いつもより寒い朝の空気に、思わず目が覚めた。特に腹の辺りが寒い。おまけに体が重いし、腕も動かない。これは本格的に風邪を引いたか。
それにしても、その腕がやたら熱い。暑苦しい。腕だけじゃない。重たい体の、特に『ある部分』だけが局所的に熱い。その上、何かが這いまわっているような感触がする。
横になったまま、部屋を見回すと…
神通「んっ…」
那珂「はぁっ、あっ…」
川内「あっ、んっ、んあっ、んんっ…」
提督「」
元スレ
【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446564687/
2 : ◆eXipHdytqM - 2015/11/04 00:36:27.53 WtQZY3mF0 2/496・川内型の3人と提督が夜戦(意味深)の可能性を模索するスレです。
・叢雲も出てきます。
・他の艦娘も出てくるかもしれません。
・ノープランです。思い付いたら書きます。
・ストーリーは必須 顛末は欲しい
と言う方は前スレ
【R-18】川内と夜戦の日々【艦これ】
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1440089652/
http://ayamevip.com/archives/45895167.html
からお読みください
・まあ… 僕はヌきたいから読むけどね。と言う方は大丈夫です。あんまり繋がりはないです
な、何だこれは。
いつの間にか掛け布団が跳ね上げられ、寝間着が大きくはだけている。そしてまず、右腕と左腕にそれぞれ神通と那珂がしがみついて、もぞもぞと動いている。
…いや、正確には、僕の前腕に自らの秘部を擦りつけている。奇妙な熱感は、これが原因だ。
そして、川内は…僕の腰に跨がり、上下に激しく揺れていた。腰がうねる度、朝勃ちのペニスを咥え込んだヴァギナが、じゅぷじゅぷと淫猥な音を立てる。
提督「…」
頭がハッキリしてきた。川内や那珂はともかく、生真面目な神通まで朝っぱらから何をしているのだと言いたいところだが、今日はここにいる全員が休日だ。たまには羽目を外すのも悪くないと思ったのだろう。
それにしても、叢雲の姿が見えない。昨夜は彼女と床に就いたはずなのだが…
那珂「…あ、起きた」
那珂が、僕が目覚めたのに気付いた。
川内「提督っ、おはよ…んっ」
神通「んあっ…お邪魔、してます…」
提督「…あー」
その時、私室のドアが開き、寝巻き姿の叢雲が入ってきた。彼女は部屋で繰り広げられる痴態を顔色一つ変えずに見回すと、ふんと鼻を鳴らした。
叢雲「…盛りのついた野良犬みたいね」
提督「ど、どこに行ってたんだ」
叢雲「お手洗い。でもその前から皆来てたわ」
提督「そうか…とりあえず助けてくれ」
叢雲「そうね…」
言いながら彼女は、おもむろに着物の帯を解いた。
しゅるりと着物が落ち、白い裸体が薄暗がりの下に露わになる。
提督「む、叢雲サン?」
彼女は僕の頭の方に歩み寄ると、顔を跨いだ。そのまま彼女は、僕の顔の上に腰を下ろした。
提督「むぐっっ!?」
叢雲「んっ…」
つるりとした大陰唇が、口を圧迫した。舐めると、ほんのり塩辛い。便所に行っていたのは本当らしい。
叢雲「あんっ…助けてあげてもいいけど。っ…まずは、私を満足させることね」
5 : ◆eXipHdytqM - 2015/11/04 00:42:23.44 WtQZY3mF0 5/496ひとまずここまで。
…はい、舌の根の乾かぬうちに次スレと相成りました。
実際試験やらなにやらで前スレほどハイペースでは更新できないと思います。してはいけない(戒め)
前スレがまだ残っているので、リクエスト等ございましたらそちらにお願いします
…
提督「おはよう…」ゲッソリ
間宮「おはようございます。…あら? 提督、朝からお疲れですか?」
提督「! いや、ちょっとな」
川内「ノブレス・オブリージュ? 色男の宿命?」
提督「要らんことを言うな」
間宮「あはは… あ、そうでした。昨日お願いされていたもの、作っておきましたよ」
提督「おお、ありがとう」
神通「ありがたく頂きますね」
間宮「台所に置いておきますので、出かける時にお持ちくださいね」
…
那珂「こっちこっち-!」パタパタ
提督「ちょ、ちょっと待ってくれ…」ゼェゼェ
川内「提督、遅いよー」
叢雲「島風みたいなこと言うのね。…ほら、もう少しよ。さっさと歩きなさい」パシパシ
提督「うぃー」
神通「…! ほら、見てください」
提督「どれ…」
僕らは、連れ立って少し遅い紅葉狩りに来ていた。濃すぎるほどの紅葉に覆われた遊歩道を歩いていると、急に目の前が開けた。
そこに広がっていたのは、澄んだ湖だった。湖畔を囲む紅が、水面に映ってゆらゆらと揺れている。
提督「おお…」
神通「綺麗ですね…」
うっとりと呟く神通。他の三人も、目の前の景色に魅入っている。
船として生まれた彼女らにとって、こういった山の景色は新鮮なものであった。だからこそ、この機会に陸でしか見られないものを見せてやろうと、四人を連れてきたのだ。
叢雲「…ん、ここで良いわね」
湖のほとりに、小さなベンチを見つけた。
提督「お前はすっかり、色気より食い気になっちまったなあ」
苦笑しながら、その前にシートを広げた。神通は、持っていた薄紫の風呂敷包みを置くと、結び目を解いた。
出てきたのは、四段重ねの重箱。朝に作ってもらった、間宮特製の弁当であった。
川内「さ、早く開けようよ。もうお腹ペコペコだよ」
急かされるまま蓋を取ると、それだけで涎が出そうになった。唐揚げ、筑前煮、卵焼き、おにぎり、助六寿司…
提督「帰ったら、間宮にお礼言わないとな。じゃあ」
「「「いただきまーす!」」」
…
提督「ごちそうさん。…ふぅ、腹が温まったら、眠くなってきたな」
シートにごろりと寝転がると、デザートの間宮羊羹を齧っていた叢雲にすかさず小突かれた。
叢雲「太るわよ」
提督「うぐっ…朝から散々消費したろ」
川内「言われてみれば、そうだね。帰ってからも消費しなきゃだし?」
悪戯っぽく笑う川内。
提督「げ、まだやるのか」
川内「さあね、気分次第。さ、おいで」
言いながら彼女は、正座した膝をぽんぽんと叩いた。
提督「ん、じゃあお言葉に甘えて」
彼女の膝を枕に、秋晴れの空を眺めた。
那珂「あっ、ズルーい」
神通「…」
周りの反応に構わず、後頭部に伝わる熱だけを感じながら、僕は目を閉じた。
…
提督「…んんっ」パチ
提督「…?」
薄目を開けたまま、ぼんやりと思う。
提督「空が見えない…」
神通「…あ、お目覚めになりましたか」
提督「…ああ」
目の前を覆う影の、そのまた上から声が降ってきた。なるほど、いつの間にか神通に交代していたのか。
体を起こしながら言った。
提督「重かったろう。ところで、川内たちは?」
神通「那珂ちゃんが紅葉を背景に撮りたいとかで、一緒に」
見ると、持ってきていたカメラが無い。川内が持って行ったのだろう。
提督「ん? 叢雲もか?」
神通「叢雲さんなら…」
彼女の目線を追うと、いた。少し離れたところで、僕らと同じようにくつろいでいる親子連れに混じって、幼い子供の相手をしていた。
やがて彼女はそこを離れると、こちらに戻ってきた。
「おねえちゃん、またねー!」
手を振る子に、笑顔で手を振り返す。
提督「」ニヤニヤ
叢雲「…な、何よ」
提督「いや、いつもあのくらい優しくしてくれたら良いのになと思ってな」
叢雲「う、うっさいわね! …艦娘とバレて、あの子の親に絡まれたのよ。仕方なくよ、仕方なく」
神通「とても良い顔をしていましたよ」
叢雲「…」
彼女はなおも、なにか言いたげにこちらを見たが、拗ねたように黙りこんでしまった。
川内たちが戻ってきた。
神通「良い写真は撮れましたか?」
那珂「まあまあかな。やっぱり提督じゃないと」
提督「帰り道でまた撮ろう。それにしても、冷えてきた」
川内「もう夕方だね。そろそろ撤収しようか」
提督「そうだな。…と、その前に」
先ほど、叢雲がいた家族のところへ歩み寄ると、父親と思しき男に声をかけた。
提督「すみません、ちょっと写真をお願いしたいのですが」
「あ、いいですよ」
川内「提督、カメラカメラ」
慌てて川内が駆け寄り、カメラを手渡す。
五人で、湖を背景に並んだ。
「じゃあ、いきますよー。はい、チーズ」
パシャリ。
「「「ありがとうございました!」」」
提督「どうも、ありがとうございました。それに、先ほどウチの叢雲が」
「いえいえ、いい経験です。…頑張ってくださいね。おかげでこの間、久しぶりに秋刀魚が食べられましたし」
…
その日の夜。僕は私室でパソコンを開き、紅葉狩りで撮った写真を眺めていた。
提督「…」カチカチ
川内「中々じゃない? よく分かんないけど」
隣から川内が口を挟んだ。他の娘は寮に戻っている。
提督「外での撮影って、意外とやってないんだよな。いつもスタジオだったし」
川内「やっぱ、違うんだ」
提督「ああ。勉強するまで、考えもしなかったんだけどな」
ふと、集合写真のところで手が止まった。ちょうど西日が顔に当たり、揃って眩しそうに目を細めている。
川内「あはは、変な顔」
提督「逆光よりはマシだと思ったんだがなあ」
川内「でも…別に売り物でもないのに、いちいち写りとか気にしてたら疲れるよ」
提督「…そうかもな」
ふと、川内が僕の顔をじっと見つめた。
川内「それに、写せないよ。本当の顔は。私だけが知ってるんだもん。…誰にも、見せないよ」
提督「…そうだな」
僕の頬にそっと触れる。肩を抱き寄せた。そのまま、どちらからともなく、口づけを交わした。
川内「ん…む、ふぁ…む、ちゅ」
舌を絡めながら、僕の上にのしかかる。そのまま口を離し、首筋に顔を…
提督「…どうした?」
川内「臭う」
提督「」
露骨に鼻を鳴らして、首元を嗅ぎまわる。
提督「まぁ、歩き回ったからな。まずシャワーでも浴びるか」
川内「そうだね。…じゃあ、洗いっこしようよ」
…
浴室にて。僕らは裸で向かい合った。
タオルにボディソープを泡立てながら、川内は言った。
川内「部屋からスポンジ持ってくれば良かったね」
提督「いつも使ってるのか?」
川内「うーん、那珂からは使えって言われる。面倒くさくていつも手ぬぐいで済ましちゃうけど」
提督「肌を大切にしろって言いたいんだろう。…よし、手で洗ってやろう」ワキワキ
川内「手つきがいやらしいよ…」
ジロリと僕を睨む川内。といきなりぴったりと抱きついてきた。そのまま手を伸ばし、タオルで僕の背中を擦り始めた。
提督「ふおお…」
手が上下に動く度、胸から腹にかけて柔らかい、部分的に硬い感触が撫で回す。
僕は唾を呑むと、同じようにボディソープを手に取り、彼女の背中をさすった。そのまま二人で抱き合うように腕を伸ばし、互いの背中を洗った。
川内「ん…よっと」
川内が僕の肩に取り掛かる頃、既に上の方を済ませた僕は、下の方に手を伸ばした。
その手で、彼女の尻を掴んだ。
川内「んっ、ちょっと」
提督「まあまあ」
そのまま指を伸ばし、膣口をさする。彼女が身を竦ませた。
川内「やんっ、待ってよ…こら」
うなじを抓る。
提督「痛」
手を離すと、彼女は恨めしげにこちらを見た。が、わざとらしく溜め息を吐くと、今度は前を洗い始めた。僕も、彼女のお腹や乳房を掌で擦った。
川内「んふっ、くすぐったい」
くすくす笑いながら、腕を洗う。片手が塞がってしまったので、空いた手で太腿を擦った。と言っても、直立しているので脚の上の方しか洗えない。
川内も同じことを思ったようだ。
川内「やりづらいなぁ…提督、ちょっと横になって」
提督「ん」
言われるまま洗い場に仰向けになると、彼女は両脚で僕の腿を挟んで擦り始めた。
提督「おおう…」
滑らかな彼女の肌が、僕の脚を撫ぜる。湯にも浸からず裸でいたせいか、すっかり冷たくなってしまった。少しでも温めるように、彼女の腕をとって両手でごしごしと擦った。
川内「んっ…あんっ…はっ、ああ…」
提督「…」
ふと見ると、川内の顔が上気している。腿を伝う感触が、やけに湿っぽい。その上、石鹸とは別の液体が床に垂れてきた。
僕は身を起こすと、彼女の体を抱いて倒れこんだ。
川内「あんっ…何するのさ…」
提督「もっと効率よく洗おうか」
泡だらけの体を擦り合わせる。すべすべした肌に、ぴんと立った乳首がくすぐったい。
気が付くと、彼女は両の腿で膨れ上がった僕のペニスを挟み込んでいた。
川内「はぁっ…んっ、あん…」
提督「くっ、あ…出そう」
川内「出ちゃう…?」
耳元で囁くように言うと、彼女は僕に跨ったまま体を起こした。足の方まで後ずさると、両手でペニスを掴んだ。
川内「じゃあ、おち○ちんもキレイにしないとね」
腰を上げ、上を向いた亀頭を自らの入り口に誘う。じっとり濡れた膣口が肉棒の先端を咥えると、彼女はゆっくりと腰を下ろした。
川内「ふぁああっ…」
つぷつぷと空気の抜ける音がして、柔肉がぴったりと肉棒に張り付いた。まるで最初から僕のためにしつらえてあるかのように、挿れただけで正確に僕の感じる部分を攻め立てる。
提督「イキそうだ…」
川内「いいよ、イッて」
提督「っ…」
ペニスが跳ね、彼女の膣内にせり上がった熱を吐き出した。
川内「んぁ…」
精液を子宮で受けながら、川内がぐったりとしなだれかかってきた。その背中に腕を回すと、彼女はふるりと身を震わせた。
川内「寒い…」
提督「冷えちまったな。早く湯船に浸かろう」
熱い湯に、二人で浸かった。湯船に湯が満ちるまでは、熱いシャワーをだらだら浴びて泡を流していた。
川内「んんっ…生き返る…」
僕の膝の上で、伸びをする。それから大きく欠伸をした。
提督「ここで寝たら余計冷えるぞ」
川内「だって…」
疲れたと言わんばかりに、身を預けてくる。湯の中で触れ合うと、その背中もすっかり冷たくなっている。
提督「さっさと温まって、上がるぞ」
川内「…」
提督「川内?」
川内「Zzz…」
提督「」
…
那珂「写真ついでに提督に逢いに来たけど…」
川内・提督「「Zzz…」」
那珂「川内ちゃんに先越されちゃったみたい。…ま、いっか」
プチ プチ シュル パサ
那珂「那珂ちゃんも一緒にお布団入っちゃうもんね」ゴソゴソ
那珂「じゃ、おやすみなさーい…」
33 : ◆eXipHdytqM - 2015/11/07 01:08:20.94 KXHPWY4Z0 21/496プロローグ『紅葉狩り編』並びに今夜の更新はここまで
ちょっと急な用事で、数日更新できません
提督「…ボーキサイトが中々集まらないな」カチャカチャ
叢雲「どっかの誰かがつまみ食いしてるんじゃないの?」サラサラ
提督「唐揚げじゃあるまいし、そんなこと」パラ パラ
提督「…あ、分かった」
叢雲「何よ?」スクッ
提督「演習だ。相手の艦隊見てみろ」バサ
叢雲「」チラ
叢雲「…うわ、防空艦ばっかり」
提督「模擬弾だから艦載機も堕とされないと思っていたが、損傷はするんだった。油断していた」
叢雲「どうするのよ?」
提督「うーん、丁度いい機会だし、空母を引っ込めてこちらも照月と摩耶を出そう」ガチャン ピ ピ ピ
提督「…もしもし、私だ。突然で悪いが、明日からの艦隊演習の編成を…」
叢雲「…」サラサラ
叢雲「…ふぁ……遠征遠征、事務仕事…流石に眠いわね」
叢雲「管理職も、楽じゃないわ…」サラサラ
叢雲「…」コクン コクン
叢雲「…っ、いけないわ。アイツの前で居眠りなんて」
提督「…これで良し、と」ガチャン
提督「叢雲、今日の分が終わったら」
叢雲「Zzz…」
提督「あー…」
…
叢雲「…ん」パチ
叢雲「」ムクッ ボー…
叢雲「…ってぇ! あたしったらいつの間に」
叢雲「しかも、ご丁寧にソファの上で毛布まで…」バサ
叢雲「アイツは…」チラ
机「」モヌケノカラ
叢雲「どこ行ったのかしら…とにかく、執務に…」
叢雲「…」
叢雲「…この毛布」
叢雲「アイツが寝る時に使ってるやつ」
叢雲「…」スン…
叢雲「…アイツの匂い……」スンスン
ほどんど無意識に、指先が脚の間へと伸びた。もう片方の手で、しっかりと毛布を鼻先に寄せたまま。
叢雲「んっ…」
黒いタイツの上から、くすぐるように秘部をなぞる。胸いっぱいに息を吸うと、『アイツ』の匂いが脳髄を満たし、じわりと体に熱がこみ上げた。
叢雲「んっ、ああん…」
指が速まる。タイツとショーツを隔てた先で、とろりと蜜が滲むのが分かった。
ワンピースの裾を捲り、その手をタイツの中へと差し込んだ。
叢雲「っ!」
既に下着の中はしとどに濡れている。それでもすぐに挿れることはせずに、指先でそっと陰核を摘んだ。
叢雲「にゃ、あっ…」
毛布の匂いを嗅ぎ、もう一度指に力を込める。
叢雲「はあぁっ…」
肩がびくんと跳ねた。さっきよりも敏感になった気がする。一心不乱に息を吸いながら、指で陰核を扱く。
ふと、誰もいない執務机が目に入った。
叢雲「アイツの、椅子…」
恐る恐る歩み寄ると、半分引かれたままの椅子にそっと腰を下ろした。
すう、息を吸い込む。
叢雲「っっ~!!」
心臓が早鐘を打つ。押さえつけるように胸を掴むと、ブラ越しに固くなった先端を弄った。同時に、再び手を秘部に伸ばした。
温かく湿った感触。『アイツ』が川内と結ばれてからも諦めきれず、頑なに指さえ挿れてこなかった、そこに触れた。
叢雲「ふぁ、ああっ、んっ…はぁ」
くすぐるように、入り口を擦る。じわりとタイツに染みが滲む。
叢雲「はあっ、はあっ、あっ…んっ」
顔を上げると、さっきまで寝ていたソファの向こうに『アイツ』が立っている。
叢雲「あんっ、あっ、しれ、司令官っ、司令官っ…!」
胸いっぱいに息を吸うと、強い匂いに頭が蕩けそうになる。椅子に残ったぬくもりが、背中を包む。
とうとう、指をじとじとに濡れたそこに挿し込んだ。狂ったように掻き回すと、くちゅくちゅと水の音が響く。
叢雲「はんっ、ああっ、司令官、すき、すきっ…あんっ…い、イく、あん、あっ…」
このまま、『アイツ』の匂いと温度に包まれて、アイツに見られながら…
…見られながら?
提督「なあ、いい加減機嫌直してくれよ…」
終業後。執務室に残ったまま、僕はそっぽを向く叢雲に懇願していた。グーで殴られた頬が未だにズキズキと痛む。
実際僕は、黙って突っ立っていただけだった。彼女をソファに寝かせて、私室から持ってきた毛布を掛けてやった後、僕は兵装の数を確認するために一旦執務室を出た。戻ってくる頃には、まだ彼女は眠っていた。起こそうか逡巡していると、彼女はひとりでに目を覚ました。丁度良かったと声をかけようとした矢先、あのような状況になったのだった。
叢雲「…」
秘書艦用の椅子に縮こまったまま、拗ねたように黙りこむ叢雲。僕はふと思い出して、ポケットを漁った。
提督「ほら、夕張から貰ったお菓子やるから…」
取り出したのは、細い棒状のクラッカーにチョコレートがコーティングされた菓子。貴方も私も的なアレである。
小分けの袋を開け、彼女に差し出す。
叢雲「…」
彼女はそれを一瞥すると、黙って一本抜き取って口に咥えた。
提督「美味いか」
叢雲「…」
提督「へいへい…」
仏頂面で咀嚼する彼女を尻目に、僕も一本齧った。溶けかけのチョコが歯に纏わりついた。
気まずい雰囲気の中、菓子を咀嚼していると、おもむろに叢雲が手を差し出した。
叢雲「ん」
提督「どうした」
叢雲「ん」
おかわり、といったところか。素直に渡そうとして、ふと悪い考えが浮かんだ。
袋から一本だけ抜き取ると、チョコの掛かっていない手元の部分を咥え、そのまま顔を突き出した。
叢雲「…何よ」
提督「ほれ、食え」
叢雲「はぁ?」
戸惑ったようにこちらを見る。が、すぐに僕の意図に気付いたのか、冷たい目つきに変わった。
叢雲「…馬鹿じゃないの」
蔑むような物言いに興醒めして、咥えたまま自分で食べようとしたところで、不意に彼女が身を乗り出した。
叢雲「…あ」
む。チョコレートに覆われた先端を、そっと口に含む。
提督「っ…」
さく、さく、さく。両端からゆっくりと食べ進める。みるみるうちに顔が近づく。鼻息がかかる。脆い菓子の棒を通して、お互いの震えが伝わってくる。
やがて…その距離が、無くなった。
叢雲「ん…ふ、ふぁ、む…」
唇が触れた途端、彼女は貪欲に舌を伸ばしてきた。息継ぎさえ惜しむように口腔を舐め回し、奥歯にくっついたクラッカーの破片まで溶かして飲み込んだ。
叢雲「あ…む、ちゅ、ずっ…ぷぁ」
唾液の糸を引きながら口を離すと、彼女はぺろりと唇を舐めた。
叢雲「…ごちそうさま」
そのまま、向い合せに僕の膝の上に座った。
叢雲「…誰かのせいで、最後までイけなかったじゃないの」
提督「別に、あのまま続けてくれても良かったんだぞ」
叢雲「…ふん」
鼻を鳴らすと、僕の胸に顔を埋めてきた。抱きしめると、顔の当たった部分がじわりと熱くなった。また匂いを嗅いでいるらしい。
深呼吸を繰り返しながら、腰を振り始めた。不完全燃焼の秘部を、僕の腿に擦り付ける。
叢雲「んっ、んっ、は、ん…」
くぐもっと喘ぎ声。彼女の股ぐらが往復するところが、湿ってきた。
僕は彼女が動きやすいように、片手でその腰を押さえながら、空いた手で頭を撫でた。
叢雲「はっ、あっ、あんっ…にゃ、んっ」
動きが速くなってきた。溢れだす蜜が、ぽたぽたとカーペットに垂れる。
叢雲「はあっ、あんっ、司令官、司令官っ…イく…イくっ!」
ぎゅっと僕に抱きついて、彼女は二、三度痙攣した。
提督「…満足したか」
叢雲「差し当たっては」
胸から顔を離さず、叢雲が応える。
提督「続きは部屋で、だな」
その身体を抱いたまま、立ち上がる。そのまま、二人で私室へと帰ったのであった。
51 : ◆eXipHdytqM - 2015/11/12 00:46:06.00 AeWNcnzP0 31/496今夜の更新ならびに『叢雲の独り遊び編』はここまで
申し訳程度のポッキーの日要素。
匂いフェチかはともかく叢雲は間違いなくオ○ニー中毒(確信) 少なくともここの叢雲はそう
と、こんな風に一周目はライトにいきたいと思います。二周目以降本気出す(初雪)
…
日々、私達を深海棲艦の脅威から守ってくれている艦娘たち。今回は、彼女らの所属する海軍の任務の一部に密着してみたいと思います。案内人は…
那珂「やっほー! 艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー! きゃはっ☆」
「那珂さん、今日はよろしくお願いします」
那珂「よろしくね。あと、堅苦しいのはナシ。那珂さんじゃなくて、那珂ちゃんで、ね」
「えっと、じゃあ…那珂ちゃん。今日は、どんな任務をするのかな?」
那珂「今日は、今からコンビナートに寄ってタンカーと合流してから、東南アジアの方に原油を頂きに行くよ」
「タンカーの護衛というわけだね」
…テレビの前の皆さんに説明しますと、歴史的な事情から艦娘を数多く擁する我が国は、太平洋西部からインド洋にかけての防衛を一手に担っています。代わりに、周辺国からは全面的な補給支援を受けており、日々大量の原油、鉄鉱石、ボーキサイト等が…
…
提督「…」ジッ
コンコン
提督「良いぞー」
ガチャ
那珂「お邪魔しまーす…って、提督、何観てるの?」
提督「お、丁度いいところに。この間録画したやつだよ。お前が出てた」
那珂「んー?」チラ
那珂「ああ、これ。いつもより地味じゃない?」
提督「だが、僕らにとってはこういう活動のが本命だからな」
那珂「むぅ…」
…
無事、タンカーに原油を満載して帰る航路。何事も無く日本にたどり着くかに思われましたが…
那珂「…! 索敵機より入電。10時の方向に敵艦隊を発見!」
すかさず僚艦に指示を出す那珂ちゃん。現場に緊張が走ります。
那珂「水雷戦隊…斥候かな? あんまり刺激したくないなぁ…」
那珂「…よし、航路を東寄りに変更。ちょっと遠回りするよ」
…
那珂「…ぶっちゃけると、ホントは敵影なんて無かったんだけどね」
提督「ふーん…って、マジかよ?!」
那珂「緊張感のある絵が撮りたいって言われたの。でも、あの辺って散々開拓した道だし、今更深海棲艦なんて出てこないじゃん」
提督「それ、絶対に黙ってろよ。虚偽の報告だなんてバレたら、諸共に縛り首だ」
那珂「大丈夫大丈夫。那珂ちゃんは演技派だから」
そう言うとおもむろに那珂は寝そべって、僕の膝の上に頭を載せてきた。
提督「…」
黙ってその頭を撫でながら、テレビを観た。
…
無事に、原油を日本に運ぶことができました。
最後に、彼女たちを統括する提督に話を伺いました。
提督「艦娘を兵器として扱うことに、憤りを覚える方は多いと思います。言い訳するつもりはありません。海の平和を取り戻すために、致し方ないことであります。ただ…」
提督「我々とて、好きで彼女らを戦場に送り出しているわけではありません。皆が無事に帰ってくること、これが最後の出撃となることを、常に願っているのです」
提督「何で出来ていようと、どんな魂を持っていようと…彼女らは人間です。これから、那珂から遠征の報告を聞きますが、あなた方や番組をご覧の皆さんは、私より詳しく彼女らの任務の様子を知ることができたでしょう。それを通して…」
…
不意に、足に何かが触れる感触がして、視線を下ろした。
見ると、那珂が寝そべったまま僕のズボンのベルトを外していた。
提督「観終わるまで待てないか」
すると彼女はファスナーを下ろしながら、ふふっと笑った。
那珂「…面白いよね。カメラの前でカッコイイこと言ってる人が」
ズボンごとパンツも下ろし、ペニスを掴み出す。
那珂「大事にしてるって言ってる娘に、おち○ちんしゃぶられてるんだもん」
そう言うと那珂は、まだ柔らかいモノを口に含んだ。
那珂「む…っ」
ちゅうちゅうと吸い込みながら、舌全体で撫でるように肉棒を舐める。ぬるりとした感触が下半身を通して、脳を刺激した。
ペニスが硬くなったのを確認すると、一旦口を離した。手で竿をのろのろと扱きながら、今度は玉の方に舌を這わせた。
提督「っ…」
ぶら下がった袋を持ち上げるように数回舌で突っつくと、大きく口を開けて、陰嚢ごと口内に咥え込んでしまった。
舌と唇で、玉袋を揉む。緩く握られた棒が、ビクンと震えた。
那珂「んー…あ」
那珂は玉を吐き出すと、再びペニスを舐め始めた。今度は舌先で、裏筋をくすぐるように、何度も何度も。下品なビデオなんかで、若い女優がこんな風にアイスキャンデーを舐めているが、那珂が『本物』を扱う様は寧ろ、妖艶な感じがした。
提督「くっ、そろそろ…」
那珂「むぁ…出ちゃいそう?」
口をすぼめ、亀頭をきゅっと吸う。そのまま先端を舐め回しながら、両手で竿を扱く。
提督「ああっ、出る、っ」
手の動きが速くなる。尿道を突くと、さらに強く吸った。
提督「っっ…!」
びくん。びゅっ、びゅるっ。
那珂「っ…む、っ…」
精液を口で受け止めながらも、吸うのを止めない。もっともっとと言わんばかりに、繰り返し頬を凹ませる。
やがて、射精が止んだ。
那珂はペニスを吐き出すと、おもむろに身体を起こした。それから僕の目の前で口を大きく開け、精液のべっとり乗った舌を突き出してみせた。
那珂「ほあ、へーほくのあーえん」
提督「止めなさい」
那珂「うー…」
舌を引っ込めると、味わうようにもごもごと顎を動かし、それからごくりと喉を鳴らした。
那珂「…ん、ごちそうさまでした」
提督「美味いもんじゃないだろう」
那珂「そんなことないよ。提督の、『一番』美味しい」
提督「っ…じゃあ、お返しだな」
そう言うと僕は、自分の精液で汚れた那珂の唇にキスした。それから彼女の体を押し倒し、その脚を開いた。
桃色のネグリジェを捲る。
提督「って、またパンツ穿いてないのか」
那珂「寝る時は下着着けない派だからね」
そんな人もいるのか。
開きかけの入り口に、舌を這わせる。大陰唇は、生えかけの陰毛でざらざらしていた。
那珂「んっ…」
くすぐったそうに息を漏らしながら、彼女はおもむろに手の伸ばすと、ビデオデッキのリモコンを取り上げた。
画面を見ながら何やら操作すると、別の映像が流れ始めた。
…
ザワザワ ザワザワ
カッ
ワーワー パチパチパチ
那珂「みんなー、今日は那珂ちゃんライブ2017に来てくれて、どうもありがとー!」
…
提督「! これ、この間の…」
那珂「ほら、お口が止まってるよ」
提督「っ…」
割れ目に舌を挿し込んだ。膣口は微かに湿っていて、舌が触れるとピクンと動いた。
那珂「あんっ…はぁっ…」
画面の中には、大勢の観客に向けて歌う『アイドル』の声。部屋には、同じ『アイドル』が喘ぐ声。
那珂「んん…」
テレビの中の自分を見つめながら、彼女はだらしなく脚を広げて投げ出す。とろとろと愛液の満ちてきた膣内に、舌を突っ込んだ。
那珂「はんっ…提督…」
提督「…と、どうした?」
顔を上げる。
那珂「テレビの中のアイドルのおま○こ舐めるのって、どんな気持ち?」
提督「どんなって言われても…僕にとっては、アイドルとか関係なく那珂は那珂だ」
那珂「…そっか」
それから那珂は、手を伸ばして僕の頭を自分の股間に押し付けた。
再びそこを舐めていると、不意に彼女は言った。
那珂「…ねえ、おしっこしたい」
飲んで欲しいということか? 口を開け、彼女の秘部を覆う。
しばらく待っていると、不意に彼女は吹き出した。
那珂「ごめんね、冗談だよ。那珂ちゃんはアイドルだから、おトイレなんてしないもんね」
手を離すと、彼女は僕の頭を撫で、軽くキスした。
那珂「迷わず飲もうとするなんて。提督って変態さんだね」
提督「何でこうなったんだろうな」
顔を見合わせて、笑った。
那珂「さ、エッチするよ」
既に硬くなったペニスを手に取り、自らのヴァギナに誘う。温かな肉が亀頭を包み込むと、思わず息が漏れた。
提督「く、ふ…」
互いに脚を絡めて腰を押し付けると、肉棒が根本まですっぽりと彼女の中に収まった。
那珂「はふぅ…」
抱き合ったまま、ほっと息をつく。触れ合った肌が、暖かくて心地いい。
那珂「…」
提督「…」
那珂「…提督」
提督「どうした?」
那珂「私ね、エッチするのと愛するのが、どうしても結びつかないの」
提督「…」
僕は黙って、次の言葉を待った。
那珂「ベッドの上では皆、その場のノリで『愛してる』って。でも、愛って何?」
提督「何なんだろうな」
那珂「…やっぱり、川内お姉ちゃんが羨ましいよ。提督に愛されて、それを素直に受け入れられるんだもん」
提督「お前のことだって、変わらず愛してるさ」
那珂「分かってるけど…」
俯いたまま、口を閉ざす那珂。
僕は彼女を両腕で抱きしめると、ゆっくりと立ち上がった。
那珂「んっ、な、何するの」
提督「今日はもう遅い。布団敷いて、寝よう」
…
あれから、射精するでも絶頂するでもなく、ただ裸で繋がったまま夜を明かした。
目を覚ますと、消し忘れのテレビからは天気予報が流れていた。画面の中の『アイドル』は、今は僕の目の前にしかいない。
提督「…」
彼女の中で、肉棒に血が漲ってくるのを感じる。
那珂「…ふぁ、あ……」
那珂も目を覚ました。僕と目が合うと、ぼんやりとした顔のまま、ふっと笑った。
布団に包まれたまま、ゆったりと腰を振る。
那珂「んっ…ん…」
薄暗がりの中、彼女の乳房の先に吸い付いた。
那珂「やあん…提督、赤ちゃんみたい」
頭の上から、声が聞こえてくる。ぷっくりと膨れた乳首を舌で弄びながら、抽送を続けた。
那珂「あんっ、はあっ、あっ…ん」
膣内が、ぴくぴくと震え始めた。
僕は口を離すと、言った。
提督「気持ち良い、か」
那珂「うんっ、とっても…」
提督「愛してるから、気持ち良いんだ。分かるだろ」
那珂「うん…」
ペニスを奥まで突き込むと、にわかに彼女の膣がきゅっと縮んだ。
きつくなった肉壷に、さらにペニスを出し入れして、僕はその中に射精した。
那珂「んっ…はぁ…」
胎内を満たす熱を感じながら、彼女はふるりと震えた。
那珂「ああん…気持ち良い…」
提督「ああ、気持ち良いな。…さて」
僕は布団を跳ね上げた。
提督「そろそろ起きよう。今日も忙しいぞ」
70 : ◆eXipHdytqM - 2015/11/15 01:08:06.94 M7Fhyatj0 44/496今夜の更新ならびに『セッ○スとアイドル編』はここまで。
実際艦娘におしっこさせたい欲求とは常に戦っている
今までのエピでも毎回どこかしらでおしっこさせようとして踏みとどまっている
近いうちに>>1的性癖ぶっぱなエピを書きたいことだなぁ
ザザ…ザザ…
神通「…」
どうして、こんなことになったのだろう。
かつて通った道。図らずもやり直す機会を得て、今度は間違えないと誓ったのに。
ザザ…ザザ…
両脚は吹き飛んだ。肩に砲弾が直撃して、右腕の感覚も無い。今はただ、左手に水を掴む感触しか残っていない。いや、これだって幻肢痛の類かもしれない。
照明弾も落ちて、見上げる夜空には細い月だけが見える。波が目を横切り、視界を滲ませる。
ザザ…ザザ…
僚艦たちは、無事に逃げおおせただろうか。足を失い、水面に倒れ伏しながらも、必死に腕を上げて撃ち続けた。敵も撤退しただろうか。
神通「提督…」
無意識に、左腕を上げた。月明かりに照らされて、薬指の銀が光った。
…良かった。幻覚じゃない。せめて最期は、この指輪と共に。
神通「ごめんなさい…」
私は、ここでお別れのようです。
姉さん、那珂ちゃん、叢雲さん…後は、頼みましたよ…
「…司令、発見しました!」
…
神通「…っ」
提督「! 気が付いたか」
ストレッチャーの上で、神通が目を覚ました。髪は焦げ、顔は煤塗れだ。しかし、それ以上に…
神通「…てい、とく?」
提督「そうだ。僕だ」
神通「だめ、ですよ…あなたまで、こんなところに、きては…」
右膝から下が、重油の滲んだ包帯に覆われている。左側に至っては、腰の半分から抉れて無くなっている。魚雷発射管に誘爆したのだろう。右肩には大穴が空き、腕がだらしなく垂れ下がる。辛うじて残った左手だけが、時折微かに震えていた。
提督「僕は、どこにも行かない。ここは鎮守府だ。お前は、帰ってきたんだ」
神通「かえって…ちんじゅふ、に…?」
提督「そうだ。雪風たちが、お前を見つけたんだ。お前は生きている」
目の前で、ドックのシャッターがガラガラと音を立てて開いた。
提督「さあ、入渠の準備ができた。治してくるんだ」
神通「さくせん、は…」
提督「能代が引き継いだ。お前は何も心配するんじゃない」
神通「…は、い」
神通を載せたストレッチャーが、ドックの奥へと消える。そのシャッターが閉じると同時に、僕はがっくりとその場に膝を突いた。
提督「あ、ああ…」
膝が嗤っている。ドライアイスを流し込まれたかのように、全身が冷たい。立ち上がれない…
カッ カッ カッ
提督「…?」
霞「…」
提督「…霞か。捜索、ご苦労だった。私のことはいいから…」
霞「…」スッ
霞は何も言わず、片手を上げた。
彼女のことだ。きっと不甲斐ない僕を引っ叩きでもするのだろう…
ところが彼女はそのまま、その手を僕に差し伸べた。
霞「…立ちなさい。戦いはまだ、終わってないわ」
提督「霞…」
霞「立ちなさい、このクズ!」
提督「!」
その手を取り、ゆっくりと立ち上がった。
彼女は僕をじっと見つめた。
霞「殺しているんだもの。殺されもするわ。でも…殺された一人にかまけて他の全てを蔑ろにするのは、正真正銘、本ッ当に救い難いクズのやることよ」
そこまで言って、彼女はほっと息をつき、瞬きした。
霞「…それに、助けられたじゃない。ヘタれてるんじゃないわよ。身が持たないわ」
提督「…ああ、そうだな。…っそうだな!」
握りっぱなしの手を離し、両の掌で己の頬を打った。それから、濡れた手で彼女の頭を乱暴に撫でた。
霞「っ、気安く触るなっての!」
そこに、もう一人。
雪風「司令! 雪風、修理完了しました!」
提督「雪風か。神通を見つけてくれて、ありがとう。お前の手柄だ」
雪風「たまたま、雪風が先に見つけただけです! 皆のお手柄です」
提督「そうか。…よし、ここが正念場だ。攻撃の手を緩めてはならない」
僕を見上げる、二人の戦士たち。
提督「後発隊の指揮だ、電信室に行くぞ。ついて来い」
…
提督「…よし、よくやった。追撃に気をつけて、真っ直ぐ帰投してくれ」
『了解しました』
提督「ふぅ…資源もまだまだあるな。このまま」
霞「司令官、あんたはもう休みなさい」
提督「まだいけるぞ。少なくとも、能代たちが帰るまでは」
霞「あんたのために言ってるんじゃないわよ」
電信室の扉を指差す。すかさず雪風が駆け寄り、大きく開けた。
神通「あっ」
提督「神通! 修復は…って、もうこんな時間か」
雪風に手を引かれて部屋に入ってきた。まだ脚の感覚が戻っていないのか、車椅子に座っている。
霞「最後まで助けてやりなさい」
雪風「雪風たちは大丈夫です!」
提督「…分かった。お前たちも、無茶するんじゃないぞ」
…
神通「どうも、すみません…」
提督「気にするな」
車椅子を押しながら、廊下を歩く。
提督「疲れたろ。あれだけの大掛かりな修理だ」
神通「『前』の私なら、きっと沈んでいたでしょう。今となっては…この手と指輪を無くさずにいられたのが信じられません」
左手を翳してみせる。
提督「…そうだな」
食堂の前を通りかかった。明け方で、まだ誰もいない。それでも厨房を覗くと、間宮と伊良湖が忙しそうに料理の仕込みをしていた。
神通「…あ、そうだ」
提督「どうした?」
神通「秋のお祭りで頂いた間宮さんの券が、まだ部屋に…」
提督「じゃあ、取りに行こうか」
軽巡寮に行くと、川内型の部屋の前では川内が待っていた。
神通「姉さん…」
川内「おかえり、神通」
川内は、いつもと変わらない様子で言った。
提督「起きてたのか」
川内「そろそろ入渠が終わる頃だと思ってね」
提督「そうか…それはそうと、神通がこの間の射的で取った間宮券があると思うんだが」
川内「これでしょ」
彼女は、当然のように懐からそれを出すと、僕に差し出した。
川内「そろそろ甘いものが恋しい頃かなと思ってね。神通のこと見てるから、提督貰ってきてよ」
提督「分かった。神通を頼む」
戻ってくると、那珂も起きだしたようで、車椅子の神通にすがりついてわんわん泣いていた。
那珂「良かったよぉ…神通お姉ちゃあん…」
神通「大丈夫、私は大丈夫よ、那珂ちゃん…」
川内「…あ、提督おかえり。ごめんね、こんな様子だけど」
提督「無理も無いさ。ところで、アイス貰ってきたぞ」
川内「ん、ありがと。じゃあ私たちは退散しますかね、と…」
那珂の肩を掴み、神通から引き剥がす。
川内「ほら那ー珂、行くよ。神通や提督はこれからお休みだけど、私たちは違うんだから。…あ、誰に指揮頼んでる?」
提督「指揮というか、能代たちが帰ってくるまでだが…霞と雪風に」
川内「げ、あっちこそ休ませないと…また長門さんに押し付けて良いかな」
提督「長門は次辺り出撃のはずだ。じゃあ…大淀に頼もう」
川内「ん、分かった。じゃあ、おやすみ」
那珂「また後でねー!」
提督「ああ、おやすみ」
…
車椅子の前の小さなテーブルの上に、銀のスプーンと、バニラアイスの載った硝子の器を並べた。それから僕は二段ベッドの下の段に腰掛け、言った。
提督「ほら、食べるといい」
神通「いただきます…」
彼女はスプーンを握ろうとして…ふと、手を止めた。
提督「どうした?」
僕の問いかけに、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべた。
神通「…手が、まだ満足に動かせないようです」
提督「! そ、そうか。なら仕方ないな」
スプーンを取り上げ、アイスを一掬い。冷凍庫から取り出した時は、新幹線の車内販売みたくカチカチだったが、今は程良く溶けている。
とろりとした白い甘味を、彼女の口元に運ぶ。
神通「…ぁむ」
閉じた唇の間から、空になったスプーンを引き抜く。神通の頬が緩んだ。
提督「美味いか」
神通「ええ…」
食べるだけで、甘いもの好きの駆逐艦(と一部大型艦)ならたちまち元気いっぱいになるアイス。甘味と縁遠そうに見える神通も、人並みには好いているようだ。
一口。また一口。掬ったところで、不意に神通が口を開いた。
神通「提督も、召し上がってください」
提督「僕はいい。これはお前のだから」
神通「いえ、元はといえば提督のお金ですから…」
どうやら、引く気はないようだ。
僕は諦めて、自分の口に掬ったアイスを運んだ。
提督「…美味い」
甘くて、それでいてさっぱりして、それなのに力が漲ってくるような滋味溢れる味わいだ。流石は間宮。
そのままなし崩し的に食べたり、やっぱり食べさせたりしていると、とうとう残り一口になってしまった。
提督「最後はお前に」
神通「いえ、提督が」
提督「いやいや、やっぱり…」
…埒が明かない。このままでは、アイスが完全に溶けてしまう。
提督「…じゃあ、こうしようか」
僕は、最後の一匙を口に含み
提督「…ん」
神通「ん、む…」
唇を、重ねた。
神通「んぁ…む、ちゅ…は」
ミルクとバニラの風味が、甘く蕩けて行ったり来たり。さらさらと唾液に溶けて、舌に染みこんで無くなってしまってもなお、口の中を味わい続けた。
やがて、息継ぎに顔を引いたところで、彼女と目が合った。
提督「…」
神通「…」
再び接吻。舌先と舌先で互いを感じながら、その身体を抱き上げ、そのまま今まで腰掛けていたベッドに寝かせた。
神通「…ぷは」
提督「ここで良かったか?」
神通「ええ…ここが、私の寝床です」
川内型の部屋には、二段ベッドが二つ、向かい合うように壁際に並べてある。片方は上も下も布団が敷かれ、もう片方は上の段だけ使われている。両方埋まっている方の上の段には、壁に幾つものブロマイドが貼ってあり、布団や枕はパステルカラーのファンシーなもので統一されている。もう片方のベッドの上の段には、質素な、それでいて清潔感のある寝具一式。そして、それと不釣り合いなのが枕元に並べられた無数の目覚まし時計。
神通のテリトリーは、おおよそ川内のものと変わらない。ただし、当然目覚まし時計は一つだけで、壁には数葉の写真が貼ってある。姉妹のもの。二水戦の集合写真。それから、僕と撮った写真。
神通「…あの」
提督「何だ?」
服に手をかけようとした僕に、神通が声をかけた。
神通「こんな折に言うのも何ですが…攻撃で骨盤の半分が破壊されていたようで、先ほどは下半身ごと取り替えたのですが」
提督「っ…それは、辛かったな」
抱き締めようとした僕を止めて、続ける。
神通「いえ、そういうことではなく…都合上、その部分の臓器まで取り替えることになりまして」
提督「…?」
それは、つまり?
神通「…その、子宮やそそまで取り替えたんです。なので」
提督「…! それって」
彼女は、目を逸らし、頬を赤らめて頷いた。
神通「私…また、生娘になりました」
提督「そう、か…」
神通「このことは、誰にも…特に、那珂ちゃんには秘密にしていてください」
提督「どうして…! ああ」
生殖器を取り替えることが可能なら、那珂は…かつて、夢のために失ったものを取り戻すことができるだろう。
しかし、現実はそう甘くない。
そもそも、あれだけの損傷を受けて、神通が轟沈しなかったこと自体が奇跡に近い。同じことをやっても、また都合良く下半身が吹き飛んで沈まずにいられるとは限らないのだ。そして、修復ができるのは艤装を着けた、『艦』でいる間に受けた傷のみ。艤装を着けない『ヒト』の状態で受けた傷は、人間が耐えうる治療でしか治すことができない。もちろん、臓器の交換などもっての外だ。
それに…そんな方法に頼らずとも、子を成す方法はあるはずだ。
提督「…分かった」
神通「お願いしますね」
神通の服を脱がせ、僕も服を脱いだ。いつもより狭い寝床に身を寄せ合い、向い合って横たわる。
柔らかな乳房に触れると、ふっと息を漏らした。もう一度キスしながら、優しく揉む。
神通「んっ…」
胸から手を離し、額を撫でた。それからもう片方の手を下に伸ばそうとして、ふと尋ねた。
提督「感覚はまだ戻らないか?」
神通「触れられれば、分かります。まだ動かせませんが…」
提督「分かった。踏んでたりしたら、すぐに言ってくれ」
指先で、彼女の秘所に触れた。
神通「んぁ…」
提督「…ん?」
何か、触った感じがいつもと違う。脱がした時はあまり見ていなかったが、これは…
提督「お前、あそこの毛剃って…あ」
神通「生着から間もないので、まだ」
恥ずかしそうに顔を背ける。
僕は、秘裂を指でなぞった。
神通「んあっ…」
提督「しっかり濡らさないとな。また痛むだろうから」
入り口をくすぐるように触っていると、少しずつ湿り気を帯びてきた。陰核を指の腹で押すと、彼女は身を竦ませた。
神通「あっ…」
神通も手を伸ばして、僕のペニスに触れた。緩く握って扱くと、勃ちかけのペニスはすぐに硬くなった。
神通「提督もお疲れでしょうに、お元気ですね…」
提督「疲れもある一線を越えるとな、性欲が増してくるそうだ。死にかけた時も同じだ。死ぬ前に、子孫を残そうとして」
そこまで言って、しまったと思った。神通なんて、先程まで本当に死にかけていたの言うのに…
神通「…私のこと、考えましたね」
提督「っ、済まん」
神通「良いんです。私も今、体が火照って仕方ないのですから…」
ペニスから手を離して仰向けになると、両脚を掴んでぐいと広げた。大人びた体躯に似合わない、つるりとした白い秘部。
神通「さあ。提督の…私に、ください」
亀頭を膣口にあてがう。
提督「挿れるぞ」
神通「ええ、お願いします」
腰を、前に突き出す。雁首の引っかかる感触。神通が顔を歪ませた。
提督「痛いか」
神通「…いけず」
提督「??」
ぼそっと呟いた意味を理解できずに黙り込んでいると、彼女は小声で言った。
神通「…私の好きなこと、知ってる癖に」
提督「? …あ、そうか」
僕は、彼女の両脚を掴むと
提督「いくぞ」
一気に、腰を押し込んだ。
神通「あ゛っ、くぅっ…」
引っ掛かりが解け、ペニスは狭い膣内に強引に突き進む。歯を食いしばる神通。固く閉じた目の端から、涙が零れた。
提督「…何か、お前からは何度も初めてを貰った気がするな」
神通「そう、ですね…」
最初に性交した時を初めてとするなら、それは極めて不本意なものであったと言わざるをえない。
思えば、川内の時にも僕は、大きな過ちを犯した。それがあればこそ、今の僕らがいると言えばそれまでだが…
腰を引くと、繋がったところから愛液で薄まった血がたらたらと漏れ出た。
狭く、熱い肉の隙間に抽送を始めた。
神通「んっ、っ、んあっ…」
苦痛と快感のないまぜになった表情のまま、声を殺してよがる神通。二度目の処女を散らした彼女の膣内は、初めて交わった時のように、乱暴に僕を肉棒を締め付けた。
神通「っ…んあっ、んっ…っ、っ…」
提督「…?」
嬌声が、しゃくりあげるようなものに変わっていく。
腰を振っていると、突然彼女はぽろぽろと涙を零し始めた。
提督「ど、どうしたんだ!?」
抽送を止め、額を撫でる。彼女は咽びながら言った。
神通「っ…ごめんなさい…でも…っ、私、っ…見たんです」
提督「何を見たんだ? 大丈夫だ、怖くないから、言ってみろ」
神通「索敵機が…見たんです。『私』を」
提督「!」
MIの空母棲姫。渾作戦の駆逐棲姫。トラックの軽巡棲鬼。最近、高位深海棲艦の姿が、艦娘のそれに似てきている。それらはどれも、かつてその艦娘が沈んだ海域に現れた。そして、今回の作戦海域。
作戦計画を見て、僕は愕然とした。前段作戦は神通の、そして、最終作戦は川内の沈んだ海。危惧していたことが、起きてしまったようだ。
神通「あれが…私の、辿る道だと思うと」
提督「そんなことはさせない」
僕は、彼女を抱きしめた。
提督「あれが、お前と根を同じくする存在だとしても…あれは、かつて敗れた方の『神通』だ。お前は僕の艦娘だ。お前は、勝つんだ」
神通「私は…」
彼女は、僕の背中に腕を回した。
神通「勝って、提督と」
提督「そうだ。一緒に、暮らそう。いつまでも」
抱き合ったまま、抽送を再開する。耳元で聞こえていた啜り泣く声に吐息が混じり、やがて快楽を味わうようによがる声へと変わっていった。
神通「あっ、ん、んああっ…あん」
亀頭が最奥を叩く度、蜜壺が小刻みに震える。
熱が、こみ上げてきた。
提督「くっ、あ…」
神通「んっ、ん、あっ、んあっ、あ…」
腰が速まる。息が浅く、熱くなっていく。
提督「っ…出すぞ」
神通「んあっ…はあっ、イくっ」
唇を重ねる。と同時に、膣がきゅっと締まった。
全身で熱を感じながら、僕は射精した。
…やあ、私は憲兵だ。これまで台詞の中で触れられることはあっても、こうして直接登場するのは初めてだな。
突然だが、我々憲兵隊について、諸君はどのようなイメージをお持ちだろうか。と言っても、答えは一つだろう。
『艦娘に手を出す不逞の提督をしょっ引く役』
否定はしない。ただし…鎮守府に所属する男は、何も提督だけじゃない。我々憲兵隊はもちろんのこと、厨房や工廠に人手がいるし、各駆逐隊にも世話役の将校がひとりずつ付いている。この鎮守府の提督も、元はといえば吹雪や叢雲たち第十一駆逐隊の世話役からスタートした。最も、世話役には女性もいるが…
とまあ、これだけ男がいれば、可憐な艦娘に手を出す不逞の輩もいたりする。通報を受けて、我々が連行することもある。
しかし、それは極めて稀だ。
と言うのもまず第一に、基本的に艦娘との恋愛は禁じられていない。信じられないかもしれないが、人間なら一発でブタ箱行きになるような幼い見た目の駆逐艦娘でさえ、合意の上であれば交際しても構わないのだ。
考えても見て欲しい。彼女らが『最初に』生まれたのは、今から80年近く前の話だ。そういう意味では、皆圧倒的に年上だ。逆に、艦娘として生まれたのはここ2、3年の話。そっちを取れば全員違法だ。では仮に進水から沈没、あるいは解体までの年数をその艦娘の年齢とするならば?
そうすると睦月型は合法。しかし雲龍型は違法という、奇妙な現象が起きてしまう。ならばいっそ、皆合法にしてしまえというのが上の出した結論であった。
もちろん、互いに合意がなければ我々の出番だ。しかし…実際は、我々が出張ることもない場合のほうが多い。
これは、前の提督の頃の話だ。
第七駆逐隊の世話役が、不埒にも潮に乱暴を働こうとした。常々艦娘を手籠めにしたいという旨の発言を繰り返していたという情報を得ていたので、朧から報告を受けた憲兵隊は、とうとうやっちまったかと現場に駆けつけた。
ところが…我々が到着する頃には既に、彼は曙と漣によって取り押さえられていた。彼はその時点で、全治3ヶ月の怪我を負っていた。
そう。第二に、艦娘は『強い』のだ。実際、今の提督も笑いながら『手を出そうとして返り討ちに遭うくらいの力関係が丁度良い』と言っている。
そんなわけで、我々憲兵の日々の業務といえば、こうして鎮守府の門に立ち、不審な人物が入ってこないか見張ったり、関係者の出入りを確認したりするのが主なのだ…
が…
巻雲「…」ジッ
憲兵「…」ダラダラ
…
憲兵「…それで、何があったんですか?」
詰所にて。休憩用の木の椅子にちょこんと腰掛けた巻雲の前に、ホットミルクのカップを置く。
彼女はそれを、不自然に長い袖の中の手で包み込むように持つと、ぽつりと言った。
巻雲「あのぉ…秋雲のことなんですけど」
憲兵「秋雲さんがどうしたんです?」
巻雲「最近、様子が変で…」
憲兵「…ふむ」
私は身を乗り出した。
憲兵「変、とは」
巻雲「夜中に、寮を抜けてどこかに行っちゃうんです…巻雲が見ただけで二回も…」
憲兵「それは…心配ですね」
巻雲「この前なんて、一人で特訓って言って出て行ったと思ったら、ボロボロになって帰ってきたんです。問いただしても、へらへらして教えてくれないし…」
なにやら、きな臭くなってきた。
静かに聞いていると、おもむろに彼女はどこからともなく二冊の本を出した。本と言っても、何かのパンフレットのような、ページ数の少ないものだ。
巻雲「これ、秋雲が描いたやつです。こっちが去年の」
憲兵「漫画? どれどれ…へぇ、結構上手に描けて…ええっ!?」
目に飛び込んできたのは、一面の肌色。いや、白黒だから正確には白だが…
憲兵「ポルノかよ…こんなん描いてるのか…」
巻雲「で、こっちが今年、正確にはこの間出来上がったばっかりの」
差し出された本を開き、顔を顰める。やはりポルノだ。
憲兵「…そ、それで、結局何を」
巻雲「描写が」
彼女は、テーブル越しにずいと寄ってきた。ずり落ちた丸メガネの向こうから、大きな目がこっちを見つめている。
巻雲「上手くなってません?」
憲兵「…???」
改めて、二冊の中身を見比べる。言われてみると、確かに質感というか、全体的にリアルになっている気がする。まるで、実物を見ながら描いたように…
憲兵「!!」
巻雲「気付きました?」
憲兵「しかし…もしも危惧していることが本当なら、大事ですね」
巻雲「そうです! ですから…秋雲を、助けてください!」
…結論から言って、この件は私たちの杞憂だった。
終業後、巻雲に連れられて詰所にやって来た秋雲は、私の問いにあっさりと返した。
秋雲「ああ、アレ? 提督に見せてもらった」
巻雲「し、司令官様にぃ!?」
素っ頓狂な声を上げる巻雲。とは言え、驚いたのは私も同じだ。
憲兵「見せてもらったって…その、提督殿と関係を…?」
秋雲「いや、その…」
彼女は逡巡の後、溜め息を吐いた。
秋雲「…憲兵に訊かれちゃ、答えなきゃダメか。川内サンだよ。提督と川内サンの、夫婦の営みさ」
憲兵「ああ、なるほど…」
いや、なるほどじゃない。
巻雲「でも、じゃあ、何で何回も見せてもらってるの? 一回でいいでしょ!」
秋雲「ちっちっち、これだからお子ちゃまは」
巻雲「むぅーっ…」
秋雲「良いかい、今や提督には、四人もの嫁がいるんだよ? 一人ひとり、性的嗜好も違う。それを全部回収してこそ、最高のウ=ス異本が描けるってものさ!」
私は、頭がくらくらしてきた。
憲兵「…これだけは聞かせてください。同意の上なんですね?」
秋雲「もちろんさ。最も、神通サンから許可取り付けるのは流石に骨が折れたけど」
巻雲「…! ひょっとして、この間ボロボロで帰ってきたのは」
秋雲「アレね。どうしても良いって言わないから土下座して頼んだら、仕方ないから代わりに『個人的な訓練』に付き合ってくれって言われてさ」
神通の訓練が過酷なものであることは、周知の事実だ。しかも、秋雲が受けたのはマンツーマン。更に彼女の頼みを勘案するに、訓練というよりも、もはや腹いせに近いものだろう。
秋雲「死ぬかと思ったよね。まあでも気合で耐えて、どうにか今夜見せてもらえることになったよ」
巻雲「今夜ぁ?!」
秋雲「今まで巻雲にバレないようにコソコソしてたけど、何やかんやその心配も無くなったよ」
巻雲「でも、夕雲姉さんが…って、まさかもう」
秋雲「言ってないよ。でもさ」
彼女は肩をすくめた。
秋雲「夕雲に隠し事、できると思う?」
…
去り際、秋雲は何やら巻雲に耳打ちした。巻雲は、最初は訳が分からない様子であったが、数秒の後耳まで真っ赤にして、秋雲を追い払ってしまった。
憲兵「…では、危惧していたことは無かったということで」
ところが巻雲は、椅子に座って俯いたまま動かない。
憲兵「巻雲さん?」
巻雲「…秋雲、今夜は司令官様のところにお泊りです」
憲兵「見るだけなら、泊まることは無いのでは…」
すると彼女は、キッと顔を上げた。その目には涙が浮かんでいた。
巻雲「言ってたんです! 上手くすれば『おこぼれ』が貰えるって!」
憲兵「『おこぼれ』? …あ」
巻雲「秋雲も…どさくさに紛れて、司令官様と、…その、シてるんですよ!」
そこまで言うと、彼女はとうとう泣き出してしまった。
憲兵「ああああ…えっと、その、ショックなのは分かりますから、その、落ち着いて」
巻雲「うわぁぁぁん…秋雲のバカぁぁぁ…」
憲兵「ど、どうしよう…」
そうだ、夕雲だ。保護者を呼んで、さっさと引き取ってもらおう。
内線を取り、駆逐艦寮に繋ぐ。
憲兵「もしもし? 夕雲型の部屋で合ってますか? 大至急、憲兵詰所に人を」
その時、突然後ろから受話器を奪われた。
憲兵「!? ちょっと巻雲さん、何を」
巻雲「…もしもし。その声は長波ね? 大丈夫、一人で帰るから。…巻雲はお姉ちゃんだよ? そう。あと…今夜は、遅くなるから先に寝ててね」
そこまで言って受話器を返した。呆然とそれを元に戻しながら、私は訊いた。
憲兵「あの、帰りが遅くなるって」
巻雲「今夜は、ここに泊めてください」
憲兵「はあっ!?」
巻雲「今夜は…帰りたくない、です」
…
仮眠室にて。硬いベッドを何とかしようと、隣のベッドからも布団を拝借して敷いたりしていると、シャワーを浴びていた巻雲が戻ってきた。
巻雲「シャワー、上がりました…」
憲兵「はいはい、今寝るとこ用意して…っっ!?」
外泊は本人にとっても予定に無かったようで、彼女は寝間着も着替えも用意していなかった。仕方ないので私の予備のシャツを渡した。湯上がりの彼女は、それを着ていた。それ『だけ』を。
憲兵「し、下着くらいは着ないと! その…冷えますよ」
巻雲「大丈夫です…」
いつものお団子を解いた、湯気を纏った桃色の濡れ髪が、妙に色っぽい。汗ばんだ小さな体に、身に付けるは薄いカッターシャツだけ…
…落ち着け。相手は子どもだ。幼い駆逐艦の中でも、特に幼い部類だ。
憲兵「っ、もう、寝ますか」
巻雲「はい」
ちょこちょこと歩み寄り、ベッドの上に這い上がる。濡らさないようタオルを敷いた枕に頭を載せた巻雲に、毛布を掛けてやる。
憲兵「…では、私は宿舎の方に」
背を向けた私に、彼女は言った。
巻雲「憲兵さん…巻雲、寂しいです」
憲兵「! …」
立ち止まり、振り返る。
憲兵「それは、仕方ないですよ」
巻雲「お願いです…今夜は、一緒に寝てください」
憲兵「そ、そんなことは」
巻雲「お願いですっ! 寂しくて、悲しくて…巻雲…」
再び、瞳に涙を浮かべる巻雲。
とうとう折れた私は
憲兵「…分かりました…」
首を縦に振ってしまったのであった。
…
憲兵「狭いでしょう…?」
居間でくつろいでいた今夜の当直を宿舎に帰すと(去り際、彼はニヤニヤしながら私の肩を叩いた)、私もシャワーを浴びてベッドに入った。
電気を消した仮眠室。ベッドから落ちそうなくらい端で小さくなっていると、彼女が小声で話しかけてきた。
巻雲「…憲兵さん」
憲兵「何ですか?」
巻雲「こっち、向いてください」
憲兵「…」
のそのそと、その場で寝返りをうつ。
巻雲「…目、閉じないでください」
憲兵「」
観念して、固く閉じていた目を開けた。
憲兵「っ…!」
目を開くと、今まで瞑っていたことが仇になった。すっかり目が暗闇に慣れてしまったのだ。
いつの間にか、巻雲の方からこちらに寄ってきていた。潤んだ瞳が、こちらをじっと見つめている。一つの布団を通して、彼女の高めの体温を感じる。
…眼鏡無しの顔。可愛いな。子どもなのに、どうしてこんなに良い匂いがするのだろう。
巻雲「…ぎゅって、してください」
ええい、ままよ。きっとこの娘は、親の愛的なものに飢えているのだ。それならば、大人である私が応えなくてどうする?
肚を括り、布団の中で腕を伸ばした。彼女がさらに近づくと、その手で抱きしめた。
憲兵(親の心親の心親の心私は大人相手は子ども相手は子ども相手は…)
巻雲「んぅ…」
憲兵(…あ、無理だコレ)
ぽかぽかと暖かい、小さな身体。色気のない石鹸とシャンプーで洗ったはずなのに、甘い匂いを放つ髪。微かに動いては、私の肌に触れる指。
…白状する。勃った。
いやしかし、それでもバレなければ何とかなる。さっさと寝よう。朝まで持ちこたえれば、私の勝ちだ。だが…何に対して勝つのだ?
巻雲「…憲兵さん」
憲兵「っ、な、何でしょうか」
彼女は、深呼吸した。
巻雲「…お兄ちゃんって、呼んでもいい?」
憲兵「へぁっ!!?」
思わず、変な声が出た。巻雲はびくりと震えた。
巻雲「だ、駄目…ですか?」
憲兵「あっ、いやっ…別にそれは構わないですよ、はい」
巻雲「良かった…じゃあ、お兄ちゃんも、『巻雲』って呼んで」
憲兵「さ、流石にそれは…」
艦娘の階級については、基本的に実際の艦における艦長に相当する。駆逐艦なら、中佐だ。対して憲兵の中でも下っ端の私の階級は伍長。冷静に考えれば、こうして同衾していること自体軍法会議モノだ。その上呼び捨てなど…
巻雲「司令官様にだって、敬語使わない娘はいるもん。お兄ちゃんなら大丈夫だよ」
憲兵「…」
落ち着け。愛情を求める関係が、親子から兄妹に変わっただけだ。
憲兵「…巻雲」
巻雲「お兄ちゃん…」
呟くように応えると、彼女は何も言わなくなった。
もう、満足したかな。寝静まるまで待って、私は隣のベッドに…
巻雲「……お兄ちゃん」
憲兵「ひゃいっ!?」
巻雲「このごろね、巻雲の妹たちがたくさんここに着任してるの」
夕雲型は、数が多い。彼女の言うとおり、近頃はかなりの勢いでその夕雲型が着任している。ネームシップが既にいる以上、それらは皆、巻雲の妹でもあった。
巻雲「…夕雲姉さんは、新しく来た娘たちばっかり」
憲兵「ああ…」
先程から寂しいと言っていたのは、こういうことだったのか。
巻雲「巻雲もお姉ちゃんだから、しっかりしなきゃなのに…皆、子供扱いしてくるし」
憲兵「…」
それは、致し方ない気がする。
巻雲「秋雲はあんなことしてるし…長波は田中少将とドラム缶の話ばっかりだし…」
顔を埋めた胸元が、じわりと濡れてきた。
私は、その背中を優しくさすった。優しくできた、はずだ。
巻雲「ッ…スンッ…グスッ…」
腕の中で泣く巻雲。私はぼんやりと考える。
憲兵(何だか、しんみりしちゃったな…なまじ生まれるのが早かった分、満足に甘えられる家族なんかもいないんだろうな)
巻雲「…あ」
不意に、巻雲が声を上げた。
巻雲「…足に、当たった」
憲兵「…?」
視線を下にむけて。
憲兵「…うぐ」
短パンの上からでもはっきりと分かる、不自然な隆起。
…待ってくれ。今までそんな空気じゃなかっただろ。そもそも何でこの状況で勃起しているのだ最低か私は。
憲兵「その、これはだな、生理的な現象で別にやましい気持ちが」
巻雲「…えっちな気持ち、なっちゃった」
憲兵「…」
巻雲は、くすりと笑った。
巻雲「…良いよ」
憲兵「な、何が」
巻雲「お兄ちゃんなら…巻雲と、えっちなこと」
憲兵「」
…鎮守府勤務になった時…期待していなかったといえば、嘘になる。何しろ、これだけの数の艦娘が勤めているのだ。その殆どは提督に心を寄せていると聞くが、一人くらいおこぼれに与れても良いのではないか、と。しかし、思った以上に艦娘と接する機会は少なく、今に至るまでそのような思いを抱いていたこと自体を忘れていた。だから、こんな機会に巡り会えたことは、ある意味では幸運なことなのかもしれない。だが…
憲兵「…寂しさを紛らわすだけなら…そんなこと、しなくてもいい」
巻雲「今頃、秋雲は司令官様とえっちしてる。巻雲も…」
憲兵「巻雲。そういうのは、好きな人ができた時にするんだ。私みたいな、殆ど初対面の相手としていいことじゃない」
巻雲「…」
彼女は、黙って私の顔を見つめた。
憲兵「良いかい?」
巻雲「…だって」
拗ねたように言うと、巻雲は身を乗り出して
私の唇に、キスした。
憲兵「!?」
短い接吻。口を離した巻雲は、照れくさそうに笑い、言った。
巻雲「えへへ…チューしちゃった」
憲兵「な、何で…」
巻雲「だって…お兄ちゃんが大好きだもん。好きならチューするもん。そしたら…巻雲とお兄ちゃんは、恋人同士だよね」
憲兵「あ…」
暴れださんとする本能に必死に箍を嵌めて頭に浮かべたのは、はるか昔に支給され、使う機会もなく上着の懐に眠っていた、一枚の小さな包み。『突撃一番』。
憲兵「…本当に、良いんだね。後悔、しないんだね?」
巻雲は、コクリと頷いた。
憲兵「…分かった」
私は…理性を、手放した。
今度はこちらからキスした。
巻雲「んむっ…」
柔らかな唇を舌でなぞると、彼女は口を開いた。小さな舌を伸ばして、絡めようと動かす。不慣れな仕草にどことなく安堵を覚えながら、彼女のシャツのボタンに手を伸ばした。
巻雲「ひゃっ…」
一つ、また一つとボタンを外していく度、巻雲は小さく身を震わせた。
シャツをはだけ、胸に手を触れた。
憲兵(む、胸もくびれも無い…!)
普通の人間が相手なら、これは犯罪だ。しかし、目の前にいるのは艦娘。世間一般の法律には縛られない、特別な存在だ。
巻雲「つ、冷たいよぉ」
憲兵「っ、ごめん」
慌てて手を離す。今度は巻雲の方から、私の服を脱がせにかかった。相変わらず、手は袖の中だ。
巻雲「お兄ちゃん、体おっきいね」
シャツを脱がし、下着ごと短パンも下ろす。硬くなったイチモツが、彼女の腕に当たった。
巻雲「ひっ…」
怯えたような声。それでもすぐに持ち直し、片手で恐る恐る竿に触れた。
憲兵「くっ…」
巻雲「こう、やって…」
袖越しに竿を掴み、上下に動かす。
巻雲「こうすれば、良いの?」
憲兵「っ、そうだよ。でも…どこでこんなこと」
巻雲「秋雲のお絵かき手伝わされてるもん」
あいつめ、こんな無垢な娘に何てことをさせるのだ。いいぞもっとや、もとい、けしからん。
とは言え…こんな布団の中でイッては、後始末が大変だ。
憲兵「ん、よし。ありがとう」
巻雲「もう、良いの…?」
憲兵「うん、大丈夫。とっても上手だったよ。だから今度は」
巻雲に背中を向けさせる。それから彼女のシャツの裾を掴み、引っ張って脱がせた。
裸の背中を、後ろから抱きしめた。
巻雲「ふぁあ…」
ふるりと震え、息を吐く。
その、膨らみの欠片もない胸を、片手の掌でさすった。
巻雲「んひゃあっ、くすぐったいよぉ…」
手の中である一点が、微かに硬さを帯びてきた。指先で摘むと、巻雲は切なげな声を漏らした。
意を決して、もう片方の手を脚の間に伸ばした。
憲兵(ッッ…!!)
伸ばした指は、2つの小さな丘の間に、程良い抵抗と共に沈んでいった。
巻雲「んぅぅ…っ」
まだ『性』器ですらない、産毛一つない、小さくて柔らかい割れ目。
中指を、擦るように動かした。
巻雲「んぁ…くふっ」
見た目に合わぬ甘い声で、巻雲は熱い息を吐き出した。
その指を、探り当てた穴にそっと差し込んだ。
巻雲「ひっ!?」
憲兵「痛い?」
巻雲「ちょっとだけ…」
憲兵「うーん…じゃあ、こうしよう」
私は布団をめくった。
巻雲「ああっ、待ってぇ」
反射的に、彼女は体を抱いて縮こまった。
私は体を起こすと、その肩に手を置いた。
憲兵「…見せて」
彼女はしばし逡巡した後、こくりと小さく頷いた。
腕を広げ、脚を伸ばす。シミひとつ無い(ついでに起伏もない)、白い小さな身体に、色だけを載せたような二つの蕾。
巻雲「は、恥ずかしいよぉ…」
憲兵「大丈夫、きれいだから」
囁くように言ってから、その膝に手をかけ、脚を開いた。
巻雲「ひっ…」
憲兵「っ、これは…」
巻雲「…巻雲のおまた、おかしいかな…?」
憲兵「お、おかしくないよ。だから安心して」
…そう。おかしくはない。彼女の見た目の年齢に対しては。だが…
憲兵(こんなの、絶対チンコ挿れていいもんじゃないだろ…)
脚を広げても、陰核を包む包皮が僅かに覗くのみの、綺麗な一本すじ。銭湯の男湯にいても怪しまれないレベルの幼さだ。
だがしかし、それでも、やるしかない。
私は脚の間に顔を埋めると、彼女の秘部をぺろりと舐めた。
巻雲「ひゃああっ!? 駄目ぇ、汚いよぉ!」
頭をぱしぱし叩いてくるが、止めない。ほんのり汗の滲んだ大陰唇を、舌先で味わうように舐めまわす。不快感は無い。寧ろ、いつまでも味わっていたいくらいだ。
そっと秘裂を指で広げる。
憲兵「…」
巻雲「あ、あんまりジロジロ見ないで…」
たまに隊長に連れて行かれる風俗で見るのとは、まるで違う。アレはアレで良いものだが、目の前の『コレ』は…
添え物か何かのような小陰唇を指で弾く。それから、包皮越しに陰核を舌先で突いた。
巻雲「んみゅうぅ…」
頭の上から降ってくる声は、どちらかと言うと不安を押し殺すようなものだ。威勢良く私を誘った割には、性的な感覚には不慣れらしい。最も、そうでなければこの鎮守府の風紀が著しく乱れていることになるのだが…
小さな膣口を、念入りに舐める。こんなに幼い身体でも、本能とでも言うべきものは備わっているようで、徐々にではあるが唾液とは別の液体が秘部を満たし始めた。
憲兵「…は、ふぅ」
巻雲「ん…」
口を離した。巻雲は、ぐったりと布団に体を沈め、両腕で顔を覆っている。
憲兵「そろそろ、シてもいい?」
巻雲「うん…」
私は一旦ベッドから降りると、壁にかけてある上着の懐を漁った。
憲兵「…あった」
取り出したのは、一枚の小さな包み。力強い書体で『突撃一番』とプリントされている。
憲兵「流石にゴムは着けないと…」
封を破り、中身を取り出し…
憲兵「…?」
中身が、袋の内側にべったりと貼り付いている。しかも、表面がやたら乾いている。表面を摘んで引っ張ると、ぱらぱらと粉状のものが落ちた。
憲兵「…」
血の気が引いた。両手で無理矢理剥がすと、円盤状に固まって劣化したゴムの残骸が、ぽろりと床に落ちた。
…そう言えばこれ、支給されたの何年前だっけ……?
巻雲「…どうしたの?」
憲兵「ごめん、巻雲。…今夜は、駄目だ」
巻雲「えっ、何で?! ここまでしたのに」
憲兵「ゴムが無いんだよ…」
全くもって情けない話だ。これだから、持ち物はきちんと点検を…
巻雲「…大丈夫だよ」
憲兵「いいや大丈夫じゃない。安全日ったって、信用できないんだから」
巻雲「そうじゃなくって!」
彼女は声を張り上げた。
巻雲「…その、まだ来てないから」
憲兵「まだって…まさか」
顔を赤くして、小さく頷く。
巻雲「生理、まだだから…赤ちゃん、できないから…だから」
私は、破った包みをゴミ箱に放って、ベッドに戻った。
巻雲「…ちょうだい、お兄ちゃん」
濡れた入り口に、パンパンに腫れ上がった亀頭をあてがう。
憲兵「挿れるよ…」
腰を、ゆっくり前に突き出す。
巻雲「い゛い゛い゛っっ…!」
みちみちと音を立て、亀頭が膣内に収まった。既に白い膣口には血が滲んでいる。巻雲は身を捩って痛みに耐えていた。
こういうのはあまりゆっくりやると、却って痛みが長引く。私は心を鬼にして、一気に肉棒を突き込んだ。
ぶちっ
巻雲「あ゛ーっ!? あ゛ーっ!?」
絶叫する巻雲。私は彼女を抱きしめた。
憲兵「ごめん…ごめんよ、痛かったね…」
泣き叫ぶ巻雲を、必死になだめる。長引いてもゆっくり挿れるべきだったか? それとも、こんな小さな娘とのセッ○ス自体、土台無理なものだったか?
しかし…やはり艦娘は強いのか、巻雲もやがて泣き止んだ。
憲兵「…もう、大丈夫?」
巻雲「バカ!」
突然、彼女は耳元で叫んだ。
巻雲「バカバカバカ! お兄ちゃんのバカ!!」
そこまで言って、彼女は両腕を私の背中に回した。
巻雲「…痛かったんだから」
憲兵「ごめん…」
落ち着いてくると、彼女と繋がっている感覚が鮮明になってきた。狭すぎる膣内に私のイチモツは半分ほどしか収まらなかった。それでも、熱々に火照った柔肉に包まれる快感は、十分すぎるほどに感じられた。
憲兵「動いて良いかな…?」
腰を引いてみる。
巻雲「痛いッ!」
憲兵「っ、ごめん!」
どうやら、まだまだ動けそうにないようだ。
憲兵「無理しないようにしよう。今夜はもう、このまま寝ちゃおうか」
…
巻雲「お兄ちゃん」
憲兵「Zzz…」
巻雲「…お兄ちゃん」
憲兵「ん…っ、なっ、えっ!?」
目の前の少女の顔に、一瞬狼狽した。が、すぐに昨夜の出来事を思い出す。
憲兵「ど、どうしたの」
巻雲「…っこ」
憲兵「何だって?」
巻雲「おしっこ…」
憲兵「おしっこ? 行ってくれば」
巻雲「お兄ちゃんのが抜けないよぉ…」
あ、そうだった。痛がる彼女に配慮して、昨夜は挿入したところで眠ったのだった。流石に私が上のままでは彼女が苦しいので、上下を逆にして、今は彼女が上にいる。
巻雲「ねえ早くぅ…って、またおっきくなって…」
憲兵「ちょっ、待っ」
愚息が完全に臨戦態勢となる前に抜かねば。寝ぼけたままの巻雲の腰を掴もうとして
巻雲「…あ、出る…」
憲兵「え?」
次の瞬間
巻雲「ああっ…」
ふるり。…しょわ~…
巻雲「はあぁぁ…」
繋がったところに、人肌の液体が降り注いだ。布団の中に熱い染みと水溜まりを広げながら、巻雲は諦めたように息を漏らした。
巻雲「ああ…おしっこ、止まらない…」
下半身に、温かな巻雲の尿を浴びながら、私は
憲兵「…」
腰を、突き出した。
巻雲「はにゃっ!?」
放尿が一瞬、止まる。漏れ出た声は、痛みよりも驚きのほうが強い。
私は、続けて腰を振った。
巻雲「ひっ、あっ、らめぇっ、らめらよぉっ!」
腰を引く度、肉棒にぴゅっぴゅっと液体が掛かる。完全に目が覚めたのか、巻雲は顔を真赤にして、私の胸をどんどん叩いた。
巻雲「やあっ、今はやめっ、おしっこ、おしっこがっ、漏れっ」
憲兵「くっ、巻雲っ…イくよ」
巻雲「ふぇっ!? ああっ、んぅっ…」
憲兵「…出るっ」
精一杯肉棒を膣内にねじ込み、私は射精した。
巻雲「ひゃああっ!? 何これっ!? 何これっ…あああっ!」
精液を吐き出すペニスを咥え込んだまま…巻雲も、絶頂した。
巻雲「あ…だめ…」
にわかに腰のあたりが温かくなった。出しきれなかった尿が、再び漏れ出てきた。
やがて、互いの身体と布団を水浸しにして、ようやく止まった。
巻雲「巻雲、お漏らししちゃった…夕雲姉さんに叱られちゃう…」
憲兵「私も、おあいこだから…」
巻雲の頭を撫でた。それから、シャワーを浴びるため、抱き合ったままびちゃびちゃに濡れた布団から這い出た。
憲兵「布団は…後で干しとかないと」
時刻は午前4時。今日もまた、守衛の仕事が始まる。
167 : ◆eXipHdytqM - 2015/11/25 01:21:47.20 DzO3uDHV0 90/496今夜の更新並びに『憲兵、目覚める編』はここまで。
E2で高波拾ったけど、この娘なんでこんなに犯罪臭きついの…?
涼風「がってんだー!」
川内・江風「「がってんだー!!」」
涼風「てやんでーい!」
川内・江風「「てやんでーい!!」」
涼風「ちきしょーばーろー! …ほら、海風姉も声出しなよ!」
海風「だって、騒いだら敵に見つかっちゃうよぉ!」
川内「大丈夫大丈夫、これは哨戒なんだから。潜んでる敵はビビらせてなんぼだよ」
海風「川内さんまで…」
江風「にしても、やっぱ夜は良いねェ。水雷戦隊の本懐は夜戦だよな」
川内「この間の輸送作戦終わってから、だいぶご無沙汰してたからね」
海風「『昔』沈んだ海なのに…涼しい顔でしたよね、川内さん」
川内「まあね。今度は、沈まないって分かってたから。…だって、私には提督がいるもん」
涼風「全く、お熱いねえ」ヒューヒュー
江風「…むぅ」
川内「どしたの、江風…ッ!」ピキーン
川内「水上電探に感あり…総員、戦闘態勢!」
「「「!!」」」ザッ
江風「やっぱ電探ってすげえなァ…昔とは大違いだぜ」
川内「静かに。…軽空母中心の機動部隊? 本土奇襲狙いかな。全く、油断も隙もない…」
川内「海風、照明弾の準備は」
海風「大丈夫です」ガシャッ
川内「…◯三◯二、鎮守府より南西の沖合九.八海里にて敵機動部隊を捕捉。至急増援を要請する。なお、これより我が哨戒隊は待ちに待ったやせ…もとい足止めに尽力する。…さて」ガシャン
川内「夜禎、よろしくっ」バシュッ
涼風「おっ、喧嘩だね? 粋だねえ、江戸の華だ」
川内「増援来るまでに片付くか、賭けてみる?」
海風「川内さん!」
川内「ごめんごめん。…じゃ、始めますか!」
…
川内「ただいまー」
提督「お、戻ったか」
江風「あれっ、提督? えらく早起きなンだな」
提督「お前たちが交戦したって聞いて、飛び起きたんだ。対した怪我もなくて良かった」
川内「海風と涼風がちょっと弾掠ったって、さっき入渠したよ」
提督「ああ、聞いている。お前たちも、昼まで休むといい。夜通し哨戒してて疲れたろう」
川内「あ、でも報告は済ましときたいな。江風は先に寝てなよ」
江風「…」
提督「江風?」
江風「あー…何か、目が冴えちまった。アタシも行くよ」
提督「そうか…」チラ
川内「…」フルフル
提督「…分かった。じゃあ、執務室に行こうか」
…
川内「…以上、支援艦隊の到着には間に合いませんでしたっと」
提督「あのなあ、足止めで良いっていつも言ってるだろ」
川内「ついでに倒せたら儲け物って程度。本気にしないでよ。…さて」チラ
江風「…あ、終わったかい」
川内「ん。私はしばらくここにいるけど、江風はどうする?」
江風「アタシは戻るよ」クルッ
江風「じゃ、おやすみ」
提督「ああ、おやすみ」
スタスタスタ…
ピタッ
江風「…程々にな」ボソッ
川内「!」
ガチャン
提督「…川内、江風のヤツ間違いなく」
川内「うん、気付いてるよね。この後『ナニ』するか」
提督「鍵閉めとこうか。面倒は御免だからな」
川内「…いや、もう見られてる」
短く言うと、川内はいきなりキスしてきた。
川内「んっ…む」
提督「っ…は、待て、見られてるんだろ? だったら」
川内「見たいんだよ。…見せたげようよ」
僕は溜め息を吐いた。
提督「…悪い癖だ」
川内「私はね、自慢したいんだよ。こんなにいい男と付き合ってるってさ。そして出来るなら、身を以てその男のことを知ってほしいの」
提督「僕はエマニエル夫人か」
川内「昔一回だけ観たなぁ。でも、エロチシズムなんてクソ食らえだよ。私は心こそが欲しいのに」
もう一度、キスした。制服の上から乳房を揉みながら、机の上に押し倒した。
スカートを捲り、白いショーツを下ろすと、僕もベルトを外してペニスを取り出した。
提督「始業までに終わらせるからな」
川内「焦り過ぎだよ。まだ日も昇ってないのに」
薄い茂みに覆われた、川内の秘裂にペニスを擦りつけた。亀頭や裏筋の凸凹が陰核をくすぐる度、蜜が溢れ、肉棒もいきり立ってきた。
提督「挿れるぞ」
ペニスを手に取り、膣内に挿入した。
川内「ふぅぅ…んっ」
甘い吐息を零す。だらしなく広げた腿を掴むと、腰を振り始めた。
川内「んっ、あっ、はぁ、ん…」
哨戒の帰りで、彼女の体はすっかり冷えていた。触れ合う肌から伝わる冷気を和らげんと、熱い膣内に腰を打ち付けた。
提督「そろそろ、イキそうだ…」
川内「んあっ…ちょっと、待ってっ」
彼女はおもむろに身を起こすと、扉に向かって言った。
川内「…ほら、見たいならもっと近くで見なよ」
その言葉に、廊下から何やら物音が聞こえてきた。
川内「遠慮しないで、入ってきなよ」
やがて、ゆっくりと扉が開いた。
江風「…」
提督「やっぱり、見てたのか…」
江風「まあな。そこまで言われちゃ、しょうがねえ。…続けな。アタシのことは気にすンな」
抽送を再開した。
この際白状してしまうが、先日の一件以来、秋雲は度々僕たちの性交を見学しにきていた。そうして川内が許可を与えると、彼女もまた喜々として僕と性交した。最近は那珂や叢雲とする時も混ざろうとしてきている。故に、人前で肌を重ねることへの抵抗はかなり薄くなっていた。
提督(こんなのは、どう考えてもいけないことなんだがなあ…)
川内「はぁっ、あんっ…あっ、提督っ…」
執務机で交わる僕らのもとに、江風は澄まし顔で歩いてきた。そのまま、机に頬杖を突いてこっちを見る。
提督「…くっ、ぅ、イく…」
川内「んっ、いいよっ、あんっ」
抽送が速まる。嬌声のトーンが高くなっていく。
やがて
提督「っ、出すぞっ」
腰を叩きつけ、亀頭を子宮の入り口に押し付け、僕は射精した。
そのまま数回、腰を振ると、追いかけるように彼女の膣がきゅっと収縮した。
提督「はあっ、はあ…」
川内「んっ…はあっ、ん…」
江風「…終わったかい」
不意に、江風が口を挟んだ。
提督「もうちょっと、待って」
江風「あいよ」
萎びたペニスを引き抜いた。
江風は顔色一つ変えずにそれを見ると、言った。
江風「じゃあ、次はアタシの番だな」
提督「…やっぱり、お前も」
江風「どうだかな」
彼女は、口角を吊り上げた。それから机の際、僕の隣まで来ると、唐突に背伸びして唇を奪った。
…机に横たわる、川内の唇を。
川内「!!??」
提督「ちょっ、江風お前」
江風は川内の口に舌を滑り込ませながら、制服のボタンを毟るように外していく。前をはだけ、胸を露わにして、ようやく口を離してこちらを向いた。
江風「そこで見てろよ。…テメエの嫁が、手籠めにされるのをな」
川内「か、江風っ! お前、自分が何やってるのか分かって」
江風「分かってるよ! あーあ、こンなに腑抜けちまいやがって…」
乳首を乱暴に抓る。
川内「く、あっ」
江風「足りねェンだよ…ヌルいンだよ…あの程度じゃ」
もう片方の手が、川内の下半身へと伸びる。
…これ以上は、駄目だ。
提督「…おい、その辺にしておけ」
江風「提督は黙って」
提督「川内を放せ!」
江風の手首を掴み、捻り上げる。
江風「あっ、このっ」
空いた手で殴りかかってきた。僕は掴んだ手を離して拳を捉えると、合気道の要領で彼女の体を投げ、床に叩きつけた。
そのまま腕を捻って固める。
江風「くっ、痛た、痛ェンだよ!」
提督「よくも、僕の女に手を出したな」
江風「ハッ、アタシと川内さんがどれほどの付き合いだと」
提督「昔の話か。女どころか、ヒトですらなかった頃の話か!」
川内「提督」
提督「第一、どんな過去があろうが」
川内「提督ッ! …そこまでだよ」
提督「っ…」
僕は渋々手を離した。
川内は起き上がり机から降りると、江風の前に膝を突いた。
江風「…楽しみだったンだよ。艦娘として生まれ変わって、またアンタに逢うのが。誰彼構わず夜戦吹っかけてるって噂も聞いた。また一緒に暴れまわってやるって、そう決めてたンだよ…」
川内「…」
川内は、無言で江風の言葉に耳を傾ける。
江風「なのに…何でだよ、こンなおりこうさんになっちまってさ。軍艦の癖に、男と乳繰り合うのがそンなに楽しいかよ。大好きだった夜戦よりもさァ!」
川内「夜戦は、大好きだよ。それは今でも変わらない」
江風「だったら、もっとしようぜ! 毎日でも良い。戦って戦って戦って…今度は、一緒に沈もうぜ…」
座り込んだまま、彼女は床を殴った。
江風「わかンだろ。…好きだよ。アンタのことが。訳分かンねェよな。兵器の癖してさ」
川内「分かるよ」
川内が、口を開いた。
川内「私も、同じコト考えてたから」
彼女は言葉を切ると、江風と僕を交互に見た。
川内「…ぶっちゃけ生き急いでた。でも、提督に教えてもらったの。『ヒト』としての生き方を」
江風「それが、『アレ』かよ」
川内「そうだよ」
あっさり肯定すると、彼女はふっと息を吐いた。
川内「…ま、褒められたやり方じゃなかったけどね」
提督「…」
意味深な言葉を放つ川内をじっと見ると、おもむろに江風は立ち上がった。
江風「…あーあ、川内さんをも一回夜戦に引き込んで、あわよくばアタシのモノにしちまおうと思ってたのに。こりゃ、無理だな」
くるりとこちらに背を向ける。
江風「興醒めだ。もう寝るよ。おやす」
川内「待った」
不意に川内が言った。彼女はすっくと立ち上がると、後ろから江風の肩に腕を回した。
川内「…あんなことしといて、タダで済むと思った?」
江風「ぐっ…適当にごまかそうと思ったけど、やっぱ駄目だったか…」
川内「当たり前じゃん。お前は、一度みっちり教育してやらないと」
冷や汗を流す江風。川内は首をこちらに向けると、しかめつらしく言った。
川内「提督。私達、午前中フリーだよね?」
提督「ああ、そうだ」
川内「じゃあ…悪いけど、部屋貸してくれない? ちょっとこいつに説教するから」
提督「良いのか?」
川内「大丈夫、私に任せて」
最後に小さくウインクしてみせると、肩を組んだまま執務室を去って行った。
…
提督の私室。二人で畳の上に上がると、私はそこで初めて江風を放した。
江風「…おい」
川内「何さ」
江風「下向け、下」
川内「? …あ」
視線を下に向け、気付いた。さっき江風に前をはだけられたっきり、そのままだった。
江風「さっきそこで、すれ違った磯波が鼻血噴いてぶっ倒れたぞ。気付かなかったのかよ」
川内「あー…良いよ、減るもんじゃないし」
江風「…そういうとこだよ。アンタはいつも」
川内「うるさい。私のことはどうだって良いの。今は何より、お前に言いたいことがあるんだから」
江風「…」
江風は舌打ちすると、私の方を睨んだ。
江風「はいはい、お説教かよ」
川内「そう、お説教」
そこまで言うと、私は江風を畳の上に押し倒した。
江風「…何だよ、アンタもそうするのかよ」
川内「私は、こうやって提督から『ヒト』の生き方を教わったからね」
江風「! あの野郎、何てことを」
目をぎらつかせる彼女の唇を、自分の口で塞いだ。
江風「んっ…!」
舌を入れると、向こうからも舌を絡めてきた。服の中に手を入れると、彼女も私の胸に触れた。そのまま、互いに胸を弄りあう。
江風「っ…ちゅ」
川内「…っ、は」
長い長い口吻の末、ようやく口を離す。
川内「私達の馴れ初めに、文句は言わせないよ」
江風「…そうかい」
スカートを捲り、ショーツの中に手を入れると、江風は一瞬たじろいだ。構わず生えかけの陰毛の中を指で探ると、彼女はおずおずと口を開いた。
江風「な、なあ…マジでやるのかよ」
川内「怖い?」
江風「っ、ンなわけあるかよ!」
川内「…大丈夫。私だって、最初は怖かった」
そう言うと、もう一度キスした。そのまま、彼女の秘部へと指を滑らせた。
江風「っ…!」
指先が膣内へ潜り込む。江風はビクリと震えた。
江風「くぅ…うっ…」
肉壁が、きゅうきゅうと指を締め付けてくる。
川内「ほら、力抜いて…」
江風「だ、だって」
私は、無言でもう一本指を挿れた。
江風「痛、あっ」
固く閉じた目の端から、涙が零れた。私は服の中に入れた手で彼女の乳首を弄りながら、もう片方の手で狭い肉の間を掻き回した。
上衣をまくり上げ、硬くなったそこに吸い付く。彼女は両手で、私の頭を押さえた。
江風「んんっ…くうっ…あっ、く」
やがて、指先が彼女の弱点を探り当てた。
江風「くああっ!?」
自身も知らない性感帯に触れられ、江風は竦み上がった。私は構わず、その弱い所を刺激し続けた。
江風「ま、待ってくれ…駄目だ、これ以上、くっ、ああっ」
川内「大丈夫…大丈夫」
江風「あ、あああ…く、クる、キちまう、何か、あっ」
前歯で乳首を軽く噛む。それから指先で、膣奥の弱点を繰り返し強く突いた。柔肉が痙攣し、びくびくと腰が浮く。そして
江風「くっ、あ、あっ、あ、あ、あああっ、ああああっ!」
身体をぴんと仰け反らせて、彼女はおそらく生まれて初めての絶頂を迎えた。
…
川内「沈んじゃったらさ」
江風「…」
川内「沈んだら、そこでお終いじゃん。もう誰とも話せないし、こんなこともできない」
江風「…」
川内「それにさ。沈んだら、もう夜戦できないじゃん。好きなら、何回でもやりたいでしょ?」
江風「…うン」
川内「『あの時』…お前を助けられなかったこと、今でも申し訳なく思ってる」
江風「! そンなこと…っ」
川内「だからさ。今度は、一緒に戦おうよ。何度でも」
江風「川内さん…」
川内「それに、『そういう』気分になったら私のところに来なよ。空いてたら相手したげるからさ。何なら提督とする時に混ぜてあげるよ」
江風「そ、それは遠慮するぜ…」
201 : ◆eXipHdytqM - 2015/12/18 19:28:24.93 Bul5NFK20 107/496『江風編』はここまで
引き続き『クリスマス編』をお送りします
提督「片付けも済んだことだし、ここでお開きにしよう。早く寝るんだぞ」
白雪「司令官も、お身体を冷やされないようになさってくださいね」
吹雪「おやすみなさい、司令官!」
初雪「…あれ、叢雲、良いの?」
叢雲「何がよ?」
初雪「だって、クリスマスじゃん。司令官とセ」
叢雲「よ、余計なお世話よ!」バシッ
初雪「痛」
叢雲「大体猿じゃあるまいし、年がら年中サカッてる訳無いでしょ全く…」
深雪「でも、川内たちと争奪戦だったろ? 今夜のは。全く、罪な男だねえこのこの~」グイグイ
提督「余計な心配をせんでよろしい。ほら、さっさと寮に戻った戻った」
…
提督「…よし、ひとまず片付いたか」
ガチャ
川内「お待たせ。吹雪たちは戻ってったかな」
神通「二水戦のパーティ、終わりました」
那珂「遅くなっちゃってごめんね~」
提督「悪いな、遅くまで付き合わせて。じゃあ、工廠に行こうか」
…
明石「お待ちしてました」
大淀「今年は助っ人が三人ですね」
提督「ああ。…『例のもの』は」
明石「ええ、ちゃんと用意してあります」
工廠の柱に付いた小さなスイッチを押すと、ガコンという音の後に大きなダンボール箱を幾つも載せたリフトが、天井からするすると降りてきた。箱にはそれぞれ『特型駆逐艦』『5,500t級』などの張り紙がしてある。
明石はその中の一つに歩み寄ると、テープを剥がして開けた。
中に入っていたのは、ラッピングされた無数の包みであった。
提督「抜かりはないな。では、今年も…」
提督「特殊任務『サ号プレゼント輸送作戦』を発令する!」
…然り。今日はクリスマスイヴ。とは言ってもクリスマスは元来キリスト教のお祭りであり、祝日でもないので鎮守府は平常運転だ。表向きは。
実際には、鎮守府を挙げてとまではいかないものの、駆逐隊や戦隊などで集まって各自でささやかなパーティを開いたりしていた。特に海外艦や伊8などは気合を入れて、ツリーを飾り付けたりシュトレンを焼いたりしていた。僕も、元々面倒を見ていた第十一駆逐隊と先ほどケーキを食べたところだ。
さて、このように各々が異文化を満喫する中で、我々スタッフは水面下で忙しく働いていた。それがこの『サ号プレゼント輸送作戦』だ。まあ大体察しはつくだろうが、『サ』はサンタクロースの『サ』。要は、艦娘たちにプレゼントを配ろうということだ。それも、駆逐艦限定とかではない。戦艦や空母を含む、全員だ。
そもそも、艦娘は見た目年齢こそ艦種に依存するものの、艦としての年齢は極めてバラバラだ。逆に、艦娘としての年齢は皆せいぜい数歳。それなら不公平が無いよう全員に配るのが道理だ。
この日のために、鎮守府のスタッフにカンパを募り、駆逐隊の世話役などを通して欲しいものをそれとなく聞き出した。プレゼントは包装の後明石が保管。そして当日、皆が寝静まった後で僕や数人の協力者が配る。計画の特性上、艦娘に協力を頼みづらいのだが、言い出しっぺの大淀と明石、それからサンタ服を着たい那珂が手伝ってくれていた。更に今年は川内と神通もいる。これなら例年より早く終われそうだ。
提督「さて、担当だが…」
箱ごとに担当を割り振っていく。今年は大淀もサンタ衣装を身に纏っている。駆逐艦の中にもサンタやトナカイに扮する娘がいて、年々盛り上がっていくのを感じる。
提督「…で、陽炎型が川内だな。気をつけてくれよ。奴ら、毎年サンタさんを捕まえようと躍起になってるからな」
ちなみに、去年までは見回りの憲兵にプレゼントを持たせていた。彼女らは憲兵の足音は覚えていて、聞こえるとすぐに布団に潜り込んで息を潜めるのだ。
川内「大丈夫、任せてよ」
提督「で、夕雲型が…あれ? 伍長さんはまだ来てないのか?」
大淀「夕雲さんたちに付き合ってから来ると申しておりましたが…」
神通「誘われているのですか? 何か縁があるのでしょうか…」
その時、件の伍長、正確には憲兵伍長が慌ただしく工廠に駆け込んできた。
憲兵「すみません、遅くなりました」
提督「ちょうど待ってたところだよ。夕雲型を頼む」
憲兵「了解」
提督「では各自、艦娘に気付かれぬよう、静粛かつ速やかに輸送を頼む。…解散!」
…
提督「いやぁ、無事に済んで何よりだ。手伝ってくれてありがとう」
見立て通り、例年より早くプレゼントを配り終えて、僕たちは私室に戻った。翌朝、きっと皆、枕元のプレゼントを互いに自慢しあうのだろう。
川内「どういたしまして。それにしても陽炎たち、何か練度以上の動きをしてた気がするんだけど」
神通「…そうなのですか?」
那珂「あ、神通ちゃんの目つきが…くわばらくわばら」
川内たちも、それぞれ手に包装されたプレゼントを持っている。川内はブルーベリーのサプリメントだ。夜戦バカはだいぶ大人しくなったものの、根は変わらないらしい。
提督「それにしても、済まなかった。お前たちの夢を壊すようなことをしてしまった」
川内「えー? 気にしないでよ。チビ達はともかく、私たちは大方勘付いてたんだから。それに」
神通に視線を移す。
川内「『コレ』は、サンタさんより提督からの方が嬉しいでしょ」
神通「…」
顔を赤らめて、小さく頷く神通。大事そうに抱えた袋の中身は、何と紫色の艶やかなランジェリー上下セットだ。大淀経由で神通の欲しいものを知った時、僕は彼女をこちら側に引き込むことを決めた。建前とは言え、見ず知らずの他人から下着を贈られて良い気分はしないと思ったからだ。これは僕が選んだものだし、そのことはきちんと伝えてある。
那珂「それに、仕掛け人って何だかワクワクするよね!」
毎年サンタ役を務めている那珂。彼女には料理のレシピ本をプレゼントした。どういう訳か突然、間宮に対抗心を燃やし始めた彼女は、来年は歌って踊って料理もできるアイドルを目指すそうだ。
川内「分かるよ。こう、夜の海で敵を待ち伏せしてるみたいな」
…コンコン
提督「おっと、誰だろうこんな夜中に…」
川内「! 良いよー」
川内の声に、扉が開いた。その向こうに立っていたのは
叢雲「…メリークリスマス、司令官」
彼女は足早に部屋に入ると、扉の鍵を締めた。
提督「叢雲か。お前も、協力ありがとうな」
叢雲は直接プレゼント配りには参加しなかったものの、吹雪たちが目を覚まさないよう見張っていてもらった。
川内「ん、これで全員揃ったね」
提督「何だ、また何か企んでたのか?」
神通「頂いてばかりでは申し訳ありませんから」
那珂「那珂ちゃんたちからも、ね☆」
そう言うと那珂は、ちゃぶ台をどかした。いつの間にか川内が背後にいて、後ろから僕の肩に両腕を回した。
川内「私たちからも、提督に…プ・レ・ゼ・ン・ト」
叢雲「感謝しなさいよね」
両手で僕の頬を挟むと、叢雲は唇にキスをした。
叢雲「…ま、アンタからもたくさん貰ってやるんだけれど。今夜は、寝かさないわよ」
川内「じゃ、最初はよろしくね」
川内が背中から離れる。
叢雲は頷くと、肩の紐に指をかけた。結び目を解くと、ワンピースがするりと落ちた。黒インナーにタイツ姿のまま、叢雲は屈み込み、僕の服を脱がせにかかった。
ひとまず僕を下着姿にすると、彼女はトランクスの上から股間に触れた。
叢雲「何よ、もう硬くなってるじゃない」
布越しに膨れ上がったペニスを擦りながら、呆れたように言う。
提督「そりゃ、これからすること考えたら、興奮もするさ」
手を伸ばし、インナーの上から彼女の乳房を摘んだ。
叢雲「んっ…ちょっと」
提督「うん? お前、これ…ブラ着けて」
野暮ったいスポーツブラの代わりに掌に触れたのは、柔らかな肉とツンと尖った先端。
顔を上げると、彼女はふいと目を逸らした。
叢雲「…どうせ、すぐ脱がされるし」
彼女の体を抱き寄せた。片手でトランクスを引き下ろすと胡座を組み、その上に彼女を座らせた。
勃ち上がったモノに彼女の秘部を擦り付けると、やはりと言うか、薄いタイツ越しにじわりと温かい粘膜の感触が伝わってきた。
叢雲「んんっ…はあっ…」
すべすべした布を挟んで、互いの性器を擦りつけ合う。息が上がり、白い頬に赤みが差し、触れ合う秘部からじわりと蜜が染み出してきた。
叢雲「ゃ、あ…もう、焦らさないでよ…」
提督「挿れるか」
叢雲は膝立ちになると、タイツのクロッチ部分を引き裂いた。それからペニスを掴み、赤く火照った入口に亀頭をあてがった。
提督「待て、ゴムは」
叢雲「この間からピル飲んでる。問題無いわ」
何となく彼女に薬を使わせるのは気が引けていたが、自分から飲むようになったか。
僕は彼女の腰を掴み、ゆっくりと下ろした。
叢雲「んぅ……っ」
冬の室内、暖房を効かせているとはいえ、まだ冷たさの染みていた肉棒を、じっとりと湿った熱が包み込んだ。
先端が一番奥に当たると、彼女はふるりと身を震わせた。
腰を掴む手に力を込め、抽送を始めようとしたところで、不意に頭上から声が降ってきた。
神通「これからというところで申し訳ありませんが、叢雲さんは自分で動いてくださいね」
そう言うと神通は、僕の後ろから視界の中へと入ってきた。
提督「お、早速その下着着けたのか」
プレゼントしたばかりのランジェリー姿で、彼女は叢雲と背中合わせに座り込むと、後ろ手に僕の両腕を掴んだ。誘われるまま手を伸ばすと、フリルに包まれた柔らかな双丘に触れた。
神通「んっ…手は、お借りしますね」
叢雲「あん、あっ、あんっ、んんっ…」
神通が言うまでもなく、叢雲は肩に手を置いて腰を振り始めた。狭い膣内が与える刺激を感じながら、神通の乳房を味わうように揉んだ。
神通「ん…」
提督「ここからじゃ見えないのが悔やまれるな…」
ぼやきながら、ブラの縁を指でなぞった。自分でもぞっとするほどサイズが合ったようで、指を滑り込ませるような隙間が見当たらない。仕方が無いので片手で乳揉みを続けながら、もう片方の手を下に伸ばした。
神通「…んああっ!」
叢雲「にゃ、あ、はぁ…あんっ」
上等な布地の上から、神通の恥部をくすぐった。彼女の身が竦み、掌の中で乳房が揺れた。
叢雲の方はピストンの速度が増し、膣の締め付けが強くなっていく。絶頂が近そうだ。
提督「っは、神通…あんまり触ると型崩れしそうだし、ブラ外してもらえるか」
神通「んあっ、わ、分かりました…あっ」
パチンと音がして、手に触れる布が無くなった。自由になった胸を、下から持ち上げるように掌で包み込むと、指先でまだ柔らかい先端をそっと摘んだ。
神通「あっ、そこ…」
それと同時に、目の前で激しく揺れる叢雲の胸に吸い付いた。
叢雲「にゃあっ、にゃにするのよっ!?」
インナーに染み込んだ彼女の汗と匂いを味わいながら、舌と唇で胸を探りまわる。
やがて、布の上から主張する乳首を、口に含んだ。
叢雲「っっっ~~!!」
僕の頭を両腕できつく抱きしめ、彼女はきゅっと身を縮めた。一緒に膣内もきゅっと締まった。
一旦神通から手を離すと、ペニスを抜いて膝の上から叢雲を下ろした。それから立ち上がり、彼女の目の前にイきかけのそれを突き出すと、手で扱いた。
叢雲「はあっ、はあっ…ちょっ、何、まさか」
蕩けた顔つきがにわかに正気に戻り、続いて怯えたような顔になった。
提督「良いか、絶対避けるなよ。絶対に……っ、出すぞっ」
叢雲「嫌あっ!、待って」
提督「イく、イく、イくっ…うっ」
どぴゅっ、びゅるるっ
…べちゃ、びちゃちゃっ
叢雲「…」
顔中に粘ついた白濁液を貼り付けて、彼女は僕を睨んだ。
提督「ふぅ…ホワイトクリスマス、なんつっだあっ!?」
金玉を力任せに掴まれて、僕はうずくまった。
叢雲「…死ね」
冷たく言うと彼女は離れて行ってしまった。後ろのほうでパチンとタッチする音がして、今度は那珂がやって来た。
那珂「怒られちゃったね」
くすくす笑う那珂。神通は近寄ると、うずくまる僕の膝にそっと手を置いた。
神通「…大丈夫ですか?」
提督「本当に死ぬかと思った…」
脚を開くと、情けなく萎びた愚息。彼女はそれを優しく手に取ると、屈み込んで自らの胸元に遣った。
神通「では、優しくしないと。ですね」
そう言うと、竿を胸に当てた。それから両手で乳房を持ち上げ、そのまま肉棒を挟み込んだ。
提督「!」
ふわふわのおっぱいが、傷ついた肉棒を慈悲と母性と共に包み込む。ひんやりした肌と柔らかな感触に、腰が一瞬跳ねた。
神通「んっ…と」
小刻みに手を動かし、乳房で竿を擦る。いつもなら弱すぎるくらいの刺激だが、後引く股間の痛みを、快感で上塗りするには十分であった。
徐々に元気を取り戻すにつれ、胸の間から亀頭が覗いてきた。神通はもごもごと口を動かすと、舌を出し、亀頭に唾液を垂らした。
ぬるぬると滑る生暖かい肉の中で、ペニスが再び熱を持つと、彼女はパイズリを止めた。
神通「元通りになりましたね」
那珂「じゃあ、那珂ちゃんからも」
いつもの制服にフリルをマシマシ、赤い手袋にサンタ帽の那珂。彼女はスカートの中に手を入れると、見せつけるようにゆっくりとショーツを下ろした。そして、脱ぎたてのショーツを僕の顔に被せた。
提督「っっっ!?」
むせ返るような女の臭いが、鼻から脳を貫いた。目を白黒させる僕に、那珂は悪戯っぽい笑みを向けた。
那珂「凄いでしょ。一週間、毎晩それ穿いてひとりエッチしたの」
一方、神通は新品のショーツを脱ぐと、僕の腰に跨った。亀頭を膣口に埋め、腰を下ろす。
神通「んっ…あぁ」
膣全体でペニスを感じるように、もぞもぞと腰を揺すると、騎乗位のまま抽送を開始した。
神通「んっ、あっ、はあっ、あ、ん…」
那珂「神通ちゃんばっかり、ずるーい」
そう言うと那珂は僕の体を寝かせ、神通と向かい合うように顔の上に座った。
那珂「はあっ…あ、あんまり舐めないでね…お股の毛、剃り忘れちゃったから」
その言葉とは裏腹に、僕は口を覆う布をどけると、まだ乾いた膣内に舌を突っ込んだ。
那珂「やぁっ! やめてって言ったのにぃ」
鼻と舌で那珂を堪能しながら、ペニスで神通の柔肉を味わう。先日の大破からまだ日も浅く、締め付けは相変わらず強い。
ぬるぬる、でこぼこの膣壁を舌でなぞりながら、腰を突き上げた。
神通「んああっ!」
嬌声とともに、ペニスが更に締め付けられる。
提督「うっ、んんっ…」
那珂「喋っちゃやぁ…」
既に顔は那珂の愛液でびちゃびちゃに濡れている。湿ったショーツが張り付いて、息が苦しい。
尻に手を当てて彼女の体を持ち上げると、ショーツを剥がして言った。
提督「よし、交代しよう」
神通「んっ、あ…はい…」
那珂「ぅえ? 那珂ちゃんの番…?」
軽くイッたのか、よろよろと立ち上がる神通。入れ替わりに那珂が、下の口でペニスを咥え込んだ。
那珂「はあっ、ん…」
神通「し、失礼します…」
神通は恐る恐る、僕の顔の上に腰を下ろした。
大陰唇を舌でくすぐり、陰核を前歯で軽く噛む。こめかみに触れる彼女の太ももが硬くなった。
那珂「はあっ、はあっ、ああっ、ああんっ…」
那珂は、貪るように腰を振る。膣壁をうねらせながら、限界まで膨れ上がった肉棒を容赦無く扱く。
動きに合わせて腰を振りながら、歯で陰核を攻めながら膣内に指を挿しこみ、神通の弱い所を探り当てる。
神通「ん、は、うぅ…っっ!」
見つけた。ビクビクと痙攣する肉の隙間の、ある一点を繰り返し突く。
神通「ああっ、そ、そこっ、やっ…んっ、あああっ!」
声を上げ、身を震わせる。ぷしゅ、ぷしゅっと、熱い液体が顔に注いだ。
神通「はぁ…っ、ご、ごめんなさいっ!」
慌てて顔の上から降りる神通。
僕は身を起こすと、那珂の腰を掴んだ。
那珂「はあっ、あんっ、あっ…」
提督「そろそろ、出る…」
那珂「んあっ、んっ…良いよ、イッて…私も…っ」
ピストンが速くなる。嬌声と喘ぎ声が、音階を登っていく。やがて
提督「っ、く」
那珂「ああん、イく、イくうっ!」
ぎゅっと抱きつくと、膣内がびくんと震えた。そのまま数度突き、僕も射精した。
那珂「はぁ、はぁ…中出し、ゲットしちゃった…」
射精が終わると、彼女は僕の上から降りた。
神通「…あ、姉さん」
那珂「川内ちゃん、終わったよー…」
いつの間にか浴室に籠っていた川内が、戻ってきた。
川内「あ、終わった? じゃあ、私の番だね」
彼女は既に、制服と下着を全て脱いでいた。
川内「いつの間にか日付も変わっちゃったし。…提督、メリークリスマス!」
夏に灼けた肌も、すっかり白くなった。それでも変わらず瑞々しい肌の上に
川内「プレゼントは…」
…真っ赤なリボンを巻き付けて
川内「…わ・た・し」
川内は、僕の唇にキスをした。
唇を重ねながら、川内は自分の首元に指を伸ばした。結び目を解き、首に巻き付いたリボンをくるくる解いて、こちらに伸ばす。
気が付くと、僕の首にまでリボンが掛かっていた。
赤い輪っかで自分の体に僕を結びつけると、彼女はやっと口を離した。
川内「っは。じゃあ、早速開封してよ」
彼女をバンザイさせ、リボンを上に引っ張る。慎ましい胸を申し訳程度に横切るラインが、するすると上へ滑る。
露わになった乳房を手で弄り、舌で弄ぶ。ちゅぱちゅぱと音を立てて乳首を吸っていると、彼女の体が不自然に震えているのに気づいた。滑らかな肌からは、微かに汗の味がする。
提督「…」
川内「っ…っく、ふ…」
リボンを緩めつつ、顔を下にスライドさせていく。脇から臍のあたりまで舐めながら、秘裂を辛うじて隠す部分を、ぐいと引っ張った。
川内「ひっ…だ、駄目、そこは」
提督「でも、しっかり濡らしとかないと」
リボンをくいくいと引きながら、わざとらしく言う。川内は、もじもじと太ももを擦り合わせはじめた。
…これ以上焦らさないほうが良いか。
僕は彼女の体を横たえると、股にかかるリボンをずらし、ペニスをあてがった。
川内「早く早く…」
急かされるまま、腰を進める。
川内「くうぅぅ…っ」
提督「くっ、キツい…」
ぷるぷると震える膣内に、抽送を始める。
川内「ああっ、はんっ、んっ、ああんっ…」
提督「っ、お前、また我慢してる、だろっ」
川内「はっ、だって、いつもより、気持ちいいんだもん…っ」
提督「後片付けが…むっ」
言いかけたところで、川内が僕の首に結ばれた紐をぐいと引いた。手繰り寄せられるまま、唇を重ねる。
川内「んっ、む、んんっ、ちゅ…は、ああ、んっ」
両腕と両脚を絡めてきた。体全体を擦りつけ合うように、腰を振る。
一番奥までペニスを突っ込んだところで、ふと僕は動くのを止めた。
川内「な、何…?」
切羽詰まった声の川内。僕は重なった体の間に片手を差し込むと、彼女の下腹部を押した。
川内「ああっ! だ、駄目ぇっ…やっ、出ちゃっ」
じわっ。腰のあたりが、ほのかに温かくなった。膣がいよいよ締まり、全身がかたかたと震えだす。
余裕をなくした彼女の穴に、勢い良くペニスを叩き込む。
提督「はっ、はっ、イく…イくぞ…」
川内「早くっ、早く出してっ! んあっ、あああっ」
にわかに膣の震えが止み、代わりにぎゅっと肉棒を締め上げた。熱く、緊張し切った肉壷に、精を放った。
川内「んっ…ああ…っっっ!」
まだ射精が終わらぬ内に、川内はいそいそと僕の下から這い出た。顔の前に脚を広げて立ち、僕の首に繋がるリボンを股の後ろから引っ張った。
提督「んぐっ」
首を引かれて、僕は彼女の秘部に顔を押し付けた。生臭い臭いの漂う茂みを、口で覆う。
川内「はあっ、良い? もう良い? …出すよ」
…ちょろっ
川内「んっ」
…じょろろろ
川内「は、あぁぁ…」
…しゃああああああ………
提督「っ…んくっ、ぐっ、ごくっ」
脚の間に顔を埋め、貪るように尿を飲む僕の頭を撫でながら、川内は言った。
川内「んぅ…おしっこ美味しい? シャンメリーいっぱい飲んで、寒いところでいっぱい我慢したんだよ…」
じょろろろっ、じょろっ…じゅっ
最後に、尿と唾液と愛液で濡れた秘部を丹念に舐めると、僕は口を離した。
提督「はぁ、ああ…ごちそうさま」
川内「あ、顎に白いの付いてるよ」
提督「ん? 垂れてきたかな…」
手で拭おうとするのを止め、彼女は僕の顔に付いた精液を舐めた。
川内「ん、綺麗になった。じゃあこっちも」
仰向けに僕を寝かせ、69に覆いかぶさると、ペニスを口に含んだ。射精の途中で抜けたため、先端から残った精液がたらたらと畳の上に垂れていた。
川内「ん…ちゅるっ」
尿道に残った精液を、勢い良く吸い出す。そのままいつものフェ○チオに移ろうとして、ふと顔を上げた。
川内「そうだ。提督も、我慢してたりしない?」
提督「何を…って、小便か。言われてみれば、プレゼント配りの前に行ったきりだな」
川内「このまましてよ。飲んだげるから」
提督「良いのか…?」
恐る恐る、下腹部に意識を向ける。思い出すと、急に激しい尿意が襲ってきた。
提督「だ、出すぞ…」
そっと股間の力を抜くと、たちまちペニスを通ってじょろじょろと尿が川内の口へ注ぎ込んだ。
川内「んっ! ぐっ…くっ、んくっ…」
むせそうになりながらも、ペニスを根本まで咥え込み、喉を鳴らして飲み下す。苦しげな、それでいて恍惚とした表情に不思議な征服感を覚えた。そして、そんな自分に気付くと、かつて彼女に言われた言葉が脳裏をよぎった。
川内『このドS。……超がつくドSだよ』
…放尿が終わった。肉棒を吐き出すと、川内はこれ見よがしに顔をしかめてみせた。
川内「うえ。私、こんなの飲ませてたんだ」
提督「マズいだろ。好きな人のじゃないと、飲めたもんじゃない」
川内「そうだね。ま、私も飲めたけど」
その時、浴室の扉が開く音がした。
川内「あ、神通たちシャワー上がったみたい」
提督「じゃあ、続きは風呂場だな」
二人で立ち上がり、浴室に向かう。途中、洗面所で叢雲に会った。
提督「まだ顔洗ってたのか?」
叢雲「…」
提督「叢雲?」
僕の声に気付いて、叢雲が弾かれたように振り返った。どういう訳か、顔についた精液を落としてすらいない。よく見ると、手と内腿が濡れている…?
川内「…よし、叢雲も集合!」
叢雲「っ、ちょっ、余計なお世話…って!」
川内は叢雲の手を取ると、強引に浴室に引きずり込んだのであった。
…
那珂「…そう言えばさ」
電気を消した部屋の中。三つ敷いた布団に五人で包まっていると、ふと那珂が口を開いた。
那珂「叢雲ちゃんは何貰ったの?」
叢雲「…言わなきゃ駄目?」
川内「確かに気になる」
神通「無理にとは言いませんが…」
叢雲「…良いわ。別に隠すほどでもないし」
ごそごそと音がして、月明かりの下に何かが掲げられた。
それは、ローマ数字の『I』を象ったシルバーのバッジであった。
川内「! 特I型の…」
叢雲はふっと息を吐いた。
叢雲「そうよ。暁たちが付けてるのを見て、同じようなのが欲しくなって。あたし、他の吹雪型とは見てくれが違うから」
提督「ちゃんと、吹雪たち全員にもプレゼントしてあるぞ」
那珂「何か、さっきの今で良い話になっちゃったね」
叢雲「…ふん」
叢雲は鼻を鳴らした。
…実は、このバッジはプレゼントとは別のオマケであった。彼女は上手く躱したが、実際叢雲にはもう一つ、本当のプレゼントを渡してあった。
提督(本当に良かったのかな…僕の使ってた毛布で…)
そんなこんなで、神様の思惑とは裏腹に、大忙しの聖夜は過ぎていったのであった。
243 : ◆eXipHdytqM - 2015/12/21 23:34:45.43 Iaql8E2T0 133/496『クリスマス編 ~side提督』並びに今夜の更新はここまで
そろそろ川内の限定グラをだな…
憲兵(これで…よし、と)
広い畳敷きにずらりと並んだ布団。その中で眠る少女たちの枕元に一つ一つプレゼントを置くと、私は額を拭った。
最後に、端から二番目の布団で寝息を立てる巻雲をちらりと一瞥すると、部屋を出た。
提督「ご苦労様。陸軍から、わざわざお手伝いありがとう」
憲兵「いえ、とんでもない。では、私はここで失礼…」
提督「あ、ちょっと良いか」
憲兵「はい…?」
提督「その、夕べは夕雲たちと過ごしていたそうだが…いつの間に仲良くなったのか?」
憲兵「ああ…実は、巻雲さんとちょっと」
提督「へぇ、巻雲と…」
提督は興味深げにこちらを見た。背中を冷たいものが走った。
提督「ま、何はともあれお疲れ様でした。…どうです、今度一緒に」
右手でおちょこをつくり、クイと傾ける。私は敬礼してみせると、笑った。
憲兵「将軍どのにお誘いいただけるとは、自分も出世したものであります」
提督「何、現場では仲良くしておかないと。後ろから撃たれたらかなわないからな」
冗談を言い合った後、私は工廠を出た。さて、早いところ宿舎に戻って寝よう…
憲兵「…ん?」
宿舎に繋がる裏口に、誰か立っている。あれは…
夕雲「…こんばんは、憲兵さん」
どうしてこうなった…
予定通り、宿舎に戻ることはできた。しかし、予定と違うことが一つ。それが、ただでさえ狭い二段ベッドの下の段の半分に座る、この緑髪の少女であった。
幸いだったのは、相部屋の男が先週から郷里に帰っていることだ。我々は入れ替わり立ち代り休暇を取るが、既に親のいない私は年末に帰る気にもなれず、こうして鎮守府に残っていた。
夕雲「…私たちは皆、孤児のようなものなんです」
静かに、夕雲は語った。
夕雲「突然、心と体を与えられて、何も分からないまま戦場に駆り出される。提督のように頼れる人はいても、親のように甘えられる人はそういないんです。だから…」
艦娘には、大きく二種類がいる。一つは見た目と精神年齢が一致している者。もう一つは、見た目の割に達観している者。夕雲は後者の典型であった。
夕雲「設計図が似通ってるだけの関係でも、一番目の姉として生まれたのなら…後に続く子たちの親になってあげようって、そう思っているんです」
憲兵「そう、なのですか…」
夕雲「でも…一人で面倒を見るには、少し背負いすぎたのかもしれませんね。巻雲さんには、寂しい思いをさせてしまいました。あの娘の心の隙間を埋めてくれた貴方には、感謝しています」
憲兵「いえ、私はそんな大したことはしていませんよ。こちらこそ、パーティに誘っていただいてありがとうございました」
夕雲「巻雲さんが、どうしても呼んで欲しいと言って聞かなくて。あの娘、すっかり貴方に夢中みたいです」
憲兵「そんな…」
頭を掻く。あの夜以来、彼女とは幾度と無く一緒に散歩したり、食堂で食事したりした。それでも、それから再び抱くことはしていない。傍から見れば、私たちは仲の良い兄妹か何かに…
夕雲「…大変だったでしょう。あの娘を『女』にするのは」
憲兵「っっっ!?」
ドキリとした。頭の中で、かつて秋雲が残した言葉がリフレインする。
秋雲『夕雲に隠し事、できると思う?』
夕雲「誤解なさらないでくださいね。誰でも良かった訳じゃないの。あの娘、前々から貴方のことが気になっていたみたいで」
憲兵「へ、へえ…それは意外です」
夕雲「私たち、案外見ているものですよ。それで、あの娘の願いが叶ったのは嬉しいんですけど、楽しそうに貴方と接するのを見ていると…」
夕雲は、淋しげに笑った。
夕雲「…ちょっと、羨ましくなっちゃって」
憲兵「? …!」
おもむろに夕雲は、こちらに身を寄せてきた。そっと首に腕を回すと、香の匂いがした。
耳元で、囁く。
夕雲「たまには、私だって甘えたいの。いけないことかしら? …お兄さん」
殆ど無意識に、その背中に腕を回した。また艦娘に手を出すのかとか、巻雲を裏切ることになるとか、そういったことよりもただ、逆らい難いものを感じたのだ。
夕雲「んふ…」
甘い吐息。キスをした。少し分厚い唇に小さな舌が、器用に、そして貪欲に求めてくる。
憲兵「っ、あ」
口を離すと、彼女は私の手を取り、自らの胸に押し付けた。
な、何だこれは…見た目に合わず豊満な…
夕雲「…長波ほどじゃないけど。少しは自信あるのよ?」
くすりと笑うと、手を伸ばして私の制服のボタンを外しにかかった。
憲兵「えっと、その」
夕雲「…ほら、貴方も。脱がせて頂戴な」
憲兵「!」
恐る恐る腕を伸ばし、ワンピースを外す。それから、ブラウスを押し上げる二つの膨らみに触れないように、そっとボタンを外した。
白いキャミソールと薄紫のショーツ姿になる頃には、私はトランクス一枚にされていた。
夕雲「慣れていないのね」
憲兵「っ、そっちは随分と慣れてらっしゃる」
すると彼女はすっと目を細めた。
夕雲「…ええ、そうね」
小声で応えると、おもむろに下着の上から私のイチモツに手を触れた。小さな冷たい手でくすぐるように撫でると、徐々に膨らんだ先端が下着の裾から覗いてきた。
私は彼女のキャミソールに手を入れると、幼い少女に不釣り合いなその乳房を掴んだ。
夕雲「んっ…」
トランクスを引っ張り、脱がせる。露わになった欲望の塊に、唇を歪めた。
夕雲「ふふっ、大っきい…」
両手で包み込むように擦りながら、愉快そうに言う。
夕雲「駄目ですよ…初めての娘には、優しくしてあげないと。巻雲さん、もう一度貴方とエッチするの怖がっていたわ」
それからふと不機嫌そうな顔になると、キャミソールの中の私の手を掴んだ。
夕雲「んもう。出っ張ったところだけ揉んだって、何も感じないわ。もっと奥、ずっと奥を狙って…優しく」
ゆっくりと、上半身全部を手に取るように指を動かす。夕雲は初めて甘い声を漏らした。
夕雲「ぁん…そう、上手よ…」
キャミソールを脱ぐ。巻雲と違い、程よく熟れた躰。はっきりと主張してくる紅色の先端を、指でなぞった。同時に、もう片方の手をショーツの中に差し込んだ。
夕雲「はあっ…せっかちね…」
ショーツも脱ぎ棄てると、私の体に背を預けるように寄りかかった。腕を掴み、自らの脚の間へ誘う。
夕雲「こうして…じっくりと時間をかけて、おま○こを蕩かすの…」
憲兵「あ、ああ…」
毛の生え揃った秘部に、指を伸ばす。大陰唇の上から、揉むように力を加えた。
夕雲「ん…」
ゆっくりと、優しく。
包皮に包まれた陰核を、そっと摘んだ。小刻みに弱い刺激を与えていると、指の中で徐々に固くなっていくのが分かった。
夕雲「ああんっ…そう…」
空いた手で、再び乳首への愛撫を始めた。親指と人差し指で、つんと固まったそこを扱きながら、残りの指で乳房を揉み上げる。
息が荒くなってきた。中指を、膣内にそっと滑りこませた。
夕雲「っ…!」
憲兵「!」
とろり。掌に、温かな蜜が垂れてきた。火照った肉壁をなぞるように指を動かすと、彼女は遂に嬌声を上げた。
憲兵「…感じてますね」
夕雲「んぅぅ…とっても上手よ…」
手を離し、向かい合うように座り直す。ガチガチに膨れ上がった肉棒を手に取ると、夕雲は言った。
夕雲「次は、巻雲さんにもそうしてあげてくださいね」
亀頭を膣口に埋めると、彼女はこちらに両腕を伸ばした。抱き合って、唇を重ねる。
夕雲が腰を下ろした。
みちっ
夕雲「っう、く…」
憲兵「!?」
触れ合った唇が、ぎゅっと強張るのが分かった。
それでも彼女は引き返さなかった。亀頭が、一番奥を突いた。
夕雲「っ、あっ…はあっ」
憲兵「ゆ、夕雲さん…貴女」
すると彼女は、涙の滲む目で悪戯っぽく笑った。
夕雲「…言いっこ無しよ」
憲兵「でも…さっきは慣れてるって」
夕雲「可愛い子たちなの…砲や魚雷の撃ち方は教わらなくても知ってるのに、親愛と性愛の区別も付かないの…」
憲兵「夕雲、さん…」
夕雲「夕雲」
憲兵「…夕雲」
夕雲は、にっこりと微笑んだ。少女らしい、無垢な笑みであった。
もう一度、キスした。女らしく膨らんだ尻を手で持ち上げると、一緒になって動き始めた。
夕雲「っ…あっ、ん…ぁん…っ」
処女とは思えないほど柔らかくほぐれた膣内は、私の肉棒にぴったりと吸い付いて、暴力的なまでの快楽を流し込んでくる。
憲兵「痛く、ないかいっ…」
夕雲「ええっ…ちゃんと融かしてっ、くれたもの…ああっ」
助けられるままに腰を振りながら、彼女は言う。
夕雲「指と、一緒っ…おち○ちんで、お腹のっ、中を探るの…気持ちいいところを…」
彼女の体を寝かせた。正常位で、柔肉を味わうように抽送を続ける。一回一回、壁の色々なところを狙って、血と神経の通った部分を探り当てるように。
やがて
夕雲「っ、はああんっ!」
憲兵「ここか…っ」
見つけた弱点を狙い、繰り返しペニスを突き出す。彼女の声が上ずり、肩が震えてきた。
夕雲「はあっ、あんっ…っ、あっ、駄目っ」
もはや憚らず声を上げ、快感を味わう夕雲。
そして今更のように、私は大変なことに気付いた。
憲兵「! しまった、ゴムして」
その言葉に夕雲は
夕雲「…いい、わ」
両腕両脚で、がっちりと私の体を抱え込んだ。
憲兵「だ、駄目だっ…このままじゃ」
夕雲「はんっ、中途半端じゃ、嫌っ…あんっ、最後まで、イかせてっ!」
憲兵「くっ、ああっ…っ」
ペニスが膨れてくる。睾丸から精子が上ってくる感覚がした。
憲兵「で、出るっ…ああっ、あっ」
夕雲「出してっ…中に、出してっ!」
憲兵「くっ、あっ、あっ…ああっ!」
びくん。
びゅるるるっ、びゅるるっ、びゅーっ…
夕雲「ああんっ、出てるっ…はあんっ、あんっ、私も、イく…イくぅっ!」
狭い膣内が、きゅーっと締まる。そのまま二、三度体を震わせると、夕雲はほっと息をついた。
夕雲「ああ…んっ…」
憲兵「ご、ごめんなさい…中に」
夕雲「良いのよ…はぁ、ん…」
憲兵「でも」
夕雲「大丈夫。自分の体のことくらい、自分で分かるわ。それよりも」
繋がったまま、まっすぐにこちらを見た。その目は先程までとは打って変わって、真剣な光を湛えていた。
夕雲「逆にまだ月のものが来てなくても、デキないとは限らないの。だから、巻雲さんとするときは、ちゃんと付けて頂戴ね」
264 : ◆eXipHdytqM - 2015/12/25 00:18:31.91 UfAjO/8v0 143/496『クリスマス編~side憲兵』はここまで
ちょっと蛇足が続きます
…
情事が明け、服を着ながら夕雲はふと言った。
夕雲「ところで…憲兵さん、貴方は年末年始もここにいるんです?」
憲兵「ええ、そうですよ」
夕雲「熱心ねぇ…ご家族の元へは帰らなくても…」
憲兵「…」
言いかけて、私の表情の変化に気付いて口を閉じた。
夕雲「…えっと、あの」
憲兵「…兵学校の行事に、長距離行軍の訓練がありました。およそ100kmの道を、三日間で行って帰ってくる…」
深く息を吸い、吐く。
憲兵「…帰ってきた私を待っていたのは…火事の報せと、両親の訃報でした…」
夕雲「…」
憲兵「折しも十二月で、もうすぐ家族に会えるという時期に…出世できない憲兵隊に入ったのも、どうしても内地を離れるのが怖くて…もしあの時、おれが近くにいたらと…」
だんだんと声が震えてくる。過去を他人に語って聴かせるのは、初めてだった。
夕雲「…辛かったわね」
静かに、夕雲は言った。
憲兵「っ、ごめんなさい。別に不幸自慢がしたかったわけじゃ」
ふわり。
俯く私の頭を、夕雲は胸に抱いた。
夕雲「教官からは、男なら泣くなって教わったでしょう。でも、この体になって分かったことがあるの」
最初に抱き締めた時の匂いが、優しく鼻をくすぐった。
夕雲「…悲しい時は、泣いてもいいの。それでまた明日、頑張れるなら」
憲兵「夕雲、さん…」
夕雲「ずっと人から隠して、独りで抱えてきたのね…我慢しないで。私に、甘えていいのよ…」
胸に埋めた自分の顔が、熱く濡れてきた。
憲兵「ゆうぐも…おれ、は…」
夕雲「貴方も…妹たちや、私と一緒…辛い時は、いつでも助けてあげるわ…」
彼女の腕の中でひとしきり泣いた後…夕雲は、おもむろに留めたばかりのブラウスのボタンを外し始めた。胸元を大きくはだけるとキャミソールを捲り上げ、片方の乳房を私の顔の前に差し出した。
憲兵「…?」
夕雲「妹たちをあやすとき、こうするとよく効くの。…さあ、お上がりなさい」
憲兵「…」
不思議と抵抗はなかった。私は、目の前の夕雲の乳首を口に咥え、吸った。
夕雲「そう…良い子ね…本当にお乳が出れば良いのに」
赤子のように少女の腕に抱かれ、頭を撫でられ、乳を吸いながら…私は、眠りに落ちた。
「「「かんぱ~い!」」」
ジョッキを打ち合わせると、本日数杯目のビールを飲み干した。
先程、鎮守府全体での忘年会が終わったところだ。今は大淀、明石、間宮の特務艦三人と、鎮守府の敷地内にある小さな居酒屋で二次会をしている。
この居酒屋、例によって海向かいの空き倉庫を改装したもので、鎮守府の人間なら誰でも飲み食いができるようになっている。切り盛りしているのは
鳳翔「改めて、今年も一年お疲れ様でした」
そう、秋祭りでは焼き鳥を焼いていた空母たちの母、鳳翔である。
艦娘が充実してくるにつれ、性能で劣る彼女は出撃の機会が減っていた。それでも何かしらの形で皆の役に立ちたいと本人は希望していた。そこで考えたのが、これである。間宮にも匹敵する料理の腕前を、存分に活かして活躍している。ちなみに、忙しい時は千歳も助太刀に来る。
鳳翔「はい、鶏の梅肉和えです。お口に合うと良いのですが…」
間宮「とんでもない。参考になります」
提督「お、ちょうどさっぱりしたのが欲しかったんだ。どれ、いただきます」パク モグモグ
提督「ん、うまい。こうなると温かいのが欲しいな…キープしてるの、熱燗で頼むよ」
鳳翔「かしこまりました」
提督「ふぅ…それにしても、今年は特に長かった気がするな」
大淀「中部海域に進みましたし、沢山仲間を迎えましたからね。…あ、梅酒サワーいただけますか」
鳳翔「はい、はい…ところで、秋ごろでしたっけ。提督がジュウコンなさったのは」
明石「そう、それですよ!」ドンッ
明石「覚えてますよ、ええ覚えてます。あれは11月24日…秋というより、もう冬に片足突っ込んでる頃ですね。業務が終わるや否や工廠に駆け込んできて、言うんです。『明石、ちょっと酒保に来てくれないか』」
間宮「ふむふむ」
明石「全くの予想外と言うと嘘になりますけど…カタログも見ずに、言うんですよ。『ケッコンカッコカリの書類一式、3セット頼む』って。ぶったまげましたよ。だって3つですよ? 3つ!」
鳳翔「戦力増強と考えると、北上さんたちの分でちょうど数は合いますが…あ、梅酒サワーです。熱燗はもうちょっと待っていてくださいね」コト
大淀「提督は、そういうことはしない方ですからね」ゴク
提督「いや~分からんぞ? もしかしたら戦力増強のためかもしれん」
鳳翔「灯台の下で叢雲さんと逢引してたくせに。…熱燗です」コト
提督「っ、み、見てたのか」
明石「はあっ?! 何ですかそれ」
間宮「それは初耳です」
鳳翔「見てたも何も、お店の目と鼻の先ですよ? 南方から帰ってきたその日に…だから、もしかしてとは思ってたんです」
提督「あー…あれは、あいつから告白された時だな。私がいない間、ちょっとブルーになってたって聞いて、相談に乗ってたんだ。そしたら、その流れで」チラッ
大淀「…ああ、そう言えば」
明石「そんなこともありましたね。あれ以来、やけに素直に諦めたなと思ったら、そういうことだったんですね…」
間宮「? どういうことです?」
提督「…悪い、伏せさせてもらう。あいつの個人的な悩みだ」
鳳翔「それから、神通さんですね。あれは瑞穂さんが来た時の作戦…あの辺りから、どうにも落ち着かない様子でした」
提督「全く、鳳翔には敵わないなあ…祝勝会の後からだ、神通とは」
間宮「那珂ちゃんとは、いつからなんです?」
提督「前々から那珂のカメラマンみたいなことをしてたんだが、関係が変わったのは夏の終わりごろだな」
明石「…それにしても、川内さんはよく許しましたねぇ」
提督「あいつも大概変な奴でな…浮気は駄目だが、共有したり貸し出す分には良いらしい。本人曰く『見栄』らしんだが…」
酔っていたといえばそれまでだが…自分がとんでもないことを口走っていたということには、この時は気付かなかった。
大淀「…へえ」
提督「ああ、別に悪く言う訳じゃないんだが。…そうだな、この話はここまでだ。時に、伊良湖が新しく作るって言ってた甘味は…」
…
大淀「すみません、少しお手洗いに」スクッ
大淀「」ゴソゴソ
ピ ピ ピ
大淀「…もしもし、大淀です。すみません夜分に…え? 夜はこれから? ああ、そうでしたね…それで、一つお願いが…そう、それです」
大淀「今夜…ちょっと、『お借り』しますね」
…
大淀「良いお店をご存知なんですねぇ…」
提督「前に神通と来てな。那智もちょくちょく来ているらしい」
二次会が開けた後、大淀に誘われて鎮守府の外に出た。夜も深い頃で開いている店も少なく、僕たちは以前来たバーに行くことにした。
提督「それにしても、お前から誘ってくるなんて珍しい。飲み足りなかったか」
大淀「…ええ、そうですね」
ぼんやりした顔でカルーアミルクを呷る大淀。もう二杯目だ。
提督「ちょっと、ペース早過ぎやしないか…?」
今まで散々飲んでいたのもあり、僕はまだ一杯目のコップ酒を半分も空けていない。隣でグラスを空ける大淀は、目は虚ろで、椅子に座りながらも上半身がゆらゆらと揺れている。
提督「…それで、何だっけ?」
大淀「見返りの話ですよ…私たちの仕事なんて、慈善事業みたいなもんじゃないですかぁ…ぶっちゃけ私たちが庶民のために戦ってやる義理なんてないじゃないですか…」
提督「まあ、身も蓋もない話になっちまうがな」
大淀「高いお給料貰って、美味しいご飯食べて、それでこそ命懸けられるもんじゃないですかぁ……っく、それを? 『金のために戦うんじゃない』? 知りませんよンなこと…」
提督「そりゃ、やり甲斐じゃ腹は膨れないよな」
大淀「こちとら、匙加減一つであんたら皆殺しにだってできるのに…ひっ、ああ……今の給料だって…ぅぷ」
提督「おいおい…もう良いだろ、これ以上はよせ」
彼女の手からグラスを奪うと、私は立ち上がった。
提督「マスター、お勘定を頼む。…申し訳ない、連れの機嫌が良くないようだ」
「かしこまりました。…いえいえ。お気をつけて」
…
大淀「見返り求めたってぇ…良いじゃないですかぁ! こっちは明日死ぬかも分からないのに…」
提督「ああそうだそうだ。そうだが、私に言ったってしょうがないだろ。ほら、水買ってやるから…」
通りかかったコンビニに、二人でもつれ込んだ。
提督「水…僕も飲みたいな…」
ペットボトルを二つ手に取り、レジに向かう。
そこでふと、棚の前でしゃがみこむ大淀が目に入った。
提督「…大淀? 何見てる?」
大淀「…ん」
彼女は、棚の一番下から何かを取り上げると、僕に差し出した。
提督「何だこれ…極薄0.05mm…ってぇ!?」
慌てて取り上げ、棚に戻す。しかし彼女はすぐにまた手に取ると、その銀色の箱を僕に突き出した。
大淀「ん!」
提督「…分かった分かった、買うだけだからな」
渋々取り上げ、レジに向かう。店員はこちらと目を合わせないようにしながら、その箱を小さな紙袋に突っ込み、水のボトルと一緒にビニール袋に入れた。
…
夜の街。僕は大淀の肩を抱き、タクシーを探して彷徨っていた。
大淀「役得したぁい…私だってぇ…」
提督「分ーかったから、ほら、飲め」
ボトルの蓋を開け、彼女の口に押し付ける。唇の端から水が零れた。
提督「ああもう…」
もう一つのボトルから水を飲む。大淀はぼんやりと辺りを見回していたが、ふと何かを見つけたようで、急に僕を捕まえたままずんずん進みだした。
提督「ちょっ、どうした…」
大淀「提督だって…できることがあります…」
提督「???」
やがてたどり着いたのは、一軒の細長い建物。看板に『休憩3時間2000円 宿泊5000円』の文字。
提督「…よし帰ろう。歩いて帰ろう」
しかし、大淀は離さない。僕の手を掴んだまま、艦娘の力でぐいぐいと建物に引きずり込む。
提督「や、やめろ! 不倫はごめんだ!」
大淀「大丈夫ですっ…これは正当な権利であって、提督が与えることのできる、特別な『給与』なんですっ…!」
提督「酔ってるんだろっ、絶対後悔するぞ」
大淀「しませんし酔ってませんし川内さんに許可も頂きましたっ!」
提督「…は?」
頭の中に僅かに残っていた霧が、すっと晴れた。ぴたりと立ち止まった僕に、大淀は勝ち誇った顔で言った。
大淀「提督の仰った通りです…お願いしてみたところ、今夜一晩、提督を貸していただけることになりました」
…
部屋に転がり込んだ。鍵を閉めるや否や、乱暴に唇を重ねた。
大淀「んっ…っぷ、は、ああっ、ちょ、ちょっと」
提督「…何だ」
大淀「シャワー、まずシャワーを」
提督「このままでいい」
大淀「に、臭いますってぇ」
提督「知らん。今すぐヤりたい」
首を抱き太腿に手を伸ばすと、ちょうど袴スカートの横のスリットに触れた。これ幸いと手を突っ込み、下着の上から尻をさする。
大淀「きゃっ…」
竦み上がる大淀。程よく脂肪のついた尻を掌で味わいながら、耳元で囁いた。
提督「いつもいつもこんな際どい服着やがって…手ェ入れてくださいって言ってるようなもんだろ」
大淀「んっ…もうっ…!」
彼女は無理矢理僕を引き離すと、浴室に向かって歩き出した。
提督「良いだろ、なあ!」
それに追いすがると、今度は後ろからスリットに手を差し込んだ。ショーツ越しに、陰部を指で弄る。
大淀「っ…だぁかぁらぁ…」
彼女は俯くと
大淀「離してって言ってるのっ!」
僕の下顎に、思い切り頭突きを食らわせた。
提督「がっ!?」
無様にひっくり返る僕を尻目に、彼女は浴室に消えた。
…
ダブルベッドに腰掛け、廊下の自販機で買ったビールを暗い気持ちで啜った。
提督「僕は、男娼か何かか」
愛すると決めた者以外を抱くのは、秋雲に続き二人目だ。別に、今に始まったことではない。だが、流れやプレイとしての側面が強かったあの時と違い、今回は明確に、川内が大淀に僕を『貸した』のだ。
見栄、と川内は言う。他の者に自慢したいのだと。彼女にとって、僕とケッコンしているという事実は、単なるステータスに過ぎないのか?
提督「…」
飲めば飲むほど、暗澹たる気持ちになる。まだ中身のある缶を、ゴミ箱に向かって投げた。縁に当たって、床に落ちた。
舌打ちし、拾おうと腰を上げたところで脱衣所の戸が開いた。
提督「…どうした?」
大淀「こっちこっち」
半開きの扉から首だけ出して、大淀が手招きしている。
僕は倒れた缶を一瞥すると、誘われるまま彼女の元へ向かった。
…
大淀「ホテルのお風呂って、こんな風になってるんですねぇ…」
大理石風の広々した湯船に、二人で浸かった。以前川内と来たホテルに比べると少々見劣りするが、それでもビジネスホテルなんかよりは大分豪華だ。
大淀「ほら、キラキラしてますよ」
色とりどりの照明が、浴室を照らしている。その、どこか頽廃的な光に照らされる彼女の顔を、ぼんやり眺めた。いつもかけている眼鏡やカチューシャも、今は外している。眼鏡がないと普段以上に若々しく見えるが、目を凝らすとうっすらと下瞼に隈ができていた。
提督「…」
僕は黙りこんだまま、彼女の細い体を抱き寄せた。腕の中で、彼女はほっと息を吐いた。
大淀「…逞しい体ですね」
提督「…」
大淀「…提督。怒ってますか」
提督「怒ってるか? …ああ、怒ってるよ。電話一本でこんな…本当に愛されているのか、疑りたくもなる」
大淀は可笑しそうに、小さく喉を鳴らした。
大淀「提督は、純粋ですね。普通なら小躍りするところですよ? だって、両手両足でも数えきれない数の女性を、選び放題抱き放題、選り取りみどり」
提督「何だそりゃ」
大淀「私が言いたいのは」
彼女は、じっと僕の目を見つめた。
大淀「鎮守府に所属する艦娘たち…その殆どが貴方に思いを寄せ、出来ることなら抱かれたいとすら考えている。そしてその権利を、川内さんたちたった四人の艦娘が独占している」
そっと胸板に指を這わせる。
大淀「川内さんが、貴方を愛してない筈がないじゃないですか。ですが…彼女は、その想いが自分だけのものではないこともご存知です。川内さんは、貴方に気付いて欲しいんですよ。貴方が、そこらの男とはわけが違うということを。身に受けた愛の量を。…一途という言葉では、もはや逃げ切れるものではないということを」
提督「…」
大淀「彼女だって、悩んでるんです。…ケッコンして間もない頃、相談を受けました。『自分だけが、提督の愛を受ける立場にいて良いのか分からない。周りの目が怖い。本当に自分で良いのか、分からない』と」
提督「!」
大淀「別に気にする必要はない、選ばれたのなら胸を張っていればいい。そう答えておきましたが…あれから、自分なりに昇華した結論が『見栄』なのでしょう」
そこまで言うと、大淀は僕の首に両腕を絡め、ぴったりと貼り付いてきた。
大淀「ね。だから、気に病む必要はないんです。だったら開き直って、思う存分役得しましょうよ。私みたいに」
先程から熱を放っていた肉棒に、彼女の脚が触れた。
大淀「ふふっ…ほら、提督の魚雷、大きくなってますよ」
提督「…上がるか」
きつく抱き合い、キスした。それから二人で立ち上がり、浴室を後にした。
…
ベッドの上。仰向けになった大淀の膣口を指でくすぐりながら、僕は訊いた。
提督「お前、経験はあるのか?」
大淀「んっ、…え? 男性経験ですか?」
提督「そう」
大淀「一応…あっ」
提督「それは、私も知ってる相手か?」
大淀「いえ、ご存知ないと…っ、思います」
提督「どんな奴だ?」
おもむろに、大淀が僕のペニスに手を伸ばした。おっかなびっくり片手で握ると、ゆっくり上下に扱く。
大淀「どんな…何と言いますか…この辺、風俗多いじゃないですか…んっ」
提督「ああ…そう、だな」
大淀「ところが、持て余しているのが…男性だけではないと、分かったようで…ぁ、少し前に女性向けのお店が、できたんです」
提督「艦娘相手のっ、商売ってことか…ちょ、タンマ。イきそう」
大淀「あっ、ごめんなさい…多分、そうでしょうね。個人的に興味があって…試しに、行ってみたんですよ」
提督「男娼相手に処女を捧げたのか」
大淀「い、良いじゃないですか別にっ! 一応、手技はとても上手で、気持よかったんですけど…どうにも罪悪感が勝って、それっきり利用してません」
提督「初めてでイけたのか。そりゃ凄い」
すると彼女は、ジロリと僕を睨んだ。
大淀「さっきから、仰ることがその男娼とそっくり。まるで遊び慣れておられるようですね」
提督「とんでもない。兵学校に入ってから、ずっと男に囲まれて生きてきたからな。川内が初めての相手だ。…買ってきたゴム取ってくれ」
大淀「…はい」
差し出された箱を開け、中身を取り出す。連なった包みの一つを破りながら、言った。
提督「だから、内心心配で仕方ない。ちゃんと、お前を満足させられるかな」
勃起したペニスにゴムを被せると、体を起こして彼女の脚の間に膝を突き、黒々した茂みの中に亀頭を当てた。
提督「挿れるぞ」
大淀「はい…っっ」
指で出来る限りほぐしたが、まだ二度目なこともあって彼女の膣内は硬い。ゆっくり腰を前に進めると、彼女は目を固く閉じ、歯を食いしばっていた。
提督「…痛いか」
大淀「いえっ…へ、平気です…っ」
提督「緊張してるか」
頭を撫でながら、腰を突き出した。肌と肌がぴったり触れ合った。
大淀「す、少し…」
提督「目、開けろ。力を抜いて」
大淀「…」
恐る恐る、目を開ける。視線がぶつかった。すかさず短くキスすると、大淀は僕の胸を軽く小突いた。
大淀「っ、もう!」
一瞬頬を膨らますと、ふっと笑った。
大淀「…この、スケコマシ」
提督「悪かったな」
慎ましやかな胸を揉んだ。大きめの乳首を掌に感じながら、腰を動かした。
大淀「んっ…ん…はあっ…」
圧し殺した声で喘ぐ。ぷっくりと膨らんだ乳首を、そっと摘んだ。
大淀「あっ…」
更にもう片方を、口に含んだ。唇と舌で、やんわりと刺激する。
大淀「やっ、ちょっと…っ!」
にわかにペニスへの締め付けが強くなった。大淀は抗議の声を上げながらも、その手はしっかりと僕の頭を押さえ込んでいる。
抽送を速めた。前歯で乳首を緩く噛みながら、グラインドするように大きく腰を振ると、膣内にも気持ちいいところに当たったようだ。一際大きな嬌声と共に、体がびくんと震えた。
大淀「ああっ、はっ、あんっ…あっ、あ、ああ、ああっ…く、うぅぅ…っっ」
両脚で僕の下半身をがっちり抱え込むと、彼女は声を殺して絶頂した。
大淀「っ…っっ……っは、はあっ、はぁ」
提督「…イったか」
大淀「はい…」
提督「もうちょっと辛抱してくれ」
それだけ言うと、僕は再び腰を振り始めた。
大淀「ああっ、やっ、ん…」
提督「っく、はっ…出、出すぞっ」
三度、強く肌を打ちつけ、僕は射精した。
…
場所は変わり、再び浴室。体を洗っている僕を湯船からじっと見ていた大淀が、ふと口を開いた。
大淀「気になったんですけど」
提督「ん、何だ」
目を閉じて頭を洗いながら、応える。
大淀「それ、どんな味がするんでしょう?」
提督「それって、どれだ?」
大淀「これですよ、これ…」
ざぶんと湯から上がる音がした。それから突然、ひんやりした指が肉棒に触れた。
提督「っ!?」
思わず目を開ける。湯船を出た大淀がすぐ隣にしゃがみ込んで、僕の股間に手を伸ばしている。
提督「ちょっ、待っ…あーっ、目に泡が」
慌ててシャワーで流すと、大淀を見た。
提督「…舐めてみるか?」
大淀「い、良いんですか…?」
脚の間に座らせると両手を握り、自身の愚息に添わせる。
大淀「ん…? 眼鏡が無いからよく見えない…」
彼女は興味津々で、息がかかるほどに顔を寄せて男性器を観察する。至近距離に熱を感じて、落ち着いていたそこは再び臨戦態勢になった。
大淀「わ、大きくなった」
提督「凄いだろ」
しばし見つめたり、握ったり、擦ったり、突いたりしていたが、やがて意を決したように言った。
大淀「では…いただきます」
小さく舌を出すと、おっかなびっくり先端を一舐めした。
大淀「…?」
よく分からなかったのか、再びぺろり。更にぺろり。
提督「くっ…」
だんだん、尿道から透明な汁が滲んできた。
大淀「…あ。また射精しました?」
提督「いや、それはまた違うやつだ…」
大淀「へぇ…」
興味深げに言って…おもむろに、亀頭をぱくりと咥えた。
提督「っ!」
ぬるりとした粘膜を、飴玉のように口の中で転がし…吐き出す。
大淀「うえ、汗みたいな味」
提督「大淀…済まないが」
大淀「…ええ、分かります」
彼女は頷くと、再びペニスを口に入れた。今度は深く咥え込み、先端から竿までじっくりと舐め回す。
提督「物怖じしないんだな…っ、ああ…」
僕はその頭を両手で挟み込むと、腰を曲げ、耳元で囁いた。
提督「そのまま…強く、吸ってくれるか」
大淀「ん…」
すぐに、肉棒が吸い込まれる感触がした。
提督「そう…しばらくそのままだ…いいか、歯を立てるんじゃないぞ。しっかり唇でガードするんだ」
大淀「ん」
頷くように、大きく瞬きする。
提督「じゃあ…いくぞ」
頭を掴む手に力を込めると、風呂椅子から腰を浮かせ…彼女の口に、抽送を始めた。
大淀「っ…! んっっ…!」
苦しげに鼻息を漏らしながらも、吸うのを止めない大淀。最初からトップスピードで腰を振ったため、果てるのは早かった。
提督「出るっ」
奥まで突っ込まないよう注意しながら、彼女の舌の上に精子を吐き出す。不意に口内を満たす液体に、大淀はまず目を見開き、それからすぐに顔を顰めた。
大淀「っ…ず、っ…」
提督「っく…あ、ああ…っ」
まずそうな顔ではあるが、彼女は尿道から最後の一滴まで吸い出した。
ペニスを抜くと、キュポンと景気のいい音がする。
提督「ふぅ…ほら、その辺に吐いちまえ」
大淀「う…」
彼女は口を閉じたまましばらく逡巡したが、やがて諦めて、洗い場の床に精液を吐き捨てた。
提督「マッズイだろ」
彼女の口にシャワーを当てた。
大淀「いけそうな気はしたんですけどねぇ…」
そう言うと大きく口を開け、シャワーで口の中を濯いだ。
…
風呂あがり、ベッドの上。裸にバスタオルだけを巻いた姿で、寄り添って横たわる。
提督「日が昇る前に、帰らないとな」
大淀「ええ…」
提督「ああ…川内はともかく、神通たちにどんな顔して接すれば良いのやら」
大淀「そういうの、気にしそうですからね…」
提督「…やっぱり、裏切ってる気がして仕方ない。本当に、これで良いのか…?」
大淀「何とかなりますって。それに、私はこういう感じ、好きですよ」
提督「…?」
大淀「この、いかにもイケないことしてますって感じ。提督も、セッ○スがとってもお上手で」
そっと身を寄せ、ため息混じりに呟く。
大淀「…もう、好きになっちゃいそう」
提督「…」
僕は彼女を仰向けに転がすと、その上に四つん這いになった。
大淀「…」
目が合った。彼女は微笑んだ。
バスタオルを解くと、僕の目の前で広げてみせた。
己の白い痩身をまさぐる僕を、大淀は愛おしそうな目で見つめていた。
298 : ◆eXipHdytqM - 2015/12/27 22:46:59.13 lz9ZCnol0 163/496今夜の更新ならびに『イケナイ大淀編』はここまで
例えば轟沈寸前の負傷から戻ってきた天龍が、入渠が終わるや否や死ぬまで戦わせろと提督に詰め寄ったとして、このスレのタイトルが『天龍と夜戦の日々』になったかというと、それは無いのだなあ
続き
【R-18】川内型と夜戦の日々~時々、叢雲【艦これ】(中編)