1 : 以下、名... - 2016/04/09 12:31:54.33 8AT7043wo 1/16

「ねえ、明日何が食べたい?キミの誕生日だもんね!好きなもの作ってあげるよ!」

「う、うーん、何でもいいよ。姉ちゃんが作るものなら何でも美味しいもん」

「まったまた遠慮しちゃって?♪ホントにいいんだかんね?ホラ、言ってみな」

「…………でも、うち、お金ないでしょ?だから……」

「子供がそんなこと気にしないっ!お金なら何とかなるからさ!」

「ほんとぉ?大丈夫なの?……じゃあ……ステーキ!」

「あいよ!承知っ!」


「ねえ、おじさん、お小遣い欲しーなっ!」

中年「…………いくらだい?」

「ん?????!!3!!お願いっ(>人<)」

中年「いいよいいよ、じゃ、ホテルいこっか」


「すごい!!こんな美味しいお肉初めて!!」

「でしょー?むふふ、喜んでくれて嬉しいよ!」

元スレ
姉「キミは私が守ってあげるからね」 弟「うん」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1460172714/

2 : 以下、名... - 2016/04/09 12:32:50.92 8AT7043wo 2/16

「ねえ、おじさ?ん、理解してくれた?」

中年「ゲホ!ゲホ!…………っぐ………こんなことをして……タダで済むと……」

彼氏「まだこんなこと言ってるぜ?こいつ」

「はぁ???、わっかんないなあ。未成年とヤっちゃったあんたの方がどー見てもヤバイ立場でしょ?」

彼氏「バッチリ動画撮ってんだよこっちは」

中年「っく……!!」

「だからァ、50万、ちゃ?んと指定の日時にお願いね。期待してるから」

中年「……」


彼氏「チョロいなあ、オイ」

「うんうん、今回は大成功だね!」

彼氏「じゃ、これお前の取り分な」

「ん……え?これだけ?」

彼氏「あ?なんか文句あんの?こっちはかわいい彼女キモ親父にヤられてチョー傷ついてんですけど」

「いやでもこれじゃちょーっと生活きついっていうか……」

彼氏「俺なしでどれだけのことが出来るってんだ?おめー。あんまり調子こくなよ?」

「あ、ああ……わかった、わかったよ……」

3 : 以下、名... - 2016/04/09 12:34:21.39 8AT7043wo 3/16

「あ゛~~~!も゛~~~~、疲れた!」ドサッ

「お姉ちゃん、お帰り。バイト、大変だったの?」

「んー、まぁーねー……ねね、ちょっとお姉ちゃんとこ来な」

「ん、なあに?(ぎゅ)……んぁっ!?」

「あー、お・ち・つ・く。やっぱ疲れてる時にはキミのこと抱っこするに限るねェ」

「むー、帰ってくるたびこればっかり。僕もう子供じゃないんだから恥ずかしいんだよ?こういうの」

「ばっか、まだ小学生のくせに何が子供じゃない~っだ、ホラホラ、ジッとしてな」

「………もう……」


「姉ちゃん!いってらっしゃい!バイト頑張ってね!」

「うん!キミも学校であたしの分まで勉強してきな!」


「ひぃふぅみぃ……何?これっぽっちしか持ってないわけェ?」

彼氏「シケてやがるな」

サラリーマン「ひ……っ!ゆ、許し……」

4 : 以下、名... - 2016/04/09 12:35:19.25 8AT7043wo 4/16

(最近稼ぎ少ないなぁ~)

(あいつに内緒で仕事するか)

「ちょっとそこのあなた!どっかで休まない?」

「わぁ?、おじさんかっこいい~!私と付き合ってよ♪」

「はい、なぁに?……ん?あ、うん、三本でいいよ……ふふ、ありがと?」

(……っま、これだけあれば当分大丈夫かな)


「キミキミぃ、何か欲しいものとかあるかい?」

「ない」

「(また遠慮してる)んー、そうだなあ……スマホ、欲しいんじゃないかな?」

「!」


「二人で出掛けるの、なんか久しぶりだね。お姉ちゃん、日曜もバイトで忙しいし」

「うん!久々だから楽しいよォ~」ナデナデ

「ちょ……人の多いところではそういうのやめて!」

「ふふ、まんざらでもないくせにィ~」ナデナデナデ

5 : 以下、名... - 2016/04/09 12:35:59.38 8AT7043wo 5/16

「ちゅっ」

「なー!?やーめーてーよー!」

「えへへ、いいじゃんいいじゃん」ちゅ、ちゅ

「やめて!ちゅっちゅやめて!纏わり付かないで!」

「ふふふ……元気ないね、最近何かあった?」

「あのね、親友が万引きしちゃったんだ」

「ふーん」

「なんでそんなばかなことしちゃったんだろ。僕ほんと情けない」

「そうだね、馬鹿な真似だね」

「どうしても欲しくてやっちゃったんだって。貧乏だったから。でも、どんな理由があっても悪いことしちゃダメだよね?」

「もちろんだよ」


「へへ、誰にも気づかれなかったかな……お!この財布けっこー入ってんじゃん、ラッキー♪」

6 : 以下、名... - 2016/04/09 12:36:32.07 8AT7043wo 6/16

「ねえ、お姉ちゃん、一緒に寝てもいい?」

「んー、イイヨイイヨー、むしろあたしからお願いしちゃうー」


「珍しいじゃん、添い寝のお願いなんて……(ピト)ふぅー、あったかいなあ、キミは」

「…………」

「寂しくなっちゃった?」

「…………」ぎゅ

「お父さんもお母さんも、いないもんね」

「何で」

「優しい優しいお母さんはキミが物心つく前に死んじゃったし、あのクソオヤジは……前にも話したでしょ?」

「……何で……ううぅ」

「よしよし、泣きな。不幸を嘆くなとは言うけど、耐えきれない時くらいあるもんな」

7 : 以下、名... - 2016/04/09 12:37:05.56 8AT7043wo 7/16

「ねえ」

「なあに?姉ちゃん」

「呼んでみただけー」

「何それ」

「フフフー♪かわいいなーキミは」

「何?いい加減にしてよ」

「大好きだよ、何があっても全力で守ってあげるからね?」

「何それ。……………まあ、僕も、大好きだけど………お姉ちゃんのこと」


彼氏「なあ、俺の知り合いでさあ、少年趣味のオヤジいるんだよね」

「えっ」

8 : 以下、名... - 2016/04/09 12:37:32.00 8AT7043wo 8/16

「ふ、ふーん。それで?」

彼氏「えぇ?まさか何が言いたいかわかんないとかないよねぇ?」

「えぇ……?わ、わっかんないナァ……どういうこと?」

彼氏「お前んとこのガキだよ。一晩30万出すっつってんだよ」

「ちょっっっっと理解しがたいんだけど。そんなのあたしが許すわけ……」

彼氏「ゴチャゴチャ言わずにガキ連れてこいや!!最近お前ワガママすぎ!?勝手に仕事したりヨォ!?俺への上がりどうした!?」

(バレてる……!?)


「痛っ………!!あ……う……あ、あんなに殴らなくても……いいのに」

「お帰り……え!?ど、どうしたの!?」

「は、はは……転んじゃって……」

9 : 以下、名... - 2016/04/09 12:38:00.20 8AT7043wo 9/16

シャーーーーーーーー

「イテテ……水が染みる……あちこち痣だらけになっちゃった………チクショウ」

「(ガチャ)姉ちゃん?」

「うわぁ!?まだ入って……あ……」

「その傷、どう見ても転んだんじゃないよね?」

「へ、変態!!でてけ!!フザケンナ!!」

「ちょ、姉ちゃ……僕は心配で……」

「見るな!!ばかぁ!!」ガチャン


(そーとー怪しまれてるだろうな……でもそんなこと気にしてる場合じゃない)

(なんとかしないと……なんとか……)

10 : 以下、名... - 2016/04/09 12:38:30.32 8AT7043wo 10/16

彼氏「あ?ガキ連れてこいっつったろーが。話聞いてた?」

「…………ねえ、あたしの体じゃダメなの?」

彼氏「ダメに決まってんだろうが!!オスのガキならお前みてぇな普通の女の10倍払ってくれるってんだぞ!?」

「な、なあ、その人に伝えてくんない?何でもするって、どんなプレイにも付き合うからって……」

彼氏「……ッチ、話だけ取り次いでやるよ。ただし最初の金額以下じゃ絶対無理だかんなっ!?」

「あぁ……うん、何でもするってちゃんと伝えてよ?」


彼氏「はい、はい、わかりました、あざーっす。いいってよ?本当に何でもやるんだろうなあ?」

「…………うん」


……………………

……………………

ゥァァァ…………

「げほ!えほ!おぇえ……」

「はぁ……はぁ……はぁ……(に、人間が、あんなこと……出来るなんて……)う゛!?おえええ」

11 : 以下、名... - 2016/04/09 12:38:58.54 8AT7043wo 11/16

「…………」

(あれからあたしはとある男の専属性奴隷のようになってしまった。)

(何でもさせられた。それこそ何でも。あんなことをさせられるなんて想像を絶していた)

(正直かなりキツイ……でも……)

「姉ちゃん?大丈夫?具合でも悪いの?今日は顔色も悪いし」

「(この子のためだ)ううん、何でもないよ。」

「本当にィ?……この前見た痣もそうだけど……もしかして、姉ちゃん、バイト先でひどいいじめとか……」

「なんでもないなんでもない!!心配しないでっての!!」

「ほんとにィ?」

「…………おいで」

「…………」

(ぎゅっ)

「…………」

「姉ちゃんが必ず守ってあげるからね……」


「うあぁぁ……もう……やめ……ああああああ!!いやあああ!!」

12 : 以下、名... - 2016/04/09 12:39:35.25 8AT7043wo 12/16

「姉ちゃん……」

「……なんだい?」

「僕って頼りにならない?」

「んん?どういう意味?」

「だって、本当のこと話してくれないじゃん」

「……大丈夫だよ、キミは何も気にしなくていいんだよ」

「でも……」

ガチャ

「!?」

彼氏「ちーっす」ドカドカ

「お、お前、ここには来るなって……」

「姉ちゃん、誰?この人」

彼氏「いるじゃん、ガキ。なんで連れてこないの?」

「はあ!?」

13 : 以下、名... - 2016/04/09 12:40:08.33 8AT7043wo 13/16

「おっま!?あたし一人で十分だって話じゃなかったの!?」

彼氏「てめえ一人の体で稼げる金なんかタカが知れてんだよ。目玉商品が必要だろ?」

「なん……のこと?」

「てめえ!!ふざけんな!!……っく(逃げられるか?)」

彼氏「逃げようったってそうはいかね……」

「うっわあああああああ!!」ガシッ

彼氏「んお!?」

「逃げろ!!今のうちに!!」

「で、でも……」

彼氏「このアマァ!!」ボグゥ!

「ぐふ!」

「ね、姉ちゃんにひどいことするなああああああ!!」

ブス

彼氏「ぐえ……あ………て、てめえ……ッ!!」

「!?」

「あ……」

14 : 以下、名... - 2016/04/09 12:40:45.07 8AT7043wo 14/16

タッタッタッタッタッタッ……

「ハァ、ハァ、ハァ」

「ハァ、ハァ、ハァ」

「よし、一旦ストップ!ハァ、ハァ」

「ハァ……ハァ……あいつ、死んだかな?」

「ハァ……わからないよ」

「……で、どういうこと?」

「え?どうって……」

「あの男の言ってたこと。本当なの?」

「……ああ、うん、まあ……バイトって言ってたのはつまりそういうことだね、知られたくなかったナァ……」

「汚い……汚いよお姉ちゃん、そんなことしてお金作ってたなんて……」

「ハハ、だよねー」

「僕、お姉ちゃんのこと本当に慕ってたんだよ?売春してたなんて……どう思うかわかる?」

「……………………売春だけじゃないよ。盗みもやった。揺すりもやった」

「やだなあ……やだよ……もういい……もういいよ!!」ダッ

「あ……おい、待て!」

15 : 以下、名... - 2016/04/09 12:41:18.24 8AT7043wo 15/16

(あれから何日も経つ)

(ちきしょう、あの子どこ行ったっていうんだ……どうやって暮らしてるだろう)

(家に帰ってもあいつの死体しかなかったし……ハハ、もう逃げ回るしかないよね、これ……)

「姉ちゃん……」

「お前!?今までどうしてたんだ!?ああ、よかったよ、なんて偶然……」

「あのね、僕、お金盗んだ」

「……いいよ」

「変なおじさんに、泊めてもらったりした。体触られた」

「……そっか」

「人も……殺した。ウチに帰ったら、あいつ死んでて……僕、人殺しになっちゃったよ」

「もういいんだ!」ぎゅ

「……!」

「ねえ、逃げよう。二人でさ、誰にも見つからないところへ……他の街へ行こう」

「僕、悪い子なんだよ?いいの?」

「そんなの、あたしに比べたら全然だよ……ごめん、ごめん、こんな生活しかさせられなくなっちゃって……」

16 : 以下、名... - 2016/04/09 12:41:56.20 8AT7043wo 16/16

数年後

「おじさーん、ちょっと相談いいかな?こっち来てよ」

初老男性「ん?何かな?ムフフ」

ヒュ……

「オラァァ!」

ガツ!

初老男性「ぐふっ!?」

ガッ!バキ!ガッ!

「ちゃ、やめなって、死んじまうよ!お前毎回やり過ぎ!」

「ハァ、ハァ、だって姉ちゃん、こいつ俺の大事な姉ちゃんをキモい目で……」

「だからって……」

「大丈夫だよ、姉ちゃんは俺が守ってあげるから……」

「うん」



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