣き腫らした目で数秒こちらを見つめると、やがて持ち直したように、歯を剥き出した。
叢雲「…あたしに命令するなんて、良い度胸ね」
提督「…申し訳ございません、叢雲様」
叢雲「何ボサッと座ってるのよ。主人の粗相をフォローするのも奴隷の仕事でしょ? …その舌は何のためにあるの。掃除しなさい」
提督「はい!」
椅子から降り、後ろ手に拘束されたまま床に這いつくばると、床に広がる叢雲の尿を舐めた。舌で舐め、啜り、飲み込んだ。
彼女はそんな僕の様子を見ていたが、やがて這いつくばる僕の肩に手を置くと、言った。
叢雲「…もう良いわ」
提督「はい」
床から顔を上げると、目の前に彼女の胸があった。
叢雲「信賞必罰。…働いた褒美よ。好きになさい」
提督「! ありがとうございます!」
鼻先でジャケットをずらすと、現れた桜色の先端に舌を伸ばした。
叢雲「んぅ…っ」
くにくにと舌先で転がすと、ぷっくりと膨らんでくる。
提督「あぁっ、美味しいっ、叢雲様のおっぱい美味しいですっ」
叢雲「はぁっ、と、当然じゃない…」
乳首に吸い付く。叢雲はくすぐったそうに喉を鳴らした。
だんだん、昂ってきた。
提督「っあ、むっ、叢雲様ぁっ!」
叢雲「きゃっ!?」
彼女を押し倒そうと、タックルを試みる。が
叢雲「…ふんっ!」
提督「ぐえっ!?」
顎に膝蹴りを喰らい、無様にひっくり返った。手錠のかかった手でどうにか上半身を起こすと、叢雲はまだ引っかかっていたオナホを抜いて放り捨て、再びペニスを踏みつけた。
叢雲「全く、どうしようもないエロ豚ね…その癖、安物の玩具は受け付けないなんて。一体、どんな教育受けてるのかしら」
硬くなったそれを、ぐりぐり踏む。
提督「く、あ、イ、イきそうです…」
叢雲「もう? 少しは辛抱というものを覚えなさいよ、この早漏!」
根本に置いた踵に、体重を載せる。
提督「ぐあっ!? も、申し訳ありません! ですが」
叢雲「えっ?」
実際、今の今まで中途半端な刺激で焦らされっぱなしだった。元来攻めている方が興奮する僕は、彼女の乳首を吸っていた時点で暴発寸前であった。
そして…とうとう、彼女の足裏に射精した。
叢雲「…えっ、本当に出しちゃったの?」
提督「う…」
素で引いたような声色が、今までのどんな罵倒よりずっと堪えた。
叢雲「…」
叢雲は黙って足を上げると
叢雲「えい」
提督「ぐっ…!」
精液塗れの足を、僕の顔に押し付けてきた。
提督「うっ、げぇっ…」
叢雲「ほら、綺麗にしなさいよ、ほらぁ」
生臭く、どろっとしたそれを、恐る恐る舐めた。
提督「…お゛え゛ぇっ!」
叢雲「いっつもヒトに飲ませてるじゃない。たまには自分で味わってみなさい」
提督「ん…ぐっ、え…」
苦い。臭い。歯茎に貼りつく。叢雲の足をしゃぶって舌をごまかしているが、かなりキツイ。皆、よくこんなのを飲めたものだ…
叢雲も流石に無理だと思ったのか、足を離した。
提督「っ…はぁっ、はぁっ…」
叢雲「そう言えば、ここがまだ汚れたままだったわ」
そう言うと、今度は僕の顔に跨った。
提督「!!」
すっかり冷えた尿の染み込んだタイツを、無我夢中で啜る。
叢雲「あんっ…がっつき過ぎよ…」
顔面騎乗の状態から、彼女は射精したばかりのペニスを両足で挟んだ。
叢雲「ほら、早く勃たせなさい…」
ぬるぬるの足で刺激されて、疲れ果てていた肉棒が徐々に元気を取り戻していく。
叢雲「…ん、こんなもんね」
元通りに勃起したのを確認すると、彼女は立ち上がった。
僕の顔の方に向かって仁王立ちになると、腕組みして人差し指を自らの唇に当て、囁くように言った。
叢雲「さて。…節操無くおっ勃ったコイツを、どうしてやろうかしら」
提督「い、挿れたい、です」
叢雲「何、言いたいことがあるならハッキリ言いなさいよ」
提督「挿れたいです!」
叢雲「何を!」
提督「私めのおち○ちんを!」
叢雲「どこに!」
提督「叢雲様のおま○こに!」
叢雲「あ、そう」
軽蔑し切った目で僕を見ると、彼女はゆっくりとタイツを下ろした。スカートをまくり上げると、露わになったのは両脇を紐で結ぶ、白いショーツ。元の色のせいで、黄色い染みが否応無く目立つ。
両脇の紐に指をかけると、焦らすように引っ張る。
しゅるり。紐が解け、前の布がぺろりとめくれ…
提督「っ!」
現れた縦すじに、ペニスが跳ねる。
彼女は解けたショーツを手に僕のペニスを跨ぐと、ゆっくり腰を下ろした。
叢雲「ん…」
上を向いた肉棒に、柔らかな叢雲の入口が触れる。そのまま、亀頭が柔肉の中に埋まって…
叢雲「…はい、挿れたわ」
提督「! そんな」
叢雲「どこまでとは言わなかったじゃない。ここまで言うこと聞いたげたのに、まだ不満?」
提督「む、叢雲様ぁ」
叢雲「何よ。ちゃんと、最後まで言いなさい」
提督「ね、根本まで」
叢雲「最初からよ! 抜くわよ?」
提督「わ、私めのおち○ちんを、叢雲様のおま○こに」
叢雲「同格に扱ってんじゃないわよ! 豚の癖に」
人差し指と中指をフックに、鼻の穴をぐいと上に引っ張られる。
提督「ぐぅっ…わ、私めの臭くて粗末なおち○ちんを…叢雲様の、高貴で麗しいおま○こに…ね、根本まで挿れて、出し入れして、汚い雄豚汁を、出したいです…」
叢雲「だから、どこによ!」
提督「叢雲様の、珠のようなお子様を育むべき、お腹の中に」
叢雲「…落第点」
提督「そんなぁ…」
叢雲「だから、これで」
手にしたショーツを、僕の口に突っ込む。
提督「っっっ!?」
目を白黒させる僕に、彼女はニッと嗤って言った。
叢雲「チャラにしたげるわ。出すまでに綺麗にしときなさいよ」
それから、すとんと腰を落とした。
叢雲「…はぁぁんっ!!」
膣の最奥をどんと突かれて、彼女は声を張り上げた。度重なる性交ですっかり開発された肉壷が、僕の肉棒を根本まで咥えてびくびくと震える。
叢雲「っ…はぁっ…う、動くんじゃないわよ…」
そろりそろりと体勢を整えると、彼女は腰を上下に動かし始めた。
叢雲「んっ、はぁっ、んっ…あぁっ、はぁっ」
蠢く肉の締め付けを感じながら、僕は口の中で布に付いた塩辛い染みをしゃぶっていた。アンモニアと雌の匂いが鼻から脳を刺し、ペニスに更に活力を与える。
叢雲「あんっ、はんっ、あ、んっ…にゃっ、あぁん!」
膣から腰、肩まで震わせながら、彼女は喘ぐ。羽織っていたジャケットもずり落ちて、ぷるぷる揺れる控えめな乳房も丸出しだ。
提督「ふぁ、はあっ、い、いひほう、いひほうれふっ…」
叢雲「あっ、何よっ、もうイくのっ…」
僕の口からショーツを引っ張りだすと、腰を振りながら広げて眺める。
叢雲「…駄目っ、まだ綺麗に…んっ、なってないわっ」
提督「えっ、それは…ふがっ」
再び口にねじ込まれる。
ペニスの裏がびりびりと痺れてきた。
叢雲「ほらっ、染み付いたおしっこ全部っ、吸い取るのよっ…勝手に出したら、承知しないんだからっ」
提督「んん~っ、んぐっ…」
苦いクロッチを歯で咀嚼し、唾液を染み込ませ、しゃぶって飲み込む。その間も抽送は止まない。亀頭の辺りまで、精液が上ってくる。
叢雲「あっ、んっ…もう良いでしょっ、ほら」
再び口からショーツを引きずり出すと、一瞥して放り投げた。
提督「あぁ…イきますっ…射精しますっ」
叢雲「良いわ…出しなさい…あたしの膣にっ、全部出しなさいっ!」
最後に勢い良く腰を叩きつけると、彼女は声もなく絶頂した。
と同時に、その膣内に精を放った。
叢雲「あぁんっ…んっ…はぁ、ん…」
膣壁をうねらせて精液を絞り取る叢雲。射精が終わると、彼女はぐったりと僕の胸に倒れこんできた。
…
提督「…で、念願の女王様プレイの感想は」
叢雲「疲れた」
服を着替えながら即答する。ここは、以前神通とSMをやった空き倉庫だ。
提督「そうだろう、僕も疲れた。まあ楽しかったと言えば楽しかったけどな」
叢雲「大体、主導権取れない女王様って何よ。試合に負けて勝負にも負けた気分だわ。ご褒美に飲ませようとしたおしっこも漏らすし…」
そこまで言って、彼女はふるりと身を震わせた。
叢雲「…出し切ってなかったみたい。そこに寝なさい」
提督「ん」
コンクリートにブルーシートを敷いた床の上に仰向けになると、彼女はタイツもショーツも穿いたまま僕の口に跨った。
叢雲「…んっ」
ふるっ
じわぁ…
しゅうぅぅぅぅぅ…
提督「んぐっ…んっ、じゅっ…んく、んくっ」
叢雲「っ、あぁ…ったく、いつからそんなおしっこフェチの変態になったのよ…」
放尿を終えると、彼女は立ち上がった。
提督「っは…十中八九、川内のせいだな。元はと言えばあいつが飲ませてきたのが」
叢雲「自分から飲みたいって言ったって聞いたわよ?」
提督「っ、そ、そうだったかな…? だが、お前も何だかんだハマってるじゃないか。僕に小便飲ませるの」
叢雲「どこがよ! …この前トイレで、うっかり今のノリでパンツも脱がずにおしっこしちゃって、大変だったんだから」
提督「ドジだなぁ」
叢雲「誰のせいよ誰の! …本当にこんなこと、ヒトにバレたらここにいられなくなるわ」
提督「…そうだな」
もうすぐ、本当に『いなくなる』のだ…喉元まで出かかった言葉を、胸の奥に押さえ込んだ。
僕は起き上がると、小便臭い口で叢雲にキスした。
叢雲「ちょっ、汚いじゃないのっ…」
もがく彼女の唇がずれて、落とし忘れたルージュが僕の頬に黒い筋を二本、引いた。
737 : ◆eXipHdytqM - 2016/02/21 23:08:43.68 TrRL9r1h0 409/496今夜の更新並びに『gdgd女王様編』はここまで。
ワンパターンでごめんなさい。でも、叢雲を見てるとどうしてもおしっこを飲みたい衝動が抑えきれなくなるんです
暁「…」ジッ
スタスタスタ
響「…? どうしたんだい、そんな所で」
暁「あっ、響…さっきお風呂から上がって戻ろところだったんだけど」
チラッ
暁「さっきそこを、長門さんと加賀さんが」
響「それがどうかしたのかい?」
暁「二人揃って、司令官の部屋に」
響「…へぇ、それは」キラッ
暁「だって、戦艦と空母のトップが、揃って司令官に会いに行くなんて、これは」
響「確かに、何かキナ臭」
暁「きっと大人のレディだけの、秘密の集まりなのよ!」
響「」ガクッ
響「…そ、それは違うんじゃないかな」
暁「あら、どうして?」
響「司令官は男だし…それに、レディの集まりなら君が呼ばれないのはおかしいじゃないか」
暁「! 盲点だったわ…! よし、それなら私も」ダッ
響「暁」ガシッ
暁「あぅっ」
響「きっと、大事な話なんだ。邪魔しないでおこうよ」ズルズル
暁「はぁい…」ズリズリ
…
提督「…確かに、いつでも来ていいとは言ったが」
長門・加賀「「…」」
提督「一緒に来るやつがあるかよ!?」ダンッ
長門「ど、どういう訳か都合がつくのがこの日しか無くてな…」
加賀「…別に、二人分の時間を取らせるのが忍びないだけ」
提督「いや、そんな気を遣わなくても」
長門「頼む。陸奥に断ってきた以上、このまま帰るわけにはいかん」
加賀「赤城さん…今夜は、翔鶴と飲むんですって…朝に帰ると言われたわ。全てを悟った目で」
提督「お、おう…」
長門「…そういう訳だ」
長門はおもむろに立ち上がると、寝間着の帯に手をかけた。
加賀「あら、長門からするの? 良いけれど」
提督「えっと…そういうことで、良いんだな」
長門「ああ」
頷くと、帯を解いて落とした。着物をはだけると、出てきたのは男も惚れ惚れするほどの肉体美。バキバキに割れた腹筋が眩しい。
長門「っ…す、済まない…色気の欠片も無い体で」
提督「いや、そんなことは…何というか、らしいと言うか」
手を引いて、布団の上に向い合って座った。さてどこから手を付けようかと悩んでいると、加賀が口を挟んだ。
加賀「…じゃあ、暫く退散しているわ」
提督「あ、ああ、悪いな…」
私室を出て行く加賀を見送ると、改めて長門と向かい合った。
提督「…ああ、私も脱がないとな」
寝間着を脱いでトランクス一枚になる。
提督「それにしても、その下着は…」
長門「…陸奥に」
提督「やっぱりか」
豊満な胸を包むのは、パステルカラーにチェック柄の愛らしいブラ。穿いているのは、同じデザインのショーツ。
長門「似合わないだろう…?」
提督「そんなことはないぞ」
恥じらう長門を励ますように、肩に手を置いた。
長門「っ!」
その手を、下にずらしていく。
長門「ま、待ってくれ…」
提督「どうした?」
長門「触れても良いが…その前に、口を」
提督「…ああ」
片手で抱き寄せると、彼女は目を閉じて顔を突き出した。
その唇に、キスをした。
長門「んっ…」
触れ合うだけの口づけ。少しの間そのままでいると、意外にも彼女の方から舌を差し込んできた。
長門「ん…っ、はぁ、む…ぁ」
提督「っ…、はぁ…お前、慣れてるのか?」
長門「…陸奥に、体を求められることがあるのだ」
提督「ああ、なるほど」
確かに陸奥なら、『ソッチ』もイケそうではある。それに長門が付き合っているというのは驚きだが。
長門「っ、加賀を待たせてある。急ごう」
いそいそと下着を外す長門。ブラを外すと、分厚い胸筋に載った豊かな乳房が柔らかく零れた。
提督「焦らなくて良い」
ショーツにかけた手を留めると、掌で乳房を包んだ。撫で回すように、優しく揉みほぐす。
長門「んっ…」
押し殺した息。空いた手で長い髪を梳くと、そのまま背中に回して抱き寄せた。
長門「あぁっ…て、提督…」
提督「ああ」
長門「貴様…陸奥を抱いたのだろう」
提督「! …ああ」
長門「聞いたぞ…性技に長けていると…っ」
提督「そうか」
いつの間にか長門は、両腕を僕の背中に回し、ぎゅっと抱きついていた。
長門「…話しただろう。ドックでの、貴様と川内の情事…あの時から、ずっと頭にこびり付いて離れなかったのだ…思い描いたのだ…貴様とまぐわう、己の姿…貴様の手で、女にされるのを」
提督「…そうか」
長門「淫らな女だと嗤うか」
提督「ちゃんと、生きてるんだなって思う」
長門「…」
僕の体を離す。暫し見つめ合って、もう一度キスした。
ショーツを脱ぐと、黒々とした茂みが露わになる。その中に、そっと指を滑らせた。
長門「…っ、あ」
割れ目を掻き分けると、彼女の肩がぴくりと跳ねた。指先が、乾いた膣口に触れた。
提督「じゃあ、こうしようか」
もう片方の手を、首筋に遣る。そうして、指先でうなじをそろりとくすぐった。
長門「っっ~!?」
ぞわり。触れたところから鳥肌が広がった。
提督「力を抜くんだ。感覚に逆らうんじゃない」
長門「だ、だがっ、これは…ぁ、はっ」
首から肩へ、胸の膨らみの外周へ、指を滑らせる。長門は息が荒くなり、その表情から余裕がなくなってきた。
提督「何だ、陸奥にされてるんじゃないのか?」
長門「知らないっ…いつも、私がしてやるだけで…っっっ」
秘部に当てた手には、とろとろと熱い蜜が垂れている。焦らすように、入口を軽く擦った。
長門「はあぁっ…てっ、ていとくっ、あ、あぁっ」
提督「…こんなもんか」
僕は手を離すと、トランクスを脱いだ。カウパーを先走らせる肉棒が、上を向いた。
長門「っ! …これが、提督の」
息を呑む長門を尻目に箪笥を漁ると、鉄兜の包を取り出した。
提督「まだまだこいつも手放せないな…」
ぼやきながら封を切り、いきり立つペニスに被せる。
それから、長門を仰向けに寝かせた。脚を開かせ、入口にペニスをあてがう。
提督「一応訊くが、経験は?」
長門「男は、無い…」
提督「後悔、しないな?」
長門「後悔など…」
彼女は僕を真っ直ぐに見ると、言った。
長門「この長門…操は貴様に捧げる覚悟で、今日まで貞節を守ってきた。寧ろ、願ったり叶ったりだ」
提督「…そうか。だが」
長門「分かっている」
ふっと、息を吐く。
長門「貴様が、私の想いに応えられないことは…それでも、構わない」
提督「…分かった」
こちらを見つめるその頬を、掌で優しく撫ぜる。瞼に触れた指先が、冷たく濡れた。
提督「挿れるぞ」
長門「ああ、来い」
ゆっくりと、腰を前へ突き出す。
提督「っ、キツっ…」
長門「くぅっ…」
鍛え上げられた鋼のような長門の躰は、女性器に至るまで分厚い筋肉で出来ていた。凄まじい力で締め付けてくる膣内に、ペニスを捻じ込む。処女膜の破れる感触こそ無いものの、長門は痛みを堪える様子で、下に目を遣ると白い敷布団に赤い破瓜の血が点々と垂れてきていた。
提督「くっ…はぁっ、あぁ…」
長門「うぅっ…っつ、あ…」
どうにか、根本まで入った。
提督「大丈夫か、痛くないか」
長門「痛みなど日常茶飯事だ…それより、貴様はどうなのだ」
提督「メチャメチャキツい…お前の…」
怯えたように震える、長門の膣内。緊張を解すところからか。
提督「力を抜け…いいか、動かすぞ」
小刻みに腰を動かす。ペニスの先端で、彼女の感じるところを探る。
長門「あぁ…はぁ…んっ」
小さく嬌声を上げる長門。セッ○スの快感自体は知っているようだ。きっと、幾度と無く陸奥の指で弄ばれてきたのだろう。
突き上げた亀頭が、凸凹の壁を擦った。
長門「っあぁっ!」
一際大きな声。そこを狙って、繰り返し腰を突き出す。狭すぎる膣にゴムが外れないように、慎重に。
長門「あぁっ…んっ、んあぁっ…あぁ…」
手を繋いだ。指を絡めた。腕を引き寄せるように、腰をぶつける。
だんだん、がむしゃらな締め付けがほどけてきた。引き抜く肉棒と共に濁った蜜が溢れ出し、滑りを良くしていく。
長門「っ、あっ、んっ…はっ、あ、あぁっ」
提督「ああっ、長門…長門、イくぞ…」
長門「はっ、て、提督っ、あぁっ、提督っ、提督っっっ!」
長門はぐいと手を引っ張ると、僕の体を四肢で強く抱きしめた。
火照った肌に包まれて、僕は射精した。
長門「はぁ…はぁ…っ、あぁ」
提督「~~! ~~~!!」
長門「? …うわっ、済まないっ」
慌てて僕を解放する長門。背骨がミシミシと鳴る。もう少しでぺしゃんこにされるところだった。
提督「死ぬかと思った…お前、神通より力強いんだったな」
長門「ま、まあな」
ペニスを抜き、ゴムを剥がした。口を縛って捨てたところで、見計らったように加賀が戻ってきた。
加賀「…終わった?」
提督「ああ。…どうする、長門?」
長門「体を流したい…風呂を借りるぞ」
提督「分かった」
浴室へ消える長門。
加賀は僕の前に座り込んだ。
提督「ちょっと待っててくれ。立て続けは流石に」
加賀「ええ、構わないわ」
提督「何か飲みたかったら、勝手に冷蔵庫見ていいからな」
加賀「そう」
が、彼女は動かず、じっと僕の顔を見た。
提督「…どうした、私の顔に何か付いているか?」
加賀「提督。貴方、抱きたいと思って女を抱いたことはある?」
提督「? 何を言って」
加賀「貴方…これも、提督としての務めとか思ってないでしょうね」
提督「そんなことは…」
ない。そう言おうとして、口をつぐんだ。
務めじゃないなら、何だ? こちらから情を求めれば、それは完全なる浮気じゃないのか。それでは、川内たちとの約束とかけ離れてくるのではないか。
加賀「…やっぱり」
提督「心持ちだけでも…心に決めた相手は、裏切れないからな。逆に川内たちなら、私から求められる」
加賀「そんなことを言ってるから、磨り減るのよ」
提督「なあ、前も言ってたがその磨り減るってのは、一体何なんだ?」
すると彼女は数秒間、黙って考えこんだ。
加賀「…自分の心、かしら」
提督「それは、どういう訳で」
加賀「例えば…そうね。金貨を守るためには、それを入れる箱は金より硬くないと話にならない。それともう一つ、刀を研ぐのに使う石もまた、鋼より硬い」
提督「ほう」
加賀「心を守るために、それより固い意思で心を覆う。でも、心は揺らぐ度に、意思とぶつかり合う。ぶつかり合えば、意思より柔らかい心は削れる。削れて、いつかは無くなってしまう」
提督「それが、磨り減ると言った意味か」
加賀「ええ。…私の心も、無くなる寸前だったわ」
提督「! 何故」
加賀「何故でしょうね。ただ、一つ言えること…MI作戦の時、沈んでいく敵の空母を見ていて、私は何か喪った気がした。後で聞いたら、赤城さんも同じ気持ちだったらしいわ」
ふと、彼女は息を吐いた。微笑んでいるようだった。
加賀「…でも、不思議と嫌な気持ちじゃなかったわ。寧ろ心地良かった。きっとあれは、ずっと心を覆い、削ってきた意思…そうね、一航戦の誇りとでも呼んでいた、妄執の類だったのね」
そこまで言うと、彼女は僕に向かって腕を広げた。
加賀「難しい話はここまで。後は、貴方のやりたいようにやって頂戴」
提督「やりたいように、か…」
腕を上げて、ふと止める。
薄い寝巻き姿の加賀。隙のない普段とは全く違う、一人の女としての姿。
提督「…お前、いつもガード硬いよな」
加賀「ええ。妄執は棄てても、誇りは失ってないわ」
提督「そうかい。…で、日頃から気になってたんだが」
言いながら、そっと指差した。布を押し上げる、胸の膨らみ。
加賀「? …ああ」
彼女は頷くと、帯を緩めた。そうして襟元に指を掛けると、こっちを見て悪戯っぽく目を細めてみせた。
するり。
煽情的にゆっくりと、着物の上をはだけ、ずり下ろす。
提督「こ、これは…」
普段、着物と胸当ての下からでも主張していたそこは、束縛を離れると圧倒的な存在感を放ち始めた。
殆ど無意識に、目の前の双丘に手を伸ばした。
加賀「んっ…」
手を触れられ、加賀が身じろぎする。
しっとりと指の沈む、柔らかな膨らみ。無心に揉んでいると、つんと上を向いた臙脂色の先端が膨れてきた。
本能の赴くまま…口に含んだ。
加賀「あぁっ…」
唇で挟み、歯で転がし、舌で舐める。
気付くと僕は、彼女の腕に抱かれていた。
加賀「ん…甘えん坊ね。川内に…聞いた、通りだわ」
僕の頭を撫でながら、穏やかな声で言う。
その手を、そっとイチモツに伸ばした。
提督「!」
加賀「良いのよ…甘えなさい…」
ひんやりした手で肉棒を優しく掴むと、ゆっくりと上下に動かした。
長門との性交から時間が経ち、すっかり元気を取り戻していたそこは、あっという間に硬く膨れ上がった。
加賀「はぁっ…んっ…」
乳首を吸われながらも、手コキを続ける加賀。嬌声を噛み殺すと、不意に言った。
加賀「どうする…このまま、出したい?」
提督「む…っぷ、あ」
口を離すと、迷わず答えた。
提督「お前の中で、出したい」
加賀「分かったわ」
僕の体を離すと、布団の上に仰向けになり、脚を広げた。濃い陰毛に覆われた秘部は、触ると既にじっとりと湿っていた。
提督「もう濡れてるぞ。乳首、感じるのか」
加賀「…知らないわ」
素っ気なく答える加賀。
僕はゴムを付けると、亀頭で膣口をなぞった。
加賀「はぁっ…早く、挿れて…」
提督「ああ」
先端を沈めると、ぐいと根本まで突き刺した。
加賀「っく…う、あ…」
その瞬間、加賀が苦痛の声を上げた。体が強張り、目に涙が浮かぶ。
提督「お前っ…お前も」
加賀「くっ…う……せめて…貴方の前では、慣れた女でいたかったのだけれど」
提督「無理するな…」
今度は、僕が彼女の頭を撫でた。
提督「出来るだけ痛くないようにするから」
加賀「嫌…貴方が、満足しないと」
提督「加賀。僕はお前が」
その時、浴室の戸が開いて、バスタオル姿の長門が出てきた。
長門「上がったぞ…」
言いかけて、二人の様子に気付く。
長門「これは…」
加賀「長門…貴女って、本当に間が悪い人…」
加賀のぼやきを無視して、すたすたと近寄ってくる。
長門「…つまり、加賀の苦痛を取り除けば良いのだな」
提督「できるか?」
長門「任せろ」
そう言うと彼女は、加賀の後ろに座り込んだ。彼女の体を抱き上げて後ろから腕を回すと、丁度僕と長門で加賀をサンドイッチするような形になった。
そっと、加賀の耳の後ろに指を這わせた。
加賀「っっっっ!?」
触れた瞬間、硬く締め付ける彼女の膣が一瞬緩み、またきゅっと締まった。ただし今度は、力任せでなく、包み込むように。
長門は後ろから、加賀のうなじの辺りを指でくすぐり、時折息を吹きかけた。その度に加賀は湿った息を漏らし、上ずった声を上げ、膣を震わせた。
加賀「あぁっ、はっ、ん…な、長門っ…何っ、何を、しているのっ…!」
長門「伊達に、陸奥と暮らしてない…」
加賀「あぁんっ、あぁっ! はぁっ、んんっ、あ、はぁっ」
ぴくぴくと痙攣し、灼けんばかりに火照ったそこに…ペニスを、突き入れた。
加賀「っ、あああっ!!」
もはや声を抑えることもままならぬ加賀の膣内に、抽送を続ける。だくだくと溢れだす愛液は布団まで濡らし、逃げ場のない快楽に彼女は肩を震わせた。
加賀「はっ、あっ、あぁっ…イきそう…あぁっ」
提督「はっ、はっ…僕も…出すぞ…」
加賀「お願い…っ、頂戴…接吻を…」
せがまれるまま、唇を重ねる。
舌と舌を絡め合い、性器と性器をぶつけ合っていると、不意に膣壁が周期的に収縮を始めた。
加賀「~~、~~~! …んっ、っっっっ!!」
抱き合った瞬間、膣内が一際強く締まった。口の中で声が弾けた。
唇から腰までぴったりと触れ合ったまま、僕は彼女の膣内に射精した。
…
提督「…長門」
長門「っ、な、何だっ…っあ」
仰向けになった僕の上に跨がり、腰を振る長門。加賀は僕の腕に抱きついて肩に乳房を押し付け、また腕に秘部を擦りつけている。
提督「加賀と神通には話したんだが…僕は、今年度一杯で軍を辞する」
長門「!」
動きが止まった。
長門「…本当、か」
加賀「ええ。この間の出張は、そのためのものよ」
加賀が代わりに答える。
長門「では…これが、最初で最後の逢瀬になるのだな」
提督「…済まない」
長門「謝るな、別れは付き物だ。何、次にどんな司令官が、来ようと…上手く…上手く、やってみせる、から」
声が、掠れてくる。彼女は鼻を啜った。
長門「っ、あぁ…私も所詮、女だったか…」
僕の上にしなだれかかると、絞り出すように言った。
長門「…愛してくれ。今夜だけでも」
…
提督「はぁっ…あぁ…」
背中から長門に抱きすくめられ、布団の上に座り込んでいる。脚の間には加賀が腹這いになって、疲労困憊のペニスを口の中で癒やしている。
加賀「むぅ…ちゅっ、ぷ、はぁ…んっ」
長門「…どれ」
不意に、後ろから長門が僕の胸に触れた。
提督「っっっ!?」
見事なフェザータッチに、萎びていた肉棒が一瞬で勃ち上がった。
長門「男に使うのは初めてだが、これは面白いものだな…」
提督「はっ、ああっ、あっ…くうっ」
じっくり加賀の口内を愉しむ予定だったが、耐え切れず射精した。
加賀「っ…っっ…ん」
吐き出された精液を一滴残さず吸い上げると、加賀は躊躇わすそれを飲み込んだ。
加賀「ん、く……ごちそうさま」
…
長門「はぁ、はぁ…んっ」
加賀「く、ぅ…どうして、私がっ」
目の前で激しく互いの身体を貪り合う、加賀と長門。僕はそれを見ながら、ワンカップ酒を呷る。
長門「陸奥から聞いたが…女には、同性愛者か両刀使いか、そのどちらかしかいないらしいぞ」
加賀「馬鹿なことを言わないで…あぁっ」
きつく目を瞑り、身を震わせる加賀。
僕は黙ってその様子を眺めていたが、ふとちゃぶ台に酒を置くと、立ち上がった。
提督「…さて、と」
加賀「!」
提督「男には、レズカップルを目の前にした時、そっと応援したいと思う者と、混ざりたいと思う者に別れる」
長門「…貴様は、どうなのだ?」
提督「もちろん、後者だっ!」
肉と汁の楽園に、裸で飛び込んだ。
…
提督「せ、狭い…」
加賀「超弩級戦艦に、そのガワだけ変えた正規空母…それに大人の男じゃ、布団二枚は狭すぎるわ」
長門「だが…こうやってくっついて眠るのも、嫌いではない」
提督「そうだな…」
加賀「…」
長門「…」
真っ暗な闇の中…静寂を破ったのは、加賀。
加賀「…提督」
提督「何だ?」
加賀「何か…提督として、最後にやっておきたいことはあるかしら」
提督「最後に…」
数分、考える。考えて、思い浮かんだのは、いかにも提督らしい、ありきたりな答だった。
提督「西方を片付けてから去りたいな」
長門「港湾棲姫か」
提督「ああ。攻略隊の話を聞く限りでは、どちらかと言うと北方棲姫に近い性分の持ち主のようだ。上手く行けば、平和的に停戦まで持ち込めるかもしれない」
加賀「…いっそ、あの姫を抱いてみる?」
提督「そんな、流石にそれは無理だろう…」
加賀「そうかしら。提督なら、カラダで分からせることだってできそうな気がするわ」
提督「まさか…」
暗闇に慣れた目で、加賀を見る。天井を向いたまま話す彼女の顔は、いつもの仏頂面と変わらないように見えた。
767 : ◆eXipHdytqM - 2016/02/25 23:01:51.73 xd8BZmky0 427/496今夜の更新並びに『大事な話し合い編』はここまで
初月の一挙手一投足にあぁ^~となる日常
ところで古鷹といい初月といい上下の黒インナーってやっぱり別れるんですかね?一体型だったらおしっこする時どうするんだろう。まさか垂れ流しが前提じゃないよね?
憲兵「…」
とある高級ホテルの最上階。しかも、そこの最高級スイートルームで、私はじっと待っていた。
正直、全く生きた心地がしない。こんな身分不相応な部屋に押し込められているのもあるが、そんなことが些末事に思える原因が、この部屋にいるのだ。
憲兵「…終わりましたか?」
「モウチョット」
衝立の向こうから、声が聞こえる。
数分後、身支度を済ませた彼女は、衝立の後ろを出て私の前に姿を見せた。
白いワンピースの上から真っ赤なダッフルコートを纏い、茶色いブーツを履いて、赤と白の毛糸の帽子を深く被って、彼女は言った。
北方棲姫「…オ待タセ」
…これまで北方海域は、休戦という名の膠着状態に陥っていた。それを打破すべく、和平から終戦を目指し、海域を共有する方向で話を進めていたらしいのだが、それがようやく実を結んだ。北方棲姫と配下の深海棲艦の武装解除と領土・領海の返還を定めた条約を結んだのが昨日のこと。その後すぐに帰っても良かったのだが、彼女の希望で今日一日、人間の街を散策することになった。
その護衛に、何故か私が選ばれた。どうやら、普段から艦娘と接する機会(当然『接し方』までは知られていない)が多く、少女の扱いに長けていると思ったらしい。
昨夜は彼女の隣の部屋に泊まったが、緊張のあまり一度吐いた。当然SPも付くが、私は彼女と、回りにいる民間人、その両方に目を光らせなければならないのだ。
憲兵「では、行きましょうか」
北方棲姫「ウン」
ホテルのエントランスで戦艦ル級と空母ヲ級が合流した。当然二人も今は艦艇としては無力だ。服装も普通の人間のものと変わりない。ただ、艤装との接続部の痕を隠すように、ル級は黒の長袖シャツに手袋を嵌め、ヲ級は不釣り合いに大きな灰色のハンチング帽を目深に被り、ステッキを突いていた。
自動ドアの前で、黒スーツの男が頭を下げる。
「お待ちしておりました。では、こちらへ」
エントランスを出ると、待ち構えていた黒のリムジンに乗り込んだ。
…
北方棲姫「タダイマ」
憲兵「な、何とか帰ってこれた…」
観光地やデパートを回って日が暮れた頃、私たちはホテルに戻ってきた。大量の荷物を抱えて自動ドアをくぐった途端、どっと疲れが押し寄せた。
幸い、これといった騒動は無かった。深海棲艦を一目見ようと詰めかける群衆こそいたものの、ナイフや爆弾を携えた者は現れなかった。
エントランスで他の深海棲艦と別れると、エレベーターで最上階に向かう。大量のお土産は、全て車の中で渡された謎の黒いカードで買った。これを彼女の部屋まで運んで、明朝彼女を北方海域まで送り届ければ私の仕事は終わりだ。それからは二日間の休暇と、高額の報酬が貰える。帰ったらそれで夕雲型の娘たちに美味しいものでもご馳走しよう。それから一日中、夕雲に甘えよう…
北方棲姫「着イタヨ」
憲兵「ん? ああ…」
ドアを開けようとすると彼女は手を伸ばしてきた。
北方棲姫「私ガ持ツ」
憲兵「あ、どうも…じゃあ、これだけ」
少し彼女に渡して余裕を持たせると、部屋のドアを開けた。
北方棲姫「タダイマー」
彼女は部屋に駆け込むと、靴も脱がずにベッドにダイブした。
憲兵「この部屋が、気に入られたようですね」
北方棲姫「ウン。ココハ、暖カイ」
憲兵「それは、まあ」
武装解除した身からすると、アリューシャンの海は寒すぎるのだろう。荷物を置きながら、ふと思ったことを訊いてみた。
憲兵「これから…どうされるのですか」
北方棲姫「…」
ベッドに突っ伏したまま暫く考えこむと、彼女は言った。
北方棲姫「海ハ…離レタクナイ。折角、楽シイ海ニシタクテ、頑張ッタノニ」
憲兵「そうですか…」
彼女の望む楽しい海は、実現するのだろうか。この日誰にも襲われなかったのも、ここがアリューシャンから遠く離れた日本だからなのかもしれないのに。
北方棲姫「…ワタシノ名前ハ、ダッチハーバー」
不意に、彼女は私の方を見た。
北方棲姫「ワタシハ、ソコニイタ全テノ人々ノ記憶」
憲兵「覚えているのですか」
こくん。黙って頷く。
憲兵「では…その子孫に、思い出を語って聞かせると良いのでは」
北方棲姫「思イ出スノハ、楽シクナイ」
憲兵「ですが、そうでもしないととても人間に受け入れてもらえは…っ」
はっと口をつぐむ。余計なことまで言い過ぎた。
憲兵「…申し訳ありません」
北方棲姫「コレカラノコトハ、コレカラ考エル。今ハ…ダーウィンに会イタイ」
憲兵「ダーウィン?」
北方棲姫「人間カラハ、港湾棲姫ト呼バレテイル。ワタシノ、オ姉チャン」
憲兵「ああ、なるほど…」
港湾棲姫。今はスリランカにいるが、最初に現れたのはポートダーウィンだったと聞く。近々、提督が同じように和平を結びに行くと仄めかしているらしい。案外、叶う日は近いかもしれない。
北方棲姫「…」
おもむろに彼女は欠伸をした。
北方棲姫「眠イ…コノ体ハ、疲レヤスイ」
憲兵「では、私はこれにて」
去ろうとする私を、彼女は呼び止めた。
北方棲姫「待ッテ」
憲兵「…何でしょう」
北方棲姫「今日一日、オ世話ニナッタ。オ礼ガシタイ」
憲兵「いえいえ、そんな」
このまま真っ直ぐ帰してくれるのが最高のお礼だ。とは言わないでおいた。
北方棲姫「…ワタシガ、怖イ?」
憲兵「! そ、そんなこと」
北方棲姫「ジャア、友達ニナロウ。オ別レマデ、一緒ニ遊ボウ」
…
北方棲姫「ブーン…ブーン…」
先程から彼女は、おもちゃ屋で買った飛行機のラジコンを手に部屋を走り回っている。
憲兵「飛行機、好きなんですね」
北方棲姫「…ウン。ズット、欲シガッテイタノ。特ニ、ゼロヲ」
憲兵「そう言えば、前まで零戦を持っていたそうですが、それは?」
北方棲姫「ミスター古賀は、龍驤ニ返シタ」
憲兵「なるほど…」
散々走って疲れ果てた彼女は、僕の前にぺたんと座り込んだ。
北方棲姫「…フゥ。今トナッテハ、ドウシテゼロガ欲シカッタノカ、分カラナイ」
憲兵「覚えていないんですね」
北方棲姫「忘レタカッタカラ、忘レタ」
憲兵「そうですか…」
ここで私は、彼女の手から飛行機を取り上げた。そうして電池ボックスを開け、一緒に買った電池を入れた。
北方棲姫「…?」
それから既に電池を入れたコントローラーの絶縁体を抜くと、スイッチを入れた。
憲兵「これは、本当はこうやって」
レバーを倒すと、飛行機のプロペラが回り始める。
北方棲姫「!!」
憲兵「遊ぶんですよっ」
飛行機を、斜め上に投げた。そうしてすかさずコントローラーのレバーを操作した。
私の手を離れた飛行機は、広い部屋の中を縦横無尽に飛び回り始めた。
北方棲姫「凄イ! 飛ンダ!」
速度を抑えて飛ぶ飛行機を、走って追いかける北方棲姫。
憲兵(疲れ知らずだなぁ…)
ぼんやり考えながら操作していると、いつの間にか彼女が目の前に立っていた。その手には、先程まで飛んでいたはずの飛行機。
北方棲姫「捕マエタ」
憲兵「捕まったかー…」
私はコントローラーを置くと、立ち上がった。
憲兵「…汗かきましたね。お風呂に入りましょうか」
北方棲姫「ウン」
彼女も立ち上がると、私の手を掴んで引っ張った。
北方棲姫「一緒ニ入ロウ」
…
広い湯船に湯を張り始めると、脱衣所で北方棲姫の服を脱がせた。
憲兵「はい、腕上げて」
北方棲姫「バンザイ」
両手を上げた彼女のワンピースを、ぐいと引っ張る。雪のように白い、幼い躰が露わになる。男と区別もつかない平坦な体に、黒のGストリングがいかにも不似合いだ。
その紐を、彼女は何の躊躇いもなく解いた。その下の真っ白な割れ目に、はっきりと欲情できる自分に嫌気が差した。
自分も服を脱いでいると、彼女は両手に嵌った手袋をじっと見ていた。
憲兵「外さないのですか?」
北方棲姫「外シテ、良イノ?」
憲兵「構いませんよ、ほら」
手袋を掴んで、ぐいと引っ張る。
北方棲姫「ア…」
憲兵「っ!」
私は息を呑んだ。
彼女の手は…細い腕に合わない、無骨な鉤爪だったのだ。
北方棲姫「…壊ス手。飛行機モ、触レナイ」
俯いて、ぽつりと呟く。
憲兵「…」
同じことを、誰か言っていた。そうだ、巻雲だ。あの時彼女に、私は何と言った?
こうして、手を取って…
憲兵「っ…綺麗な、手だ」
北方棲姫「! ホント?」
憲兵「ええ…」
尖った指が、掌に喰い込む。痛みを顔に出さないよう努めながら、私は彼女の手を引いて浴室に入った。
シャワーも浴びずに湯船に浸かろうとする北方棲姫を止めると、彼女は首を傾げた。
北方棲姫「アレ、湯船ニ入ラナイノ?」
一瞬首を捻って、ようやく合点がいった。彼女の記憶にあるのは、アメリカ式の入浴なのだろう。
憲兵「ここは日本ですからね。日本式でいきましょう」
彼女を風呂椅子に座らせると、頭からシャワーを浴びせた。
北方棲姫「! 温カイ!」
憲兵「目を閉じていてくださいね…」
掌でシャンプーを泡立て、真っ白な頭にそっと載せた。細い絹糸のような彼女の髪を、梳くように洗う。
北方棲姫「…ッッ、ンフフッ」
くすぐったそうに笑う北方棲姫。手を動かしていると、指先が硬いものに触れた。彼女の頭から生えている、短い二本の角だ。
何の気なしに爪で引っ掻いてみると、突然彼女の体がびくんと跳ねた。
北方棲姫「キャッ…!」
憲兵「ご、ごめんなさいっ」
北方棲姫「ソコ…ダメ…」
骨に直接触るとかなり痛いらしいが、同じようなものだろうか。触らないように気をつけながら、泡を流した。
北方棲姫「…ッ、痛ッ」
不意に彼女が悲鳴を上げた。どうやら泡が目に入ったらしい。
北方棲姫「目、目ガ、痛イッ」
鉤爪で目を擦ろうとするので、慌てて片腕で彼女の体ごと両腕を抱き止めた。
憲兵「下向いて、目瞑って」
とりあえず目に見える泡を流してしまう。
憲兵「…ちょっと上向いて、目パチパチさせて」
北方棲姫「ン…」
言われた通り上を向き、恐る恐る目を開ける。私はシャワーを向けた。
そっと掛けたつもりだったが、彼女を驚かせてしまった。
北方棲姫「アアアッ!」
暴れる彼女を抑えようとして、二人して足を滑らせてしまった。
後ろに転んで、私は頭を打った。幸い後ろから抱きかかえる形のまま倒れたので、彼女に怪我は無いようだ。
憲兵「だ、大丈夫ですか…」
北方棲姫「…モウイイ」
拗ねたように言うと、彼女は体も洗わず湯船に飛び込んでしまった。
北方棲姫「ッ、フ、深イ…!?」
憲兵「ああっ、そうだった!」
慌てて後を追うと、脇に手を入れて小さな体を抱え上げた。
湯船の底に座り込むと、足をばたつかせる彼女を膝の上に載せた。
憲兵「…これで良いですか?」
北方棲姫「…ウン」
図らずも、裸で向かい合う形になってしまった。私自身、まだ若いと自負しているが、同じ年代の男がこのくらいの容姿の少女を性的に見ることなど無いのだろう。しかし、私の普段の『相手』は、ご存知のとおりである。
透明な湯の中で、私のイチモツは既に臨戦態勢。幸い、彼女にはまだ気付かれていないが…
北方棲姫「…ネエ」
憲兵「っ、はい、何でしょうか」
いつの間にか彼女は、ラックに手を伸ばしてボディソープを取っていた。喰い込んだ爪で穴だらけの容器を差し出して、言う。
北方棲姫「洗ッテ」
憲兵「はあ…」
浴室を見回すが、体を洗うのに使えそうなスポンジの類は見当たらない。
仕方ないので、穴から漏れてきた石鹸を掌で泡立てて、そのまま体に触れた。
北方棲姫「ンゥ…クフフッ…」
人間離れした、白いすべすべの肌。手に付いた泡は、湯に付けるとあっという間に広がってしまったので、体を洗うというよりはただ撫で回すような形になった。
首、肩、腕、脇の下…
くすぐったそうにくすくす笑う彼女の体を、上から洗っていく。掌が薄っぺらな胸に触れると、彼女はぴくんと震えた。
北方棲姫「ア、ハッ…」
憲兵「…」
柔らかな肌の下に伝えるように、掌に力を込めた。ざらざらの手に擦られて、僅かにその一部が固くなっていくのが分かった。
北方棲姫「ハ…ァ…」
だらしなく開いた口から、湿った息が零れた。白い唇の向こうに、尖った歯列が垣間見える。
胸を刺激する手を、ゆっくり下にずらした。お腹、脇腹と洗っていると、彼女はどこかもどかしそうな声を上げた。
北方棲姫「アァ…ハァ…ン……」
憲兵「…気持ち良い?」
北方棲姫「…」
思わず口をついて出た問いに、彼女は大きな目でこっちを見た。林檎のような瞳をパチクリさせると、やがて言った。
北方棲姫「…デイジー」
憲兵「?」
北方棲姫「『ダッチハーバー』ハ、昔ノ名前」
憲兵「今は、デイジー」
北方棲姫「ウン」
憲兵「デイジー」
北方棲姫「ウン…」
おもむろに彼女は、私に抱きついた。
北方棲姫「…気持チ良イコト、シテ」
憲兵「!」
脇に置いていた手を、更に下へ伸ばす。ぷにぷにと肉のついた脚を数度さすると、その間へ…産毛一つ無い、未熟な秘裂へと指を差し入れた。
北方棲姫「ッ!」
憲兵「っ、あ」
北方棲姫の手に力が入る。当然、爪が背中に喰い込む。
北方棲姫「! ゴメンナサイ…」
慌てて手を離す。私は何でもないと言わんばかりに歯を見せると、秘部に伸ばした指をそっと動かした。空いた手で、再び胸を触る。
北方棲姫「ア…アァ…」
裂け目を指でなぞると、小さな突起に触れた。そっと弾くと、彼女の肩が跳ねた。同時に、掌に冷たくどろっとした液体が零れた。
憲兵「深海棲艦も、濡れるんですね…」
北方棲姫「分カラナ、イッ…アァッ」
甘い声。私はとうとう、その小さな膣穴に指を一本、挿し込んだ。
北方棲姫「ッ、ハァァァッ…」
幼い見た目の割に、性的な感覚を知っているらしい。
狭くきつい穴に挿れた指で、彼女の性感帯を探る。
北方棲姫「アッ、ア、アァ…」
彼女は虚ろに目と口を開いたまま、快感に浸る。赤い瞳が、ぼんやり揺れる。
指を曲げ、膣壁を擦った。
北方棲姫「ッッッ~!?」
竦み上がる北方棲姫。私は片手でお尻を抱き寄せながら、秘部への刺激を続けた。
北方棲姫「アァ…ク、クル…クルノ…アッ、アアッ…ア、ア、アッ、アァッ」
ぷるぷると震えながら、今度は縮こまる。目の前で、白い頭と、小さな黒い角が揺れていた。
憲兵「…あ」
ほんの、出来心だった。
首を曲げ、前歯でその角を、軽く噛んだのだ。
その瞬間
北方棲姫「~~~~ッッッ!!」
突然、指をへし折らんばかりに膣が収縮した。ぷしゅっ、ぷしゅっと湯の中に冷たい潮を噴き、腰を跳ねさせ、顎をがくがくと揺らしながら、彼女は絶頂した。
北方棲姫「アアアッ! アッ、クゥゥッ…ンッ、アッ、アアアッ…!」
長い絶頂が、少しずつ収まっていく。痙攣の周期が長くなり、震えが収まり、呼吸が落ち着いてきて…
北方棲姫「、ァ…」
…びゅっ
にわかに、膣口に当てた手に、冷たい水流がぶつかった。
北方棲姫「アァ…」
しゅうぅぅぅぅぅ…
指を抜くと、薄黄色の奔流は限界まで膨れ上がったペニスに当たり、泡の浮いた湯に拡散していった。
北方棲姫「…ッ、ハァ」
しゅうぅぅっ…しゅっ…
…ふるっ
北方棲姫「…出チャッタ」
遂に私は我慢できなくなり、暴発寸前のイチモツを、未だぴくぴく震える秘部にあてがった。
憲兵「…ごめんなさいっ」
掴んだ腰を引き下ろそうとする私に、彼女は言った。
北方棲姫「子作リ、シタイ? スルノ。…シヨウヨ」
憲兵「! デイジー…挿れるよ」
心なしか赤みの差した躰を抱きしめると、前人未踏の深海棲艦…北方棲姫の胎内へと、肉棒を挿し込んだ。
北方棲姫「アアアァッ…!」
憲兵「っく、深い…っ!?」
彼女の膣内は狭く、そしてどこまでも深く、貪欲に肉棒を呑み込んでいった。
進めど進めど、奥に着かない。腰と腰が触れ合って、これ以上挿れられなくなったところで、耐え切れず射精した。
憲兵「あっ…くっ、あ…」
北方棲姫「出タ…」
掠れた声で呟く北方棲姫。虚ろに上を向いたその顔は、もう普通の人間と変わらないほどに赤く染まって…
憲兵「…?」
私を傷付けないよう、湯の中にだらりと下ろした鉤爪が、ぴくりと動いた。腕は既にその手前まで血色の良い肌色に変わり、白との境目が無くなりつつあった。灰色の鋼のところまで肌色が進むと、突然その手が、湯船の底に落ちた。
憲兵「ああっ!?」
北方棲姫「エッ…」
彼女は首を捻ると、湯の中から手を出し、目の前に掲げた。
そこにあったのは、鋭い鋼鉄の爪ではなく、小さくて白い、少女の手であった。
北方棲姫「…ワタシ、ヒトニナッタ…?」
憲兵「これは…」
湯船の底には、剥がれ落ちた鋼の装甲。目の前にあるのは…
憲兵「…これなら、飛行機だって掴めるね」
北方棲姫「ウン。…君モ」
彼女は腕を伸ばすと、私に抱きついた。今度は肌を切り裂くこともない。
初めて、口づけを交わした。触れた唇は、柔らかくて、そして温かかった。
北方棲姫「ンッ…ハァ」
口を離すと、私は彼女の腰を掴んで上下に揺すり始めた。
北方棲姫「アッ、ハッ…ハァッ…」
小さな体に釣り合わないほどに深い、彼女の膣内。柔肉は肉棒を根本まで咥え込み、射精から復帰したばかりのそれから更に精を搾り取らんと蠢く。それでいて、締め付ける穴の狭さは、紛れも無く幼い少女のそれであった。
北方棲姫「アァ、キテル…キテル、ノ…ッ」
腰を動かすたび、赤らんだ彼女の顔が胸の前で揺れ、熱い吐息がかかった。
汗ばむ頭を撫でる。それから、爪でそっと角を突いてみた。
北方棲姫「ッッッ…!」
肩が跳ね、膣がぎゅっと締まった。
北方棲姫「待ッテ、ダメ、ソコ、アッ…」
口をぱくぱくさせながら、必死に訴える。
憲兵「角って性感帯なんだ…」
感心しながらも、弄る手を止めない。
北方棲姫「アアァッ、ダメェッ…アァッ、アッ…」
全身をがくがくと震わせ、喉を鳴らし、押し寄せる快感に耐える。
と、抽送していたペニスの先端が、何かにぶつかった。
北方棲姫「ッ、アアアアアッッッ!!」
途端に、彼女は反り返って絶頂した。
どうやら、子宮が降りてきたらしい。膨れ上がった肉棒を扱くように、肉の壁が激しくうねる。
憲兵「っ、あ、私も…」
落ちてくる彼女の体に合わせて、腰を突き上げた。亀頭が子宮の入口に触れた瞬間、そこから更に呑み込まれる感触がした。
憲兵「!? くああっ…」
震える体をきつく抱きしめて、精を放った。
北方棲姫「アアアッ…ック、アアア…」
不意に、繋がったところにひんやりした水流がぶつかった。射精しながら見下ろすと、またしても黄色いもやが湯の中に広がっていた。
…
ふかふかのベッドに、裸の彼女を寝かせた。
私の二の腕には、くっきりと歯型が残っている。流石に、調子に乗りすぎた。
憲兵「ふぅ…」
彼女の隣に寝転がる。最高級スイートルームのベッドは、生まれてこのかた味わったことのない柔らかさだ。
北方棲姫「…」
彼女は身を起こすと、のそのそと私の上に移動した。そうして私の腹の上にうつ伏せになると、じっとこっちを見た。
憲兵「…どうしたの?」
北方棲姫「生マレテカラ今マデ、ズット飛行機ガ欲シイと思ッテイタ」
憲兵「うん」
北方棲姫「デモ、今ハ違ウ」
憲兵「今は、何が欲しいのかい」
北方棲姫「…家族ガ、欲シイ」
憲兵「!」
彼女は、そっと私の胸に触れた。
北方棲姫「君ニ、家族ハイルノ?」
憲兵「…皆、亡くしちゃったよ」
北方棲姫「…ソウ、ナノ。…ワタシモ、アノ場所デ戦ッタ人タチハ、殆ドイナクナッタ。後ハ、ワタシガ忘レレバ、ソレデオシマイ」
憲兵「でも…」
私は、彼女の目を見つめ返す。
憲兵「新しい家族ができた」
北方棲姫「! 良イナ、ワタシモ欲シイ。…チョウダイ」
そう言うと彼女は、上半身を起こして私の腰に跨った。
憲兵「それで、作れるの?」
北方棲姫「作レルヨ。…ホラ」
両手でペニスを掴み、擦って勃たせると、自らの膣口に誘った。
北方棲姫「ンッ…」
腰を下ろす。痛いほどに狭く、どこまでも深い肉の淵。彼女は後ろに手を突くと、見せつけるように、艶めかしく腰を振った。
北方棲姫「アァン…アハァ…ンッ…」
ぱちんぱちんと肌をぶつけていると、またしても肉棒が膣の最奥に触れた。
北方棲姫「ハアァァッ! …ック…ッア…」
声を押し殺しながら、亀頭を子宮の入口に何度も叩きつける。
と、その入口が少しずつ開いて、だんだんと肉棒を呑み込んでいった。
憲兵「っ…うあぁ…」
やがて、亀頭が膣内の更に奥の部屋にすっぽり収まると、彼女は動くのを止めた。
北方棲姫「…ホラ…ッ、入ッタ…」
憲兵「本当に…作りたいんだ…」
北方棲姫「家族ガ欲シイ。…君モ、欲シイ。ダカラ」
どくん。
彼女の子宮に、精が放たれる。お腹の中を満たさんと、止めどなく噴き出してくる。
北方棲姫「ア…アァ…」
胎内を満たす熱を感じながら、彼女は言った。
北方棲姫「…モット、子作リ、シヨウヨ」
…
「「「いただきまーす!」」」
憲兵「どうぞ、沢山食べてくださいね。おかわりもありますよ」
沖波「ご、ごめんなさい、来たばっかりの私まで…」
憲兵「いえいえ、大歓迎です」
夕雲「それにしても…良かったんですか? 折角のお給料…」チラ
駆逐艦寮、夕雲型の部屋。ブルーシートの敷かれた畳の上には、各種とりどりのピザと、大量のジュースのボトルが置かれていた。全部、先日の任務の報酬で買ったものだ。
憲兵「良いんですよ。これだってまだほんの一部ですし。それに、貰ったお金を見てると、昨日までの苦労を思い出してしまいますから」
夕雲「そう…」
会話してはいるものの、私は彼女の方を見ることができなかった。当然だ。他の女と、あんなことになったのでは…
夕雲「…ところでお兄さん。貴方、やっぱり」
その時、いきなり部屋のドアが勢い良く開いた。パーティを嗅ぎつけた他の駆逐艦が、飛び入りに来たのだろうか。それなら、追加で注文しないと…
ところが、そこに立っていたのは駆逐艦ではなかった。
龍驤「…お、やっぱりここにおった」
夕雲「あら、龍驤さん。何のご用ですか?」
龍驤「ちょっと、そこの兄ちゃんに用事が」
憲兵「私ですか?」
龍驤「せや。キミにどうしても会いたいって言うのが…ほれ、こっちや」
龍驤に促されるまま、部屋に入ってきたのは
北方棲姫「…マタ、会ッタ」
長波「」ブーッ
憲兵「デイジー!?」
巻雲「なっ、何で深海棲艦がここにいるんですかぁっ!?」
龍驤「あ、心配あらへんで。もう姫としての力は無くしとるし。今はただのちびっ子や」
憲兵「で、でも、昨日確かに向こうに帰したのに」
龍驤「それがなあ…」
龍驤は大きく溜め息を吐いた。
龍驤「コイツがおった港の返還で、ちぃと揉めてもうてな。島に居場所が無くなってしもうたんや」
高波「それは…ちょっと可哀想かも、です」
龍驤「本土のアメ公に押し付けても良かったんやけど、コイツがどうしても、そこの兄ちゃんに会いたい言うてな。これも何かの縁ちゅうことで、連れてきたちゅうわけや」
憲兵「ですが…流石に面倒は見きれないですよ」
龍驤「ああ、気にせんでええよ。今、司令官が大急ぎで住めるとこ探しとるから。まあ、半日くらい預かってくれたら、後はこっちでどうにかするから」
くるりとドアに向き直る。
龍驤「ほな、後でな」
憲兵「…」
北方棲姫「…」
夕雲「…お兄さん」
いつの間にか夕雲がそばにいて、私の上着の裾を引っ張った。思わずそちらを向いて、目が合った。
夕雲は、妖しい笑みを浮かべていた。
夕雲「…良かったわね」
憲兵「そ、そんな」
北方棲姫「…会イタクナカッタ?」
憲兵「! いえ、そんなことは」
夕雲「デイジーって言うのね、この娘…」
巻雲「もしかして、北方棲姫もお兄ちゃんを…?」
巻雲も、私たちのところへ寄ってきた。
夕雲「…ごめんなさいね。私たち、ちょっと用事ができちゃった」
清霜「用事? 用事ってなあに…」
早霜「清霜。こういうのは、邪魔するものじゃないわ」
清霜「???」
きょとんとする清霜を尻目に、夕雲は私の手を掴んだ。
憲兵「痛」
喰い込む爪に思わず呻くと、彼女はじっとりと重い目線を向けた。
憲兵「っっっ…」
夕雲「…では行きましょうか。巻雲さん、それに…デイジー、さん」
死刑囚のような重い足取りで部屋を後にする私を、北方棲姫は無邪気に追いかけたのであった。
806 : ◆eXipHdytqM - 2016/03/02 00:32:55.55 5AFg3pN40 449/496今夜の更新並びに『北方棲姫編』はここまで
ほっぽちゃんが深海棲艦だからできるのであって、艦娘相手に子宮姦はできないので気をつけよう
「こちら、最寄りの駅から徒歩で5分、近辺にスーパーや病院も充実している優良物件となっております」
提督「3LDKか…五人で暮らすとなると、本当に新築までの繋ぎって感じだな…」
(五人って、大家族だなあ…)
川内「えっと、近所に保育園ってあります?」
「あっ、小さいお子様がいらっしゃるのですね。最寄りの保育園は…車で15分ほどですね」
提督「えっ? 子供は家建ててからじゃないか?」
(えっ、子供がいるわけじゃないの?)
川内「うーん、やっぱりそうなるかな…」
「あの…失礼ですが、ご家族は…?」
提督「ああ、私と嫁と、嫁の身内と言うか…」
(ああなるほど、婿入りしてるわけか)「でしたら、和室があるこちらは…」
川内「ぼかさなくていいじゃん。主人と、嫁が私含む四人で」
「…はいっ?!」
提督「馬鹿、混乱してるじゃないか。…別に高齢者がいるってわけではないので、和室は特に…いや、でも…お前、何年生まれだっけ?」
川内「」ベシッ
提督「痛っ、冗談だって…」
「あー、えっと、その…将来的には新築をご希望なんですよね」
提督「ええ。これから家族も増えますし」
(まだ増えるのかよ…)「それなら是非、ウチの紹介するプランで…」
…
提督「なかなかしっくりこないもんだなー」スタスタ
川内「家建ててから子供作るか、建てる前に作るかだよね」スタスタ
提督「一年くらい辛抱してくれれば良いだけなのに」
川内「えー…」
夕暮れの街を歩いて、鎮守府の前まで着いた。
提督「…一日空くのも、後一回だけか。それまでに決めとかないとな」
川内「うん…」
正門をくぐると、見張りの憲兵伍長が挨拶してきた。
憲兵「お疲れ様です」
提督「ああ、ご苦労。…時に、北方棲姫とは今でも?」
憲兵「たまに会ってます」
諸事情で元いた島にいられなくなった彼女は、今は鎮守府近くの官舎の一室に、元部下のル級・ヲ級と共に暮らしている。伍長は以前、彼女を護衛したのだが、それ以来すっかり懐かれてしまったらしい。
川内「伍長さんって、何かちっちゃいのによく好かれるよね」
憲兵「な、何ででしょうね、はは…」
何故か目を合わせようとしない彼を尻目に、私室に戻った。
…
川内「これなんてどう、築四年、駐車場付き二階建て」パサ
提督「借家か…まあマンションにこだわる必要も無いしな」
川内「うーん…ところで提督って、ご両親はどうしてるの?」
提督「唐突だな」
川内「家の話してて、ふと思ったの。今まで、提督の身内の話って聞いたことなかったなって」
提督「別に、普通だがな…親父もお袋も生きてるし。ただ、基本的に連絡は取らないな」
川内「何、勘当されちゃったの?」
提督「そこまでじゃないさ。軍に入った時点で、僕は死んだも同然。だから、僕のやることに口出しはしない、だとさ」
提督「…あ、でもこの前、初めて電報が届いたな」
川内「お、何て言ってたの?」
提督「ほら、初詣の時にお前とテレビに映っただろ。それを見たらしくてな。『もうお前一人の体じゃないんだから、仕事を考えろ』って」
川内「あはは、確かに。…退役したら、一回皆で挨拶に行かないとね。お義父さんもお義母さんも、びっくりするかな」
提督「そのままぽっくり逝かなきゃ良いが…親父、一回心臓やってるから」
川内「それは大変だね…」
提督「あんまりお前たちに介護とかさせたくないしな」
川内「気にしないでいいよ。折角四人もいるんだし」
…
不動産のチラシにマークを付けていると、ふと川内が口を開いた。
川内「…もう、将来の話ができるんだね」
提督「今までもしてきたろ」
川内「でも、こんなに具体的な話って無かったよ。時間が経つのって早いね」
提督「そうだな…」
川内「…幸せに、なれるかな」
提督「してやるさ」
彼女の肩に腕を回した。抱き寄せると、彼女はキスをせがんだ。唇を重ねると、二人で畳の上に倒れた。
川内「…布団敷こっか」
提督「そうだな」
布団を敷くと、改めて二人で横になった。
川内「…そうだ。今日の分の薬、まだ飲んでないんだけど」
提督「薬? …ああ、そうか」
少し考えて、言った。
提督「あと一ヶ月も無いんだな。…よし、もう飲まなくていいぞ」
川内「! じゃあ」
提督「ああ。最初の子は、お前に頼むとしよう」
服を脱ぐと、裸で抱き合った。
川内「これから、本当に子作りするんだね」
提督「そうだな。いよいよ、タイミングとかが重要になってくるわけだ」
川内「いつもみたいにしてれば、いつか出来そうではあるけど」
提督「だが、心持ちは大事だろう」
腕を解くと、そっと乳房に触れた。掌で揉みながら、耳元で囁く。
提督「…何てたって、孕むまでヤるんだからな」
川内「! あぁっ…」
微かな声が漏れた。その口を口で塞ぐと、もう片方の手を下に伸ばした。触れると、もうじっとりと湿っている。
川内「んんっ…っ、はぁっ」
指を挿れ、壁の凸凹をなぞるように指を動かす。
川内「んぁ…はぁ…」
提督「もう感じてるのか」
川内「だって、作るんでしょ…っ」
提督「ああ、そうだ」
身を起こし、ペニスを手で勃たせようとすると、彼女がそれを止めた。そうして、半勃ちのそれを口に含んだ。
川内「あむ…っ、む…」
提督「口でするのも、大分上手くなったよな…」
川内「ふぁ~え」
舌と唇で刺激された肉棒が十分な硬さになると、川内は口を離した。
提督「じゃあ、そろそろ」
川内「来て…」
濡れそぼったそこに、ペニスを挿入した。
川内「はあぁぁ…」
奥まで入ったところで、彼女は四肢を僕の体に巻きつけた。それから、ふと言った。
川内「今、おち○ちんが入ったところを、今度は赤ちゃんが通るんだね」
提督「そうだな」
川内「…妊娠したら、エッチできない?」
提督「まあ、控えた方が良いだろうな」
川内「それはやだな…」
提督「子供できないのと、どっちが嫌だ?」
川内「…」
黙りこむ川内に、腰をぶつけた。
川内「んああっ!?」
提督「デキてから、考えようかっ」
川内「ああっ、っ、うんっ」
仰向けに横たわった川内の胸を掴む。絞るように揉みながら、乳首を口で吸った。
川内「やぁっ、そこは赤ちゃんの…っ」
乳首をしゃぶりながら、腰を振る。肉の壺の一番奥、子宮の入口を、亀頭で何度も叩く。
川内「はぁっ、あんっ、あっ、はっ…」
提督「っは、そろそろ、出すぞ」
川内「出すの…精子、出すの」
提督「しっかり、孕むんだぞっ」
川内「うんっ、頑張るっ、から」
膣内がぴくぴくと痙攣し始める。抽送を続けながら、もう一度唇を重ねた。
最後に根本まで肉棒を挿し込むと、射精が始まった。
川内「っ…っっ……」
膣とその先まで精液で満たそうと、射精しながら腰を振っていると、彼女も絶頂した。
提督「…っ…はぁ」
川内「はぁ…んっ…はぁっ」
提督「まず、一回だな…」
川内「効かなくなるのにも時間がいるから、これからだね」
提督「そうだな…」
…
川内「…もう、春だね」
提督「大分、暖かくなってきたな」
川内「ここを出る頃には、桜も咲いてるかな」
提督「そうだと良いな」
抱き合ったまま、布団に包まって夜を明かした。
…日が昇れば、最後の大仕事が待っている。
825 : ◆eXipHdytqM - 2016/03/05 00:09:37.98 nPH0f+w50 459/496『初めての子作り編』はここまで
これ死亡フラグだよなあとか思いながら書いてる
いや死なないけどさ
憲兵「たまには外食したいって言うから、付いてきたけど…」
憲兵「本当に良かったんです? 牛丼なんかで」
北方棲姫「ウン。前マデオ魚バカリ食ベテタカラ、オ肉モ食ベタイ」
憲兵「それでこれって、結構庶民派だなあ…」
「牛丼特盛り…」
北方棲姫「ハイ」スッ
憲兵「特盛り頼んで、本当に大丈夫ですか? 食べきれないならすぐに言ってくださいね?」
北方棲姫「大丈夫」つスプーン
憲兵「あ、食べる前に」
北方棲姫「! …イタダキマス」
ガツガツ
憲兵「…結構良い食いっぷり」
「葱玉並盛り、サラダセット」ゴト
憲兵「あ、どうも。じゃあおれも食べるとするか…いただきます」
ウィーン
「いらっしゃいませー」
「テイクアウト…」ノソッ
「どちらになさいます?」
「ニンニクノ芽ノ…」
「申し訳ありません、そちらは期間限定となっておりまして」
北方棲姫「…?」ピタ
憲兵「どうしました?」
北方棲姫「アレ…」
憲兵「レジで持ち帰り頼んでるあの人?」
北方棲姫「マンガリン…?」
憲兵「…えっ、てことはあの人、深海棲艦? 確かに、何か色が白いような」
北方棲姫「オーイ」パタパタ
「…? !!」ビクッ
「ゴメン、ヤッパリ店デ」
スタスタ
集積地棲姫「ダッチハーバー! 降伏シタトイウノハ、本当ダッタノカ」
北方棲姫「降伏ジャナイ、和平。ソウ言ウ君ハ? 基地ハモウ手放シタノ?」
集積地棲姫「ドウモコウモナイ、全ク…」
ウィーン
明石「お腹空きましたね~」
大淀「間宮さん、提督と大事な話し合いだそうで…何なんでしょう?」
集積地棲姫「!!」ビクゥッ
サッ
憲兵「あ、あの…?」
集積地棲姫「モハヤ人間ニ危害ハ加エン…ダカラ、匿ッテ」
「…お客様、席についていただけますか」
集積地棲姫「! …」ギシ…
集積地棲姫「」カタカタカタカタ
憲兵「な、何を怖がって」
大淀「…あ、お隣よろしいですか?」
大淀「集積地棲姫さん」ニコッ
集積地棲姫「ヤ、ヤメロォ、コッチニ来ルンジャナイ!」ガタガタ
憲兵「あれ、大淀さん? それに明石さんも」
大淀「お疲れ様です、伍長」ギシ
明石「あ、どもども」ギシッ
憲兵「どういうことです? この方も北方海域の深海棲艦だったんですか?」
大淀「いえ、その方は南西です。この間の礼号作戦で攻略したところの方ですね」
憲兵「では、やはり和平を?」
明石「それが、ちょっと訳ありみたいで…」
集積地棲姫「ミサイルヲコッチニ向ケルンジャナイ…」
大淀「だから、そんなもの持ってませんってば。…どうにか施設を破壊したところ、何故かこの方まで力を無くしてしまったんですよ」
北方棲姫「マンガリンハ、集メラレタ物資カラ生マレタノ。軍事施設トシテ戦イ続ケルタメニ生マレタワタシト違ッテ、物資ヲ失ッタラオシマイ」
大淀「なるほど…」
明石「物資…清霜ちゃん、ちょっと可哀想になったって言ってたなぁ…」
憲兵「…で、今はこの辺に住まれている、と?」
大淀「ええ。あの辺りはまだ、戦闘海域です。仮に深海棲艦でなくなったとして、あの島に残しておくのは危険だと判断しました」
集積地棲姫「…ダッチハーバーモ、ココニ住ンデイルノカ?」
北方棲姫「ソウダヨ。後デ教エテアゲル。後、ワタシノ名前ハデイジー」
集積地棲姫「分カッタ…」
明石「それよりも、食べましょうよ。私、チーズのやつが良い!」
大淀「私は…」ピラ
集積地棲姫「…カレーデ良イ」
憲兵「ニッチなとこ行くなあ…いけね、味噌汁が冷める」ズズッ
集積地棲姫「時ニ、オ前ハ何ナノダ? 提督ナノカ? ダッチハーバートハドウイウ関係ダ?」
憲兵「ん…私ですか? 私はしがない憲兵伍長で」
北方棲姫「ワタシト、子作リシタノ」
憲兵「」ブフォッ
集積地棲姫「!!?」
明石「はあっ!? ロリコン憲兵の噂は本当だったの…?」
憲兵「な、何て噂流れてるんですか!? …否定出来ないけど」
大淀「…ですが、その人心掌握の才は注目すべきものだと思いますよ」
憲兵「才って言うかなぁ…」
大淀「もしかしたら…また、その才能に頼ることがあるかもしれません」
大淀「…さ、食べましょうか」
北方棲姫「ゴチソウサマ」ゴト
憲兵「えっ、もう…って、本当に完食した!?」
明石「ねえ、デイジーちゃん。このお兄さんが、デザートにケーキも食べないかって」
北方棲姫「! 食ベタイ!」キラキラ
明石「折角だし、食後に私たちも頂きましょうよ。良いですよね、伍長さん?」
憲兵「! は、はい…」
大淀「…伍長」ボソッ
憲兵「何です…?」
大淀「心配しないでください。全部、経費で落とせますから」ニコッ
835 : ◆eXipHdytqM - 2016/03/05 01:22:38.86 nPH0f+w50 466/496番外編『すき家の紅生姜は色薄くて辛いのに対して吉野家の紅生姜は色濃くて酸っぱいよね編』
椅子が軋むのは、座ったことを示すのに擬音が必要だからであって別に椅子がボロいわけでも体重が重いわけでもない。いいね?
どうでもいいけど>>1はいつも表面が見えなくなるまで紅生姜を山盛りにして食べます
…南西海域、港湾基地跡。
提督「…よし、上陸してしまえばこっちのものだな。主人に向けては、奴らも砲を撃てまい」
間宮「こっちでーす!」
間宮の合図で、輸送船のハッチから数台の巨大なトレーラーが上陸してくる。輸送船の周りでは、精鋭の艦娘たちが油断なく周囲に目を光らせている。
突然、背後で重々しい金属音が鳴った。
提督「!」
振り返ると、そこには
港湾棲姫「…来ルナト、言ッテイル」
提督「来ないわけにはいかないさ。この地に帰りたがっている人がいるんだから」
港湾棲姫「…」
彼女は何も言わず、巨大な鉤爪を一本、足元のコンクリートに突き立てた。
と、その部分がせり上がり、中から黒い鉄の砲塔が現れた。
港湾棲姫「帰レ。撃ツゾ」
間宮「提督…」
間宮が不安げにこちらを見る。僕は不敵に笑った。もちろん演技だ。内心、本当に撃ちやしないかとビクビクしている。しかし、弱みを見せてはいけない。
提督「まあ待て。君に会いたがっている人もいることだ」
トレーラーの内の一つに合図すると、助手席から例の憲兵伍長が降りてきた。彼はひび割れたコンクリートに降り立つと、腕に抱えた少女を降ろしてやった。
港湾棲姫「…! ダッチハーバー!!」
北方棲姫「オ姉チャン!」
北方棲姫は、脇目も振らず港湾棲姫の元へ駆け寄る。
港湾棲姫は鉤爪で器用に彼女を抱え上げると、こちらを見た。
港湾棲姫「ドウイウコトダ…コノ娘ガ、降伏シタト言ウノカ?」
提督「お互い、望まない戦いを止めにしたんだ」
北方棲姫「戦ウノハ、楽シクナイ」
港湾棲姫「…」
提督「北方海域では、既に深海棲艦と人間の共存が始まっている。無論、簡単にはいかないが…君たちには、分かるだろう」
港湾棲姫「…シカシ」
提督「しかし、何だ?」
港湾棲姫「戦ワナケレバ…討タレルノハ、我々ダ」
提督「見ての通り、我々はもう戦うのは御免なんだ。後は、そっちが同じ考えになってくれるを待つだけだ」
港湾棲姫「戦ワネバ…勝タネバ…」
提督「何故、そう思う?」
港湾棲姫「何故…? 何故…戦ウ?」
提督「結局、人も艦娘も、そして深海棲艦も…皆、同じなんだ。戦う理由なんて、決まってる」
港湾棲姫「ソレハ、何ダ?」
提督「飢えてるからさ」
港湾棲姫「…!」
提督「日本には、腹が減っては戦はできぬという言葉がある。だが、そもそも何故戦が生まれる? それは、そうしなければ食い物が無いからだ。そして」
間宮「…はい」
提督「彼女が前線に出ることは滅多に無いから、知らないだろう。…こちらは、給糧艦の間宮だ」
港湾棲姫「! 間宮、ダト…」
緊張した面持ちで、ごくりと喉を鳴らす港湾棲姫。
提督「知っているか。彼女の生き死には、全艦娘、ひいては全軍人の士気に直結する。そんな彼女を、危険極まりない最前線、それも敵の大将の目の前に出した。我々の心意気が分かるだろう」
港湾棲姫「…カラカイニ来タノデハナイノダナ」
提督「当然だ。だから」
右手を高く掲げ、指を鳴らした。
港湾棲姫「!」
トレーラーの荷台が、ゆっくりと開く。
中から出てきたのは、コンロやオーブンなどの調理設備。
提督「…頭を冷やして、話し合おうじゃないか。飯でも食いながら」
…
提督「ごちそうさまでした」
港湾棲姫「…」
食後の祈りを捧げる港湾棲姫を、ちらりと見る。彼女の前のテーブルには、空になった大皿がいくつも置かれている。伍長から北方棲姫がかなりの大食いという話を聞いて、念の為に大量の食材を持ってきたが、それも残らず平らげてしまった。
提督「…どうだ、美味かったか」
港湾棲姫「アア…」
提督「それは良かった」
間宮「食後のお飲み物です」
各々の前に、間宮がカップを置いていく。私にはコーヒー、港湾棲姫には紅茶だ。
港湾棲姫「生マレタ時カラズット、飢エヲ感ジテイタ。飢エハ苛立チニ変ワッタ。苛立チハ。憎シミニ……」
巨大な爪で器用にスプーンをつまみ、カップに砂糖を入れる。明らかに細かい作業に向かなさそうな爪で、彼女は見事にナイフとフォークを操り、食事してみせた。
港湾棲姫「…何故、飢エテイタノダロウ」
提督「艦娘も、造られて最初はそのようなことを言うんだ。そこで腹一杯食わせてやると、皆落ち着いてくれるんだがな。案外、艦娘も深海棲艦も、似たような存在なのだろう」
港湾棲姫「記憶カラ生マレ、過去ニ縛ラレテ生キテイル、カ」
提督「だが、いつまでも囚われる必要は無い。そう思わないか」
港湾棲姫「…満タサレタ気分ダ。生マレテ初メテ」
提督「戦いを止めればすぐにでも、望む時に…とまではいかないが、戦いを続ける間は決して手に入らないものだ」
港湾棲姫「…」
じっと黙って、紅茶を啜る。
提督「…最も、実際に和平を結ぶともなれば、話し合いの相手は私ではなく国家元首になるんだが。私の目的は、あくまでこちらの考えを伝えて、君の方にもその気になってもらうことだ」
彼女は暫く考え込んでいる様子だったが、ふと北方棲姫に向かって言った。
港湾棲姫「ダッチハーバー…今ノ暮ラシニ、不自由ハ無イカ」
北方棲姫「ウン。ソレカラ、アノ島ヲ離レタカラ、ワタシハモウ、ダッチハーバージャナイ」
港湾棲姫「何ト言ウンダ?」
北方棲姫「デイジー。ワタシハ、デイジー」
港湾棲姫「ソウカ。…デイジー」
カチャリ。カップをソーサーに置いた。それから、僕の方を見た。
港湾棲姫「思エバ港湾棲姫ト言ウ名モ、オ前タチガ勝手ニソウ呼ンデイルダケダ。ダーウィント呼バレテハイルガ、デイジート違ッテズットソコニ留マッテイタ訳デモナイ…」
提督「何と呼べばいい?」
港湾棲姫「デハ、デイジーニ倣ッテ…ダリア、ニシヨウ」
北方棲姫「! オ姉チャンハ、ダリア」
提督「では、ダリア。我々はそろそろ引き上げようと思う」
港湾棲姫「…マダ、答エヲ出シテイナイガ」
提督「そう急かすつもりもない。君一人の一存で決められないことは織り込み済みだ。ただ」
僕は冷めたコーヒーの残りを一息に飲み干すと、真っ直ぐに彼女の目を見つめた。
提督「…私自身は、恐らく二度と、ここに来ることはない」
港湾棲姫「! 何故ダ」
提督「元々、この訪問が私の最後の仕事だったんだ。月が開ければ、私は晴れて市井の人間だ」
間宮「! そんな」
提督「ああ…悪いな、間宮。一緒に去る者にしか明かせなかったんだ」
間宮に告げると、港湾棲姫に向き直る。
提督「…そういう訳だから、提督として会うのはこれで最後になる」
港湾棲姫「折角、時間ヲカケテ話シ合ッタノニ、全テ無駄ニスルノカ…」
提督「無駄にはさせないさ。後任にはきつく言っておく。そして」
僕は立ち上がると、ふっと息を吐いた。それから、笑顔を作って言った。
提督「願わくば、次に会う時はただの人間同士として。…さあ、撤収だ。日没までに港に戻るぞ」
…
鎮守府に着いた。船着場には、川内たち四人が待っていた。
提督「おお、お迎えご苦労。ただいま…」
タラップを降りた瞬間、緊張の糸が切れた。
僕は、その場にへたり込んだ。
川内「提督!」
神通「大丈夫ですか…」
二人に支えられてなんとか立ち上がると、僕は照れくさそうに笑った。
提督「いやあ悪い。気が抜けてしまったよ」
那珂「提督、何もなかった?」
提督「ああ。ただ平和に食事して、戦いを止めれば良いことあるぞって言って、それだけだ」
叢雲「結論はまだ、ってこと?」
提督「そうだな。ただ、彼女が本当に平和を望むなら…近い内に、何か動きを見せるだろう」
そこで、深呼吸した。
提督「…まあ、そこから先は次の提督の仕事だな」
叢雲「そう…」
叢雲は静かに言うと、そっと僕の体を抱きしめた。
叢雲「…お疲れ様。無事に帰ってくれて、本当に良かった」
提督「ああ。…心配かけたな」
…
港湾棲姫「…」
スィーッ
浮遊要塞「___」フワフワ
港湾棲姫「満タサレナイ…何ガダ?」
浮遊要塞「___。_____」フワフワ
港湾棲姫「飢エ? 違ウ…一体、何ナノダ…コノ、気持チハ…」
港湾棲姫「…アノ男ニ、会イタイ」
ガシャッ ガシャン…
浮遊要塞「___! _____!」カクンカクン
港湾棲姫「済マナイ…私ノ我儘ヲ…」
浮遊要塞「___! ……」フラッ
浮遊要塞「」ドスン
港湾棲姫「飢エヲ満タスタメニ戦ウト言ウノナラ…キット私ハ、マダ戦ワネバナラナイノダ」
バラッ バラバラッ…
スクッ
港湾棲姫「…サヨウナラ」ダッ
…ザブン
857 : ◆eXipHdytqM - 2016/03/07 00:52:10.73 EjS2UcxU0 475/496『最後の仕事編』はここまで
次が本編最後のエピになります
…
川内「今までありがとう。もう皆と戦えないのは寂しいけど、私の分まで夜戦、よろしくね」
…
神通「ここまで戦ってきた皆さんなら、これからもやっていけると信じています。この戦いに、終止符を打ってください。最後に…第二水雷戦隊、五省唱和! …」
…
那珂「皆ありがとう! 那珂ちゃんは今日から、普通の女の子に戻ります! …えっ、元から普通じゃなかったって? そうだっけ、てへっ☆」
…
叢雲「…何て言えば良いのかしら」
叢雲「今まで…色々迷惑掛けたわね。キツイこと言ったり、逆にヘマやって心配かけたり。…何か、良いとこなかったわね」
吹雪「そんなこと無いよ!」
叢雲「あら、ありがとう。…吹雪。第十一駆逐隊を頼んだわよ」
…
提督「…」
提督「…あれほど、我々を悩ませた雪や寒さが嘘のように融け去り、鎮守府では至る所で桜が咲いている。もう、すっかり春だな」
提督「春は出会いの季節であり…別れの季節でもある。そして、今日を以って私と四人の仲間たちはここを去ることになる」
提督「三年前、一介の駆逐隊司令に過ぎなかった私が、事もあろうに連合艦隊総司令官の任を拝命し、ここで挨拶した。その時に私の話を聞いてくれた仲間たち…その顔ぶれから欠けることなく、また新たな仲間をたくさん迎えてこの場に再び立てることは、私の終生までの誇りだ」
提督「そして…今まで私を支えてくれて、ありがとう。諸君の弛みなき努力、それに裏付けされた実力、そして高潔な魂があってこそ、これまで戦い抜いてこれた。案ずるな。諸君ならば、これからの戦いだって乗り越えられる」
提督「心残りは…そうだな…」
提督「…吹雪」
吹雪「っ、はいっ」
提督「知っての通り、私の最初の秘書艦は叢雲だった。しかし、受け持った第十一駆逐隊の全員に、私はずっと助けてもらった。叢雲だけじゃない、白雪、初雪、深雪、そして吹雪…皆が、私の初期艦だったんだ。私は…それに報いることができただろうか?」
吹雪「そっ、そんな、こと…」
吹雪「グスッ…そんなことより、お喋りしてたら…ッ、式が、いつまで経っても、終わりませんよ」
提督「ああ、それは分かってる。言うことに困らないように、原稿まで作ってきたんだ。だがな」
演台に置いていた式辞の紙を手に取ると、私はステージの縁まで歩いた。
提督「悪い、ちょっと来てくれないか」
吹雪「はい…?」
ステージのすぐ下まで駆け寄ってきた彼女に、それを見せた。
提督「これ…ッ…何て、書いてあるんだろうな…」
吹雪「…! ああぁ」
よれよれの紙面を見た吹雪は、声を上げて泣き崩れた。
白い紙の上には、書きながら零した無数の水滴に溶かされた、文字の残骸だけが残されていた。
…
隼鷹「かんぱーい!」カチン
提督「か、かんぱ~い…」カチッ
提督「…っは、し、死ぬ…」ゼエゼエ
川内「仕方ないじゃん、これが最後の機会なんだから」
提督「だが、ヤツはもう何回目だ?」
隼鷹「てーとくてーとくさー、もーいっかーい…」
神通「」ビシッ
隼鷹「あぅ」ドサッ
隼鷹「」
提督「た、助かった…」
霧島「えー、宴もたけなわということで、名残惜しいですが送別会はここまでとさせていただきます」
シン…
提督「…? やけに聞き分けが良いな」
霧島「これまで艦隊を引っ張ってこられた司令に、最後に我々艦娘一同より、贈り物がございます。…さ、司令」
提督「お、おう…」ヨロヨロ
提督「何か、悪いな。何から何まで、こんな心尽くし…」
霧島「では、贈呈を」
「はい」スクッ
スタスタ
五月雨「…あの、提督」
提督「五月雨か。最後までありがとうな。ところで、その手に持っているのは何だ? アルコールで視界がぐらぐらしてるんだが、見間違えじゃなければ、それバケツ」
五月雨「…ごめんなさいっ!」ブン
ザバァ
864 : ◆eXipHdytqM - 2016/03/08 20:45:09.00 E2zPsI3B0 480/496
【艦これ安価】川内型と夜戦の日々~バケツパニック編・甲作戦【R-18】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457437470/
【艦これ安価】川内型と夜戦の日々~バケツパニック編・甲作戦【R-18】
※以降、上記スレと、本スレでの同時進行が続き、最後に本スレでエンディングという流れになります。
【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】(エンディング)